JPH06272013A - アルミニウム合金被覆クロム材 - Google Patents
アルミニウム合金被覆クロム材Info
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- JPH06272013A JPH06272013A JP9095393A JP9095393A JPH06272013A JP H06272013 A JPH06272013 A JP H06272013A JP 9095393 A JP9095393 A JP 9095393A JP 9095393 A JP9095393 A JP 9095393A JP H06272013 A JPH06272013 A JP H06272013A
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- Japan
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- coated
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- aluminum alloy
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- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】
【構成】 相対密度が95%以上、純度99.9%
以上の金属クロム基材を厚さ60〜120μmのアルミ
ニウム−クロム合金により被覆してなるアルミニウム合
金被覆クロム材。 【効果】 クロム母材強度にほとんど影響を与える
ことなく、高温における耐酸化性、耐窒化性および耐溶
融塩性を示し、かつ、高い寸法精度が得られるクロム材
を提供することができる。
以上の金属クロム基材を厚さ60〜120μmのアルミ
ニウム−クロム合金により被覆してなるアルミニウム合
金被覆クロム材。 【効果】 クロム母材強度にほとんど影響を与える
ことなく、高温における耐酸化性、耐窒化性および耐溶
融塩性を示し、かつ、高い寸法精度が得られるクロム材
を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温腐食性環境下で使
用される加熱炉、各種焼却炉、反応器等の本体、各種検
知器保護管や部品等に有用な高温耐酸化性、耐窒化性お
よび耐溶融塩性に優れ、均一厚み、優れた密着性を示す
アルミニウム合金被覆クロム材に関する。
用される加熱炉、各種焼却炉、反応器等の本体、各種検
知器保護管や部品等に有用な高温耐酸化性、耐窒化性お
よび耐溶融塩性に優れ、均一厚み、優れた密着性を示す
アルミニウム合金被覆クロム材に関する。
【0002】
【従来の技術】高温機器、例えば加熱炉、焼却炉、高温
反応器の本体、配管、各種検知器保護管、各燃焼ガスや
空気等の供給ノズル等で使用される材料として、従来か
ら鉄基合金、ニッケル基合金、クロム−ニッケル系、ク
ロム−ニッケル−コバルト系、クロム−コバルト−鉄系
合金等が工業的に使用されている。
反応器の本体、配管、各種検知器保護管、各燃焼ガスや
空気等の供給ノズル等で使用される材料として、従来か
ら鉄基合金、ニッケル基合金、クロム−ニッケル系、ク
ロム−ニッケル−コバルト系、クロム−コバルト−鉄系
合金等が工業的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、約1000℃
以上の高温域で安定した耐酸化性、耐窒化性、耐溶融塩
性を保持し得る金属材料はほとんどなく、短期に交換を
余儀なくされている。また、これら耐熱材料の腐食形態
は全面腐食を呈していることは稀であり、保護性酸化被
膜の欠陥、剥離、または被膜自体の腐食部分をイオウ,
塩素,バナジウム塩、硫酸塩等の腐食因子が基材へ侵入
し孔食、粒界腐食、メタルダスト化等の腐食形態をとる
ことが多い。さらに、高温クリープ強度、脆性等の材料
劣化を伴う場合にはよりきびしい腐食損傷を招いている
のが現状である。
以上の高温域で安定した耐酸化性、耐窒化性、耐溶融塩
性を保持し得る金属材料はほとんどなく、短期に交換を
余儀なくされている。また、これら耐熱材料の腐食形態
は全面腐食を呈していることは稀であり、保護性酸化被
膜の欠陥、剥離、または被膜自体の腐食部分をイオウ,
塩素,バナジウム塩、硫酸塩等の腐食因子が基材へ侵入
し孔食、粒界腐食、メタルダスト化等の腐食形態をとる
ことが多い。さらに、高温クリープ強度、脆性等の材料
劣化を伴う場合にはよりきびしい腐食損傷を招いている
のが現状である。
【0004】近年、開発された純クロム加工材(例え
ば、特開平1−316435、特開平2−88758号
公報など)は従来にない高温耐食性を示す材料である
が、長時間の高温暴露下においてはその表面に形成され
ている保護性酸化被膜の一部剥離が生じ、その部位を介
して浸炭や窒化等の材料劣化現象が起こり、きびしい損
傷を受ける等の問題も発生している。
ば、特開平1−316435、特開平2−88758号
公報など)は従来にない高温耐食性を示す材料である
が、長時間の高温暴露下においてはその表面に形成され
ている保護性酸化被膜の一部剥離が生じ、その部位を介
して浸炭や窒化等の材料劣化現象が起こり、きびしい損
傷を受ける等の問題も発生している。
【0005】また、純クロム加工材の長寿命化の手段と
して、その基材表面に各種の耐熱性、耐食性を有する被
覆が施されている。例えば、アルミニウム系、ケイ素系
材料の溶射法、メッキ法による被覆あるいは耐火物ライ
ニング等の処理を施してある場合が多い。これらの被覆
層によって高温耐食性は向上しているが、従来の被覆層
では基材と被覆層との熱膨張係数の差、脆性を有する金
属間化合物の発生、成長により外的応力、熱歪により亀
裂、剥離等の問題が生じ、長時間、十分な耐久性を有す
る被膜クロム材は未だ見出されていない。また、耐窒化
性においては被覆材がある程度窒素の吸収除去材(ゲッ
ター機能)になるだけの被覆層厚みが必要であるが、こ
れらの被覆層を厚付けすると被覆層が粗大化し強度的に
劣り、剥離しやすい等の課題が生じているのが現状であ
る。
して、その基材表面に各種の耐熱性、耐食性を有する被
覆が施されている。例えば、アルミニウム系、ケイ素系
材料の溶射法、メッキ法による被覆あるいは耐火物ライ
ニング等の処理を施してある場合が多い。これらの被覆
層によって高温耐食性は向上しているが、従来の被覆層
では基材と被覆層との熱膨張係数の差、脆性を有する金
属間化合物の発生、成長により外的応力、熱歪により亀
裂、剥離等の問題が生じ、長時間、十分な耐久性を有す
る被膜クロム材は未だ見出されていない。また、耐窒化
性においては被覆材がある程度窒素の吸収除去材(ゲッ
ター機能)になるだけの被覆層厚みが必要であるが、こ
れらの被覆層を厚付けすると被覆層が粗大化し強度的に
劣り、剥離しやすい等の課題が生じているのが現状であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の諸問
題を解決するため鋭意検討した結果、高い相対密度、高
純度金属クロムからなる材料にアルミニウムによる被覆
を施し、密着性に優れた均質なクロム−アルミニウム合
金層を形成することにより耐高温酸化性、耐窒化性、耐
溶融塩性に優れた耐熱クロム材になることを見出し、本
発明を完成した。
題を解決するため鋭意検討した結果、高い相対密度、高
純度金属クロムからなる材料にアルミニウムによる被覆
を施し、密着性に優れた均質なクロム−アルミニウム合
金層を形成することにより耐高温酸化性、耐窒化性、耐
溶融塩性に優れた耐熱クロム材になることを見出し、本
発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は相対密度が95%以
上、純度99.9%以上の金属クロム基材を厚さ60〜
120μmのアルミニウム−クロム合金により被覆して
なるアルミニウム合金被覆クロム材に関する。
上、純度99.9%以上の金属クロム基材を厚さ60〜
120μmのアルミニウム−クロム合金により被覆して
なるアルミニウム合金被覆クロム材に関する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明のクロム材を構成する金属クロム基
材の相対密度は、95%以上であることが必要である。
相対密度が95%未満であると熱変化、外的応力により
被覆層とクロム基材との間にミクロクラックが発生し、
雰囲気中の腐食因子の侵入により高温腐食が激しく起こ
る。又、クロム基材の純度は、99.9%以上であるこ
とが必要であり、不純物、特に炭素、窒素、酸素が多い
場合には、長時間高温下に暴露するとアルミニウム合金
被覆層とクロム基材との間にこの不純物が原因となるボ
イドや割れを生じ易くなり高温耐食性効果を期待するこ
とができない。成形方法としては特に制限されないが、
例えば粉末冶金法、引抜き法、溶解法などを例示するこ
とができる。
材の相対密度は、95%以上であることが必要である。
相対密度が95%未満であると熱変化、外的応力により
被覆層とクロム基材との間にミクロクラックが発生し、
雰囲気中の腐食因子の侵入により高温腐食が激しく起こ
る。又、クロム基材の純度は、99.9%以上であるこ
とが必要であり、不純物、特に炭素、窒素、酸素が多い
場合には、長時間高温下に暴露するとアルミニウム合金
被覆層とクロム基材との間にこの不純物が原因となるボ
イドや割れを生じ易くなり高温耐食性効果を期待するこ
とができない。成形方法としては特に制限されないが、
例えば粉末冶金法、引抜き法、溶解法などを例示するこ
とができる。
【0010】粉末冶金法では、ステンレス鋼または鋼製
の密封容器に純度99.9%以上、粉末サイズが10〜
40μmのクロム粉末を封入し、10−4〜10−5m
mHg程度に真空排気し金属クロムの脆性の原因となる
吸着ガスをフラッシングする。次に、このクロム粉末が
充填された容器を熱間等方静水圧圧密装置(HIP)に
より1000〜1350℃、圧力500〜1000kg
f/mm2、0.5時間以上で圧密化する。その後、圧
密体を熱間圧延して圧延体を得る。熱間圧延は例えば、
汎用の熱間型ロールを用いることが多いが、圧延体の割
れ防止のために二段圧延を行なうことが望ましい。圧延
の条件としては加熱温度は600〜1000℃、圧延率
は50%/回未満とすることにより、割れが無く、結晶
粒が微細で相対密度が95%以上の圧延体を得ることが
できる。
の密封容器に純度99.9%以上、粉末サイズが10〜
40μmのクロム粉末を封入し、10−4〜10−5m
mHg程度に真空排気し金属クロムの脆性の原因となる
吸着ガスをフラッシングする。次に、このクロム粉末が
充填された容器を熱間等方静水圧圧密装置(HIP)に
より1000〜1350℃、圧力500〜1000kg
f/mm2、0.5時間以上で圧密化する。その後、圧
密体を熱間圧延して圧延体を得る。熱間圧延は例えば、
汎用の熱間型ロールを用いることが多いが、圧延体の割
れ防止のために二段圧延を行なうことが望ましい。圧延
の条件としては加熱温度は600〜1000℃、圧延率
は50%/回未満とすることにより、割れが無く、結晶
粒が微細で相対密度が95%以上の圧延体を得ることが
できる。
【0011】また、引抜き法では、600℃以上で引抜
きシームレスチューブ、各種保護管を作製することもで
きる。
きシームレスチューブ、各種保護管を作製することもで
きる。
【0012】溶解法では、例えばアルゴンガスアーク溶
解法、高周波誘導溶解法等があり、溶解直後に所定形状
の金型に流し込む方法や連続的に溶解クロムインゴット
を作製する方法がある。
解法、高周波誘導溶解法等があり、溶解直後に所定形状
の金型に流し込む方法や連続的に溶解クロムインゴット
を作製する方法がある。
【0013】上述のような成形を経た後、クロム材の組
織均一化、応力除去を目的に、水素ガス中、1000〜
1500℃の条件下で通常3時間程度の焼鈍を行うこと
が好ましい。
織均一化、応力除去を目的に、水素ガス中、1000〜
1500℃の条件下で通常3時間程度の焼鈍を行うこと
が好ましい。
【0014】次に、クロム材へのアルミニウム被覆法に
ついて説明する。アルミニウム被覆法としては、例え
ば、溶融アルミニウムメッキ法、フレーム溶射法または
カロライズ法などが適応可能である。これらの方法を適
応するに際し、まず、所定の形状に加工されたクロム材
に対して脱脂、水洗を行う。
ついて説明する。アルミニウム被覆法としては、例え
ば、溶融アルミニウムメッキ法、フレーム溶射法または
カロライズ法などが適応可能である。これらの方法を適
応するに際し、まず、所定の形状に加工されたクロム材
に対して脱脂、水洗を行う。
【0015】次に、溶融アルミニウムメッキ法では、酸
化防止処理のために300〜330℃の塩化亜鉛フラッ
クス又は塩化亜鉛−塩化リチウムフラックスに浸漬した
後、650〜750℃のアルミニウム浴に浸漬する。フ
レーム溶射法では、グリットブラストによりクロム材表
面を粗面化した後、この表面にアルミニウム粉末または
線材をフレーム溶射し、500〜600μmの溶射層を
形成する。カロライズ法はクロム材の表面にアルミニウ
ムを高温拡散する方法であり、アルミニウム−鉄を主成
分とする合金粉末触媒、塩化アンモニウムおよびクロム
材を密閉容器に入れ、この容器を炉温度が1000〜1
100℃に保たれている炉に約1時間保持し、徐冷す
る。上述のような方法にて形成したアルミニウム層のう
ち、過剰のアルミニウム分は遠心分離器,機械的切削等
により取り除く。
化防止処理のために300〜330℃の塩化亜鉛フラッ
クス又は塩化亜鉛−塩化リチウムフラックスに浸漬した
後、650〜750℃のアルミニウム浴に浸漬する。フ
レーム溶射法では、グリットブラストによりクロム材表
面を粗面化した後、この表面にアルミニウム粉末または
線材をフレーム溶射し、500〜600μmの溶射層を
形成する。カロライズ法はクロム材の表面にアルミニウ
ムを高温拡散する方法であり、アルミニウム−鉄を主成
分とする合金粉末触媒、塩化アンモニウムおよびクロム
材を密閉容器に入れ、この容器を炉温度が1000〜1
100℃に保たれている炉に約1時間保持し、徐冷す
る。上述のような方法にて形成したアルミニウム層のう
ち、過剰のアルミニウム分は遠心分離器,機械的切削等
により取り除く。
【0016】さらに続いて、アルミニウム被覆へのクロ
ム材の熱拡散処理を行なう。その条件としては400〜
600℃の温度範囲、酸素などの酸化性雰囲気で熱処理
すればよく、このような処理によって、アルミニウム被
覆層はクロム基材の形状に対して均一厚みを示すことに
なる。なお、クロム材の拡散は、被覆したアルミニウム
の厚さ全体にわたって行われることが好ましい。
ム材の熱拡散処理を行なう。その条件としては400〜
600℃の温度範囲、酸素などの酸化性雰囲気で熱処理
すればよく、このような処理によって、アルミニウム被
覆層はクロム基材の形状に対して均一厚みを示すことに
なる。なお、クロム材の拡散は、被覆したアルミニウム
の厚さ全体にわたって行われることが好ましい。
【0017】熱拡散温度が400℃未満では、クロム材
へのアルミニウム拡散が不十分であり、アルミニウム合
金被覆層の厚みが60μmに達しないことがある。ま
た、600℃を越える温度で熱拡散浸透処理を行なう
と、初期の過程においてクロム基材とアルミニウム被覆
層との間に熱膨張係数の差により熱歪が発生し、アルミ
ニウム被覆層に亀裂、剥離等を生じやすくなることがあ
る。そのため、長時間十分な耐久性、耐食性を有するア
ルミニウム被膜クロム材を得ることはできなかったり、
また、内部酸化が進むことにより、クロム基材自身の引
張り強度等の機械特性が著しく低下することがある。
へのアルミニウム拡散が不十分であり、アルミニウム合
金被覆層の厚みが60μmに達しないことがある。ま
た、600℃を越える温度で熱拡散浸透処理を行なう
と、初期の過程においてクロム基材とアルミニウム被覆
層との間に熱膨張係数の差により熱歪が発生し、アルミ
ニウム被覆層に亀裂、剥離等を生じやすくなることがあ
る。そのため、長時間十分な耐久性、耐食性を有するア
ルミニウム被膜クロム材を得ることはできなかったり、
また、内部酸化が進むことにより、クロム基材自身の引
張り強度等の機械特性が著しく低下することがある。
【0018】アルミニウム−クロム合金層の厚さが60
μm未満であると、腐食因子と合金層が反応して、合金
層全体が腐食生成物となったり、また、合金層の厚さが
120μmをこえると、合金層が亀裂剥離等を生じ、下
地のクロム材と腐食因子が直接反応することになり、好
ましくない。なお、合金層の厚さは、例えばエネルギー
分散型X線(EDX)分析等によりアルミニウムおよび
クロムを測定すればよい。
μm未満であると、腐食因子と合金層が反応して、合金
層全体が腐食生成物となったり、また、合金層の厚さが
120μmをこえると、合金層が亀裂剥離等を生じ、下
地のクロム材と腐食因子が直接反応することになり、好
ましくない。なお、合金層の厚さは、例えばエネルギー
分散型X線(EDX)分析等によりアルミニウムおよび
クロムを測定すればよい。
【0019】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれにより制限を受けるものでは
ない。
説明するが、本発明はこれにより制限を受けるものでは
ない。
【0020】実施例1〜4 表1に示す純度・相対密度を有し、粒径50〜100μ
mの金属クロム粉末にPVA(ポリビニルアルコール)
を2%添加し、混合後、そのクロム粉末を長さ125m
m、幅33mm、高さ10mmのステンレス鋼の密閉容
器に封入し、アルゴンガスで約15分間置換後、真空度
が10−5mmHgとなるまで排気し、真空封止を行っ
た。
mの金属クロム粉末にPVA(ポリビニルアルコール)
を2%添加し、混合後、そのクロム粉末を長さ125m
m、幅33mm、高さ10mmのステンレス鋼の密閉容
器に封入し、アルゴンガスで約15分間置換後、真空度
が10−5mmHgとなるまで排気し、真空封止を行っ
た。
【0021】この密閉金属容器を熱間等方静水圧圧密装
置(HIP)により1000℃、500kgf/mm2
で30分間、圧密化した。更に、ロール径200mm
φ、回転速度27rpmの加熱圧延装置にて750℃の
熱間圧延し、一回の圧延につき15%、最終圧延率で7
0%まで圧延した後、徐冷、金属容器を取除きクロム材
とした。その後、得られたクロム材を1400℃で3時
間、水素中で焼鈍してクロム材とした。
置(HIP)により1000℃、500kgf/mm2
で30分間、圧密化した。更に、ロール径200mm
φ、回転速度27rpmの加熱圧延装置にて750℃の
熱間圧延し、一回の圧延につき15%、最終圧延率で7
0%まで圧延した後、徐冷、金属容器を取除きクロム材
とした。その後、得られたクロム材を1400℃で3時
間、水素中で焼鈍してクロム材とした。
【0022】このクロム材を60℃の15%塩酸水溶液
中に浸漬して脱脂し、水洗、乾燥した。続いて、320
℃の塩化亜鉛−塩化リチウム混合フラックス浴に20秒
浸漬した後、650℃の溶融アルミニウム浴中に、5分
間浸漬した。この後、400℃〜550℃、酸素ガスに
より50分間加熱して熱拡散処理を施した。得られたア
ルミニウム合金被覆クロム材の各物性値を表1に示す。
EDX分析より、アルミニウム合金被覆層の厚みは60
〜120μmと均一であり、寸法精度が有ることがわか
る。機械特性もあまり低下しておらず、アルミニウム合
金被覆層とクロム材との界面にはミクロクラックは認め
られなかった。
中に浸漬して脱脂し、水洗、乾燥した。続いて、320
℃の塩化亜鉛−塩化リチウム混合フラックス浴に20秒
浸漬した後、650℃の溶融アルミニウム浴中に、5分
間浸漬した。この後、400℃〜550℃、酸素ガスに
より50分間加熱して熱拡散処理を施した。得られたア
ルミニウム合金被覆クロム材の各物性値を表1に示す。
EDX分析より、アルミニウム合金被覆層の厚みは60
〜120μmと均一であり、寸法精度が有ることがわか
る。機械特性もあまり低下しておらず、アルミニウム合
金被覆層とクロム材との界面にはミクロクラックは認め
られなかった。
【0023】次に、アルミニウム合金被覆クロム材の高
温ガス腐食試験を行った。試験方法は次の通りである。 熱天秤に各種材料を吊り下げ、アルゴンガスを流しな
がら1000℃にする。 アルゴンガスから空気に切換え、そのガス流量が一定
になった時点を試験開始時とする。 腐食による重量変化(ここでは重量増加)を経時的に
測定する。
温ガス腐食試験を行った。試験方法は次の通りである。 熱天秤に各種材料を吊り下げ、アルゴンガスを流しな
がら1000℃にする。 アルゴンガスから空気に切換え、そのガス流量が一定
になった時点を試験開始時とする。 腐食による重量変化(ここでは重量増加)を経時的に
測定する。
【0024】結果を図1に示す。実施例1〜4では重量
増加が小さく、重量変化と時間の曲線は放物線則に従っ
ており高温耐食性に優れることがわかる。また、試験後
のアルミニウム合金被覆層には異常は認められなかっ
た。また、高温ガス腐食試験後のアルミニウム合金被覆
クロム材断面のEDXライン成分分析(クロム、アルミ
ニウム、酸素、窒素)結果を図2に示す。
増加が小さく、重量変化と時間の曲線は放物線則に従っ
ており高温耐食性に優れることがわかる。また、試験後
のアルミニウム合金被覆層には異常は認められなかっ
た。また、高温ガス腐食試験後のアルミニウム合金被覆
クロム材断面のEDXライン成分分析(クロム、アルミ
ニウム、酸素、窒素)結果を図2に示す。
【0025】図の横軸は表面から走査した距離を示し、
縦軸はその元素の定性強度を示す。アルミニウム合金層
は、表面からのクロム、アルミニウムのライン変曲点ま
での距離が合金層厚みとなる。図2より、合金層厚みは
80μmであり、窒素元素は、合金層に存在しないこと
が分かった。従って、アルミニウム合金層は均質であ
り、空気中からの窒素の存在は認められず、該アルミニ
ウム合金被覆クロム材は、特に高温下の耐窒化性にも優
れていることがわかる。
縦軸はその元素の定性強度を示す。アルミニウム合金層
は、表面からのクロム、アルミニウムのライン変曲点ま
での距離が合金層厚みとなる。図2より、合金層厚みは
80μmであり、窒素元素は、合金層に存在しないこと
が分かった。従って、アルミニウム合金層は均質であ
り、空気中からの窒素の存在は認められず、該アルミニ
ウム合金被覆クロム材は、特に高温下の耐窒化性にも優
れていることがわかる。
【0026】また、EDX分析場所(アルミニウム合金
被覆クロム材の表面付近)の金属組織の状態を図3に示
す。
被覆クロム材の表面付近)の金属組織の状態を図3に示
す。
【0027】更に、高温ガス腐食試験後のアルミニウム
合金被覆クロム材の機械強度も表1に示す。アルミニウ
ム合金被覆層が健全であり内部酸化もなく、著しい機械
強度低下も認められなかった。
合金被覆クロム材の機械強度も表1に示す。アルミニウ
ム合金被覆層が健全であり内部酸化もなく、著しい機械
強度低下も認められなかった。
【0028】比較例1〜7 比較例1は、実施例1と同様の方法で作成したクロム基
材であり、アルミニウム被覆が施されていないものであ
る。比較例2〜5は、実施例と同様の製造方法で得られ
たアルミニウム合金被覆クロム材であるが、クロム材の
純度、相対密度及びアルミニウム合金層厚みを変えてい
る。比較例6〜7は、実施例1と同様の方法で作成した
クロム基材上にアルミナまたはジルコニアの粉末を、厚
さ100μmでプラズマ溶射したものである。比較例1
〜7の各物性値を表1に示す。アルミニウム合金被覆層
厚みは60〜120μmから外れており、しかもアルミ
ニウム合金被覆層とクロム基材界面は不均一であり、寸
法精度は乏しいことがわかる。また、アルミニウム合金
被覆層とクロム材との界面にはミクロクラックも観察さ
れた。また、機械強度も低下しており、これはアルミニ
ウム被膜に生じた割れ、欠陥を通して酸化性環境因子が
内部に浸透し内部酸化等を引起こし引張り強度を低下し
たものと考えられる。
材であり、アルミニウム被覆が施されていないものであ
る。比較例2〜5は、実施例と同様の製造方法で得られ
たアルミニウム合金被覆クロム材であるが、クロム材の
純度、相対密度及びアルミニウム合金層厚みを変えてい
る。比較例6〜7は、実施例1と同様の方法で作成した
クロム基材上にアルミナまたはジルコニアの粉末を、厚
さ100μmでプラズマ溶射したものである。比較例1
〜7の各物性値を表1に示す。アルミニウム合金被覆層
厚みは60〜120μmから外れており、しかもアルミ
ニウム合金被覆層とクロム基材界面は不均一であり、寸
法精度は乏しいことがわかる。また、アルミニウム合金
被覆層とクロム材との界面にはミクロクラックも観察さ
れた。また、機械強度も低下しており、これはアルミニ
ウム被膜に生じた割れ、欠陥を通して酸化性環境因子が
内部に浸透し内部酸化等を引起こし引張り強度を低下し
たものと考えられる。
【0029】次に、比較例1〜7の各材料に対して実施
例と同様な方法により高温ガス腐食試験を行った結果を
図1に示す。比較例1は純クロム材であり、重量増加が
激しく、表面に酸化クロム皮膜は形成しているが、一部
剥離が観察された。比較例2〜5のアルミニウム合金被
覆層表面には膨れ、試験片末端の剥離が観察され、重量
増加も大きいことがわかる。なお、比較例5の重量増加
曲線の6時間経過後付近における急激な変動は、クロム
−アルミニウム合金層が厚すぎるために合金層が割れ
て、下地のクロム材と空気とが直接反応したためであ
る。また、比較例6〜7では初期の重量増加は小さい
が、徐々に重量増加している。試験後の試験片を観察す
ると、溶射層とクロム基材との界面が剥離し、その部分
が局部的な高温酸化、窒化を起こしていた。また、図4
に高温腐食試験後の比較例1(純クロム材)の断面ED
Xライン成分分析(クロム、アルミニウム、酸素、窒
素)結果を示す。クロム材表面に空気中の酸素、窒素の
存在が認められ、酸化、窒化が起きていることがわか
る。図5はEDX分析場所のの金属組織の状態を示す図
である。また、表1に高温ガス腐食試験後の各材料の機
械強度を示した。アルミニウム合金被覆層は剥離を起こ
し、クロム基材に窒化層、酸化層が観察され、そのため
クロム基材自身も著しい機械強度低下が認められた。
例と同様な方法により高温ガス腐食試験を行った結果を
図1に示す。比較例1は純クロム材であり、重量増加が
激しく、表面に酸化クロム皮膜は形成しているが、一部
剥離が観察された。比較例2〜5のアルミニウム合金被
覆層表面には膨れ、試験片末端の剥離が観察され、重量
増加も大きいことがわかる。なお、比較例5の重量増加
曲線の6時間経過後付近における急激な変動は、クロム
−アルミニウム合金層が厚すぎるために合金層が割れ
て、下地のクロム材と空気とが直接反応したためであ
る。また、比較例6〜7では初期の重量増加は小さい
が、徐々に重量増加している。試験後の試験片を観察す
ると、溶射層とクロム基材との界面が剥離し、その部分
が局部的な高温酸化、窒化を起こしていた。また、図4
に高温腐食試験後の比較例1(純クロム材)の断面ED
Xライン成分分析(クロム、アルミニウム、酸素、窒
素)結果を示す。クロム材表面に空気中の酸素、窒素の
存在が認められ、酸化、窒化が起きていることがわか
る。図5はEDX分析場所のの金属組織の状態を示す図
である。また、表1に高温ガス腐食試験後の各材料の機
械強度を示した。アルミニウム合金被覆層は剥離を起こ
し、クロム基材に窒化層、酸化層が観察され、そのため
クロム基材自身も著しい機械強度低下が認められた。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、クロム基材の純度、相対密度を限定し、クロム
基材上に均質、適正厚みのアルミニウム合金被覆層を形
成することにより、 (1)高温における耐酸化性、耐窒化性および耐溶融塩
性を保有し、高温部で安定使用できるクロム材が得られ
る。 (2)アルミニウム合金被覆処理によって母材強度はほ
とんど変化しない。 (3)高い寸法精度が得られる。
よれば、クロム基材の純度、相対密度を限定し、クロム
基材上に均質、適正厚みのアルミニウム合金被覆層を形
成することにより、 (1)高温における耐酸化性、耐窒化性および耐溶融塩
性を保有し、高温部で安定使用できるクロム材が得られ
る。 (2)アルミニウム合金被覆処理によって母材強度はほ
とんど変化しない。 (3)高い寸法精度が得られる。
【図1】 実施例1〜4および比較例1〜7の各材料の
高温ガス腐食試験の結果を示す図である。
高温ガス腐食試験の結果を示す図である。
【図2】 実施例1のアルミニウム合金被覆クロム材の
表面付近におけるEDX分析結果を示す図である。
表面付近におけるEDX分析結果を示す図である。
【図3】 実施例1のアルミニウム合金被覆クロム材の
表面付近におけるEDX分析を行った部分の金属組織を
示す図である。
表面付近におけるEDX分析を行った部分の金属組織を
示す図である。
【図4】 比較例1のクロム材の表面付近におけるED
X分析結果を示す図である。
X分析結果を示す図である。
【図5】 比較例1のクロム材の表面付近におけるED
X分析を行った部分の金属組織を示す図である。
X分析を行った部分の金属組織を示す図である。
【表1】
Claims (1)
- 【請求項1】 相対密度が95%以上、純度99.9%
以上の金属クロム基材を厚さ60〜120μmのアルミ
ニウム−クロム合金により被覆してなるアルミニウム合
金被覆クロム材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095393A JPH06272013A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | アルミニウム合金被覆クロム材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095393A JPH06272013A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | アルミニウム合金被覆クロム材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06272013A true JPH06272013A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=14012855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9095393A Pending JPH06272013A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | アルミニウム合金被覆クロム材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06272013A (ja) |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP9095393A patent/JPH06272013A/ja active Pending
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