JPH06287741A - 耐摩耗性導電薄膜および耐摩耗性部材 - Google Patents

耐摩耗性導電薄膜および耐摩耗性部材

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JPH06287741A
JPH06287741A JP7666293A JP7666293A JPH06287741A JP H06287741 A JPH06287741 A JP H06287741A JP 7666293 A JP7666293 A JP 7666293A JP 7666293 A JP7666293 A JP 7666293A JP H06287741 A JPH06287741 A JP H06287741A
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thin film
crn
layer
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peak intensity
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JP7666293A
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Inventor
Shoji Nakagama
詳治 中釜
Akira Okamoto
暁 岡本
Motoyuki Tanaka
素之 田中
Akira Nakayama
明 中山
Takeshi Yoshioka
剛 吉岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミックスおよびガラス等の金属以外の材
料からなる基材上に密着性よく設けられ、かつ耐摩耗性
に優れたCr−N系導電薄膜を提供することである。 【構成】 本発明に係る耐摩耗性導電薄膜は、セラミッ
クスおよびガラスの少なくともいずれかからなる基材の
表面をコーティングして耐摩耗性を付与するための導電
薄膜であって、X線回折において(200)のピーク強
度に対する(111)のピーク強度の比 I(111)
/I(200)が0.5以上4.0以下となる結晶配向
性を示すCrNからなる層から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク、磁気ヘ
ッドスライダ、AVまたはOA機器等の家電、電装部品
として使用される耐摩耗性を備えた部材に関し、特に部
材の基材表面にコーティングされる耐摩耗性導電薄膜に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロムナイトライドには、CrNとCr
2 Nとがあり、いずれも化学的に安定で大きな硬度を有
するため、従来より耐食性、耐摩耗性、または潤滑性を
提供し得る被覆材料として、過酷な摺動条件下で使用さ
れる自動車や工作機械の軸受部材等の表面コーティング
に利用されている。
【0003】たとえば、特開平1−290785号公報
においては、高潤滑性を確保しつつ耐摩耗性に優れた軸
受部材を得るため、ステンレスからなる母材表面に被覆
されるCr−N系の高硬度膜が有効であることが記載さ
れている。
【0004】また、特開昭61−257466号公報に
おいては、蒸気タービンブレードのエロージョンを防止
するため、真空蒸着により母材上にCrとCrNを積層
複合コーティングしてなる耐食性の被膜が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来このようにクロム
ナイトライドのコーティングにより改質される基材また
は母材としてはほとんどSUS等の金属が一般に用いら
れてきた。
【0006】一方、最近金属基材よりもさらに平滑な平
面が得られることなどから、特に磁気ディスク、磁気ヘ
ッドスライダ、AVまたはOA機器等の家電部品、電装
部品にガラス、セラミックス等からなる基材を用いるこ
とが検討されている。
【0007】そこで、このようなガラス、セラミックス
等からなる基材上にも従来金属基材上に施していたのと
同様、Cr−N系被覆を施し、耐摩耗性、潤滑性に優れ
た導電部材を得ようとする試みがなされてきた。
【0008】しかしながら、従来の金属基材上にコーテ
ィングを施す技術を用いて、ガラス、セラミックスから
なる基材上にCr−N系コーティングを施しても基材に
対して十分な密着性を有するCr−N系コーティングを
得ることができなかった。従来の方法で得られるコーテ
ィングは、僅かな外圧がかかると基材上から剥離してし
まいやすく、耐摩耗性が著しく劣るという問題があっ
た。
【0009】本発明は、上述した事態に着目してなされ
たものであって、ガラス、セラミックス等の金属以外の
材料からなる基材上に密着性よく設けられ、かつ耐摩耗
性に優れた導電薄膜を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、耐摩耗性を備えた導電薄膜を基材表面に
被覆してなる耐摩耗性部材を提供することをさらなる目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る耐摩耗性導
電薄膜は、セラミックスおよびガラスの少なくともいず
れかからなる基材の表面をコーティングして耐摩耗性を
付与するための導電薄膜であって、X線回折において
(200)のピーク強度に対する(111)のピーク強
度の比 I(111)/I(200)が0.5以上4.
0以下となる結晶配向性を示すCrNからなる層を備え
ている。
【0011】本発明に係る耐摩耗性導電薄膜は、基材上
に設けるためのCrからなる層と、X線回折において
(200)のピーク強度に対する(111)のピーク強
度の比I(111)/I(200)が0.5以上4.0
以下となる結晶配向性を示すCrNからなる層とを積層
してなってもよい。
【0012】本発明において、基材は酸化物系セラミッ
クスからなることが好ましい。酸化物系セラミックス
は、アルミナ(Al2 3 )等の金属酸化物であっても
よく、またシリカ(SiO2 )等の非金属酸化物であっ
てもよい。また、基材はシリカガラスからなることが好
ましい。
【0013】本明細書における「CrNのX線回折にお
いて(200)のピーク強度の対する(111)のピー
ク強度の比 I(111)/I(200)」は、CrN
の結晶配向性の評価を行なう指標として採用するもので
あって、以下のようにして求めることができる。
【0014】本発明ではCrNの結晶配向性は、X線回
折法のθ−2θ法により得られるCrNのピークのう
ち、(111)と(200)のピーク強度の大小を単純
に比較する方法により求めている。
【0015】すなわち、一般的に結晶配向性を測定する
には、X線回折法のθ−2θ法で得られるいくつかのピ
ーク波形の中から該当するピークについてロッキングカ
ーブを描かせて、その半値幅の大小比較によりどの方向
に配向しているかを求める方法が採られる。また簡便に
はθ−2θ法で現われた各ピークのピーク強度を単純に
比較するだけでも良いことが知られている。本発明の場
合には後者の簡便法により求めている。一般的にCrN
をX線回折法のθ−2θ法で測定すると、2θ=38°
付近、44°付近および64°付近に強いピークが現わ
れる。hk1表示ではそれぞれ(111)、(20
0)、(220)の結晶方向を示す。通常薄膜のCrN
は38°か44°のどちらかのピークが極端に強くな
る。つまり(111)か(200)に結晶配向する場合
が多いのでこれら2本のピークを比較することで配向性
の大小を比較することができる。
【0016】本発明において、X線回折において(20
0)のピーク強度に対する(111)のピーク強度の比
I(111)/I(200)が0.5以上4.0以下
となる結晶配向性を示すCrNからなる層は、たとえ
ば、イオンプレーティング、アークイオンプレーティン
グ、スパッタリング等の真空蒸着法を用いて、基材上に
所望の膜厚で形成することができる。CrNからなる層
の膜厚は、1〜10μmの範囲とすることができ、より
好ましくは2〜5μmの範囲とすることができる。
【0017】PF励起を利用するイオンプレーティング
を用いる場合には、たとえば、N2ガス雰囲気、圧力2
0〜100mmTorr、RFパワー300〜1000
W、基板温度250〜500℃の成膜条件下で、基板に
印加するバイアス電圧を調整することにより、CrNの
結晶配向性を任意に制御しながら、CrNの成膜を行な
うことができる。
【0018】また、アークイオンプレーティングを用い
る場合には、たとえば、N2 ガス雰囲気、圧力30〜1
00mmTorr、アーク電流80〜160Aの成膜条
件で、成膜材料の蒸着源と基板との距離間隔を変化させ
ることにより、CrNの結晶配向性を任意に制御しなが
ら、CrNの成膜を行なうことができる。
【0019】ただし、イオンプレーティングに比べてア
ークイオンプレーティングの方が、イオン化率が数倍高
いため、より密着性の高いCrNからなる層を効率よく
形成することができる。
【0020】また、X線回折において(200)のピー
ク強度に対する(111)のピーク強度の比 I(11
1)/I(200)が0.5以上4.0以下となる結晶
配向性を示すCrNからなる層の比抵抗は、所望の値を
選択できるが、一般的には、約10-3〜100 Ωcmの
範囲であることが好ましい。
【0021】Crは非常に酸化しやすい元素であるた
め、特に酸化物系セラミックスやシリカガラスからなる
基材等のように酸素原子を多数含有する材料からなる基
材上に、Crからなる層が設けられる場合には、Crか
らなる層は、基材との界面に薄い酸化層を形成して基材
表面によく密着する。さらに、このようなCrからなる
層はその外方に設けられるCrNからなる層と強い密着
性を示す。
【0022】Crからなる層は、イオンプレーティン
グ、アークイオンプレーティング、スパッタリング等の
真空蒸着法を用いて、その外方に設けられるCrNから
なる層と連続的に成膜されることが好ましい。
【0023】Crからなる層の膜厚は、以下の実施例に
おいても示すように、その外方に設けられるCrNから
なる層の膜厚の約1/10程度とすることがより好まし
い。たとえば、CrNからなる層の膜厚を約3μm程度
とする場合には、Crからなる層の膜厚を1000Å〜
3000Åの範囲にすることが好ましい。
【0024】また、多結晶状態を呈するCrからなる層
を下地層として、その表面にCrNからなる層を設ける
ことで、基材に対するCrNからなる層の密着性の向上
が期待できるが、このCrNからなる第2の層の付着
性、密着性をより大きくするためには、基材表面を前処
理を施しておくことが望ましい。たとえば、Crからな
る層またはCrNからなる層を設ける前に基材表面にボ
ンバードによるクリーニング等の前処理を施しておくこ
とが好ましい。
【0025】本発明に従って、以上に記した性質を示す
薄膜をコーティングしてなる耐摩耗性部材を提供するこ
とができる。
【0026】本発明に係る耐摩耗性部材は、セラミック
スおよびガラスの少なくともいずれかからなる基材と基
材上に設けられかつX線回折において(200)のピー
ク強度に対する(111)のピーク強度の比 I(11
1)/I(200)が0.5以上4.0以下となる結晶
配向性を示すCrNからなる薄膜とを備え、この薄膜が
他の部材と接触する部分に設けられていることを特徴と
する。
【0027】また、本発明に係る耐摩耗性部材は、セラ
ミックスおよびガラスの少なくともいずれかからなる基
材と、基材上に設けられかつCrからなる層と、Crか
らなる層を覆うように設けられかつX線回折において
(200)のピーク強度に対する(111)のピーク強
度の比 I(111)/I(200)が0.5以上4.
0以下となる結晶配向性を示すCrNからなる層とを備
え、Crからなる層およびCrNからなる層を積層して
なる薄膜が、他の部材と接触する部分に設けられている
ことを特徴とする。
【0028】さらに、本発明に従って以上に記した性質
を示す薄膜が摺動により他の部材と接触するものであっ
てもよい。
【0029】なお、本発明では、磁気ディスク、磁気ヘ
ッドスライダ、AVまたはOA機器等の家電、電装部品
として使用され得る耐摩耗性部材を代表的な対象物とし
て挙げているが、本発明に係る耐摩耗性部材の適用範囲
は、上述の部材にのみ限定されるものではなく、同様の
特性が要求される他のすべての部材への適用をも包含す
るものである。
【0030】
【作用】CrNは従来よりスパッタリングおよびイオン
プレーティング等の蒸着法を用いて多結晶薄膜として成
膜されているが、(111)か(200)のどちらかに
結晶配向する場合が多い。
【0031】本発明者らは、詳細な検討を行なった結
果、SUS等の金属基材を用いた場合には、CrNが
(111)または(200)のどちらかに結晶配向して
いても、基材に対する薄膜の密着性が悪くなるようなこ
とはないが、セラミックスやガラス等の金属以外の材質
からなる基材を用いた場合にはCrNの結晶配向性を特
定の範囲内に制御しなければ満足な密着性を有するCr
Nからなる薄膜は得られないことを明らかにした。
【0032】X線回折において(200)のピーク強度
に対する(111)のピーク強度の比 I(111)/
I(200)が0.5以上4.0以下となるようにCr
Nの結晶配向性を制御すれば、薄膜中の内部応力が緩和
されるため、セラミックスおよびガラスの少なくともい
ずれかからなる基材上に十分な密着性を有しかつ耐摩耗
性に優れた導電薄膜を得ることができる。
【0033】また、基材とCrNからなる層との間に、
Crからなる層を下地層として、たとえばCrNからな
る層の厚さの約1/10程度の厚さで設けることで、C
rからなる層とCrNからなる層が互いに強い密着性を
示し、基材に対するCrNからなる層の密着性の一層高
めることができる。
【0034】上述したように、Crは非常に酸化しやす
い元素であるため、酸素原子を多数含有する材質、たと
えば酸化物系セラミックスまたはシリカガラスからなる
基材を選択的に用いれば、Crからなる層は基材との界
面において薄い酸化層を形成して基材表面によく密着す
る。したがって、基材に対する密着性がより向上された
耐摩耗性導電薄膜を得ることができる。
【0035】上記のような耐摩耗性導電薄膜を他の部材
と接触する部材の基材上に公知のイオンプレーティン
グ、アークイオンプレーティング等によりコーティング
することで摺動特性の改善された部材を提供することが
できる。
【0036】
【実施例】
実施例1 イオンプレーティング(IP)、アークイオンプレーテ
ィング(AIP)、およびスパッタリング(SP)を用
いて、シリカガラスからなる基材上に厚み3μmのCr
N層を形成し、CrNのX線回折ピーク強度比と密着性
との関係を調べた。
【0037】IP法では、N2 ガスを用いて、圧力20
mmtorr、RFパワー300W、基板温度250℃
の成膜条件で基板に印加するバイアス電圧を変化させる
ことでCrNの結晶配向性を変えながらCrN層を成膜
させた。
【0038】一方、AIP法では、N2 ガスを用いて、
圧力30mmtorr、アーク電流80A、基板温度は
意図的に加熱せずという成膜条件で、蒸発源と基板との
距離を変化させることでCrNの結晶配向性を変えなが
らCrN層を成膜させた。
【0039】また、SP法では、N2 ガスを用いて、圧
力10mmtorr、パワー300W、基板温度200
℃の成膜条件で基板に印加するバイアス電圧を変化させ
ることでCrNの結晶配向性を変えながらCrN層を成
膜させた。
【0040】CrNのX線回折の測定は、薄膜X線回折
法を用いて、50kV、250mAの条件下で20°<
θ<120°の範囲で行ない、2θ=38°,44°付
近に現われるピークの強度比I(200)/I(11
1)を求めた。密着性は、基材表面からCrN層が剥離
するまでの付与荷重をスクラッチテスタで測定し、本発
明例1〜5、比較例1〜5のサンプリングについて相対
的に比較評価するものとした。得られた結果を併せて表
1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1の結果から明らかなように、いずれの
方法によって成膜されたCrN層でも、X線回折ピーク
強度比I(111)/I(200)が0.5以上4.0
以下の範囲では安定した密着性が得られることが示され
た。一方、X線回折ピーク強度比I(111)/I(2
00)が0.5未満あるいは4.0を超えるような範囲
では、密着性が著しく低下してしまうことが確認され
た。
【0043】実施例2 実施例1の発明例3と同様に、アークイオンプレーティ
ング法を用いて、シリカガラスからなる基材上にCr層
およびCrN層を連続的に成膜させた。ただし本実施例
では、基材とCrN層との間に中間層として設けるCr
層の厚さを変えて、Cr層の厚さとCrN層の密着性と
の関係を調べるものとした。
【0044】Cr層の厚さは0〜6000Åの範囲で変
えるものとし、それ以外の条件はすべて同一とした。密
着性は、基材表面からCrN層が剥離するまでの付与荷
重をスクラッチカウンタで測定し、相対的に比較評価す
るものとした。得られた結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2から明らかなように、中間層としてC
r層を設けることで明らかにCrN層の密着性が向上さ
れることが示された。また、Cr層の厚みをCrN層の
厚みの1/10前後とすることで最も優れた密着性が得
られることが示された。
【0047】実施例3 実施例1の発明例3と同様に、アークイオンプレーティ
ング法を用いて、シリカガラス以外の材質からなる基材
を用いて、基材上に厚み1000ÅのCr層および厚み
3μmのCrN層を連続的に成膜させた。このときCr
NのX線回折ピーク強度比I(111)/I(200)
を2.0とするものとした。ただし、本実施例では、異
なる材質からなる基材を用いることで、その上に成膜さ
れるCrN層の密着性を調べるものとした。基材には、
酸化物系セラミックスとしてAl 2 3 、MgO、窒化
物系セラミックスとしてSiN、AlN、BN、炭化物
系セラミックスとしてSiCを用いるものとした。密着
性は、基材表面からCrN層が剥離するまでの付与荷重
をスクラッチカウンタで測定し、比較評価するものとし
た。得られた結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3から明らかなように、酸化物系セラミ
ックスからなる基材を用いることで、密着性に優れたC
rN層が得られることが示された。
【0050】実施例4 直径20mmのアルミナ製円盤表面に、アークイオンプ
レーティング法を用いて、厚み1000ÅのCr層およ
び厚み3μmのCrN層を連続的に形成させた。このと
きCrNのX線回折ピーク強度比I(111)/I(2
00)は2.0とするものとした。このようにして得ら
れた薄膜の比抵抗を調べたところ、2×10-2Ωcmで
あった。この薄膜にボールの半径3mm、荷重10N、
摺動速度200mm/sec、摺動回数105 回で、ボ
ール−オン−ディスク試験を行なったところ、剥離、凝
着もなくCrN層の摩耗量も0.2μmと極めて僅かで
あった。摺動試験後の薄膜の比抵抗を調べたところ、
1.6×10-2Ωcmであり、摺動前に比べてほとんど
変化は見られなかった。
【0051】
【発明の効果】本発明に従う耐摩耗性導電薄膜をセラミ
ックスおよびガラスの少なくともいずれかからなる基材
表面のコーティングとして用いることで、AVまたはO
A機器などの家電、電装部材として、従来の摺動部材に
十分とって変わる使用可能な耐摩耗でかつ低抵抗で、さ
らに帯電を嫌う摺動部材を提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 中山 明 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 吉岡 剛 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスおよびガラスの少なくとも
    いずれかからなる基材の表面をコーティングして耐摩耗
    性を付与するための導電薄膜であって、 X線回折において(200)のピーク強度に対する(1
    11)のピーク強度の比 I(111)/I(200)
    が0.5以上4.0以下となる結晶配向性を示すCrN
    からなる層を備える、耐摩耗性導電薄膜。
  2. 【請求項2】 前記基材に接触するCrからなる層と、
    前記CrNからなる層とを積層してなる、請求項1に記
    載の耐摩耗性導電薄膜。
  3. 【請求項3】 前記基材が酸化物系セラミックスからな
    る、請求項1または請求項2に記載の耐摩耗性導電薄
    膜。
  4. 【請求項4】 前記基材がシリカガラスからなる、請求
    項1または請求項2に記載の耐摩耗性導電薄膜。
  5. 【請求項5】 セラミックスおよびガラスの少なくとも
    いずれかからなる基材と、 前記基材上に設けられかつX線回折において(200)
    のピーク強度に対する(111)のピーク強度の比 I
    (111)/I(200)が0.5以上4.0以下とな
    る結晶配向性を示すCrNからなる薄膜とを備え、 前記薄膜が他の部材と接触する部分に設けられているこ
    とを特徴とする、耐摩耗性部材。
  6. 【請求項6】 セラミックスおよびガラスの少なくとも
    いずれかからなる基材と、 前記基材上に設けられかつCrからなる層と、 前記Crからなる層を覆うように設けられかつX線回折
    において(200)のピーク強度に対する(111)の
    ピーク強度の比 I(111)/I(200)が0.5
    以上4.0以下となる結晶配向性を示すCrNからなる
    層とを備え、 前記Crからなる層および前記CrNからなる層を積層
    してなる薄膜が、他の部材と接触する部分に設けられて
    いることを特徴とする、耐摩耗性部材。
  7. 【請求項7】 前記薄膜が摺動により他の部材と接触す
    るものである、請求項5または請求項6に記載の耐摩耗
    性部材。
JP7666293A 1993-04-02 1993-04-02 耐摩耗性導電薄膜および耐摩耗性部材 Withdrawn JPH06287741A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001181824A (ja) * 1999-11-02 2001-07-03 Hauzer Techno Coating Europ Bv 窒化クロム層を有する基体
US7145241B2 (en) 2002-12-20 2006-12-05 Fujitsu Limited Semiconductor device having a multilayer interconnection structure and fabrication process thereof
AU2010231401B2 (en) * 2009-04-02 2013-01-10 Daikin Industries, Ltd. Dehumidification system

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