JPH0629121A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0629121A
JPH0629121A JP1137291A JP1137291A JPH0629121A JP H0629121 A JPH0629121 A JP H0629121A JP 1137291 A JP1137291 A JP 1137291A JP 1137291 A JP1137291 A JP 1137291A JP H0629121 A JPH0629121 A JP H0629121A
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Toshihiro Kogure
敏博 小暮
Shinya Katayama
慎也 片山
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高保磁力と低記録再生ノイズの特性を有し、
かつ、保磁力角型性を改善した磁気記録媒体を得る。 【構成】 非磁性支持体の上に下地膜、磁性膜、保護膜
が順次形成された磁気記録媒体であって、磁性膜がCo
NiCrTaからなる合金膜で、原子%でNiが5〜3
5%、Crが7〜14%、Taが0.3〜0.9%含ま
れる磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置などの
磁気記録装置に用いられる磁気記録媒体に関し、特に磁
気特性及び記録再生特性が向上した磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体における記録媒体として、
従来より、非磁性支持体の表面に、酸化鉄粉末と有機バ
インダーとからなる磁性膜を形成した所謂塗布型磁気記
録媒体が使用されてきたが、近年磁気記録の高密度化の
要請から、強磁性金属薄膜を磁性膜とする金属薄膜型磁
気記録媒体へと変わりつつある。その非磁性支持体上に
形成される磁性膜の成分,組成は磁気的性質、記録再生
特性、耐候性等を総合的に評価して決定され、最も一般
的なCoNi合金やCoNiCr合金などのCoNi系
合金、ノイズ特性に優れたCoCrTa合金やCoCr
Zr合金などのCoCr系合金、及び下地膜が不用でか
つ優れた特性をもつCoNiPt合金やCoCrPt合
金などのCoPt系合金が使用されている。そして前記
CoNiCr合金のノイズ特性を改良するために、Co
NiCr合金にTaを1〜3原子%添加したCoNiC
rTa合金を用いたものが知られている。(特開平2−
23511号公報))
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属薄膜型磁気記録媒体は、これまでの塗布型磁気記録媒
体にまさる高密度記録が可能であるが、以下に示すよう
な欠点をもっていた。CoNiCrなどのCoNi系合
金は組成を選ぶことで、保磁力Hc及び保磁力角型性S
* を大きくできるため、高周波数での出力が低下せず高
密度記録が可能であるが、記録再生ノイズを下げるには
限界があり、より大きな保磁力Hc及び保磁力角型性S
* を有し、かつ低ノイズの磁気記録媒体を実現すること
が困難であった。また、CoCrTaなどのCoCr系
合金は記録再生ノイズは低くできるが、磁気特性の保磁
力Hcや保磁力角型性S* がCoNiCrなどに比べ、
かなり小さいため、高周波域での特性が余り良くなかっ
た。さらに、CoNiPtなどのCoPt系合金は保磁
力角型性S* が小さいこと以外は特性としては良いが、
コスト的に材料費が極めて高くつくという欠点があっ
た。また、CoNiCrTa合金は、Taを1〜3原子
%添加し、Taを粒界に偏析させることによりCoNi
Cr合金の特性をある程度維持しつつ、ノイズ特性を改
良したものであるが、やはりノイズを小さくしようとす
ると保磁力角型性S* が小さくなり、高周波域での記録
再生特性がそれほど改善されないという問題があった。
【0004】上記の保磁力Hcや保磁力角型性S* につ
いての問題は、特にヘッドの飛行高さを低減するため
に、より平滑な非磁性支持体として有望なガラス基板を
用いる場合に、より重大な問題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性支持体
上に非磁性下地膜、合金磁性膜、保護膜が順次形成され
ている磁気記録媒体であって、前記合金磁性膜の組成
が、下記の化学式で表わした磁気記録媒体である。ここ
【0006】
【化1】Xは5〜35、Yは7〜14、Zは0.3〜
0.9で原子%で表わした値である。
【0007】本発明の磁気記録媒体の合金磁性膜は、C
oNiCr系合金にTaが添加された4元系合金であ
る。CoNiCr系3元合金は、磁性膜として望まれる
高い保磁力Hc及び高い残留磁束密度Brを有する合金
であり、第4元素としてTaを添加することにより、C
oNiCr系3元合金磁性膜の磁気特性、すなわち高い
保磁力Hcと高い保磁力角型性S* を損なうことなく、
記録再生ノイズを顕著に低減することが出来る。これは
Taを適量添加することによって、磁性膜の結晶粒界に
Taが偏析し、結晶粒界が適度な大きさになるためと考
えられる。
【0008】本発明に係る磁性膜のCoNiCrTa系
合金の組成において、Niの原子%は5〜35%であ
る。5%より小さいと、磁性膜の耐候性が悪くなり、ま
た35%を越えると飽和磁束密度Bsが減少するため、
十分な出力が得られない。
【0009】更に、Niの量は、高い保磁力Hcと高い
保磁力角型性S* を有し、かつ、低い記録再生ノイズ特
性を得るために、20〜30%が好ましい。また、Cr
の原子%は、7〜14%である。7%より小さいと磁性
膜の耐候性が劣化し、一方14%より大きいと保磁力角
型性S* が低下し記録再生特性が劣化する。更に、合金
膜中のCrの量は、保磁力角型性を0.85以上とする
ためには7〜11%が好ましい。
【0010】また、Taの量は、0.3〜0.9原子%
である。0.3%より小さいとTaの効果がほとんどな
く、0.9%を越えるとCrを多量に添加した場合と同
様に偏析が多くなり膜の結晶粒界が大きくなるため、保
磁力角型性S* が低下し記録再生特性が劣化する。更
に、Taの量は、保磁力角型性S* が0.85以上とす
るためには0.3〜0.75原子%が好ましい。
【0011】本発明の磁気記録媒体に用いられる非磁性
下地膜としては、非磁性下地膜を2層の積層構造とし、
前記合金磁性膜と接する側の第1の下地膜を結晶性の金
属膜または合金膜とし、前記非磁性支持体に接する側の
第2の下地膜を少なくとも前記第1の下地膜と接する界
面で非晶質とした合金膜であることが、磁気特性を良く
する上で好ましい。ここで第1の下地膜としては、C
r,Mo,Wの群から選ばれた少なくとも1種以上を含
む結晶性の膜を好んで用いることができる。また、第2
の下地膜は、膜方向全体にわたって非晶質であってもよ
く、第1の下地膜との界面近傍でのみ非晶質であっても
よい。そして、第2の下地膜としてはTiとYとからな
る非晶質合金膜やTiとSiとからなる非晶質合金膜を
好んで用いることができる。とりわけ、保磁力角型性S
* を大きくするには、TiとSiとからなる膜が最も好
ましい。
【0012】また、本発明の磁気記録媒体の保護膜とし
ては、カーボン膜やSiO2 膜を用いることができ、と
りわけカーボン膜が自己潤滑性が優れているので好まし
く用いられる。
【0013】さらに非磁性支持体と非磁性下地膜との間
に保護膜の表面に凹凸を形成するための凹凸形成物を設
けてもよい。例えば有機金属化合物の溶液にコロイダル
シリカやアルミナゾルなどの微粒子を添加した溶液を、
非磁性支持体上に塗布することにより凹凸を形成した
り、非磁性支持体上にAl、Ag等の低融点金属を島状
に蒸着やスパッタリングにより形成したものが凹凸形成
物として用いられる。
【0014】また、本発明の合金磁性膜の膜厚は、使用
するヘッドやドライブの周速度にもよるため一義的に定
めることはできないが、通常の条件下では十分な出力を
得るために30〜80nmが好ましい。
【0015】本発明にかかる非磁性支持体としては、例
えば、ガラス板、セラミック板、アルミニウム板、チタ
ニウム金属板が挙げられる。これらの中でも、表面の平
坦性が良いことからガラス板が好ましく、またガラス板
の中でもとりわけフロート法で製造されたソーダライム
組成のガラス板は最も安価に入手できるので特に好まし
い。本発明の磁気記録媒体の非磁性下地膜、合金磁性
膜、保護膜はいずれも公知のスパッタリング法や真空蒸
着法で形成することができる。
【0016】
【作用】本発明の合金磁性膜中に含まれるTa成分は、
保磁力角型性S* を大きく維持したまま、前記合金磁性
膜の結晶粒界を大きくして記録再生ノイズを低減する。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。図1
は、本発明の磁気記録媒体の一実施例の一部断面図で、
フロートガラス板を円盤状に加工し化学強化したガラス
板1の上にガラス板表面から放出される不純ガスが合金
磁性膜3に拡散しないようにするためにガス吸臓性の金
属膜6が被覆され、金属膜6の上に保護膜4の表面に凹
凸を形成するための凹凸形成物5が形成され、さらに第
1の下地膜21と第2の下地膜22の2層からなる非磁
性下地膜2が形成され、非磁性下地膜2の上に順次合金
磁性膜3と保護膜4が形成されている。図2は、本発明
の磁気記録媒体の他の実施例の一部断面図で、ガラス板
1の上に第1の下地膜21と第2の下地膜22の2層か
らなる非磁性下地膜2が形成され、さらに合金磁性膜3
と保護膜4とが順次形成されている。
【0018】実施例1 よく洗浄された円盤状に加工され化学強化されたソーダ
ライム組成のガラス基板を、インライン型スパッタリン
グ装置にセットし、アルゴンガスを用いた直流スパッタ
リングにより連続してガラス基板上に、30nmの厚み
のTi膜、アルミニウム(Al)の凹凸形成物、20n
mの厚みのTiとSiとからなる第2の下地膜、60n
mの厚みのCrからなる第1の下地膜、60nmの厚み
のCo63.5%Ni25%Cr11%Ta0.8%の
原子組成を有する合金磁性膜、30nmの厚みのカーボ
ン膜を順次形成した。Ti膜を形成する前の真空度のバ
ックグラウンドを0.00013Paとし、Ti膜の形
成はガラス基板を200℃に加熱しておこない、Alの
凹凸形成物は、約15nmの連続した平滑なAl膜が形
成されるAl量をAlターゲットを用いてスパッタリン
グし、ガラス基板を200℃にすることによりAlがT
i膜上に付着する時に島状に凝縮するようにし、不連続
な凹凸形成物とした。またTiとSiからなる膜は、チ
タニウムシリサイドをターゲットに用いガラス基板温度
を200℃として形成し、合金磁性膜はCo63.5%
Ni25%Cr11%Ta0.8%の合金をターゲット
に用いガラス基板温度を350℃にして形成し、カーボ
ン膜はカーボンをターゲットとしてガラス基板温度を3
50℃にして形成した。
【0019】得られた磁気記録媒体の保磁力を測定した
ところ、1500Oeであり、保磁力角型性S* は0.
91で良好な値であった。また、この磁気記録媒体を評
価したところ、グライド特性は2マイクロインチであ
り、記録再生特性は良好で、ヘッドと磁気記録媒体表面
の間の距離フライングハイトを3マイクロインチとして
測定したところ、S/N比の値が30dB、D50(出
力が低周波数での値の1/2になる周波数)が63kF
CI(1インチ当りの磁化反転回数)であった。
【0020】実施例2 よく洗浄された円盤状に加工され化学強化されたソーダ
ライム組成のガラス基板を、インライン型スパッタリン
グ装置にセットし、アルゴンガスを用いた直流スパッタ
リングにより連続してガラス基板上に30nmの厚みの
TiとSiとからなる第2の下地膜、10nmの厚みの
Crからなる第1の下地膜、60nmの厚みのCo6
3.6%Ni26%Cr10%Ta0.4%の原子組成
を有する合金磁性膜、30nmの厚みのカーボン膜を順
次形成した。TiとSiからなる膜はチタニウムシリサ
イドをターゲットに用いガラス基板温度を200℃に形
成した。その後ガラス基板温度を350℃に維持して、
Cr膜はCrをターゲットに用い、合金磁性膜はCo6
3.6%Ni26%Cr10%Ta0.4%の組成の合
金をターゲットに用い、カーボン膜はカーボンをターゲ
ットに用いて形成した。得られた磁気記録媒体の保磁力
を測定したところ、1500Oeであり、保磁力角型比
* は0.94で良好な値であった。また、この磁気記
録媒体を評価したところ、グライド特性は2マイクロイ
ンチ以下であり、記録再生特性は良好で、ヘッドと磁気
ディスク表面の間の距離フライングハイトを3マイクロ
インチとして測定したところ、S/N値が32dB、D
50(出力が低周波数での値の1/2になる周波数)が
65kFCI(1インチ当りの磁化反転回数)であっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、CoNiCr
3元合金磁性膜の優れた磁気特性及び記録再生特性を凌
ぐ良好な特性を有しており、記録再生ノイズや保磁力H
cなどの特性を維持したまま、保磁力角型性S* が改善
されているため、より高周波域での記録再生においてピ
ークシフトを小さく抑えることができ、フェーズマージ
ン特性が向上し、より高密度で記録再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部断面図
【図2】本発明の他の実施例の一部断面図
【符号の説明】
1 非磁性支持体 2 非磁性下地膜 21 第1の下地膜 22 第2の下地膜 3 合金磁性膜 4 保護膜 5 凹凸形成物 6 金属膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に非磁性下地膜、合金磁
    性膜、保護膜がこの順序で形成された磁気記録媒体であ
    って、前記合金磁性膜の組成が下記の化学式で表わした
    磁気記録媒体。 【化1】 ただし,Xは5〜35、Yは7〜14、Zは0.3〜
    0.9で原子%で表わした値とする。
  2. 【請求項2】 前記非磁性下地膜が積層された2つの膜
    からなり、前記合金磁性膜と接する側の第1の下地膜
    が、Cr,Mo,Wの群から選ばれた少なくとも1種以
    上を含む結晶性の膜であり、前記非磁性支持体に接する
    側の第2の下地膜が、少なくとも前記第1の下地膜と接
    する界面で非晶質とした合金膜であることを特徴とする
    請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第2の下地膜がTiとSiとからな
    ることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体。
JP1137291A 1991-01-07 1991-01-07 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP2909485B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7132177B2 (en) 2001-07-11 2006-11-07 Fujitsu Limited Magnetic recording medium and fabrication method thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7132177B2 (en) 2001-07-11 2006-11-07 Fujitsu Limited Magnetic recording medium and fabrication method thereof

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