JPH06284750A - 積層静電アクチュエータ - Google Patents
積層静電アクチュエータInfo
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- JPH06284750A JPH06284750A JP7054593A JP7054593A JPH06284750A JP H06284750 A JPH06284750 A JP H06284750A JP 7054593 A JP7054593 A JP 7054593A JP 7054593 A JP7054593 A JP 7054593A JP H06284750 A JPH06284750 A JP H06284750A
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Landscapes
- Micromachines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 隣設する電極の対向面積を大きくして、大き
な静電引力を得ることを可能にする。 【構成】 積層体3が、ガラス基板2上に、第1電極1
2および第1絶縁層13よりなる第1積層板9と、第2
電極14および第2絶縁層15よりなる第2積層板10
とが交互に所定の空隙11を持って積層されている。さ
らに、第1、第2立体配線部4、5により各第1、第2
電極12、14同士を立体的に接続して、その周囲を伸
縮自在のベローズ6により囲んだ。このような構成によ
り、各第1、第2電極12、14間に電圧を印加する
と、各第1、第2電極12、14間に静電引力が働き、
各第1、第2電極12、14が板厚方向に縮み、逆に電
圧の印加を止めると、ベローズ6の弾性力により各第
1、第2電極12、14が板厚方向に伸びる。
な静電引力を得ることを可能にする。 【構成】 積層体3が、ガラス基板2上に、第1電極1
2および第1絶縁層13よりなる第1積層板9と、第2
電極14および第2絶縁層15よりなる第2積層板10
とが交互に所定の空隙11を持って積層されている。さ
らに、第1、第2立体配線部4、5により各第1、第2
電極12、14同士を立体的に接続して、その周囲を伸
縮自在のベローズ6により囲んだ。このような構成によ
り、各第1、第2電極12、14間に電圧を印加する
と、各第1、第2電極12、14間に静電引力が働き、
各第1、第2電極12、14が板厚方向に縮み、逆に電
圧の印加を止めると、ベローズ6の弾性力により各第
1、第2電極12、14が板厚方向に伸びる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層静電アクチュエー
タに関するものである。
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所の熱交換用細管内、ジェット機の
エンジン内、化学プラントのような巨大プラントや、原
子炉のような放射線環境のもとでは、その狭所や細管の
損傷や異物の堆積等の異常事態を人が直接発見すること
はできない。そこで、近年、このような問題を解決すべ
く、狭所や細管内に入って行き、点検、修理を行うマイ
クロロボットの研究が進められている。従来のマイクロ
ロボットの1つとして電磁力を利用した電磁アクチュエ
ータがあるが、この電磁アクチュエータは変位量と発生
力が共に大きいという利点を持つものの、その性質上永
久磁石や電磁コイル、あるいは磁路を備えなければなら
ず、構造が複雑でしかも重量も重く、また消費電力が大
きいという不具合があった。これに対して比較的構造が
簡単で重量が軽く、しかも消費電力が小さいという利点
を活かしたものとして、静電力を利用した静電アクチュ
エータがある。この静電アクチュエータは、ステータ電
極とスライダ電極を櫛歯状に配置し両電極に電圧を印加
することで生じる静電引力で、ステータ電極に対しスラ
イダ電極を動かすものである。
エンジン内、化学プラントのような巨大プラントや、原
子炉のような放射線環境のもとでは、その狭所や細管の
損傷や異物の堆積等の異常事態を人が直接発見すること
はできない。そこで、近年、このような問題を解決すべ
く、狭所や細管内に入って行き、点検、修理を行うマイ
クロロボットの研究が進められている。従来のマイクロ
ロボットの1つとして電磁力を利用した電磁アクチュエ
ータがあるが、この電磁アクチュエータは変位量と発生
力が共に大きいという利点を持つものの、その性質上永
久磁石や電磁コイル、あるいは磁路を備えなければなら
ず、構造が複雑でしかも重量も重く、また消費電力が大
きいという不具合があった。これに対して比較的構造が
簡単で重量が軽く、しかも消費電力が小さいという利点
を活かしたものとして、静電力を利用した静電アクチュ
エータがある。この静電アクチュエータは、ステータ電
極とスライダ電極を櫛歯状に配置し両電極に電圧を印加
することで生じる静電引力で、ステータ電極に対しスラ
イダ電極を動かすものである。
【0003】このような静電アクチュエータの従来例を
図16ないし図18に示す。静電アクチュエータ100
は、ガラス基板101上に固定された櫛歯状のステータ
電極102と、このステータ電極102の隣合う歯に電
圧を順次印加することによってステップ的に変位する櫛
歯状のスライダ電極103とを備えている。このスライ
ダ電極103の前後端部には、折れ曲がった2つのばね
104が一体形成されており、2つのばね104の端部
は、ガラス基板101上に固定された固定台105に支
持されている。また、スライダ電極103の中央の上下
には、直線支持ビーム106が一体形成されており、直
線支持ビーム106の両端部はガラス基板101上に固
定された固定台107に支持されている。これにより、
スライダ電極103は、全体がガラス基板101上に吊
るされており、ガラス基板101に接触することなく運
動する。そして、スライダ電極103の前後中央部に形
成されたスリット108内には、滑り案内板109が設
けており、スライダ電極103が中心線上からそれて変
位することを防止している。
図16ないし図18に示す。静電アクチュエータ100
は、ガラス基板101上に固定された櫛歯状のステータ
電極102と、このステータ電極102の隣合う歯に電
圧を順次印加することによってステップ的に変位する櫛
歯状のスライダ電極103とを備えている。このスライ
ダ電極103の前後端部には、折れ曲がった2つのばね
104が一体形成されており、2つのばね104の端部
は、ガラス基板101上に固定された固定台105に支
持されている。また、スライダ電極103の中央の上下
には、直線支持ビーム106が一体形成されており、直
線支持ビーム106の両端部はガラス基板101上に固
定された固定台107に支持されている。これにより、
スライダ電極103は、全体がガラス基板101上に吊
るされており、ガラス基板101に接触することなく運
動する。そして、スライダ電極103の前後中央部に形
成されたスリット108内には、滑り案内板109が設
けており、スライダ電極103が中心線上からそれて変
位することを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の静電
アクチュエータ100においては、発生力がステータ電
極102の歯とスライダ電極103の歯との対向面積に
比例することから、その面積を大きくとることができ
ず、静電引力が小さいという問題点があった。本発明
は、隣設する電極の対向面積を大きくして、大きな静電
引力を得ることが可能な積層静電アクチュエータの提供
を目的とする。
アクチュエータ100においては、発生力がステータ電
極102の歯とスライダ電極103の歯との対向面積に
比例することから、その面積を大きくとることができ
ず、静電引力が小さいという問題点があった。本発明
は、隣設する電極の対向面積を大きくして、大きな静電
引力を得ることが可能な積層静電アクチュエータの提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁層と電極
を設けた複数の積層板を板厚方向に積層してなる積層体
と、前記複数の積層板の各々に板厚方向の引張力を与え
て、前記複数の積層板の各々を所定の空隙を隔てて保持
する可撓性の保持部と、前記複数の積層板の板厚方向に
隣設する各電極間に電圧をそれぞれ印加する配線部とを
備えた技術手段を採用した。
を設けた複数の積層板を板厚方向に積層してなる積層体
と、前記複数の積層板の各々に板厚方向の引張力を与え
て、前記複数の積層板の各々を所定の空隙を隔てて保持
する可撓性の保持部と、前記複数の積層板の板厚方向に
隣設する各電極間に電圧をそれぞれ印加する配線部とを
備えた技術手段を採用した。
【0006】
【作用】本発明によれば、複数の積層板の板厚方向に隣
設する各電極間に配線部より電圧がそれぞれ印加される
と、各電極にはそれぞれ静電引力が働くため縮み、積層
体の板厚方向の寸法が短縮される。このとき、複数の積
層板の板厚方向に隣設する各電極の対向面積は大きいた
め、従来例に比較して遙に大きな静電引力が得られる。
また、複数の積層板の各電極は板厚方向に積層されてい
ることで、変位の方向は同一であり、複数の積層板の各
電極の変位が加算されるので、大きな変位が得られる。
設する各電極間に配線部より電圧がそれぞれ印加される
と、各電極にはそれぞれ静電引力が働くため縮み、積層
体の板厚方向の寸法が短縮される。このとき、複数の積
層板の板厚方向に隣設する各電極の対向面積は大きいた
め、従来例に比較して遙に大きな静電引力が得られる。
また、複数の積層板の各電極は板厚方向に積層されてい
ることで、変位の方向は同一であり、複数の積層板の各
電極の変位が加算されるので、大きな変位が得られる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の積層静電アクチュエータを図
1ないし図15に示す複数の実施例に基づいて説明す
る。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図7は本発明の第1実
施例を示したもので、図1ないし図3は積層静電アクチ
ュエータを示した図である。積層静電アクチュエータ1
は、ガラス基板2、積層体3、第1、第2立体配線部
4、5およびベローズ6等から構成されている。ガラス
基板2は、円盤状に形成されており、90°間隔で、図
示しない電圧制御装置に電気的に接続する2個の第1基
板電極7と2個の第2基板電極8を配している。なお、
ガラス基板2の材料は半導体でも良い。
1ないし図15に示す複数の実施例に基づいて説明す
る。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図7は本発明の第1実
施例を示したもので、図1ないし図3は積層静電アクチ
ュエータを示した図である。積層静電アクチュエータ1
は、ガラス基板2、積層体3、第1、第2立体配線部
4、5およびベローズ6等から構成されている。ガラス
基板2は、円盤状に形成されており、90°間隔で、図
示しない電圧制御装置に電気的に接続する2個の第1基
板電極7と2個の第2基板電極8を配している。なお、
ガラス基板2の材料は半導体でも良い。
【0008】積層体3は、第1積層板9と第2積層板1
0を例えば5μm程度の空隙11を持って交互に多数積
層されてなる。その第1積層板9は、例えばアルミニウ
ム製の第1電極12と、例えば窒化シリコン(Si3 N
4 )製の第1絶縁層13からなる。また、第2積層板1
0は、第1積層板9と同様にして、例えばアルミニウム
製の第2電極14と、例えば窒化シリコン(Si
3 N4 )製の第2絶縁層15からなる。
0を例えば5μm程度の空隙11を持って交互に多数積
層されてなる。その第1積層板9は、例えばアルミニウ
ム製の第1電極12と、例えば窒化シリコン(Si3 N
4 )製の第1絶縁層13からなる。また、第2積層板1
0は、第1積層板9と同様にして、例えばアルミニウム
製の第2電極14と、例えば窒化シリコン(Si
3 N4 )製の第2絶縁層15からなる。
【0009】空隙11は、第1積層板9の第1絶縁層1
3と第2積層板10の第2電極14との間、および第1
積層板9の第1電極12と第2積層板10の第2絶縁層
15との間に形成されている。第1、第2電極12、1
4は、円盤状に形成されており、第1、第2絶縁層1
3、15の上面に蒸着またはスパッタ等により形成され
ている。また、第1、第2電極12、14は、第1、第
2積層板9、10の板厚方向(図示上下方向)に等間隔
で対向して配置されている。
3と第2積層板10の第2電極14との間、および第1
積層板9の第1電極12と第2積層板10の第2絶縁層
15との間に形成されている。第1、第2電極12、1
4は、円盤状に形成されており、第1、第2絶縁層1
3、15の上面に蒸着またはスパッタ等により形成され
ている。また、第1、第2電極12、14は、第1、第
2積層板9、10の板厚方向(図示上下方向)に等間隔
で対向して配置されている。
【0010】なお、最下層の第1積層板9の第1電極1
2は、ガラス基板2の表面に直接形成されている。ま
た、第1、第2電極12、14の材料は、アルミニウム
の他に、クロム、ニッケル、チタン、銀等の導電性金
属、またはSnO2 、ITO、ZnO等の導電材料を用
いても良い。第1、第2絶縁層13、15は、円盤状に
形成されており、第1、第2積層板9、10の板厚方向
(図示上下方向)に等間隔で配されている。また、第
1、第2絶縁層13、15の材料は、窒化シリコンの他
に、SiO2 等の絶縁材料を用いても良い。
2は、ガラス基板2の表面に直接形成されている。ま
た、第1、第2電極12、14の材料は、アルミニウム
の他に、クロム、ニッケル、チタン、銀等の導電性金
属、またはSnO2 、ITO、ZnO等の導電材料を用
いても良い。第1、第2絶縁層13、15は、円盤状に
形成されており、第1、第2積層板9、10の板厚方向
(図示上下方向)に等間隔で配されている。また、第
1、第2絶縁層13、15の材料は、窒化シリコンの他
に、SiO2 等の絶縁材料を用いても良い。
【0011】第1、第2立体配線部4、5は、本発明の
配線部であって、積層された各第1、第2電極12、1
4間を電気的にそれぞれ接続する。そして、第1、第2
立体配線部4、5は、タングステン等の導電材料製で各
第1、第2積層板9、10をそれぞれ支持すると共に、
各第1、第2積層板9、10が所定の空隙11を保持で
きる程度の弾性力を有する厚さに設定されている。この
実施例では、図2に示したように、第1、第2立体配線
部4、5を互いに90°の配置になるように各2個設け
て、それぞれ第1、第2基板電極7、8に電気的に接続
している。
配線部であって、積層された各第1、第2電極12、1
4間を電気的にそれぞれ接続する。そして、第1、第2
立体配線部4、5は、タングステン等の導電材料製で各
第1、第2積層板9、10をそれぞれ支持すると共に、
各第1、第2積層板9、10が所定の空隙11を保持で
きる程度の弾性力を有する厚さに設定されている。この
実施例では、図2に示したように、第1、第2立体配線
部4、5を互いに90°の配置になるように各2個設け
て、それぞれ第1、第2基板電極7、8に電気的に接続
している。
【0012】ベローズ6は、本発明の保持部であって、
可撓性の金属材料または弾性材料製で蛇腹状に形成され
ており、第1、第2積層板9、10の板厚方向に積層さ
れた各第1、第2電極12、14に予め引張張力を与え
るものである。このベローズ6は、一端部が開口し、他
端部が閉塞されている。そして、ベローズ6の中間部に
は、伸縮自在の蛇腹状の筒部6aが形成されている。そ
の筒部6aは、内部に積層体3および第1、第2立体配
線部4、5を収容する。ベローズ6の一端部(図示下端
部)はガラス基板2の側面に固定され、他端部(図示上
端部)は積層された最後の第2絶縁層15に固定され
る。
可撓性の金属材料または弾性材料製で蛇腹状に形成され
ており、第1、第2積層板9、10の板厚方向に積層さ
れた各第1、第2電極12、14に予め引張張力を与え
るものである。このベローズ6は、一端部が開口し、他
端部が閉塞されている。そして、ベローズ6の中間部に
は、伸縮自在の蛇腹状の筒部6aが形成されている。そ
の筒部6aは、内部に積層体3および第1、第2立体配
線部4、5を収容する。ベローズ6の一端部(図示下端
部)はガラス基板2の側面に固定され、他端部(図示上
端部)は積層された最後の第2絶縁層15に固定され
る。
【0013】次に、積層静電アクチュエータ1の製造方
法を図3ないし図7に基づいて簡単に説明する。まず、
図3に示したように、円盤状のガラス基板2上に互いに
90°の配置になるように第1、第2基板電極7、8を
デポジション等により2個ずつ形成する。なお、基板が
半導体であれば、不純物拡散(イオン注入)による拡散
層でも良いし、あるいは金属材料をデポジションしても
良い。そして、ガラス基板2上に第1電極12、第1絶
縁層13および犠牲層16を順次デポジションする。さ
らに、その犠牲層16上に第2電極14、第2絶縁層1
5および犠牲層17を順次デポジションする。
法を図3ないし図7に基づいて簡単に説明する。まず、
図3に示したように、円盤状のガラス基板2上に互いに
90°の配置になるように第1、第2基板電極7、8を
デポジション等により2個ずつ形成する。なお、基板が
半導体であれば、不純物拡散(イオン注入)による拡散
層でも良いし、あるいは金属材料をデポジションしても
良い。そして、ガラス基板2上に第1電極12、第1絶
縁層13および犠牲層16を順次デポジションする。さ
らに、その犠牲層16上に第2電極14、第2絶縁層1
5および犠牲層17を順次デポジションする。
【0014】ここで、第1電極12と第2電極14の材
料、および第1絶縁層13と第2絶縁層15の材料は、
それぞれ同じであるのが望ましい。また、犠牲層16、
17とは一般的に、可動部を形成するために、最終的に
除去消失させることを目的として予め形成する薄膜層の
ことを言い、この実施例では材料として酸化珪素(Si
O2 )を用いている。以下、この工程を所定の積層数に
当たる分だけ、例えば100層程度繰り返して、第1積
層板9と第2積層板10が交互に配置される積層体3を
形成する。その後、フォトリソグラフィー工程等の手段
にて、積層体3を必要な形状にする。この実施例では円
柱形状にパターンニングされている。
料、および第1絶縁層13と第2絶縁層15の材料は、
それぞれ同じであるのが望ましい。また、犠牲層16、
17とは一般的に、可動部を形成するために、最終的に
除去消失させることを目的として予め形成する薄膜層の
ことを言い、この実施例では材料として酸化珪素(Si
O2 )を用いている。以下、この工程を所定の積層数に
当たる分だけ、例えば100層程度繰り返して、第1積
層板9と第2積層板10が交互に配置される積層体3を
形成する。その後、フォトリソグラフィー工程等の手段
にて、積層体3を必要な形状にする。この実施例では円
柱形状にパターンニングされている。
【0015】次に、図4に示したように、第1、第2電
極12、14を金属製の第1、第2立体配線部4、5で
接続したときの絶縁膜18、19を、図示された形状で
円盤形状の第1、第2積層板9、10の側面に局所的に
(90°毎に)成膜する。この局所的な成膜は、レーザ
ビームやイオンビーム等を使用して、ビームが照射され
た領域のみがデポジションされる選択的CVD等の手段
を用いると良い。ここで、絶縁膜18、19は、犠牲層
16、17と同一の材料が望ましい。
極12、14を金属製の第1、第2立体配線部4、5で
接続したときの絶縁膜18、19を、図示された形状で
円盤形状の第1、第2積層板9、10の側面に局所的に
(90°毎に)成膜する。この局所的な成膜は、レーザ
ビームやイオンビーム等を使用して、ビームが照射され
た領域のみがデポジションされる選択的CVD等の手段
を用いると良い。ここで、絶縁膜18、19は、犠牲層
16、17と同一の材料が望ましい。
【0016】さらに、図5に示したように、絶縁膜1
8、19の上に前述した手段と同じ手段で、今度は第
1、第2立体配線部4、5を局所的に成膜する。この工
程で、各第1電極12と第1基板電極7が電気的に接続
され、各第2電極14と第2基板電極8が電気的に接続
される。そして、図6に示したように、犠牲層16、1
7と絶縁膜18、19をエッチングすることにより、各
第1、第2積層板9、10間に空隙11を形成する。最
後に、図7に示したように、ベローズ6の一端部(図示
下端部)をガラス基板2の側面に固定し、ベローズ6の
他端部(図示上端部)を最上層の第2積層板10の第2
絶縁層15の上面に固定する。
8、19の上に前述した手段と同じ手段で、今度は第
1、第2立体配線部4、5を局所的に成膜する。この工
程で、各第1電極12と第1基板電極7が電気的に接続
され、各第2電極14と第2基板電極8が電気的に接続
される。そして、図6に示したように、犠牲層16、1
7と絶縁膜18、19をエッチングすることにより、各
第1、第2積層板9、10間に空隙11を形成する。最
後に、図7に示したように、ベローズ6の一端部(図示
下端部)をガラス基板2の側面に固定し、ベローズ6の
他端部(図示上端部)を最上層の第2積層板10の第2
絶縁層15の上面に固定する。
【0017】〔第1実施例の作用〕次に、積層静電アク
チュエータ1の作用を図1および図2に基づいて簡単に
説明する。電圧制御装置より第1、第2立体配線部4、
5を介して各第1、第2電極12、14間に電圧が印加
されると、各第1、第2電極12、14間にはそれぞれ
静電引力が働くため、各第1、第2電極12、14が吸
引され、ベローズ6の弾性力に抗して各第1、第2積層
板9、10が空隙11内を移動して縮み、積層体3の板
厚方向の寸法が短縮される。逆に、各第1、第2電極1
2、14間に電圧が印加されないと、ベローズ6の弾性
力により各第1、第2電極12、14間が伸ばされ、各
第1、第2積層板9、10間に空隙11が形成される。
また、各第1、第2電極12、14は板厚方向に積層さ
れているため、変位の方向は同一であり、各第1、第2
電極12、14の変位が加算されるので、第1、第2積
層板9、10の板厚方向に大きな往復変位が得られる。
チュエータ1の作用を図1および図2に基づいて簡単に
説明する。電圧制御装置より第1、第2立体配線部4、
5を介して各第1、第2電極12、14間に電圧が印加
されると、各第1、第2電極12、14間にはそれぞれ
静電引力が働くため、各第1、第2電極12、14が吸
引され、ベローズ6の弾性力に抗して各第1、第2積層
板9、10が空隙11内を移動して縮み、積層体3の板
厚方向の寸法が短縮される。逆に、各第1、第2電極1
2、14間に電圧が印加されないと、ベローズ6の弾性
力により各第1、第2電極12、14間が伸ばされ、各
第1、第2積層板9、10間に空隙11が形成される。
また、各第1、第2電極12、14は板厚方向に積層さ
れているため、変位の方向は同一であり、各第1、第2
電極12、14の変位が加算されるので、第1、第2積
層板9、10の板厚方向に大きな往復変位が得られる。
【0018】〔第1実施例の効果〕以上のように、積層
静電アクチュエータ1は、複数の積層板3の板厚方向に
隣設する各第1、第2電極12、14の対向面積が従来
例に比較して遙に大きいため、大きな静電引力と大きな
変位を同時に実現することができる。
静電アクチュエータ1は、複数の積層板3の板厚方向に
隣設する各第1、第2電極12、14の対向面積が従来
例に比較して遙に大きいため、大きな静電引力と大きな
変位を同時に実現することができる。
【0019】〔第2実施例〕図8ないし図12は本発明
の第2実施例を示したもので、図8および図9は積層静
電アクチュエータ1を示した図である。この実施例で
は、第1、第2電極12、14を、第1、第2絶縁層1
3、15のY字状の凸部131、151により絶縁する
ことによって、3個ずつの第1、第2電極片12a〜1
2c、14a〜14cに分割して、各第1、第2電極片
12a〜12c、14a〜14cが対向するようにした
ものである。したがって、3個の電極片12a〜12
c、14a〜14cは、120°毎に3分割した状態で
形成されている。なお、分割された第1、第2電極片1
2a〜12c、14a〜14cは、最低1組の第1、第
2立体配線部4a〜4c、5a〜5cによりそれぞれ接
続されている。その製作工程は、デポジションされた第
1、第2電極片12a〜12c、14a〜14cをその
後直ちに3分割してパターン形成し、次に第1、第2電
極片12a〜12c、14a〜14c上に第1、第2絶
縁層13、15をデポジションすることによりなされ
る。
の第2実施例を示したもので、図8および図9は積層静
電アクチュエータ1を示した図である。この実施例で
は、第1、第2電極12、14を、第1、第2絶縁層1
3、15のY字状の凸部131、151により絶縁する
ことによって、3個ずつの第1、第2電極片12a〜1
2c、14a〜14cに分割して、各第1、第2電極片
12a〜12c、14a〜14cが対向するようにした
ものである。したがって、3個の電極片12a〜12
c、14a〜14cは、120°毎に3分割した状態で
形成されている。なお、分割された第1、第2電極片1
2a〜12c、14a〜14cは、最低1組の第1、第
2立体配線部4a〜4c、5a〜5cによりそれぞれ接
続されている。その製作工程は、デポジションされた第
1、第2電極片12a〜12c、14a〜14cをその
後直ちに3分割してパターン形成し、次に第1、第2電
極片12a〜12c、14a〜14c上に第1、第2絶
縁層13、15をデポジションすることによりなされ
る。
【0020】〔第2実施例の作用〕次に、積層静電アク
チュエータ1の作用を図8ないし図12に基づいて簡単
に説明する。電圧制御装置より第1、第2立体配線部4
a〜4c、5a〜5cを介して各第1、第2電極片12
a〜12c、14a〜14c間に均一に電圧が印加され
ると、図10に示したように、各第1、第2電極片12
a〜12c、14a〜14cにはそれぞれ静電引力が働
いて縮む。逆に、各第1、第2電極片12a〜12c、
14a〜14c間に電圧が印加されないと、図11に示
したように、各第1、第2電極片12a〜12c、14
a〜14c間が伸びる。
チュエータ1の作用を図8ないし図12に基づいて簡単
に説明する。電圧制御装置より第1、第2立体配線部4
a〜4c、5a〜5cを介して各第1、第2電極片12
a〜12c、14a〜14c間に均一に電圧が印加され
ると、図10に示したように、各第1、第2電極片12
a〜12c、14a〜14cにはそれぞれ静電引力が働
いて縮む。逆に、各第1、第2電極片12a〜12c、
14a〜14c間に電圧が印加されないと、図11に示
したように、各第1、第2電極片12a〜12c、14
a〜14c間が伸びる。
【0021】また、電圧制御装置より第1、第2立体配
線部4a、5aを介して電極片12a、14aに独立に
電圧を印加することにより、図12に示したように、積
層体3の先端は屈曲動作、言い替えれば3次元的に変位
する。すなわち、第1、第2立体配線部4a、5aに電
圧を印加すると、第1、第2電極片12a、14aが静
電引力で吸引され、図9において図示矢印A方向に曲が
る。また、図9において図示矢印B方向に曲げるときは
第1、第2立体配線部4a、4b、5a、5bの両方に
電圧を印加する。また、各第1、第2立体配線部4a〜
4c、5a〜5cへの電圧印加に時間差をつけると、つ
まり位相差をつけると、積層体3の首振り運動も可能に
なる。
線部4a、5aを介して電極片12a、14aに独立に
電圧を印加することにより、図12に示したように、積
層体3の先端は屈曲動作、言い替えれば3次元的に変位
する。すなわち、第1、第2立体配線部4a、5aに電
圧を印加すると、第1、第2電極片12a、14aが静
電引力で吸引され、図9において図示矢印A方向に曲が
る。また、図9において図示矢印B方向に曲げるときは
第1、第2立体配線部4a、4b、5a、5bの両方に
電圧を印加する。また、各第1、第2立体配線部4a〜
4c、5a〜5cへの電圧印加に時間差をつけると、つ
まり位相差をつけると、積層体3の首振り運動も可能に
なる。
【0022】〔第2実施例の効果〕以上のように、積層
静電アクチュエータ1の各第1、第2電極12、14
は、絶縁された3個の第1、第2電極片12a〜12
c、14a〜14cに分割されているため、個々の対向
した第1、第2電極片12a〜12c、14a〜14c
間に独立した電圧を印加することができる。このため、
各第1、第2電極片12a〜12c、14a〜14cを
独立して電圧制御することにより、変位の方向が3次元
的、つまり屈曲動作が可能となるので、例えば長手方向
が直線的および曲線的な配管内を移動するマイクロロボ
ットに適用することができる。
静電アクチュエータ1の各第1、第2電極12、14
は、絶縁された3個の第1、第2電極片12a〜12
c、14a〜14cに分割されているため、個々の対向
した第1、第2電極片12a〜12c、14a〜14c
間に独立した電圧を印加することができる。このため、
各第1、第2電極片12a〜12c、14a〜14cを
独立して電圧制御することにより、変位の方向が3次元
的、つまり屈曲動作が可能となるので、例えば長手方向
が直線的および曲線的な配管内を移動するマイクロロボ
ットに適用することができる。
【0023】〔第3実施例〕図13ないし図15は本発
明の第3実施例を示したもので、図13および図14は
積層静電アクチュエータを示した図である。この実施例
の積層静電アクチュエータ1は、第1、第2電極12、
14間の空隙11に弾性の絶縁膜21を配している。絶
縁膜21は、第1、第2電極12、14上に積層される
平板状の膜部22、およびこの膜部22より図示上方に
突出した多数の突起部23等から構成されている。な
お、弾性体21の材料としてはシリコンゲル等を使用し
ている。
明の第3実施例を示したもので、図13および図14は
積層静電アクチュエータを示した図である。この実施例
の積層静電アクチュエータ1は、第1、第2電極12、
14間の空隙11に弾性の絶縁膜21を配している。絶
縁膜21は、第1、第2電極12、14上に積層される
平板状の膜部22、およびこの膜部22より図示上方に
突出した多数の突起部23等から構成されている。な
お、弾性体21の材料としてはシリコンゲル等を使用し
ている。
【0024】次に、積層静電アクチュエータ1の製造方
法を図15に基づいて簡単に説明する。まず、図15
(a)に示したように、第1電極12上に硬化性のある
液状絶縁膜21を塗布し、図15(b)に示したよう
に、これに工具24の多数の針部25の先端を接触さ
せ、絶縁膜21との接触が保たれる限度まで図示上方に
引上げ、その後絶縁膜21が突起部23を保ったままの
状態で硬化させる。
法を図15に基づいて簡単に説明する。まず、図15
(a)に示したように、第1電極12上に硬化性のある
液状絶縁膜21を塗布し、図15(b)に示したよう
に、これに工具24の多数の針部25の先端を接触さ
せ、絶縁膜21との接触が保たれる限度まで図示上方に
引上げ、その後絶縁膜21が突起部23を保ったままの
状態で硬化させる。
【0025】絶縁膜21が硬化した後、図15(c)に
示したように、工具24を抜き取り、図14に示したよ
うに、これを同様な工程により所定の数だけ積層するこ
とにより間に絶縁膜21を配した第1、第2電極12、
14を交互に積層してなる積層体3を製作する。その
後、第1実施例と同様な工程により第1、第2電極1
2、14を図示しない第1、第2立体配線部によって立
体的に接続すれば、積層静電アクチュエータ1が製作で
きる。なお、図13および図14に示した積層体3では
第1、第2絶縁層を省略して示した。また、この実施例
の第1、第2電極12、14は便宜的に四角形状として
示してあるが、円盤状でも良いことは言うまでもない。
示したように、工具24を抜き取り、図14に示したよ
うに、これを同様な工程により所定の数だけ積層するこ
とにより間に絶縁膜21を配した第1、第2電極12、
14を交互に積層してなる積層体3を製作する。その
後、第1実施例と同様な工程により第1、第2電極1
2、14を図示しない第1、第2立体配線部によって立
体的に接続すれば、積層静電アクチュエータ1が製作で
きる。なお、図13および図14に示した積層体3では
第1、第2絶縁層を省略して示した。また、この実施例
の第1、第2電極12、14は便宜的に四角形状として
示してあるが、円盤状でも良いことは言うまでもない。
【0026】以上のように、この実施例では、第1、第
2電極12、14間に弾力性のある絶縁膜21を挿入し
ているので、空隙11のギャップ管理が容易であるた
め、製作作業性を向上することができる。また、空隙1
1そのものにばね性を持たせることで積層体3の板厚方
向に大きな変位と大きな静電引力を発生させることがで
きる。
2電極12、14間に弾力性のある絶縁膜21を挿入し
ているので、空隙11のギャップ管理が容易であるた
め、製作作業性を向上することができる。また、空隙1
1そのものにばね性を持たせることで積層体3の板厚方
向に大きな変位と大きな静電引力を発生させることがで
きる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、複数の積層板の板厚方向に隣
設する各電極の対向面積が従来例に比較して遙に大きい
ため、大きな静電引力を得ることができる。また、複数
の積層板の板厚方向に各電極が積層されているので、1
個1個の電極の変位が加算されるため、大きな変位を得
ることができる。
設する各電極の対向面積が従来例に比較して遙に大きい
ため、大きな静電引力を得ることができる。また、複数
の積層板の板厚方向に各電極が積層されているので、1
個1個の電極の変位が加算されるため、大きな変位を得
ることができる。
【図1】本発明の第1実施例を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示した横断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の製造工程を示す縦断面図
である。
である。
【図4】本発明の第1実施例の製造工程を示す縦断面図
である。
である。
【図5】本発明の第1実施例の製造工程を示す縦断面図
である。
である。
【図6】本発明の第1実施例の製造工程を示す縦断面図
である。
である。
【図7】本発明の第1実施例の製造工程を示す縦断面図
である。
である。
【図8】本発明の第2実施例を示した斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例を示した横断面図である。
【図10】本発明の第2実施例の縮んだ状態を示した概
略図である。
略図である。
【図11】本発明の第2実施例の伸びた状態を示した概
略図である。
略図である。
【図12】本発明の第2実施例の屈曲状態を示した概略
図である。
図である。
【図13】本発明の第3実施例を示した斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例を示した縦断面図であ
る。
る。
【図15】本発明の第3実施例の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図16】積層静電アクチュエータの従来例を示した平
面図である。
面図である。
【図17】図16のA−A断面図である。
【図18】図16のB−B断面図である。
1 積層静電アクチュエータ 2 ガラス基板 3 積層体 4 第1立体配線部 5 第2立体配線部 6 ベローズ(保持部) 9 第1積層板 10 第2積層板 11 空隙 12 第1電極 13 第1絶縁層 14 第2電極 15 第2絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 宏三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)絶縁層と電極を設けた複数の積層
板を板厚方向に積層してなる積層体と、 (b)前記複数の積層板の各々に板厚方向の引張力を与
えて、前記複数の積層板の各々を所定の空隙を隔てて保
持する可撓性の保持部と、 (c)前記複数の積層板の板厚方向に隣設する各電極間
に電圧をそれぞれ印加する配線部とを備えた積層静電ア
クチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7054593A JPH06284750A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 積層静電アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7054593A JPH06284750A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 積層静電アクチュエータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06284750A true JPH06284750A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13434601
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7054593A Pending JPH06284750A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 積層静電アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06284750A (ja) |
Cited By (8)
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|---|---|---|---|---|
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| US11888412B2 (en) | 2017-07-14 | 2024-01-30 | Pixart Imaging Inc. | Stackable actuating element with profiled insulated electrode structures |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP7054593A patent/JPH06284750A/ja active Pending
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