JPH06275093A - サンプルホールド装置 - Google Patents
サンプルホールド装置Info
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- JPH06275093A JPH06275093A JP5066713A JP6671393A JPH06275093A JP H06275093 A JPH06275093 A JP H06275093A JP 5066713 A JP5066713 A JP 5066713A JP 6671393 A JP6671393 A JP 6671393A JP H06275093 A JPH06275093 A JP H06275093A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 動作が安定した、占有面積の小さなサンプル
ホールド装置を提供する。 【構成】 正および負入力V1 ,V2 を第1の差動回路
1に入力し、その正および負出力V3 ,V4 を正側およ
び負側ダイオードブリッジ回路2,3に入力し、その正
および負出力V5 ,V6 を第2の差動回路6に入力し、
その正および負出力V7 ,V8 をダイオードブリッジ回
路2,3の基準電圧印加端子23,33に入力する。ダ
イオードブリッジ回路2,3の出力端子22,32と接
地の間にキャパシタ4,5を設ける。
ホールド装置を提供する。 【構成】 正および負入力V1 ,V2 を第1の差動回路
1に入力し、その正および負出力V3 ,V4 を正側およ
び負側ダイオードブリッジ回路2,3に入力し、その正
および負出力V5 ,V6 を第2の差動回路6に入力し、
その正および負出力V7 ,V8 をダイオードブリッジ回
路2,3の基準電圧印加端子23,33に入力する。ダ
イオードブリッジ回路2,3の出力端子22,32と接
地の間にキャパシタ4,5を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サンプルホールド装
置に関し、特に、入力された2つのアナログ信号間の電
圧差をサンプルホールドするための差動型のサンプルホ
ールド装置に関する。
置に関し、特に、入力された2つのアナログ信号間の電
圧差をサンプルホールドするための差動型のサンプルホ
ールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に、従来のサンプルホールド装置
Dの構成を示す。このサンプルホールド装置Dは、周知
の非差動型サンプルホールド回路100,101を用い
て、差動型サンプルホールドを構成したものである。1
0および11はサンプルホールド装置Dの正および負入
力端子であり、その各々は差動回路1の正および負入力
端子に接続されている。差動回路1の正および負出力端
子は各々正側サンプルホールド回路100および負側サ
ンプルホールド回路101に入力している。正側サンプ
ルホールド回路100および負側サンプルホールド回路
101の出力は各々サンプルホールド装置Dの正および
負出力端子12,13に接続されている。
Dの構成を示す。このサンプルホールド装置Dは、周知
の非差動型サンプルホールド回路100,101を用い
て、差動型サンプルホールドを構成したものである。1
0および11はサンプルホールド装置Dの正および負入
力端子であり、その各々は差動回路1の正および負入力
端子に接続されている。差動回路1の正および負出力端
子は各々正側サンプルホールド回路100および負側サ
ンプルホールド回路101に入力している。正側サンプ
ルホールド回路100および負側サンプルホールド回路
101の出力は各々サンプルホールド装置Dの正および
負出力端子12,13に接続されている。
【0003】正側サンプルホールド回路100は次のよ
うな構成になっている。2は正側のスイッチ手段である
正側ダイオードブリッジ回路であり、その入力端子21
が差動回路1の正出力端子と接続されている。また、正
側ダイオードブリッジ回路2の出力端子22は、正側キ
ャパシタ4の一方電極に接続されるとともに、正側演算
増幅器102の正入力端子に接続されている。正側キャ
パシタ4の他方電極は接地されている。23は、ホール
ド期間において正側ダイオードブリッジ回路2の内部ノ
ードの電圧を制限するための基準となる電圧を印加する
ための基準電圧印加端子であり、以下では単に基準電圧
印加端子と呼ぶことにする。また、24および25は正
側ダイオードブリッジ回路2のクロック入力端子であ
り、相補なクロック信号φHとφSが各々に印加されて
いる。正側演算増幅器100による出力はその負入力端
子と接続されており、さらに、サンプルホールド装置D
の正出力端子12に接続されている。なお、負側サンプ
ル回路101も正側サンプルホールド回路100と同一
構成であり、負側ダイオードブリッジ回路3と負側演算
増幅器103よりなる。
うな構成になっている。2は正側のスイッチ手段である
正側ダイオードブリッジ回路であり、その入力端子21
が差動回路1の正出力端子と接続されている。また、正
側ダイオードブリッジ回路2の出力端子22は、正側キ
ャパシタ4の一方電極に接続されるとともに、正側演算
増幅器102の正入力端子に接続されている。正側キャ
パシタ4の他方電極は接地されている。23は、ホール
ド期間において正側ダイオードブリッジ回路2の内部ノ
ードの電圧を制限するための基準となる電圧を印加する
ための基準電圧印加端子であり、以下では単に基準電圧
印加端子と呼ぶことにする。また、24および25は正
側ダイオードブリッジ回路2のクロック入力端子であ
り、相補なクロック信号φHとφSが各々に印加されて
いる。正側演算増幅器100による出力はその負入力端
子と接続されており、さらに、サンプルホールド装置D
の正出力端子12に接続されている。なお、負側サンプ
ル回路101も正側サンプルホールド回路100と同一
構成であり、負側ダイオードブリッジ回路3と負側演算
増幅器103よりなる。
【0004】次いで、動作について説明する。差動回路
1はダイオードブリッジ回路2,3を駆動するために設
けられたものであり、その入力端子間の電位差に応じた
電位差を持つ相補信号を、その出力端子間の電位差とし
て発生する。すなわち、差動回路1の正入力端子および
負入力端子の電位を各々V1 とV2 、正出力端子および
負出力端子の電位を各々V3 とV4 とすると、その動作
は、 V3 =V01+(A1 /2)(V1 −V2 ) …(1) V4 =V01−(A1 /2)(V1 −V2 ) …(2) と表現できる。ここでV01は差動回路1の同相出力電
圧、すなわち正および負入力端子の電位が等しいとき
の、正および負出力端子の電位であり、また、A1 は差
動回路1の差動利得、すなわち入力電位差に対する出力
電位差の利得である。
1はダイオードブリッジ回路2,3を駆動するために設
けられたものであり、その入力端子間の電位差に応じた
電位差を持つ相補信号を、その出力端子間の電位差とし
て発生する。すなわち、差動回路1の正入力端子および
負入力端子の電位を各々V1 とV2 、正出力端子および
負出力端子の電位を各々V3 とV4 とすると、その動作
は、 V3 =V01+(A1 /2)(V1 −V2 ) …(1) V4 =V01−(A1 /2)(V1 −V2 ) …(2) と表現できる。ここでV01は差動回路1の同相出力電
圧、すなわち正および負入力端子の電位が等しいとき
の、正および負出力端子の電位であり、また、A1 は差
動回路1の差動利得、すなわち入力電位差に対する出力
電位差の利得である。
【0005】ダイオードブリッジ回路2,3の入力端子
21,31は差動回路1の正出力V 3 および負出力V4
によって駆動される。ダイオードブリッジ回路2,3の
出力端子22,32の電位V5 ,V6 は、サンプル期間
(クロック信号φSが「H」レベル、クロック信号φH
が「L」レベルの期間)において、入力端子21,31
の電位V3 ,V4 と等しくなる。すなわち、サンプル期
間では、正側ダイオードブリッジ回路2の出力端子22
の電位V5 は差動回路1の正出力V3 の変化に追随し、
負側ダイオードブリッジ回路3の出力端子32の電位V
6 は差動回路1の負出力V4 の変化に追随する。次に、
ホールド期間(クロック信号φSが「L」レベル、クロ
ック信号φHが「H」レベルの期間)においては、ダイ
オードブリッジ回路2,3の出力端子22,32は高イ
ンピーダンス状態となり、入出力端子が電気的に切離さ
れる。これにより、サンプル期間の最後の瞬間におけ
る、差動回路1の正および負出力電位V3 ,V4 の各々
が、正側キャパシタ4および負側キャパシタ5に保持さ
れる。演算増幅器102,103は、これらの保持電位
と等しい電位を発生するために設けられたものである。
これらの演算増幅器102,103各々においては、そ
の出力端子が負入力端子に直接接続している。このよう
な接続においては、周知のように、演算増幅器102,
103の動作が理想的である場合、その出力電位V7 ,
V8 は正入力端子の電位V5 、V6 と等しくなる。した
がって、正側演算増幅器102の出力V7 、すなわち端
子12に現われる出力V7 は、サンプル期間では差動回
路1の正出力V3 の変化に追随し、ホールド期間では一
定値、すなわちサンプル期間の最後の瞬間の電位を出力
する。負側演算増幅器103の出力の電位も同様であ
る。
21,31は差動回路1の正出力V 3 および負出力V4
によって駆動される。ダイオードブリッジ回路2,3の
出力端子22,32の電位V5 ,V6 は、サンプル期間
(クロック信号φSが「H」レベル、クロック信号φH
が「L」レベルの期間)において、入力端子21,31
の電位V3 ,V4 と等しくなる。すなわち、サンプル期
間では、正側ダイオードブリッジ回路2の出力端子22
の電位V5 は差動回路1の正出力V3 の変化に追随し、
負側ダイオードブリッジ回路3の出力端子32の電位V
6 は差動回路1の負出力V4 の変化に追随する。次に、
ホールド期間(クロック信号φSが「L」レベル、クロ
ック信号φHが「H」レベルの期間)においては、ダイ
オードブリッジ回路2,3の出力端子22,32は高イ
ンピーダンス状態となり、入出力端子が電気的に切離さ
れる。これにより、サンプル期間の最後の瞬間におけ
る、差動回路1の正および負出力電位V3 ,V4 の各々
が、正側キャパシタ4および負側キャパシタ5に保持さ
れる。演算増幅器102,103は、これらの保持電位
と等しい電位を発生するために設けられたものである。
これらの演算増幅器102,103各々においては、そ
の出力端子が負入力端子に直接接続している。このよう
な接続においては、周知のように、演算増幅器102,
103の動作が理想的である場合、その出力電位V7 ,
V8 は正入力端子の電位V5 、V6 と等しくなる。した
がって、正側演算増幅器102の出力V7 、すなわち端
子12に現われる出力V7 は、サンプル期間では差動回
路1の正出力V3 の変化に追随し、ホールド期間では一
定値、すなわちサンプル期間の最後の瞬間の電位を出力
する。負側演算増幅器103の出力の電位も同様であ
る。
【0006】正側演算増幅器102の出力電圧V7 は正
側ダイオードブリッジ2の基準電圧印加端子23に印加
され、正側ダイオードブリッジ2内部のノード電圧が制
限される。また、負側演算増幅器103の出力電圧V8
は負側ダイオードブリッジ3の基準電圧印加端子33に
印加され、負側ダイオードブリッジ3内部のノード電圧
が制限される。図15はダイオードブリッジ回路2,3
の詳しい回路図であり図番は正側ダイオードブリッジ2
に合わせた。201〜204はブリッジを形成するダイ
オードであり、205および206はホールド期間にノ
ードAおよびBの電位を制限するために設けられたクラ
ンプ用ダイオードである。また、207,208は電流
値Iを持つ電流源であり、209はその2倍の電流値2
Iを持つ電流源である。また、210および211は電
流スイッチ用トランジスタであり、各々クロック信号φ
HおよびφSで制御されている。
側ダイオードブリッジ2の基準電圧印加端子23に印加
され、正側ダイオードブリッジ2内部のノード電圧が制
限される。また、負側演算増幅器103の出力電圧V8
は負側ダイオードブリッジ3の基準電圧印加端子33に
印加され、負側ダイオードブリッジ3内部のノード電圧
が制限される。図15はダイオードブリッジ回路2,3
の詳しい回路図であり図番は正側ダイオードブリッジ2
に合わせた。201〜204はブリッジを形成するダイ
オードであり、205および206はホールド期間にノ
ードAおよびBの電位を制限するために設けられたクラ
ンプ用ダイオードである。また、207,208は電流
値Iを持つ電流源であり、209はその2倍の電流値2
Iを持つ電流源である。また、210および211は電
流スイッチ用トランジスタであり、各々クロック信号φ
HおよびφSで制御されている。
【0007】サンプル期間においてはクロック信号φS
が「H」レベル、クロック信号φHが「L」レベルにな
る。これによって、電流源208の電流は直接トランジ
スタ211のコレクタへ、電流源207の電流はダイオ
ード201〜204を経由してトランジスタ211のコ
レクタへ流れ込む。すなわち、ダイオード201〜20
4は順バイアスされる。一方、ダイオード205,20
6は逆バイアスされ、基準電圧印加端子23と内部ノー
ドA,Bは電気的に切離される。ここで、ダイオード2
01,202の経路とダイオード203,204の経路
が対称であることから、端子22の電位V5 は端子21
の電位V3 と一致するように整定しようとする。すなわ
ち、サンプル期間では、ダイオードブリッジ回路2の出
力端子22の電位V5 は入力端子21の電位V3 の変化
に追随する。次にホールド期間においては、クロック信
号φSが「L」レベル、クロック信号φHが「H」レベ
ルとなる。これによって、電流源207の電流は直接ト
ランジスタ210のコレクタへ流れる。また、電流源2
08の電流は、ノードBからノードAを経由して、トラ
ンジスタ210のコレクタへ流れ込もうとし、ダイオー
ド201〜204は逆バイアスされる。これによって、
入力端子21および出力端子22はともに高インピーダ
ンス状態となり、互いに電気的に切離される。
が「H」レベル、クロック信号φHが「L」レベルにな
る。これによって、電流源208の電流は直接トランジ
スタ211のコレクタへ、電流源207の電流はダイオ
ード201〜204を経由してトランジスタ211のコ
レクタへ流れ込む。すなわち、ダイオード201〜20
4は順バイアスされる。一方、ダイオード205,20
6は逆バイアスされ、基準電圧印加端子23と内部ノー
ドA,Bは電気的に切離される。ここで、ダイオード2
01,202の経路とダイオード203,204の経路
が対称であることから、端子22の電位V5 は端子21
の電位V3 と一致するように整定しようとする。すなわ
ち、サンプル期間では、ダイオードブリッジ回路2の出
力端子22の電位V5 は入力端子21の電位V3 の変化
に追随する。次にホールド期間においては、クロック信
号φSが「L」レベル、クロック信号φHが「H」レベ
ルとなる。これによって、電流源207の電流は直接ト
ランジスタ210のコレクタへ流れる。また、電流源2
08の電流は、ノードBからノードAを経由して、トラ
ンジスタ210のコレクタへ流れ込もうとし、ダイオー
ド201〜204は逆バイアスされる。これによって、
入力端子21および出力端子22はともに高インピーダ
ンス状態となり、互いに電気的に切離される。
【0008】一方、もしダイオード205,206およ
び基準電圧印加端子23がなければ、ホールド期間にお
いて、電流源208からの電流はノードBで行き場を失
い、このノードの電位はどんどん上昇していく。また、
ノードAでは、電流源209へ流出する電流が、207
から供給される電流を上回っていることから、このノー
ドの電位がどんどん下がっていく。この結果、ノードB
は電源電位に近い電位、ノードAは接地電位に近い値ま
で大きく変化する。ダイオード205,206および基
準電圧印加端子23は、この内部ノードの大きな電位変
化を防ぐために設けられたものである。ダイオード20
5,206はホールド期間に順バイアスされ、電流源2
08からの電流をノードAにバイパスする。また、この
順方向電流によって生ずるダイオード205または20
6のアノード−カソード間電圧をVD 、基準電圧印加端
子23の電位をVC とすると、ノードAの電位はVC −
V D 、ノードBの電位はVC +VD に固定される。とこ
ろで上に述べたように、演算増幅器102の出力電位V
7 が基準電圧VC として与えられているが、演算増幅器
102の出力電位V7 はダイオードブリッジの出力端子
22の電位V5 と等しい、したがって、ホールド期間に
おいては、ノードAの電位は必ず出力端子22の電位V
5 より低く、ノードBの電位は必ず出力端子22の電位
V5 より高くなる。したがって、ホールド期間において
ダイオード203,204は必ず逆バイアスされ、この
結果、端子22の高インピーダンス状態が必ず実現され
る。これにより、ホールド期間においてキャパシタ4の
保持電荷がダイオードブリッジ2の内部へ漏れないこと
を確実にしている。なお、負側ダイオードブリッジ3の
構成と動作も同様である。
び基準電圧印加端子23がなければ、ホールド期間にお
いて、電流源208からの電流はノードBで行き場を失
い、このノードの電位はどんどん上昇していく。また、
ノードAでは、電流源209へ流出する電流が、207
から供給される電流を上回っていることから、このノー
ドの電位がどんどん下がっていく。この結果、ノードB
は電源電位に近い電位、ノードAは接地電位に近い値ま
で大きく変化する。ダイオード205,206および基
準電圧印加端子23は、この内部ノードの大きな電位変
化を防ぐために設けられたものである。ダイオード20
5,206はホールド期間に順バイアスされ、電流源2
08からの電流をノードAにバイパスする。また、この
順方向電流によって生ずるダイオード205または20
6のアノード−カソード間電圧をVD 、基準電圧印加端
子23の電位をVC とすると、ノードAの電位はVC −
V D 、ノードBの電位はVC +VD に固定される。とこ
ろで上に述べたように、演算増幅器102の出力電位V
7 が基準電圧VC として与えられているが、演算増幅器
102の出力電位V7 はダイオードブリッジの出力端子
22の電位V5 と等しい、したがって、ホールド期間に
おいては、ノードAの電位は必ず出力端子22の電位V
5 より低く、ノードBの電位は必ず出力端子22の電位
V5 より高くなる。したがって、ホールド期間において
ダイオード203,204は必ず逆バイアスされ、この
結果、端子22の高インピーダンス状態が必ず実現され
る。これにより、ホールド期間においてキャパシタ4の
保持電荷がダイオードブリッジ2の内部へ漏れないこと
を確実にしている。なお、負側ダイオードブリッジ3の
構成と動作も同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
サンプルホールド装置Dは構成されていたが、上記のよ
うにキャパシタ4,5に保持された電位V5 ,V6 と等
しい電位V7 ,V8 を出力する手段として、演算増幅器
102,103を用いていた。この演算増幅器102,
103は出力が入力にフィードバックされている。周知
のように、フィードバック経路がある回路は発振が起こ
り動作が不安定になる危険性がある。また、従来のサン
プルホールド装置Dでは、このような演算増幅器10
2,103が2つ必要であり、たとえばサンプルホール
ド装置Dを同一半導体基板上に集積しようとする場合、
大きな占有面積が必要であった。
サンプルホールド装置Dは構成されていたが、上記のよ
うにキャパシタ4,5に保持された電位V5 ,V6 と等
しい電位V7 ,V8 を出力する手段として、演算増幅器
102,103を用いていた。この演算増幅器102,
103は出力が入力にフィードバックされている。周知
のように、フィードバック経路がある回路は発振が起こ
り動作が不安定になる危険性がある。また、従来のサン
プルホールド装置Dでは、このような演算増幅器10
2,103が2つ必要であり、たとえばサンプルホール
ド装置Dを同一半導体基板上に集積しようとする場合、
大きな占有面積が必要であった。
【0010】この発明は上記のような欠点を解消するた
めになされたものであり、その目的とするところは、動
作が安定した、占有面積の小さなサンプルホールド装置
を提供することにある。
めになされたものであり、その目的とするところは、動
作が安定した、占有面積の小さなサンプルホールド装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の第1のサンプ
ルホールド装置は、入力された2つのアナログ信号間の
電圧差をサンプルホールドするための差動型のサンプル
ホールド装置であって、第1および第2の入力端子と、
第1および第2の出力端子とを有し、前記第1および第
2の入力端子間の入力電圧差に応じて、前記第1および
第2の出力端子間の出力電圧差が変化する第1の差動回
路と、前記第1の差動回路の第1の出力端子に接続され
た入力端子、およびサンプル期間においては前記入力端
子と電気的に接続され、ホールド期間においては前記入
力端子と電気的に遮断される出力端子を有する第1のス
イッチ手段と、前記第1の差動回路の第2の出力端子に
接続された入力端子、およびサンプル期間においては前
記入力端子と電気的に接続され、ホールド期間において
は前記入力端子と電気的に遮断される出力端子を有する
第2のスイッチ手段と、その一方電極が前記第1のスイ
ッチ手段の出力端子に接続され、その他方電極が定電位
ノードに接続されている第1のキャパシタと、その一方
電極が前記第2のスイッチ手段の出力端子に接続され、
その他方電極が定電位ノードに接続されている第2のキ
ャパシタと、前記第1のキャパシタの一方電極に接続さ
れた第1の入力端子、前記第2のキャパシタの一方電極
に接続された第2の入力端子、第1の出力端子および第
2の出力端子を有し、前記第1の入力端子の電位とほぼ
等しい電位を前記第1の出力端子から発生し、前記第2
の入力端子の電位とほぼ等しく電位を前記第2の出力端
子から発生する第2の差動回路とを含むように構成され
る。
ルホールド装置は、入力された2つのアナログ信号間の
電圧差をサンプルホールドするための差動型のサンプル
ホールド装置であって、第1および第2の入力端子と、
第1および第2の出力端子とを有し、前記第1および第
2の入力端子間の入力電圧差に応じて、前記第1および
第2の出力端子間の出力電圧差が変化する第1の差動回
路と、前記第1の差動回路の第1の出力端子に接続され
た入力端子、およびサンプル期間においては前記入力端
子と電気的に接続され、ホールド期間においては前記入
力端子と電気的に遮断される出力端子を有する第1のス
イッチ手段と、前記第1の差動回路の第2の出力端子に
接続された入力端子、およびサンプル期間においては前
記入力端子と電気的に接続され、ホールド期間において
は前記入力端子と電気的に遮断される出力端子を有する
第2のスイッチ手段と、その一方電極が前記第1のスイ
ッチ手段の出力端子に接続され、その他方電極が定電位
ノードに接続されている第1のキャパシタと、その一方
電極が前記第2のスイッチ手段の出力端子に接続され、
その他方電極が定電位ノードに接続されている第2のキ
ャパシタと、前記第1のキャパシタの一方電極に接続さ
れた第1の入力端子、前記第2のキャパシタの一方電極
に接続された第2の入力端子、第1の出力端子および第
2の出力端子を有し、前記第1の入力端子の電位とほぼ
等しい電位を前記第1の出力端子から発生し、前記第2
の入力端子の電位とほぼ等しく電位を前記第2の出力端
子から発生する第2の差動回路とを含むように構成され
る。
【0012】また、前記第1のキャパシタの一方電極と
前記第2の差動回路の第1の入力端子の間、および前記
第2のキャパシタの一方電極と前記第2の差動回路の第
2の入力端子の間に入力電流が0で入力電圧と同じ電圧
を出力するバッファ回路を接続してもよい。
前記第2の差動回路の第1の入力端子の間、および前記
第2のキャパシタの一方電極と前記第2の差動回路の第
2の入力端子の間に入力電流が0で入力電圧と同じ電圧
を出力するバッファ回路を接続してもよい。
【0013】また、この発明の第2のサンプルホールド
装置は、入力された2つのアナログ信号間の電圧差をサ
ンプルホールドするための差動型のサンプルホールド装
置であって、第1および第2の入力端子と、第1および
第2の出力端子とを有し、前記第1および第2の入力端
子間の入力電圧差に応じて、前記第1および第2の出力
端子間の出力電圧差が変化する第1の差動回路と、前記
第1の差動回路の第1の出力端子に接続された入力端
子、サンプル期間においては前記入力端子と電気的に接
続され、ホールド期間においては前記入力端子と電気的
に遮断される出力端子、およびホールド期間において内
部ノードの電圧を制限するための基準となる電圧が印加
される基準電圧印加端子を有する第1のスイッチ手段
と、前記第1の差動回路の第2の出力端子に接続された
入力端子、サンプル期間においては前記入力端子と電気
的に接続され、ホールド期間においては前記入力端子と
電気的に遮断される出力端子、およびホールド期間にお
いて内部ノードの電圧を制限するための基準となる電圧
を印加するための基準電圧印加端子を有する第2のスイ
ッチ手段と、その一方電極が前記第1のスイッチ手段の
出力端子に接続され、その他方電極が定電位ノードに接
続されている第1のキャパシタと、その一方電極が前記
第2のスイッチ手段の出力端子に接続され、その他方電
極が定電位ノードに接続されている第2のキャパシタ
と、前記第1のキャパシタの一方電極に接続された第1
の入力端子、前記第2のキャパシタの一方電極に接続さ
れた第2の入力端子、第1の出力端子、第2の出力端
子、第3の出力端子および第4の出力端子を有し、前記
第1の入力端子の電位とほぼ等しい電位を前記第1およ
び第3の出力端子から発生し、前記第2の入力端子の電
位とほぼ等しい電位を前記第2および第4の出力端子か
ら発生し、第3の出力端子から発生した電位を前記第1
のスイッチ手段の基準電圧印加端子に印加し、第4の出
力端子から発生した電位を前記第2のスイッチ手段の基
準電圧印加端子に印加する第2の差動回路とを含むよう
に構成される。
装置は、入力された2つのアナログ信号間の電圧差をサ
ンプルホールドするための差動型のサンプルホールド装
置であって、第1および第2の入力端子と、第1および
第2の出力端子とを有し、前記第1および第2の入力端
子間の入力電圧差に応じて、前記第1および第2の出力
端子間の出力電圧差が変化する第1の差動回路と、前記
第1の差動回路の第1の出力端子に接続された入力端
子、サンプル期間においては前記入力端子と電気的に接
続され、ホールド期間においては前記入力端子と電気的
に遮断される出力端子、およびホールド期間において内
部ノードの電圧を制限するための基準となる電圧が印加
される基準電圧印加端子を有する第1のスイッチ手段
と、前記第1の差動回路の第2の出力端子に接続された
入力端子、サンプル期間においては前記入力端子と電気
的に接続され、ホールド期間においては前記入力端子と
電気的に遮断される出力端子、およびホールド期間にお
いて内部ノードの電圧を制限するための基準となる電圧
を印加するための基準電圧印加端子を有する第2のスイ
ッチ手段と、その一方電極が前記第1のスイッチ手段の
出力端子に接続され、その他方電極が定電位ノードに接
続されている第1のキャパシタと、その一方電極が前記
第2のスイッチ手段の出力端子に接続され、その他方電
極が定電位ノードに接続されている第2のキャパシタ
と、前記第1のキャパシタの一方電極に接続された第1
の入力端子、前記第2のキャパシタの一方電極に接続さ
れた第2の入力端子、第1の出力端子、第2の出力端
子、第3の出力端子および第4の出力端子を有し、前記
第1の入力端子の電位とほぼ等しい電位を前記第1およ
び第3の出力端子から発生し、前記第2の入力端子の電
位とほぼ等しい電位を前記第2および第4の出力端子か
ら発生し、第3の出力端子から発生した電位を前記第1
のスイッチ手段の基準電圧印加端子に印加し、第4の出
力端子から発生した電位を前記第2のスイッチ手段の基
準電圧印加端子に印加する第2の差動回路とを含むよう
に構成される。
【0014】
【作用】この発明の第1のサンプルホールド装置にあっ
ては、正側および負側キャパシタに保持された電位と等
しい電位を出力する手段として、フィードバックが不要
な差動回路を1つだけ用いている。したがって、上記手
段として出力を入力にフィードバックされた演算増幅器
を2つ用いていた従来例よりも動作が安定した、占有面
積の小さなサンプルホールド装置を得ることができる。
ては、正側および負側キャパシタに保持された電位と等
しい電位を出力する手段として、フィードバックが不要
な差動回路を1つだけ用いている。したがって、上記手
段として出力を入力にフィードバックされた演算増幅器
を2つ用いていた従来例よりも動作が安定した、占有面
積の小さなサンプルホールド装置を得ることができる。
【0015】また、正側および負側キャパシタと第2の
差動回路の間に入力電流が0で入力電圧に等しい電圧を
出力するバッファ回路を接続すれば、ホールド期間にお
いてキャパシタに蓄えられた保持電流がリークすること
がなく、サンプルホールド装置の出力のがドリフトする
こともない。
差動回路の間に入力電流が0で入力電圧に等しい電圧を
出力するバッファ回路を接続すれば、ホールド期間にお
いてキャパシタに蓄えられた保持電流がリークすること
がなく、サンプルホールド装置の出力のがドリフトする
こともない。
【0016】また、この発明の第2のサンプルホールド
装置にあっては、第2の差動回路がサンプルホールド装
置の出力を供する第1および第2の出力端子のほかに、
独立した出力を供する第3および第4の出力端子を含
み、その出力を第1および第2のスイッチ手段の基準電
圧印加端子に印加する。したがって、スイッチ手段でノ
イズが発生した場合でも、サンプルホールド装置の出力
に悪影響が及ぶことがない。
装置にあっては、第2の差動回路がサンプルホールド装
置の出力を供する第1および第2の出力端子のほかに、
独立した出力を供する第3および第4の出力端子を含
み、その出力を第1および第2のスイッチ手段の基準電
圧印加端子に印加する。したがって、スイッチ手段でノ
イズが発生した場合でも、サンプルホールド装置の出力
に悪影響が及ぶことがない。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の一実施例によるサンプルホ
ールド装置Aの電気回路図である。6は第2の差動回路
であり、その正入力端子は正側ダイオードブリッジ2の
出力端子22と接続され、負入力端子は負側ダイオード
ブリッジ3の出力端子32と接続されている。差動回路
6の正出力は、サンプルホールド装置Aの正出力端子1
2、および正側ダイオードブリッジ2の基準電圧印加端
子23と接続されており、差動回路6の負出力はサンプ
ルホールド装置Aの負出力端子12、および負側ダイオ
ードブリッジ3の基準電圧印加端子33と接続されてい
る。その他の構成は従来例と同様である。
ールド装置Aの電気回路図である。6は第2の差動回路
であり、その正入力端子は正側ダイオードブリッジ2の
出力端子22と接続され、負入力端子は負側ダイオード
ブリッジ3の出力端子32と接続されている。差動回路
6の正出力は、サンプルホールド装置Aの正出力端子1
2、および正側ダイオードブリッジ2の基準電圧印加端
子23と接続されており、差動回路6の負出力はサンプ
ルホールド装置Aの負出力端子12、および負側ダイオ
ードブリッジ3の基準電圧印加端子33と接続されてい
る。その他の構成は従来例と同様である。
【0018】次に、動作について説明する。図2はこの
サンプルホールド装置Aの動作を示すタイムチャートで
あり、図2(a)は差動回路1の正および負入力V1 ,
V2を示し、図2(b)は差動回路1の正および負出力
V3 ,V4 を示し、図2(c)はクロック信号φS,φ
Hを示し、図2(d)はキャパシタ4,5の保持電位V
5 ,V6 を示し、図2(e)は差動回路2の正および負
出力V7 ,V8 を示している。従来例と同様、差動回路
1はその入力端子間の電位差に応じた電位差を持つ相補
信号を、その出力端子間の電位差として発生し、具体的
には式(1)および式(2)で入出力関係が与えられ
る。この差動回路1の正および負出力V3,V4 は、図
2(b)に示されるように同相出力電圧V01を中心に対
称に変化するような相補信号である。スイッチ回路であ
るダイオードブリッジ2,3の出力電位、すなわちキャ
パシタ4,5の一方電極の電位V5 ,V6 は、従来例同
様に、サンプル期間(φSが「H」レベル)では各々V
3 ,V4 に追随し、ホールド期間では一定値、すなわち
サンプル期間の最後の瞬間の電位を出力する。したがっ
て、図2(d)に示すように、V5 ,V6 も差動回路1
の同相出力電圧V01を中心に対称に変化するような相補
信号である。したがって、V5 のV01からの電位差をΔ
Vとすると、 V5 =V01+ΔV …(3) V6 =V01−ΔV …(4) となる。第2の差動回路6は差動回路1と同様その入力
端子間の電位差に応じた電位差を持つ相補信号を、その
出力端子間の電位差として発生する。すなわち、差動回
路6の正出力端子および負出力端子の電位を各々V7 と
V8 とすると、その動作は、 V7 =V02+(A2 /2)(V5 −V6 ) …(5) V8 =V02−(A2 /2)(V5 −V6 ) …(6) と表現できる。ここでV02は差動回路6の同相出力電
圧、A2 は差動回路6の差動利得である。ここで差動回
路6の差動利得A2 が1であれば、式(3)〜(6)よ
り、 V7 =V02+ΔV …(7) V8 =V02−ΔV …(8) となる。さらに、差動回路6の同相出力電圧V02が差動
回路1の同相出力電圧V 01と等しい場合、 V7 =V01+ΔV …(9) V8 =V01−ΔV …(10) となる。式(3)および(4)と式(9)および(1
0)を比較すると、V5 とV7 、V6 とV8 は等しいこ
とがわかる。すなわち、差動回路6の差動利得A2が1
で、その同相出力電圧V02が差動回路1の同相出力電圧
V01と等しい場合、差動回路6の正入力電圧V5 と正出
力電圧V7 、負入力電圧V6 と負出力電圧V 8 が等しく
なる。これは、従来のサンプルホールド装置Dにおいて
出力が負入力にフィードバックされた演算増幅器10
2,103を2個用いて実現しようとしていた機能を、
1個の差動増幅器6を用いてフィードバックなしに実現
していることにほかならない。
サンプルホールド装置Aの動作を示すタイムチャートで
あり、図2(a)は差動回路1の正および負入力V1 ,
V2を示し、図2(b)は差動回路1の正および負出力
V3 ,V4 を示し、図2(c)はクロック信号φS,φ
Hを示し、図2(d)はキャパシタ4,5の保持電位V
5 ,V6 を示し、図2(e)は差動回路2の正および負
出力V7 ,V8 を示している。従来例と同様、差動回路
1はその入力端子間の電位差に応じた電位差を持つ相補
信号を、その出力端子間の電位差として発生し、具体的
には式(1)および式(2)で入出力関係が与えられ
る。この差動回路1の正および負出力V3,V4 は、図
2(b)に示されるように同相出力電圧V01を中心に対
称に変化するような相補信号である。スイッチ回路であ
るダイオードブリッジ2,3の出力電位、すなわちキャ
パシタ4,5の一方電極の電位V5 ,V6 は、従来例同
様に、サンプル期間(φSが「H」レベル)では各々V
3 ,V4 に追随し、ホールド期間では一定値、すなわち
サンプル期間の最後の瞬間の電位を出力する。したがっ
て、図2(d)に示すように、V5 ,V6 も差動回路1
の同相出力電圧V01を中心に対称に変化するような相補
信号である。したがって、V5 のV01からの電位差をΔ
Vとすると、 V5 =V01+ΔV …(3) V6 =V01−ΔV …(4) となる。第2の差動回路6は差動回路1と同様その入力
端子間の電位差に応じた電位差を持つ相補信号を、その
出力端子間の電位差として発生する。すなわち、差動回
路6の正出力端子および負出力端子の電位を各々V7 と
V8 とすると、その動作は、 V7 =V02+(A2 /2)(V5 −V6 ) …(5) V8 =V02−(A2 /2)(V5 −V6 ) …(6) と表現できる。ここでV02は差動回路6の同相出力電
圧、A2 は差動回路6の差動利得である。ここで差動回
路6の差動利得A2 が1であれば、式(3)〜(6)よ
り、 V7 =V02+ΔV …(7) V8 =V02−ΔV …(8) となる。さらに、差動回路6の同相出力電圧V02が差動
回路1の同相出力電圧V 01と等しい場合、 V7 =V01+ΔV …(9) V8 =V01−ΔV …(10) となる。式(3)および(4)と式(9)および(1
0)を比較すると、V5 とV7 、V6 とV8 は等しいこ
とがわかる。すなわち、差動回路6の差動利得A2が1
で、その同相出力電圧V02が差動回路1の同相出力電圧
V01と等しい場合、差動回路6の正入力電圧V5 と正出
力電圧V7 、負入力電圧V6 と負出力電圧V 8 が等しく
なる。これは、従来のサンプルホールド装置Dにおいて
出力が負入力にフィードバックされた演算増幅器10
2,103を2個用いて実現しようとしていた機能を、
1個の差動増幅器6を用いてフィードバックなしに実現
していることにほかならない。
【0019】差動回路6の差動利得A2 を1にし、その
同相出力電圧V02を差動回路1の同相出力電圧V01と等
しくすることは容易に実現できる。たとえば、差動回路
6を図3に示すような構成にする。この回路は差動部と
2対のエミッタフォロアで構成される。差動部はNPN
トランジスタ601,602、エミッタ抵抗605,6
06、負荷抵抗607,608、電流源609,610
を含む。また、2対のエミッタフォロアは各々、NPN
トランジスタ603および電流源611と、NPNトラ
ンジスタ604および電流源612を含む。また、61
3および614は差動回路6の正および負入力端子、6
15および616は差動回路6の正および負出力端子、
630は電源電位VCCの電源端子である。
同相出力電圧V02を差動回路1の同相出力電圧V01と等
しくすることは容易に実現できる。たとえば、差動回路
6を図3に示すような構成にする。この回路は差動部と
2対のエミッタフォロアで構成される。差動部はNPN
トランジスタ601,602、エミッタ抵抗605,6
06、負荷抵抗607,608、電流源609,610
を含む。また、2対のエミッタフォロアは各々、NPN
トランジスタ603および電流源611と、NPNトラ
ンジスタ604および電流源612を含む。また、61
3および614は差動回路6の正および負入力端子、6
15および616は差動回路6の正および負出力端子、
630は電源電位VCCの電源端子である。
【0020】詳しく説明すると、トランジスタ601の
コレクタはノードFおよび負荷抵抗608を介して電源
端子630に接続されており、トランジスタ601のエ
ミッタはノードCおよび電流源609を介して接地さ
れ、トランジスタ601のベースは差動回路6の正入力
端子613に接続されている。トランジスタ602のコ
レクタはノードEおよび負荷抵抗607を介して電源端
子630に接続されており、トランジスタ602のエミ
ッタはノードDおよび電流源610を介して接地され、
トランジスタ602のベースは差動回路6の負入力端子
614に接続されている。また、ノードCとノードDは
抵抗605,606により接続されている。トランジス
タ603のコレクタは電源端子630に接続されてお
り、そのベースはノードEに接続され、エミッタは電流
源611を介して接地されるとともに、差動回路の6の
正出力端子615に接続されている。トランジスタ60
4のコレクタは電源端子630に接続されており、その
ベースはノードFに接続され、エミッタは電流源612
を介して接地されるとともに差動回路6の負出力端子6
16に接続されている。
コレクタはノードFおよび負荷抵抗608を介して電源
端子630に接続されており、トランジスタ601のエ
ミッタはノードCおよび電流源609を介して接地さ
れ、トランジスタ601のベースは差動回路6の正入力
端子613に接続されている。トランジスタ602のコ
レクタはノードEおよび負荷抵抗607を介して電源端
子630に接続されており、トランジスタ602のエミ
ッタはノードDおよび電流源610を介して接地され、
トランジスタ602のベースは差動回路6の負入力端子
614に接続されている。また、ノードCとノードDは
抵抗605,606により接続されている。トランジス
タ603のコレクタは電源端子630に接続されてお
り、そのベースはノードEに接続され、エミッタは電流
源611を介して接地されるとともに、差動回路の6の
正出力端子615に接続されている。トランジスタ60
4のコレクタは電源端子630に接続されており、その
ベースはノードFに接続され、エミッタは電流源612
を介して接地されるとともに差動回路6の負出力端子6
16に接続されている。
【0021】正入力端子613の電位V5 と負入力端子
614の電位6 が等しいとき、回路の対称性から、ノー
ドCとノードDの電位は等しくなる。したがって、エミ
ッタ抵抗605,606には電流は流れない。したがっ
て、電流源609,610の電流値を等しくIEEとする
と、トランジスタ601,602のエミッタ電流は等し
くIEEとなる。これらのトランジスタの電流増幅率(ベ
ース電流に対するコレクタ電流の比)は通常十分大きい
ので、トランジスタ601,602のコレクタ電流はほ
ぼエミッタ電流、すなわちIEEとなる。したがって、負
荷抵抗607,608の抵抗値をRL とすると、ノード
E,Fの電位は、VCC−IEE・RL となる。さらに、ト
ランジスタ603,604のベースエミッタ間電圧、す
なわちエミッタフォロアの電圧シフト量をVEFとする
と、差動回路6の同相出力電圧V02は、 V02=VCC−IE ・RL −VEF …(11) となる。エミッタアフォロアの電圧シフト量VEFは現実
的な設計においては0.7V〜0.9V程度とあまり大
きな変化幅を持っていないが、VCCやIE とRLの積を
適当に設計することにより、V02を差動回路1の同相出
力電圧V01と一致させることができる。
614の電位6 が等しいとき、回路の対称性から、ノー
ドCとノードDの電位は等しくなる。したがって、エミ
ッタ抵抗605,606には電流は流れない。したがっ
て、電流源609,610の電流値を等しくIEEとする
と、トランジスタ601,602のエミッタ電流は等し
くIEEとなる。これらのトランジスタの電流増幅率(ベ
ース電流に対するコレクタ電流の比)は通常十分大きい
ので、トランジスタ601,602のコレクタ電流はほ
ぼエミッタ電流、すなわちIEEとなる。したがって、負
荷抵抗607,608の抵抗値をRL とすると、ノード
E,Fの電位は、VCC−IEE・RL となる。さらに、ト
ランジスタ603,604のベースエミッタ間電圧、す
なわちエミッタフォロアの電圧シフト量をVEFとする
と、差動回路6の同相出力電圧V02は、 V02=VCC−IE ・RL −VEF …(11) となる。エミッタアフォロアの電圧シフト量VEFは現実
的な設計においては0.7V〜0.9V程度とあまり大
きな変化幅を持っていないが、VCCやIE とRLの積を
適当に設計することにより、V02を差動回路1の同相出
力電圧V01と一致させることができる。
【0022】以上のことは、差動回路1の回路形式を問
わず成立つが、特に差動回路1も差動回路6と同様の回
路形式とすると、同じ同相出力電圧が得やすい。たとえ
ば、差動回路1も図3に示されるような回路形式にす
る。また、等しい電源電圧VCCをこの2つの差動回路
1,6に与える。さらに、差動部の電流源の値と負荷抵
抗の値の積IE ・RL を同一にする。上記のように、エ
ミッタフォロアの電圧シフト量VEFは設計によらずあま
り変化しないので、VCCとIE ・RL を等しくするだけ
で、ほぼ等しい同相出力電圧が得られる。IE ・RL を
等しくするには、差動回路1,6に等しい値の電流源と
負荷抵抗を用いればよい。
わず成立つが、特に差動回路1も差動回路6と同様の回
路形式とすると、同じ同相出力電圧が得やすい。たとえ
ば、差動回路1も図3に示されるような回路形式にす
る。また、等しい電源電圧VCCをこの2つの差動回路
1,6に与える。さらに、差動部の電流源の値と負荷抵
抗の値の積IE ・RL を同一にする。上記のように、エ
ミッタフォロアの電圧シフト量VEFは設計によらずあま
り変化しないので、VCCとIE ・RL を等しくするだけ
で、ほぼ等しい同相出力電圧が得られる。IE ・RL を
等しくするには、差動回路1,6に等しい値の電流源と
負荷抵抗を用いればよい。
【0023】また、差動回路1,6の電流源や抵抗を構
成する際に、等しい値の単位電流源や単位抵抗を並列接
続や直列接続しても実現できる。たとえば、図4に示す
ように差動回路6において1つの単位電流源で差動部の
電流源609,610を形成し、直流接続された2つの
単位抵抗で負荷抵抗607,608を形成する一方、差
動回路1においては並列接続された2つの単位電流源で
差動部の電流源を形成し、1つの単位抵抗で負荷抵抗を
形成するといった方法もある。逆に、図5に示すよう
に、差動回路6において並列接続された2つの単位電流
源で差動部の電流源609,610を形成し、1つの単
位抵抗で負荷抵抗607,608を形成する一方、差動
回路1においては1つの単位電流源で差動部の電流源を
形成し、直列接続された2つの単位抵抗で負荷抵抗を形
成してもよい。
成する際に、等しい値の単位電流源や単位抵抗を並列接
続や直列接続しても実現できる。たとえば、図4に示す
ように差動回路6において1つの単位電流源で差動部の
電流源609,610を形成し、直流接続された2つの
単位抵抗で負荷抵抗607,608を形成する一方、差
動回路1においては並列接続された2つの単位電流源で
差動部の電流源を形成し、1つの単位抵抗で負荷抵抗を
形成するといった方法もある。逆に、図5に示すよう
に、差動回路6において並列接続された2つの単位電流
源で差動部の電流源609,610を形成し、1つの単
位抵抗で負荷抵抗607,608を形成する一方、差動
回路1においては1つの単位電流源で差動部の電流源を
形成し、直列接続された2つの単位抵抗で負荷抵抗を形
成してもよい。
【0024】このように、同一の回路形式において同一
値の素子や回路を使うと、差動回路1,6の同相出力電
圧は容易に等しくなる。等しい値の素子や等しい特性の
回路は、同一半導体基板上に同一工程で同じパターンを
用いて形成すれば容易に得られる。なお、上記のように
差動部の電流源の値と負荷抵抗の値の積を同一にするだ
けでなく、同相電圧にかかわるすべての素子、すなわち
図3に示した素子のうち抵抗605と606以外の素子
の特性を差動回路1,6で同一になるように形成した場
合、これらの2つの差動回路1,6の同相出力電圧は自
動的に完全に等しくなる。以上のように、容易に差動回
路1と6の同相出力電圧を等しくすることができる。
値の素子や回路を使うと、差動回路1,6の同相出力電
圧は容易に等しくなる。等しい値の素子や等しい特性の
回路は、同一半導体基板上に同一工程で同じパターンを
用いて形成すれば容易に得られる。なお、上記のように
差動部の電流源の値と負荷抵抗の値の積を同一にするだ
けでなく、同相電圧にかかわるすべての素子、すなわち
図3に示した素子のうち抵抗605と606以外の素子
の特性を差動回路1,6で同一になるように形成した場
合、これらの2つの差動回路1,6の同相出力電圧は自
動的に完全に等しくなる。以上のように、容易に差動回
路1と6の同相出力電圧を等しくすることができる。
【0025】正入力端子613と負入力端子614の電
位に差が生じたとき、ノードCとノードDの電位は相異
なる。前に定義したように、正入力端子613および負
入力端子614の電位をV5 ,V6 とし、トランジスタ
601,602のベースエミッタ間電圧をVBE1 ,V
BE2 、ノードC,Dの電位をVC ,VD とすると、VC
=V5 −VBE1 、VD =V6 −VBE2 となるが、トラン
ジスタ601,602のエミッタ電流に極端な差が生じ
ない限り、VBE1 とVBE2 はほとんど等しくなる。した
がって、ノードCとノードDの電位差VC −VD は入力
電位差V5 −V6にほぼ等しい。したがって、ノードC
からDへ流れる電流ΔIEEは、抵抗605,606の抵
抗値をRE とすると、 ΔIEE=(V5 −V6 )/2RE …(12) となる。負荷抵抗608には電流源609の電流IEEに
上記ΔIEEが加わって流れ、負荷抵抗607には電流源
610の電流IEEより上記ΔIEEが減算されて流れるか
ら、ノードEおよびFの電位VE およびVF は、 VE =VCC−(IEE−ΔIEE)RL …(13) VF =VCC−(IEE+ΔIEE)RL …(14) で与えられる。エミッタフォロアの電圧シフト量はトラ
ンジスタ603側もトランジスタ604側も等しいか
ら、結局この差動回路の出力電位差はVE −VF で与え
られる。したがって、差動利得A2 は、式(11)から
(13)より、 A2 =(VE −VF )/(V5 −V6 )=RL /RE …(15) となる。したがって、RL =RE となるように設定する
ことによって、容易に差動利得1の差動回路が得られ
る。
位に差が生じたとき、ノードCとノードDの電位は相異
なる。前に定義したように、正入力端子613および負
入力端子614の電位をV5 ,V6 とし、トランジスタ
601,602のベースエミッタ間電圧をVBE1 ,V
BE2 、ノードC,Dの電位をVC ,VD とすると、VC
=V5 −VBE1 、VD =V6 −VBE2 となるが、トラン
ジスタ601,602のエミッタ電流に極端な差が生じ
ない限り、VBE1 とVBE2 はほとんど等しくなる。した
がって、ノードCとノードDの電位差VC −VD は入力
電位差V5 −V6にほぼ等しい。したがって、ノードC
からDへ流れる電流ΔIEEは、抵抗605,606の抵
抗値をRE とすると、 ΔIEE=(V5 −V6 )/2RE …(12) となる。負荷抵抗608には電流源609の電流IEEに
上記ΔIEEが加わって流れ、負荷抵抗607には電流源
610の電流IEEより上記ΔIEEが減算されて流れるか
ら、ノードEおよびFの電位VE およびVF は、 VE =VCC−(IEE−ΔIEE)RL …(13) VF =VCC−(IEE+ΔIEE)RL …(14) で与えられる。エミッタフォロアの電圧シフト量はトラ
ンジスタ603側もトランジスタ604側も等しいか
ら、結局この差動回路の出力電位差はVE −VF で与え
られる。したがって、差動利得A2 は、式(11)から
(13)より、 A2 =(VE −VF )/(V5 −V6 )=RL /RE …(15) となる。したがって、RL =RE となるように設定する
ことによって、容易に差動利得1の差動回路が得られ
る。
【0026】なお、上記議論ではトランジスタ601,
602のベースエミッタ間電圧VBE 1 ,VBE2 を等しい
と近似したが、実際にはΔIEEでエミッタ電流が変調を
受けVBE1 とVBE2 はわずかに異なる。この影響を補正
し、正確に差動利得を1とする方法については、図6に
示すように、たとえばトランジスタ601,602と同
一特性を持つトランジスタ801,802をダイオード
接続して負荷抵抗607と電源端子630の間および負
荷抵抗608と電源端子630の間に挿入するといった
方法があり、したがって正確に差動利得を1とすること
も容易である。
602のベースエミッタ間電圧VBE 1 ,VBE2 を等しい
と近似したが、実際にはΔIEEでエミッタ電流が変調を
受けVBE1 とVBE2 はわずかに異なる。この影響を補正
し、正確に差動利得を1とする方法については、図6に
示すように、たとえばトランジスタ601,602と同
一特性を持つトランジスタ801,802をダイオード
接続して負荷抵抗607と電源端子630の間および負
荷抵抗608と電源端子630の間に挿入するといった
方法があり、したがって正確に差動利得を1とすること
も容易である。
【0027】図7はこの発明の他の実施例によるサンプ
ルホールド装置Bの電気回路図である。以上の実施例で
は、サンプルホールド装置Aの正出力端子12と正側ダ
イオードブリッジ2の基準電圧印加端子23は共通に差
動回路6の正出力端子と、サンプルホールド装置Aの負
出力端子13と負側ダイオードブリッジ3の基準電圧印
加端子33は共通に差動回路6の負出力端子と結ばれて
いた。このような接続において、クロックで駆動されて
いるダイオードブリッジ2,3がクロックノイズを発生
した場合、サンプルホールド装置Aの出力が悪影響を受
けることがある。図7はそれを回避するための実施例で
ある。60は第2の差動回路であるが、第1の正出力端
子615および第1の負出力端子616以外にもう1対
の出力端子、すなわち第2の正出力端子617および第
2の負出力端子618を持っている。第2の正出力端子
617は正側ダイオードブリッジ2の基準電圧印加端子
23に、第2の負出力端子618は負側ダイオードブリ
ッジ3の基準電圧印加端子33に接続されている。ま
た、第1の正出力端子615はサンプルホールド装置B
の正出力端子12に、第1の負出力端子616はサンプ
ルホールド装置Bの正出力端子13に接続されている。
ルホールド装置Bの電気回路図である。以上の実施例で
は、サンプルホールド装置Aの正出力端子12と正側ダ
イオードブリッジ2の基準電圧印加端子23は共通に差
動回路6の正出力端子と、サンプルホールド装置Aの負
出力端子13と負側ダイオードブリッジ3の基準電圧印
加端子33は共通に差動回路6の負出力端子と結ばれて
いた。このような接続において、クロックで駆動されて
いるダイオードブリッジ2,3がクロックノイズを発生
した場合、サンプルホールド装置Aの出力が悪影響を受
けることがある。図7はそれを回避するための実施例で
ある。60は第2の差動回路であるが、第1の正出力端
子615および第1の負出力端子616以外にもう1対
の出力端子、すなわち第2の正出力端子617および第
2の負出力端子618を持っている。第2の正出力端子
617は正側ダイオードブリッジ2の基準電圧印加端子
23に、第2の負出力端子618は負側ダイオードブリ
ッジ3の基準電圧印加端子33に接続されている。ま
た、第1の正出力端子615はサンプルホールド装置B
の正出力端子12に、第1の負出力端子616はサンプ
ルホールド装置Bの正出力端子13に接続されている。
【0028】第1の正出力端子615と第2の正出力端
子617は等しい電圧を発生し、第1の負出力端子61
6と第2の負出力端子618は等しい電圧を発生する。
したがって、動作は上記第1の実施例と同様であるが、
サンプルホールド装置Bの正出力端子12と正側ダイオ
ードブリッジ2の基準電圧印加端子23、およびサンプ
ルホールド装置Bの負出力端子13と負側ダイオードブ
リッジ3の基準電圧印加端子33は各々分離している。
したがって、このような接続においては、クロックで駆
動されているダイオードブリッジ2,3がクロックノイ
ズを発生した場合でも、サンプルホールド装置Bの出力
が悪影響を受けることがない。
子617は等しい電圧を発生し、第1の負出力端子61
6と第2の負出力端子618は等しい電圧を発生する。
したがって、動作は上記第1の実施例と同様であるが、
サンプルホールド装置Bの正出力端子12と正側ダイオ
ードブリッジ2の基準電圧印加端子23、およびサンプ
ルホールド装置Bの負出力端子13と負側ダイオードブ
リッジ3の基準電圧印加端子33は各々分離している。
したがって、このような接続においては、クロックで駆
動されているダイオードブリッジ2,3がクロックノイ
ズを発生した場合でも、サンプルホールド装置Bの出力
が悪影響を受けることがない。
【0029】上記のような差動回路60は容易に実現で
きる。図8がその構成例である。この構成は、図3に示
された差動回路6のノードEにNPNトランジスタ61
9および電流源621からなるエミッタフォロアを、ノ
ードFにNPNトランジスタ620および電流源622
からなるエミッタフォロアを付加したものである。すな
わち、トランジスタ619のベースをノードEに接続
し、コレクタを電源端子630に接続し、エミッタを電
流源621を介して接地するとともに第2の正出力端子
617に接続している。また、トランジスタ20のベー
スをノードFに接続し、コレクタを電源端子630に接
続し、エミッタを電流源622を介して接地するととも
に第2の負出力端子618に接続している。ここで、上
記エミッタフォロアの入出力特性を、トランジスタ60
3、電流源611やトランジスタ604、電流源612
からなるエミッタフォロアの入出力特性と等しくすれ
ば、第1の正出力端子615と第2の正出力端子617
は等しい電圧を発生し、第1の負出力端子616と第2
の負出力端子618は等しい電圧を発生する。
きる。図8がその構成例である。この構成は、図3に示
された差動回路6のノードEにNPNトランジスタ61
9および電流源621からなるエミッタフォロアを、ノ
ードFにNPNトランジスタ620および電流源622
からなるエミッタフォロアを付加したものである。すな
わち、トランジスタ619のベースをノードEに接続
し、コレクタを電源端子630に接続し、エミッタを電
流源621を介して接地するとともに第2の正出力端子
617に接続している。また、トランジスタ20のベー
スをノードFに接続し、コレクタを電源端子630に接
続し、エミッタを電流源622を介して接地するととも
に第2の負出力端子618に接続している。ここで、上
記エミッタフォロアの入出力特性を、トランジスタ60
3、電流源611やトランジスタ604、電流源612
からなるエミッタフォロアの入出力特性と等しくすれ
ば、第1の正出力端子615と第2の正出力端子617
は等しい電圧を発生し、第1の負出力端子616と第2
の負出力端子618は等しい電圧を発生する。
【0030】また、図1ないし図6で示した実施例と同
様、差動回路1も差動回路60と同様の回路形成とする
と、同じ同相出力電圧が得やすい。また、図9に示すよ
うに、差動回路60の電流源609,610を1つの単
位電流源で形成し、負荷抵抗607,608を2つの単
位抵抗で形成する一方、差動回路1の電流源を2つの単
位電流源で形成し、負荷抵抗を1つの単位抵抗で形成し
てもよい。また、図10に示すように、差動回路60の
電流源609,610を2つの単位電流源で形成し、負
荷抵抗607,608を1つの単位抵抗で形成する一
方、差動回路1の電流源を1つの単位電流源で形成し、
負荷抵抗を2つの単位抵抗で形成してもよい。また、図
11に示すように、トランジスタ601,602のベー
スエミッタ間電圧VBE1 ,BBE2 の差を補正して差動利
得を正確に1にするため、ダイオード接続したトランジ
スタ801,802を電源端子630と負荷抵抗60
7,608の間に接続してもよい。
様、差動回路1も差動回路60と同様の回路形成とする
と、同じ同相出力電圧が得やすい。また、図9に示すよ
うに、差動回路60の電流源609,610を1つの単
位電流源で形成し、負荷抵抗607,608を2つの単
位抵抗で形成する一方、差動回路1の電流源を2つの単
位電流源で形成し、負荷抵抗を1つの単位抵抗で形成し
てもよい。また、図10に示すように、差動回路60の
電流源609,610を2つの単位電流源で形成し、負
荷抵抗607,608を1つの単位抵抗で形成する一
方、差動回路1の電流源を1つの単位電流源で形成し、
負荷抵抗を2つの単位抵抗で形成してもよい。また、図
11に示すように、トランジスタ601,602のベー
スエミッタ間電圧VBE1 ,BBE2 の差を補正して差動利
得を正確に1にするため、ダイオード接続したトランジ
スタ801,802を電源端子630と負荷抵抗60
7,608の間に接続してもよい。
【0031】図12はこの発明のさらに他の実施例によ
るサンプルホールド装置Cの電気回路図である。以上の
実施例では、第2の差動回路6,60の正および負入力
端子は各々正側および負側のダイオードブリッジ2,3
の出力と直接接続されていたが、正側および負側のダイ
オードブリッジ2,3の出力電位差が差動回路6,60
の正および負入力端子に伝達されればよく、たとえば図
12に示した構成でもよい。図12において7はバッフ
ァ回路であり、入力端子701と703の電位差と等し
い電位差が出力端子702と704の電位差として出力
される。このバッファ回路7は図13のような構成をし
ている。入力端子701と出力端子702の間では、N
PNトランジスタ711および電流源713で構成され
るエミッタフォロアに、NPNトランジスタ712およ
びPチャネルMOSトランジスタ714,715が付加
されている。詳しく説明すると、トランジスタ711の
ベースは入力端子701に接続されており、そのエミッ
タは出力端子702に接続されるとともに電流源713
を介して接地され、そのコレクタはトランジスタ712
のエミッタに接続されている。トランジスタ712のコ
レクタは電源端子630に接続され、そのベースはトラ
ンジスタ714のドレインおよびゲートに接続されてい
る。トランジスタ714,715のゲートは互いに接続
されており、これらのソースは電源端子630に接続さ
れている。また、トランジスタ715のドレインは入力
端子701に接続されている。また、入力端子703と
出力端子704の間では、NPNトランジスタ721お
よび電流源723で構成されるエミッタフォロアに、N
PNトランジスタ722およびPチャネルMOSトラン
ジスタ714,715が付加されており、これらは上記
入力端子701と出力端子702の間と同様に接続され
ている。
るサンプルホールド装置Cの電気回路図である。以上の
実施例では、第2の差動回路6,60の正および負入力
端子は各々正側および負側のダイオードブリッジ2,3
の出力と直接接続されていたが、正側および負側のダイ
オードブリッジ2,3の出力電位差が差動回路6,60
の正および負入力端子に伝達されればよく、たとえば図
12に示した構成でもよい。図12において7はバッフ
ァ回路であり、入力端子701と703の電位差と等し
い電位差が出力端子702と704の電位差として出力
される。このバッファ回路7は図13のような構成をし
ている。入力端子701と出力端子702の間では、N
PNトランジスタ711および電流源713で構成され
るエミッタフォロアに、NPNトランジスタ712およ
びPチャネルMOSトランジスタ714,715が付加
されている。詳しく説明すると、トランジスタ711の
ベースは入力端子701に接続されており、そのエミッ
タは出力端子702に接続されるとともに電流源713
を介して接地され、そのコレクタはトランジスタ712
のエミッタに接続されている。トランジスタ712のコ
レクタは電源端子630に接続され、そのベースはトラ
ンジスタ714のドレインおよびゲートに接続されてい
る。トランジスタ714,715のゲートは互いに接続
されており、これらのソースは電源端子630に接続さ
れている。また、トランジスタ715のドレインは入力
端子701に接続されている。また、入力端子703と
出力端子704の間では、NPNトランジスタ721お
よび電流源723で構成されるエミッタフォロアに、N
PNトランジスタ722およびPチャネルMOSトラン
ジスタ714,715が付加されており、これらは上記
入力端子701と出力端子702の間と同様に接続され
ている。
【0032】トランジスタ711と712はエミッタ電
流が共通に等しく流れていることから、そのベース電流
が等しくなる。トランジスタ714と715はカレント
ミラーを形成しており、トランジスタ15のドレイン電
流はトランジスタ714のドレイン電流と等しくなる。
したがって、トランジスタ711に必要なベース電流
は、トランジスタ715のドレインから供給され、入力
端子701から電流を供給する必要がない。トランジス
タ721,722,724,725、電流源723から
なる回路も同様である。したがって、このバッファ回路
7は入力電流が0である。ホールド期間においては、キ
ャパシタ4,5はダイオードブリッジ2,3から電気的
に切離されるが、同時に、このバッファ回路7の入力電
流は常に0であるから、キャパシタ4,5に蓄えられた
保持電荷はリークすることがなく、したがってホールド
期間にサンプルホールド装置Cの出力がドリフトするこ
ともない。
流が共通に等しく流れていることから、そのベース電流
が等しくなる。トランジスタ714と715はカレント
ミラーを形成しており、トランジスタ15のドレイン電
流はトランジスタ714のドレイン電流と等しくなる。
したがって、トランジスタ711に必要なベース電流
は、トランジスタ715のドレインから供給され、入力
端子701から電流を供給する必要がない。トランジス
タ721,722,724,725、電流源723から
なる回路も同様である。したがって、このバッファ回路
7は入力電流が0である。ホールド期間においては、キ
ャパシタ4,5はダイオードブリッジ2,3から電気的
に切離されるが、同時に、このバッファ回路7の入力電
流は常に0であるから、キャパシタ4,5に蓄えられた
保持電荷はリークすることがなく、したがってホールド
期間にサンプルホールド装置Cの出力がドリフトするこ
ともない。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1のサンプ
ルホールド装置にあっては、正側および負側キャパシタ
に保持された電位と等しい電位を出力する手段として、
フィードバックが不要な差動回路を1つだけ使用してい
るので、上記手段として出力を入力にフィードバックさ
れた演算増幅器を2つ用いていた従来例に比べ、動作が
安定しており、占有面積が小さい。
ルホールド装置にあっては、正側および負側キャパシタ
に保持された電位と等しい電位を出力する手段として、
フィードバックが不要な差動回路を1つだけ使用してい
るので、上記手段として出力を入力にフィードバックさ
れた演算増幅器を2つ用いていた従来例に比べ、動作が
安定しており、占有面積が小さい。
【0034】また、正側および負側キャパシタと差動回
路の間に入力電流が0で入力電圧に等しい電圧を出力す
るバッファ回路を接続すれば、ホールド期間においてキ
ャパシタに蓄えられた保持電荷がリークすることがな
く、サンプルホールド装置の出力がドリフトすることも
ない。
路の間に入力電流が0で入力電圧に等しい電圧を出力す
るバッファ回路を接続すれば、ホールド期間においてキ
ャパシタに蓄えられた保持電荷がリークすることがな
く、サンプルホールド装置の出力がドリフトすることも
ない。
【0035】また、この発明の第2のサンプルホールド
装置にあっては、サンプルホールド装置の出力を供する
第1および第2の出力端子のほかに、独立した出力を供
する第3および第4の出力端子を含み、その出力を第1
および第2のスイッチ手段の基準電圧印加端子に印加す
るので、スイッチ手段でノイズが発生した場合でも、サ
ンプルホールド装置の出力に悪影響が及ぶことがない。
装置にあっては、サンプルホールド装置の出力を供する
第1および第2の出力端子のほかに、独立した出力を供
する第3および第4の出力端子を含み、その出力を第1
および第2のスイッチ手段の基準電圧印加端子に印加す
るので、スイッチ手段でノイズが発生した場合でも、サ
ンプルホールド装置の出力に悪影響が及ぶことがない。
【図1】この発明の一実施例によるサンプルホールド装
置の電気回路図である。
置の電気回路図である。
【図2】図1に示したサンプルホールド装置の動作を示
すタイムチャートである。
すタイムチャートである。
【図3】図1に示したサンプルホールド装置の第2の差
動回路を示す電気回路図である。
動回路を示す電気回路図である。
【図4】図3に示した第2の差動回路の他の構成を示す
電気回路図である。
電気回路図である。
【図5】図3に示した第2の差動回路のさらに他の構成
を示す電気回路図である。
を示す電気回路図である。
【図6】図3に示した第2の差動回路のさらに他の構成
を示す電気回路図である。
を示す電気回路図である。
【図7】この発明の他の実施例によるサンプルホールド
装置の電気回路図である。
装置の電気回路図である。
【図8】図7に示したサンプルホールド装置の第2の差
動回路を示す電気回路図である。
動回路を示す電気回路図である。
【図9】図8に示した第2の差動回路の他の構成を示す
電気回路図である。
電気回路図である。
【図10】図8に示した第2の差動回路のさらに他の構
成を示す電気回路図である。
成を示す電気回路図である。
【図11】図8に示した第2の差動回路のさらに他の構
成を示す電気回路図である。
成を示す電気回路図である。
【図12】この発明のさらに他の実施例によるサンプル
ホールド装置の電気回路図である。
ホールド装置の電気回路図である。
【図13】図12に示したサンプルホールド装置のバッ
ファ回路を示す電気回路図である。
ファ回路を示す電気回路図である。
【図14】従来のサンプルホールド装置の電気回路図で
ある。
ある。
【図15】図14に示したサンプルホールド装置のダイ
オードブリッジ回路を示す電気回路図である。
オードブリッジ回路を示す電気回路図である。
1 第1の差動回路 2 正側ダイオードブリッジ回路(第1のスイッチ手
段) 3 負側ダイオードブリッジ回路(第2のスイッチ手
段) 4 第1のキャパシタ 5 第2のキャパシタ 6,60 第2の差動回路 7 バッファ回路 A,B,C サンプルホールド装置
段) 3 負側ダイオードブリッジ回路(第2のスイッチ手
段) 4 第1のキャパシタ 5 第2のキャパシタ 6,60 第2の差動回路 7 バッファ回路 A,B,C サンプルホールド装置
Claims (3)
- 【請求項1】 入力された2つのアナログ信号の電圧差
をサンプルホールドするための差動型のサンプルホール
ド装置であって、 第1および第2の入力端子と、第1および第2の出力端
子とを有し、前記第1および第2の入力端子間の入力電
圧差に応じて、前記第1および第2の出力端子間の出力
電圧差が変化する第1の差動回路と、 前記第1の差動回路の第1の出力端子に接続された入力
端子、およびサンプル期間においては前記入力端子と電
気的に接続され、ホールド期間においては前記入力端子
と電気的に遮断される出力端子を有する第1のスイッチ
手段と、 前記第1の差動回路の第2の出力端子に接続された入力
端子、およびサンプル期間においては前記入力端子と電
気的に接続され、ホールド期間においては前記入力端子
と電気的に遮断される出力端子を有する第2のスイッチ
手段と、 その一方電極が前記第1のスイッチ手段の出力端子に接
続され、その他方電極が定電位ノードに接続されている
第1のキャパシタと、 その一方電極が前記第2のスイッチ手段の出力端子に接
続され、その他方電極が定電位ノードに接続されている
第2のキャパシタと、 前記第1のキャパシタの一方電極に接続された第1の入
力端子、前記第2のキャパシタの一方電極に接続された
第2の入力端子、第1の出力端子および第2の出力端子
を有し、前記第1の入力端子の電位とほぼ等しい電位を
前記第1の出力端子から発生し、前記第2の入力端子の
電位とほぼ等しい電位を前記第2の出力端子から発生す
る第2の差動回路とを含む、サンプルホールド装置。 - 【請求項2】 前記第1のキャパシタの一方電極と前記
第2の差動回路の第1の入力端子の間、および前記第2
のキャパシタの一方電極と前記第2の差動回路の第2の
入力端子の間に入力電流が0で入力電圧と同じ電圧を出
力するバッファ回路を接続したことを特徴とする請求項
1に記載のサンプルホールド装置。 - 【請求項3】 入力された2つのアナログ信号間の電圧
差をサンプルホールドするための差動型のサンプルホー
ルド装置であって、 第1および第2の入力端子と、第1および第2の出力端
子とを有し、前記第1および第2の入力端子間の出力電
圧差に応じて、前記第1および第2の出力端子間の出力
電圧差が変化する第1の差動回路と、 前記第1の差動回路の第1の出力端子に接続された入力
端子、サンプル期間においては前記入力端子と電気的に
接続され、ホールド期間においては前記入力端子と電気
的に遮断される出力端子、およびホールド期間において
内部ノードの電圧を制限するための基準となる電圧が印
加される基準電圧印加端子を有する第1のスイッチ手段
と、 前記第1の差動回路の第2の出力端子に接続された入力
端子、サンプル期間においては前記入力端子と電気的に
接続され、ホールド期間においては前記入力端子と電気
的に遮断される出力端子、およびホールド期間において
内部ノードの電圧を制限するための基準となる電圧を印
加するための基準電圧印加端子を有する第2のスイッチ
手段と、 その一方電極が前記第1のスイッチ手段の出力端子に接
続され、その他方電極が定電位ノードに接続されている
第1のキャパシタと、 その一方電極が前記第2のスイッチ手段の出力端子に接
続され、その他方電極が定電位ノードに接続されている
第2のキャパシタと、 前記第1のキャパシタの一方電極に接続された第1の入
力端子、前記第2のキャパシタの一方電極に接続された
第2の入力端子、第1の出力端子、第2の出力端子、第
3の出力端子および第4の出力端子を有し、前記第1の
入力端子の電位とほぼ等しい電位を前記第1および第3
の出力端子から発生し、前記第2の入力端子の電位とほ
ぼ等しい電位を前記第2および第4の出力端子から発生
し、第3の出力端子から発生した電位を前記第1のスイ
ッチ手段の基準電圧印加端子に印加し、第4の出力端子
から発生した電位を前記第2のスイッチ手段の基準電圧
印加端子に印加する第2の差動回路とを含む、サンプル
ホールド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5066713A JPH06275093A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | サンプルホールド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5066713A JPH06275093A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | サンプルホールド装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06275093A true JPH06275093A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13323835
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5066713A Withdrawn JPH06275093A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | サンプルホールド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06275093A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08273388A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-18 | Nec Corp | サンプル・ホールド回路 |
| JP2002163894A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-07 | Nippon Precision Circuits Inc | サンプル・ホールド回路およびa/d変換器 |
| JP2007026569A (ja) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Yokogawa Electric Corp | サンプル・ホールド回路 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP5066713A patent/JPH06275093A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08273388A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-18 | Nec Corp | サンプル・ホールド回路 |
| JP2002163894A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-07 | Nippon Precision Circuits Inc | サンプル・ホールド回路およびa/d変換器 |
| JP2007026569A (ja) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Yokogawa Electric Corp | サンプル・ホールド回路 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000530 |