JPH06287673A - 高速電気車の集電装置用w基焼結合金製すり板材 - Google Patents
高速電気車の集電装置用w基焼結合金製すり板材Info
- Publication number
- JPH06287673A JPH06287673A JP12186793A JP12186793A JPH06287673A JP H06287673 A JPH06287673 A JP H06287673A JP 12186793 A JP12186793 A JP 12186793A JP 12186793 A JP12186793 A JP 12186793A JP H06287673 A JPH06287673 A JP H06287673A
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- JP
- Japan
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- sintered alloy
- current collector
- based sintered
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- material made
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速電気車の集電装置に用いた場合に相手材
であるトロリ線の損傷少なく、すぐれた耐摩耗性を発揮
するW基焼結合金製すり板材を提供する。 【構成】 高速電気車の集電装置用すり板材を、重量%
で、鉄族金属のうちの1種または2種以上:3〜20
%、Mo:0.5〜10%を含有し、さらに必要に応じ
てCu:0.5〜10%を含有し、残りがWと不可避不
純物からなる組成を有するW基焼結合金で構成する。
であるトロリ線の損傷少なく、すぐれた耐摩耗性を発揮
するW基焼結合金製すり板材を提供する。 【構成】 高速電気車の集電装置用すり板材を、重量%
で、鉄族金属のうちの1種または2種以上:3〜20
%、Mo:0.5〜10%を含有し、さらに必要に応じ
てCu:0.5〜10%を含有し、残りがWと不可避不
純物からなる組成を有するW基焼結合金で構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に高速で走行する
電気車の例えばパンタグラフなどの集電装置に用いた場
合にすぐれた耐摩耗性を示すW基焼結合金製すり板材に
関するものである。
電気車の例えばパンタグラフなどの集電装置に用いた場
合にすぐれた耐摩耗性を示すW基焼結合金製すり板材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より今日に至るまで長期に亘って、
電気車の集電装置用すり板材として、各種のFe基焼結
合金製のものが主流を占めていることは良く知られると
ころである。
電気車の集電装置用すり板材として、各種のFe基焼結
合金製のものが主流を占めていることは良く知られると
ころである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、電気車は
増々高速化の傾向にあり、今や時速:270kmでの営業
運転は現実のものとなり、時速:300km以上の超高速
での営業運転も計画されているが、上記の従来Fe基焼
結合金製すり板材においては、これらの超高速走行に用
いた場合、いずれも摩耗進行が著しく速いのが現状であ
る。
増々高速化の傾向にあり、今や時速:270kmでの営業
運転は現実のものとなり、時速:300km以上の超高速
での営業運転も計画されているが、上記の従来Fe基焼
結合金製すり板材においては、これらの超高速走行に用
いた場合、いずれも摩耗進行が著しく速いのが現状であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、電気車の超高速走行にもすぐれ
た耐摩耗性を発揮する集電装置用すり板材を開発すべく
研究を行なった結果、集電装置用すり板材を、重量%で
(以下、%は重量%を示す)、Co,Ni、およびFe
(以下、鉄族金属という)のうちの1種または2種以
上:3〜20%、Mo:0.5〜10%、を含有し、さ
らに必要に応じて、Cu:0.5〜10%、を含有し、
残りがWと不可避不純物からなる組成を有するW基焼結
合金で構成すると、この結果のW基焼結合金製すり板材
は、これを構成するW基焼結合金の主成分であるWによ
ってすぐれた耐熱性、耐酸化性、および耐アーク性、さ
らに自己潤滑性が確保され、かつ結合相を形成するC
o,Ni、およびFeのうちの1種以上とMoによって
強度と耐熱性が確保され、さらにCuの固溶によって一
段と強度が向上することから、通常の高速走行は勿論の
こと、時速:250km以上の超高速走行においても、す
ぐれた耐摩耗性を発揮するという研究結果を得たのであ
る。
上述のような観点から、電気車の超高速走行にもすぐれ
た耐摩耗性を発揮する集電装置用すり板材を開発すべく
研究を行なった結果、集電装置用すり板材を、重量%で
(以下、%は重量%を示す)、Co,Ni、およびFe
(以下、鉄族金属という)のうちの1種または2種以
上:3〜20%、Mo:0.5〜10%、を含有し、さ
らに必要に応じて、Cu:0.5〜10%、を含有し、
残りがWと不可避不純物からなる組成を有するW基焼結
合金で構成すると、この結果のW基焼結合金製すり板材
は、これを構成するW基焼結合金の主成分であるWによ
ってすぐれた耐熱性、耐酸化性、および耐アーク性、さ
らに自己潤滑性が確保され、かつ結合相を形成するC
o,Ni、およびFeのうちの1種以上とMoによって
強度と耐熱性が確保され、さらにCuの固溶によって一
段と強度が向上することから、通常の高速走行は勿論の
こと、時速:250km以上の超高速走行においても、す
ぐれた耐摩耗性を発揮するという研究結果を得たのであ
る。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、鉄族金属のうちの1種以上:3
〜20%、Mo:0.5〜10%、を含有し、さらに必
要に応じて、Cu:0.5〜10%、を含有し、残りが
Wと不可避不純物からなる組成を有するW基焼結合金で
構成してなる高速電気車の集電装置用すり板材に特徴を
有するものである。
なされたものであって、鉄族金属のうちの1種以上:3
〜20%、Mo:0.5〜10%、を含有し、さらに必
要に応じて、Cu:0.5〜10%、を含有し、残りが
Wと不可避不純物からなる組成を有するW基焼結合金で
構成してなる高速電気車の集電装置用すり板材に特徴を
有するものである。
【0006】つぎに、この発明の集電装置用すり板材に
おいて、これを構成するW基焼結合金の成分組成を上記
の通りに限定した理由を説明する。 (a) 鉄族金属 これらの成分には、結合相を形成して、すり板材の強度
を向上させる作用があるが、その含有量が3%未満では
所望の強度を確保することができず、一方その含有量が
20%を越えると、相対的にW含有量が低くなって、W
成分によってもたらされる上記の特性が低下するように
なることから、その含有量を3〜20%と定めた。
おいて、これを構成するW基焼結合金の成分組成を上記
の通りに限定した理由を説明する。 (a) 鉄族金属 これらの成分には、結合相を形成して、すり板材の強度
を向上させる作用があるが、その含有量が3%未満では
所望の強度を確保することができず、一方その含有量が
20%を越えると、相対的にW含有量が低くなって、W
成分によってもたらされる上記の特性が低下するように
なることから、その含有量を3〜20%と定めた。
【0007】(b) Mo Mo成分には、鉄族金属と固溶体を形成してすり板材の
強度と耐熱性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.5%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方その含有量が10%を越えると、通常の焼結温度では
結合相への完全固溶が困難となり、Moが結晶粒界に存
在するようになり、これが強度低下の原因となることか
ら、その含有量を0.5〜10%と定めた。
強度と耐熱性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.5%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方その含有量が10%を越えると、通常の焼結温度では
結合相への完全固溶が困難となり、Moが結晶粒界に存
在するようになり、これが強度低下の原因となることか
ら、その含有量を0.5〜10%と定めた。
【0008】(c) Cu Cu成分には、結合相を形成する鉄族金属とMoの固溶
体に固溶して、さらに強度を一段と向上させる作用があ
るので、必要に応じて含有されるが、その含有量が0.
5%未満では所望の強度向上効果が得られず、一方その
含有量が10%を越えると、相対的にW含有量が低くな
って、Wによってもたらされる上記の特性が損なわれる
ようになることから、その含有量を0.5〜10%と定
めた。
体に固溶して、さらに強度を一段と向上させる作用があ
るので、必要に応じて含有されるが、その含有量が0.
5%未満では所望の強度向上効果が得られず、一方その
含有量が10%を越えると、相対的にW含有量が低くな
って、Wによってもたらされる上記の特性が損なわれる
ようになることから、その含有量を0.5〜10%と定
めた。
【0009】
【実施例】つぎに、この発明の集電装置用すり板材を実
施例により具体的に説明する。原料粉末として、いずれ
も−100メッシュ以下の粒度を有するW粉末、Co粉
末、Ni粉末、鉄粉、Mo粉末、およびCu粉末を用意
し、これら原料粉末を表1,2に示される配合組成に配
合し、V型ミキサにて2時間混合した後、2ton /cm2
の圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を水素雰囲
気中、1300〜1560℃の温度に2時間保持の条件
で焼結することにより実質的に配合組成と同じ成分組成
を有するW基焼結合金で構成され、かついずれも幅:2
5mm×長さ:80mm×厚さ:10mmの寸法をもった本発
明W基焼結合金製すり板材1〜23をそれぞれ製造し
た。
施例により具体的に説明する。原料粉末として、いずれ
も−100メッシュ以下の粒度を有するW粉末、Co粉
末、Ni粉末、鉄粉、Mo粉末、およびCu粉末を用意
し、これら原料粉末を表1,2に示される配合組成に配
合し、V型ミキサにて2時間混合した後、2ton /cm2
の圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を水素雰囲
気中、1300〜1560℃の温度に2時間保持の条件
で焼結することにより実質的に配合組成と同じ成分組成
を有するW基焼結合金で構成され、かついずれも幅:2
5mm×長さ:80mm×厚さ:10mmの寸法をもった本発
明W基焼結合金製すり板材1〜23をそれぞれ製造し
た。
【0010】また、比較の目的で、原料粉末として、い
ずれも−100メッシュ以下の粒度を有するFe−Mo
合金(Mo:60%含有)粉末、Ni粉末、Cu粉末、
および鉄粉、さらにカーボンブラックを用い、これら原
料粉末を、Fe−Mo合金:6%、Ni:1%、Cu:
1%、C:0.1%、Fe:残りからなる配合組成に配
合し、V型ミキサで2時間混合した後、6ton /cm2 の
圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体をアンモニア
分解ガス雰囲気中、1130℃に1時間保持の条件で焼
結することにより実質的に配合組成と同じ成分組成、並
びにFe基合金素地に硬質Fe−Mo合金粒子が均一に
分散分布した組織を有するFe基焼結合金で構成され、
かつ幅:25mm×長さ:80mm×厚さ:10mmの同じ寸
法をもった従来Fe基焼結合金製すり板材を製造した。
なお、上記従来Fe基焼結合金製すり板材は、電気車の
パンタグラフすり板材として現在広く実用に供されてい
るすり板材のうちの代表的なものである。
ずれも−100メッシュ以下の粒度を有するFe−Mo
合金(Mo:60%含有)粉末、Ni粉末、Cu粉末、
および鉄粉、さらにカーボンブラックを用い、これら原
料粉末を、Fe−Mo合金:6%、Ni:1%、Cu:
1%、C:0.1%、Fe:残りからなる配合組成に配
合し、V型ミキサで2時間混合した後、6ton /cm2 の
圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体をアンモニア
分解ガス雰囲気中、1130℃に1時間保持の条件で焼
結することにより実質的に配合組成と同じ成分組成、並
びにFe基合金素地に硬質Fe−Mo合金粒子が均一に
分散分布した組織を有するFe基焼結合金で構成され、
かつ幅:25mm×長さ:80mm×厚さ:10mmの同じ寸
法をもった従来Fe基焼結合金製すり板材を製造した。
なお、上記従来Fe基焼結合金製すり板材は、電気車の
パンタグラフすり板材として現在広く実用に供されてい
るすり板材のうちの代表的なものである。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】ついで、これらの各種すり板材について加
速摩耗試験を行なった。加速摩耗試験は、モータの水平
回転軸に中心を固定することにより直立支持された外
径:2.2mの円板の片側面に、模擬トロリ線として外
径:2m×高さ:15mm×幅:5mmの硬銅リング(JI
S・C1100・BB−H)を50mm偏心して取り付け
た装置を用い、上記硬銅リングに、直径線上の両側です
り板材を7kgの押付力で、長さ:80mm×幅:25mmの
寸法面を面接触させ、上記模擬トロリ線とすり板材間に
150Aの電流を流しながら、上記円板の回転を5分で
300km/hrの回転速度に上げ、この速度に5分間保持
した後、5分かけて停止を1サイクルとし、これを4回
繰り返すことにより行ない、すり板材の比摩耗量および
相手材である模擬トロリ線の摩耗深さを測定した。これ
らの測定結果を、模擬トロリ線:5000回転当りの値
に換算し、かつ2本のすり板材の平均値として表1,2
に合せて示した。
速摩耗試験を行なった。加速摩耗試験は、モータの水平
回転軸に中心を固定することにより直立支持された外
径:2.2mの円板の片側面に、模擬トロリ線として外
径:2m×高さ:15mm×幅:5mmの硬銅リング(JI
S・C1100・BB−H)を50mm偏心して取り付け
た装置を用い、上記硬銅リングに、直径線上の両側です
り板材を7kgの押付力で、長さ:80mm×幅:25mmの
寸法面を面接触させ、上記模擬トロリ線とすり板材間に
150Aの電流を流しながら、上記円板の回転を5分で
300km/hrの回転速度に上げ、この速度に5分間保持
した後、5分かけて停止を1サイクルとし、これを4回
繰り返すことにより行ない、すり板材の比摩耗量および
相手材である模擬トロリ線の摩耗深さを測定した。これ
らの測定結果を、模擬トロリ線:5000回転当りの値
に換算し、かつ2本のすり板材の平均値として表1,2
に合せて示した。
【0014】
【発明の効果】表1,2に示される結果から、本発明W
基焼結合金製すり板材1〜23は、いずれも超高速走行
で従来Fe基焼結合金製すり板材に比して相対的に低い
相手攻撃性で、これより一段とすぐれた耐摩耗性を示す
ことが明らかである。上述のように、この発明の集電装
置用W基焼結合金製すり板材は、通常走行は勿論のこ
と、特に時速:250km以上の超高速走行の電気車に用
いた場合にもすぐれた耐摩耗性を発揮し、十分満足に対
応できるものである。
基焼結合金製すり板材1〜23は、いずれも超高速走行
で従来Fe基焼結合金製すり板材に比して相対的に低い
相手攻撃性で、これより一段とすぐれた耐摩耗性を示す
ことが明らかである。上述のように、この発明の集電装
置用W基焼結合金製すり板材は、通常走行は勿論のこ
と、特に時速:250km以上の超高速走行の電気車に用
いた場合にもすぐれた耐摩耗性を発揮し、十分満足に対
応できるものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、 Co,Ni、およびFeのうちの1種または2種以上:
3〜20%、 Mo:0.5〜10%、 を含有し、残りがWと不可避不純物からなる組成を有す
るW基焼結合金で構成したことを特徴とする高速電気車
の集電装置用W基焼結合金製すり板材。 - 【請求項2】 重量%で、 Co,Ni、およびFeのうちの1種または2種以上:
3〜20%、 Mo:0.5〜10%、 Cu:0.5〜10%、 を含有し、残りがWと不可避不純物からなる組成を有す
るW基焼結合金で構成したことを特徴とする高速電気車
の集電装置用W基焼結合金製すり板材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12186793A JPH06287673A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 高速電気車の集電装置用w基焼結合金製すり板材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12186793A JPH06287673A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 高速電気車の集電装置用w基焼結合金製すり板材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06287673A true JPH06287673A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14821898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12186793A Pending JPH06287673A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 高速電気車の集電装置用w基焼結合金製すり板材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06287673A (ja) |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP12186793A patent/JPH06287673A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010508 |