JPH06287182A - アルキルグリシン誘導体 - Google Patents

アルキルグリシン誘導体

Info

Publication number
JPH06287182A
JPH06287182A JP1175794A JP1175794A JPH06287182A JP H06287182 A JPH06287182 A JP H06287182A JP 1175794 A JP1175794 A JP 1175794A JP 1175794 A JP1175794 A JP 1175794A JP H06287182 A JPH06287182 A JP H06287182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
reaction
general formula
alk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1175794A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sato
篤 佐藤
Yoshihisa Nozawa
良久 野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP1175794A priority Critical patent/JPH06287182A/ja
Publication of JPH06287182A publication Critical patent/JPH06287182A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式(1) (式中、Rは置換基を有してもよいフェニル基、ナフ
チル基又は窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を1又
は2個有する複素環式基を示し、Rは水素原子、カル
ボキシメチル基又は低級アルコキシカルボニルメチル基
を示し、Rは低級アルキル基を示し、Rは水素原子
又はトリチル基を示し、ALKは低級アルキレン基を示
し、nは0又は1を示す。)で表わされるアルキルグリ
シン誘導体又はその塩。 【効果】 上記化合物は従来にはない、強いアンジオテ
ンシンII受容体拮抗作用を有するものであることから、
循環器系疾患治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なアルキルグリシン
誘導体又はその塩並びにそれらの合成中間体に関し、更
に詳しくは強力なアンジオテンシンII受容体拮抗作用及
び血圧降下作用を有し、高血圧症、心臓病、動脈硬化
症、脳卒中等の循環器系疾患治療剤として有用なアルキ
ルグリシン誘導体又はその塩並びにそれらの合成中間体
に関する。
【0002】
【従来の技術】レニン−アンジオテンシン系は生体内の
強い昇圧物質の一つであるアンジオテンシンIIを生成す
ることから、高血圧の発症、維持に重要な役割を担って
いると考えられている。アンジオテンシンIIは、主とし
てアンジオテンシンII変換酵素を介して生成されること
から、アンジオテンシンII変換酵素阻害薬は降圧作用を
示し、降圧剤として期待されていたが、近年、アンジオ
テンシンIIはアンジオテンシンII変換酵素を介する系以
外でも生成され、しかも、生成されたアンジオテンシン
IIは全て細胞膜上の受容体を介して昇圧を起こすことが
判明した。このことから、その拮抗薬はアンジオテンシ
ンII変換酵素阻害薬より更に特異的な降圧作用を有する
ことが期待される。
【0003】しかし、ペプチド性拮抗薬は、非経口投与
では作用時間が短かく、一方、経口投与では無効である
ことが報告されている〔N.A.Ondetti et
al.,Annual Reports in Me
dicinal Chemistry,13,82〜9
1,(1978)〕。このため、現在では、イミダゾー
ルやキサンチンなどの芳香環を中心とする誘導体につい
て探索が進められている(例えば特開昭56−7107
3、特開昭56−71074、特開昭57−9227
0、特開昭58−157768、特開昭62−2406
83、特開昭63−23868、EP323841、特
開平1−11787、特開平3−223284号公報
等)が、これらもまた、必ずしも満足のいく拮抗作用を
示すものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は優れたアンジオテンシンII受容体拮抗作用及び血圧降
下作用を有し、医薬として有用な物質を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、後述するアルキルグリシン
誘導体が強力なアンジオテンシンII受容体拮抗作用及び
血圧降下作用を示し、循環器系疾患治療剤として有用な
ものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は下記一般式(1):
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 は置換基を有してもよいフェ
ニル基、ナフチル基又は窒素原子、酸素原子もしくは硫
黄原子を1又は2個有する複素環式基を示し、R2 は水
素原子、カルボキシメチル基又は低級アルコキシカルボ
ニルメチル基を示し、R3 は低級アルキル基を示し、R
4 は水素原子又はトリチル基を示し、ALKは低級アル
キレン基を示し、nは0又は1を示す。)で表わされる
アルキルグリシン誘導体又はその塩に係るものである。
【0009】本明細書において「低級」とは炭素数が1
〜6個を意味する。「低級アルキル基」としては、例え
ばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n
−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル基等の直鎖状
又は分枝状のアルキル基が挙げられる。「低級アルコキ
シ基」としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペンチルオ
キシ、イソペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ基等の
直鎖状又は分枝状のアルコキシ基が挙げられる。
【0010】本発明の一般式(1)で表わされるアルキ
ルグリシン誘導体又はその塩のR1で示される窒素原
子、酸素原子もしくは硫黄原子を1又は2個有する複素
環式基としては、例えばピロリル、フリル、チエニル、
ピリジル、ピペリジル、ピロリジニル等の窒素原子、酸
素原子又は硫黄原子を1個含む5員又は6員複素環式
基、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラジニル、
ピリミジニル、ピリダジニル、イミダゾリジニル、イミ
ダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジ
ニル、モルホリニル基等の窒素原子、酸素原子又は硫黄
原子を2個含む5員又は6員複素環式基等が挙げられ
る。
【0011】R1 で示されるフェニル基、ナフチル基又
は窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を1又は2個有
する複素環式基が有する置換基としては、例えばフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子、ニトロ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ト
リフルオロメチル基、水酸基、アミノ基、カルボキシル
基等が挙げられる。
【0012】ALKで示される低級アルキレン基として
は、例えばメチレン、エチレン、1−メチルエチレン、
プロピレン、2−エチルプロピレン、ブチレン、ペンチ
レン、ヘキシレン基等の直鎖状又は分枝状のアルキレン
基が挙げられる。
【0013】このようなR1 のうち好ましいものは、置
換基を有してもよいフェニル基、ナフチル基、ピリジル
基、フリル基、チエニル基又はピラジニル基で、特に置
換基を有してもよいフェニル基が好ましく、この場合、
置換基としては低級アルキル基又は低級アルコキシ基が
好ましい。R2 のうち好ましいものはカルボキシメチル
基又は低級アルコキシカルボニルメチル基で、特にカル
ボキシメチル基又はエトキシカルボニルメチル基が好ま
しい。R3 のうち特に好ましいものはn−ブチル基であ
る。R4 のうち特に好ましいものは水素原子である。A
LK及びnについてはALKがメチレン基の時、nは1
であることが、ALKがエチレン基の時、nは0である
ことが好ましい。
【0014】本発明のより好ましい化合物は、一般式
(1)においてR1 が置換基を有してもよいフェニル
基、ナフチル基、ピリジル基、フリル基、チエニル基又
はピラジニル基、R2 が水素原子、カルボキシメチル基
又は低級アルコキシカルボニルメチル基、R3 が低級ア
ルキル基、R4 が水素原子又はトリチル基、ALKがメ
チレン基又はエチレン基、nが0又は1であるアルキル
グリシン誘導体又はその塩である。
【0015】本発明の更に好ましい化合物は、R1 が置
換基を有してもよいフェニル基、R 2 がカルボキシメチ
ル基又は低級アルコキシカルボニルメチル基、R3 が低
級アルキル基、R4 が水素原子、ALKがメチレン基又
はエチレン基、nが0又は1であるアルキルグリシン誘
導体又はその塩である。
【0016】本発明の特に好ましい化合物は、R1 が低
級アルキル基又は低級アルコキシ基で置換されてもよい
フェニル基、R2 がカルボキシメチル基又はエトキシカ
ルボニルメチル基、R3 がn−ブチル基、R4 が水素原
子、ALKがメチレン基、nが1又はALKがエチレン
基、nが0であるアルキルグリシン誘導体又はその塩で
ある。R1 の低級アルキル基の中ではメチル基が、低級
アルコキシ基の中ではメトキシ基が特に好ましい。
【0017】本発明の一般式(1)で表わされるアルキ
ルグリシン誘導体は、例えばnが1の場合は下記の反応
工程式(I)に従い、nが0の場合は下記の反応工程式
(V)に従い製造することができる。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、Trはトリチル基を示し、R1
2 、R3 、ALKはそれぞれ前記と同義である。)
【0020】(A工程)一般式(2)で表わされる公知
化合物を低級アルキルアミンと、適当な溶媒中、場合に
より塩基の存在下に、反応させることにより、一般式
(3)で表わされる化合物を得る。溶媒としては、反応
に関与しないものであれば特に制限はなく、例えばテト
ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、アセトニトリル、ジオキサン等が挙げられ
る。塩基としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸カ
リウム及び炭酸ナトリウム等が挙げられる。上記反応に
際しては、一般式(2)の化合物1モルに対し、低級ア
ルキルアミンを1〜10モル程度、塩基を1〜3モル程
度使用するのが好ましい。反応温度は室温から100℃
程度であり、反応時間は1〜12時間程度が好ましい。
なお、ここで使用する一般式(2)で表わされる化合物
は、例えば特開昭63−23868号公報に記載の方法
又はそれに準じた方法により合成できる。
【0021】(B工程)A工程で得られた一般式(3)
で表わされる化合物を、適当な溶媒中でブロモアセチル
クロライドと反応させることにより、一般式(4)で表
わされる化合物を得る。溶媒としては、反応に関与しな
いものであれば特に制限はなく、例えば塩化メチレン、
クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセ
トニトリル、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。反応に際し
ては、一般式(3)の化合物1モルに対し、ブロモアセ
チルクロライドを1〜5モル程度使用するのが好まし
い。反応温度は氷冷下から室温程度であり、反応時間は
10分〜1時間程度が好ましい。
【0022】(C工程)B工程で得られた一般式(4)
で表わされる化合物を、適当な溶媒中、塩基の存在下
に、一般式(5)で表わされる化合物と反応させること
により、目的の一般式(1a)で表わされる化合物を得
る。溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に
制限はなく、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げ
られる。塩基としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。反応に際
しては、一般式(4)の化合物1モルに対し、一般式
(5)の化合物を1〜3モル程度、塩基を1〜3モル程
度使用するのが好ましい。反応温度は室温から100℃
程度であり、反応時間は1〜12時間程度が好ましい。
ここで用いる一般式(5)で表わされる化合物は、公知
の化合物であるか又は該公知化合物の製造方法に準じた
製造方法により合成できる。
【0023】(D工程)C工程で得られた一般式(1
a)で表わされる化合物を、通常行われる脱保護の条件
に従って反応させることにより、目的の一般式(1b)
で表わされる化合物を得る。上記反応は、例えば0.5
〜2N程度の塩酸又は酢酸を含む含水アルコール類(例
えば、メタノール、エタノール等)中、室温程度で0.
5〜12時間程度反応させることにより有利に進行す
る。
【0024】上記化合物(1a)においてR2 が低級ア
ルコキシカルボニルメチル基で表わされる化合物は下記
反応工程式(II)又は(III)に従い製造することもで
きる。
【0025】
【化4】
【0026】(式中、R5 は低級アルキル基を示し、R
1 、R3 、ALK、Trはそれぞれ前記と同義であ
る。)すなわち、前記反応工程式(I)のC工程にて得
られた一般式(1c)で表わされる化合物を適当な溶媒
中、塩基の存在下に、一般式(6)で表わされる化合物
と反応させることにより目的の一般式(1d)で表わさ
れる化合物を得る。溶媒としては、反応に関与しないも
のであれば特に制限はなく、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等が挙げられる。塩基としては、例えば炭酸水素
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げら
れる。反応に際しては、一般式(1c)の化合物1モル
に対し一般式(6)の化合物を1〜3モル程度、塩基を
1〜3モル程度使用するのが好ましい。反応温度は室温
から100℃程度であり、反応時間は1〜12時間程度
が好ましい。
【0027】
【化5】
【0028】(式中、R1 、R3 、R5 、ALK、Tr
は前記と同義である。)一般式(7)で表わされる化合
物をオキサリルクロリド、チオニルクロリド、オキシ塩
化リン等のクロル化剤と公知慣用な方法で反応させるこ
とにより得られる塩化アシル体を反応工程式(I)のA
工程で得られた一般式(3)で表わされる化合物と適当
な溶媒中、塩基の存在下に反応させることにより、目的
の一般式(1d)で表わされる化合物を得る。溶媒とし
ては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、
例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド等が挙げられ
る。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン
等の有機塩基が挙げられる。反応に際しては、一般式
(3)の化合物1モルに対し、一般式(7)の化合物を
1〜3モル程度、塩基を1〜10モル程度使用するのが
好ましい。反応温度は氷冷下から室温程度であり、反応
時間は10分〜1時間程度が好ましい。
【0029】ここで用いる一般式(7)で表わされる化
合物は、例えばR1-ALK-NH2(式中、R1 、ALKは前記
と同義である)で表わされるアミンに選択的に脱保護可
能な2種類のブロモ酢酸エステルを作用させ、N,N−
ビス(アルコキシカルボニルメチル)体とした後、一方
のエステル部を選択的に脱保護し、モノカルボン酸とす
ることができる。
【0030】上記反応工程式(II)又は(III)で得ら
れた化合物(1d)は、反応工程式(I)のD工程と同
様にトリチル基を脱保護することにより化合物(1b)
においてR2 が低級アルコキシカルボニルメチル基であ
る化合物とすることができる。
【0031】一方、化合物(1b)においてR2 が低級
アルコキシカルボニルメチル基で表わされる化合物は下
記の反応工程式(IV)に従い製造することもできる。
【0032】
【化6】
【0033】(式中、R1 、R3 、R5 、ALKはそれ
ぞれ前記と同義である。)すなわち、前記反応工程式
(III)と同様の方法により、一般式(8)で表わされ
る化合物と一般式(7)で表わされる化合物とを反応さ
せて一般式(9)で表わされる化合物を得、これと種々
のアジド化合物を適当な溶媒中で反応させることによ
り、目的の一般式(1e)で表わされる化合物を得る。
上記反応に使用される溶媒としては、反応に関与しない
ものであれば特に制限はなく、例えばジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、トルエン、ベンゼン等が
挙げられる。アジド化合物としては、例えばトリアルキ
ルスズアジド、アジ化水素酸等が挙げられる。反応にお
いては、一般式(9)の化合物1モルに対し、アジド化
合物を1〜5モル程度使用するのが好ましい。トリアル
キルスズアジドを用いる場合は、トルエン又はベンゼン
中で加熱還流しながら4〜48時間程度反応させるのが
好ましい。アジ化水素酸を用いる場合は、ナトリウムア
ジドと塩化アンモニウムとを一般式(9)の化合物1モ
ルに対し1〜10モル程度使用し、ジメチルホルムアミ
ド中、100〜150℃程度で1〜10日程度反応させ
るのが好ましく、更に反応中にナトリウムアジドと塩化
アンモニウムを適当量追加することによって、該反応を
促進させることができる。
【0034】
【化7】
【0035】(式中、R1 、R2 、R3 、ALKはそれ
ぞれ前記と同義である。)一般式(10)で表わされる
化合物をホスゲンと公知慣用な方法で反応させることに
より得られる化合物を反応工程式(I)のA工程で得ら
れた一般式(3)で表わされる化合物と適当な溶媒中、
塩基の存在下に反応させることにより、目的の一般式
(1f)で表わされる化合物を得る。溶媒としては、反
応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば塩
化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジメチルホルムアミド、ベンゼン、トルエン等
が挙げられる。塩基としては、例えばトリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基が挙げられる。反応に際して
は、一般式(3)の化合物1モルに対し、一般式(1
0)の化合物を1〜3モル程度、塩基を3〜10モル程
度使用するのが好ましい。反応温度は氷冷下から100
℃程度であり、反応時間は1〜24時間程度が好まし
い。
【0036】ここで用いる一般式(10)で表わされる
化合物においてはR2 が低級アルコキシカルボニルメチ
ル基で表わされる化合物は、例えばR1-ALK-NH2(式中、
1、ALKは前記と同義である)で表わされるアミン
にブロモ酢酸エステルを作用させ、N−アルキルグリシ
ンエステル体とすることができる。
【0037】上記反応工程式(V)で得られた化合物
(1f)は、反応工程式(I)のD工程と同様にトリチ
ル基を脱保護することによりR4 が水素原子である化合
物とすることができる。
【0038】上記反応工程式(I)〜(V)より得られ
た化合物(1a)、(1b)若しくは(1f)において
2 が低級アルコキシカルボニルメチル基である化合
物、化合物(1d)又は化合物(1e)を脱エステル化
することによりR2 がカルボキシメチル基である本発明
化合物に導くことができる。上記脱エステル化反応は、
化合物が有するアルキル基により、その反応条件が異な
る。例えば、メチル基やエチル基の場合には、2〜5倍
当量の水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水−メタ
ノール系中、室温程度で1〜12時間程度反応させるの
がよく、t−ブチル基の場合には、塩酸又はトリフルオ
ロ酢酸と、適当な有機溶媒(例えば、クロロホルム、塩
化メチレン、アセトニトリル等)中、室温程度で1〜1
2時間反応させるのがよい。
【0039】上記反応工程式(I)〜(V)並びに脱エ
ステル化により得られる本発明化合物(1)は、通常の
分離精製手段、例えば、再結晶、蒸留、カラムクロマト
グラフィー等により容易に結晶又は油状物として単離す
ることができる。
【0040】本発明のアルキルグリシン誘導体(1)
は、常法により生理学的に許容し得る酸又は塩基との
塩、例えば塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸との塩、酢酸、
シュウ酸、コハク酸、マレイン酸等の有機酸との塩、ナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウ
ム等のアルカリ土類金属との塩に導くことができる。
【0041】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0042】参考例1 N−n−ペンチル−[2′−(N−トリフェニルメチル
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ルアミンの合成 [2′−(N−トリフェニルメチルテトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルブロマイド10.
0gをテトラヒドロフラン100mlに溶解させ室温でn
−ペンチルアミン10mlを加えて12時間攪拌した。反
応終了後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を、
水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精
製し、油状物を得た。これを、エーテルから結晶化させ
て白色結晶の標記化合物を8.35g(収率85%)得
た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.88(t,3H), 1.26(m,2H), 1.48
(m,2H),2.58(t,2H), 3.68(s,2H), 6.90(m,5H),7.21-7.5
2(m,17H), 7.44(m,2H), 7.92(dd,1H)
【0043】参考例2〜5 参考例1と同様の方法により下記表1に示す化合物を合
成した。
【0044】
【表1】
【0045】参考例6 N−n−ブチル−2′−シアノ−ビフェニル−4−イル
−メチルアミンの合成2′−シアノ−ビフェニル−4−
イル−メチルブロミド500mgとn−ブチルアミンを用
いて参考例1と同様の操作を行い無色透明油状の標記化
合物を460mg(収率95%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.93(t,3H), 1.37(m,2H), 1.54
(m,2H),1.81(brs,1H), 2.68(t,2H), 3.86(s,2H),7.40-
7.55(m,6H), 7.64(dt,1H), 7.76(dt,1H)
【0046】参考例7 N−n−ペンチル−N−[2′−(N−トリフェニルメ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]
メチル−ブロモアセトアミドの合成 参考例1で得たN−n−ペンチル−[2′−(N−トリ
フェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル]メチルアミン8.35gを、塩化メチレン2
00mlに溶解させトリエチルアミン12mlを加え氷冷し
た。そこへ、ブロモアセチルクロライド6mlを滴下し、
室温とした後10分間攪拌した。反応終了後、溶媒を留
去し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を、水
及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し留去
し、標記化合物を9.63g(収率95%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.88(t,3H), 1.18-1.37(m,4H),
1.53-1.60(m,2H),3.09,3.26(各t,2H),3.87,4.13(各s,2
H),4.45,4.51(各s,2H),6.90(d,6H), 7.01(d,1H),7.09
(d,1H), 7.14(d,1H),7.23-7.38(m,11H), 7.47(m,2H),7.
96(m,1H) 参考例2〜5で得た各アミン体も同様な方法でブロモア
セチル化を行った。
【0047】参考例8 N−ベンジルグリシンエチルエステルの合成 ベンジルアミン25.0gを、テトラヒドロフラン30
0mlに溶解させトリエチルアミン35mlを加えた後、ブ
ロモ酢酸エチルエステル26.0mlを室温で加え4時間
攪拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し留去した。得られた粗生成物を減圧蒸留で
精製し無色透明な液体である標記化合物を37.7g
(収率85%)得た。 沸点:115℃(2mmHg) NMR(270MHz,CDCl3) δ:1.27(t,3H), 1.85(s,1H), 3.41
(s,2H),3.81(s,2H), 4.19(q,2H), 7.32(s,5H)
【0048】参考例9〜15 参考例8と同様の方法により表2及び表3に示す化合物
を合成した。但し、精製はシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2)で行っ
た。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】参考例16 N−ベンジル−N−t−ブトキシカルボニルメチル−グ
リシン−エチルエステルの合成 参考例8で得たN−ベンジル−グリシン−エチルエステ
ル10gをテトラヒドロフラン200mlに溶解させ、炭
酸水素ナトリウム5.2g、ブロモ酢酸t−ブチルエス
テル9.1mlを順次室温で加え5時間還流させた。放冷
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を、水及び
飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精製
し、無色透明な液体である標記化合物を15.2g(収
率96%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:1.27(t,3H), 1.47(s,9H), 3.43
(s,2H),3.53(s,2H), 3.91(s,2H), 4.16(q,2H),7.25-7.4
0(m,5H)
【0052】参考例17 N−ベンジル−N−カルボキシメチル−グリシン−エチ
ルエステルの合成 参考例16で得たN−ベンジル−N−t−ブトキシカル
ボニルメチル−グリシン−エチルエステル15gを4N
−塩酸−酢酸エチル溶液に溶解させ、12時間室温で攪
拌した。反応終了後、水を加え酢酸エチルで抽出した。
抽出液を、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム
で乾燥し留去し、無色透明油状の標記化合物を12.3
g(収率100%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:1.27(t,3H), 3.49(s,2H), 3.51
(s,2H),3.90(s,2H), 4.19(q,2H), 7.33(m,5H),8.28(br
s,1H)
【0053】参考例18 N−(2−フェニルエチル)−グリシンエチルエステル
の合成 2−フェニルエチルアミン10.0gを、塩化メチレン
200mlに溶解させトリエチルアミン18mlを加えた
後、ブロモ酢酸エチルエステル9.2mlを室温で加え4
時間攪拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽
出した。抽出液を、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナ
トリウムで乾燥し留去した。得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製
し、無色透明な液体である標記化合物を13.7g(収
率80%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:1.26(t,3H), 2.78-2.92(m,4H),
3.41(s,2H),4.17(q,2H), 7.17-7.33(m,5H)
【0054】参考例19〜20 参考例18と同様の方法により表4に示す化合物を合成
した。
【0055】
【表4】
【0056】実施例1 (A)N−n−ペンチル−N−[2′−(N−トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−ベンジルアミノアセトアミドの合成 参考例7で得たN−n−ペンチル−N−[2′−(N−
トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル−ブロモアセトアミド600mg
を、テトラヒドロフラン10mlに溶解させ、そこへベン
ジルアミン471.5mg、炭酸水素ナトリウム147.
4mgを加えて4時間還流させた。放冷後、水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥し留去した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=4:1)で精製し白色アモルファス
の標記化合物を500mg(収率80%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.84(t,3H), 1.09-1.49(m,6H),
2.05(brs,1H),2.90,3.24(各t,2H),3.36,3.44(各s,2H),
3.74,3.85(各s,2H),4.29,4.52(各s,2H),6.88(m,7H), 7.
00(d,1H),7.07-7.51(m,19H), 7.94(m,1H)
【0057】(B)N−n−ペンチル−N−[2′−
(1−H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−ベンジルアミノアセトアミドの合成 上記(A)で得たN−n−ペンチル−N−[2′−(N
−トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチル−ベンジルアミノアセトアミド
500mgをクロロホルム2mlに溶解させ、次いでメタノ
ール10mlを加えた。そこへ、室温で濃塩酸0.5mlを
加え10分間攪拌した。反応液を、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水でpH=4とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥
し留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:
1)で精製し白色アモルファスの標記化合物を270mg
(収率83%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.84(t,3H), 1.15-1.47(m,6H),
3.18,3.38(brs t,2H),3.90,4.01(各s,2H),4.22(s,2H),
4.34(s,2H),6.70(d,1H), 6.85(m,3H),7.15-7.83(m,9H) MS((-)FABMS m/z):467(M-1)+
【0058】実施例2〜12 実施例1と同様の方法により表5、表6、表7及び表8
に示す化合物を合成した。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】実施例13 (A)N−n−ペンチル−N−[2′−(N−トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−ベン
ジルアミノ)アセトアミドの合成 参考例7で得たN−n−ペンチル−N−[2′−(N−
トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル−ブロモアセトアミド3.63g
を、ジメチルホルムアミド50mlに溶解させた後、参考
例8で得たN−ベンジルグリシンエチルエステル1.5
g及び炭酸水素ナトリウム600mgを加え、外温を10
0℃として4時間攪拌した。次いで反応液を真空ポンプ
を用いて留去した後、クロロホルムで抽出した。抽出液
を水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
し留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)
で精製し白色アモルファスの標記化合物を3.5g(収
率83%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.82(t,3H), 0.99-1.51(m,9H),
2.99,3.17(各t,2H),3.41(s,2H), 3.81(s,2H),3.85,3.93
(各s,2H),4.05-4.23(m,2H),4.46,4.48(各s,2H),6.81(d,
1H), 6.89(m,4H),6.97(d,1H), 7.06(m,2H),7.21-7.53
(m,19H), 7.93(m,1H)
【0064】(B)N−n−ペンチル−N−[2′−
(1−H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−ベン
ジルアミノ)アセトアミドの合成 上記(A)で得たN−n−ペンチル−N−[2′−(N
−トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチル−(N−エトキシカルボニルメ
チル−ベンジルアミノ)アセトアミド3.5gを使用
し、実施例1(B)と同様の操作を行い白色アモルファ
スの標記化合物を2.12g(収率87%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.84(dt,3H), 1.09-1.53(m,9
H),3.19,3.30(各t,2H),3.35,3.38(各s,2H),3.40,3.50
(各s,2H),3.76(s,2H), 4.10(q,2H),4.43,4.53(各s,2H),
7.08(m,4H), 7.01-7.26(m,9H),7.40-7.63(m,3H), 7.98
(m,1H) MS((-)FABMS m/z):553(M-1)+
【0065】実施例14〜24 実施例13と同様の方法により表9、表10及び表11
に示す化合物を合成した。
【0066】
【表9】
【0067】
【表10】
【0068】
【表11】
【0069】実施例25 N−n−ペンチル−N−[2′−(1−H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル−(N−
カルボキシメチル−ベンジルアミノ)アセトアミドの合
成 実施例13(B)で得たN−n−ペンチル−N−[2′
−(1−H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−ベ
ンジルアミノ)アセトアミド1.0gをメタノール10
mlに溶解させ、そこへ1Nの水酸化ナトリウム水10ml
を加え、12時間室温で攪拌した。次に反応液をエーテ
ルで洗浄した後、水層を10%塩酸水でpH=4とし、ク
ロロホルムで抽出した。抽出液を水及び飽和食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し留去して白色アモルフ
ァスの標記化合物を920mg(収率97%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.84(m,3H), 1.06-1.51(m,6H),
3.04,3.41(各brs,2H),3.67(s,2H), 3.97(s,2H), 4.21
(s,2H),4.36,4.39(各s,2H),6.88(m,4H), 7.15-7.48(m,8
H),7.71,7.76(各d,1H) MS((-)FABMS m/z):525(M-1)+
【0070】実施例26〜36 実施例25と同様の方法により表12、表13及び表1
4に示す化合物を合成した。
【0071】
【表12】
【0072】
【表13】
【0073】
【表14】
【0074】実施例37 N−n−ペンチル−N−[2′−(1−H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル−(N−
カルボキシメチル−ベンジルアミノ)アセトアミドの別
途合成法−1 (A)N−n−ペンチル−N−[2′−(N−トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−ベン
ジルアミノ)アセトアミドの合成 実施例1(A)で得たN−n−ペンチル−N−[2′−
(N−トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル−ベンジルアミノアセトア
ミド1.0gを、テトラヒドロフラン10mlに溶解さ
せ、次いで炭酸水素ナトリウム181.0mgを加えた
後、ブロモ酢酸エチルエステル0.3mlを加えて12時
間還流させた。放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:5)で精製し白色アモルファスの標記化合物を92
3.4mg(収率82%)得た。以下、実施例1(B)、
実施例25と同様の方法により標記化合物を479.1
mg(収率81%)得た。NMRスペクトルは、それぞれ
対応する化合物のデータと一致した。
【0075】実施例38〜43 実施例37と同様の方法により表15及び表16に示す
化合物を合成した。
【0076】
【表15】
【0077】
【表16】
【0078】実施例44 N−n−ペンチル−N−[2′−(1−H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル−(N−
カルボキシメチル−ベンジルアミノ)アセトアミドの別
途合成法−2 (A)N−n−ペンチル−N−[2′−(N−トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−ベン
ジルアミノ)アセトアミドの合成 参考例17で得たN−ベンジル−N−カルボキシメチル
−グリシン−エチルエステル1.0gを塩化メチレン3
0mlに溶解させ0℃とした後、オキサリルクロリド0.
5mlを加え、次いでトリエチルアミン1.7mlを滴下し
た。反応液を室温として15分間攪拌した後、参考例1
で得たN−n−ペンチル−[2′−(N−トリフェニル
メチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチルアミン2.0gを加え室温で1時間攪拌し
た。反応終了後、溶媒を留去し、水を加えて酢酸エチル
で抽出した。抽出液を、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫
酸ナトリウムで乾燥し留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=1:5)で精製し白色アモルファスの標記化
合物を2.26g(収率80%)得た。以下、実施例1
(B)、実施例25と同様の方法により標記化合物を
1.17g(収率81%)得た。NMRスペクトルは、
それぞれ対応する化合物のデータと一致した。
【0079】実施例45 N−n−ブチル−N−[2′−(1−H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル−(N−カ
ルボキシメチル−ベンジルアミノ)アセトアミドの別途
合成法 (A)N−n−ブチル−N−[2′−シアノ−ビフェニ
ル−4−イル]メチル−(N−エトキシカルボニルメチ
ル−ベンジルアミノ)アセトアミドの合成 実施例44(A)と同様の方法により、N−n−ペンチ
ル−[2′−(N−トリフェニルメチルテトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルアミンに代え
て参考例6で得たN−n−ブチル−2′−シアノ−ビフ
ェニル−4−イル−メチルアミン460mgを用いて油状
の標記化合物を620mg(収率72%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.87(m,3H), 1.10-1.64(m,7H),
3.20,3.36(各t,2H),3.55(m,2H), 3.90(m,2H),4.15(q,2
H), 4.64(m,2H),7.12-7.68(m,12H), 7.77(m,1H) MS(EIMS m/z):497(M+)
【0080】(B)N−n−ブチル−N−[2′−(1
−H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−ベンジ
ルアミノ)アセトアミドの合成 上記(A)で得たN−n−ブチル−N−[2′−シアノ
−ビフェニル−4−イル]メチル−(N−エトキシカル
ボニルメチル−ベンジルアミノ)アセトアミド600mg
をベンゼン200mlに溶解させ、トリ−n−ブチル−チ
ン−アジド1.2gを加えて16時間還流した。放冷
後、10%塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液
を、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥
し留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:
1)で精製し白色アモルファスの標記化合物を455mg
(収率70%)得た。NMRスペクトルは、実施例16
の化合物のデータと一致した。
【0081】(C)N−n−ブチル−N−[2′−(1
−H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル−(N−カルボキシメチル−ベンジルアミ
ノ)アセトアミドの合成 上記(B)で得たN−n−ブチル−N−[2′−(1−
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]
メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−ベンジルア
ミノ)アセトアミドを用いて、実施例25と同様の方法
により標記化合物を417mg(収率97%)得た。NM
Rスペクトルは、実施例28の化合物のデータと一致し
た。
【0082】実施例46 (A)N−n−ブチル−N−〔2′−(N−トリフェニ
ルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル−(N−エトキシカルボニルメチル−N−2
−フェニルエチル)ウレアの合成 参考例18で得たN−(2−フェニルエチル)−グリシ
ンエチルエステル16.0gを塩化メチレン200mlに
溶解させ、トリエチルアミン11.5mlを加えて室温の
状態でトリホスゲン8.1gを加えた。そこへ参考例4
で得たN−n−ブチル−N−〔2′−(N−トリフェニ
ルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチルアミン15.0gを加え室温で24時間攪拌
した。反応終了後、溶媒を留去し、水を加えて酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を10%塩酸、飽和重曹水及び飽
和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)で精製し白色
アモルファスの標記化合物を16.7g(収率78%)
得た。 (B)N−n−ブチル−N−〔2′−(1−H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル(N
−エトキシカルボニルメチル−N−2−フェニルエチ
ル)ウレアの合成 上記(A)で得たN−n−ブチル−N−〔2′−(N−
トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル〕メチル−(N−エトキシカルボニルメチ
ル−N−2−フェニルエチル)ウレア16.7gを使用
し、実施例1(B)と同様の操作を行い白色アモルファ
スの標記化合物を9.46g(収率82%)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.90(t,3H), 1.20-1.28(m,5H),
1.54(m,2H), 2.83(t,2H), 3.07(m,2H),3.46(t,2H), 3.9
0(s,2H), 4.14(q,2H),4.23(s,2H), 7.10-7.61(m,12H),
8.00(d,1H), MS[(-)FABMS m/z]:539(M-1)+
【0083】実施例47〜48 実施例46と同様の方法により表17に示す化合物を合
成した。
【0084】
【表17】
【0085】実施例49 N−n−ブチル−N−〔2′−(1−H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル(N−カル
ボキシメチル−N−2−フェニルエチル)ウレアの合成 実施例46で得たN−n−ブチル−N−〔2′−(1−
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル(N−エトキシカルボニルメチル−N−2−フェ
ニルエチル)ウレア5.4gを用いて、実施例25と同
様の方法により白色アモルファスの標記化合物を5.1
g(定量的)得た。 NMR(270MHz,CDCl3) δ:0.92(t,3H), 1.26(m,2H), 1.55
(m,2H),2.84(t,2H), 3.10(t,2H), 3.48(t,2H),3.83(s,2
H), 4.23(s,2H), 7.07-7.60(m,12H),8.08(m,1H) MS[(-)FABMS m/z]:511(M-1)+
【0086】実施例50〜51 実施例49と同様の方法により表18に示す化合物を合
成した。
【0087】
【表18】
【0088】実施例52 薬理試験(大動脈アンジオテ
ンシンII収縮抑制作用) <試験方法>ラット胸部大動脈ラセン状標本を用い、3
7℃のKrebs−Henseleit液(pH=7.
4)中にてThe Journal of Pharm
acology and Experimental
Therapeutics,247,1−7,(198
8)に記載の方法に従い実験を行った。すなわち、アン
ジオテンシンIIは、1×10-10Mより累積的に最大収
縮が得られる迄投与し、用量作用曲線を得てED50(コ
ントロール)を算出した。次に本発明化合物(ドラッ
グ)(1×10-9〜1×10-6M)を10分前処置し同
様にアンジオテンシンIIの用量作用曲線を得てED
50(ドラッグ)を算出した。これらED50値より次式を
用いてpA2 値を算出した。 pA2=−log(ドラッグ濃度)+log{[ED50
(ドラッグ)/ED50(コントロール)]−1} 結果を表19に示す。なお、現在アンジオテンシンII受
容体拮抗作用を示す化合物としてよく知られているDu
p−753のpA2 値は8.48であることより〔Ti
PS,12,2月号(1991)〕、本発明化合物は更
に強いアンジオテンシンII受容体拮抗作用を示すことは
明白である。
【0089】
【表19】
【0090】
【発明の効果】本発明のアルキルグリシン誘導体又はそ
の塩は、従来にはない、強いアンジオテンシンII受容体
拮抗作用を有するものであることから、高血圧症、心臓
病、動脈硬化症、脳卒中等の循環器系疾患治療剤として
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/41 ABU 7431−4C 31/44 AEQ 7431−4C 31/495 ABN 7431−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1): 【化1】 (式中、R1 は置換基を有してもよいフェニル基、ナフ
    チル基又は窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を1又
    は2個有する複素環式基を示し、R2 は水素原子、カル
    ボキシメチル基又は低級アルコキシカルボニルメチル基
    を示し、R3 は低級アルキル基を示し、R4 は水素原子
    又はトリチル基を示し、ALKは低級アルキレン基を示
    し、nは0又は1を示す。)で表わされるアルキルグリ
    シン誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 上記式(1)において、R1 が置換基を
    有してもよいフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、フ
    リル基、チエニル基又はピラジニル基、R2が水素原
    子、カルボキシメチル基又は低級アルコキシカルボニル
    メチル基、R3が低級アルキル基、R4 が水素原子又は
    トリチル基、ALKがメチレン基又はエチレン基、nは
    0又は1である請求項1記載のアルキルグリシン誘導体
    又はその塩。
  3. 【請求項3】 上記式(1)において、R1 が置換基を
    有してもよいフェニル基、R2 がカルボキシメチル基又
    は低級アルコキシカルボニルメチル基、R3が低級アル
    キル基、R4 が水素原子、ALKがメチレン基又はエチ
    レン基、nは0又は1である請求項1記載のアルキルグ
    リシン誘導体又はその塩。
  4. 【請求項4】 上記式(1)において、R1 が低級アル
    キル基又は低級アルコキシ基で置換されてもよいフェニ
    ル基、R2 がカルボキシメチル基又はエトキシカルボニ
    ルメチル基、R3 がn−ブチル基、R4 が水素原子、A
    LKがメチレン基、nが1又はALKがエチレン基、n
    が0である請求項1記載のアルキルグリシン誘導体又は
    その塩。
JP1175794A 1993-02-05 1994-02-03 アルキルグリシン誘導体 Pending JPH06287182A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1175794A JPH06287182A (ja) 1993-02-05 1994-02-03 アルキルグリシン誘導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1884593 1993-02-05
JP5-18845 1993-02-05
JP1175794A JPH06287182A (ja) 1993-02-05 1994-02-03 アルキルグリシン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06287182A true JPH06287182A (ja) 1994-10-11

Family

ID=26347278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1175794A Pending JPH06287182A (ja) 1993-02-05 1994-02-03 アルキルグリシン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06287182A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012534A1 (en) * 1997-09-10 1999-03-18 Ono Pharmaceutical Co., Ltd. Peroxisome proliferator-activated receptor controllers
JP2003048874A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Pola Chem Ind Inc 新規ビフェニルウレイド誘導体及びこれを有効成分とする医薬

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012534A1 (en) * 1997-09-10 1999-03-18 Ono Pharmaceutical Co., Ltd. Peroxisome proliferator-activated receptor controllers
JP2003048874A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Pola Chem Ind Inc 新規ビフェニルウレイド誘導体及びこれを有効成分とする医薬

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5183899A (en) Pyrazole derivative
AU721247B2 (en) Nitrosated and nitrosylated alpha-adrenergic receptor antagonist compounds, compositions and their uses
DE69123784T2 (de) Benzimidazolderivate, Verfahren zu deren Herstellung und Anwendung
US6417162B1 (en) Nitrosated and nitrosylated α-adrenergic receptor antagonist compounds, compositions and their uses
EP0443568B1 (en) Fused thiophene derivatives, their production and use
AU722480B2 (en) Nitrosated and nitrosylated phosphodiesterase inhibitor compounds, compositions and their uses
JPH08269060A (ja) ヘテロ環化合物、その製造方法およびそれを含有する医薬品
WO1998019672A9 (en) Nitrosated and nitrosylated phosphodiesterase inhibitor compounds, compositions and their uses
FR2673427A1 (fr) Derives heterocycliques diazotes n-substitues par un groupement biphenylmethyle, leur preparation, les compositions pharmaceutiques en contenant.
JP2544565B2 (ja) イミダゾ―ル−5−カルボン酸誘導体の新規なアシラ―ル、それらの製造方法及び利用方法
US5500427A (en) Cyclic compounds and their use
US20040259860A1 (en) Substituted piperidines and pyrrolidines as calcium sensing receptor modulators and method
US5869476A (en) Pyrimidinone derivatives
BE1005473A3 (fr) Derives heterocycliques.
KR0152299B1 (ko) 시클로헵트이미다졸 유도체, 그의 제조방법 및 이 화합물을 함유하는 치료제
US5284661A (en) Fused thiophene derivatives, their production and use
EP0925295A1 (fr) Derives de n-benzenesulfonyl-l-proline en tant qu' antagonistes de la bradykinine b2
JPH0920755A (ja) 両性型三環系化合物
JPH0748369A (ja) 置換モノピリジルメチルおよびビピリジルメチル誘導体
JPH06287182A (ja) アルキルグリシン誘導体
JP3116256B2 (ja) (チオ)ウレア誘導体
BRPI0111793B1 (pt) Método para preparação de derivados de pirazolopirimidinona para o tratamento de impotência
JPH07157485A (ja) 縮合ピリミジノン誘導体及びそれらを含有するアンジオテンシンii拮抗剤
JP2837318B2 (ja) アンジオテンシンii拮抗性ピリジン誘導体
US6458821B1 (en) N-substituted azabicycloheptane derivatives, production and use thereof