JPH06287057A - 炭素含有耐火物 - Google Patents
炭素含有耐火物Info
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- JPH06287057A JPH06287057A JP5095111A JP9511193A JPH06287057A JP H06287057 A JPH06287057 A JP H06287057A JP 5095111 A JP5095111 A JP 5095111A JP 9511193 A JP9511193 A JP 9511193A JP H06287057 A JPH06287057 A JP H06287057A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、目地損耗が抑制され、耐食性、耐
機械的衝撃性、耐酸化性が飛躍的に向上する溶融金属処
理用容器、特に溶銑予備処理炉等の内張り炭素含有耐火
物を提供する。 【構成】 スピネルを特定量含有するAl2O3―SiC
―炭素系耐火原料またはスピネルを特定量含有するAl
2O3―SiC―炭素系耐火原料にAlまたはAl合金お
よびガラス粉末を添加した配合物に対して、特定粒径の
マグネシアを添加したことを特徴とする炭素含有耐火
物。
機械的衝撃性、耐酸化性が飛躍的に向上する溶融金属処
理用容器、特に溶銑予備処理炉等の内張り炭素含有耐火
物を提供する。 【構成】 スピネルを特定量含有するAl2O3―SiC
―炭素系耐火原料またはスピネルを特定量含有するAl
2O3―SiC―炭素系耐火原料にAlまたはAl合金お
よびガラス粉末を添加した配合物に対して、特定粒径の
マグネシアを添加したことを特徴とする炭素含有耐火
物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属処理用容器、
特に溶銑予備処理炉等の内張り炭素含有耐火物に関する
ものである。
特に溶銑予備処理炉等の内張り炭素含有耐火物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】アルミナ―炭化珪素―炭素質耐火物とモ
ルタルからなる溶融金属処理容器の内張り構造におい
て、隣接する耐火物間のモルタルが施工されている目地
部を中心にして、耐火物が蒲鉾型状に目地損耗する。
ルタルからなる溶融金属処理容器の内張り構造におい
て、隣接する耐火物間のモルタルが施工されている目地
部を中心にして、耐火物が蒲鉾型状に目地損耗する。
【0003】この目地損粍を抑制するために、金属,ガ
ラスの他に粒度0.2mm以下のも仰を10%以下含む
1mm以下のマグネシアを添加し、残存膨張を有するア
ルミナ―炭化珪素―炭素質耐火物が使用されている(特
開平3―65556号公報)。
ラスの他に粒度0.2mm以下のも仰を10%以下含む
1mm以下のマグネシアを添加し、残存膨張を有するア
ルミナ―炭化珪素―炭素質耐火物が使用されている(特
開平3―65556号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融金
属処理容器の内張り耐火物として使用されているアルミ
ナ―炭化珪素―炭素質耐火物をさらに高耐用化させるた
めには、耐食性の向上、目地損耗の抑制及び耐機械的衝
撃性の向上を図ることが必要不可欠である。
属処理容器の内張り耐火物として使用されているアルミ
ナ―炭化珪素―炭素質耐火物をさらに高耐用化させるた
めには、耐食性の向上、目地損耗の抑制及び耐機械的衝
撃性の向上を図ることが必要不可欠である。
【0005】耐火物の目地損耗を抑制するために、金
属、ガラス及びマグネシアの併用添加が行われているが
耐食性、耐機械的衝撃性の向上には至っていない。
属、ガラス及びマグネシアの併用添加が行われているが
耐食性、耐機械的衝撃性の向上には至っていない。
【0006】本発明は、アルミナ―炭化珪素―炭素質耐
火物にスピネル、マグネシアを添加することにより耐食
性、目地損耗の抑制に極めて優れた炭素含有耐火物を提
供することおよびスピネル、マグネシア、金属、ガラス
を併用添加することにより耐食性、目地損耗の抑制、耐
酸化性及び耐機械的衝撃性に極めて優れた炭素含有耐火
物を提供することにある。
火物にスピネル、マグネシアを添加することにより耐食
性、目地損耗の抑制に極めて優れた炭素含有耐火物を提
供することおよびスピネル、マグネシア、金属、ガラス
を併用添加することにより耐食性、目地損耗の抑制、耐
酸化性及び耐機械的衝撃性に極めて優れた炭素含有耐火
物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミナ30
〜60wt%、スピネル10〜58wt%、炭化珪素2
〜10wt%および黒鉛10〜20wt%からなる耐火
原料100wt%に対して、粒度74μm以下のマグネ
シアを2〜10wt%添加したことを特徴とする炭素含
有耐火物である。
〜60wt%、スピネル10〜58wt%、炭化珪素2
〜10wt%および黒鉛10〜20wt%からなる耐火
原料100wt%に対して、粒度74μm以下のマグネ
シアを2〜10wt%添加したことを特徴とする炭素含
有耐火物である。
【0008】さらに、本発明は、アルミナ30〜60w
t%、スピネル10〜58wt%、炭化珪素2〜10w
t%および黒鉛10〜20wt%からなる耐火原料10
0wt%に対して、粒度74μm以下のマグネシアを2
〜10wt%、AlまたはAl合金を2〜10wt%お
よびガラス粉末を0.5〜3wt%添加したことを特徴
とする炭素含有耐火物である。
t%、スピネル10〜58wt%、炭化珪素2〜10w
t%および黒鉛10〜20wt%からなる耐火原料10
0wt%に対して、粒度74μm以下のマグネシアを2
〜10wt%、AlまたはAl合金を2〜10wt%お
よびガラス粉末を0.5〜3wt%添加したことを特徴
とする炭素含有耐火物である。
【0009】アルミナの含有量を30〜60wt%とし
たのは、耐食性、目地損耗の抑制に優れるからである。
たのは、耐食性、目地損耗の抑制に優れるからである。
【0010】アルミナの含有量が30wt%未満では、
耐火原料中のアルミナ含有量が少なく、マグネシアとの
反応による体積膨張を伴うスピネル生成量が少なくな
り、その結果、発現される残存膨張が小さくなり、目地
損耗の抑制に劣るからである。
耐火原料中のアルミナ含有量が少なく、マグネシアとの
反応による体積膨張を伴うスピネル生成量が少なくな
り、その結果、発現される残存膨張が小さくなり、目地
損耗の抑制に劣るからである。
【0011】アルミナの含有量が60wt%を越える
と、耐火原料中のスピネル含有量が少なくなり、耐食性
に劣るからである。アルミナは、電融品、焼結品等が使
用可能であるが、純度が95%以上のものが望ましい。
と、耐火原料中のスピネル含有量が少なくなり、耐食性
に劣るからである。アルミナは、電融品、焼結品等が使
用可能であるが、純度が95%以上のものが望ましい。
【0012】スピネルの含有量を10〜58wt%とし
たのは、耐食性、目地損耗の抑制に優れるからである。
たのは、耐食性、目地損耗の抑制に優れるからである。
【0013】スピネルの含有量が10wt%未満では、
耐火原料中のスピネル含有量が少なくなり、耐食性に劣
るからである。
耐火原料中のスピネル含有量が少なくなり、耐食性に劣
るからである。
【0014】スピネルの含有量が58wt%を越える
と、耐火原料中のアルミナ含有量が少なく、マグネシア
との反応による体積膨張を伴うスピネル生成量が少なく
なり、その結果、発現される残存膨張が小さくなり、目
地損耗の抑制に劣るからである。
と、耐火原料中のアルミナ含有量が少なく、マグネシア
との反応による体積膨張を伴うスピネル生成量が少なく
なり、その結果、発現される残存膨張が小さくなり、目
地損耗の抑制に劣るからである。
【0015】スピネルは、電融品、焼結品等が使用可能
であるが、純度が95%以上のものが望ましい。
であるが、純度が95%以上のものが望ましい。
【0016】炭化珪素の含有量を2〜10wt%とした
のは、耐食性、耐酸化性に優れるからである。
のは、耐食性、耐酸化性に優れるからである。
【0017】炭化珪素が2wt%未満では、耐酸化性に
劣り、10wt%を越えると耐食性に劣るからである。
劣り、10wt%を越えると耐食性に劣るからである。
【0018】炭化珪素は、α―SiCを使用し、純度が
90%以上で結晶粒径が150μm以下のものが望まし
い。
90%以上で結晶粒径が150μm以下のものが望まし
い。
【0019】黒鉛の含有量を10〜20wt%としたの
は、耐スラグ浸潤性、耐熱衝撃性に優れるからである。
は、耐スラグ浸潤性、耐熱衝撃性に優れるからである。
【0020】黒鉛が10wt%未満では、耐スラグ浸潤
性、耐熱衝撃性に劣り、20wt%を越えると耐酸化性
に劣るためである。
性、耐熱衝撃性に劣り、20wt%を越えると耐酸化性
に劣るためである。
【0021】黒鉛は、天然または人造黒鉛、メシフェー
ズカーボン、コークス等を指し、純度は90%以上で粒
径が500μm以下のものが望ましい。
ズカーボン、コークス等を指し、純度は90%以上で粒
径が500μm以下のものが望ましい。
【0022】本発明に用いるマグネシアの粒度を74μ
m以下としたのは、アルミナとの反応性に優れることと
成形時の充填性に優れるからである。
m以下としたのは、アルミナとの反応性に優れることと
成形時の充填性に優れるからである。
【0023】マグネシアの粒度が74μmを越えると、
アルミナとの反応性に劣ることと成形時の充填性に劣る
からである。
アルミナとの反応性に劣ることと成形時の充填性に劣る
からである。
【0024】マグネシアの添加量を2〜10wt%とし
たのは、使用中にアルミナとの反応によるスピネル生成
時に伴う体積膨張により、適正な残存膨張が発現され、
目地損耗の抑制に優れるからである。
たのは、使用中にアルミナとの反応によるスピネル生成
時に伴う体積膨張により、適正な残存膨張が発現され、
目地損耗の抑制に優れるからである。
【0025】マグネシアの添加量が2wt%未満では、
体積膨張を伴うスピネル生成量が少なく、その結果、発
現される残存膨張が小さくなり、目地損耗の抑制に劣る
からである。
体積膨張を伴うスピネル生成量が少なく、その結果、発
現される残存膨張が小さくなり、目地損耗の抑制に劣る
からである。
【0026】マグネシアの添加量が10wt%を越える
と、体積膨張を伴うスピネル生成量が多くなり、その桔
果、発現される残存膨張が大きくなり過ぎ、隣接する耐
火物同士のせりによる割れが生じることと耐熱衝撃性に
劣るからである。
と、体積膨張を伴うスピネル生成量が多くなり、その桔
果、発現される残存膨張が大きくなり過ぎ、隣接する耐
火物同士のせりによる割れが生じることと耐熱衝撃性に
劣るからである。
【0027】マグネシアは、電融品、焼結品等が使用可
能であるが、純度が95%以上のものが望ましい。
能であるが、純度が95%以上のものが望ましい。
【0028】AlまたはAl合金の添加量を2〜10w
t%としたのは、耐酸化性、耐機械的衝撃性に優れるか
らである。
t%としたのは、耐酸化性、耐機械的衝撃性に優れるか
らである。
【0029】添加量が2wt%未満では、耐酸化性、耐
機械的衝撃性に劣り、添加量が10wt%を越えると耐
熱衝撃性に劣るからである。
機械的衝撃性に劣り、添加量が10wt%を越えると耐
熱衝撃性に劣るからである。
【0030】本発明に用いるガラス粉末とは、ホウケイ
酸ガラス、燐酸ガラス、Li2O含有ガラス等を指し、
粒径が150μm以下のものが望ましい。
酸ガラス、燐酸ガラス、Li2O含有ガラス等を指し、
粒径が150μm以下のものが望ましい。
【0031】ガラス粉末の添加量を0.5〜3wt%と
したのは、耐酸化性、耐熱衝撃性に優れるからである。
したのは、耐酸化性、耐熱衝撃性に優れるからである。
【0032】添加量が0.5wt%未満では、耐酸化
性、耐熱衝撃性に劣り、添加量が3wt%を越えると耐
食性に劣るからである。
性、耐熱衝撃性に劣り、添加量が3wt%を越えると耐
食性に劣るからである。
【0033】
【作用】本発明におけるスピネル、マグネシアを添加し
た炭素含有耐火物は、以下の機構により耐食性の向上、
目地損耗の抑制をもたらす。
た炭素含有耐火物は、以下の機構により耐食性の向上、
目地損耗の抑制をもたらす。
【0034】アルミナ―炭化珪素―炭素質耐火物が内張
りされている溶融金属処理容器、特に溶銑予備処理炉等
では、脱珪、脱燐および脱硫処理が連続的に行われるよ
うになってきた。
りされている溶融金属処理容器、特に溶銑予備処理炉等
では、脱珪、脱燐および脱硫処理が連続的に行われるよ
うになってきた。
【0035】これらの溶銑予備処理を連続的に行うと、
生成するスラグの塩基度は約1.0から約4.0と低塩
基度から高塩基度の広範囲に及ぶ。
生成するスラグの塩基度は約1.0から約4.0と低塩
基度から高塩基度の広範囲に及ぶ。
【0036】このような塩基度が広範囲に変化するスラ
グに対する耐食性は、アルミナよりもスピネルの方が優
れている。
グに対する耐食性は、アルミナよりもスピネルの方が優
れている。
【0037】マグネシアは、使用中に耐火原料中のアル
ミナと反応し、アルミナよりも耐食性に優れるスピネル
を生成する。
ミナと反応し、アルミナよりも耐食性に優れるスピネル
を生成する。
【0038】このスピネル生成反応は、体積膨張を伴い
耐火物の組織を緻密化することにより、耐火物内部への
スラグ浸潤を抑制する。このような作用により、耐火物
の耐食性は大きく向上する。
耐火物の組織を緻密化することにより、耐火物内部への
スラグ浸潤を抑制する。このような作用により、耐火物
の耐食性は大きく向上する。
【0039】また、アルミナ―炭化珪素―炭素質耐火物
とモルタルからなる溶融金属処理容器の内張り構造にお
いて、耐火物の目地損耗は、以下の機構により発生す
る。
とモルタルからなる溶融金属処理容器の内張り構造にお
いて、耐火物の目地損耗は、以下の機構により発生す
る。
【0040】使用中において、隣接する耐火物間のモル
タルの先行溶損及び耐火物の加熱、冷却の繰り返しによ
る耐火物表面の収縮により耐火物とモルタルとの間に隙
間が生じる。
タルの先行溶損及び耐火物の加熱、冷却の繰り返しによ
る耐火物表面の収縮により耐火物とモルタルとの間に隙
間が生じる。
【0041】その結果、耐火物表面のコーナー部からス
ラグによるコロージョン、溶銑流によるエロージョン及
び酸化により損耗が生じ、耐火物が蒲鉾型状に目地損耗
を起こすことになる。
ラグによるコロージョン、溶銑流によるエロージョン及
び酸化により損耗が生じ、耐火物が蒲鉾型状に目地損耗
を起こすことになる。
【0042】しかし、マグネシアを添加することによ
り、使用中にアルミナとの反応によるスピネル生成時に
伴う体積膨張により、耐火物に残存膨張が発現される。
り、使用中にアルミナとの反応によるスピネル生成時に
伴う体積膨張により、耐火物に残存膨張が発現される。
【0043】その結果、使用中に生じる耐火物とモルタ
ルとの隙間がなくなり、耐火物表面のコーナー部からの
損耗が抑制され、目地損耗が抑制されることになる。
ルとの隙間がなくなり、耐火物表面のコーナー部からの
損耗が抑制され、目地損耗が抑制されることになる。
【0044】さらに、本発明の炭素含有耐火物は、添加
したAlまたはAl合金およびガラス粉末の以下の機構
により耐酸化性、耐機械的衝撃性の向上をもたらす。
したAlまたはAl合金およびガラス粉末の以下の機構
により耐酸化性、耐機械的衝撃性の向上をもたらす。
【0045】ここでは、金属Alおよびホウケイ酸ガラ
スを例にとり説明する。金属Alは、600℃以上の温
度域では黒鉛よりも酸素親和力が高いために黒鉛よりも
容易に酸化されてAl2O3となり、黒鉛の酸化を防止す
る。
スを例にとり説明する。金属Alは、600℃以上の温
度域では黒鉛よりも酸素親和力が高いために黒鉛よりも
容易に酸化されてAl2O3となり、黒鉛の酸化を防止す
る。
【0046】そして、Al2O3生成時の体積膨張により
耐火物組織中の気孔を塞ぐことにより、耐火物内部への
酸化性ガスの侵入を抑制し、耐酸化性を向上させる。
耐火物組織中の気孔を塞ぐことにより、耐火物内部への
酸化性ガスの侵入を抑制し、耐酸化性を向上させる。
【0047】また、耐火物内部では、炉の予熱あるいは
稼働時に、金属Alは反応してAl4C3およびAl2O3
を生成し、かつ生成時に体積膨張を伴う。
稼働時に、金属Alは反応してAl4C3およびAl2O3
を生成し、かつ生成時に体積膨張を伴う。
【0048】この体積膨張によって、耐火物組織中の気
孔が塞がり組織が緻密化され、強度、弾性率が増加する
ことになり、耐機械的衝撃性の向上をもたらす。
孔が塞がり組織が緻密化され、強度、弾性率が増加する
ことになり、耐機械的衝撃性の向上をもたらす。
【0049】ホウケイ酸ガラスは、800℃以上の温度
域で軟化溶融し、炭素粒子をコーティングすることと耐
火物組織中の気孔を塞ぐことにより、耐酸化性を向上さ
せる。
域で軟化溶融し、炭素粒子をコーティングすることと耐
火物組織中の気孔を塞ぐことにより、耐酸化性を向上さ
せる。
【0050】また、800℃以上の温度域で軟化溶融す
ることにより、温度変動に起因して耐火物に発生する熱
応力を緩和することによって、耐熱衝撃性の向上をもた
らす。
ることにより、温度変動に起因して耐火物に発生する熱
応力を緩和することによって、耐熱衝撃性の向上をもた
らす。
【0051】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明について説明す
る。
る。
【0052】
【実施例1】溶融金属処理容器の内張り耐火物として本
発明のスピネル、マグネシアを添加したAl2O3―Si
C―炭素系耐火物の実施例を第1表に示す。
発明のスピネル、マグネシアを添加したAl2O3―Si
C―炭素系耐火物の実施例を第1表に示す。
【0053】
【表1】
【0054】第1表に示す原料組成にそれぞれ液状のフ
ェノール系バインダーを適量添加して、混練、真空フリ
クション成形、乾燥(90℃×24h)、硬化処理(2
50℃×10h)を実施してAl2O3―SiC―炭素系
耐火物を得た。
ェノール系バインダーを適量添加して、混練、真空フリ
クション成形、乾燥(90℃×24h)、硬化処理(2
50℃×10h)を実施してAl2O3―SiC―炭素系
耐火物を得た。
【0055】ここで、アルミナは電融アルミナを使用
し、スピネルは電融スピネルを使用し、炭化珪素はα―
SiCを使用し、黒鉛は純度99%の天然黒鉛を使用
し、マグネシアは焼結マグネシアを使用した。
し、スピネルは電融スピネルを使用し、炭化珪素はα―
SiCを使用し、黒鉛は純度99%の天然黒鉛を使用
し、マグネシアは焼結マグネシアを使用した。
【0056】第1表において、本実施例の粒度74μm
以下のマグネシアを使用したものを○として表示した。
以下のマグネシアを使用したものを○として表示した。
【0057】得られたAl2O3―SiC―炭素系耐火物
について、嵩比重、見掛気孔率の測定、残存膨張性評価
試験、耐食性試験を実施した。
について、嵩比重、見掛気孔率の測定、残存膨張性評価
試験、耐食性試験を実施した。
【0058】ここで、残存膨張性評価試験は、Ar雰囲
気中1MPaの荷重下で、1400℃の温度で3時間加
熱することにより行った。残存膨張は、測定前後の線変
化率から評価した。
気中1MPaの荷重下で、1400℃の温度で3時間加
熱することにより行った。残存膨張は、測定前後の線変
化率から評価した。
【0059】耐食性試験は、1600℃、3時間の高周
波内張り法で脱珪スラグ、脱燐スラグを15分毎に交互
に投入するすることにより行った。
波内張り法で脱珪スラグ、脱燐スラグを15分毎に交互
に投入するすることにより行った。
【0060】スラグの組成は、脱珪スラグがCaO/S
iO2=0.8、T.Fe=8%、脱燐スラグがCaO
/SiO2=3.1、CaF2=10%、T.Fe=5%
である。
iO2=0.8、T.Fe=8%、脱燐スラグがCaO
/SiO2=3.1、CaF2=10%、T.Fe=5%
である。
【0061】耐食性指数は、侵食試験後の最大溶損部の
溶損量を測定し、スピネル、マグネシア未添加耐火物を
100として示した。耐食性は、耐食性指数の小さいも
のほど優れている。
溶損量を測定し、スピネル、マグネシア未添加耐火物を
100として示した。耐食性は、耐食性指数の小さいも
のほど優れている。
【0062】総合判定として、残存膨張が0.3%以上
で、かつ耐食性指数が60以下のものを○、残存膨張ま
たは耐食性指数のいずれかが前記基準を満たさないもの
を×とした。
で、かつ耐食性指数が60以下のものを○、残存膨張ま
たは耐食性指数のいずれかが前記基準を満たさないもの
を×とした。
【0063】本発明のスピネル、マグネシアを添加した
Al2O3―SiC―炭素系耐火物は、第1表に示すよう
に、残存膨張に優れると共に優れた耐食性を示した。
Al2O3―SiC―炭素系耐火物は、第1表に示すよう
に、残存膨張に優れると共に優れた耐食性を示した。
【0064】一方、比較例5、8は、マグネシアの添加
量が適正量でないために、残存収縮を示し、残存膨張及
び耐食性に劣っていた。
量が適正量でないために、残存収縮を示し、残存膨張及
び耐食性に劣っていた。
【0065】比較例6、7は残存膨張、耐食性のいずれ
か1つの特性に優れるが、残存膨張、耐食性の2つの特
性に優れるものではなかった。
か1つの特性に優れるが、残存膨張、耐食性の2つの特
性に優れるものではなかった。
【0066】尚、第1表において比較例5、6の粒度7
4μm以下のマグネシアを使用したものを○、比較例7
の粒度74μm超のマグネシアを使用したものを○とし
て表示し、比較例8ではマグネシアを使用しなかった。
4μm以下のマグネシアを使用したものを○、比較例7
の粒度74μm超のマグネシアを使用したものを○とし
て表示し、比較例8ではマグネシアを使用しなかった。
【0067】
【実施例2】溶融金属処理容器の内張り耐火物として本
発明のスピネル、マグネシアを添加したAl2O3―Si
C―炭素系耐火物の実施例を第2表に示す。
発明のスピネル、マグネシアを添加したAl2O3―Si
C―炭素系耐火物の実施例を第2表に示す。
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】第2表に示す原料組成にそれぞれ液状のフ
ェノール系バインダーを適量添加して、混練、真空フリ
クション成形、乾燥(90℃×24h)、硬化処理(2
50℃×10h)を実施してAl2O3―SiC―炭素系
耐火物を得た。
ェノール系バインダーを適量添加して、混練、真空フリ
クション成形、乾燥(90℃×24h)、硬化処理(2
50℃×10h)を実施してAl2O3―SiC―炭素系
耐火物を得た。
【0071】ここで、アルミナは電融アルミナを使用
し、スピネルは電融スピネルを使用し、炭化珪素はα―
SiCを使用し、黒鉛は純度99%の天然黒鉛を使用
し、マグネシアは焼結マグネシアを使用した。
し、スピネルは電融スピネルを使用し、炭化珪素はα―
SiCを使用し、黒鉛は純度99%の天然黒鉛を使用
し、マグネシアは焼結マグネシアを使用した。
【0072】第2表において、本実施例の粒度74μm
以下のマグネシアを使用したものを○として表示した。
以下のマグネシアを使用したものを○として表示した。
【0073】得られたAl2O3―SiC―炭素系耐火物
について、嵩比重、見掛気孔率の測定、実施例1と同一
条件で残存膨張性評価試験、耐食性試験を行い、さらに
耐機械的衝撃性試験、耐酸化性試験、耐熱衝撃性試験を
実施した。
について、嵩比重、見掛気孔率の測定、実施例1と同一
条件で残存膨張性評価試験、耐食性試験を行い、さらに
耐機械的衝撃性試験、耐酸化性試験、耐熱衝撃性試験を
実施した。
【0074】ここで、耐機械的衝撃性試験は、室温およ
び熱間(1400℃)での曲げ強度を測定することによ
り行った。
び熱間(1400℃)での曲げ強度を測定することによ
り行った。
【0075】室温での曲げ強度は、得られたAl2O3―
SiC―炭素系耐火物を1400℃の温度で還元焼成し
たものについて測定を行った。
SiC―炭素系耐火物を1400℃の温度で還元焼成し
たものについて測定を行った。
【0076】耐酸化性試験は、空気中1400℃の温度
で3時間焼成することにより行った。
で3時間焼成することにより行った。
【0077】耐酸化性指数は、焼成後の脱炭層の厚みを
測定し、金属、ガラス未添加の耐火物を100として示
した。耐酸化性は、耐酸化性指数が小さいものほど優れ
ている。
測定し、金属、ガラス未添加の耐火物を100として示
した。耐酸化性は、耐酸化性指数が小さいものほど優れ
ている。
【0078】耐熱衝撃性試験は、1600℃の溶銑90
秒浸漬後、30秒水冷して、次いで10分空冷の繰り返
しを行って耐熱衝撃性を評価した。
秒浸漬後、30秒水冷して、次いで10分空冷の繰り返
しを行って耐熱衝撃性を評価した。
【0079】耐熱衝撃性の評価は、1回の熱衝撃試験で
耐火物に亀裂が生じたものを不良、2〜4回の繰り返し
熱衝撃試験で耐火物に亀裂が生じたものを良、4回の熱
衝撃試験で耐火物に亀裂が生じなかったものを優とし
た。
耐火物に亀裂が生じたものを不良、2〜4回の繰り返し
熱衝撃試験で耐火物に亀裂が生じたものを良、4回の熱
衝撃試験で耐火物に亀裂が生じなかったものを優とし
た。
【0080】総合判定として、残存膨張が0.3%以
上、耐食性指数が60以下、耐機械的衝撃性が室温、1
400℃の曲げ強度共に150(kg/cm2)以上、
耐酸化性指数が60以下、耐熱衝撃性が優のものを○、
残存膨張、耐食性指数、耐機械的衝撃性、耐酸化性指数
または耐熱衝撃性のいずれか一つが前記基準を満たさな
いものを×とした。
上、耐食性指数が60以下、耐機械的衝撃性が室温、1
400℃の曲げ強度共に150(kg/cm2)以上、
耐酸化性指数が60以下、耐熱衝撃性が優のものを○、
残存膨張、耐食性指数、耐機械的衝撃性、耐酸化性指数
または耐熱衝撃性のいずれか一つが前記基準を満たさな
いものを×とした。
【0081】本発明のスピネル、マグネシア、金属、ガ
ラスを添加したAl2O3―SiC―炭素系耐火物は、第
2表に示すように、残存膨張に優れると共に優れた耐食
性、耐機械的衝撃性、耐酸化性、耐熱衝撃性を示した。
ラスを添加したAl2O3―SiC―炭素系耐火物は、第
2表に示すように、残存膨張に優れると共に優れた耐食
性、耐機械的衝撃性、耐酸化性、耐熱衝撃性を示した。
【0082】一方、比較例15は、マグネシアの添加量
が少ないために残存収縮を示し、残存膨張に劣り、さら
に黒鉛、金属、ガラスの添加量が少ないために耐食性、
耐機械的衝撃性、耐酸化性、耐熱衝撃性に劣っていた。
が少ないために残存収縮を示し、残存膨張に劣り、さら
に黒鉛、金属、ガラスの添加量が少ないために耐食性、
耐機械的衝撃性、耐酸化性、耐熱衝撃性に劣っていた。
【0083】比較例16はマグネシア、金属の添加量が
多いために、耐熱衝撃性にかなり劣っていた。
多いために、耐熱衝撃性にかなり劣っていた。
【0084】比較例17は、添加するマグネシアの粒径
が74μmを越えているため、スピネル生成量が少な
く、残存膨張、耐食性に劣っていた。
が74μmを越えているため、スピネル生成量が少な
く、残存膨張、耐食性に劣っていた。
【0085】比較例18は、スピネル、マグネシア、金
属、ガラスが添加されていないため、残存膨張、耐食
性、耐酸化性、耐機械的衝撃性および耐熱衝撃性に劣っ
ていた。
属、ガラスが添加されていないため、残存膨張、耐食
性、耐酸化性、耐機械的衝撃性および耐熱衝撃性に劣っ
ていた。
【0086】尚、第2表において比較例15、16の粒
度74μm以下のマグネシアを使用したものを○、比較
例17の粒度74μm超のマグネシアを使用したものを
○として表示し、比較例18ではマグネシアを使用しな
かった。
度74μm以下のマグネシアを使用したものを○、比較
例17の粒度74μm超のマグネシアを使用したものを
○として表示し、比較例18ではマグネシアを使用しな
かった。
【0087】
【発明の効果】本発明によって、耐食性、目地損耗の抑
制、耐酸化性、耐機械的衝撃性が従来の金属添加、金
属、ガラス併用添加あるいは金属、ガラス、マグネシア
併用添加だけからなる炭素含有耐火物に対して飛躍的に
向上したことは、炉体寿命延長、炉材コスト削減につな
がり非常に有効である。
制、耐酸化性、耐機械的衝撃性が従来の金属添加、金
属、ガラス併用添加あるいは金属、ガラス、マグネシア
併用添加だけからなる炭素含有耐火物に対して飛躍的に
向上したことは、炉体寿命延長、炉材コスト削減につな
がり非常に有効である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】この目地損粍を抑制するために、金属,ガ
ラスの他に粒度0.2mm以下のものを10%以下含む
1mm以下のマグネシアを添加し、残存膨張を有するア
ルミナ―炭化珪素―炭素質耐火物が使用されている(特
開平3―65556号公報)。
ラスの他に粒度0.2mm以下のものを10%以下含む
1mm以下のマグネシアを添加し、残存膨張を有するア
ルミナ―炭化珪素―炭素質耐火物が使用されている(特
開平3―65556号公報)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】マグネシアの添加量が10wt%を越える
と、体積膨張を伴うスピネル生成量が多くなり、その結
果、発現される残存膨張が大きくなり過ぎ、隣接する耐
火物同士のせりによる割れが生じることと耐熱衝撃性に
劣るからである。
と、体積膨張を伴うスピネル生成量が多くなり、その結
果、発現される残存膨張が大きくなり過ぎ、隣接する耐
火物同士のせりによる割れが生じることと耐熱衝撃性に
劣るからである。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミナ30〜60wt%、スピネル1
0〜58wt%、炭化珪素2〜10wt%および黒鉛1
0〜20wt%からなる耐火原料100wt%に対し
て、粒度74μm以下のマグネシアを2〜10wt%添
加したことを特微とする炭素含有耐火物。 - 【請求項2】 アルミナ30〜60wt%、スピネル1
0〜58wt%、炭化珪素2〜10wt%および黒鉛1
0〜20wt%からなる耐火原料100wt%に対し
て、粒度74μm以下のマグネシアを2〜10wt%、
AlまたはAl合金を2〜10wt%およびガラス粉末
を0.5〜3wt%添加したことを特徴とする炭素含有
耐火物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5095111A JPH06287057A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 炭素含有耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5095111A JPH06287057A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 炭素含有耐火物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06287057A true JPH06287057A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14128747
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5095111A Withdrawn JPH06287057A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 炭素含有耐火物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06287057A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6461991B1 (en) * | 1998-01-28 | 2002-10-08 | Krosaki Corporation | Alumina-magnesia-graphite refractory |
| WO2013027890A1 (en) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | Korea Institute Of Science And Technology | Spinel-silicon carbide refractory compositions with high corrosion resistivity to coal slag and manufacturing method thereof |
| JP2018168014A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | Jfeスチール株式会社 | 不焼成れんが耐火物および不焼成れんが耐火物の製造方法 |
| JP2022182319A (ja) * | 2021-05-28 | 2022-12-08 | 株式会社ヨータイ | 低カーボンMgO-Cれんが及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5095111A patent/JPH06287057A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6461991B1 (en) * | 1998-01-28 | 2002-10-08 | Krosaki Corporation | Alumina-magnesia-graphite refractory |
| AU760214B2 (en) * | 1998-01-28 | 2003-05-08 | Krosaki Corporation | Alumina-magnesia-graphite type refractory |
| EP1052233A4 (en) * | 1998-01-28 | 2004-11-03 | Krosaki Corp | REFRACTORY MATERIAL OF THE ALUMINA-MAGNESIA-GRAPHITE TYPE |
| WO2013027890A1 (en) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | Korea Institute Of Science And Technology | Spinel-silicon carbide refractory compositions with high corrosion resistivity to coal slag and manufacturing method thereof |
| KR101247691B1 (ko) * | 2011-08-22 | 2013-04-01 | 한국과학기술연구원 | 석탄슬래그 침식에 강한 스피넬/탄화규소 내화물 조성물 및 이의 제조방법 |
| JP2018168014A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | Jfeスチール株式会社 | 不焼成れんが耐火物および不焼成れんが耐火物の製造方法 |
| JP2022182319A (ja) * | 2021-05-28 | 2022-12-08 | 株式会社ヨータイ | 低カーボンMgO-Cれんが及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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