JPH06287634A - 金属加工部品の熱処理方法 - Google Patents

金属加工部品の熱処理方法

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JPH06287634A
JPH06287634A JP9841293A JP9841293A JPH06287634A JP H06287634 A JPH06287634 A JP H06287634A JP 9841293 A JP9841293 A JP 9841293A JP 9841293 A JP9841293 A JP 9841293A JP H06287634 A JPH06287634 A JP H06287634A
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gas
heating
air
fuel mixture
heat
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JP9841293A
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English (en)
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Kaneaki Kida
兼昭 紀田
Munehiro Hashimoto
宗弘 橋本
Tsutomu Kobayashi
力 小林
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DEMU TEC KK
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DEMU TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来法に比べ、更に加熱時間を短縮し、品質
を向上することが可能となる金属加工部品の熱処理方法
を提供する。 【構成】 金属加工部品を、窒素ガス、ヘリウムガス及
び水素ガスの単体またはこれらより選ばれたガスと窒素
ガスの混合気雰囲気を対流させつつ常温より850℃ま
で1〜20bの範囲で加圧加熱し、850℃以上では、
8×10-1〜10-2mbで真空加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属加工部品の熱処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒形耐圧ケーシングとその内部に断熱
層の二重構造を有し、耐圧ケーシングと断熱層との間に
ガス分配装置と通風機とを備え、ガス分配装置と通風機
とにより断熱層内を加熱及び冷却することができる真空
炉が、例えば、特開平1−142018号公報として提
案され、この刊行物には、該真空炉を用いて、工具を断
熱層内に入れ、不活性ガスによって750℃まで対流加
熱し、焼入処理を行う場合には、不活性ガスを該真空炉
内より除去し、熱輻射によって1300℃まで真空加熱
し、その後、冷たい不活性ガスを該真空炉内に対流する
ことによって急冷することが記載されている。
【0003】また、真空パージした金属材料を不活性ガ
ス雰囲気下に加圧加熱する金属材料の熱処理方法及び真
空パージした金属材料を不活性ガス雰囲気下に加圧加熱
し、次いで再度真空加熱することによりその表面をクリ
ーニングした後、引続き該金属材料を不活性ガス雰囲気
下に加圧加熱する方法が、例えば、特開平1−2907
13号公報として知られている。
【0004】この方法によれば、真空パージした金属材
料を、窒素ガス、アルゴンガスまたはこれらの混合ガス
等、不活性ガス雰囲気下に加圧加熱し、さらに例えば、
ヒータ等によるこれらのガス以外の加熱手段よりの熱輻
射及び熱対流を活用して加熱することにより、金属材料
を真空下で加熱する方法に比べ、加熱時間を従来法の3
割程度にすることが可能となるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
法に比べ、更に加熱時間を短縮し、品質を向上させるこ
とが可能となる金属加工部品の熱処理方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属加工部品の
熱処理方法は、上記課題を解決するために、金属加工部
品を、窒素ガス、ヘリウムガス及び水素ガスの単体また
はこれらより選ばれたガスと窒素ガスの混合気雰囲気を
対流させつつ常温より850℃まで1〜20bの範囲で
加圧加熱し、850℃以上では、8×10-1〜10-2
bで真空加熱することを特徴とする。
【0007】また、窒素ガス、ヘリウムガス及び水素ガ
スの単体またはこれらより選ばれたガスと窒素ガスの混
合気雰囲気で加圧加熱する前に真空引きを行い、さらに
前記加圧加熱中に金属加工部品を8×10-1〜10-2
bで2回以上の真空引きを行って金属加工部品の表面を
クリーニングし、表層部を活性化させる。
【0008】炉内に供給する窒素ガス、ヘリウムガス及
び水素ガスの単体またはこれらより選ばれたガスと窒素
ガスの混合気雰囲気の圧力を金属加工部品の形状、種類
及び例えば、焼入、焼ならし等の熱処理の相違に応じて
1〜20barの範囲で調整することにより、優れた靭
性の金属加工部品を得ることが可能となる。
【0009】
【発明の効果】本発明の金属加工部品の熱処理方法によ
れば、金属加工部品の熱処理時間を大幅に短縮すること
ができる。さらに、炉の中心部に置かれた部品と外周部
に置かれた部品との温度勾配や単体部品の外表部と中心
部との温度勾配の格差が少なくなり、部品の熱処理歪み
を半減させることができ、消費エネルギーを軽減し、機
械的性質を向上させることができる。
【0010】また、加えるに、冷却能の向上により優れ
た靭性の金属加工部品を得ることが可能となる。
【0011】実装される金属加工部品を相対的に増やす
ことが可能となり、金属加工部品の大きさや形状に左右
されず混載でき、密装入量を倍加できる。
【0012】焼入れサイクルについては、4〜7割、焼
入れ、焼戻しの全サイクルについて3〜4割の工期の短
縮ができ、一つの真空炉での外気に触れさせない焼入
れ、焼戻しの一貫処理が可能となる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の実施例に使用する対流型真
空高圧炉である。
【0014】炉は、円筒状の耐圧ケーシング1を備え、
その1端面が炉に金属加工部品を供給及び排出すること
のできるドア2として構成されている。装入物室3は、
外方へは円筒形の断熱層4により仕切られており、この
円筒は断熱材からなり、そのドア2側の端面には、壁5
が開閉可動自在に設けられ、壁5に相対して壁15が設
けられている。断熱層4は、装入物室3中の外方への輻
射を遮蔽するので、僅かなエネルギー損失が生じるにす
ぎない。断熱層4の内側の装入物室3中には、装入物室
3に向かって穿孔7を備えた電気ヒータよりなる加熱管
6が配置されている。加熱管6は、電気絶縁片8を介し
て冷却または加熱ガスを分配するガス分配装置9に固定
されており、ガス分配装置9は駆動モータ10及び通風
機11と共に耐圧ケーシング内でドア2に相対する側に
収納されている。
【0015】断熱層4の壁15には、1つの開口12を
備え、開口12は、スライダ13によって閉鎖及び開放
することができる。耐圧ケーシング1と断熱層4との間
には、水冷式の熱交換器管14が収納されている。ま
た、スライダ13が収容されている室の壁には、別の開
口16が設けられ、スライダ13が開口12を開放して
いる間、別の開口16は閉鎖される。
【0016】金属加工部品を装入物室3に装入した後、
装入物室3に不活性ガスを流して加熱する。スライダ1
3は断熱層中の開口12を開放しており、不活性ガスは
通風機11によって加熱管6中へ圧送することができ、
ここから不活性ガスは加熱管6全長にわたって均等に分
配された穿孔7より装入物室3中に入り、断熱層4中の
開口12を通って再び通風機11へ還流される。不活性
ガスは、加熱管6を通って供給されるので、熱輻射範囲
内での熱ガスによる装入物の迅速かつ均一な加熱が保証
される。装入物は内部でも均一に加熱される。保護ガス
下のこの加熱工程は、約850℃まで利用される。
【0017】金属加工部品を急冷する場合には、スライ
ダ13を移動して開口12を閉じると共に別の開口16
を開放し、断熱層4の壁5を可動して開放し、炉に冷た
い不活性ガスを圧送する。図2に示すように、断熱層4
の壁5と円筒の一方とが開放されることによって間隙が
生じ、装入物室3は耐圧ケーシング1と断熱層4との間
の隙間と連絡する。冷却ガスは通風機11により、冷却
された加熱管6を経て高速で装入物室3中へ圧送され、
ここから冷却ガスは熱交換器管14を通って別の開口1
6から再びガス分配装置9中に流入し、循環される。
【0018】本発明の手順の代表例ついて処理中におけ
る圧力と加熱,冷却及び真空炉内の温度との関係を図3
を参照して説明すると、次の通りである。
【0019】(1) 8×10-1〜10-2mbで真空パー
ジを行った後、容積比80%ヘリウムガス、20%窒素
ガスの混合ガスを炉内に供給し、1〜20bの範囲内で
300℃まで加熱する。
【0020】(2) 8×10-1〜10-2mbで真空パー
ジを行う。
【0021】(3) その後、容積比80%ヘリウムガ
ス、20%窒素ガスの混合ガスを炉内に供給し、1〜2
0bの範囲内で500℃まで加熱する。
【0022】(4) 8×10-1〜10-2mbで真空パー
ジを行う。
【0023】(5) その後、容積比80%ヘリウムガ
ス、20%窒素ガスの混合ガスを炉内に供給し、1〜2
0bの範囲内で850℃まで加熱する。
【0024】(6) 8×10-1〜10-2mbで真空パー
ジを行い、熱輻射により1300℃まで真空加熱する。
【0025】(7) 3〜20bの90%ヘリウムガス,
10%窒素ガスの混合加圧冷却ガスを還流させて冷却す
る。
【0026】(8) 8×10-1〜10-2mbで真空パー
ジを行う。
【0027】(9) その後、容積比80%ヘリウムガ
ス、20%窒素ガスの混合ガスを炉内に供給し、1〜2
0bの範囲内で550℃まで加熱する。
【0028】(10) 3〜20bの90%ヘリウムガ
ス,10%窒素ガスの混合加圧冷却ガスを還流させて冷
却する。
【0029】(11) その後、容積比80%ヘリウムガ
ス、20%窒素ガスの混合ガスを炉内に供給し、1〜2
0bの範囲内で550℃まで加熱する。
【0030】(12) 3〜20bの90%ヘリウムガ
ス,10%窒素ガスの混合加圧冷却ガスを還流させて冷
却する。
【0031】(13) 8×10-1〜10-2mbで真空パ
ージを行う。
【0032】(14) その後、容積比80%ヘリウムガ
ス、20%窒素ガスの混合ガスを炉内に供給し、1〜2
0bの範囲内で550℃まで加熱する。
【0033】(15) 3〜20bの90%ヘリウムガ
ス,10%窒素ガスの混合加圧冷却ガスを還流させて冷
却する。
【0034】図4乃至図9において、ヘリウムガスと窒
素ガスの混合比の割合に対する、混合気の物理特性、即
ち、混合気の動的粘性係数ηg、混合気の密度γg、混
合気の比熱Cpg、混合気の熱伝導度λg及び混合気の
熱伝達係数αgの各変化を示す。なお、各図における横
軸は、ヘリウムガスと窒素ガスとの混合気におけるヘリ
ウムガスの容積率を表す。
【0035】図4は、混合気中のヘリウムガスの割合に
対する混合気の動的粘性係数ηgの変化を示しており、
混合気中のヘリウムガスの容積率が60%であるとき、
混合気の動的粘性がピークに達していることが示されて
いる。なお、表1に、混合気中のヘリウムガスの各割合
に対応する混合気の動的粘性係数ηgを示す。
【0036】
【表1】 図5は、混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の密度γgの変化を示しており、混合気中のヘリウムガ
スの容積率の増加に伴って混合気の密度γgが1次的に
小さくなることが示されている。なお、表2に、混合気
中のヘリウムガスの各割合に対応する混合気の密度γg
を示す。
【0037】
【表2】 図6は、混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の比熱Cpgの変化を示しており、混合気中のヘリウム
ガスの容積率が0〜70%付近までの間は、混合気中の
ヘリウムガスの容積率の増加に伴って、混合気の比熱の
変化が1次的に緩やかに増加し、混合気中のヘリウムガ
スの容積率が70%付近を堺に100%までの間は、混
合気中のヘリウムガスの容積率の増加に伴って、混合気
の比熱の変化が2次的に急速に増大することが示されて
いる。なお、表3に、混合気中のヘリウムガスの各割合
に対応する混合気の比熱Cpgを示す。
【0038】
【表3】 図7は、混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の熱伝導度λgの変化を示しており、混合気中のヘリウ
ムガスの容積率の増加に伴って混合気の熱伝導度λgが
増大することが示されている。なお、表4に、混合気中
のヘリウムガスの各割合に対応する混合気の熱伝導度λ
gを示す。
【0039】
【表4】 図8に、混合気中のヘリウムガスの容積率が0%の時の
図4乃至図7の混合気の動的粘性係数、密度、比熱及び
熱伝導度の各値を1として、重ね書きをして表したグラ
フを示す。
【0040】さらに、図9は、対流時の混合気中のヘリ
ウムガスの割合に対する混合気の熱伝達係数αgの変化
を示しており、混合気中のヘリウムガスの容積率が90
%近傍であるとき、対流混合気の熱伝達性がピークに達
していることが示されている。図9における、縦軸の熱
伝達係数αgは、図8における混合気中のヘリウムガス
の容積率別の各値をに合算して得たものである。なお、
表5に、混合気中のヘリウムガスの各割合に対応する混
合気の熱伝達係数αgの値を示す。
【0041】
【表5】 なお、窒素ガスとヘリウムガスの混合気の熱伝達係数α
gは、数式1により導出される。
【0042】
【数式1】 なお、数式1において、αN2は窒素の熱伝達係数、λN2
は窒素の熱伝導度、γN2は窒素の密度、ηN2は窒素の動
的粘性係数、CpN2は窒素の比熱を表す。
【0043】即ち、ヘリウムガスと窒素ガスの混合比を
ヘリウムガスの容積率90%,窒素ガス10%とするこ
とで、真空炉内の金属加工部品に対する混合気による熱
伝達を最も効率よく行うことができる。このことによ
り、加熱及び冷却に要する時間を大幅に短縮することが
できる。
【0044】図10は、本発明の金属加工部品の熱処理
方法における常圧から20bの範囲の混合気の熱伝達係
数の変化を示す。混合気の熱伝達係数の変化は、混合気
の圧力に比例することを示している。このことにより、
混合気の圧力を変化させて、例えば、20bとすること
により、混合気による金属加工部品に対する熱伝達性を
更に高くすることができる。
【0045】混合ガス、加圧及び真空の相乗作用によ
り、真空加圧炉の中心部に置かれた部品と外周部に置か
れた部品との温度勾配の格差が少なくなり、真空加圧炉
内に、実装される金属加工部品を相対的に増やすことが
可能となり、金属加工部品の大きさや形状に左右されず
混載できる。
【0046】図11は、本発明の金属加工部品の熱処理
方法による高速度工具鋼の焼入れ焼戻し処理を行った工
程を示す図であり、図12は、特開平1−142018
号公報記載の真空炉を用い、不活性ガス雰囲気によって
750℃まで加熱し、その後真空加熱によって1150
℃まで加熱し、さらにその後、1300℃まで真空加熱
する方法による高速度工具鋼の焼入れ焼戻し処理を行っ
た工程を示す図である。図11及び図12において、実
線は、真空加圧炉内の雰囲気の温度変化を示し、点線
は、製品中心温度を示す。図11に示すように、本発明
の金属加工部品の熱処理方法によれば、1300℃まで
達する時間が5.2時間であり、また焼入れ完了時間が
6時間であるのに対して、図12に示される従来の方法
では、1300℃に達する時間が8時間であり、焼入れ
完了時間が9時間を要する。図12に示される従来の方
法では、500℃,750℃及び1150℃の3段階の
昇温工程が必要であるのに対し、本発明では、1300
℃に達するまでに、1300℃に達するまでに850℃
における1段階だけなので、図12に示される従来の方
法と比較して加熱時間を短縮できる。また、本発明の金
属加工部品の熱処理方法によれば、全サイクルの工期が
17.5時間であり、図12に示される従来の方法で
は、全サイクルの工期が25時間を越えるので、従来法
と比較して全サイクルに要する工期の短縮もできる。
【0047】図13は、窒素100%を用いた本発明の
金属加工部品の熱処理方法によるステンレス鋼の焼きな
まし処理工程と特開平1−290713号公報記載の金
属材料の熱処理方法によるステンレス鋼の焼きなまし処
理工程とを比較して示す図である。図13における実線
は、本発明の金属加工部品の熱処理方法による処理を示
し、点線は、特開平1−290713号公報記載の金属
材料の熱処理方法による処理を示す。
【0048】図13に示すように、本発明の方法によれ
ば、750℃に達するまでの時間が6時間となり、従来
の方法によれば7.5時間であり、従来の方法に比べて
加熱時間を短縮でき、また、ステンレス鋼の焼きなまし
処理の工期が13時間となるため、従来法と比較して全
サイクルに要する工期の短縮ができる。
【0049】図14は、窒素100%を用いて本発明の
金属加工部品の熱処理方法と特開平1−290713号
公報記載の金属材料の熱処理方法により焼なまし処理を
行ったものにおける同じ硬さのステンレス鋼についての
破壊靭性値を比較した図である。図14において、実線
は、本発明の金属加工部品の熱処理方法によるもの、点
線は、特開平1−290713号公報記載の金属材料の
熱処理方法によるものを各々示す。なお、硬さは、ロッ
クウェル硬度Cスケール表示でHRC20である。また、
破壊靭性の試験方法は、各試験片に1mmのノッチを形
成し、衝撃荷重をかけて、試験片が破壊された時に吸収
されたエネルギーを破壊靭性値として示し、単位はジュ
ールである。
【0050】この試験によって、表面が同じ硬さのもの
に対して、その内部の粘り強さ相違を知ることができ、
図14に示すように、本発明の金属加工部品の熱処理方
法によれば、特開平1−290713号公報記載の金属
材料の熱処理方法と比べ、優れた靭性の金属加工部品を
得ることが可能である。
【0051】また、窒素とヘリウムの混合気の代わり
に、水素ガスと窒素の混合気を用いることもできる。表
6は、窒素、ヘリウム、水素の1気圧、25℃におけ
る、物理特性を示すものである。
【0052】
【表6】 表6に示す水素における各値、即ち、熱伝導度λH2、密
度γH2、動的粘性係数ηH2、比熱CpH2を数式1におけ
るλg,γg,ηg,Cpgの各々に代入し、窒素10
0%における熱伝達係数αN2を1とする水素100%に
おける熱伝達係数αH2=1.840を得る。この値と、
表5に示すヘリウム100%の時の熱伝達係数αgの値
1.376を比較すると、水素100%の方が熱伝達係
数の値が大きく、即ち、水素100%の方がヘリウムガ
ス100%よりも加熱及び急冷に要する時間が短い。
【0053】水素ガスを用いることによって、製造工程
を短縮することが可能となり、また、ヘリウムガスを用
いた場合よりも製造コストを安価にすることができる。
【0054】また、混合ガスによる昇温処理中に、8×
10-1〜10-2mbの高い真空度で真空パージを2回行
うことによって、金属加工部品及び真空炉内が真空加熱
され、金属加工部品表面に付着する油や水分等が気化し
て洗浄され、排気によって真空炉の外部に排出されるこ
とにより、雰囲気純度が向上し、表層部が活性化され
る。
【0055】さらに、ガスを用いる冷却は、冷却ガスの
圧力と流速に左右される。このため3〜20b域の噴流
を活用し、冷却を向上させ、時間短縮と金属加工部品及
び表面層の調質に資する。このため、元素拡散層の固溶
化を促進・完全化させる。
【0056】ヘリウム回収装置により、ガスのロスがな
いようにすることができ、連続的に昇温させることが可
能なので、ステップレス加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属加工部品の熱処理方法に用いる真
空炉の略断面図
【図2】冷却作業中における真空炉の略断面図
【図3】本発明の実施例に係る熱サイクル及び圧力サイ
クルを示す図
【図4】混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の動的粘性係数の変化示した図
【図5】混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の密度の変化を示した図
【図6】混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の比熱を示した図
【図7】混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の熱伝導度の変化を示した図
【図8】混合気中のヘリウムガスの容積率が0%の時の
図4乃至図7における混合気の動的粘性係数、密度、比
熱及び熱伝導度の各値を1として示した図
【図9】混合気中のヘリウムガスの割合に対する混合気
の熱伝達係数の変化を示した図
【図10】本発明の実施例における常圧から20bの範
囲の混合気の熱伝達係数の変化を示した図
【図11】本発明の金属加工部品の熱処理方法による高
速度工具鋼の焼入れ焼戻し処理を行った工程を示す図
【図12】従来の熱処理方法による高速度工具鋼の焼入
れ焼戻し処理を行った工程を示す図
【図13】本発明の金属加工部品の熱処理方法によるス
テンレス鋼の焼きなまし処理工程と別の従来の金属材料
の熱処理方法によるステンレス鋼の焼きなまし処理工程
とを比較して示す図
【図14】窒素100%を用いた本発明の金属加工部品
の熱処理方法と窒素100%を用いた別の従来法による
ステンレス鋼の焼きなまし処理を行ったものにおける破
壊靭性値を比較して示した図
【符号の説明】
1 耐圧ケーシング 2 ドア 3 装入物室 4 断熱層 5 壁 6 加熱管 7 穿孔 8 電気絶縁片 9 ガス分配装置 10 駆動モータ 11 通風機 12 開口 13 スライダ 14 熱交換器管 15 壁 16 開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属加工部品を、窒素ガス、ヘリウムガ
    ス及び水素ガスの単体またはこれらより選ばれたガスと
    窒素ガスの混合気雰囲気を対流させつつ常温より850
    ℃まで1〜20bの範囲で加圧加熱し、850℃以上で
    は、8×10-1〜10-2mbで真空加熱することを特徴
    とする金属加工部品の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 真空引き後、前記窒素ガス、ヘリウムガ
    ス及び水素ガスの単体またはこれらより選ばれたガスと
    窒素ガスの混合気雰囲気による加圧加熱を行い、前記加
    圧加熱中にさらに2回以上の真空引きを行うことを特徴
    とする請求項1記載の金属加工部品の熱処理方法。
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