JPH06276599A - 衝撃音抑圧装置 - Google Patents

衝撃音抑圧装置

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JPH06276599A
JPH06276599A JP18726791A JP18726791A JPH06276599A JP H06276599 A JPH06276599 A JP H06276599A JP 18726791 A JP18726791 A JP 18726791A JP 18726791 A JP18726791 A JP 18726791A JP H06276599 A JPH06276599 A JP H06276599A
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JP
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impact sound
input signal
threshold value
time
signal
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JP18726791A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Megata
強司 目片
Yoshiyuki Yoshizumi
嘉之 吉住
Yoshinori Yamada
義則 山田
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GIJUTSU KENKYU KUMIAI IRYO FUKUSHI KIKI KENKYUSHO
Original Assignee
GIJUTSU KENKYU KUMIAI IRYO FUKUSHI KIKI KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補聴器等の一般音響機器に入力された衝撃音
を抑圧する。 【構成】 入力信号210の瞬時値または入力信号の高
域周波数のみを濾波した後の瞬時値が閾値を超えた場合
を衝撃音検出手段230により検知する。入力信号21
0は遅延手段280により一定の時間遅延させ、衝撃音
を検知した場合だけ低域通過型フィルタ230で濾波し
たり他の音源に接続することにより衝撃音を聴き易い音
に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は補聴器等の音響機器の衝
撃音抑圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術に関して説明をする前に衝撃
音の一般的特徴について述べる。図13に衝撃音の一般
的な信号波形図を示す。衝撃音の一般的特徴に関しては
「イフェクト オフ゛ サム フィシ゛カル ハ゜ラメータース゛ オフ゛ インハ゜クト サウント゛ オ
ン イッツ ラウト゛ネス (Effect of somephysical parameters of
impact sound on its loudoness) (J. Acoust. Soc.Jp
n.(E)2,1(1981))に詳しく述べられている。この資料に
よれば衝撃音は図13に示すように1〜15ms/60
dBの急峻な包絡線の立ち上がり特性10と、60〜1
000ms/60dBの緩やかでかつ指数関数的な包絡
線の立ち下がり特性20を有している。また、最大瞬間
音圧点30での音圧は例えばジュースの缶を落としたと
きに120dBSPL以上と非常に大きなものとなって
いる。衝撃音の持続時間tlは61〜1015msと衝
撃音により大きく異なる。衝撃音のラウドネス知覚には
立ち上がりの時間長はほとんど影響せず、最大瞬間音圧
点での音圧が高ければ高いほどほど、立ち下がりの時間
長が長いほど大きな音として知覚される。
【0003】以上の様な衝撃音を抑圧する従来の衝撃音
抑圧装置としては自動利得制御回路やリミッタ回路があ
げられる。
【0004】図14に従来の衝撃音除去に用いられてい
た自動利得制御回路の構成図を示す。図14において、
110は短時間平均振幅抽出手段であり、検波器等で構
成される絶対値化手段120と積分器等で構成される積
分手段130で構成されている。140は利得制御増幅
器、150、160はそれぞれ信号入力端子、信号出力
端子である。
【0005】以上のように構成された従来の自動利得制
御回路において、積分手段130は比較的短い時定数
(数ms)で充電し、長い時定数(数10〜100m
s)で放電するように設定され、ファーストアタック、
スローリリースと言われる特性を実現している。入力信
号の振幅が大きくなったときには比較的短時間で積分手
段130が充電され利得制御増幅器140の利得が短時
間で低下し、過大出力になることを防ぐ。また、入力信
号の振幅が小さくなったときには比較的長時間で積分手
段130から放電が行われ利得制御増幅器140の利得
はゆっくりと高くなっていき、会話中のポーズ時間等で
利得が急に上がってしまわないようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図14のの自動利得制
御回路で図13の様な衝撃音を除去しようとすると従来
の自動利得制御回路の時定数では、衝撃音の立ち上がり
が素早いため衝撃音が最大音圧点に達する時にはまだ十
分に利得が下がっていない。そこで衝撃音に対応するた
めには積分手段130の充電の時定数を1ms以下に短
くしなくてはならない。しかし、時定数が短くなると雑
音で誤動作しやすくるほか、出力信号で音声の立ち上が
り部分の包絡線が自動利得制御回路のため一定の振幅に
なってしまい、音声の自然度が低下するという問題点を
有していた。また、一旦衝撃音が入力されると、積分手
段130が非常に高い電圧で充電される。よって、衝撃
音が無くなってからも積分手段130が十分に放電を行
うまでの間利得が低下し十分なレベルの出力信号が得ら
れない等の問題点も有していた。この問題点を改善する
ために積分手段130の放電時間を短くすると、話の合
間のポーズ等でも放電を行ってしまい、ポーズの後で利
得が高くなり、次の音声の始めの部分の異常に大きく増
幅され、会話が不自然になるという問題点を有してい
た。また、高域周波数を非常に強調した補聴器に図14
の回路を適用した場合、図14の回路では全帯域の周波
数成分の平均振幅をもとに利得を決定するため、高域の
周波数成分が使用者の不快閾値を超えて使用者が不快感
を感じたり残存聴力に悪影響を及ぼすという問題点も有
していた。
【0007】また、リミッタを用いた場合、衝撃音の振
幅が入力制限値を超えている間の数〜数100msはリ
ミッタの出力制限値に等しい振幅の信号が出力される。
音声は12dBのピークファクタを有する。入力音声を
十分に通過させるようにリミッタの出力制限値にマージ
ンを設定する必要もある。このように出力制限値を設定
されたリミッタに衝撃音を通過させると衝撃音の平均エ
ネルギーは20dB以上音声の平均エネルギーより大き
くなり、聴覚上やはり過大音として知覚されるという、
問題点を有していた。
【0008】また、衝撃音を抑圧すると同時に他の音声
までも抑圧してしまうという問題点を有していた。
【0009】反面、衝撃音は危険等を察知する重要な手
がかりとなるため知覚できなければ生命にかかわり、完
全に抑圧することが必ずしも良いとは限らないという問
題点も有していた。
【0010】本発明はかかる点に鑑み、衝撃音を確実に
抑圧し、かつ衝撃音以外の音声の自然度を低下させるこ
とのない衝撃音抑圧装置を得ることを目的とする。
【0011】また、使用者が衝撃音により不快感を感じ
たり、聴力に悪影響を及ぼしたり、また逆に抑圧し過ぎ
たために衝撃音が聞こえず生命に危険をきたしたりしな
い衝撃音抑圧装置を得ることを目的とする。
【0012】また、衝撃音を抑圧しながら、同時に発生
した他の音声を聴取可能にすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】入力信号を遅延させる手
段と、入力信号の振幅が一定の閾値を超えた場合衝撃音
と判定する衝撃音検出手段と、前記衝撃音検出手段で衝
撃音が検出された場合その後一定時間を計時する手段
と、前記一定時間の間前記遅延手段の出力信号を抑圧し
出力しそれ以外の場合には前記遅延手段の出力信号をそ
のまま出力する衝撃音抑圧手段とを備えた衝撃音抑圧装
置を構成する。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、衝撃音を検出してから一
定時間の間、遅延させた入力信号を抑圧するため、衝撃
音を確実に除去することができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例における衝撃音
抑圧装置の構成図を示すものであり、図2は図1の各
(a),(b),(c),(d)点における信号波形図
である。図1において、210、220は信号入力端
子、信号出力端子である。衝撃音検出回路230は閾値
判定手段240で構成されている。閾値判定手段240
の閾値は図2(a)に示したように通常音声の最大振幅
より少し大きい値に設定されている。閾値判定手段24
0は閾値を入力信号が超えた瞬間に制御信号を出力す
る。一時保持手段250は入力制御信号が立ち上がって
から一定時間(数〜1000ms)、入力制御信号を保
持して出力する。衝撃音抑圧手段260は利得制御増幅
器270で構成されている。遅延手段280は衝撃音の
最大立ち上がり時間15ms程度の遅延を入力信号に与
えるものであり。利得制御増幅器270は制御端子29
0に制御信号が入力されている間、増幅率を低下させる
衝撃音抑圧装置である。
【0016】以上のように構成された本実施例の衝撃音
抑圧装置において、以下その動作を説明する。信号入力
端子に衝撃音が入力されると衝撃音の瞬間最大音圧はそ
れ以外の音声に比べて最大音圧値が大きいため図2
(a)に示したように閾値を超え閾値判定手段240で
検出される。その時、閾値判定回路240から制御信号
が出力され、図2(b)で示したように一時保持手段2
50で一定時間制御信号が保持される。一方、図2
(c)でしめしたように入力信号は遅延手段280によ
り遅延されている。最終的に出力信号では、図2(d)
で示したように衝撃音は立ち上がりから立ち下がりまで
抑圧される。
【0017】以上のように本実施例によれば、入力信号
中の衝撃音を瞬時値の大きさで検出し、その判定結果に
したがって遅延させた入力信号を一定時間減衰すること
により衝撃音を立ち上がりから立ち下がりまで抑圧する
ことが可能となる。
【0018】図3は本発明の第2の実施例における衝撃
音抑圧装置の構成図、図4は図3の各(a),(b)点
における信号波形図である。図3において図1と同一の
構成要素は同一番号を付して説明する。図3において衝
撃音検出手段230に高域通過形フィルタ320が加わ
っている点が図1の実施例と異なる。
【0019】以上のように構成された図3の実施例に於
てその動作を説明する。衝撃音は図13に示すように1
〜15ms/60dBの急峻な包絡線の立ち上がり特性
を有している。よって、衝撃音の立ち上がり部分には高
周波のエネルギー成分が通常の音声に比べて多く含まれ
ている。図4(a)は入力信号、図4(b)は高域通過
形フィルタ320の出力信号である。図4(a)と
(b)を比較すれば高域通過型フィルタ320の出力信
号のほうが音声区間と衝撃音の振幅レベルの差が大きく
なり確実に衝撃音を検出できるのは明かである。
【0020】以上のように本実施例によれば、入力信号
を高域通過型フィルタに入力しその出力信号の大きさで
衝撃音を検出し、その判定結果にしたがって遅延させた
入力信号を一定時間抑圧することにより衝撃音を立ち上
がりから立ち下がりまで抑圧することがより確実に可能
となる。
【0021】図5は本発明の第3の実施例における衝撃
音抑圧装置の構成図、図6は図5の各(a),(b),
(c),(d),(e),(f)点における信号波形図
である。図5において図1、図3と同一の構成要素は同
一番号を付して説明する。図5において280は図1と
同様な遅延手段であり、270は利得制御増幅器であ
る。410は包絡線抽出手段であり、検波器と充放電時
間の短い積分器で構成できる。420は閾値判定手段で
あり、入力信号が閾値を超えている間制御信号を出力す
る。430は時間軸伸張手段であり、入力された制御信
号の時間長を3倍に伸張して出力する。
【0022】以上のように構成された本実施例の衝撃音
抑圧装置において、以下その動作を説明する。図6
(a)に示したように、立ち下がり特性の異なる衝撃音
が信号入力端子に入力されたと仮定する。包絡線検出手
段410でその包絡線が抽出され図6(b)に示した信
号が閾値判定手段420に入力される。閾値判定手段4
20は図6(c)に示したように入力信号が閾値を超え
ている間制御信号を出力する。その時、時間軸伸張手段
430は図6(d)に示したように入力制御信号の3倍
の時間長の制御信号を出力する。一方、図6(e)に示
したように入力信号は遅延手段280で遅延される。そ
して、遅延手段の出力信号は時間軸伸張手段430の出
力信号で利得を制御された利得制御増幅器で増幅され
る。時間軸伸張手段430から制御信号が出力されてい
る間は利得制御増幅器の利得は非常に低くなっている。
よって、出力信号では図6(f)のように衝撃音が抑圧
される。この実施例では、図1や図3の実施例と異なり
衝撃音の包絡線が閾値を超える時間長に応じて利得制御
増幅器270の利得が低する時間が変化するため、時間
長の長い衝撃音でも確実に抑圧できると同時に、衝撃音
以外の音を抑圧する期間が短くなる。
【0023】以上のように本実施例によれば、入力信号
中の衝撃音が閾値を超えた時間に応じて、遅延させた入
力信号を減衰させる時間を調整することにより衝撃音を
確実に抑圧することと同時に、衝撃音以外の音を抑圧す
る期間を短くすることが可能となる。
【0024】図7は本発明の第4の実施例における衝撃
音抑圧装置の構成図である。図7において図1、図3、
図5と同一の構成要素は同一番号を付して説明する。図
7において高域通過型フィルタ320、閾値判定24
0、遅延手段280、利得制御増幅器270は図3に示
したものと同じ構成要素である。包絡線抽出手段41
0、時間軸伸張手段430は図5と同一の構成要素であ
る。立ち下がり検出手段510は入力信号が閾値を下向
けにこえていく時に制御信号を発生する。制御信号発生
手段520は閾値判定回路240から制御信号が出力さ
れてから、立ち下がり検出手段510から制御信号が出
力されるまでの間制御信号を出力する。
【0025】以上のように構成された本実施例の衝撃音
抑圧装置において、以下その動作を説明する。高域通過
型フィルタ320および閾値判定回路240で衝撃音の
立ち上がりを検出する。次に、包絡線抽出手段410と
立ち下がり検出手段で衝撃音の大きさが閾値より下がる
時を立ち下がりとして検出する。そして、立ち上がりか
ら立ち下がりまでの間制御信号が制御信号発生手段52
0から出力される。あとは図5の実施例と同様に時間軸
伸張手段430で制御信号の時間長を時間的に伸張して
出力する。そして、遅延手段280の出力信号を時間軸
伸張手段430の出力信号で利得を制御された利得制御
増幅器270で増幅することにより、時間軸伸張手段4
30から制御信号が出力されている間は利得制御増幅器
の利得は非常に低くなる。よって、出力信号は衝撃音が
抑圧される。この実施例でも、図5の実施例と同様に衝
撃音の立ち上がりから立ち下がりまでの時間長に応じて
利得制御増幅器270の利得が低くなっている時間が変
化するため、確実に衝撃音を抑圧すると同時に、衝撃音
以外の音を抑圧する期間が短くなる。しかも、図3の実
施例と同様に高域通過型フィルタ320のはたらきで立
ち上がりの検出がより確実に行える。
【0026】以上のように本実施例によれば、入力信号
中の衝撃音が閾値を超えた時間に応じて、遅延させた入
力信号を減衰させる時間を調整することにより衝撃音を
抑圧と同時に、衝撃音以外の音を抑圧する期間を短くす
ることが可能となる。
【0027】図8は本発明の第5の実施例における衝撃
音抑圧装置の構成図である。図8において図3と同一の
構成要素は同一番号を付して説明する。図8において絶
対値化手段610、衝撃音の立ち上がりや立ち下がりに
比べて十分に長い充放電時間を有している積分手段62
0、定数発生手段630、加算器640で構成された閾
値決定手段650が加わっている点が図3の実施例と異
なる。
【0028】以上のように構成された図8の実施例に於
てその動作を説明する。絶対値化手段610と積分手段
620で高域通過形フィルタ320の出力信号の平均振
幅レベルをもとめ、定数発生手段630で発生された定
数を加算器640で加えた値を閾値判定回路240の閾
値として出力する。以上のようにして閾値を設定するこ
とにより、入力音声のレベルが変化しても適正な閾値を
自動設定することができる。
【0029】以上のように本実施例によれば、閾値判定
手段の閾値を閾値判定手段の入力信号の一定時間内の平
均振幅を基準として設定する閾値決定手段をもちいて設
定することで、衝撃音検出のための適切な閾値を自動的
に設定することが可能となる。
【0030】図9は本発明第6の実施例における衝撃音
抑圧装置の構成図を示すものであり、図10は図9の各
(a),(b),(c),(d)点における信号波形図
である。図9において図1、図3と同一の構成要素は同
一番号を付して説明する。図9において、210、22
0はそれぞれ信号入力端子、信号出力端子である。25
0は一時保持手段、280は遅延手段である。230は
衝撃音を検出し制御信号を出力する衝撃音検出手段であ
る。710は切り換えスイッチ720、低域通過型フィ
ルタ730からなる衝撃音抑圧手段である。切り換えス
イッチ720は一時保持手段250が制御信号を保持し
ている間だけ端子(ア)側に、それ以外の時には端子
(イ)側に接点が接続される。
【0031】以上のように構成された図9の実施例にお
いてその動作を説明する。図10(a)のような信号が
入力されたとする。信号は遅延手段280の働きにより
一定時間遅延され、図9b点において図10(b)のよ
うな信号波形になる。一方、衝撃音が検知されると、衝
撃音検出手段230から制御信号が出力され、図10
(c)のように一時保持手段250で一定時間制御信号
が保持される。制御信号が保持される間、切り替えスイ
ッチ730は接点(ア)側に切り替えられ、遅延された
入力信号は低域通過型フィルタ730に入力される。結
局、出力信号は図10(d)のようになり、衝撃音の部
分の高域周波数成分が除去され、急峻な立ち上がりが緩
和された分衝撃音の瞬間最大音圧が低減される。しか
も、低域通過型フィルタを信号が通過するのは一時保持
回路の制御信号が保持されている間だけでそれ以外の部
分の音声信号の音質は変わらない。衝撃音は低域通過型
フィルタ730を通過して高域周波数の削除された聴き
やすい音として知覚でき、不快感を感じることなく衝撃
音を知覚し、危険を察知することが可能となる。
【0032】以上のように本実施例によれば、入力信号
中の衝撃音を検出し、検出後一定時間の間だけ、遅延さ
せた入力信号を低域通過型フィルタで濾波することによ
り、不快感を感じない程度の音質、音量で衝撃音を知覚
できる衝撃音抑圧装置を得ることが可能となる。
【0033】図11は、本発明第7の実施例における衝
撃音抑圧装置の構成図である。図11において図9と同
一の構成要素は同一番号を付して説明する。図11にお
いて衝撃音抑圧手段710のかわりに、切り替えスイッ
チ810と警告音発生手段830で構成された衝撃音抑
圧装置が存在する点が図10の実施例と異なる。
【0034】以上のように構成された衝撃音抑圧装置に
おいて、衝撃音を検出したときから一定の時間制御信号
が一時保持手段250から出力され、切り替えスイッチ
810の接点がその間(ア)側へ切り替えられる。切り
替えスイッチ810が(ア)に切り替えられている間、
衝撃音とまったく異なる音の警告音が信号出力端子22
0に出力される。
【0035】以上のように本実施例によれば、入力信号
中の衝撃音を検出し、検出後一定時間の間だけ、警告音
を信号出力端子に出力することにより、衝撃音発生時に
は全く衝撃音と異なった好みの音で衝撃音を知覚できる
衝撃音抑圧装置を得ることが可能となる。
【0036】図12は本発明の第8の実施例における衝
撃音抑圧装置の構成図である。図12において910、
920、930はそれぞれ別々の方向へ向けられた単一
指向性マイクロホン、940、950、960はそれぞ
れ入力信号中の衝撃音を検出し、衝撃音が発生している
期間を含めた一定の期間、入出力端子間の利得を通常に
比べて低くする図1の実施例で記したような衝撃音抑圧
装置である。970加算器、980は信号出力端子であ
る。
【0037】以上のように構成された図12の実施例に
於てその動作を説明する。衝撃音が検知されない間はマ
イクロホン910、920、930それぞれから入力さ
れた音声信号はそのまま衝撃音抑圧装置940、95
0、960から出力され加算器970で加算され信号出
力端子から出力される。よって、マイクロホン910、
920、930それぞれが向いている方向からの音すべ
てが音声信号として信号出力端子980から出力され
る。次にマイクロホン910の向けられた方向で衝撃音
が発生したと仮定する。この場合、衝撃音抑圧装置94
0が衝撃音を抑圧する。しかし、マイクロホン920、
930それぞれから入力された音声信号はそのまま衝撃
音抑圧装置950、960から出力され加算器970で
加算され信号出力端子980から出力される。よって、
衝撃音の到来方向からの信号のみが一定時間抑圧され、
他の方向からきた音声はそのまま聴くことが可能であ
る。
【0038】以上のように本実施例によれば、それぞれ
異なった方向にその指向性を向けた複数のマイクロホン
とそれぞれのマイクロホンに接続された衝撃音抑圧装置
を備え、それぞれの衝撃音抑圧装置の出力信号を加算す
ることにより、衝撃音の到来方向の音声のみを一定時間
抑圧し、他の方向からの音声は衝撃音発生時でも聴くこ
とのできる衝撃音抑圧装置を得ることができる。
【0039】なお、図1の実施例において、遅延手段の
遅延時間は対称とする衝撃音の立ち上がり時間より長け
ればどの様な長さでも良い。図3の実施例において高域
通過型フィルタの替わりに差分回路等を用いても良い。
図5の実施例において時間軸伸張手段430の伸張率は
3倍でなくても良いのは言うまでもない。図4、図5、
図7、図8の衝撃音抑圧手段の代わりに図9、図11の
衝撃音抑圧手段を用いても良いのは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、衝撃音を確実に抑圧
し、かつ衝撃音以外の音声の自然度を低下させることの
ない衝撃音抑圧装置を得ることができる。また、使用者
が衝撃音により不快感を感じたり、聴力に悪影響を及ぼ
したり、また逆に抑圧し過ぎたために衝撃音が聞こえず
生命に危険をきたしたりしない衝撃音抑圧装置を得るこ
ともできる。また、衝撃音と同時に発生した音声を聴取
できる衝撃音抑圧装置を得ることができ、その実用的効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における衝撃音抑圧装置の構成図
【図2】図1の各(a),(b),(c),(d)点に
おける信号波形図
【図3】本発明の第2の実施例における衝撃音抑圧装置
の構成図
【図4】図3の各(a),(b)点における信号波形図
【図5】本発明の第3の実施例における衝撃音抑圧装置
の構成図
【図6】図5の各(a),(b),(c),(d)点に
おける信号波形図
【図7】本発明の第4の実施例における衝撃音抑圧装置
の構成図
【図8】本発明の第5の実施例における衝撃音抑圧装置
の構成図
【図9】本発明第6の実施例における衝撃音抑圧装置の
構成図
【図10】図9の各(a),(b),(c),(d)点
における信号波形図
【図11】本発明第7の実施例における衝撃音抑圧装置
の構成図
【図12】本発明の第8の実施例における衝撃音抑圧装
置の構成図
【図13】一般的な信号波形図
【図14】従来の自動利得制御回路の構成図
【符号の説明】
210 信号入力端子 220 信号出力端子 230 衝撃音検出手段 240 閾値判定手段 250 一時保持手段 260 衝撃音抑圧手段 270 利得制御増幅器 280 遅延手段 290 利得制御端子 310 衝撃音検出手段 320 高域通過型フィルタ 410 包絡線抽出手段 420 閾値判定手段 430 時間軸伸張手段 510 立ち下がり検出手段 520 制御信号発生手段 610 絶対値化手段 620 積分手段 630 定数発生手段 640 加算器 650 閾値決定手段 710 衝撃音抑圧手段 720 切り換えスイッチ 730 低域通過型フィルタ 810 切り換えスイッチ 820 警告音発生手段 830 衝撃音抑圧手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を遅延させる手段と、入力信号
    の振幅が一定の閾値を超えた場合衝撃音と判定する衝撃
    音検出手段と、前記衝撃音検出手段で衝撃音が検出され
    た場合その後一定時間を計時する手段と、前記一定時間
    の間前記遅延手段の出力信号を抑圧して出力しそれ以外
    の場合には前記遅延手段の出力信号をそのまま出力する
    衝撃音抑圧手段とを備えたことを特徴とする衝撃音抑圧
    装置。
  2. 【請求項2】 入力信号を遅延させる手段と、入力信号
    の高周波成分を抽出しその振幅が一定の閾値を超えた場
    合衝撃音と判定する衝撃音検出手段と、前記衝撃音検出
    手段で衝撃音が検出された場合その後一定時間を計時す
    る手段と、前記一定時間の間前記遅延手段の出力信号を
    抑圧して出力しそれ以外の場合には前記遅延手段の出力
    信号をそのまま出力する衝撃音抑圧手段とを備えたこと
    を特徴とする衝撃音抑圧装置。
  3. 【請求項3】 入力信号の包絡線を抽出する手段と、前
    記包絡線が閾値を超えている時間長を計測する手段と、
    その時間長に応じて第2の時間長を決定する手段と、第
    2の時間長の間前記遅延手段の出力信号を抑圧しそれ以
    外の場合には前記遅延手段の出力信号をそのまま出力す
    る衝撃音抑圧手段とを備えたことを特徴とする衝撃音抑
    圧装置。
  4. 【請求項4】 第2の時間長を決定する手段が包絡線が
    閾値を超えている時間の定数倍に一定の時間長を加える
    ことであることを特徴とする請求項3に記載の衝撃音抑
    圧装置
  5. 【請求項5】 入力信号の高周波成分を抽出しその振幅
    が一定の閾値を超えた場合衝撃音の立ち上がりと判定す
    る衝撃音立ち上がり判定手段と、入力信号の包絡線を抽
    出し前記包絡線が閾値を下向きに超えていく時を衝撃音
    の立ち下がりとして検出する手段と、前記立ち上がりか
    ら前記立ち下がりまでの時間長を計測する手段と、その
    立ち上がりから立ち下がりまでの時間長に応じて第2の
    時間長を決定する手段と、第2の時間長の間前記遅延手
    段の出力信号を抑圧しそれ以外の場合には前記遅延手段
    の出力信号をそのまま出力する衝撃音抑圧手段とを備え
    たことを特徴とする衝撃音抑圧装置。
  6. 【請求項6】 第2の時間長を決定する手段が衝撃音の
    立ち上がりから立ち下がりまでの時間の定数倍に一定の
    時間長を加えることであることを特徴とする請求項5に
    記載の衝撃音抑圧装置
  7. 【請求項7】 入力信号または入力信号を加工した信号
    を入力し前記入力信号または入力信号を加工した信号が
    閾値を超えた場合に衝撃音と判定する閾値判定回路を備
    えた衝撃音検出手段と、前記閾値判定手段の閾値を前記
    閾値判定手段の入力信号の一定時間内の平均振幅を基準
    として設定する閾値決定手段とを備えたことを特徴とす
    る衝撃音抑圧装置。
  8. 【請求項8】 閾値決定手段が、一定時間内の平均振幅
    に一定の定数を加算した値を閾値として設定することを
    特徴とする請求項7に記載の衝撃音抑圧装置。
  9. 【請求項9】 入力信号を一定時間遅延させる手段と、
    入力信号中の衝撃音を検出する衝撃音検出手段と、前記
    衝撃音検出手段で衝撃音が検出された場合前記遅延手段
    の出力信号の高域周波数成分を通常より減衰させそれ以
    外の場合にはそのまま出力する衝撃音抑圧手段を備えた
    ことを特徴とする衝撃音抑圧装置。
  10. 【請求項10】 入力信号を一定時間遅延させる手段
    と、入力信号中の衝撃音を検出する衝撃音検出手段と、
    衝撃音の代替となる警告音発生手段と、前記衝撃音検出
    手段で衝撃音が検出された場合前記遅延手段の出力信号
    のかわりに前記警告音発生手段からの信号を出力しそれ
    以外の場合には前記遅延手段の出力信号をそのまま出力
    する衝撃音抑圧手段を備えたことを特徴とする衝撃音抑
    圧装置。
  11. 【請求項11】 複数の指向性マイクロホンと、前記マ
    イクロホン各々に接続された複数の衝撃音抑圧装置と、
    前記衝撃音抑圧装置の出力信号を加算する加算器を備
    え、加算器の出力信号を出力信号とする衝撃音抑圧装
    置。
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