JPH06277804A - 連続鋳造用鋳型の冷却方法 - Google Patents

連続鋳造用鋳型の冷却方法

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JPH06277804A
JPH06277804A JP6880993A JP6880993A JPH06277804A JP H06277804 A JPH06277804 A JP H06277804A JP 6880993 A JP6880993 A JP 6880993A JP 6880993 A JP6880993 A JP 6880993A JP H06277804 A JPH06277804 A JP H06277804A
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JP
Japan
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temperature
mold
hot water
continuous casting
cooling
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Application number
JP6880993A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hirashiro
正 平城
Takaharu Nakajima
敬治 中島
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より簡単に凝固シェルの厚さをほぼ均一にで
きる技術を提供する。 【構成】 連続鋳造用鋳型を高温高圧の未沸騰温水で緩
冷却する。未沸騰温水は、曲線Aと直線B(100℃)
とで挟まれた右下り斜線部(クロス部を含む。)分の圧
力および温度で規定される温水である。連続鋳造用鋳型
を高温高圧の未沸騰温水で緩冷却することにより、凝固
シェルの厚さを均一にすることができ、これにより鋳片
の縦割れの発生を無くすことにができるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続鋳造用鋳型の冷却方
法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】タンディッシュを介して、溶鋼を水冷鋳
型に注入し、表面に凝固シェルを形成しつつ鋳片を引抜
く連続鋳造設備は良く知られている。
【0003】図7は従来の鋳型と鋳片を示す部分断面図
であり、従来は冷却水の供給圧力約5kg/cm2、供
給温度10〜30℃、鋳型内上昇温度約10℃の条件
で、鋳型101を冷却している。鋳型101で溶鋼の外
周全周に亘って均一に冷却することが極めて重要である
が、鋳型内部の冷却水路の形状、冷却水の流れ方向、分
流、合流の関係である程度の冷却率の不均一は生じる。
そこで、図に示すように凝固シェル102に厚さのむら
ができる。
【0004】詳しくは、中炭素鋼(炭素含有量が0.0
9〜0.15重量%のもの)は包晶鋼であって、包晶鋼
は冷却課程において初晶としてδが生成し、引続いてδ
→γ変態が起こるが、このときに収縮が起こり、この収
縮により鋳型101と凝固シェル102との間に隙間1
03ができる。鋳型の冷却不均一により、上記隙間10
3にばらつきが生じるが、隙間103の大きな部分では
連鋳パウダーの厚さが増し、この連鋳パウダーの厚さの
ばらつきが冷却不均一の新たな要因となり、凝固シェル
102に厚さのむらができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】凝固シェルは表面(鋳
型側)が低温で、内側が高温であるため、表面に引張り
応力が発生する。肉の厚い部分が鋳型で拘束されると肉
の薄い部分から破断し易くなる。従って、凝固シェルの
厚さが不均一になることは極めて不都合なことであり、
その対策が求められている。その対策の一つとして、特
開平4−17952号公報にて鋳型を締めつけて、鋳型
と凝固シェルとの間の隙間を強制的に無くすという技法
が提案されている。しかし、装置および制御機構が極め
て複雑となる。そこで本発明の目的はより簡単に凝固シ
ェルの厚さをほぼ均一にできる技術を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、鋳
型の冷却能を弱めて鋳型の抜熱量を小さくすれば、冷却
不均一に起因する問題を無くせるのではないかと考え、
種々の実験を為した。なお、鋳型の抜熱量q(又は、
「熱流束q」という。)は次の式で表すことができる。
【0007】
【数1】
【0008】総括熱伝達率htにかかるRsは鋼種で決
定され、Rg,RpおよびRwはそれほど変更できる値
ではない。ただし、Rmは材質の変更や板厚の増加で大
きくすることはできる。しかし、Rmを少々大きくした
としても、熱抵抗としてはRgが支配的であるから、熱
抵抗の総和の逆数で求められる総括熱伝達率htはそれ
ほど小さくならない。
【0009】一方、(Ts−Tw)の項は、Tsがほぼ
定まった値であるが、Twは容易に変えることができ
る。例えば、Ts=1528℃、Tw=25℃に対し
て、Ts=1528℃、Tw=200℃の場合は(Ts
−Tw)値が約10%ほど小さくなる。従って、緩冷却
化には冷却水の水温を上昇することが有力な手法である
ことを見出した。
【0010】そこで、本発明においては連続鋳造用鋳型
を高温高圧の未沸騰温水で緩冷却することとし、例えば
温水の温度を100〜200℃の範囲とし、温水の圧力
を、T=100.865×P0.2476(但し、Tは温水の
温度;℃、Pは温水の絶対圧力;kg/cm2)から逆
算されるPを下回らない値とする。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。図1は本発明に係る連続鋳造用鋳型および冷
却配管の構成図であり、連続鋳造用鋳型(以下、単に
「鋳型」と記す)1には通水路2が形成されている。こ
の通水路2の出口に出側配管3が接続され、出口配管3
に熱電対等の温度検出手段4と圧力検出手段5、圧力計
6そしてオリフィス等の流量検出手段7が取付けられて
いる。8は保温筒であり、出側配管3が高温であるた
め、火傷対策と熱放散防止対策の為に取付けられる。上
記圧力検出手段5は、歪ゲージ内蔵のセンサが好適であ
るが、1〜30kg/cm2の範囲を精度良く計測でき
るものであれば形式は任意である。
【0012】入側配管11にも温度検出手段12と圧力
検出手段13と保温筒14とが取付けられている。本実
施例では省いたが入側配管11に、圧力計や流量検出手
段を取付けることは差し支えない。
【0013】以上の鋳型に冷却剤として供給する温水に
ついて次に説明する。図2は本発明方法における温水の
圧力と温度との関係を示すグラフであり、本発明では鋳
型を高温高圧の未沸騰温水で緩冷却することを特徴とす
る。このことを図2で説明すると、曲線AはT=10
0.865×P0.2476(但し、Tは温水の温度;℃、P
は温水の絶対圧力;kg/cm2)で近似される飽和温
度曲線であり、概ね曲線Aより上が気体(蒸気)、下が
液体(温水)となる。そこで、未沸騰温水は、曲線Aと
直線B(100℃)とで挟まれた右下り斜線部(クロス
部を含む。)分の圧力および温度で規定される温水であ
る。
【0014】その為の圧力および温度の管理は、図1の
圧力検出手段5および温度検出手段4で行なえばよい。
入側より出側が高温となるためである。なお、温水は脱
気処理された純水が適当である。気泡は通水路2途中に
エア溜りを形成し、冷却不良を引起こす等の有害物質で
あるからである。
【0015】緩冷却するために100℃以上の温水を使
用することにしたが、反面、温度を上げたことにより鋳
型の温度が通常よりも上昇して、許容温度を越える恐れ
がある。この点について説明をする。なお、鋳型1は良
熱伝導材である銅合金鋳物が好適であり、銅合金の許容
温度が300℃である。
【0016】実施例に先立ち「課題を解決するための手
段及び作用」の項で述べたとおり、鋳型の熱流束qは重
要である。この熱流束qを実施例に即して説明すると、
225mmビレット用鋳型をモデルとした場合にメニス
カス近傍の熱流束(鋳型銅板外面基準)qは次の式で求
められる。
【0017】
【数2】
【0018】なお、パウダーフィルム厚d1の実験式、
並びにパウダーの有効熱伝導率は本発明者の実験により
求められた値を使用した。上記数式で求めた冷却水の温
度とメニスカス近傍の鋳型熱流束の関係を図で説明す
る。図3は本発明に係る冷却用温水の温度とメニスカス
近傍の鋳型熱流束の関係を示すグラフであり、横軸は温
水の温度、縦軸は熱流束qであり、温水の温度を上昇す
ると熱流束qは減少する。ただし、熱流束qの単位はW
(ワット)/m2で示した。Vcは鋳造速度であり、鋳
造速度を高めると熱流束qは大きくなる。
【0019】図4は本発明に係る鋳型表面温度と温水の
温度との関係を示すグラフである。標準鋳造速度は1.
7m/分であるが、この鋳造速度を2.0m/分,2.
5m/分に上昇することで鋳型への熱負荷は増加するか
ら、鋳型表面温度はその分上昇する。これを3本の曲線
で示した。また、温水の温度を上げると鋳型表面温度は
その分上昇する。鋳造速度を1.7m/分,鋳型表面温
度の上限を300℃をした場合に、温水温度は200℃
が限度となる。
【0020】そこで上記高温高圧の未沸騰温水は200
℃を越えないこと、即ち100〜200での範囲あるこ
とが望ましい。具体的には、図2において曲線Aと直線
Bと直線C(16kg/cm2)で挟まれたクロス斜線
部分の圧力および温度で規定される温水である。
【0021】次に、温水による緩冷却が鋳片に与える効
果を実験例に基いて説明する。なお、実験は225mm
サイズの丸ビレット連続鋳造機において、鋳造速度を
1.7m/分とし、連鋳パウダーに塩基度(CaO/S
iO2)0.87,融点1238℃,粘性4.1ポアズ
のものを用いた。図5は凝固シェルの厚さの均一性を示
すグラフであり、横軸は冷却水の温度、縦軸は凝固シェ
ル厚標準偏差(mm)であり、冷却水の温度が25〜1
00℃の範囲の比較例においては、凝固シェル厚標準偏
差は2.8〜3.5mmであった。これに対して、本実
施例においては凝固シェル厚標準偏差は150℃で1.
7mm、200℃で0.8mmと偏差(mm)が減少し
た。
【0022】図6は鋳片の表面縦割れ発生指数を示すグ
ラフである。この表面縦割れ発生指数は鋳片の表面に表
れた割れの長さを実測し、鋳片1m当りの縦割れ総長さ
(m)であらわした無次元数であり、表面縦割れ発生指
数が小さいほど表面の縦割れが発生し難くく好ましい。
比較例が指数0.6〜0.95であるのに対し、実施例
では0.6未満、特に冷却水の温度を150℃とした場
合には指数0.1であり、冷却水の温度を180℃とし
た場合には指数0であり、極めて好ましい。
【0023】このように、図5で説明したとおり緩冷却
することで凝固シェルの厚さをほぼ均一にしたことによ
り、図6で説明したように鋳片の縦割れの発生を無くす
ことに成功した。
【0024】尚、特に説明しなかったが未沸騰温水を作
るための加熱手段は、電気加熱、ガス加熱、蒸気加熱の
いづれでもよい。
【0025】
【発明の効果】以上に述べた通り本発明は、連続鋳造用
鋳型を高温高圧の未沸騰温水で緩冷却するようにしたの
で、凝固シェルの厚さを均一にすることができ、これに
より鋳片の縦割れの発生を無くすことにができる。
【0026】未沸騰温水の温度を100〜200℃の範
囲にすれば、銅合金製鋳型の表面温度を許容温度に保つ
ことができ、鋳片の高品質化と共に鋳型の寿命を保て
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続鋳造用鋳型および冷却配管の
構成図
【図2】本発明方法における温水の圧力と温度との関係
を示すグラフ
【図3】本発明本発明に係る冷却用温水の温度とメニス
カス近傍の鋳型熱流束の関係を示すグラフ
【図4】本発明に係る鋳型表面温度と温水の温度との関
係を示すグラフ
【図5】本発明に係る凝固シェルの厚さの均一性を示す
グラフ
【図6】本発明に係る鋳片の表面縦割れ発生指数を示す
グラフ
【図7】従来の鋳型と鋳片を示す部分断面図
【符号の説明】
1…連続鋳造用鋳型(鋳型)、2…通水路、3…出側配
管、4…温度検出手段、5…圧力検出手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造用鋳型を高温高圧の未沸騰温水
    で緩冷却することを特徴とした連続鋳造用鋳型の冷却方
    法。
  2. 【請求項2】 前記温水の温度は100〜200℃の範
    囲であり、温水の圧力は、 T=100.865×P0.2476 (但し、Tは温水の温度;℃、Pは温水の絶対圧力;k
    g/cm2) から逆算されるPを下回らない値であることを特徴とす
    る請求項1記載の連続鋳造用鋳型の冷却方法。
JP6880993A 1993-03-26 1993-03-26 連続鋳造用鋳型の冷却方法 Pending JPH06277804A (ja)

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JPH06277804A true JPH06277804A (ja) 1994-10-04

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015132237A1 (de) * 2014-03-06 2015-09-11 Inteco Special Melting Technologies Gmbh Verfahren und anlage zur kühlung von flüssigkeitsgekühlten kokillen für metallurgische prozesse

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015132237A1 (de) * 2014-03-06 2015-09-11 Inteco Special Melting Technologies Gmbh Verfahren und anlage zur kühlung von flüssigkeitsgekühlten kokillen für metallurgische prozesse

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