JPH06286607A - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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JPH06286607A
JPH06286607A JP4061880A JP6188092A JPH06286607A JP H06286607 A JPH06286607 A JP H06286607A JP 4061880 A JP4061880 A JP 4061880A JP 6188092 A JP6188092 A JP 6188092A JP H06286607 A JPH06286607 A JP H06286607A
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vehicle
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plate
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JP4061880A
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Shinichiro Ishikawa
伸一郎 石川
Haruo Hirakawa
治生 平川
Hiroshi Higaki
博 檜垣
Masakazu Matsumoto
雅一 松本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、車両の高速走行時における車外圧力
変動の車内への伝播を抑制でき、かつ、撓み板への過大
な負荷を軽減し得る車両用換気装置を提供することを目
的としたものある。 【構成】本発明は、車外の空気を車内に取り入れる給気
手段と、車内の空気を車外へ排出する排気手段と、前記
給気手段および排気手段の通風路であってそれぞれの車
外よりの位置に設置され車内外の圧力差に対応して通風
路面積を減少させる撓み板13a,13bと、前記撓み
板13a,13bの所定動作範囲を規定して最大変形位
置で該撓み板を保持するとともに該撓み板の振動を減衰
させる保持手段15とから構成したことを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用換気装置に係
り、特に高速でトンネル内を走行する鉄道車両に好適な
車両用換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速で走行する鉄道車両に用いら
れる車両用換気装置としては、例えば特開昭62−29
9475号公報に記載されているような車内外の圧力差
に対応して変形可能に片持ち支持された弾性体を用いた
もの、あるいは、例えば、特開平1−119470号公
報に記載されているような撓み板への圧力変動の伝達を
緩和する案内板を設けたものがある。さらに、実開平1
−80513号公報に記載されているように、空気流路
に設置された複数の撓み板のうち下流側のものの剛性を
低くして空気の逆流防止する、あるいは該撓み板に空気
流路壁面に接触させたフラップを設置することにより自
励振動を防止する構造のものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、車内
外の圧力差に対応して通風路面積を変化させるように片
持ち支持された弾性体あるいは撓み板が、通風路を遮断
するときの片持ち支持部の強度について十分な配慮がな
されていなかった。ところが、高速走行する車両の場
合、その走行速度が300km/hを超えると、車外圧
力変動は1,000mmH2Oを超えてしまい、弾性体
あるいは撓み板の遮断頻度は増加し、片持ち支持部の応
力は増大してしまうという問題があった。
【0004】また、一般には給・排気ファンの圧力特性
における最高値は、車両がトンネル内ですれ違うときの
車外圧力変動の最大値を下回らないようになっている
が、前述のような高い車外圧力変動を上回る最高圧力を
達成するためには現状のシロッコファンやターボファン
では、形状・寸法が大型化し、消費電力が膨大になると
いう問題があった。さらに、占有スペースの増大を防止
する点について十分な配慮がなされていなかった。
【0005】さらに、撓み板に空気流路壁面に接触させ
たフラップを設けて自励振動を防止する構造にあって
は、接触部分の摩耗および塵埃の付着等により撓み板の
特性が変化する恐れがあった。そして、保守作業を行な
わずに長期間使用すると所定の性能が発揮できなくなる
ため、保守間隔の長期化あるいは保守作業の大幅な削減
等の面について配慮されているとはいい難かった。
【0006】本発明の目的は、車両の高速走行時におけ
る車外圧力変動の車内への伝播を抑制でき、かつ、撓み
板への過大な負荷を軽減し得る車両用換気装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、給気ファンおよび排気ファンの圧力特性の最高圧力
以下の車外圧力変動に対しては通風路を絞り、車外圧力
変動が前記各ファンの最高圧力以上となった場合に通風
路を完全に遮断できるような圧力緩和機構を設け、車外
圧力変動に対応できるようにしたものである。また、前
記圧力緩和機構を構成する撓み板に可変緩衝機構を設置
することによって、車外圧力変動の増大による作動頻度
の増加に伴う撓み板への負荷を低減できるようにしたも
のである。さらに、撓み板に対応させてガイドストッパ
を設け、必要以上の応力の増大を阻止して該撓み板の変
形を抑制したものである。
【0008】
【作用】給気装置の入口および排気装置の出口に配置さ
れた圧力緩和機構は、車両がトンネル内を高速走行中に
すれ違った際に生じる車外圧力の急激な変動が、給気装
置および排気装置に波及するのを軽減する。つまり、車
両がトンネル内ですれ違うとき、車外圧力は図5の実線
C,D部のように大気圧P0から正圧および負圧に急激
な変化をするが、圧力緩和機構の作用によって、給気装
置の入口、排気装置の出口における圧力変動は、点線で
示すように緩和される。それによって、車内圧力変化が
抑制されるので、乗客に不快感を与えることがない。し
かも、圧力緩和機構の撓み板には緩衝機構が設けられる
ことにより、撓み板への負担を低減できる。さらに、ガ
イドストッパを設けることにより、撓み板への必要以上
の応力発生を防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図5
により説明する。図4において、1は車両の屋根と天井
との間に設置された給気装置で、2は前記給気装置1へ
外気を取り入れるための新鮮外気取り入れ口である。3
は前記給気装置1を構成する給気用の送風機である。4
は給気装置1の入口付近すなわち前記送風機3よりも上
流側の通風路に装着された圧力緩和機構である。5は前
記給気装置1からの新鮮外気を客室7へ供給するための
空調ダクトである。6は前記空調ダクト5に設置された
吐出グリルである。8は車内の汚染空気を車外へ排出す
るため客室7の下部に開口して設置された排出グリルで
ある。9は前記排出グリル8が設置されている排出ダク
トである。10は車両の床下に設置され、前記排出ダク
ト9を介して客室7内の汚染空気を吸い込み車外へ排出
する排気装置である。11は排気装置10を構成する排
気用の送風機である。12は排気装置10の出口付近す
なわち前記送風機11よりも下流側の通風路に装着され
た圧力緩和機構である。
【0010】図1ないし図3は前記圧力緩和機構4(ま
たは排気系の圧力緩和機構12:該圧力緩和機構12に
おいて空気のながれの方向に対して各撓み板の配置は給
気系の圧力緩和機構4と同一であり、図および説明文中
で同一な表示および説明については()によってその符
号を示した)の詳細構造および動作状況を示している。
同図において、13a,13bは圧力緩和機構4(また
は12)に用いられる通風路面積を変化させるための撓
み板で、一端を通風路内壁側面にほぼ直角をなすように
固定し、もう一端を自由端として設置されている。撓み
板13aは撓み板13bよりも通風路の空気流の上流側
に配置されており、撓み板13bは下流側であって両者
の先端部分が撓んだ状態で接触可能な間隔を隔てて配置
されている。撓み板13a,13bは互いに逆向きで、
両者の先端は重なり合う位置関係にあり、撓んだ際に該
先端部は他の撓み板に接触するように配置されている。
14a,14bは撓み板13a,13bに対応して配置
されたストッパである。ストッパ14aは通風路を空気
が逆流する(図中の矢印IIで示した方向)際に前記撓み
板13aが逆流方向へ撓まないように保持する。ストッ
パ14bは前記撓み板13bが必要以上に下流側(図中
の矢印Iで示した方向)へ撓まないように保持する。す
なわち、ストッパ14aは上流側に設置された撓み板1
3aの上流側に設置され、ストッパ14bは下流側に設
置され撓み板13bの下流側に設置されている。ストッ
パ14a,14bはその幅方向断面が略U字型に形成さ
れ、撓み板13a,13bが空気流からの圧力を伝達し
易くするために小穴を設けた所謂パンチングプレートに
よって構成されている。該ストッパ14a,14bの幅
方向両側のフランジ部は、通風路の対向した壁面にそれ
ぞれ接合されており、該各壁面をつなぐ補強の役目も兼
ね備えている。なお、ストッパ14aは撓み板13aと
の接触面がほぼ平面状に形成されており、ストッパ14
bは撓み板13bが撓んだ状態に一致するように撓み板
13bとの接触面が曲面となるように構成されている。
【0011】15は前記撓み板13aのストッパ14a
とは反対側の面に一端がピン結合され、他端が通風路を
なす内壁の上下面にピン結合され、それぞれのピン結合
が回動可能に設置された可変緩衝機構である。該可変緩
衝機構15は、撓み板13aがストッパ14aとは反対
方向に撓むときに伸縮動作し、該撓み板13aの動作速
度が所定以上となった際に減衰能力を発揮する。この可
変緩衝機構15は、その減衰能力を効率良く発揮し、し
かも、通風路の流れの抵抗にならないように、撓み板同
士が接触して通風路を遮断する際の両者の接触点を避け
て、撓み板13aのできるだけ先端にその一端がピン結
合されている。また、該可変緩衝機構15の他端は圧力
緩和機構4(または12)の内壁側面に対する角度θが
ほぼ80°以内の鋭角を形成できる範囲で内壁上下面す
なわち撓み板13aが取付けられている面に対して直行
する面にピン結合されている。前記可変緩衝機構15の
前記設置角度θが80°よりも大きくなると、撓み板1
3aの動作に対して該可変緩衝機構15の相対的な動作
寸法が短くなり、所定の緩衝能力を発揮できなくなる。
また、前記可変緩衝機構15の前記設置角度θが小さく
なると、該可変緩衝機構15の他端側の結合ピンが通風
路の中央側へ設置されることになり、空気流に対する抵
抗が増大することになる。可変緩衝機構15の減衰能力
を最も効率良く発揮することができるのは、撓み板13
aが撓んでいない状態のときの該可変緩衝機構15と撓
み板13aとの連結ピンの位置と撓み板13aが最も撓
んだ状態のときの前記連結ピンの位置を結ぶ線分上に可
変緩衝機構15を設置した場合である。前記線分よりず
れることによって可変緩衝機構15のストロークと撓み
板13aの動作方向がずれることになるため、効率が低
下することになる。また、可変緩衝機構15が前記線分
より撓み板13b側に設置されると、主な空気流路中に
配置されることになり、通路抵抗が増大する。したがっ
て、可変緩衝機構15は前記線分よりも撓み板13aが
固定されている側壁寄りの位置に設置されるのが実用的
である。なお、このことは、可変緩衝機構15をストッ
パ14aを貫通して該ストッパ14a側に設置する場合
にも同様な関係にある。
【0012】前記可変緩衝機構15は、その縮む方向の
ストロークエンドの状態で撓み板13aが最大撓み状態
となるように設置されている。したがって、可変緩衝機
構15が縮む方向のストロークエンドの状態のときに撓
み板13aは撓み板13bに接触した状態となるように
配置されている。すなわち、該可変緩衝機構15は、撓
み板13aが最も撓んで撓み板13bに接触した状態
で、該撓み板13aをそれ以上撓まないように支持する
ように設置されている。撓み板13aが最も撓んだ状態
すなわち先端が撓み板13bに接触した状態で、前記可
変緩衝機構15との連結位置における該撓み板表面の接
線の側壁のなす角度がほぼ60°となる。すなわち、前
記撓み板13aは可変緩衝機構15が連結されている位
置において側壁に対してほぼ30°程度撓むことにな
る。
【0013】前記可変緩衝機構15の他端すなわち側壁
側のピンは、該可変緩衝機構15の軸線よりも側壁側へ
ずらして設置されており、相対的に可変緩衝機構15の
本体は空気流路の中央側へずれて配置されることにな
る。このような構成とすることにより、可変緩衝機構の
他端の先端部分で回動可能に固定するよりも支持位置を
撓み板13aに近付けることができ、圧力緩和装置4を
小型にできる。また、可変緩衝機構15の本体を空気流
路の中心側へ配置することにより角度θを小さくでき
る。
【0014】可変緩衝機構15としては、例えばシリン
ダ並びにピストンを有するオイルダンパあるいはガスダ
ンパ等が用いられる。該可変緩衝機構15のストローク
は、この可変緩衝機構15が取付けられている撓み板1
3aが撓んでその先端が、反対側の撓み板13bに接触
できるストロークに設定されている。
【0015】通常、高速で走行する鉄道車両の車外圧力
変動は、定量的に変化するのではなく波動変化する。し
たがって、前記可変緩衝機構15を設けていない撓み板
に前記圧力変動が作用した場合、該撓み板の上流側およ
び下流側の圧力差が所定値になり、かつ、この状態で前
記波動が作用した場合に撓み板に自励振動が発生する。
詳細に説明すると、該撓み板の動きが所定の速度以上に
なった後、該撓み板はそれ自身の反発力によって元に戻
ろうとする。このような状態の時に、波動変化する圧力
変動が前記撓み板に作用することにより、該撓み板は再
度撓むことになり、この動作が繰り返されて自励振動を
起こすことになる。この自励振動は、撓み板の最大撓み
位置付近で起こるものである。前記可変緩衝機構15の
減衰能力としては、前記撓み板の自励振動を抑制できる
能力を備えていれば良い。
【0016】16a,16bは前記各撓み板13a,1
3bのストッパ14a,14bが設置されている側の反
対側に設けられている固定緩衝材である。この固定緩衝
材16a,16bは各撓み板13a,13bの固定端側
に近い位置に設置され、該各固定端における応力集中を
緩和するためのものである。前記可変緩衝機構15およ
び固定緩衝材16a,16bは撓み板13a,13bが
通風路を遮断したときの動きを拘束でき、対向配置され
ている各撓み板の動きを妨げないように設けられてい
る。
【0017】前記固定緩衝材16a,16bの例として
は、中心に支柱を有し、その周囲に弾性体例えばゴムを
設置した構成となっているものである。ここで、可変緩
衝機構15と固定緩衝材16bとを一対で設置する必要
はなく、双方とも可変緩衝機構を成す各種ダンパにて構
成しても良い。
【0018】このように構成された圧力緩和機構4(ま
たは12)において、図5に示すように矢印Iまたは矢
印IIのような車外からの急激な正もしくは負の圧力変動
が加わったとき、撓み板13a,13bはそれぞれの前
後すなわち該各撓み板の通風路の上流側および下流側の
圧力差によって撓むことになる。これにより、車外圧力
変動の加わる方向および大きさに対応して通風路面積を
変化させることができる。
【0019】撓み板13aが単体の場合、通風路を遮断
する寸前の作動速度が所定の速さになったとき、弾性力
が一瞬圧力差に打ち勝ち元に戻ろうとする。そして、次
の圧力波により再び押し付けられ、撓み板13aの上流
側と下流側との波動により自励振動が発生する。しか
し、撓み板13aには前記可変緩衝機構15が設けられ
ており、該撓み板が所定以上の速度で動作した際にその
減衰効果を発揮し、前記撓み板13aの自励振動を阻止
することができる。しかも、撓み板13aが通風路を遮
断したとき、前記可変緩衝機構15はストロークエンド
に達して撓みを拘束するので、撓み板13aの応力の増
大を防止することができる。
【0020】このように撓み板13aに可変緩衝機構1
5を設置することによって、該撓み板13aの自励振動
を防止することができ、この自励振動の防止により撓み
板13a自体の撓み頻度を低減できる。このことによ
り、該撓み板13aへの負荷すなわちそれ自体の疲労を
低減し寿命を伸ばすことができる。また、可変緩衝機構
15はその減衰能力が長期間の使用によって変化するこ
とがなく、良好な作動状態を維持することができる。し
たがって、前記撓み板13aの動作を常に安定した状態
に保つことができる。さらに、可変緩衝機構15は、撓
み板13aが所定以上の動作速度で動作する場合に、該
撓み板13aの動作に抵抗を与えるものであり、所定速
度以下の動作についてはその抵抗が極めて小さく、低速
動作を阻害することがない。したがって、撓み板13a
自体の特性をそのまま利用することができる。また、こ
のことによって撓み板13aはその動作が円滑になるた
め、それ自体の受圧面積を大きくする必要もなく、必要
以上に装置が大型化することを防止できる。また、前記
可変緩衝機構15の場合には、撓み板13aへの取付け
位置が該撓み板13aの幅方向の中央部であり、該撓み
板自体の幅方向における変形も、幅方向両端にフラップ
を設ける従来のものに比べて生じにくくなる。さらに、
可変緩衝機構15は、それ自体の減衰能力を任意に調整
できる構造としておけば、換気装置の仕様すなわち能力
が変化しても簡単に対応させることができる。また、該
可変緩衝機構15の減衰能力を、例えばストロークエン
ドに近くなるにしたがって増大させるなど撓み板13a
の動作状況に合わせて変化させることにより、撓み板1
3aの自励振動が発生しやすい状態に対応させて減衰を
行なわせることができる。
【0021】撓み板13aおよび13bの固定部近傍に
は、固定緩衝材16a,16bが設置されており、該固
定緩衝材16a,16bは撓み板13a,13bの必要
以上の撓みを防止するように設置されている。したがっ
て、撓み板13a,13bの固定部分における応力集中
を抑制することができる。この応力集中の抑制と前記撓
み頻度の減少によって撓み板13a,13b全体への負
荷を低減することができる。
【0022】なお、前記可変緩衝機構15は、圧力緩和
機構4(または12)全体の構造を小型にするために、
撓み板13aの撓み板13b側に設置されている。しか
し、圧力緩和機構として空気の流れの方向の寸法に余裕
がある場合には、撓み板13aのストッパ14a側すな
わち空気流の上流側に設置しても良い。ただし、この場
合には、ストッパ14aに可変緩衝機構15を貫通して
配置するための穴を設ける必要がある。このように可変
緩衝機構15を撓み板13aのストッパ14a側に設置
すると、撓み板13aと撓み板13bの間の通風路に抵
抗となるものが配置されないことになるため、通風路抵
抗を減少させることができる。また、可変緩衝機構15
を図中下部の側壁に対してその軸線を平行に配置して、
撓み板13aの動きを直接的に緩衝することができ、該
可変緩衝機構の能力をそのまま発揮することができる。
さらに、このような配置にしても空気流の主な流れの中
に可変緩衝機構15が配置されることはなく抵抗を少な
くすることができる。
【0023】次に、本発明の第2実施例を図6ないし図
8により説明する。同図において、前記第1実施例と同
一符号は同一部材を示すものである。17は上記固定緩
衝材16に替えて通風路内壁の上面および下面に、撓み
板13a,13bが通風路を遮断した状態で、該各撓み
板の変形形状に合わせて撓み板13a,13bを拘束で
きるように設置したガイドストッパである。撓み板13
aに対応するガイドストッパ17は、該撓み板13aの
下流側に設置されている。撓み板13bに対応するガイ
ドストッパ17は、該撓み板13bの上流側に設置され
ている。各ガイドストッパ17は、前述のように各撓み
板の変形状態に一致する形状で撓み板の全面に接触する
ように形成されており、各撓み板13a,13bが接触
した状態で該各撓み板と通風路内面との隙間を塞ぐ構造
となっている。
【0024】このように撓み板13a,13bと各ガイ
ドストッパ17を面接触させるように構成することで、
撓み板13a,13bが矢印I或いはIIで示す圧力変動
によって通風路を遮断したとき、各ガイドストッパ17
に対応したものの撓みを拘束することができる。したが
って、撓み板13a,13bの応力の増大を防止するこ
とができる。また、風量調整のために撓み板13a,1
3bと通風路内壁の上面および下面との間には一定の隙
間を設けているが、撓み板13a,13bが通風路を遮
断したときにはこの隙間が狭い方が遮断効果が大きくな
り有利である。この実施例の構造では、撓み板13a,
13bとガイドストッパ17とを面接触させることで、
少なくともその範囲では完全に隙間をなくすことができ
る。したがって、撓み板13a,13bによって通風路
の遮断効率を向上させることができ、車内への圧力変動
の伝幡をさらに抑制することができる。なお、前記ガイ
ドストッパ17は通風路内壁の上面および下面に設置さ
れていることから、その空気抵抗は比較的少なくてす
む。以上説明した以外の作用効果は、前記第1実施例と
同様である。
【0025】次に、本発明の第3実施例を図9および図
10により説明する。本実施例は、前記第2実施例より
もさらに遮断効果を向上させたものである。同図におい
て、前記第2実施例と同一符号は同一部材を示すもので
ある。18は上記ガイドストッパ17に替えて通風路内
壁の上面および下面に設置され、撓み板13a,13b
の変形に沿って隙間が狭くなるように断面が楔状に形成
されたスペーサである。また、スペーサ18は撓み板1
3a,13bが通風路を遮断した状態で、該撓み板13
a,13bとの隙間がなくなるように構成されている。
なお、撓み板13aの場合には、矢印Iの圧力変動が作
用し図中の矢印IIIで示すようにA点からB点に移動し
て、最終的に通風路を遮断した状態で該撓み板13aが
スペーサ18によって保持される。
【0026】このような構成によれば、撓み板13a,
13bはその幅方向端面のスペーサ18との接触面の摩
擦力によって保持されることになる。したがって、前記
各実施例に比較して、保持力が強く、また、スペーサと
の間で減衰力が生じ自励振動を抑制することができる。
すなわち、前記可変緩衝機構15だけでなくスペーサ1
8によっても撓み板13a,13bの自励振動を防止す
ることができる。スペーサ18の表面の摩擦条件或いは
表面の傾斜角度等を調整することによって、可変緩衝機
構15を設けなくても撓み板13a,13bの自励振動
を防止することができる。スペーサ18は前記ガイドス
トッパ17よりも断面積が小さいため、通風路の抵抗を
前記実施例よりも低減できる。
【0027】次に、本発明の第4実施例を図11により
説明する。本実施例は前記第3実施例のスペーサ18の
形状を変更したもので、断面を矩形に形成したスペーサ
18′を用いたものである。撓み板13aの場合を例に
説明する。撓み板13aが定常の状態すなわちA点より
も僅かに下流側に移動している状態では、撓み板13b
との間に形成される通風路の面積を前記第3実施例より
も広く確保できる。しかも、撓み板13aが定常の状態
A点で保持されているときには、該撓み板13aと通風
路内壁の上面および下面との間には一定の隙間を確保で
き、撓み板13aの動作が極端に変化することがなく円
滑に動作させることができる。また、この隙間の寸法を
調節することにより、圧力緩和機構の風量調整が比較的
簡単に行なえる。
【0028】車外圧力変動の増大に伴う圧力緩和機構4
(または12)の作動頻度の増加に対応するためには、
撓み板の根本部分すなわち固定部近傍に生じる応力を下
げる工夫をする必要がある。そこで、この点について改
良した本発明の第5,第6実施例を図12ないし図13
により説明する。図12,図13とも撓み板のみを示し
他の構成については図示を省略した。
【0029】撓み板の根本部分に生じる応力は、板厚の
2乗に反比例していることから、図12の第5実施例の
場合、撓み板13′の根本部分に厚みを持たせ、先端部
分になるほど板厚を薄くするように構成したものであ
る。このような構成によれば、撓み板13´はそれ自体
の構造によって根本部分に生じる応力を抑制することが
できる。
【0030】図13の第6実施例の場合、撓み板13´
´の根本部分を重ね板にした構造のものである。該撓み
板13´´は板厚を変化させないため、加工が容易であ
る。また、根本部分の応力は前記第5実施例とほぼ同様
に抑制することができる。
【0031】このように前記第5および第6実施例によ
れば、撓み板の固定部分の応力を下げることで作動頻度
の増加に対応できるだけの強度を持たせられる。
【0032】次に、本発明の第7実施例を図14および
図15によって説明する。同図において、前記各実施例
と同一符号は同一部材を示すものである。通常の換気送
風状態では下流側の撓み板13bは、風圧により常時ス
トッパ14bに押さえつけられている。したがって、送
風方向とは逆向きの車外圧力が作用したときに、通風路
を遮断するためには送風方向とは逆向きの弾性力の強化
が必要である。そこで、図14に示すように撓み板13
bをあらかじめ上流側の撓み板13aに接触するように
設置することで弾性力を増加でき、その際に、下流側の
撓み板13bは図15に示すように通常の換気送風状態
でストッパ14bに押さえつけられるので、応力として
は平行に配置した場合と同じ変化量ですむ。
【0033】このような構成によれば、通風路を空気が
逆流する場合に撓み板13bが敏感に動作し、車外圧力
変動の車内への影響を最小限にできる。
【0034】前記各実施例によれば、圧力緩和機構を給
気装置の入口付近および排気装置の出口付近に設けるこ
とで、各送風機の前後の圧力差を図5に示すような車内
外の圧力差に比べて大幅に軽減することができるので、
該各送風機を圧力特性が低圧力・小容量なものにでき
る。したがって、車内の圧力変化を抑制できるとともに
消費電力の軽減に効果がある。
【0035】また、可変緩衝機構15および固定緩衝材
16または、ガイドストッパ17等を設けることで、撓
み板13の寿命を大幅に向上させることができ、長期間
無保守が可能な耐久性のある圧力緩和機構4および12
にでき、信頼性の向上に効果がある。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、車両の高速走行時にお
ける車外圧力変動の車内への伝播を抑制でき、かつ、撓
み板への過大な負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による換気装置の第1実施例における圧
力緩和機構の平面図である。
【図2】図1の圧力緩和機構において逆方向の圧力変動
が作用した状態を示す平面図である。
【図3】図1の圧力緩和機構の斜視図である。
【図4】本発明の換気装置の全体構造を示す車体の縦断
面図である。
【図5】鉄道車両の高速走行時におけるトンネル内での
擦れ違い時における圧力変動状態を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施例の圧力緩和機構を示した平
面図である。
【図7】図6の圧力緩和機構に逆方向の圧力変動が作用
した状態を示す平面図である。
【図8】図6の圧力緩和機構の斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例の圧力緩和機構を示した平
面図である。
【図10】図9の上流側の撓み板部分の断面図である。
【図11】本発明の第4実施例の圧力緩和機構を示した
図10と同一部分の断面図である。
【図12】本発明の第5実施例の圧力緩和機構を示した
平面図である。
【図13】本発明の第6実施例の圧力緩和機構を示した
平面図である。
【図14】本発明の第7実施例の圧力緩和機構を示した
平面図である。
【図15】図14の圧力緩和機構の逆方向の圧力変動が
作用した場合の平面図である。
【符号の説明】
1・・・・給気装置、4、12・・・・圧力緩和機構、
10・・・・排気装置、13a,13b,13´,13
´´・・・・撓み板、14a,14b・・・・ストッ
パ、15・・・・可変緩衝機構、16・・・・固定緩衝
材、17・・・・ガイドストッパ、18,18′・・・
・スペーサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 雅一 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車外の空気を車内に取り入れる給気手段
    と、車内の空気を車外へ排出する排気手段と、前記給気
    手段および排気手段の通風路であってそれぞれの車外よ
    りの位置に設置され車内外の圧力差に対応して通風路面
    積を減少させる撓み板と、前記撓み板の所定動作範囲規
    定して最大変形位置で該撓み板を保持するとともに該撓
    み板の振動を減衰させる保持手段とから構成したことを
    特徴とする車両用換気装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用換気装置におい
    て、前記保持手段は、撓み板の変形する側に設置された
    固定緩衝手段と、撓み板の変形する側に設置され緩衝機
    能を有する可動緩衝手段とから構成されていることを特
    徴とする車両用換気装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用換気装置におい
    て、前記可動緩衝手段を、一端を撓み板に他端を通風路
    内壁に回動可能に取付けた伸縮式ダンパとしたことを特
    徴とする車両用換気装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の車両用換気装置におい
    て、前記固定緩衝手段は、撓み板をその変形状態で保持
    し、かつ、該撓み板と通風路壁面との隙間を塞ぐガイド
    ストッパを設けたことを特徴とした車両用換気装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の車両用換気装置におい
    て、前記保持手段を、撓み板の幅方向両側の通風路壁面
    に設置され、撓み板との隙間を撓み板の変形が増大する
    方向に減少させて形成したガイドストッパとしたことを
    特徴とする車両用換気装置。
  6. 【請求項6】車外の空気を車内に取り入れる給気手段
    と、車内の空気を車外へ排出する排気手段と、前記給気
    手段および排気手段の通風路であってそれぞれの車外よ
    りの位置に、該通風路を横切り一端を通風路壁面に固定
    して対向設置され、車内外の圧力差により撓み両者が接
    触することにより通風路面積を減少させる一対の撓み板
    と、前記一対の撓み板のそれぞれに対応して配置され両
    者が向合った面の反対川に設置されるストッパと、前記
    撓み板の固定端部分に設置されその変形を防止する補強
    手段とから構成したことを特徴とする車両用換気装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の車両用換気装置におい
    て、前記補強手段は、撓み板に一体に形成されその板厚
    を厚くするものであることを特徴とする車両用換気装
    置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の車両用換気装置におい
    て、前記補強手段は、前記撓み板の固定端部の両側に重
    ね合わせて設置される補強板であることを特徴とする車
    両用換気装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114132353A (zh) * 2021-12-31 2022-03-04 河北京车轨道交通车辆装备有限公司 新型类特斯拉阀结构体及空调进风系统

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