JPH062768Y2 - 塗装ラインにおける自動車ボデイ回転用治具 - Google Patents

塗装ラインにおける自動車ボデイ回転用治具

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JPH062768Y2
JPH062768Y2 JP1987054730U JP5473087U JPH062768Y2 JP H062768 Y2 JPH062768 Y2 JP H062768Y2 JP 1987054730 U JP1987054730 U JP 1987054730U JP 5473087 U JP5473087 U JP 5473087U JP H062768 Y2 JPH062768 Y2 JP H062768Y2
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rotation
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、塗装ラインにおける自動車ボディ回転用治具
に関するものである。
(従来技術およびその問題点) 被塗物としての自動車ボディを塗装する場合、ボディに
付着しているゴミを除去する準備工程と、ボディに塗料
を塗布する工程と、塗布された塗料を乾燥させる乾燥工
程とを有する。
そして、ボディは、通常、搬送台車により搬送されつつ
上記準備工程、塗装工程および乾燥工程を経ることにな
るが、ボディの姿勢は、各工程において所定の姿勢を保
持したまま行われている。
ところで、最近では、自動車ボディの塗装ラインにおい
て、種々の理由からこのボディを回転駆動し得るように
したものが望まれている。このボディを搬送中に回転さ
せる理由としては、例えば次のような場合がある。
先ず第1の理由として塗装ガンの数を極力少なくするこ
とがある。すなわち、例えばボディの上面、左側面、右
側面の3面に塗料を吹付けようとした場合、従来は、こ
の3面に対して塗料を吹付けられるように、固定型ある
いは往復動型の塗装ガンが、上記3面に対応したそれぞ
れの位置に配置されていた。しかしながら、ボディを回
転し得るようにすれば、このボディを回転させることに
より塗装ガンに対して臨む面を変更することができ、し
たがって塗装ガンはある特定の一方向位置に対してのみ
設定すればよいことになる(塗装ガン数の減少)。
第2の理由としては、焼付炉内におけるボディの均一加
熱が行なわれる点にある。すなわち、焼付炉内では、ボ
ディの各部分が極力均一に加熱されるように、熱風を循
環させるようにしているが、この焼付炉内でボディを回
転させれば、均一加熱という点で一層好ましいものとな
る。
第3の理由としては、新規な塗装方法を行なう点からの
要請である。すなわち、塗装工程においてダレ限界以上
の厚さに塗料を塗布すると共に、次の乾燥工程で被塗物
を水平軸線回りに回転させることにより、同じ塗膜の厚
さであればより一層平滑度が高くなった高品質の塗装面
が得られることになり、このような乾燥方法を行なう場
合にもボディを回転させる必要がある。
このように、自動車ボディを回転駆動させる場合、その
前提として、当該自動車ボディを回転可能に支承する必
要がある。このため、自動車ボディに対して回転用治具
を取付けて、この回転用治具に形成されている回転軸部
すなわち自動車ボディの回転中心となる被支承部を、例
えば搬送台車に形成された支承部によって支承すること
が考えられている。
この回転用治具を利用して自動車ボディを回転させる場
合、回転用治具が、かなりの重量物である自動車ボディ
をいかに確実に支承し得るかが問題となる。この点を詳
述すると、回転用治具としては、自動車ボディの重量バ
ランス等を考慮して、自動車ボディの前部および後部に
取付けることが望まれる一方、被支承部としての回転軸
部は、ボディ外方側に位置、すなわちボディの前方側と
後方側とに位置させることが望まれる。この場合、回転
軸部とこれに一体とされるボディへの取付部とは、必然
的に当該回転軸部の軸方向に少なからずオフセットされ
ることになる。このように、回転軸部と取付部とがオフ
セットされていると、回転軸部をいかにしっかりと支承
しようとも自動車ボディの重量を受けて取付部が軸方向
に変位する(一対の取付部が互いに離れようとする)の
が避けられないことになる。
この取付部の軸方向への変位は次のような好ましくない
現象を生ずる。第1に回転用治具に着目した場合は、回
転用治具と取付部との間で曲げられることを意味し、回
転用治具の耐久性上好ましくないことになる。第2に、
自動車ボディそのものに着目した場合は、自動車ボディ
が曲げられる、すなわちひずみが生じてしまうことにな
る。特に、自動車ボディは、サイドフレーム等ボディの
前後方向に長く伸びる強度部材を有するが、FF車のよ
うにこのサイドフレームがボディ全長に渡って有しない
ものもある。また、自動車ボディは、エンジンやサスペ
ンションを組付けることによって最終的に所望の強度を
得るようにしているのが一般的とされる一方、塗装段階
ではこれ等強度部材としてのエンジンなどは搭載されて
いないのが一般的であるので、自動車ボディそのものの
強度に依存するには限度がある。第3に、自動車ボディ
の回転中に回転中心がぶれることとなる。すなわち、前
後一対の回転軸部がいかにしっかりと支承されていて
も、この中間部分が回転軸部の軸心に対して偏心するこ
とになり、円滑な回転を得るという点において不利とな
る。
ところで、塗装用台車上でワークを回転自在に保持する
ための技術を開示したものとして、実開昭60−213
61号公報がある。このものは、4本の細長部材によっ
て全体として4角形の枠組を構成し、前後の細長部材よ
りそれぞれ上方に立設部を延設して、この上方立設部に
それぞれ回転軸部を一体化してある、この上方立設部と
前後の細長部材同士とが、斜めに傾斜した補強部材によ
って連結、補強されている。そして、ワークは、前記4
角形を構成する4本の細長部材に対して取付けられるよ
うになっている。
しかしながら、自動車ボディのように複雑な形状をした
ものにあっては、上記公報記載のような4本の細長部材
上に当該自動車ボディを載置、固定することは事実上困
難となる、すなわち、自動車ボディの回転支承のために
は、回転軸に対してその軸方向に大きくオフセットする
ように突設された前後の取付部というものが必要になっ
てくる。そして、この大きくオフセットされた突設によ
り、自動車ボディを確実に支承することが前述のように
むずかしいものとなる。
したがって、本考案の目的は、自動車ボディの前部と後
部とに対して取付けられる前後一対の取付部を、回転軸
部に対してその軸方向にオフセットして設けたような回
転用治具であることを前提として、自動車ボディに無理
な負担をかけることなくこの一対の取付部の間隔を所定
のものに維持し得るようにした塗装ラインにおける自動
車ボディ回転用治具を提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案における回転用治具
は、次のような構成としてある。すなわち、 塗装ラインにおいて被塗物としての自動車ボディを回転
させるために用いる回転用治具であって、 軸方向に所定間隔あけて互いに同一直線上に位置され、
各々被支承部となる前後一対の回転軸部と、 自動車ボディの前端部に対して取付けられ前記前側の回
転軸部に対して前側連設部を介して一体的とされると共
に、該前側連設部より後方へ向けて立設された前側取付
部、および自動車ボディの後端部に対して取付けられ前
記後側の回転軸部に対して後側連設部を介して一体的と
されると共に該後側連設部より前方へ向けて立設された
後側取付部と、 前記取付部近傍において前記前側連設部と後側連設部同
士を連結して、該一対の取付部の間隔が変化するのを規
制するための補強連結部と、 を備えた構成としてある。
このように、本考案における回転用治具は、前側の回転
軸部と一体的な前側取付部と後側の回転軸部と一体的な
後側取付部とが、補強連結部により結合されているた
め、一対の取付部の間隔が常に所定のものに維持され
る。勿論、この一対の取付部の一方はボディの前部に、
また他方はボディの後部に取付けられるため、自動車ボ
ディの重量をバランスよく前後の回転軸部に分配させる
ことができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。
ここで実施例では、同じ塗膜の厚さであれば得られる塗
装面の平滑度を向上させるため、塗装工程での塗料吹付
けは、塗膜の厚さがダレ限界以上の厚さとなるように
し、また乾燥工程では、ボディを水平軸線回りに回転さ
せるようにしてある。そして、このボディの水平軸線回
りの回転のために、本考案を適用するようにしてある。
上述の点を説明すると、先ず、塗装面の品質を評価する
1つの基準として、平滑度(平坦度)があり、この平滑
度が大きい程塗装面の凹凸の度合が小さくて、良好な塗
装面となる。この塗装面の平滑度を向上させるには、塗
膜の厚さ、すなわち塗布された塗料の膜厚を大きくすれ
ばよいことが既に知られている。
一方、塗装面の品質を阻害するものとして、塗料の“ダ
レ”がある。このダレは、重力を受けることによって塗
布された塗料が下方に流動することにより生じ、1回に
塗布する塗料の膜厚が大きい程“ダレ”を生じ易くな
る、この“ダレ”の原因は、つまるところ重力の影響で
あるため、ボディのうち上下方向に伸びる面すなわちい
わゆる縦面において生じ易いものとなる。
したがって、塗料の“ダレ”がさ程問題とならないボデ
ィの水平方向に伸びる面すなわちいわゆる横面は、塗布
する塗料の厚さを縦面よりも大きくすることが可能であ
る。また、横面に対する塗膜の厚さと縦面に対する塗膜
の厚さをたとえ同じにしても、横面ではダレには至らな
い程度の塗料の若干の流動によって凹凸が小さくなり、
縦面における平滑度よりも良好な平滑度が得られること
になる。
上述のような観点から、従来は、の塗料の“ダレ”を防
止しつつ極力平滑度の大きい塗装面を得るため、極力流
動性の小さい塗料を用いて塗装を行なうようにしてい
た。そして、縦面において塗料の“ダレ”が生じるいわ
ゆる“ダレ限界”は、例えば熱硬化型塗料では塗膜の厚
さで40μm程度が最大であった。より具体的には、熱
硬化型塗料の“ダレ”は、セッティング工程初期と焼付
工程初期、特に焼付工程初期に生じ易く、この時期に
“ダレ”が生じないように、塗装工程で塗布される塗料
の厚さが決定され、この決定された厚さの最大値すなわ
ちダレ限界値が40μm程度となる。したがって、絶対
的により一層平滑度の大きい塗装面を得ようとすれば、
従来の塗装方法では、例えば2回塗り等、塗装工程から
焼付工程に至るまでの一連の工程を複数回繰り返して行
なう必要があった。
しかしながら、前述したダレ限界以上の塗布とその後の
ボディの水平回転を行うことによって、ボディに塗布さ
れた塗料に対して作用する重力の方向が、ボディを水平
方向に回転させることによって変更されるため、塗料
は、“ダレ”を生じることなく乾燥されることになる。
これにより、1回当りに塗布する塗料の膜厚を従来より
もはるかに厚くして、平滑度が従来限界とされていたレ
ベルをはるかに越えた極めて良好な塗装面を得ることが
できる。
また、従来と同じような塗膜の厚さとした場合でも、塗
料の流動性を利用して凹凸のより小さいものすなわち平
滑度のより大きい優れた塗装面とすることができる。
さらに、同じ平滑度例えば従来の塗装方法で得られる平
滑度と同等の平滑度を有する塗装面を得ようとすれば、
従来のものよりも塗布すべき塗料の膜厚を薄くすること
ができ、この薄くし得る分だけ使用する塗料の量を低減
することができる。
勿論、薄い塗膜でも“ダレ”を生じるような塗料は、従
来の塗料中から流動性を阻害させる成分を所定割合減少
させることによって得ればよい。
全体の概要 第1図は、被塗物としての自動車用ボディWを塗装する
場合の全体工程を示してあり、各工程をP1〜P4で示
してある。
先ず、電着塗装によって既知のように下塗りが完了され
たボディWが、台車Dに保持されつつ準備工程P1に送
り込まれる。この準備工程P1では、ボディW内外のゴ
ミが例えばエアブローあるいは真空吸引によって除去さ
れる。次いで、工程P2において、ボディWに対して塗
料(実施例では熱硬化型塗料)が吹き付けられた後、塗
料の乾燥がセッティング工程P3および焼付工程P4に
おいてなされる。
ゴミの除去 工程P1でのゴミ除去は、第2図に示すように、ボディ
Wを水平軸線の回りに回転させつつ行うとよい。すな
わち、例えば先ず第2図(a)で示す状態でボディWの
回転を停止させてゴミの除去が行われた後、第2図
(b)の状態へとボディWの姿勢を変換してこの位置で
停止させ、再びゴミ除去がなされる。このようにして、
第2図の(c)、(d)・・・(i)というように、ボ
ディWを間欠回転させつつ、ゴミの除去が行われる。
このように、ボディWを回転させつつゴミの除去を行う
ことにより、例えばボディWのルーフパネル内面角部や
サイドシル等の閉断面内に付着しているゴミ、すなわ
ち、ボディWを回転させなければ落下してこないような
ゴミをも完全に除去することが可能になる。
なお、ボディWの回転範囲は、第2図に示すように36
0°回転としてもよいが、後に説明する乾燥工程でのボ
ディWの回転に合せて、例えば180゜の範囲で回転さ
せる(第2図(a)と(e)との範囲)等、適宜のもの
とすることができる。
塗料の吹き付け、乾燥 先ず、P2での塗料の吹付けは、塗膜の厚さがダレ限界
以上となるようにして行なわれる。すなわち、従来一般
に用いられている熱硬化型塗料では、“ダレ”を生じな
い塗料の最大厚さすなわちダレ限界値は40μm程度で
あるが、工程P2では、このダレ限界となる40μmよ
りもはるかに厚い塗膜となるように(例えば65μm)
となるように塗料が吹付けられる。
このP2の後、すみやかにP3のセッティング工程へ移
行される。このセッティング工程P3では第2図(a)
〜(i)で示すように、ボディWが水平方向に回転され
る。すなわち、ボディWが水平方向に伸びる回転軸心
を中心として回転され、実施例では、この回転軸線
が、ボディWの前後方向に伸びるものとされている。な
お、このセッティング工程P3での温度雰囲気は、実施
例では常温としてあるが、40゜〜60°C等次の焼付
工程P4での温度雰囲気よりも低い温度の範囲で適宜の
温度に設定し得る。勿論、このセッティング工程P3
は、あらかじめ塗料中の低沸点分を揮発させるためであ
り、これにより、次の焼付工程P4で低沸点分が急激に
揮発されることによる塗装面でのピンホール発生が防止
される。
焼付工程P4においては、例えば、140゜Cの温度雰
囲気で、塗料の焼付けが行なわれる。このP4でも、P
3のセッティング工程と同様に、第2図(a)〜(i)
に示すようにボディWが水平方向に回転される。
上述したP3、P4でのボディWの水平方向の回転によ
り、P2でダレ限界以上の厚さに塗料を吹付けても、ダ
レが生じることなく塗料が乾燥される。これにより、従
来の塗装方法では得られなかった平滑度の極めて高い高
品質の塗装面が得られる。
塗装厚さとダレ限界と平滑度と水平回転との関係 第3図は、熱硬化型塗料に着目して、塗膜厚さがダレ限
界に与える影響について示すものである。この第3図で
は、塗膜厚さとして、40μm、53μm、65μmの
3通りの場合を示してある。このいずれの厚さの場合
も、セッティング工程初期と焼付工程初期との両方の時
期に、“ダレ”のピークが生じることが理解される。ま
た、ダレ限界は、通常1分間に1〜2mmのダレを生じ
るときの値をいうが(目視して2mm/分以上のダレを
生じると塗装面が不良とされる)、このダレ限界以下の
範囲で得られる最大の塗膜厚さは、従来の塗料で40μ
m程度である。
一方、第4図は、ボディWを水平方向に回転させるとき
とそうでないときの、平滑度に与える影響を示してあ
る。その第4図中Aは、ボディWを回転させない状態を
示してある(従来の塗装方法)。第4図Bは、ボディW
を90゜回転させた後逆転させる場合を示してある(第
2図(a)と(c)との間で正逆回転)。第4図Cは、
ボディWを135゜回転させた後逆転させる場合を示し
てある(第2図(a)と(d)との間で正逆回転)。第
4図Dは、ボディWを180゜回転させた後逆転させる
場合を示してある(第2図(a)と(e)との間で正逆
回転)。第4図Eは、ボディWを連続して同一方向に回
転させる場合を示してある(第2図(a)、(b)、
(c)・・・(i)の順の姿勢をとり、再び(a)へと
戻る)。
この第4図から明らかなように、同じ塗膜の厚さであれ
ば、ボディWを回転させた方が(第4図B、C、D、
E)、回転させない場合(第4図A)よりも、平滑度の
大きものが得られる。また、同じ回転でも、360゜同
一方向に回転させるのが平滑度を高める上では好ましい
ことが理解される。勿論、ボディWの回転無しの場合
は、塗膜の厚さに限界をきたすため、平滑度を大きくす
るには限度がある。
ちなみに、塗膜の厚さを65μmとしてボディWを36
0゜回転させる場合には、得られる平滑度は、写像鮮映
度I.Gで「87」(PGD値で1.0の下限値)であ
る。また、塗膜の厚さを40μmとした場合には、ボデ
ィWの回転無しの場合はI.Gで「58」(PGD値で
0.7の下限値)であるのに対し、ボディWを360゜
回転させた場合はI.Gで「68」(PGD値で0.8
の下限値)である。
なお、既知のように、写像鮮映度におけるIG(イメー
ジグロス)は、鏡面(黒ガラス)を100とし、それに
対する鮮映度の比率を示すものであり、PGDは反射映
像の識別度を1.0から低下するに従って塗装面の平滑
度が低下する値である。
第3図、第4図に示したデータの試験条件は、次の通り
であるが、この試験条件は、P2で上塗りを行なう場合
の条件を示してある。
a.塗料:メラミンアルキッド(ブラック) 粘度:フォードカップ#4で22秒/22゜C b.塗膜機:ミニベル(16、000rpm)シェーピ
ングエア..2、0Kg/cm c.吐出量:2回に分けての吹付けで、第1回目...
100cc/min第2回目..150〜200cc/
min d.セッティング時間:10分×常温 e.焼付条件:140゜C×25分 f.下地平滑度:0.6(PGD値)(中塗、PEテー
プ上) g.回転または反転作動域:セッティング(10分)〜
焼付け(10分) h.被塗物:一辺30cmの角筒体の側面に塗装、中心
で回転可能に支持 i.被塗物の回転速度:6rpm、30rpm、60r
pmの3通りで行なったが、回転速度の相違による差異
は事実上生じなかった なお、塗料が主樹脂と硬化剤とを使用する2液硬化型で
ある場合はセッティング工程P3のみでダレが生じ、ま
た塗料が粉体塗料である場合は焼付工程P4でのみダレ
が生じるので、ボディWの回転は、このダレが生じるセ
ッティング工程P3のみあるいは焼付工程P4でのみ行
なうようにすればよい。また、粉体塗料の場合は、溶剤
を含有しないので、セッティング工程は不用である。
台車 ボディWを回転させる機能を備えた台車である。
第5図において、台車Dの基台21が、車輪22を利用
して、路面(レール23)上を走行される。この基台2
1からは、下方へ伸ばして前後一対のステー24が突設
され、この各ステー24に対して、牽引用ワイヤ25が
固定されている。このワイヤ25は、防爆上安全な箇所
に設けられたモータ(図示略)によって駆動され、これ
により、ワイヤ25を介して台車Dが走行駆動される。
一方、基台21上には、その前後端(第5図左右端)に
おいて一対のボックス26、27が固定されている。こ
の一対のボックス26、27は、後述する回転用治具1
を介してボディWを回転自在に支承する支承部となるも
ので、このため各ボックス26、27の上面にはそれぞ
れ軸受28、29が固定配置されている。そして、一対
のボックス26と27との間の空間が、ボディW用の前
後長よりも若干大きな支持空間(回転空間)30とされ
ている。なお、回転駆動部分については後述する。
回転用治具 回転用治具1は、第5図、第6に示すように、大別し
て、前側部分1Fと後側部分1Rと該両部分を連設して
いる補強連結部2とを有している、前側部分1Fは、第
8図に示すように、1枚の鉄板等を折曲形成することに
より形成された連設部3および左右一対の取付部4とを
有する他、この連設部3に溶接等により接合された円柱
上の回転軸部5を有する。この回転軸部5は、軸受28
を介してボックス26に回転自在に支承され、この回転
軸部5の回転が連設部3を介して取付部4に伝達され
る。なお、実施例では、取付部4は、ボディWが有して
いる左右一対のフロントサイドフレーム11の前端部に
対して、例えばボルトを利用して着脱自在に取付けられ
るようになっている。
回転用治具1の後側部分1Rも、前側部分1Fと実質的
に同じように構成されているので、相対応する構成要素
には同一符号を付してその説明は省略する。ただし、後
側部分1Rの取付部4は、ボディWが有するリアサイド
フレーム12の後端開口にがたつきなく差し込み形式で
嵌合される形状のものとされている。勿論、後側部分1
Rの回転軸部5は、軸受29を介してボックス27に回
転自在に支承されている。そして、前後の両回転軸部5
同士は、ボディWを間に挟んで、その前後方向同一直線
上でかつ水平方向に伸びるようにされており、この回転
軸部5の軸受が回転中心となるものである。
回転用治具1の補強連結部2は、前側部分1Fと後側部
分1Rとの各連設部分3に対して溶接等により接合され
ている。この補強連結部2は、実施例では中空角状の鉄
材を左右2本用いることにより形成されている。この補
強連結部2に対する接合位置は、取付部4の極力近傍と
されている。このような、補強連結部2上にはサイドフ
レーム11、12が少なくとも部分的に着座されて、ボ
ディWの重量を取付部4以外でも分担して支承するよう
になっている。また、補強連結部2は、ブラケット6に
よって、取付部4とは離れた位置において、フロントサ
イドフレーム11、リアサイドフレーム12にボレト等
により固定され、これによりボディWががたつきなくよ
り確実に回転用治具1に結合される。
回転駆動 前記各ボックス26、27内には、それぞれ駆動ユニッ
トK(図示略)が配置されている。この駆動ユニットK
は、少なくとも、例えばエアモータ等の駆動源を含み、
該駆動源からの動力が伝達される出力軸31が、ボック
ス26あるいは27の外部へ延在されている。そして、
各出力軸31は、スプロケット、チューンからなる伝動
機構32を介して、前後の回転軸部5に伝達される。
このボディWを回転させるには、別途専用のアクチュエ
ータを用いる他、台車Dの走行を利用して行なうことも
でき、この場合は例えば、車輪22と回転用治具1の回
転軸部5とを連動させるようにすればよい。
バランスウェイト ボディWの回転中心は、ボディWと回転治具1との合
成の重心G(第5図参照)を通るようにするのが好まし
い。すなわち、とGとを一致させることにより、回転
変動を防止することができる。このとGとを一致させ
ることが難しい場合には、回転用治具1を含むボディW
の回転軸系にバランスウェイトを設けるとよい。
このようなバランスウェイトBの一例を第8図に示して
ある。この第8図中41は第1ねじ棒であり、回転用治
具1の前側部分1Fにおける左右一対の取付部4間に架
設されている。この第1ねじ棒41には第1ウェイト4
2が螺合され、この第1ウェイト42に対して、第2ね
じ棒43の一端が固定されている。この第2ねじ棒43
は、第1ねじ棒41と直交する方向に伸びて、当該第2
ねじ棒43に対して第2ウェイト44が螺合されてい
る。なお、第8図中45、46はロックナットである。
したがって、第1ウェイト42の第1ねじ棒41に対す
る螺合位置を変更することにより、ボディWと回転治具
1とバランスウェイトBとを含む回転軸系の最終的な重
心G′の車軸方向の位置調整がなされる。また、第2ね
じ棒43に対する第2ウェイト4の螺合位置を調整する
ことによって、重心G′の上下方向の位置調整がなされ
る。さらに、第1ウェイト42の第1ねじ棒41に対す
る周方向位置を調整することによって前後方向は勿論の
こと、第2ウェイト44による重心G′の下方への位置
調整および上方への位置調整され得る(第2ウェイト4
2の高さ付近に重心Gが通るようにこの第2ウェイト4
2の高さ位置をあらかじめ調整してある)。このように
して、回転軸系の重心G′の位置が調整されて、当該重
心G′が回転中心と一致される。
勿論このような重心G′の調整はボディWを回転させる
前の適宜の時期に行なわれ、実施例では準備行程P1の
前、より具体的には台車DにボディWを搭載するときに
合せて行なうようにしてある。
実施例構成の作用 以上のような構成において、回転中心を中心にしてボ
ディWを回転させた場合、回転用治具1の前後の取付部
4は、ボディWの重量を受けて回転中心方向に互いに
離れようとする。しかしながら、補強連結部2によって
こような動きが規制されることになる。これぬより、回
転用治具1の前後部分1F、1Rのうち回転軸部5に対
して他の部分3、4が曲げられるのが防止され、該前後
の部分1Fと1Rとの耐久性を確保することができる。
また、ボディWは、第5図下側部分が上側部分に対して
広がるような曲げを受けないので、ボディWの変形を防
止することもできる。これに加えて、前後の部分1Fと
1Rとの中間部分も回転中心から大きく離れるような
こともなく(ふれ回り防止)、円滑な回転が行なわれ
る。
補足説明 以上の実施例では、回転用治具1を台車Dに配置して、
この台車Dに取付られた回転用治具1に対してボディW
を着脱するような場合を説明したが、ボディWに対して
あらかじめ回転用治具1を取付けて、この後このボディ
Wと回転用治具1とのセット体を台車Dに取付けるよう
にしてもよい。このためには、例えば、回転用治具1の
回転軸部5を第5図上方から台車D(の支承部)に対し
て係脱し得るようにすればよい。
このための一例を第9図〜第14図に示してあるがこれ
らの図においては、前側の回転軸部5からのみ回転駆動
を伝達するようにして、後側の回転軸部5は常にボディ
Wの回転に伴って回転させる形式としてある。そして、
前側の回転軸部5に対する伝動機構32からの回転力を
断続するため、ボックス26上には伝動機構32に対し
て常時回転される(例えばスプライン係合)連結軸40
を摺動自在に保持させるようにしてある。
以上のことを前提として、ボックス26上にはその上端
面に開口する切欠き26aが形成される一方(第9図〜
第11図参照)、ボックス27上にもその上端面に開口
する切欠き27aが形成されている(第9図、第13
図、第14図参照)。この両切欠き26a、27aは、
回転軸部5が嵌合し得る大きさとされている。そして、
後側の回転軸部5にはフランジ部5aが形成される一
方、ボックス27には前記切欠き27aに連通するフラ
ンジ部5aに対応した形状の切欠き27bが形成されて
いる。これにより、後側の回転軸部5は、ボックス27
の切欠き27a、27bに対して、上下方向から係脱さ
れると共に、フランジ部5aのストッパ作用によってボ
ックス27に対して軸方向に不動とされる。
前記連結軸40は、前側の回転軸部5に対して、係脱さ
れる。すなわち、第9図〜第12図に示すように、回転
軸部5の先端部には、十字形の接続部5bが形成される
一方、連結軸40の端部には、第9図、第12図に示す
ようにこの接続部5bががたつきなく嵌合される係合凹
所40cを有するボックス部40aが形成されている。
したがって、例えば空気圧式のシリンダ42あるいは手
動によってロッド43を介して連結軸40を摺動させる
ことによって、上記ボックス部40a(係合凹所40
c)と接続部5bとが係脱され、その係合時に連結軸4
0と前側の回転軸部5とが一体回転可能とされる。な
お、上記ロッド43は、第9図に示すように、連結軸4
0の回転を阻害しないように、ボックス部40aの外周
に形成された環状溝40b内に嵌入されている。
以上のような構成によって、連結軸40を第9図右側へ
変位させた状態で、あらかじめ回転用治具1がセット化
されたボディWを台車Dに対して下降させることによ
り、前後の各回転軸部5が、ボックス26、27によっ
て回転自在かつ前後方向に不動状態で支持される。この
後、連結軸40(係止凹所40c)が、前側の回転軸部
5(の接続部5b)に係合される(ボディWが回転可
能)。なお、ボディWの台車Dからの取外しは、上記し
た手順とは逆の手順で行えばよい。
(考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、回転用治
具を介して自動車ボディを回転させる場合に、補強連結
部を設けてこの回転用治具そのもののたわみを抑制し
て、回転用治具そのものの耐久性向上、自動車ボディの
変形防止、安定した回転を得る上で極めて有利なものと
なる。
勿論、自動車ボディは、回転用治具を介して、その前端
部と後端部とを支承されることになるので、自動車ボデ
ィの重量を前後の回転軸部によってバランスよく分担支
承させて、自動車ボディに対する取付部の重量負担を極
力均一化するため、また安定した回転を得る上で好まし
いものとなる。また、前後の各一対の取付部は、回転軸
に対して前あるいは後へ突設されているので、この取付
部に対する自動車ボディの取付作業を容易化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体工程図。 第2図は被塗物としての自動車用ボディが回転すること
に伴う姿勢変化の状態を示す図。 第3図、第4図は塗料の厚さとダレと塗装面の平滑度と
回転との関係を示すグラフ。 第5図はボディを回転させるようにしたボディ搬送用の
台車および回転用治具の一例を示す側面図。 第6図は台車と回転用治具を示す第5図の平面図。 第7図は第5図の左側面図。 第8図は回転用治具の前側部分を示す斜視図。 第9図は回転用治具と台車との結合部分の他の側を示す
側面断面図。 第10図は第9図のX11−X11線断面図。 第11図は第10図の平面図。 第12図は第9図のX13−X13線断面図。 第13図は第9図のX14−X14線断面図。 第14図は第13図の平面図。 P1〜P4:工程 W:自動車ボディ :回転軸線 D:搬送用台車 K:駆動ユニット 1:回転用治具 1F:前側部分 1R:後側部分 2:補強連結部 3:連設部 4:取付部 5:回転軸部 11:フロントサイドフレーム 12:リアサイドフレーム 26、27:ボックス(支承部) 28、29:軸受 30:支持空間 31:伝動機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装ラインにおいて被塗物としての自動車
    ボディを回転させるために用いる回転用治具であって、 軸方向に所定間隔あけて互いに同一直線上に位置され、
    各々被支承部となる前後一対の回転軸部と、 自動車ボディの前端部に対して取付けられ前記前側の回
    転軸部に対して前側連設部を介して一体的とされると共
    に、該前側連設部より後方へ向けて立設された前側取付
    部、および自動車ボディの後端部に対して取付けられ前
    記後側の回転軸部に対して後側連設部を介して一体的と
    されると共に該後側連設部より前方へ向けて立設された
    後側取付部と、 前記取付部近傍において前記前側連設部と後側連設部同
    士を連結して、該一対の取付部の間隔が変化するのを規
    制するための補強連結部と、 を備えていることを特徴とする自動車ボディ回転用治
    具。
JP1987054730U 1987-04-13 1987-04-13 塗装ラインにおける自動車ボデイ回転用治具 Expired - Lifetime JPH062768Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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BE480102A (ja) * 1944-01-06
JPS6021361U (ja) * 1983-07-21 1985-02-14 トヨタ自動車株式会社 塗装用台車

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