JPH06291032A - 化合物半導体成長用基板 - Google Patents

化合物半導体成長用基板

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JPH06291032A
JPH06291032A JP7971893A JP7971893A JPH06291032A JP H06291032 A JPH06291032 A JP H06291032A JP 7971893 A JP7971893 A JP 7971893A JP 7971893 A JP7971893 A JP 7971893A JP H06291032 A JPH06291032 A JP H06291032A
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JP
Japan
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thin film
type
compound semiconductor
substrate
cap layer
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Application number
JP7971893A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Okawa
和宏 大川
Yasuhito Takahashi
康仁 高橋
Masaya Mannou
正也 萬濃
Tadashi Narisawa
忠 成沢
Seiji Onaka
清司 大仲
Tsuneo Mitsuyu
恒男 三露
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 II-VI 族化合物半導体から構成されるレーザ
素子または発光ダイオード素子の動作電圧を小さくする
ことのできる基板を提供し、かつその基板の特性が長時
間変わらないようにする。 【構成】 p型GaAs基板1上に、例えばp型GaI
nP薄膜3およびp型AlInP薄膜4およびGaAs
キャップ層5を順次積層した構造を有するII-VI 族化合
物半導体成長用基板である。p型GaAsとp型ZnS
eの障壁に比べて、障壁が小さく分割されているため
に、作製した素子は小さい電圧で動作することが可能と
なる。さらに、p型AlInP薄膜4の酸化はキャップ
層5またはS薄膜6によって防止されているために長時
間の保存が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、II-VI 族化合物半導体
から構成される素子、例えば紫外から黄色の領域で発光
可能な半導体レーザ素子または発光ダイオード素子のよ
うに電流を流すことにより機能する素子において、動作
電圧を小さくすることのできる基板を提供し、かつその
基板の特性が長時間変わらないようにすることを目的と
する。
【0002】
【従来の技術】従来のp型GaAs基板に作製したII-V
I 族化合物半導体のレーザ素子または発光ダイオード素
子は、p型GaAs基板にp型GaAs薄膜を積層し、
その上にp型ZnSSe薄膜を始めとするII-VI 族化合
物半導体からなる発光素子構造を作製していた(例えば
Applied Physics Letters 59, 3619 (1991).) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造ではp
型GaAsとp型ZnSeの接合部には1.2eV以上
の障壁が価電子帯に存在し、この障壁のために正孔注入
が効率的に行えず、素子の動作電圧がその効果のために
高くなるという問題点があった。
【0004】本発明は前記従来の問題を解決するため、
低い電圧で動作する発光素子のためのII-VI 族化合物半
導体成長用基板を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明のII-VI 族化合物半導体成長用基板は、p型Ga
As上に、GaAsとの格子不整が±1%以内の格子定
数を有するp型III-V族化合物半導体薄膜を1層以上積
層し、厚みが1nm以上500nm以下のGaAs薄膜
またはGaX In1-X P薄膜(ただし、0.38≦X≦
0.65)のいずれかまたは双方をキャップ層として最
後に積層した構造を有することを特徴とする。
【0006】前記構成においては、キャップ層半導体薄
膜の伝導型をp型にすることが好ましい。また前記構成
においては、キャップ層上に硫黄を付着させたことが好
ましい。
【0007】次に本発明の第2番目のII-VI 族化合物半
導体成長用基板は、p型GaAs上に、GaAsとの格
子不整が±1%以内の格子定数を有するp型III-V族化
合物半導体薄膜を1層以上積層し、厚みが10nm以上
5000nm以下のAs薄膜をキャップ層として最後に
積層した構造を有することを特徴とする。
【0008】前記構成においては、GaAsとの格子不
整が±1%以内の格子定数を有するp型III-V族化合物
半導体薄膜として、p型AlX Ga1-X As薄膜(ただ
し、0<X≦1)またはp型GaX In1-X P薄膜(た
だし、0.38≦X≦0.65)またはp型(AlX
1-X Y In1-Y P薄膜(ただし、0<X<1、0.
38≦Y≦0.65)またはp型AlX In1-X P薄膜
(ただし、0.38≦X≦0.65)のいずれかを用い
ることが好ましい。
【0009】
【作用】前記本発明の構成によれば、p型GaAs上
に、GaAsとの格子不整が±1%以内の格子定数を有
するp型III-V族化合物半導体薄膜を1層以上積層し、
厚みが1nm以上500nm以下のGaAs薄膜または
GaX In1-X P薄膜(ただし、0.38≦X≦0.6
5)のいずれかまたは双方をキャップ層として最後に積
層した構造を有することにより、動作電圧を小さくする
ことのできる基板を実現でき、かつその基板の特性が長
時間変わらないようにすることができる。すなわち、p
型GaAsとp型II-VI 族化合物半導体の界面の価電子
帯に存在する大きな障壁を、本発明の基板は2つ以上の
小さい障壁に分割することができる。その結果、低い電
圧で素子を動作させることができる。しかも基板表面を
キャップ層で保護しているため、長時間保存が可能とな
る。
【0010】本発明はp型GaAs基板に直接p型II-V
I 族化合物半導体を結晶成長せずに、p型GaAs基板
上にp型AlGaAs薄膜、p型GaInP薄膜、p型
AlGaInP薄膜、p型AlInP薄膜等のいずれか
を1層以上積層した構造を採用する。これらの薄膜のII
I-V族化合物半導体はGaAsとの格子整合が可能であ
る。しかも、これらの半導体薄膜の積層構造は、価電子
帯をGaAsから段階的にII-VI 族化合物半導体に近づ
けることが可能となる。その結果、各界面における正孔
の障壁を小さくし、小さな電圧で発光素子を動作させら
れる。これらIII-V族化合物半導体薄膜が十分な結晶性
を有するためには、これらの薄膜の格子定数がGaAs
の格子定数に比べて±1%以内である必要がある。±1
%の格子不整がある場合、膜厚40nm以下の薄膜であ
れば十分な結晶性を保つことができる。
【0011】またこれらのIII-V族化合物半導体薄膜作
製装置とII-VI 族化合物半導体薄膜作製装置が真空もし
くは不活性ガス雰囲気で連結されていなくかつ最表面に
Al原子を含むIII-V族化合物半導体薄膜がある場合、
Al原子の酸化を防止する必要がある。つまり酸化アル
ミニウムの昇華温度は極めて高く、取り除くことが難し
い。そのため、なんらかの酸化防止の手段を必要とす
る。我々はGaAs薄膜またはGaInP薄膜またはA
s薄膜をキャップ層として最後に積層することにより、
Alを含むIII-V族化合物半導体の酸化を防止できるこ
とを見い出した。
【0012】キャップ層としてのGaAs薄膜やGaI
nP薄膜も酸素に触れると酸化するが、減圧下で580
℃以上の温度にするとその酸化物は昇華し、取り除くこ
とができる。さらに600℃以上にすることによりGa
As薄膜自身またはGaInP薄膜自身を昇華させ、清
浄なAlを含むIII-V族化合物半導体薄膜表面を得るこ
とができる。キャップ層の厚みは使用条件や環境によっ
て一概に決定できないが、酸化がAlを含むIII-V族化
合物半導体薄膜まで到達しないように、その厚みは1n
m以上にすることが望ましい。キャップ層の厚みが1n
m以下の場合、本発明の基板を作製後直ちに使用するこ
とにより発明の効果を得ることができるが、実用的には
厚み1nm以上が使用しやすい。またキャップ層の厚み
が500nm以上では、保護膜としての効果は十分にあ
るが、キャップ層を昇華・除去するために長い時間を要
するため、実用的には500nm以下であれば十分であ
る。以上のように、GaAs薄膜やGaInP薄膜キャ
ップ層の厚みは1nm以上500nm以下であれば実用
的である。またキャップ層として、GaInP薄膜およ
びGaAs薄膜を順次積層しても有効である。この場
合、最表面のGaAsキャップ層を化学エッチング液に
よる選択エッチングでGaAsキャップ層のみを取り除
き、GaInPキャップ層を表面に出してからII-VI 族
化合物半導体薄膜製造装置に導入する。
【0013】またGaAsキャップ層表面またはGaI
nPキャップ層表面に硫黄を積層することによって、前
記キャップ層の酸化を抑制することができる。そしてよ
り長期的な保存やより長距離の輸送が可能となる。
【0014】As薄膜キャップ層は、本発明の基板を1
00℃以下に保つ限りにおいてAlを含むIII-V族化合
物半導体薄膜の表面を保護することができる。そして減
圧下で200℃以上の温度にするとAsは昇華するた
め、容易に取り除くことができ、清浄なAlを含むIII-
V族化合物半導体薄膜表面を得ることができる。As薄
膜キャップ層の厚みは使用条件や環境によって一概に決
定できないが、Alを含むIII-V族化合物半導体薄膜が
酸化しないように、その厚みは10nm以上にすること
が望ましい。またAs薄膜の厚みが5000nm以上で
も、発明の効果を得ることはできる。しかし、実用的に
は5000nm以下であれば、保護膜として十分に機能
する。以上のように、As薄膜キャップ層は10nm以
上5000nm以下であれば十分実用的である。
【0015】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。図1は、厚み350μmのp型GaAs基
板1上に、厚み1000nmのp型GaAs薄膜2をバ
ッファー層として積層し、その上に厚み100nmのp
型GaX In1-X P(X=0.5)薄膜3および厚み1
00nmのp型AlX In1-X P(X=0.5)薄膜4
および厚み5nmのGaAsキャップ層を順次積層し、
最後に厚み1nm程度の硫黄(S)薄膜6を積層した構
造を有する本発明の一実施例のII-VI 族化合物半導体成
長用基板の断面図である。p型のアクセプタ密度は、基
板1や前記積層したすべての薄膜において、高いほど望
ましいが、動作時の直列抵抗が十分に低くするためには
実用上5×1016cm-3以上のアクセプタ密度が望まし
い。本実施例の場合、p型GaInP薄膜3のアクセプ
タ密度は1×1018cm-3およびp型AlInP薄膜4
のアクセプタ密度は5×1017cm-3である。
【0016】さらに実施例ではキャップ層5の下の膜の
材料は、p型AlInPであったが、図2のようにp型
(AlX Ga1-X Y In1-Y P薄膜7(0≦X≦0.
7、0.38≦Y≦0.65)、またはP型GaYIn
1-YP薄膜(0.38≦Y≦0.65)であっても同様
の効果が得られる。
【0017】さらに本実施例のII-VI 族化合物半導体成
長用基板を作製後、速やかに使用する場合は、S薄膜6
は無くても実用上問題ない。しかし1時間以上の時間を
経てII-VI 族化合物半導体成長装置に入れる場合、S薄
膜6をキャップ層上に積層することにより酸化を防止す
ることが望ましい。
【0018】さらに実施例ではキャップ層としてGaA
s薄膜5を用いたが、図2に示すようにキャップ層とし
てGaInP薄膜8を用いても同様の効果が得られる。
さらに図3に示すように、p型GaAs薄膜2とp型G
aInP薄膜3との間にp型AlX Ga1-X As薄膜9
を積層することにより、p型GaAs薄膜2とp型Ga
InP薄膜3との障壁を小さく分割することができる。
p型AlX Ga 1-X As薄膜9のAl組成は0.2≦X
≦0.8で、前記障壁分割の効果を得ることができる。
またp型GaInP薄膜3とp型AlInP薄膜4の間
にp型(AlX Ga1-X Y In1-Y P薄膜7を積層す
ることにより、障壁を小さく分割することができる。A
l組成Xは0≦X≦0.7の範囲でその効果を得ること
ができる。
【0019】ここでGaAs基板1上に積層する薄膜が
十分な結晶性を有するためには、積層する薄膜がエピタ
キシャル成長する条件にしなければならない。エピタキ
シャル成長の臨界膜厚は、GaAs基板1と薄膜の格子
不整に依存する。格子不整が大きいと臨界膜厚は薄くな
る。実用上±1%以内の格子不整であれば20nm以上
の薄膜をエピタキシャル成長することができ、本実施例
の効果を得ることができる。ゆえにAlX Ga1-X As
薄膜9はAl組成Xが0≦X≦1の範囲で、GaX In
1-X P薄膜3はGaの組成Xが0.38≦X≦0.65
の範囲で、(AlX Ga1-X Y In1-Y P薄膜9の組
成XおよびYが0≦X≦1、0.38≦Y≦0.65の
範囲で、AlX In1-X P薄膜4は組成Xが0.38≦
X≦0.65の範囲で、GaAs基板1と±1%以内の
格子不整の条件に適合する。
【0020】またp型AlInP薄膜4やp型AlGa
InP薄膜7のようにAl原子を含むIII-V族化合物半
導体薄膜がある場合、Al原子の酸化を防止する必要が
ある。つまり酸化アルミニウムの昇華温度は極めて高
く、取り除くことが困難である。そのため、なんらかの
酸化防止の手段を必要とする。我々はGaAs薄膜5ま
たはGaInP薄膜8またはAs薄膜をキャップ層とし
て最後に積層することにより、Alを含むIII-V族化合
物半導体薄膜の酸化を防止できることを見い出した。キ
ャップ層の厚みは使用条件や環境によって一概に決定で
きないが、酸化がAlを含むIII-V族化合物半導体薄膜
まで到達しないように、その厚みは1nm以上にするこ
とが望ましい。キャップ層の厚みが1nm以下の場合、
本実施例の基板を作製後直ちに使用することにより実施
例の効果を得ることができるが、実用的には厚み1nm
以上が望ましい。またキャップ層の厚みが500nm以
上では、保護膜としての効果は十分にあるが、キャップ
層を昇華・除去するために長い時間を要するため、実用
的には500nm以下であれば十分である。またキャッ
プ層として、GaInP薄膜およびGaAs薄膜を積層
しても有効である。この場合、最表面はGaAsキャッ
プ層とし、化学エッチング液による選択エッチングでG
aAsキャップ層のみを取り除き、GaInPキャップ
層を表面に出してからII-VI 族化合物半導体薄膜製造装
置に導入する。前記GaInPキャップ層はGaAsキ
ャップ層によって酸化を防がれているために、GaIn
Pキャップ層の厚みは0.5nmから5nmと薄くても
Alを含むIII-V族化合物半導体薄膜の酸化を防止する
ために有効である。
【0021】キャップ層としてのGaAs薄膜5やGa
InP薄膜8は酸素に触れると酸化するが、減圧下で5
80℃以上の温度にするとその酸化物は昇華し、取り除
くことができる。さらに600℃以上にすることにより
GaAs薄膜5自身やGaInP薄膜8自身を昇華さ
せ、清浄なAlを含むIII-V族化合物半導体薄膜表面を
得ることができる。
【0022】しかし、実用上、GaAsキャップ層5や
GaInPキャップ層8が昇華し、p型AlInP薄膜
4またはp型AlGaInP薄膜7の表面が全面に現れ
たことを知ることは困難である。そのため、GaAsキ
ャップ層5やGaInPキャップ層8が残留しても、直
列抵抗が高くならないようにアクセプタ密度5×10 16
cm-3以上のp型にすることが望ましい。また初期のキ
ャップ層の厚みが薄いほど小さい電圧で電流を流すこと
ができるため、キャップ層の厚みは特に、1nm以上2
0nm以下が望ましい。
【0023】さらにキャップ層として非晶質のAs薄膜
を利用することも有効である。本実施例明の基板を10
0℃以下に保つ限りにおいて、As薄膜はほとんど蒸発
せずAlを含むIII-V族化合物半導体薄膜の表面を保護
することができる。そして減圧下で200℃以上の温度
にするとAsは昇華するため、容易に取り除くことがで
き、清浄なAlを含むIII-V族化合物半導体薄膜表面を
得ることができる。As薄膜の厚みは使用条件や環境に
よって一概に決定できないが、Alを含むIII-V族化合
物半導体薄膜が酸化しないように、その厚みは10nm
以上にすることが望ましい。またAs薄膜の厚みが50
00nm以上でも、発明の効果を得ることはできる。し
かし、実用的には5000nm以下であれば、保護膜と
して十分に機能する。
【0024】本実施例のII-VI 族化合物半導体成長用基
板の作製には分子線エピタキシー(MBE)法やガスソ
ースMBE法や有機金属気相化学積層(MOCVD)法
が適当である。本実施例ではMOCVD法を用いてい
る。ただし、非晶質のAs薄膜は真空蒸着装置を用いて
形成している。
【0025】本実施例の基板および従来のp型GaAs
基板を用いて、ZnSe半導体のpn接合からなる青色
発光素子を作製し、その効果を評価した。図4には、図
1に示した本実施例の基板を用いた青色発光素子であ
る。MBE装置中で燐のビームを照射しながら、本実施
例の基板を750℃まで温度を上げ、表面のS薄膜6お
よびGaAsキャップ層5を昇華させている。そしてア
クセプタ密度7×1017cm-3程度のp+ 型ZnSe薄
膜10を厚み100nm、アクセプタ密度5×1017
-3程度のp型ZnSe薄膜11を厚み1.5μm、ド
ナー密度1×1018cm-3程度のn型ZnSe薄膜12
を厚み0.7μmを順次積層している。
【0026】従来の技術との比較のために、図5の如
く、p型GaAs基板1をMBE装置でp型GaAsバ
ッファー層2を積層した後に、大気に晒さずに、アクセ
プタ密度7×1017cm-3程度のp+ 型ZnSe薄膜1
0を厚み100nm、アクセプタ密度5×1017cm-3
程度のp型ZnSe薄膜11を厚み1.5μm、ドナー
密度1×1018cm-3程度のn型ZnSe薄膜12を厚
み0.7μmを順次積層している。
【0027】本実施例の基板を用いたサンプルと従来の
方法のサンプルを、共に2mm角にし、n型ZnSe薄
膜12上に、直径1mmのInまたはTiを用いた電極
13を取り付ける。そしてp型GaAs基板1の裏面に
はZnを含むAuからなる電極13を取り付けて、青色
発光素子を作製している。
【0028】図4に示す本実施例の基板を用いた青色発
光素子は20mAの電流を得るために比較的小さい電圧
で可能であった。その電圧は、サンプルでバラツキはあ
るが、4−13Vの範囲であった。一方、図5に示す従
来の基板を用いた青色発光素子は20mAの電流を得る
ために高い電圧を要した。その電圧は、サンプルでバラ
ツキはあるが、10−20Vの範囲であった。青色発光
素子は共に室温で中心波長465nmの青色発光を呈し
ていた。従来の方法では図6に示すように、p型GaA
sとp型ZnSeに約1.2Vの障壁が存在する。しか
し本実施例の方法を用いると図7に示すように、障壁は
3つ以上に分割され、小さい障壁になるため、小さい電
圧で発光素子を動作させることができたと考えられる。
【0029】また本実施例の基板を750℃まで温度を
上げず、600℃でサーマルエッチングを施したのみの
基板は、その表面にp型GaAsキャップ層5が残留し
ている。しかし、キャップ層5の厚みが1nmから20
nmの範囲では、動作電圧の改善が観測された。
【0030】さらにキャップ層5としてGaInP薄膜
または非晶質のAs薄膜を用いた場合も、動作電圧の改
善が観測された。本実施例の基板上に成長するII-VI 族
化合物半導体は、実施例のZnSeだけでなく、ZnS
X Se1-X (0≦X≦1)、ZnTeX Se1-X (0≦
X≦1)、ZnX Ca1-X Y Se1-Y (0≦X≦1、
0≦Y≦1)、ZnX Mg1-X Y Se1-Y (0≦X≦
1、0≦Y≦1)またはZnX Mn1-X Y Se1-Y
(0≦X≦1、0≦Y≦1)においても有効である。
【0031】さらに、本実施例ではZnSe半導体のp
n接合からなる発光ダイオード素子について述べたが、
II-VI 族化合物半導体からなるレーザーダイオード素子
においても同様に動作電圧の低下が観測されている。
【0032】そして、Alを含むIII-V族化合物半導体
薄膜が表面にでている基板では、如何に温度を上げても
表面の酸化膜を取り除くことはできず、表面のキャップ
層はAlを含むIII-V族化合物半導体薄膜の酸化防止に
は必要不可欠であることが判明した。さらにS薄膜6が
ある場合は、無い場合に比べるとキャップ層の酸化は抑
えられていた。以上のように、キャップ層を設けること
により、2週間以上経た本実施例の基板においても実用
的な特性を維持することができた。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、p型G
aAsとp型II-VI 族化合物半導体の界面の価電子帯に
存在する大きな障壁を、本発明の基板は3つ以上の小さ
い障壁に分割することができる。そのため低い電圧で動
作する発光素子を提供することができた。しかも基板表
面をキャップ層で保護しているため、長時間の保存がで
き、輸送または販売することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のII-VI 族化合物半導体成長
用基板の構造断面図である。
【図2】本発明の一実施例のII-VI 族化合物半導体成長
用基板の構造断面図である。
【図3】本発明の一実施例のII-VI 族化合物半導体成長
用基板の構造断面図である。
【図4】本発明の一実施例の基板を用いた青色発光素子
の構造断面図である。
【図5】本発明の一実施例の基板を用いた青色発光素子
の構造断面図である。
【図6】p型GaAsとp型ZnSeのヘテロ接合の熱
平衡状態におけるエネルギー準位図である。
【図7】本発明の一実施例の基板を用いた場合のp型Z
nSeとのヘテロ接合の熱平衡状態におけるエネルギー
準位図である。
【符号の説明】
1 p型GaAs基板 2 p型GaAsバッファー層 3 p型GaInP薄膜 4 p型AlInP薄膜 5 GaAsキャップ層 6 S薄膜 7 p型AlGaInP薄膜 8 GaInP薄膜 9 p型AlGaAs薄膜 10 p+ 型ZnSe薄膜 11 p型ZnSe薄膜 12 n型ZnSe薄膜 13 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成沢 忠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大仲 清司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三露 恒男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 II-VI 族化合物半導体成長用基板であっ
    て、p型GaAs上に、GaAsとの格子不整が±1%
    以内の格子定数を有するp型III-V族化合物半導体薄膜
    を1層以上積層し、厚みが1nm以上500nm以下の
    GaAs薄膜またはGaX In1-X P薄膜(ただし、
    0.38≦X≦0.65)のいずれかまたは双方をキャ
    ップ層として最後に積層した構造を有することを特徴と
    する化合物半導体成長用基板。
  2. 【請求項2】 キャップ層半導体薄膜の伝導型をp型に
    した請求項1に記載の化合物半導体成長用基板。
  3. 【請求項3】 キャップ層上に硫黄を付着させた請求項
    1に記載の族化合物半導体成長用基板。
  4. 【請求項4】 II-VI 族化合物半導体成長用基板であっ
    て、p型GaAs上に、GaAsとの格子不整が±1%
    以内の格子定数を有するp型III-V族化合物半導体薄膜
    を2層以上積層し、厚みが10nm以上5000nm以
    下のAs薄膜をキャップ層として最後に積層した構造を
    有することを特徴とする化合物半導体成長用基板。
  5. 【請求項5】 GaAsとの格子不整が±1%以内の格
    子定数を有するp型III-V族化合物半導体薄膜として、
    p型AlX Ga1-X As薄膜(ただし、0<X≦1)ま
    たはp型GaX In1-X P薄膜(ただし、0.38≦X
    ≦0.65)またはp型(AlX Ga1-X Y In1-Y
    P薄膜(ただし、0<X<1、0.38≦Y≦0.6
    5)またはp型AlX In1-X P薄膜(ただし、0.3
    8≦X≦0.65)のいずれかを用いた請求項1〜4の
    いずれかに記載の化合物半導体成長用基板。
JP7971893A 1993-04-06 1993-04-06 化合物半導体成長用基板 Pending JPH06291032A (ja)

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JP7971893A JPH06291032A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 化合物半導体成長用基板

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6072202A (en) * 1996-09-26 2000-06-06 Nec Corporation II-VI compound semiconductor device with III-V buffer layer
JP2014192369A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体素子の製造方法、半導体素子の製造装置

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