JPH0628127Y2 - 中空糸膜型血液処理装置 - Google Patents
中空糸膜型血液処理装置Info
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- JPH0628127Y2 JPH0628127Y2 JP14421289U JP14421289U JPH0628127Y2 JP H0628127 Y2 JPH0628127 Y2 JP H0628127Y2 JP 14421289 U JP14421289 U JP 14421289U JP 14421289 U JP14421289 U JP 14421289U JP H0628127 Y2 JPH0628127 Y2 JP H0628127Y2
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- lid
- tube
- flow
- potting material
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Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は中空糸膜を利用して血液のガス交換や浄化を
行なう中空糸膜型血液処理装置に関するものである。
行なう中空糸膜型血液処理装置に関するものである。
「従来の技術」 周知のように、血液のガス交換や浄化(透析)を人工的
に行なう医療装置として、処理膜に中空糸膜を使用した
構造の中空糸膜型血液処理装置が知られている。すなわ
ち、多数の中空糸膜により容器内に多数の血液流通路
と、ガスまたは透析液の流通路とを形成し、上記中空糸
膜を介して血液と、ガス(酸素あるいは酸素と空気ある
いは酸素と空気と二酸化炭素とから構成される)あるい
は透析液とを接触させ、血液中に酸素を加えると同時に
血液中の二酸化炭素をガス中に排出させるか、あるいは
血液中の老廃物を透析液中に排出させて、血液を浄化処
理する構造の装置である。
に行なう医療装置として、処理膜に中空糸膜を使用した
構造の中空糸膜型血液処理装置が知られている。すなわ
ち、多数の中空糸膜により容器内に多数の血液流通路
と、ガスまたは透析液の流通路とを形成し、上記中空糸
膜を介して血液と、ガス(酸素あるいは酸素と空気ある
いは酸素と空気と二酸化炭素とから構成される)あるい
は透析液とを接触させ、血液中に酸素を加えると同時に
血液中の二酸化炭素をガス中に排出させるか、あるいは
血液中の老廃物を透析液中に排出させて、血液を浄化処
理する構造の装置である。
このような血液処理装置の一例として、従来、第3図に
示す構造の人工肺が提供されている。
示す構造の人工肺が提供されている。
図中符号1は円筒状の筒体を示すもので、この筒体1の
両端部は拡径されて筒体頭部2a、2bとなっている。この
筒体頭部2a、2bの側部にはガスを上記筒体1中に導入
し、筒体1外に排出する流通管3a、3bが設けられてい
る。
両端部は拡径されて筒体頭部2a、2bとなっている。この
筒体頭部2a、2bの側部にはガスを上記筒体1中に導入
し、筒体1外に排出する流通管3a、3bが設けられてい
る。
前記構成の筒体1内には多数の中空糸4が集束状態で収
められている。これら中空糸4は、シリコーン膜、ポリ
オレフィン多孔質膜、再生セルロース膜、ポリサルフォ
ン膜、ナイロン多孔質膜、ポリエステル多孔質膜、アク
リル多孔質膜、フッ素樹脂多孔質膜等の生体適合性がよ
く、ガス透過性のある材料から構成され、内径30〜1000
μmであり、内部に血液を流通させるものである。
められている。これら中空糸4は、シリコーン膜、ポリ
オレフィン多孔質膜、再生セルロース膜、ポリサルフォ
ン膜、ナイロン多孔質膜、ポリエステル多孔質膜、アク
リル多孔質膜、フッ素樹脂多孔質膜等の生体適合性がよ
く、ガス透過性のある材料から構成され、内径30〜1000
μmであり、内部に血液を流通させるものである。
前記集束状態の中空糸4……は、筒体1内に収納後にそ
の両端部をポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などのポ
ッティング材5、5により上記筒体1内において固定さ
れており、このポッティング材5、5の外側端面には前
記中空糸4……が開口している。
の両端部をポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などのポ
ッティング材5、5により上記筒体1内において固定さ
れており、このポッティング材5、5の外側端面には前
記中空糸4……が開口している。
そして、この筒体1には、その両開口部6a、6bを覆うよ
うにして蓋体7、8が取り付けられている。この蓋体
7、8はキャップ状に形成されており、この蓋体7、8
と前記ポッティング材5、5との間にはそれぞれO−リ
ング9が介装され、蓋体7、8−筒体1間が気密構造と
なっている。そして、上方の蓋体8には血液流通突管10
aが設けられ、下方の蓋体7には血液流通突管10bが設け
られており、上方の血液流通管10aから蓋体8内に血液
を流入させ、さらに各中空糸4……内に血液を流入さ
せ、下方の蓋体7の血液流通突管10bから血液を流出さ
せるようになっている。
うにして蓋体7、8が取り付けられている。この蓋体
7、8はキャップ状に形成されており、この蓋体7、8
と前記ポッティング材5、5との間にはそれぞれO−リ
ング9が介装され、蓋体7、8−筒体1間が気密構造と
なっている。そして、上方の蓋体8には血液流通突管10
aが設けられ、下方の蓋体7には血液流通突管10bが設け
られており、上方の血液流通管10aから蓋体8内に血液
を流入させ、さらに各中空糸4……内に血液を流入さ
せ、下方の蓋体7の血液流通突管10bから血液を流出さ
せるようになっている。
上記構成において、ガスは各中空糸4……間を通り、こ
れら中空糸膜を介して血液とガスとがガス交換し、血液
中の老廃ガスは中空糸4外の流通ガス中に排出され、流
通ガス中の酸素は血液中に吸収される。
れら中空糸膜を介して血液とガスとがガス交換し、血液
中の老廃ガスは中空糸4外の流通ガス中に排出され、流
通ガス中の酸素は血液中に吸収される。
ところで、前記従来の中空糸膜型人工肺(血液処理装
置)には、次のような欠点があった。
置)には、次のような欠点があった。
すなわち、蓋体8の端面に設けられ、血液を各中空糸4
内に導入するために設けられている血液流通突管10a
は、蓋体8の端面の中心に突設されており、この血液流
通突管10aから前記ポッティング材5の上端面5aまで
血液を導いているが、蓋体8内の外周縁部8aでは中空糸
4の開口端部がまばらであるので、血液の流れは大変遅
くなり、淀んだ状態になる。そのため、次のような問題
が生じていた。
内に導入するために設けられている血液流通突管10a
は、蓋体8の端面の中心に突設されており、この血液流
通突管10aから前記ポッティング材5の上端面5aまで
血液を導いているが、蓋体8内の外周縁部8aでは中空糸
4の開口端部がまばらであるので、血液の流れは大変遅
くなり、淀んだ状態になる。そのため、次のような問題
が生じていた。
(イ)蓋体8内で血液の滞留が生じ、それに伴って血栓
が生じやすく、処理終了に伴う血液回収時に残血が生じ
る。これは特にO−リング9近傍で顕著である。
が生じやすく、処理終了に伴う血液回収時に残血が生じ
る。これは特にO−リング9近傍で顕著である。
(ロ)血液の導入時に、血液は蓋体8の中央部で速く、
周縁部では遅いので、中空糸束の内、中央部分の中空糸
4……中の血液は速く流れ、周辺部分の中空糸4……中
の血液の流れが遅くなり、血液処理効率上および血栓防
止上、好ましくない状態となる。
周縁部では遅いので、中空糸束の内、中央部分の中空糸
4……中の血液は速く流れ、周辺部分の中空糸4……中
の血液の流れが遅くなり、血液処理効率上および血栓防
止上、好ましくない状態となる。
そこで、これらの問題点を解決すべく、第7図に示す構
造の中空糸膜型血液処理装置が提案された。以下このも
のについて説明する。同図中、第6図に示す従来例と共
通する部分には同一符号を付して説明を簡略化する。
造の中空糸膜型血液処理装置が提案された。以下このも
のについて説明する。同図中、第6図に示す従来例と共
通する部分には同一符号を付して説明を簡略化する。
第7図中、符号20は血液流入側の蓋体を示す。この蓋体
20の特徴は、その血液流通突管21が蓋体20の側面の特定
の位置に突設されていることと、この蓋体20と筒体1と
の連結がこれらの段差状の連結部C1において超音波溶接
により一体に接合されていることとOリングを使用して
いないこととにある。
20の特徴は、その血液流通突管21が蓋体20の側面の特定
の位置に突設されていることと、この蓋体20と筒体1と
の連結がこれらの段差状の連結部C1において超音波溶接
により一体に接合されていることとOリングを使用して
いないこととにある。
前記血液流通突管21は、その蓋体20内の開口部が前記ポ
ッティング材5の上端面5aの直上に位置し、その流入口
21aの中心軸線方向がポッティング材5の上端面5aに平
行となるとともに、前記流入口21aの内面が蓋体20の内
周面20aにほぼ接するように、形成されている。
ッティング材5の上端面5aの直上に位置し、その流入口
21aの中心軸線方向がポッティング材5の上端面5aに平
行となるとともに、前記流入口21aの内面が蓋体20の内
周面20aにほぼ接するように、形成されている。
また、この蓋体20の内周面20aは、前記したように、蓋
体20と筒体1との接合が超音波溶接により行なわれてい
るために、滑らかで、単純な形状となっており、内周面
20aには血液の流通の障害になるものがない。そして、
超音波溶接による接合によってO−リングを設けなくて
も済んでいるため、前記構造のように、血液流通突管21
をポッティング材5の上端面5aの直上に開口させること
ができ、その結果、ポッティング材5の上端面5aから蓋
体20の内側底面20b間までの寸法をほぼ血液流通突管21
の内径寸法に等しく設定することができている。
体20と筒体1との接合が超音波溶接により行なわれてい
るために、滑らかで、単純な形状となっており、内周面
20aには血液の流通の障害になるものがない。そして、
超音波溶接による接合によってO−リングを設けなくて
も済んでいるため、前記構造のように、血液流通突管21
をポッティング材5の上端面5aの直上に開口させること
ができ、その結果、ポッティング材5の上端面5aから蓋
体20の内側底面20b間までの寸法をほぼ血液流通突管21
の内径寸法に等しく設定することができている。
したがって、血液流通突管21内の血液流は、蓋体20内に
入ってからも何等拡散も集束もされず、蓋体20の内周面
20aに沿って渦状に略均一に流れる。
入ってからも何等拡散も集束もされず、蓋体20の内周面
20aに沿って渦状に略均一に流れる。
このように、蓋体20内の血液の流れが均一化されるの
で、それに伴って蓋体20内の血液の圧力も平均化され、
その結果、蓋体20内の血液は各中空糸4……内にほぼ同
流速で流入する。
で、それに伴って蓋体20内の血液の圧力も平均化され、
その結果、蓋体20内の血液は各中空糸4……内にほぼ同
流速で流入する。
また、図中、符号22は血液流出側の蓋体を示すもので、
この蓋体22はこの蓋体22と筒体1との連結がこれらの段
差状の連結部C2において超音波溶接により一体に接合さ
れていること以外、従来の血液処理装置(第6図)とほ
ぼ同一構造に形成されている。すなわち、その血液流通
突管23は、この蓋体22の底部の中央に突設されており、
蓋体22は全体形状がほぼ漏斗状(この漏斗状の傾斜角度
は2°〜15°が良好である)となっている。したがっ
て、中空糸束の各中空糸4中をほぼ均一な速度で流出側
の蓋体22内に流下してきた血液は、ほぼ漏斗状の蓋体22
内を中央部の血液流通突管23に向かって集まりながら流
下し、しかも、この蓋体内周面は流れを乱す突起物がな
い滑らかな表面とされているので、血液の停滞が全く生
じずに装置の外に排出される。
この蓋体22はこの蓋体22と筒体1との連結がこれらの段
差状の連結部C2において超音波溶接により一体に接合さ
れていること以外、従来の血液処理装置(第6図)とほ
ぼ同一構造に形成されている。すなわち、その血液流通
突管23は、この蓋体22の底部の中央に突設されており、
蓋体22は全体形状がほぼ漏斗状(この漏斗状の傾斜角度
は2°〜15°が良好である)となっている。したがっ
て、中空糸束の各中空糸4中をほぼ均一な速度で流出側
の蓋体22内に流下してきた血液は、ほぼ漏斗状の蓋体22
内を中央部の血液流通突管23に向かって集まりながら流
下し、しかも、この蓋体内周面は流れを乱す突起物がな
い滑らかな表面とされているので、血液の停滞が全く生
じずに装置の外に排出される。
このように従来の中空糸膜型血液処理装置によれば、流
入側蓋体20の血液流通突管21から蓋体20内に流入した血
液は、蓋体20内においてポッティング材5の上端面上を
蓋体20内の外縁部分に沿って渦を巻くように流れ、蓋体
20内に均一な渦流を生じ、蓋体20内の血液の流れおよび
圧力が平均化される。その結果、多数の中空糸4への血
液の流入が均一に行なわれ、中空糸4内における血栓の
心配もなくなる。そして、中空糸束の各中空糸4中をほ
ぼ均一な速度で流出側の蓋体22内に流下してきた血液
は、ほぼ漏斗状の蓋体22内を中央部の血液流通突管23に
向かって集まり、しかも、この蓋体22の内周面は流れを
乱す突起物がない滑らかな表面であるので、血液の停滞
が全く生じずに装置の外に排出される。
入側蓋体20の血液流通突管21から蓋体20内に流入した血
液は、蓋体20内においてポッティング材5の上端面上を
蓋体20内の外縁部分に沿って渦を巻くように流れ、蓋体
20内に均一な渦流を生じ、蓋体20内の血液の流れおよび
圧力が平均化される。その結果、多数の中空糸4への血
液の流入が均一に行なわれ、中空糸4内における血栓の
心配もなくなる。そして、中空糸束の各中空糸4中をほ
ぼ均一な速度で流出側の蓋体22内に流下してきた血液
は、ほぼ漏斗状の蓋体22内を中央部の血液流通突管23に
向かって集まり、しかも、この蓋体22の内周面は流れを
乱す突起物がない滑らかな表面であるので、血液の停滞
が全く生じずに装置の外に排出される。
ところが、その後、本願考案者らが前記従来の血液処理
装置のより一層の品質向上を目的に検討を続けたとこ
ろ、前記第7図に示す従来装置には次のような改良すべ
き点のあることが判明した。
装置のより一層の品質向上を目的に検討を続けたとこ
ろ、前記第7図に示す従来装置には次のような改良すべ
き点のあることが判明した。
即ち、採血針またはカニューレ等を介して患者から導き
出された血液は、リザーバーやチャンバー等に一旦貯留
され、このリザーバーやチャンバー等から血液処理装置
に導入されるようになっている。この血液流通系におい
て、前記採血針またはカニューレやリザーバーやチャン
バー等から、特にリザーバーやチャンバー等から血液中
に気泡が混入しやすく(実際には避けがたく発生してい
る)、混入した気泡は血液処理装置の血液流入側の蓋体内
の最上部に留どまる。この気泡は、第7図に示す前記従
来の血液処理装置においては、蓋体20の内側底面20bの
中心部分に位置し続ける。それは、この装置において
は、前記したように、蓋体20内において血液流が蓋体20
の内周面に沿って蓋体20の中心部分を中心として渦状に
均一に流れるようになっているからである。ここで問題
となるのは、気泡の発生そのものではなく、気泡が一定
の位置に居続けることと、この気泡が位置する蓋体20の
中心部分は比較的血液流の緩やかなところである、とい
う2つの点にある。これら2つの条件が揃うことによっ
て、同一の血液が気泡(空気)に接し続ける時間が比較
的長くなってしまい、長時間に亙って装置を使用した場
合、その部分にあった血液がかたまりやすくなる心配が
でてくる。
出された血液は、リザーバーやチャンバー等に一旦貯留
され、このリザーバーやチャンバー等から血液処理装置
に導入されるようになっている。この血液流通系におい
て、前記採血針またはカニューレやリザーバーやチャン
バー等から、特にリザーバーやチャンバー等から血液中
に気泡が混入しやすく(実際には避けがたく発生してい
る)、混入した気泡は血液処理装置の血液流入側の蓋体内
の最上部に留どまる。この気泡は、第7図に示す前記従
来の血液処理装置においては、蓋体20の内側底面20bの
中心部分に位置し続ける。それは、この装置において
は、前記したように、蓋体20内において血液流が蓋体20
の内周面に沿って蓋体20の中心部分を中心として渦状に
均一に流れるようになっているからである。ここで問題
となるのは、気泡の発生そのものではなく、気泡が一定
の位置に居続けることと、この気泡が位置する蓋体20の
中心部分は比較的血液流の緩やかなところである、とい
う2つの点にある。これら2つの条件が揃うことによっ
て、同一の血液が気泡(空気)に接し続ける時間が比較
的長くなってしまい、長時間に亙って装置を使用した場
合、その部分にあった血液がかたまりやすくなる心配が
でてくる。
そこで、さらに、ポッティング材5の上端面からの高さ
寸法が血液流入側の血液流通突管の蓋体内開口部におい
て最も大きく、血液流通突管と平行な蓋体中心線に対し
血液流通突管の蓋体内開口部と反対側の蓋体内側底面部
において最小となるように血液流入側蓋体の内側底面が
傾斜している装置が提案された。このものによれば、避
けがたく蓋体内に入ってきた気泡は、蓋体の内側底面が
傾斜しているために、この傾斜面に沿って蓋体内の一番
高い個所(血液流通突管の開口部)へ移動するが、血液
流通突管の開口部近傍には常に内部に向かっての血液流
があるため再び下流へ押し流される。このように、蓋体
内に侵入した気泡は、蓋体の内側底面の傾斜に沿って上
動し、上動した後、再び下流に流されるという一連の循
環移動を繰り返すことになり、蓋体内において、気泡に
一部の血液が比較的長く接触し続けてしまうことは防止
される。その結果、装置を長時間使用した場合でも蓋体
の内側底面中央の凝血の発生を防止することができる。
寸法が血液流入側の血液流通突管の蓋体内開口部におい
て最も大きく、血液流通突管と平行な蓋体中心線に対し
血液流通突管の蓋体内開口部と反対側の蓋体内側底面部
において最小となるように血液流入側蓋体の内側底面が
傾斜している装置が提案された。このものによれば、避
けがたく蓋体内に入ってきた気泡は、蓋体の内側底面が
傾斜しているために、この傾斜面に沿って蓋体内の一番
高い個所(血液流通突管の開口部)へ移動するが、血液
流通突管の開口部近傍には常に内部に向かっての血液流
があるため再び下流へ押し流される。このように、蓋体
内に侵入した気泡は、蓋体の内側底面の傾斜に沿って上
動し、上動した後、再び下流に流されるという一連の循
環移動を繰り返すことになり、蓋体内において、気泡に
一部の血液が比較的長く接触し続けてしまうことは防止
される。その結果、装置を長時間使用した場合でも蓋体
の内側底面中央の凝血の発生を防止することができる。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、前記血液流入側蓋体の内側底面を傾斜させた
ものにおいても、前記血液流入側蓋体内の血液の渦流の
流速が、血液流通突管と平行な蓋体中心線に対し血液流
通突管の蓋体内開口部と反対側の流路断面積の狭い蓋体
内側底面部分で一旦速くなり、血液流通突管より流入し
た血液渦流の下流側血液流通突管近傍部において流路断
面積が広くなるため、遅くなり、この血液流通突管近傍
部で血液が淀むおそれがあるということがわかった。
ものにおいても、前記血液流入側蓋体内の血液の渦流の
流速が、血液流通突管と平行な蓋体中心線に対し血液流
通突管の蓋体内開口部と反対側の流路断面積の狭い蓋体
内側底面部分で一旦速くなり、血液流通突管より流入し
た血液渦流の下流側血液流通突管近傍部において流路断
面積が広くなるため、遅くなり、この血液流通突管近傍
部で血液が淀むおそれがあるということがわかった。
本考案は、従来のものがもつ以上のような問題点を解決
した中空糸膜型血液処理装置を提供することを目的とす
る。
した中空糸膜型血液処理装置を提供することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 本考案は、前記目的を達成させるために次のような構成
としている。即ち両端側部にガスまたは透析液の流通管
が突設されている筒体内に柱状に集束された多数の中空
糸が収納されるとともに、それらの両端部がポッティン
グ材により固定され、血液流通突管を有するキャップ状
の蓋体が前記筒体の両端部に超音波溶接により一体に連
結された中空糸膜型血液処理装置において、 血液流入側蓋体の側部に、血液流通突管が、この血液流
通突管から前記蓋体内に流入した血液の流れ中心が前記
蓋体の中心軸線に当接しないようにかつ前記血液流通突
管の流入口の開口部がほぼ前記ポッティング材の上端面
直上に位置するとともに、その取付角度が前記ポッティ
ング材の上端面にほぼ平行となるように設けられ、 前記血液流入側蓋体の内側底面と前記ポッティング材の
上端面との間の間隔が前記血液流通突管近傍部において
最小となり、前記血液流入側蓋体の血液流通突管と平行
な中心線上の前記血液流通突管の遠方側内周近傍部にお
いて最大となり、前記血液流通突管近傍部と前記血液流
通突管の遠方側内周近傍部との間はなだらかに連続する
ように前記血液流入側蓋体の内側底面が滑らかな連続し
た面に形成され、 前記血液流入側蓋体の血液流通突管の蓋体内開口部から
前記血液流入側蓋体の内周面に沿って延びる溝の底面が
前記血液流通突管の遠方側内周近傍部になだらかな面で
連続するようになされ、かつ前記溝の底面の血液流通突
管の蓋体内開口近傍部と前記ポッティング材の上端面と
の間の間隔が前記蓋体の内側底面とポッティング材の上
端面との間の最大間隔より大とされるように前記血液流
入側蓋体の内側底面に前記溝が形成され、 前記血液流出側蓋体の血液流通突管が血液流出側蓋体の
底面の中央部に突設されているようにしている。
としている。即ち両端側部にガスまたは透析液の流通管
が突設されている筒体内に柱状に集束された多数の中空
糸が収納されるとともに、それらの両端部がポッティン
グ材により固定され、血液流通突管を有するキャップ状
の蓋体が前記筒体の両端部に超音波溶接により一体に連
結された中空糸膜型血液処理装置において、 血液流入側蓋体の側部に、血液流通突管が、この血液流
通突管から前記蓋体内に流入した血液の流れ中心が前記
蓋体の中心軸線に当接しないようにかつ前記血液流通突
管の流入口の開口部がほぼ前記ポッティング材の上端面
直上に位置するとともに、その取付角度が前記ポッティ
ング材の上端面にほぼ平行となるように設けられ、 前記血液流入側蓋体の内側底面と前記ポッティング材の
上端面との間の間隔が前記血液流通突管近傍部において
最小となり、前記血液流入側蓋体の血液流通突管と平行
な中心線上の前記血液流通突管の遠方側内周近傍部にお
いて最大となり、前記血液流通突管近傍部と前記血液流
通突管の遠方側内周近傍部との間はなだらかに連続する
ように前記血液流入側蓋体の内側底面が滑らかな連続し
た面に形成され、 前記血液流入側蓋体の血液流通突管の蓋体内開口部から
前記血液流入側蓋体の内周面に沿って延びる溝の底面が
前記血液流通突管の遠方側内周近傍部になだらかな面で
連続するようになされ、かつ前記溝の底面の血液流通突
管の蓋体内開口近傍部と前記ポッティング材の上端面と
の間の間隔が前記蓋体の内側底面とポッティング材の上
端面との間の最大間隔より大とされるように前記血液流
入側蓋体の内側底面に前記溝が形成され、 前記血液流出側蓋体の血液流通突管が血液流出側蓋体の
底面の中央部に突設されているようにしている。
「作用」 前記構成によれば、血液流入側蓋体の血液流通突管から
蓋体内に流入した血液は、蓋体内においてポッティング
材端面上を蓋体内の外縁部分に沿って渦を巻くように流
れ、この場合、溝において流路断面積が小さいことから
比較的速く流れ、蓋体の血液流通突管と平行な中心線上
の血液流通突管の遠方側の内周面近傍部で遅くなり、さ
らに下流側の血液流通突管近傍部で速くなり、蓋体の内
側底面の血液流通突管近傍部においても淀むことなく、
蓋体内に略均一な渦流を生じ、蓋体内の血液の流れおよ
び圧力が平均化される。
蓋体内に流入した血液は、蓋体内においてポッティング
材端面上を蓋体内の外縁部分に沿って渦を巻くように流
れ、この場合、溝において流路断面積が小さいことから
比較的速く流れ、蓋体の血液流通突管と平行な中心線上
の血液流通突管の遠方側の内周面近傍部で遅くなり、さ
らに下流側の血液流通突管近傍部で速くなり、蓋体の内
側底面の血液流通突管近傍部においても淀むことなく、
蓋体内に略均一な渦流を生じ、蓋体内の血液の流れおよ
び圧力が平均化される。
また、避けがたく血液流入側蓋体内に入ってきた気泡
は、この蓋体内底面に高所,低所が適当に形成されてい
るために、この蓋体内底面の一番高い個所(血液流入側
蓋体の血液流通突管と平行な中心線上の前記血液流通突
管の遠方側内周近傍部)へ移動するが、この部分は前記
渦流の途中箇所であるため常にこの渦流の下流側へ向か
って押し流され、再び前記一番高い箇所へ移動するが、
また前記渦流の下流側へ押し流される。このように、蓋
体内に侵入した気泡は、蓋体の内側底面の一番高い箇所
へ上動し、上動した後、再び下流に流される、という一
連の循環移動を繰り返すことになり、蓋体内において、
気泡に一部の血液が比較的長く接触し続けてしまうこと
が防止される。
は、この蓋体内底面に高所,低所が適当に形成されてい
るために、この蓋体内底面の一番高い個所(血液流入側
蓋体の血液流通突管と平行な中心線上の前記血液流通突
管の遠方側内周近傍部)へ移動するが、この部分は前記
渦流の途中箇所であるため常にこの渦流の下流側へ向か
って押し流され、再び前記一番高い箇所へ移動するが、
また前記渦流の下流側へ押し流される。このように、蓋
体内に侵入した気泡は、蓋体の内側底面の一番高い箇所
へ上動し、上動した後、再び下流に流される、という一
連の循環移動を繰り返すことになり、蓋体内において、
気泡に一部の血液が比較的長く接触し続けてしまうこと
が防止される。
その結果、蓋体内において血液停滞に伴う血栓が生じる
ことなく、多数の中空糸への流入が均一に行なわれ、中
空糸内における血栓の心配もなくなる。そして、中空糸
束の各中空糸中をほぼ均一な速度で流出側の蓋体内に流
下してきた血液は、ほぼ漏斗状の蓋体内を中央部の血液
流通突管に向かって集まり、しかも、この蓋体内部は流
れを乱す突起物がない滑らかな表面となっているので、
血液の停滞を生じずに装置の外に排出される。
ことなく、多数の中空糸への流入が均一に行なわれ、中
空糸内における血栓の心配もなくなる。そして、中空糸
束の各中空糸中をほぼ均一な速度で流出側の蓋体内に流
下してきた血液は、ほぼ漏斗状の蓋体内を中央部の血液
流通突管に向かって集まり、しかも、この蓋体内部は流
れを乱す突起物がない滑らかな表面となっているので、
血液の停滞を生じずに装置の外に排出される。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第5図に基づい
て説明する。なお、本実施例において第7図に示す従来
例と共通する部分には同一符号を付して説明を簡略化す
る。
て説明する。なお、本実施例において第7図に示す従来
例と共通する部分には同一符号を付して説明を簡略化す
る。
第1図中、符号30は血液流入側の蓋体を示す。この蓋体
30の特徴は、その血液流通突管31が蓋体30の側面の特定
の位置に突設されていることと、この蓋体30と筒体1と
の連結がこれらの段差状の連結部C1において超音波溶接
により一体に接合され、蓋体30の内側底面30bとポッテ
ィング材5の上端面5aとの間の間隔が第2図に示す血液
流通突管31近傍部30cにおいて最小となり、血液流通突
管31と平行な中心線上の血液流通突管31の遠方側の内周
近傍部30dにおいて最大となるように(ただし後記する
溝32の底面32aを除く)蓋体30の内側底面30bが滑らかな
連続した面に形成され、血液流通突管31の蓋体30内開口
部31aから蓋体30の内周面30aに沿って溝32が延びるよう
に形成されていることとにある。
30の特徴は、その血液流通突管31が蓋体30の側面の特定
の位置に突設されていることと、この蓋体30と筒体1と
の連結がこれらの段差状の連結部C1において超音波溶接
により一体に接合され、蓋体30の内側底面30bとポッテ
ィング材5の上端面5aとの間の間隔が第2図に示す血液
流通突管31近傍部30cにおいて最小となり、血液流通突
管31と平行な中心線上の血液流通突管31の遠方側の内周
近傍部30dにおいて最大となるように(ただし後記する
溝32の底面32aを除く)蓋体30の内側底面30bが滑らかな
連続した面に形成され、血液流通突管31の蓋体30内開口
部31aから蓋体30の内周面30aに沿って溝32が延びるよう
に形成されていることとにある。
前記血液流通突管31は、その蓋体30内の開口部31aが前
記ポッティング材5の上端面5aの直上に位置し、その流
入口31b方向がポッティング材5の上端面5aに平行とな
るとともに、第2図に示すように、前記流入口31bの内
面が蓋体30の内周面30aにほぼ接するように形成されて
いる。
記ポッティング材5の上端面5aの直上に位置し、その流
入口31b方向がポッティング材5の上端面5aに平行とな
るとともに、第2図に示すように、前記流入口31bの内
面が蓋体30の内周面30aにほぼ接するように形成されて
いる。
また、この蓋体30の内周面30aは、前記したように、蓋
体30と筒体1との接合が超音波溶接により行なわれてい
るために滑らかで単純な形状となっており、内周面30a
には血液の流通の障害になるものがない。そして、超音
波溶接による接合によってO−リングを設けなくても済
んでいるため、前記構造のように、血液流通突管31の流
入口31bをポッティング材5の端面5aの直上に開口させ
ることができ、その結果、ポッティング材5の端面5aか
ら蓋体30の内側底面30b間までの寸法を血液流通突管31
の内径寸法にほぼ等しく設定することができている。
体30と筒体1との接合が超音波溶接により行なわれてい
るために滑らかで単純な形状となっており、内周面30a
には血液の流通の障害になるものがない。そして、超音
波溶接による接合によってO−リングを設けなくても済
んでいるため、前記構造のように、血液流通突管31の流
入口31bをポッティング材5の端面5aの直上に開口させ
ることができ、その結果、ポッティング材5の端面5aか
ら蓋体30の内側底面30b間までの寸法を血液流通突管31
の内径寸法にほぼ等しく設定することができている。
蓋体30の内側底面30bは、後記する溝32の底面32aを除く
血液流通突管31の近傍部(第2図の網線表示部分)30c
においてポッティング材5の上端面5aとの間の間隔が最
小となり、蓋体30の血液流通突管31と平行な中心線上の
血液流通突管31の遠方側の内周面30a近傍部(第2図の
二重斜線表示部分)30dにおいて最大となるように形成
されている。そして、前記血液流通突管31の近傍部と血
液流通突管31の遠方側の内周面30a近傍部との間はなだ
らかに連続するように蓋体30の内側底面30bが滑らかな
連続した面に形成されている。
血液流通突管31の近傍部(第2図の網線表示部分)30c
においてポッティング材5の上端面5aとの間の間隔が最
小となり、蓋体30の血液流通突管31と平行な中心線上の
血液流通突管31の遠方側の内周面30a近傍部(第2図の
二重斜線表示部分)30dにおいて最大となるように形成
されている。そして、前記血液流通突管31の近傍部と血
液流通突管31の遠方側の内周面30a近傍部との間はなだ
らかに連続するように蓋体30の内側底面30bが滑らかな
連続した面に形成されている。
また、蓋体30の内側底面30bには血液流通突管31の流入
口31bの開口部31aから蓋体30の内周面30aに沿って延び
る溝32が形成されている。この溝32の底面32aは血液流
通突管31の流入口31b開口側においては、ポッティング
材5の上端面5aとの間の間隔が前記蓋体30の血液流通
突管31近傍部30cとポッティング材5の上端面5aとの間
の間隔より大とされている。前記血液流通突管31の遠方
側の内周面30a近傍部30dになだらかな面で連続するよう
になされている。また、溝32の蓋体30の中心側に位置す
る側壁下端は蓋体30の内側底面30bに滑らかな面で連続
するように形成されている。
口31bの開口部31aから蓋体30の内周面30aに沿って延び
る溝32が形成されている。この溝32の底面32aは血液流
通突管31の流入口31b開口側においては、ポッティング
材5の上端面5aとの間の間隔が前記蓋体30の血液流通
突管31近傍部30cとポッティング材5の上端面5aとの間
の間隔より大とされている。前記血液流通突管31の遠方
側の内周面30a近傍部30dになだらかな面で連続するよう
になされている。また、溝32の蓋体30の中心側に位置す
る側壁下端は蓋体30の内側底面30bに滑らかな面で連続
するように形成されている。
したがって、血液流通突管31内の血液流は、血液流通突
管31の流入口31bに連続する溝32内に流入し、この溝32
において、この溝32の流路断面積がこの溝32に続く流路
の流路断面積より小さいところから比較的速い流速で蓋
体30の内周面30aに沿って流れ、この血液流は、蓋体30
の内側底面30bとポッティング材5上端面5aとの間の間
隔が、溝32の底面32aを除き、蓋体30の血液流通突管31
と平行な中心線上の血液流通突管31の遠方側の内周面30
a近傍部(第2図の二重斜線表示部分)30dにおいて最大
となるように形成されているためにこの部分の流路断面
積が大きくなっていることから、この二重斜線表示部分
30dで遅くなり、この二重斜線表示部分30dを過ぎ、蓋体
30の血液流通突管31と直交する中心線上の血液流通突管
31の遠方側の内周面30a近傍部(第2図の点線斜線表示
部分)30eに達すると、蓋体30の内側底面30bとポッティ
ング材5上端面5aとの間の間隔が二重斜線表示部分30d
より短いことから、第2図の点線斜線表示部分30eの血
液の流路断面積が二重斜線表示部分30dより小さくな
り、その結果血液の流速が速くなり、第2図の点線斜線
表示部分30eを過ぎ、血液流下流の血液流通突管31近傍
部(第2図の網線表示部分)30cに達すると、血液流通
突管31とポッティング材5の上端面5aとの間の間隔が最
小となることから、溝32内を除き第2図の網線表示部分
30cの流路断面積が最小となるため、この部分の流速が
第2図の点線斜線表示部分30eを流れる血液の流速より
速くなる。
管31の流入口31bに連続する溝32内に流入し、この溝32
において、この溝32の流路断面積がこの溝32に続く流路
の流路断面積より小さいところから比較的速い流速で蓋
体30の内周面30aに沿って流れ、この血液流は、蓋体30
の内側底面30bとポッティング材5上端面5aとの間の間
隔が、溝32の底面32aを除き、蓋体30の血液流通突管31
と平行な中心線上の血液流通突管31の遠方側の内周面30
a近傍部(第2図の二重斜線表示部分)30dにおいて最大
となるように形成されているためにこの部分の流路断面
積が大きくなっていることから、この二重斜線表示部分
30dで遅くなり、この二重斜線表示部分30dを過ぎ、蓋体
30の血液流通突管31と直交する中心線上の血液流通突管
31の遠方側の内周面30a近傍部(第2図の点線斜線表示
部分)30eに達すると、蓋体30の内側底面30bとポッティ
ング材5上端面5aとの間の間隔が二重斜線表示部分30d
より短いことから、第2図の点線斜線表示部分30eの血
液の流路断面積が二重斜線表示部分30dより小さくな
り、その結果血液の流速が速くなり、第2図の点線斜線
表示部分30eを過ぎ、血液流下流の血液流通突管31近傍
部(第2図の網線表示部分)30cに達すると、血液流通
突管31とポッティング材5の上端面5aとの間の間隔が最
小となることから、溝32内を除き第2図の網線表示部分
30cの流路断面積が最小となるため、この部分の流速が
第2図の点線斜線表示部分30eを流れる血液の流速より
速くなる。
したがって、第7図に示す従来の血液処理装置において
血液流下流の血液流通突管近傍部において血液の流れが
滞りがちとなっているのに対し、この実施例において
は、血液流通突管31の近傍部30cの流速が速くなったの
で、蓋体30内を流れる血液流が全体として蓋体30の内周
面30aに沿って渦状にほぼ均一に流れ、蓋体30内におい
て局部的な停滞を生じることがない。このように、蓋体
30内の血液の流れが均一化されるので、それに伴って蓋
体30内の血液の圧力も平均化され、その結果、蓋体30内
の血液は各中空糸4……内にほぼ同流速で流入する。
血液流下流の血液流通突管近傍部において血液の流れが
滞りがちとなっているのに対し、この実施例において
は、血液流通突管31の近傍部30cの流速が速くなったの
で、蓋体30内を流れる血液流が全体として蓋体30の内周
面30aに沿って渦状にほぼ均一に流れ、蓋体30内におい
て局部的な停滞を生じることがない。このように、蓋体
30内の血液の流れが均一化されるので、それに伴って蓋
体30内の血液の圧力も平均化され、その結果、蓋体30内
の血液は各中空糸4……内にほぼ同流速で流入する。
また、第1図中、符号22は血液流出側の蓋体を示すもの
で、従来の第7図に示す血液処理装置とほぼ同一構造に
形成されている。すなわち、血液流通突管23は、蓋体22
の底面の中央に突設されており、蓋体22は全体形状がほ
ぼ漏斗状(この漏斗状の傾斜角度は2°〜15°が良好で
ある)となっている。したがって、中空糸束の各中空糸
4中をほぼ均一な速度で流出側の蓋体22内に流下してき
た血液は、ほぼ漏斗状の蓋体22内を中央部の血液流通突
管23に向かって集まりながら流下し、しかも、この蓋体
内周面は流れを乱す突起物がない滑らかな表面となって
いるので、血液の停滞が全く生じずに装置の外に排出さ
れる。
で、従来の第7図に示す血液処理装置とほぼ同一構造に
形成されている。すなわち、血液流通突管23は、蓋体22
の底面の中央に突設されており、蓋体22は全体形状がほ
ぼ漏斗状(この漏斗状の傾斜角度は2°〜15°が良好で
ある)となっている。したがって、中空糸束の各中空糸
4中をほぼ均一な速度で流出側の蓋体22内に流下してき
た血液は、ほぼ漏斗状の蓋体22内を中央部の血液流通突
管23に向かって集まりながら流下し、しかも、この蓋体
内周面は流れを乱す突起物がない滑らかな表面となって
いるので、血液の停滞が全く生じずに装置の外に排出さ
れる。
なお、蓋体30の内側底面30bの血液流通突管31と直交す
る中心線上の血液流通突管31の遠方側内周面30a近傍部
(第2図の点線斜線表示部分)30eとポッティング材5
の上端面5aとの間の間隔を、溝32の底面32aを除く蓋体3
0の内側底面30bの血液流通突管31近傍部(第2図の網線
表示部分)30cとポッティング材5の上端面5aとの間の
間隔にごく近い間隔とし、蓋体30の内側底面30bの血液
流通突管31と平行な中心線上の血液流通突管31の遠方側
の内周面30a近傍部(第2図の二重斜線表示部分)30dに
おいて最大となるように形成してもよい。
る中心線上の血液流通突管31の遠方側内周面30a近傍部
(第2図の点線斜線表示部分)30eとポッティング材5
の上端面5aとの間の間隔を、溝32の底面32aを除く蓋体3
0の内側底面30bの血液流通突管31近傍部(第2図の網線
表示部分)30cとポッティング材5の上端面5aとの間の
間隔にごく近い間隔とし、蓋体30の内側底面30bの血液
流通突管31と平行な中心線上の血液流通突管31の遠方側
の内周面30a近傍部(第2図の二重斜線表示部分)30dに
おいて最大となるように形成してもよい。
なお、前記実施例においては、血液流入側の血液流通突
管31の流入口31bの内面を蓋体30の内周面30aにほぼ接す
るように構成したが、本考案では、血液流通突管31が、
この血液流通突管31から蓋体30内に流入した血液の流れ
中心が蓋体30の中心軸線(中空糸束の中心軸線)に当接
しないように外れて居れば良いので、必ずしも血液流通
突管31の流入口31bの内面を蓋体30の内周面30aに接する
ように構成しなければならないことはない。
管31の流入口31bの内面を蓋体30の内周面30aにほぼ接す
るように構成したが、本考案では、血液流通突管31が、
この血液流通突管31から蓋体30内に流入した血液の流れ
中心が蓋体30の中心軸線(中空糸束の中心軸線)に当接
しないように外れて居れば良いので、必ずしも血液流通
突管31の流入口31bの内面を蓋体30の内周面30aに接する
ように構成しなければならないことはない。
「考案の効果」 本考案によれば、両端側部にガスまたは透析液の流通管
が突設されている筒体内に柱状に集束された多数の中空
糸が収納されるとともに、それらの両端部がポッティン
グ材により固定され、血液流通突管を有するキャップ状
の蓋体が前記筒体の両端部に超音波溶接により一体に連
結された中空糸膜型血液処理装置において、 血液流入側蓋体の側部に、血液流通突管が、この血液流
通突管から前記蓋体内に流入した血液の流れ中心が前記
蓋体の中心軸線に当接しないようにかつ前記血液流通突
管の流入口の開口部がほぼ前記ポッティング材の上端面
直上に位置するとともに、その取付角度が前記ポッティ
ング材の上端面にほぼ平行となるように設けられ、 前記血液流入側蓋体の内側底面と前記ポッティング材の
上端面との間の間隔が前記血液流通突管近傍部において
最小となり、前記血液流入側蓋体の血液流通突管と平行
な中心線上の前記血液流通突管の遠方側内周近傍部にお
いて最大となり、前記血液流通突管近傍部と前記血液流
通突管の遠方側内周近傍部との間はなだらかに連続する
ように前記血液流入側蓋体の内側底面が滑らかな連続し
た面に形成され、 前記血液流入側蓋体の血液流通突管の蓋体内開口部から
前記血液流入側蓋体の内周面に沿って延びる溝の底面が
前記血液流通突管の遠方側内周近傍部になだらかな面で
連続するようになされ、かつ前記溝の底面の血液流通突
管の蓋体内開口近傍部と前記ポッティング材の上端面と
の間の間隔が前記蓋体の内側底面とポッティング材の上
端面との間の最大間隔より大とされるように前記血液流
入側蓋体の内側底面に前記溝が形成され、 前記血液流出側蓋体の血液流通突管が血液流出側蓋体の
底面の中央部に突設されているようにしたので、 血液流入側蓋体の血液流通突管から蓋体内に流入した血
液を、蓋体の内側底面の血液流通突管近傍部においても
淀む事なく、蓋体内においてポッティング材上端面上を
蓋体内の外縁部分に沿って渦を巻くように流すことがで
き、蓋体内に略均一な渦流を発生させ、蓋体内の血液の
流れおよび圧力を平均化させることができる。
が突設されている筒体内に柱状に集束された多数の中空
糸が収納されるとともに、それらの両端部がポッティン
グ材により固定され、血液流通突管を有するキャップ状
の蓋体が前記筒体の両端部に超音波溶接により一体に連
結された中空糸膜型血液処理装置において、 血液流入側蓋体の側部に、血液流通突管が、この血液流
通突管から前記蓋体内に流入した血液の流れ中心が前記
蓋体の中心軸線に当接しないようにかつ前記血液流通突
管の流入口の開口部がほぼ前記ポッティング材の上端面
直上に位置するとともに、その取付角度が前記ポッティ
ング材の上端面にほぼ平行となるように設けられ、 前記血液流入側蓋体の内側底面と前記ポッティング材の
上端面との間の間隔が前記血液流通突管近傍部において
最小となり、前記血液流入側蓋体の血液流通突管と平行
な中心線上の前記血液流通突管の遠方側内周近傍部にお
いて最大となり、前記血液流通突管近傍部と前記血液流
通突管の遠方側内周近傍部との間はなだらかに連続する
ように前記血液流入側蓋体の内側底面が滑らかな連続し
た面に形成され、 前記血液流入側蓋体の血液流通突管の蓋体内開口部から
前記血液流入側蓋体の内周面に沿って延びる溝の底面が
前記血液流通突管の遠方側内周近傍部になだらかな面で
連続するようになされ、かつ前記溝の底面の血液流通突
管の蓋体内開口近傍部と前記ポッティング材の上端面と
の間の間隔が前記蓋体の内側底面とポッティング材の上
端面との間の最大間隔より大とされるように前記血液流
入側蓋体の内側底面に前記溝が形成され、 前記血液流出側蓋体の血液流通突管が血液流出側蓋体の
底面の中央部に突設されているようにしたので、 血液流入側蓋体の血液流通突管から蓋体内に流入した血
液を、蓋体の内側底面の血液流通突管近傍部においても
淀む事なく、蓋体内においてポッティング材上端面上を
蓋体内の外縁部分に沿って渦を巻くように流すことがで
き、蓋体内に略均一な渦流を発生させ、蓋体内の血液の
流れおよび圧力を平均化させることができる。
また、避けがたく血液流入側蓋体内に入ってきた気泡
は、この蓋体の内側底面に高所,低所を適当に形成した
ために、この蓋体の内側底面の一番高い個所即ち血液流
通突管の流入口に続く溝の底部へ移動するが、この部分
は前記渦流の途中箇所であるため常にこの渦流通の下流
側へ向かって押し流され、再び前記一番高い箇所へ移動
するが、また前記渦流の下流側へ押し流される。このよ
うに、蓋体内に侵入した気泡を、蓋体の内底面の一番高
い箇所へ上動させ、上動した後、再び下流に流すという
一連の循環移動を繰り返させることができ、これによ
り、蓋体内において気泡に一部の血液が比較的長く接触
し続けてしまうのを防止することができる。
は、この蓋体の内側底面に高所,低所を適当に形成した
ために、この蓋体の内側底面の一番高い個所即ち血液流
通突管の流入口に続く溝の底部へ移動するが、この部分
は前記渦流の途中箇所であるため常にこの渦流通の下流
側へ向かって押し流され、再び前記一番高い箇所へ移動
するが、また前記渦流の下流側へ押し流される。このよ
うに、蓋体内に侵入した気泡を、蓋体の内底面の一番高
い箇所へ上動させ、上動した後、再び下流に流すという
一連の循環移動を繰り返させることができ、これによ
り、蓋体内において気泡に一部の血液が比較的長く接触
し続けてしまうのを防止することができる。
その結果、蓋体内において血液停滞に伴う血栓の発生を
防止し、多数の中空糸への血液の流入を均一に行なわ
せ、中空糸内における血栓の発生のおそれをなくすこと
ができる。
防止し、多数の中空糸への血液の流入を均一に行なわ
せ、中空糸内における血栓の発生のおそれをなくすこと
ができる。
また、中空糸束の各中空糸中をほぼ均一な速度で流出側
の蓋体内に流下してきた血液を、ほぼ漏斗状の蓋体内を
中央部の血液流通突管に向かって集め、この蓋体内周面
が流れを乱す突起物がない滑らかな表面であることか
ら、血液の停滞を生じさせずに装置外に排出することが
できる。
の蓋体内に流下してきた血液を、ほぼ漏斗状の蓋体内を
中央部の血液流通突管に向かって集め、この蓋体内周面
が流れを乱す突起物がない滑らかな表面であることか
ら、血液の停滞を生じさせずに装置外に排出することが
できる。
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は本考案の縦断側面図、第2図は血液流入側蓋体
の下面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、
第4図は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第2
図のV−V線に沿う断面図、第6図は従来の中空糸膜型
血液処理装置の一例を示す縦断側面図、第7図は従来の
中空糸膜型血液処理装置の他の例を示す縦断側面図であ
る。 1……筒体、4……中空糸、5……ポッティング材、5a
……上端面、22,30……蓋体、30a……内周面、30b……
内側底面、30c……血液流通突管近傍部(網線表示部
分)、30d……内周面近傍部(二重斜線表示部分)、30e
……内周面近傍部(点線斜線表示部分)、23,31……血
液流通突管、31a……開口部、31b……流入口、32……
溝、32a……底面。
第1図は本考案の縦断側面図、第2図は血液流入側蓋体
の下面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、
第4図は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第2
図のV−V線に沿う断面図、第6図は従来の中空糸膜型
血液処理装置の一例を示す縦断側面図、第7図は従来の
中空糸膜型血液処理装置の他の例を示す縦断側面図であ
る。 1……筒体、4……中空糸、5……ポッティング材、5a
……上端面、22,30……蓋体、30a……内周面、30b……
内側底面、30c……血液流通突管近傍部(網線表示部
分)、30d……内周面近傍部(二重斜線表示部分)、30e
……内周面近傍部(点線斜線表示部分)、23,31……血
液流通突管、31a……開口部、31b……流入口、32……
溝、32a……底面。
Claims (1)
- 【請求項1】両端側部にガスまたは透析液の流通管が突
設されている筒体内に柱状に集束された多数の中空糸が
収納されるとともに、それらの両端部がポッティング材
により固定され、血液流通突管を有するキャップ状の蓋
体が前記筒体の両端部に超音波溶接により一体に連結さ
れた中空糸膜型血液処理装置において、 血液流入側蓋体の側部に、血液流通突管が、この血液流
通突管から前記蓋体内に流入した血液の流れ中心が前記
蓋体の中心軸線に当接しないようにかつ前記血液流通突
管の流入口の開口部がほぼ前記ポッティング材の上端面
直上に位置するとともに、その取付角度が前記ポッティ
ング材の上端面にほぼ平行となるように設けられ、 前記血液流入側蓋体の内側底面と前記ポッティング材の
上端面との間の間隔が前記血液流通突管近傍部において
最小となり、前記血液流入側蓋体の血液流通突管と平行
な中心線上の前記血液流通突管の遠方側内周近傍部にお
いて最大となり、前記血液流通突管近傍部と前記血液流
通突管の遠方側内周近傍部との間はなだらかに連続する
ように前記血液流入側蓋体の内側底面が滑らかな連続し
た面に形成され、 前記血液流入側蓋体の血液流通突管の蓋体内開口部から
前記血液流入側蓋体の内周面に沿って延びる溝の底面が
前記血液流通突管の遠方側内周近傍部になだらかな面で
連続するようになされ、かつ前記溝の底面の血液流通突
管の蓋体内開口近傍部と前記ポッティング材の上端面と
の間の間隔が前記蓋体の内側底面とポッティング材の上
端面との間の最大間隔より大とされるように前記血液流
入側蓋体の内側底面に前記溝が形成され、 前記血液流出側蓋体の血液流通突管が血液流出側蓋体の
底面の中央部に突設されていることを特徴とする中空糸
膜型血液処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14421289U JPH0628127Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 中空糸膜型血液処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14421289U JPH0628127Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 中空糸膜型血液処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0383548U JPH0383548U (ja) | 1991-08-26 |
| JPH0628127Y2 true JPH0628127Y2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=31690939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14421289U Expired - Lifetime JPH0628127Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 中空糸膜型血液処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0628127Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140137417A (ko) * | 2012-03-28 | 2014-12-02 | 도레이 카부시키가이샤 | 중공사막 모듈 |
-
1989
- 1989-12-14 JP JP14421289U patent/JPH0628127Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140137417A (ko) * | 2012-03-28 | 2014-12-02 | 도레이 카부시키가이샤 | 중공사막 모듈 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0383548U (ja) | 1991-08-26 |
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