JPH06287268A - 熱可塑性ポリウレタン - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン

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JPH06287268A
JPH06287268A JP5078200A JP7820093A JPH06287268A JP H06287268 A JPH06287268 A JP H06287268A JP 5078200 A JP5078200 A JP 5078200A JP 7820093 A JP7820093 A JP 7820093A JP H06287268 A JPH06287268 A JP H06287268A
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智 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、微粒子状磁性粒子の均一分散性、
高充填性に優れた磁気記録媒体用結合剤等に有用な熱可
塑性ポリウレタン樹脂を提供することにある。 【構成】 スルホン酸金属塩基濃度及びウレタン基濃度
がそれぞれポリマー当たり10〜1000当量/106
g,2700〜3900当量/106 gである熱可塑性
ポリウレタンであり (1)脂肪族カルボン酸及びスルホン酸金属塩基を含有す
るカルボン酸を含む酸成分と少なくとも一種のグリコー
ルからなり、分子量が500〜1200であるポリエス
テルポリオール (2)ジイソシアネート (3)炭素数2〜20の少なくとも一種のグリコール を反応させて得られることを特徴とする熱可塑性ポリウ
レタン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロッキング性がなく
溶剤溶解性,塩ビ相溶性にすぐれ、且つ微粒子の分散性
及び電磁変換特性等に優れた磁気記録媒体用結合剤等に
有用な熱可塑性ポリウレタンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録媒体用結合剤としては、
セルロース樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂,塩化ビニル−酢
酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂,ポリメタア
クリル酸樹脂,塩化ビニリデン−メタアクリル酸樹脂,
ポリウレタン樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等
が使用されてきた。しかしながら上記の結合剤を用いた
場合、コンピューター用データーテープ,ビデオテープ
等のような高性能を要求される用途においては満足する
性能は得られていない。
【0003】特に近年、高機能性,高信頼性の磁気記録
媒体が要望されている。例えば、ビデオテープにおいて
はハイグレード化が加速しており、鮮明な音,画像を記
録再生するため高記録密度が可能な磁気記録媒体が要望
されている。
【0004】高密度化の対策として、磁性粉の微粒子
化,高磁力化が図られるとともに、磁性層中における磁
性粉の充填密度を増大させる傾向が強くなってきてい
る。ところが前述のような磁性粉の微粒子化による比表
面積の増大や高磁力化による凝集力の増大に伴い,前述
のような従来の結合剤では,磁性粉の分散力が十分でな
く、その分散機能をリン酸化合物等の分散剤に委ねられ
ていたが、結合剤に分散剤を配合した系では、長期使用
の場合にブレードの発生等、磁性層の耐久性に悪影響が
現れる。
【0005】上述した問題点を解決するために、結合剤
にスルホン酸金属塩基,ヒドロキシ金属塩基,カルボン
酸金属塩基,リン酸基等の親水性置換基を導入し、磁性
粉との親和性を向上させた高い分散機能を有する結合剤
が提案されている。(特公昭58−41565号公報,
特開昭57−92422公報,同59−30235号公
報,同59−154633号公報,同60−15473
号公報,同60−20315号公報,同62−1110
号公報等)これらのうち、スルホン酸金属塩基を含有す
る結合剤が最も磁性粉の分散性に優れており、有望であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
スルホン酸金属塩基を含有する結合剤は高価であり、ま
た一般的には公知の有機溶剤を反応媒体とした溶液重合
によって製造される。そのためその製品形状は液体状
(ワニス状)であり、有効成分である固形分は製品の一
部にすぎない。従って以下のような問題が挙げられる。 製品の輸送の場合、輸送コストが高くなる 可然性の有機溶剤を共存した形で輸送するため安全性
に欠ける 溶液重合に用いた反応溶媒が磁性塗料の溶剤となるた
め、磁気記録媒体製造時の溶剤回収装置に適応した溶剤
を反応溶媒に使用しなければならず、個々の装置ごとに
溶媒を変更して結合剤を製造することは困難である。
【0007】このような理由から各種の溶剤に可溶であ
り、さらにその溶剤系で各種塩化ビニル系樹脂にたいす
る溶解性(塩ビ相溶性)に優れ,且つ,磁性粉の分散性
及び電磁変換特性に優れた固形状の結合剤が望まれてい
た。またこのような固形状の磁気記録媒体用結合剤を溶
融重合又は塊状重合にて製造する場合における良好なカ
ッティング性及びカッティング後レジンを後重合する過
程での非ブロッキング性が必要であった。しかしなが
ら、ブロッキング性のない固形状の結合剤は溶剤溶解
性,塩ビ相溶性が劣る傾向にある。逆に溶剤溶解性,塩
ビ相溶性に優れたものは、レジン相互のブロッキング性
が顕著となり製品の形状を維持することが大変困難であ
った。即ちブロッキング性と溶剤溶解性及び塩ビ相溶性
は二律背反の関係にあり、スルホン酸金属塩基を有する
熱可塑性ポリウレタンにおいて,これらの特性を共に満
足しさらに磁性粉の分散性及び電磁変換に優れたものは
得られていなかった。
【0008】本発明者らは,結合剤組成を鋭意検討した
結果、ブロッキング性,溶剤溶解性及び塩ビ相溶性に優
れ且つ磁性粉の分散性及び磁気変換特性に優れた熱可塑
性ポリウレタンが得られることを見出し,本発明に至っ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明はスルホン酸
金属塩基濃度及びウレタン基濃度が、それぞれポリマー
当たり10〜1000当量/106g,2700〜390
0当量/106gである熱可塑性ポリウレタンであって、
(1) 炭素数2〜12の少なくとも1種の脂肪族カルボン
酸及びスルホン酸金属塩基含有カルボン酸を少なくとも
含む酸成分と炭素数2〜20の少なくとも一種のグリコ
ールからなるグリコール成分とからの分子量が500〜
1200であるポリエステルポリオールと(2) 少なくと
も一種の脂肪族系又は芳香族系ジイソシアネート及び
(3) 炭素数2〜20の少なくとも一種のグリコールを反
応させて得られることを特徴とする熱可塑性ポリウレタ
ンである。
【0010】本発明における熱可塑性ポリウレタン(樹
脂)はスルホン酸金属塩基濃度及びウレタン基濃度がそ
れぞれポリマー当たり10〜1000当量/106g,2
700〜3900当量/106g有するものであり、且つ
分子量が500〜1200であるポリエステルポリオー
ル及び適当な鎖延長剤を用いれば、重合物のカッティン
グ工程,カッティング後のレジンの後重合の工程におい
てブロッキング性は抑制され、良好なレジンを得ること
ができる。さらに上記条件によって得られたレジンは溶
剤溶解性,塩ビ相溶性に優れ、且つ分散性,電磁変換特
性に優れた固形状の磁気記録媒体用結合剤になりうる。
また本発明における熱可塑性ポリウレタン樹脂はNCO
/OH比すなわちジイソシアネート成分のモル数/ポリ
エステルポリオール及び鎖延長剤の合計モル数を適宜変
化させて用いることが可能であり、例えば磁性層におけ
る機械的強度をもたせるための後架橋を考慮してNCO
/OH比は適宜用いてよい。一方、熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂においてウレタン基濃度が2500未満のものを
用いた場合には,得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂は
溶剤溶解性,塩ビ相溶性は良好であるもののブロッキン
グ性が著しくなり取り扱いが困難になる。またウレタン
基濃度が3900以上のものを用いた場合にはブロッキ
ング性はなくなるが、溶剤溶解性,塩ビ相溶性は著しく
低下する。またポリエステルポリオールの平均分子量が
500未満のものを用いた場合には、柔軟性がなくなり
実用的でない。また平均分子量が1200を越える場合
には、ハードセグメントの凝集が顕著になる(最悪の場
合はゲル化)又はソフトセグメントにおける結晶性が増
加し,溶剤溶解性及び塩ビ相溶性(二相分離又は白濁状
態)が低下し、磁性粉の分散性及び電磁変換特性に悪影
響をもたらし実用性に欠けたものになる。
【0011】本発明における熱可塑性ポリウレタン樹脂
は高分子ジオール,低分子ジオール及びポリイソシアネ
ートとの反応によって得られるものである。
【0012】またスルホン酸金属塩基を含有する高分子
ジオールとしては,特にスルホン酸金属塩基を有するポ
リエステルポリオールが望ましい。スルホン酸金属塩基
を有するポリエステルポリオールはスルホン酸金属塩基
を有しないカルボン酸成分,スルホン酸金属塩基を有す
るカルボン酸成分からなる。
【0013】スルホン酸金属塩基を有しないカルボン酸
成分としては,コハク酸,グルタル酸,アジピン酸,ピ
メリン酸,スベリン酸,アゼライン酸,セバシン酸等の
脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。
【0014】スルホン酸金属塩基を含有するカルボン酸
としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸,5−カ
リウムスルホイソフタル酸,2−ナトリウムスルホイソ
フタル酸,2−カリウムスルホイソフタル酸等がある。
これらのスルホン酸金属塩基を含有するジカルボン酸成
分の共重合量は全カルボン酸成分に対して0.5モル%
以上,望ましくは1〜50モル%である。
【0015】高分子ジオールで用いられるグリコール成
分としては、エチレングリコール,プロピレングリコー
ル,1,3−プロパンジオール,2−メチル−1,3−
プロパンジオール,1,4−ブタンジオール,ネオペン
チルグリコール,1,5−ペンタンジオール,3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール,1,6−ヘキサンジオ
ール,ジエチレングリコール,ジプロピレングリコー
ル,2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル,1,4−シクロヘキサンジメタノール,トリメチル
−1,6−ヘキサンジオール,1,12−ドデカンジオ
ール等が用いられる。
【0016】上記スルホン酸金属塩基を含有する高分子
ジオールは一種又は二種以上で使用しても良い。またス
ルホン酸金属塩基を有しない高分子ジオール,例えば通
常のポリエステルジオール,ポリエーテルジオール,ポ
リカーボネートジオール,ヒマシ油の誘導体,トール油
の誘導体,その他の含水酸基含有化合物と併用してもよ
い。
【0017】鎖延長剤として(3) は、エチレングリコー
ル,プロピレングリコール,1,3−プロパンジオー
ル,2−メチル−1,3−プロパンジオール,1,4−
ブタンジオール,ネオペンチルグリコール,1,5−ペ
ンタンジオール,3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル,1,6−ヘキサンジオール,ジエチレングリコー
ル,ジプロピレングリコール,2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオール,1,4−シクロヘキサン
ジメタノール,トリメチル−1,6−ヘキサンジオー
ル,1,12−ドデカンジオール等が用いられる。
【0018】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂に使用
されるポリイソシアネート(2) としては、2,4−トリ
レンジイソシアネート,2,6−トリレンジイソシアネ
ート,p−フェニレンジイソシアネート,ジフェニルメ
タンジイソシアネート,テトラメチレンジイソシアネー
ト,3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジ
イソシアネート,4,4’−ジイソシアネート−ジフェ
ニルエーテル,1,5−ナフタレンジイソシアネート,
p−キシレンジイソシアネート,m−キシレンジイソシ
アネート等の芳香族ジイソシアネート類、1,3−ジイ
ソシアネートメチルシクロヘキサン,1,4−ジイソシ
アネートメチルシクロヘキサン,4,4’−ジイソシア
ネートジシクロヘキサン,ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート,テトラメチレンジイソシアネート,ヘキ
サメチレンジイソシアネート等の脂肪族系ジイソシアネ
ート類等が挙げられるが,必要により2,2,4’−ト
リイソシアネート−ジフェニル,ベンゼントリイソシア
ネート等を少量使用することができる。
【0019】本発明における熱可塑性ポリウレタンの製
造方法としては,公知の方法例えば全原料を急速混合
し、混合物をコンベアーベルト状で加熱,重合を行う塊
状重合、単軸あるいは多軸押出機により混練りしながら
重合する溶融重合法等を用いることができる。またこの
際の望ましい配合率はポリイソシアネートのNCO基/
高分子ジオールと低分子ジオールの全OH基=0.5〜
1.5,好ましくは0.9〜1.1である。
【0020】また,本発明における熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂の製造において、必要に応じて触媒を使用でき
る。一般的に使用される触媒としては例えば、トリエチ
ルアミン,トリエチレンジアミン等の含窒素化合物,ジ
ブチル錫ジラウレート,オクチル酸錫等の有機金属化合
物等が挙げられる。またこれら触媒は単独又は混合糸で
使用可能である。またその他の触媒も使用可能である。
また、本発明におけるポリウレタン樹脂はペレット状,
フレーク状,シート状等の形状で使用できるが,塗料製
造工程における溶剤への溶解性を考慮すると、樹脂の比
表面積が広く、溶解が容易なペレット状が望ましい。
【0021】本発明における熱可塑性ポリウレタン樹脂
は必要に応じてジブチルフタレートトリフェニルホスフ
ェートのような可塑剤,ジオクチルスルホナトリウムサ
クシネート,t−ブチルフェノール−ポリエチレンエー
テル,エチルナフタレン−スルホン酸ソーダジラウリル
サクシネートステアリン酸亜鉛,大豆油レシチン,シリ
コーンオイル等の潤滑剤や種々の帯電防止剤,置換ベン
ズトリアゾール類等の紫外線吸収剤,フェノール誘導体
等の酸化防止剤,及びカルボジイミド類等の加水分解防
止剤等を添加することができる。
【0022】本発明に関わる磁気記録媒体の結合剤とし
て、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂とともに通常用
いられているウレタン樹脂や塩化ビニル樹脂,塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体,エチルセルロース,ニトロセ
ルロース等の繊維素系樹脂、ポリエステル樹脂,エポキ
シ樹脂,フェノキシ樹脂,アクリロニトリル−ブタンジ
エン共重合体,熱硬化性樹脂又は反応性樹脂及び不飽和
プレポリマー,例えばウレタンアクリルタイプ,リン酸
エステルアクリルタイプ,アリールタイプ等の電子線又
は紫外線硬化樹脂を併用することができる。
【0023】本発明において使用される微粉末磁性粒子
としては、スピネル型構造を有するγ−Fe2 3 ,C
o含有γ−Fe2 3 等の酸化鉄磁性粉,CrO2 ,六
万晶系バリウムフェライト微粒子,及びFe,Co,N
i,強磁性Fe−Co−Ni系合金,Fe−Mn−Zn
合金等のFe,Co,Niを含有するメタル磁性粉,窒
化鉄等各種の強磁性粉を挙げることができる。
【0024】本発明に関わる熱可塑性ポリウレタン樹脂
は、磁気記録媒体用結合剤以外に塗料,接着剤,シーリ
ング剤,防水剤,床剤,人口皮革,繊維処理剤,弾性繊
維,クッション剤,シート,ベルト,フィルム,ロー
ル,ギアー,ソリッドタイヤ,防振剤,チューブ,パッ
キング剤,靴底等に利用することができる。
【0025】
【実施例】以下,実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限られるも
のではない。尚、実施例及び比較例における「部」は断
りのない限り「重量部」である。尚、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂の還元粘度はフェノール/テトラクロロエタン
(6:4重量比)混合溶媒で30℃で測定を行った本発
明におけるウレタン基濃度(U:当量/106g)は、有
機ジイソシアネートとして4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(以下MDIと略す)を用いたとき
は、次の式で表される。 U={(MDI仕込量/全原料仕込量)÷125}×1
6
【0026】(1) スルホン酸金属塩基含有ポリエステル
ホリオールの合成 温度計,攪拌機,溜出用コンデンサーを具備した反応容
器中に、アジピン酸49700部,5−ナトリウムイソ
フタル酸2000部,1,4−ブタンジオール4410
0部,ネオペンチルグリコール21800部,テトラブ
チルチタネート4部を仕込み180℃〜220℃で5時
間エステル化反応を実施し、ついで反応系を30分かけ
て5mmHgまで減圧し、この間230℃まで昇温し
た。さらに、0,3mmHgで230℃で重縮合反応を
10分間行った。得られたポリエステルのOH価は10
2.6mgKOH/gで数平均分子量は1094であっ
た。NMR分析等から得られた組成はアジピン酸98.
5モル%,5−ナトリウムイソフタル酸1.5モル%,
1,4−ブタンジオール75モル%,ネオペンチルグリ
コール25モル%であった。同様の製造方法により、表
1に示したポリエステルポリオール(B)〜(E)を合
成した。
【表1】 表1において、ISNは5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸を示す。
【0027】(2) 磁性粉の分散性評価 熱可塑性ポリウレタン樹脂 12部 ビニライト(UCC社製) 18部 Co含有γ−Fe2 3 120部 メチルエチルケトン 135部 トルエン 135部
【0028】上記組成の混合物ペイントシェーカーを用
いて5時間混練りした後、さらにコロネート−L(日本
ポリウレタン製)を12部添加し、更に30分混合し
た。得られた磁性塗料を厚さ50μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム上に50μmのギャップのドクタ
ーブレードを用いて塗布し、溶剤を乾燥除去した。得ら
れた磁性塗膜の磁性粉の均一分散性,充填率及び表面平
滑性を以下のように評価した。
【0029】均一分散性:磁性塗膜の表面光沢を光沢計
で測定した。 充填率 :磁性塗膜をシリコーンオイル中に浸せき
し、シリコーンオイルの含浸量より磁性塗膜の空隙率を
求め評価した。 表面平滑性:触針計で磁性塗膜の表面粗さを測定し評価
した。
【0030】[実施例1]表1におけるポリエステルポ
リオール(A),MDI及びネオペンチルグリコール/
3−メチルペンタンジオールの1:2混合溶液をそれぞ
れ80℃,50℃,25℃,で貯蔵した貯槽よりギアー
ポンプを用いて以下の送液量で送液し、スクリュー径3
0mmの二軸押出機(L/D=40)内へ投入し、最終
樹脂温度で230℃となる温度条件で混練りしながら熱
可塑性ポリウレタン樹脂を連続的に溶融重合した。 ポリエステルポリオール(A) ; 65.3部/分 混合グリコール ; 13.6部/分 MDI ; 44.8部/分
【0031】溶融状態の熱可塑性ポリウレタン樹脂を二
軸押出機のダイ部よりストランド状で吐出させクーリン
グバスで水冷し、ストランドカッターによりペレット化
した後50℃,窒素気流下で40時間,乾燥,キュア
し、ペレット状の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。得
られた熱可塑性ポリウレタン樹脂のスルホン酸金属塩基
の含有量は40当量/106g,ウレタン基濃度は290
0当量/106gであり、還元粘度(ηSP/C)は1.22
であった。また得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂はブ
ロッキング性はなく、また溶剤溶解性(メチルエチルケ
トン/トルエン=1/1混合溶液,固形分25%),塩
ビ相溶性(ビニライト使用)も良好であった。
【0032】この樹脂を用いた磁性塗膜の表面光沢,空
隙率及び表面粗さは表2に示すごとくそれぞれ88,2
2.5%,0.022μmであり良好な値であった。
【表2】 なお、表2においてNPGはネオペンチルグリコール、
MPDは3−メチルペンタンジオール、MPGは2−メ
チルプロパンジオール、PGはプロピレングリコールを
示す。
【0033】[実施例2〜5]原料の組成及びウレタン
基濃度を表2のように変更した他は実施例1と同様の合
成方法で熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。得られた熱
可塑性ポリウレタン樹脂はブロッキング性ではなく、こ
れら樹脂を用いた磁性塗膜の表面光沢,空隙率,表面粗
さは表2のように良好な値を得た。
【0034】[比較例1]実施例1と同様の組成でウレ
タン基濃度を2426当量/106 gになるように変更
し、実施例1と同様の合成条件で熱可塑性ポリウレタン
樹脂を得た。この樹脂を用いた磁性塗膜の表面光沢、空
隙率、表面粗さは表2に示すごとく良好であるが、得ら
れた熱可塑性ポリウレタン樹脂のペレットは著しくブロ
ッキングしており、取り扱いが非常に困難であった。
【0035】[比較例2]実施例1と同様の組成でウレ
タン基濃度を3900当量/106 gになるように変更
し、実施例1と同様の合成条件で熱可塑性ポリウレタン
樹脂を得た。得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂のペレ
ットはブロッキング性は良好であるが、溶剤溶解性が非
常に悪く(ゲル化状態)磁性塗膜の表面光沢、空隙率、
表面粗さ等の評価は不可能であった。
【0036】[比較例3]ポリエステルポリオール
(A)と同一の組成で分子量を2156にかえたポリエ
ステルポリオール(D)を用い、表2に示す組成で、実
施例1と同様の合成条件で熱可塑性ポリウレタン樹脂を
得た。得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂を用いた磁性
塗膜の表面光沢、空隙率、表面粗さは表2に示すごとく
良好であるが、得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂のペ
レットは著しくブロッキングしており、取り扱いが非常
に困難であった。
【0037】[比較例4]スルホン酸金属塩基を含有し
ない表1のポリエステルポリオール(E)を用い、表2
に示す組成で、実施例1と同様の合成条件で熱可塑性ポ
リウレタン樹脂を得た。得られた熱可塑性ポリウレタン
樹脂を用いた磁性塗膜の表面光沢、空隙率、表面粗さは
表2に示すごとく不良であった。
【0038】
【発明の効果】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂を使
用することにより、種々の磁性粉に対する分散性に優れ
た高性能の磁気記録媒体を低コストで提供することが可
能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今川 容 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホン酸金属塩基濃度及びウレタン基
    濃度が、各々ポリマー当たり10〜1000当量/10
    6g,2700〜3900当量/106gである熱可塑性ポ
    リウレタンであって、(1) 炭素数2〜12の少なくとも
    一種の脂肪族カルボン酸及びスルホン酸金属塩基含有カ
    ルボン酸からなる酸成分と炭素数2〜20の少なくとも
    一種のグリコールからなるグリコール成分とからの分子
    量が500〜1200であるポリエステルポリオールと
    (2) 少なくとも一種の脂肪族系又は芳香族系ジイソシア
    ネート及び(3) 炭素数2〜20の少なくとも一種のグリ
    コールとの(1)(2)(3) を少なくとも反応させて得られる
    ことを特徴とする熱可塑性ポリウレタン。
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