JPH06291365A - 半導体発光素子及びその製造方法、光学検知装置、光学的情報処理装置、投光器並びに光ファイバモジュール - Google Patents
半導体発光素子及びその製造方法、光学検知装置、光学的情報処理装置、投光器並びに光ファイバモジュールInfo
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- JPH06291365A JPH06291365A JP9726293A JP9726293A JPH06291365A JP H06291365 A JPH06291365 A JP H06291365A JP 9726293 A JP9726293 A JP 9726293A JP 9726293 A JP9726293 A JP 9726293A JP H06291365 A JPH06291365 A JP H06291365A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電流狭窄構造と半導体多層反射膜層を有する
半導体発光素子において、多層反射膜層に起因する素子
抵抗を低減する。 【構成】 p−GaAs基板1の上方にp型の多層反射
膜層2、p−AlGaAs活性層4、n−AlGaAs
上クラッド層5などをエピタキシャル成長させる。この
後、キャップ層6上のAZレジスト被膜7をマスクとし
て多層反射膜層2にBeイオンを打込み、当該イオン打
込み領域8で多層反射膜層2を低抵抗化し、素子抵抗を
低減させる。また、同じAZレジスト被膜7をマスクと
し、上クラッド層5中にBeイオンを打込み、当該イオ
ン打込み領域9で電流阻止領域(pn接合面)を形成す
ると共にイオン打込み領域9で囲まれた領域を電流通路
領域10とし、電流狭窄構造を構成する。
半導体発光素子において、多層反射膜層に起因する素子
抵抗を低減する。 【構成】 p−GaAs基板1の上方にp型の多層反射
膜層2、p−AlGaAs活性層4、n−AlGaAs
上クラッド層5などをエピタキシャル成長させる。この
後、キャップ層6上のAZレジスト被膜7をマスクとし
て多層反射膜層2にBeイオンを打込み、当該イオン打
込み領域8で多層反射膜層2を低抵抗化し、素子抵抗を
低減させる。また、同じAZレジスト被膜7をマスクと
し、上クラッド層5中にBeイオンを打込み、当該イオ
ン打込み領域9で電流阻止領域(pn接合面)を形成す
ると共にイオン打込み領域9で囲まれた領域を電流通路
領域10とし、電流狭窄構造を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光素子及びそ
の製造方法、光学検知装置、光学的情報処理装置、投光
器並びに光ファイバモジュールに関する。具体的にいう
と、本発明は、半導体多層反射膜層を有する発光ダイオ
ード(LED)や半導体レーザ素子(LD)等の半導体
発光素子とその製造方法に関し、さらに当該半導体発光
素子を用いた光学検知装置、光学的情報処理装置、投光
器及び光ファイバモジュールに関する。
の製造方法、光学検知装置、光学的情報処理装置、投光
器並びに光ファイバモジュールに関する。具体的にいう
と、本発明は、半導体多層反射膜層を有する発光ダイオ
ード(LED)や半導体レーザ素子(LD)等の半導体
発光素子とその製造方法に関し、さらに当該半導体発光
素子を用いた光学検知装置、光学的情報処理装置、投光
器及び光ファイバモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体多層反射膜を有する半導体発光素
子の従来例としては、図31に示すような構造の半導体
発光素子Pがある。この半導体発光素子Pにあっては、
p−GaAs基板301の上にp型のAl0.2Ga0.8A
s層とAlAs層とを30ペア積層して半導体多層反射
膜層302を形成し、さらに半導体多層反射膜層302
の上にp−Al0.45Ga0.55As下クラッド層303、
p−Al0.03Ga0.97As活性層304、n−Al0.45
Ga0.55As上クラッド層305、n−Al0.1Ga0.9
As拡散バッファ層306、p−Al0.45Ga0.55As
電流阻止層307、n−Al0.1Ga0.9Asキャップ層
308を積層している。また、キャップ層308の上面
に設けたn側電極309には光出射窓310を開口して
あり、p−GaAs基板301の下面全体にp側電極3
11を設けてあり、光出射窓310と対応させてキャッ
プ層308及び電流阻止層307にSi拡散領域312
を形成することによって電流阻止層307を部分的にn
型に反転させている。
子の従来例としては、図31に示すような構造の半導体
発光素子Pがある。この半導体発光素子Pにあっては、
p−GaAs基板301の上にp型のAl0.2Ga0.8A
s層とAlAs層とを30ペア積層して半導体多層反射
膜層302を形成し、さらに半導体多層反射膜層302
の上にp−Al0.45Ga0.55As下クラッド層303、
p−Al0.03Ga0.97As活性層304、n−Al0.45
Ga0.55As上クラッド層305、n−Al0.1Ga0.9
As拡散バッファ層306、p−Al0.45Ga0.55As
電流阻止層307、n−Al0.1Ga0.9Asキャップ層
308を積層している。また、キャップ層308の上面
に設けたn側電極309には光出射窓310を開口して
あり、p−GaAs基板301の下面全体にp側電極3
11を設けてあり、光出射窓310と対応させてキャッ
プ層308及び電流阻止層307にSi拡散領域312
を形成することによって電流阻止層307を部分的にn
型に反転させている。
【0003】このような半導体発光素子Pにあっては、
n側に反転したSi拡散領域312を通してのみ電流阻
止層307を電流が通過できるようになった電流狭窄構
造となっているので、発光領域を微小化することがで
き、レンズと結合させた際にコリメート性、集光性に優
れている。また、電流狭窄構造に加えて、活性層304
から光出射窓310と反対側へ出射された光を半導体多
層反射膜層302によって反射させ、光出射窓310へ
導いているので、発光効率も高いという利点がある。
n側に反転したSi拡散領域312を通してのみ電流阻
止層307を電流が通過できるようになった電流狭窄構
造となっているので、発光領域を微小化することがで
き、レンズと結合させた際にコリメート性、集光性に優
れている。また、電流狭窄構造に加えて、活性層304
から光出射窓310と反対側へ出射された光を半導体多
層反射膜層302によって反射させ、光出射窓310へ
導いているので、発光効率も高いという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな半導体多層反射膜層を備えた電流狭窄構造の半導体
発光素子にあっては、半導体多層反射膜層に起因する素
子抵抗の高さ(特に、p型の半導体多層反射膜層は、n
型の半導体多層反射膜層により非常に抵抗が高い。)よ
り、光出力の熱飽和が激しくなり、光出力が小さいとい
う問題があった。また、素子抵抗が高いために、駆動電
圧が高くなり、バッテリー駆動が困難であるという問題
があった。
うな半導体多層反射膜層を備えた電流狭窄構造の半導体
発光素子にあっては、半導体多層反射膜層に起因する素
子抵抗の高さ(特に、p型の半導体多層反射膜層は、n
型の半導体多層反射膜層により非常に抵抗が高い。)よ
り、光出力の熱飽和が激しくなり、光出力が小さいとい
う問題があった。また、素子抵抗が高いために、駆動電
圧が高くなり、バッテリー駆動が困難であるという問題
があった。
【0005】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、電流通路領
域のほぼ真上もしくは真下の部分を除いて半導体多層反
射膜層を無秩序化することにより、あるいは、電流通路
領域のほぼ真上もしくは真下の部分のみを無秩序化する
ことにより、半導体多層反射膜層に起因する素子抵抗を
低減することにある。
れたものであり、その目的とするところは、電流通路領
域のほぼ真上もしくは真下の部分を除いて半導体多層反
射膜層を無秩序化することにより、あるいは、電流通路
領域のほぼ真上もしくは真下の部分のみを無秩序化する
ことにより、半導体多層反射膜層に起因する素子抵抗を
低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光素子
は、活性層と半導体多層反射膜層を有する半導体発光素
子において、前記半導体多層反射膜層の一部が無秩序化
され、前記活性層へ注入される電流の通路となる電流通
路領域を制限するための電流通路制限手段が設けられて
いることを特徴としている。
は、活性層と半導体多層反射膜層を有する半導体発光素
子において、前記半導体多層反射膜層の一部が無秩序化
され、前記活性層へ注入される電流の通路となる電流通
路領域を制限するための電流通路制限手段が設けられて
いることを特徴としている。
【0007】上記半導体発光素子においては、半導体多
層反射膜層の導電型がp型であってもよく、前記電流通
路領域の大部分を除いて、素子上部の全面に電極が形成
されていてもよい。
層反射膜層の導電型がp型であってもよく、前記電流通
路領域の大部分を除いて、素子上部の全面に電極が形成
されていてもよい。
【0008】また、上記半導体発光素子においては、前
記電流通路領域の真上もしくは真下の大部分を除き、前
記半導体多層反射膜層が無秩序化されていてもよい。そ
の場合、前記半導体多層反射膜層の無秩序化されていな
い領域の面積と、電流通路領域の面積とを、ほぼ等しく
することができる。
記電流通路領域の真上もしくは真下の大部分を除き、前
記半導体多層反射膜層が無秩序化されていてもよい。そ
の場合、前記半導体多層反射膜層の無秩序化されていな
い領域の面積と、電流通路領域の面積とを、ほぼ等しく
することができる。
【0009】また、上記半導体発光素子においては、前
記電流通路領域の真上もしくは真下の大部分において、
前記半導体多層反射膜層が無秩序化されていてもよい。
その場合、前記半導体多層反射膜層の無秩序化されてい
る領域の面積と、前記電流通路領域の面積とを、ほぼ等
しくすることができる。
記電流通路領域の真上もしくは真下の大部分において、
前記半導体多層反射膜層が無秩序化されていてもよい。
その場合、前記半導体多層反射膜層の無秩序化されてい
る領域の面積と、前記電流通路領域の面積とを、ほぼ等
しくすることができる。
【0010】また、上記半導体発光素子においては、前
記半導体多層反射膜層が電流通路制限層となっていても
よい。
記半導体多層反射膜層が電流通路制限層となっていても
よい。
【0011】本発明による半導体発光素子の第1の製造
方法は、半導体多層反射膜層を有するダブルヘテロ構造
のウエハを形成する工程と、マスクを用いて前記ウエハ
の所定位置に不純物を導入し、電流通路領域を形成もし
くは制限する工程と、同一のマスクを用いて少なくとも
半導体多層反射膜層に届く深さまで不純物を導入するこ
とにより当該半導体多層反射膜層の一部を無秩序化する
工程とを含むことを特徴としている。
方法は、半導体多層反射膜層を有するダブルヘテロ構造
のウエハを形成する工程と、マスクを用いて前記ウエハ
の所定位置に不純物を導入し、電流通路領域を形成もし
くは制限する工程と、同一のマスクを用いて少なくとも
半導体多層反射膜層に届く深さまで不純物を導入するこ
とにより当該半導体多層反射膜層の一部を無秩序化する
工程とを含むことを特徴としている。
【0012】この製造方法における不純物導入方法は、
拡散法でもよく、イオン注入法でもよく、また、不純物
としては亜鉛もしくはベリリウムを用いることができ
る。
拡散法でもよく、イオン注入法でもよく、また、不純物
としては亜鉛もしくはベリリウムを用いることができ
る。
【0013】本発明による半導体発光素子の第2の製造
方法は、活性層より上方に半導体多層反射膜層及び少な
くとも1つのpn接合半導体層を有するウエハを形成す
る工程と、該ウエハ上に固相拡散源を形成する工程と、
この拡散源を用いて活性層より上方に形成されたpn接
合半導体層と半導体多層反射膜層を貫くまで拡散を行な
う工程とを有することを特徴としている。
方法は、活性層より上方に半導体多層反射膜層及び少な
くとも1つのpn接合半導体層を有するウエハを形成す
る工程と、該ウエハ上に固相拡散源を形成する工程と、
この拡散源を用いて活性層より上方に形成されたpn接
合半導体層と半導体多層反射膜層を貫くまで拡散を行な
う工程とを有することを特徴としている。
【0014】本発明による半導体発光素子の第3の製造
方法は、半導体多層反射膜層及び活性層より上方に少な
くとも1つのpn接合半導体層を有するウエハを形成す
る工程と、該ウエハ上に固相拡散源を形成する工程と、
この拡散源を用いて活性層より上方に形成されたpn接
合半導体層を貫くまで拡散を行なう工程と、この固相拡
散源をマスクとして少なくとも半導体多層反射膜層に届
く深さまでイオン注入を行なうことを特徴としている。
方法は、半導体多層反射膜層及び活性層より上方に少な
くとも1つのpn接合半導体層を有するウエハを形成す
る工程と、該ウエハ上に固相拡散源を形成する工程と、
この拡散源を用いて活性層より上方に形成されたpn接
合半導体層を貫くまで拡散を行なう工程と、この固相拡
散源をマスクとして少なくとも半導体多層反射膜層に届
く深さまでイオン注入を行なうことを特徴としている。
【0015】また、本発明による半導体発光素子は、光
学検知装置や光学的情報処理装置、投光器、光ファイバ
モジュールに用いることができる。
学検知装置や光学的情報処理装置、投光器、光ファイバ
モジュールに用いることができる。
【0016】
【作用】本発明の半導体発光素子にあっては、電流通路
領域を制限するための電流通路制限手段を設けているの
で、注入された電流を活性層の微小領域に集中させるこ
とができ、高い発光効率で微小発光(逆に、発光径を大
きくすることも可能である。)を得ることができる。ま
た、光出射側と反対側へ出射された光を半導体多層反射
膜層によって反射させることができるので、高い発光効
率を得ることができる。
領域を制限するための電流通路制限手段を設けているの
で、注入された電流を活性層の微小領域に集中させるこ
とができ、高い発光効率で微小発光(逆に、発光径を大
きくすることも可能である。)を得ることができる。ま
た、光出射側と反対側へ出射された光を半導体多層反射
膜層によって反射させることができるので、高い発光効
率を得ることができる。
【0017】しかも、半導体多層反射膜層の一部を無秩
序化しているので、半導体多層反射膜層は無秩序化され
た領域で抵抗が小さくなり、電流は抵抗の小さな無秩序
化された領域で半導体多層反射膜層を通過でき、半導体
発光素子の素子抵抗が小さくなる。このため、半導体発
光素子の動作電圧が小さくなる。また、素子抵抗が小さ
くなるので、光出力の熱飽和も軽減され、光出力をより
大きくできる。
序化しているので、半導体多層反射膜層は無秩序化され
た領域で抵抗が小さくなり、電流は抵抗の小さな無秩序
化された領域で半導体多層反射膜層を通過でき、半導体
発光素子の素子抵抗が小さくなる。このため、半導体発
光素子の動作電圧が小さくなる。また、素子抵抗が小さ
くなるので、光出力の熱飽和も軽減され、光出力をより
大きくできる。
【0018】また、本発明による半導体発光素子の第1
の製造方法にあっては、同一のマスクを用いて電流通路
領域(電流通路制限領域)の形成と、半導体多層反射膜
層の一部の無秩序化とを行なうため、電流通路領域(電
流通路制限領域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域
との位置合せをアライメントフリーで容易に行なえ、製
造プロセスを簡単にすることができる。
の製造方法にあっては、同一のマスクを用いて電流通路
領域(電流通路制限領域)の形成と、半導体多層反射膜
層の一部の無秩序化とを行なうため、電流通路領域(電
流通路制限領域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域
との位置合せをアライメントフリーで容易に行なえ、製
造プロセスを簡単にすることができる。
【0019】また、本発明による半導体発光素子の第2
の製造方法にあっても、ウエハ上に形成した固相拡散源
を用いてpn接合半導体層と半導体多層反射膜層を貫く
まで拡散を行なわせているので、電流通路領域(電流通
路制限領域)の形成と多層反射膜層の無秩序化とを同時
に行なうことができ、電流通路領域(電流通路制限領
域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域との位置合せ
をアライメントフリーで容易に行なえ、製造プロセスを
簡単にすることができる。
の製造方法にあっても、ウエハ上に形成した固相拡散源
を用いてpn接合半導体層と半導体多層反射膜層を貫く
まで拡散を行なわせているので、電流通路領域(電流通
路制限領域)の形成と多層反射膜層の無秩序化とを同時
に行なうことができ、電流通路領域(電流通路制限領
域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域との位置合せ
をアライメントフリーで容易に行なえ、製造プロセスを
簡単にすることができる。
【0020】また、本発明による半導体発光素子の第3
の製造方法は、pn接合半導体層に拡散を行なわせるた
めの固相拡散源をマスクとして半導体多層反射膜層にイ
オン注入を行なっているので、イオン注入用のマスクを
別途形成する必要がなく、電流通路領域(電流通路制限
領域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域との位置合
せをアライメントフリーで容易に行なえ、製造プロセス
を簡単にすることができる。
の製造方法は、pn接合半導体層に拡散を行なわせるた
めの固相拡散源をマスクとして半導体多層反射膜層にイ
オン注入を行なっているので、イオン注入用のマスクを
別途形成する必要がなく、電流通路領域(電流通路制限
領域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域との位置合
せをアライメントフリーで容易に行なえ、製造プロセス
を簡単にすることができる。
【0021】また、本発明の半導体発光素子は、微小発
光径を有し、光出力も大きくすることができるので、光
学検知装置や光学的情報処理装置、投光器、光ファイバ
モジュールに用いることにより、性能の良好な各種光学
装置を製作することができる。
光径を有し、光出力も大きくすることができるので、光
学検知装置や光学的情報処理装置、投光器、光ファイバ
モジュールに用いることにより、性能の良好な各種光学
装置を製作することができる。
【0022】
【実施例】図1(a)(b)は、本発明の第1実施例に
よる面発光型のAlGaAs系半導体発光素子A1を示
す平面図及び断面図、図2(a)(b)(c)(d)は
この半導体発光素子A1の製造手順を示す断面図であ
る。この半導体発光素子Alを製造手順に沿って説明す
る。まず、MBE法やMOCVD法などを用いることに
より、p−GaAs基板1の上に、30ペアのAl0.2
Ga0.8As層及びAlAs層からなるp型の多層反射
膜層2、p−Al0.35Ga0.65As下クラッド層3、p
−Al0.03Ga0.97As活性層4、n−Al0.35Ga
0.65As上クラッド層5、n−Al0.1Ga0.9Asキャ
ップ層6を順次エピタキシャル成長させる。このウエハ
はダブルヘテロ構造である。
よる面発光型のAlGaAs系半導体発光素子A1を示
す平面図及び断面図、図2(a)(b)(c)(d)は
この半導体発光素子A1の製造手順を示す断面図であ
る。この半導体発光素子Alを製造手順に沿って説明す
る。まず、MBE法やMOCVD法などを用いることに
より、p−GaAs基板1の上に、30ペアのAl0.2
Ga0.8As層及びAlAs層からなるp型の多層反射
膜層2、p−Al0.35Ga0.65As下クラッド層3、p
−Al0.03Ga0.97As活性層4、n−Al0.35Ga
0.65As上クラッド層5、n−Al0.1Ga0.9Asキャ
ップ層6を順次エピタキシャル成長させる。このウエハ
はダブルヘテロ構造である。
【0023】なお、多層反射膜層2は、ここでは30ペ
アからなるAl0.2Ga0.8As/AlAs層としたが、
多層反射膜層2の組成やペア数は特に限定されるもので
はない(本実施例以降の各実施例でも同様である)。
アからなるAl0.2Ga0.8As/AlAs層としたが、
多層反射膜層2の組成やペア数は特に限定されるもので
はない(本実施例以降の各実施例でも同様である)。
【0024】この後、図2(a)に示すように、キャッ
プ層6の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ(例え
ば、キャップ層6の中央部に直径50μmの円形)でA
Zレジスト被膜7を形成し、キャップ層6を部分的に覆
う。
プ層6の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ(例え
ば、キャップ層6の中央部に直径50μmの円形)でA
Zレジスト被膜7を形成し、キャップ層6を部分的に覆
う。
【0025】ついで、図2(b)に示すように、AZレ
ジスト被膜7をマスクとしてBeイオンを打込んでイオ
ン打込み領域8(図1及び図2では梨地模様で表わ
す。)を形成する。このとき、下クラッド層3とGaA
s基板1中にイオン打込み領域(Beイオンの分布領
域)8の上端及び下端がくるように多層反射膜層2にB
eイオンを打込む。次に、図2(c)に示すように、同
一のAZレジスト被膜7をマスクとし、上クラッド層5
中に再度Beイオンを打込んでイオン打込み領域9(図
1及び図2では梨地模様で表わす。)を形成し、イオン
打込み領域9の上端及び下端が上クラッド層5内にくる
ようにする。
ジスト被膜7をマスクとしてBeイオンを打込んでイオ
ン打込み領域8(図1及び図2では梨地模様で表わ
す。)を形成する。このとき、下クラッド層3とGaA
s基板1中にイオン打込み領域(Beイオンの分布領
域)8の上端及び下端がくるように多層反射膜層2にB
eイオンを打込む。次に、図2(c)に示すように、同
一のAZレジスト被膜7をマスクとし、上クラッド層5
中に再度Beイオンを打込んでイオン打込み領域9(図
1及び図2では梨地模様で表わす。)を形成し、イオン
打込み領域9の上端及び下端が上クラッド層5内にくる
ようにする。
【0026】但し、このイオン打込みの工程において
は、イオンを打込む順序は関係なく、上クラッド層5の
イオン打込み領域9を形成した後、多層反射膜層2の部
分のイオン打込み領域8を形成してもよい。また、イオ
ン打込み領域8におけるBeイオンの打込み深さについ
ては、図示のような深さに限るものでなく、多層反射膜
層2の厚み全体がイオン打込み領域8となっていればよ
い。さらに、イオン打込み領域9におけるBeイオンの
打込み深さについても、イオン打込み領域9の下面が活
性層4より上のn型領域にあればよい。
は、イオンを打込む順序は関係なく、上クラッド層5の
イオン打込み領域9を形成した後、多層反射膜層2の部
分のイオン打込み領域8を形成してもよい。また、イオ
ン打込み領域8におけるBeイオンの打込み深さについ
ては、図示のような深さに限るものでなく、多層反射膜
層2の厚み全体がイオン打込み領域8となっていればよ
い。さらに、イオン打込み領域9におけるBeイオンの
打込み深さについても、イオン打込み領域9の下面が活
性層4より上のn型領域にあればよい。
【0027】こうして上クラッド層5内に一部領域を除
いてBeイオンを打込んでイオン打込み領域9を形成す
ると、イオン打込み領域9ではn型の上クラッド層5の
導電型がp型に反転させられるため、p型のイオン打込
み領域9下面とn型の上クラッド層5との界面(図1の
斜線を施した領域)にpn接合面が形成される。このp
n接合面は、半導体発光素子Alに駆動電圧を印加した
とき逆バイアスとなり、イオン打込み領域9には電流i
が流れることができない。一方、イオン打込み領域9を
形成されていない領域では電流iの流れは妨げられな
い。このため、上クラッド層5内のイオン打込み領域9
を形成された領域は電流阻止領域となり、イオン打込み
領域9に囲まれた領域は電流通路領域10となってお
り、活性層4とキャップ層6との間では限定された電流
通路領域10にのみ電流iが流れる電流狭窄構造となっ
ている。
いてBeイオンを打込んでイオン打込み領域9を形成す
ると、イオン打込み領域9ではn型の上クラッド層5の
導電型がp型に反転させられるため、p型のイオン打込
み領域9下面とn型の上クラッド層5との界面(図1の
斜線を施した領域)にpn接合面が形成される。このp
n接合面は、半導体発光素子Alに駆動電圧を印加した
とき逆バイアスとなり、イオン打込み領域9には電流i
が流れることができない。一方、イオン打込み領域9を
形成されていない領域では電流iの流れは妨げられな
い。このため、上クラッド層5内のイオン打込み領域9
を形成された領域は電流阻止領域となり、イオン打込み
領域9に囲まれた領域は電流通路領域10となってお
り、活性層4とキャップ層6との間では限定された電流
通路領域10にのみ電流iが流れる電流狭窄構造となっ
ている。
【0028】また、電流通路領域10の真下の部分を除
いて多層反射膜層2の厚み全体にBeイオンを打込んで
イオン打込み領域8を形成しているので、このイオン打
込み領域8では多層反射膜層2が無秩序化される。すな
わち、無秩序化された多層反射膜層2の結晶構造はほぼ
完全にアモルファス化される。この結果、この部分では
多層反射膜層2の反射効果はなくなるが、多層反射膜層
2の抵抗が低減され、素子全体の抵抗が小さくなる。
いて多層反射膜層2の厚み全体にBeイオンを打込んで
イオン打込み領域8を形成しているので、このイオン打
込み領域8では多層反射膜層2が無秩序化される。すな
わち、無秩序化された多層反射膜層2の結晶構造はほぼ
完全にアモルファス化される。この結果、この部分では
多層反射膜層2の反射効果はなくなるが、多層反射膜層
2の抵抗が低減され、素子全体の抵抗が小さくなる。
【0029】上記のような方法によれば、電流通路領域
10を形成するためのBe打込みと多層反射膜層2を無
秩序化するためのBe打込みとに同一のマスク(AZレ
ジスト被膜7)を用いることができ、しかも、打込むイ
オン種も同一であるため、マスク等のアライメント作業
を要することなく容易に電流通路領域10の直下以外の
領域において多層反射膜層2を無秩序化することができ
る。つまり、簡略なプロセスで電流狭窄構造と多層反射
膜層2の無秩序化を達成することができる。
10を形成するためのBe打込みと多層反射膜層2を無
秩序化するためのBe打込みとに同一のマスク(AZレ
ジスト被膜7)を用いることができ、しかも、打込むイ
オン種も同一であるため、マスク等のアライメント作業
を要することなく容易に電流通路領域10の直下以外の
領域において多層反射膜層2を無秩序化することができ
る。つまり、簡略なプロセスで電流狭窄構造と多層反射
膜層2の無秩序化を達成することができる。
【0030】この後、マスクとして用いたAZレジスト
被膜7をキャップ層6の上から除去する。さらに、イオ
ン打込み領域8,9の上方の領域を除いてキャップ層6
の上にAZレジスト被膜7とほぼ同形・同寸法のAZレ
ジスト被膜11を再度形成し、図2(d)に示すよう
に、AZレジスト被膜11をマスクとしてAZレジスト
被膜11の上からキャップ層6の上に電極材料を蒸着さ
せてn側電極12を形成する。ついで、AZレジスト被
膜11を剥離させることによりリフトオフ法でn側電極
12に円形の光取り出し窓13を開口する。最後に、G
aAs基板1の下面全体にp側電極14を設け、図1の
ような半導体発光素子Alを得る。
被膜7をキャップ層6の上から除去する。さらに、イオ
ン打込み領域8,9の上方の領域を除いてキャップ層6
の上にAZレジスト被膜7とほぼ同形・同寸法のAZレ
ジスト被膜11を再度形成し、図2(d)に示すよう
に、AZレジスト被膜11をマスクとしてAZレジスト
被膜11の上からキャップ層6の上に電極材料を蒸着さ
せてn側電極12を形成する。ついで、AZレジスト被
膜11を剥離させることによりリフトオフ法でn側電極
12に円形の光取り出し窓13を開口する。最後に、G
aAs基板1の下面全体にp側電極14を設け、図1の
ような半導体発光素子Alを得る。
【0031】なお、ここではイオン注入用マスクのAZ
レジスト被膜7と、リフトオフ用マスクのAZレジスト
被膜11とを別々とし、AZレジスト被膜7を除去した
後、新たにAZレジスト被膜11を形成したが、両AZ
レジスト被膜7,11を兼用させてもよい。すなわち、
イオン注入時にマスクとして用いたAZレジスト被膜7
を除去せずに残し、そのままリフトオフ用のマスクとし
て用いてもよい。こうすることでAZレジスト被膜7の
除去工程やAZレジスト被膜11の成膜工程を省略する
ことができ、半導体発光素子A1の製造工程を簡略化す
ることができる。
レジスト被膜7と、リフトオフ用マスクのAZレジスト
被膜11とを別々とし、AZレジスト被膜7を除去した
後、新たにAZレジスト被膜11を形成したが、両AZ
レジスト被膜7,11を兼用させてもよい。すなわち、
イオン注入時にマスクとして用いたAZレジスト被膜7
を除去せずに残し、そのままリフトオフ用のマスクとし
て用いてもよい。こうすることでAZレジスト被膜7の
除去工程やAZレジスト被膜11の成膜工程を省略する
ことができ、半導体発光素子A1の製造工程を簡略化す
ることができる。
【0032】しかして、n側電極12とp側電極14と
の間に駆動電圧を印加すると、p側電極14から流入し
た電流iは抵抗の小さなイオン打込み領域8の内周部を
通って活性層4の電流通路領域10と対向する領域に注
入され、さらにイオン打込み領域9で囲まれた電流通路
領域10を通ってn側電極12へ流れる。従って、活性
層4では、電流通路領域10と対向する微小領域で発光
し、活性層4から上方へ出た光は電流通路領域10を通
って光取り出し窓13から外部へ出射される。また、活
性層4から下方へ出た光は、多層反射膜層2の無秩序化
されていない領域で上方へ反射され、上方の光取り出し
窓13から外部へ出射される。
の間に駆動電圧を印加すると、p側電極14から流入し
た電流iは抵抗の小さなイオン打込み領域8の内周部を
通って活性層4の電流通路領域10と対向する領域に注
入され、さらにイオン打込み領域9で囲まれた電流通路
領域10を通ってn側電極12へ流れる。従って、活性
層4では、電流通路領域10と対向する微小領域で発光
し、活性層4から上方へ出た光は電流通路領域10を通
って光取り出し窓13から外部へ出射される。また、活
性層4から下方へ出た光は、多層反射膜層2の無秩序化
されていない領域で上方へ反射され、上方の光取り出し
窓13から外部へ出射される。
【0033】このような半導体発光素子Alにおいて
は、電流狭窄構造を採用しているので、微小発光径を持
ち、外部発光効率の高い素子を得ることができる。しか
も、本来抵抗の大きな多層反射膜層2の一部を無秩序化
しているので、電流は抵抗の小さな無秩序化された領域
を通って多層反射膜層2を通過でき、p側電極14とn
側電極12との間の素子抵抗が低減し、動作電圧を低減
することができる。従って、本発明によれば、素子抵抗
を下げることにより、それに伴う発熱量を低く抑えるこ
とが可能になるので、発熱による光出力の飽和を抑える
ことができ、半導体発光素子Alの高出力動作が可能に
なる。また、素子の温度上昇を抑えることができるの
で、長寿命化が図れる。特に、微小発光径を達成しなが
ら、素子抵抗を低減することができるので、発光領域を
微小化する場合には、本発明は非常に有効である。
は、電流狭窄構造を採用しているので、微小発光径を持
ち、外部発光効率の高い素子を得ることができる。しか
も、本来抵抗の大きな多層反射膜層2の一部を無秩序化
しているので、電流は抵抗の小さな無秩序化された領域
を通って多層反射膜層2を通過でき、p側電極14とn
側電極12との間の素子抵抗が低減し、動作電圧を低減
することができる。従って、本発明によれば、素子抵抗
を下げることにより、それに伴う発熱量を低く抑えるこ
とが可能になるので、発熱による光出力の飽和を抑える
ことができ、半導体発光素子Alの高出力動作が可能に
なる。また、素子の温度上昇を抑えることができるの
で、長寿命化が図れる。特に、微小発光径を達成しなが
ら、素子抵抗を低減することができるので、発光領域を
微小化する場合には、本発明は非常に有効である。
【0034】なお、上記第1実施例では、イオン打込み
領域8及び9を形成するためにBeイオンを打込んだ
が、イオン種はp型元素であればBeに限らず何でもよ
い。また、イオン打込み領域8に打込むイオンと、イオ
ン打込み領域9に打込むイオンとは異なる元素であって
も差し支えない。さらに、イオン打込み領域9に打込む
イオンは水素イオンであってもよい。水素イオンを用い
た場合には、水素イオンを打込まれた領域が高抵抗層と
なるため、イオン打込み領域9が電流阻止層となり、電
流狭窄構造が実現される。
領域8及び9を形成するためにBeイオンを打込んだ
が、イオン種はp型元素であればBeに限らず何でもよ
い。また、イオン打込み領域8に打込むイオンと、イオ
ン打込み領域9に打込むイオンとは異なる元素であって
も差し支えない。さらに、イオン打込み領域9に打込む
イオンは水素イオンであってもよい。水素イオンを用い
た場合には、水素イオンを打込まれた領域が高抵抗層と
なるため、イオン打込み領域9が電流阻止層となり、電
流狭窄構造が実現される。
【0035】また、上記実施例ではAZレジスト被膜
7,11や光取り出し窓13を円形としたが、特に円形
に限るものではなく、また、光取り出し窓13の形状と
電流通路領域10の断面形状とは同じである必要もない
(以下の実施例でも同様である)。
7,11や光取り出し窓13を円形としたが、特に円形
に限るものではなく、また、光取り出し窓13の形状と
電流通路領域10の断面形状とは同じである必要もない
(以下の実施例でも同様である)。
【0036】図3(a)(b)に示すものは本発明の第
2実施例による半導体発光素子A2を示す平面図及び断
面図である。この半導体発光素子A2にあっては、活性
層4の上下に多層反射膜層15,2を設けた発光素子に
おいて第1実施例のような構造を実現している。具体的
にいうと、第1実施例による半導体発光素子A1の構造
に加えて、活性層4の上方、例えば上クラッド層5とキ
ャップ層6との間に30ペアのAl0.2Ga0.8As層及
びAlAs層からなるn型多層反射膜層15を設けてい
る。この半導体発光素子A2のように活性層4の上下に
n型多層反射膜層15とp型多層反射膜層2を設けてあ
ると、電流狭窄構造を有する垂直共振器型面発光レーザ
を製作することができ、垂直共振器型面発光レーザの素
子抵抗を低減することができる。
2実施例による半導体発光素子A2を示す平面図及び断
面図である。この半導体発光素子A2にあっては、活性
層4の上下に多層反射膜層15,2を設けた発光素子に
おいて第1実施例のような構造を実現している。具体的
にいうと、第1実施例による半導体発光素子A1の構造
に加えて、活性層4の上方、例えば上クラッド層5とキ
ャップ層6との間に30ペアのAl0.2Ga0.8As層及
びAlAs層からなるn型多層反射膜層15を設けてい
る。この半導体発光素子A2のように活性層4の上下に
n型多層反射膜層15とp型多層反射膜層2を設けてあ
ると、電流狭窄構造を有する垂直共振器型面発光レーザ
を製作することができ、垂直共振器型面発光レーザの素
子抵抗を低減することができる。
【0037】図4(a)(b)は、本発明の第3実施例
による裏面出射型のAlGaAs系半導体発光素子A3
を示す平面図及び断面図、図5(a)(b)(c)
(d)はこの半導体発光素子A3の製造手順を示す断面
図である。この半導体発光素子A3を製造手順に沿って
説明する。まず、MBE法やMOCVD法などを用いる
ことにより、n−GaAs基板21の上に、n−Al
0.35Ga0.65As上クラッド層22、p−Al0.03Ga
0.97As活性層23、p−Al0.35Ga0.65As下クラ
ッド層24、30ペアのAl0.2Ga0.8As層及びAl
As層からなるp型の多層反射膜層25、p−GaAs
キャップ層26を順次エピタキシャル成長させる。この
ウエハはダブルヘテロ構造である。
による裏面出射型のAlGaAs系半導体発光素子A3
を示す平面図及び断面図、図5(a)(b)(c)
(d)はこの半導体発光素子A3の製造手順を示す断面
図である。この半導体発光素子A3を製造手順に沿って
説明する。まず、MBE法やMOCVD法などを用いる
ことにより、n−GaAs基板21の上に、n−Al
0.35Ga0.65As上クラッド層22、p−Al0.03Ga
0.97As活性層23、p−Al0.35Ga0.65As下クラ
ッド層24、30ペアのAl0.2Ga0.8As層及びAl
As層からなるp型の多層反射膜層25、p−GaAs
キャップ層26を順次エピタキシャル成長させる。この
ウエハはダブルヘテロ構造である。
【0038】この後、図5(a)に示すように、キャッ
プ層26の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ(例
えば、キャップ層26の中央部に直径50μmの円形)
でAZレジスト被膜27を形成し、キャップ層26を部
分的に覆う。
プ層26の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ(例
えば、キャップ層26の中央部に直径50μmの円形)
でAZレジスト被膜27を形成し、キャップ層26を部
分的に覆う。
【0039】ついで、図5(b)に示すように、AZレ
ジスト被膜27をマスクとしてBeイオンを打込んでイ
オン打込み領域28(図4及び図5では梨地模様で表わ
す。)を形成する。このとき、キャップ層26と下クラ
ッド層24中にイオン打込み領域(Beイオンの分布領
域)28の上端及び下端がくるように多層反射膜層25
にBeイオンを打込む。次に、図5(c)に示すよう
に、同一のAZレジスト被膜27をマスクとし、キャッ
プ層26中にSiイオンを打込んでイオン打込み領域2
9(図4及び図5では梨地模様で表わす。)を形成し、
イオン打込み領域29の上端及び下端がキャップ層26
内にくるようにする。
ジスト被膜27をマスクとしてBeイオンを打込んでイ
オン打込み領域28(図4及び図5では梨地模様で表わ
す。)を形成する。このとき、キャップ層26と下クラ
ッド層24中にイオン打込み領域(Beイオンの分布領
域)28の上端及び下端がくるように多層反射膜層25
にBeイオンを打込む。次に、図5(c)に示すよう
に、同一のAZレジスト被膜27をマスクとし、キャッ
プ層26中にSiイオンを打込んでイオン打込み領域2
9(図4及び図5では梨地模様で表わす。)を形成し、
イオン打込み領域29の上端及び下端がキャップ層26
内にくるようにする。
【0040】但し、このイオン打込みの工程において
は、イオンを打込む順序には関係なく、キャップ層26
にイオン打込み領域29を形成した後、多層反射膜層2
5の部分にイオン打込み領域28を形成してもよい。ま
た、イオン打込み領域28におけるBeイオンの打込み
深さについては、図示のような深さに限るものでなく、
多層反射膜層25の厚み全体がイオン打込み領域28と
なっていればよい。さらに、イオン打込み領域29にお
けるSiイオンの打込み深さについても、イオン打込み
領域29の下面が活性層23より上のp型領域にあれば
よい。
は、イオンを打込む順序には関係なく、キャップ層26
にイオン打込み領域29を形成した後、多層反射膜層2
5の部分にイオン打込み領域28を形成してもよい。ま
た、イオン打込み領域28におけるBeイオンの打込み
深さについては、図示のような深さに限るものでなく、
多層反射膜層25の厚み全体がイオン打込み領域28と
なっていればよい。さらに、イオン打込み領域29にお
けるSiイオンの打込み深さについても、イオン打込み
領域29の下面が活性層23より上のp型領域にあれば
よい。
【0041】こうしてキャップ層26内に一部領域を除
いてBeイオンを打込んでイオン打込み領域29を形成
すると、イオン打込み領域29ではp型のキャップ層2
6の導電型がn型に反転させられるため、n型のイオン
打込み領域29とp型のキャップ層26との界面(図4
の斜線を施した領域)にpn接合面が形成される。この
pn接合面は、半導体発光素子A3に駆動電圧を印加し
たとき逆バイアスとなり、イオン打込み領域29には電
流iが流れることができない。一方、イオン打込み領域
29を形成されていない領域では電流iの流れは妨げら
れない。このため、キャップ層26内のイオン打込み領
域29を形成された領域は電流阻止領域となり、イオン
打込み領域29に囲まれた領域は電流通路領域30とな
っており、活性層23とキャップ層26との間では限定
された電流通路領域30にのみ電流iが流れる電流狭窄
構造となっている。
いてBeイオンを打込んでイオン打込み領域29を形成
すると、イオン打込み領域29ではp型のキャップ層2
6の導電型がn型に反転させられるため、n型のイオン
打込み領域29とp型のキャップ層26との界面(図4
の斜線を施した領域)にpn接合面が形成される。この
pn接合面は、半導体発光素子A3に駆動電圧を印加し
たとき逆バイアスとなり、イオン打込み領域29には電
流iが流れることができない。一方、イオン打込み領域
29を形成されていない領域では電流iの流れは妨げら
れない。このため、キャップ層26内のイオン打込み領
域29を形成された領域は電流阻止領域となり、イオン
打込み領域29に囲まれた領域は電流通路領域30とな
っており、活性層23とキャップ層26との間では限定
された電流通路領域30にのみ電流iが流れる電流狭窄
構造となっている。
【0042】また、電流通路領域30と対応する部分を
除いて多層反射膜層25の厚み全体にBeイオンを打込
んでイオン打込み領域28を形成しているので、このイ
オン打込み領域28では多層反射膜層25が無秩序化さ
れており、この部分では多層反射膜層25の抵抗が低減
され、素子全体の抵抗が小さくなっている。
除いて多層反射膜層25の厚み全体にBeイオンを打込
んでイオン打込み領域28を形成しているので、このイ
オン打込み領域28では多層反射膜層25が無秩序化さ
れており、この部分では多層反射膜層25の抵抗が低減
され、素子全体の抵抗が小さくなっている。
【0043】上記のような方法によれば、電流通路領域
30を形成するためのSi打込みと多層反射膜層25を
無秩序化するためのBe打込みに同一のマスク(AZレ
ジスト被膜7)を用いることができるため、マスクのア
ライメント作業を要することなく容易に電流通路領域3
0と対応する部分以外の領域において多層反射膜層25
を無秩序化することができる。つまり、簡略なプロセス
で電流狭窄構造と多層反射膜層25の無秩序化を達成す
ることができる。
30を形成するためのSi打込みと多層反射膜層25を
無秩序化するためのBe打込みに同一のマスク(AZレ
ジスト被膜7)を用いることができるため、マスクのア
ライメント作業を要することなく容易に電流通路領域3
0と対応する部分以外の領域において多層反射膜層25
を無秩序化することができる。つまり、簡略なプロセス
で電流狭窄構造と多層反射膜層25の無秩序化を達成す
ることができる。
【0044】この後、マスクとして用いたAZレジスト
被膜27をキャップ層26の上から除去し、キャップ層
26の全面にp側電極34を設ける。
被膜27をキャップ層26の上から除去し、キャップ層
26の全面にp側電極34を設ける。
【0045】ついで、図5(d)に示すように、ウエハ
を上下反転させてGaAs基板21側を上にし、イオン
打込み領域28,29の上方の領域を除いてGaAs基
板21の上に任意の形状及び大きさ(例えば、中央部に
直径100μmの円形)でAZレジスト被膜31を形成
し、AZレジスト被膜31をマスクとしてAZレジスト
被膜31の上からGaAs基板21の上に電極材料を蒸
着させてn側電極32を形成する。ついで、AZレジス
ト被膜31を剥離させることによりリフトオフ法でn側
電極32に円形の光取り出し窓33を開口する。最後
に、n側電極32をマスクとし、例えばNH4:H2O2
=1:10等のエッチング液を用いて上クラッド層22
に達するまでGaAs基板21をエッチングし、光取り
出し窓33と連通する光取り出し口35をGaAs基板
21にあけ、図4に示すような半導体発光素子A3を得
る。
を上下反転させてGaAs基板21側を上にし、イオン
打込み領域28,29の上方の領域を除いてGaAs基
板21の上に任意の形状及び大きさ(例えば、中央部に
直径100μmの円形)でAZレジスト被膜31を形成
し、AZレジスト被膜31をマスクとしてAZレジスト
被膜31の上からGaAs基板21の上に電極材料を蒸
着させてn側電極32を形成する。ついで、AZレジス
ト被膜31を剥離させることによりリフトオフ法でn側
電極32に円形の光取り出し窓33を開口する。最後
に、n側電極32をマスクとし、例えばNH4:H2O2
=1:10等のエッチング液を用いて上クラッド層22
に達するまでGaAs基板21をエッチングし、光取り
出し窓33と連通する光取り出し口35をGaAs基板
21にあけ、図4に示すような半導体発光素子A3を得
る。
【0046】但し、GaAs基板21の材質が、発光波
長に対して透明であれば、GaAs基板21に光取り出
し口35をあける工程は省略することができる(裏面出
射型の半導体発光素子については、本実施例以降の実施
例についても同様である)。
長に対して透明であれば、GaAs基板21に光取り出
し口35をあける工程は省略することができる(裏面出
射型の半導体発光素子については、本実施例以降の実施
例についても同様である)。
【0047】この半導体発光素子A3にあっても、イオ
ン打込み領域29に囲まれた電流通路領域30を通って
p側電極34から活性層23へ電流が注入されると、活
性層23の当該微小領域で発光し、活性層23から上方
へ出た光は光取り出し口35を通って外部へ出射され
る。また、活性層23から下方へ出た光は、多層反射膜
層25の無秩序化されていない領域で上方へ反射され、
光取り出し口35から外部へ出射される。よって、基板
側から光が出る裏面出射型の半導体発光素子A3とな
り、微小発光径を達成しながら、素子抵抗を低減するこ
とができる。
ン打込み領域29に囲まれた電流通路領域30を通って
p側電極34から活性層23へ電流が注入されると、活
性層23の当該微小領域で発光し、活性層23から上方
へ出た光は光取り出し口35を通って外部へ出射され
る。また、活性層23から下方へ出た光は、多層反射膜
層25の無秩序化されていない領域で上方へ反射され、
光取り出し口35から外部へ出射される。よって、基板
側から光が出る裏面出射型の半導体発光素子A3とな
り、微小発光径を達成しながら、素子抵抗を低減するこ
とができる。
【0048】なお、上記第3実施例では、イオン打込み
領域28を形成するためにBeイオンを打込んだが、こ
のイオン種はp型元素であればBeに限らず何でもよ
い。また、イオン打込み領域29を形成するためにSi
イオンを打込んだが、このイオン種はn型元素であれば
Siに限らず何でもよい。また、イオン打込み領域29
に打込むイオンは水素イオンであってもよい。水素イオ
ンを用いた場合には、水素イオンを打込まれた領域が高
抵抗層となるため、イオン打込み領域29が電流阻止層
となり、同様に電流狭窄構造が実現される。
領域28を形成するためにBeイオンを打込んだが、こ
のイオン種はp型元素であればBeに限らず何でもよ
い。また、イオン打込み領域29を形成するためにSi
イオンを打込んだが、このイオン種はn型元素であれば
Siに限らず何でもよい。また、イオン打込み領域29
に打込むイオンは水素イオンであってもよい。水素イオ
ンを用いた場合には、水素イオンを打込まれた領域が高
抵抗層となるため、イオン打込み領域29が電流阻止層
となり、同様に電流狭窄構造が実現される。
【0049】また、図示しないが、第3実施例のような
構造の半導体発光素子A3において、活性層23とGa
As基板21との間にも30ペアのAl0.2Ga0.8As
層及びAlAs層からなるn型多層反射膜層を設けれ
ば、活性層23の上下のn型多層反射膜層及びp型多層
反射膜層25と電流狭窄構造を有する垂直共振器型面発
光レーザを製作することができる。
構造の半導体発光素子A3において、活性層23とGa
As基板21との間にも30ペアのAl0.2Ga0.8As
層及びAlAs層からなるn型多層反射膜層を設けれ
ば、活性層23の上下のn型多層反射膜層及びp型多層
反射膜層25と電流狭窄構造を有する垂直共振器型面発
光レーザを製作することができる。
【0050】図6(a)(b)に示すものは本発明の第
4実施例による半導体発光素子A4を示す平面図及び断
面図である。この半導体発光素子A4は第3実施例の半
導体発光素子A3と同様裏面出射型の半導体発光素子と
なっているが、Siイオンがp型の下クラッド層24内
に打込まれており、電流狭窄構造を実現するためのイオ
ン打込み領域29が多層反射膜層25を無秩序化するた
めのイオン打込み領域28よりも裏面側(上方)に配置
されている。このような構造の半導体発光素子A4にお
いても第3実施例の半導体発光素子A3と同様な作用効
果を奏することができる。なお、この実施例において
は、イオン打込み領域29は必ずしも下クラッド層24
に限らず、活性層23よりも表面側(下方)のp型領域
にあればよい。また、打込むイオンもSiに限らずn型
元素であればよい。
4実施例による半導体発光素子A4を示す平面図及び断
面図である。この半導体発光素子A4は第3実施例の半
導体発光素子A3と同様裏面出射型の半導体発光素子と
なっているが、Siイオンがp型の下クラッド層24内
に打込まれており、電流狭窄構造を実現するためのイオ
ン打込み領域29が多層反射膜層25を無秩序化するた
めのイオン打込み領域28よりも裏面側(上方)に配置
されている。このような構造の半導体発光素子A4にお
いても第3実施例の半導体発光素子A3と同様な作用効
果を奏することができる。なお、この実施例において
は、イオン打込み領域29は必ずしも下クラッド層24
に限らず、活性層23よりも表面側(下方)のp型領域
にあればよい。また、打込むイオンもSiに限らずn型
元素であればよい。
【0051】図7(a)(b)に示すものは本発明の第
5実施例による半導体発光素子A5を示す平面図及び断
面図である。この実施例は拡散によって多層反射膜層2
5を無秩序化したものである。この半導体発光素子A5
にあっては、キャップ層26の表面にマスク27を設
け、Siイオンをp型の下クラッド層24内に打込んで
イオン打込み領域29を形成し、下クラッド層24内に
電流狭窄構造を実現している。また、マスク27で覆わ
れたキャップ層26の上からZnを拡散させることによ
り、電流通路領域30と対応する領域を除いて、キャッ
プ層26の表面から下クラッド層24までZnを拡散さ
せて不純物拡散領域36(図7ではクロスハッチングに
よって示す。)を形成してあり、多層反射膜層25は不
純物拡散領域36では不純物拡散によって無秩序化さ
れ、低抵抗化されている。もちろん、この場合も拡散元
素はZnに限らず、p型元素であればよい。
5実施例による半導体発光素子A5を示す平面図及び断
面図である。この実施例は拡散によって多層反射膜層2
5を無秩序化したものである。この半導体発光素子A5
にあっては、キャップ層26の表面にマスク27を設
け、Siイオンをp型の下クラッド層24内に打込んで
イオン打込み領域29を形成し、下クラッド層24内に
電流狭窄構造を実現している。また、マスク27で覆わ
れたキャップ層26の上からZnを拡散させることによ
り、電流通路領域30と対応する領域を除いて、キャッ
プ層26の表面から下クラッド層24までZnを拡散さ
せて不純物拡散領域36(図7ではクロスハッチングに
よって示す。)を形成してあり、多層反射膜層25は不
純物拡散領域36では不純物拡散によって無秩序化さ
れ、低抵抗化されている。もちろん、この場合も拡散元
素はZnに限らず、p型元素であればよい。
【0052】図8(a)(b)は、本発明の第6実施例
による裏面出射型のAlGaAs系半導体発光素子A6
を示す平面図及び断面図、図9(a)(b)(c)
(d)はこの半導体発光素子A6の製造手順を示す断面
図である。この半導体発光素子A6を製造手順に沿って
説明する。まず、MBE法やMOCVD法などを用いる
ことにより、n−GaAs基板41の上に、n−Al
0.35Ga0.65As上クラッド層42、p−Al0.03Ga
0.97As活性層43、p−Al0.35Ga0.65As下クラ
ッド層44、30ペアのAl0.2Ga0.8As層及びAl
As層からなるp型の多層反射膜層45、p−GaAs
拡散バッファ層46、n−Al0.35Ga0.65As電流阻
止層47、p−GaAsキャップ層48を順次エピタキ
シャル成長させる。これはpnpn接合構造である。
による裏面出射型のAlGaAs系半導体発光素子A6
を示す平面図及び断面図、図9(a)(b)(c)
(d)はこの半導体発光素子A6の製造手順を示す断面
図である。この半導体発光素子A6を製造手順に沿って
説明する。まず、MBE法やMOCVD法などを用いる
ことにより、n−GaAs基板41の上に、n−Al
0.35Ga0.65As上クラッド層42、p−Al0.03Ga
0.97As活性層43、p−Al0.35Ga0.65As下クラ
ッド層44、30ペアのAl0.2Ga0.8As層及びAl
As層からなるp型の多層反射膜層45、p−GaAs
拡散バッファ層46、n−Al0.35Ga0.65As電流阻
止層47、p−GaAsキャップ層48を順次エピタキ
シャル成長させる。これはpnpn接合構造である。
【0053】この後、図9(a)に示すように、キャッ
プ層48の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ(例
えば、キャップ層48の中央部に直径50μmの円形)
で、例えば塗布性の拡散剤(OCD)を塗布することに
よって、p型拡散源(例えば、SiO2−ZnO膜)4
9を形成する。あるいは、スパッタ法などを用いてキャ
ップ層48の上にp型拡散源49を形成してもよい。つ
いで、例えば赤外線ランプフラッシュアニール炉などを
用いて熱処理することにより、p型拡散源49のマスク
からp-Znを拡散させる。Znの拡散は少なくとも電
流阻止層47を貫通するまで行ない、図9(b)の例で
は拡散バッファ層46に達するまでZnを拡散させ、Z
n拡散領域50(図8及び図9でクロスハッチングを施
した領域)を形成している。なお、拡散バッファ層46
では、電流阻止層47よりもZnの拡散速度が遅くなっ
ている。
プ層48の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ(例
えば、キャップ層48の中央部に直径50μmの円形)
で、例えば塗布性の拡散剤(OCD)を塗布することに
よって、p型拡散源(例えば、SiO2−ZnO膜)4
9を形成する。あるいは、スパッタ法などを用いてキャ
ップ層48の上にp型拡散源49を形成してもよい。つ
いで、例えば赤外線ランプフラッシュアニール炉などを
用いて熱処理することにより、p型拡散源49のマスク
からp-Znを拡散させる。Znの拡散は少なくとも電
流阻止層47を貫通するまで行ない、図9(b)の例で
は拡散バッファ層46に達するまでZnを拡散させ、Z
n拡散領域50(図8及び図9でクロスハッチングを施
した領域)を形成している。なお、拡散バッファ層46
では、電流阻止層47よりもZnの拡散速度が遅くなっ
ている。
【0054】電流阻止層47と拡散バッファ層46との
間のpn接合面(図8の斜線を施した領域)は、素子に
駆動電圧を印加したとき逆バイアスとなり、電流iが流
れない。一方、p-Znを拡散させたZn拡散領域50
ではn型の電流阻止層47の導電型がp型に反転してい
るので、電流iの流れは妨げられない。このため、Zn
拡散領域50の外側は電流阻止領域となり、Zn拡散領
域50のみが電流通路領域51となっており、この微小
なZn拡散領域50のみに電流通路が制限された電流狭
窄構造となっている。
間のpn接合面(図8の斜線を施した領域)は、素子に
駆動電圧を印加したとき逆バイアスとなり、電流iが流
れない。一方、p-Znを拡散させたZn拡散領域50
ではn型の電流阻止層47の導電型がp型に反転してい
るので、電流iの流れは妨げられない。このため、Zn
拡散領域50の外側は電流阻止領域となり、Zn拡散領
域50のみが電流通路領域51となっており、この微小
なZn拡散領域50のみに電流通路が制限された電流狭
窄構造となっている。
【0055】ついで、図9(c)に示すように、上記p
型拡散源49をマスクとしてBeイオンを打込んでイオ
ン打込み領域52(図8及び図9では梨地模様で表わ
す。)を形成する。このとき、拡散バッファ層46と下
クラッド層44中にそれぞれイオン打込み領域(Beイ
オンの分布領域)52の上端及び下端がくるように多層
反射膜層45にBeイオンを打込む。
型拡散源49をマスクとしてBeイオンを打込んでイオ
ン打込み領域52(図8及び図9では梨地模様で表わ
す。)を形成する。このとき、拡散バッファ層46と下
クラッド層44中にそれぞれイオン打込み領域(Beイ
オンの分布領域)52の上端及び下端がくるように多層
反射膜層45にBeイオンを打込む。
【0056】但し、イオン打込み領域52におけるBe
イオンの打込み深さについては、図示のような深さに限
るものでなく、多層反射膜層45の厚み全体がイオン打
込み領域52となっていればよい。また、打込むイオン
もBeイオンに限らずp型元素であれば何でもよい。
イオンの打込み深さについては、図示のような深さに限
るものでなく、多層反射膜層45の厚み全体がイオン打
込み領域52となっていればよい。また、打込むイオン
もBeイオンに限らずp型元素であれば何でもよい。
【0057】こうして電流通路領域51と対応する部分
を除いて多層反射膜層45の厚み全体にBeイオンを打
込んでイオン打込み領域52を形成しているので、この
イオン打込み領域52では多層反射膜層45が無秩序化
されており、この部分では多層反射膜層45の抵抗が低
減されている。
を除いて多層反射膜層45の厚み全体にBeイオンを打
込んでイオン打込み領域52を形成しているので、この
イオン打込み領域52では多層反射膜層45が無秩序化
されており、この部分では多層反射膜層45の抵抗が低
減されている。
【0058】また、上記のような方法によれば、Znを
拡散させるためのp型拡散源49をイオン打込み用のマ
スクとして用いているので、マスクのアライメント作業
を要することなく容易に電流通路領域51と対応する部
分以外の領域において多層反射膜層45を無秩序化する
ことができる。つまり、簡略なプロセスで電流狭窄構造
と多層反射膜層45の無秩序化を達成することができ
る。
拡散させるためのp型拡散源49をイオン打込み用のマ
スクとして用いているので、マスクのアライメント作業
を要することなく容易に電流通路領域51と対応する部
分以外の領域において多層反射膜層45を無秩序化する
ことができる。つまり、簡略なプロセスで電流狭窄構造
と多層反射膜層45の無秩序化を達成することができ
る。
【0059】この後、マスクとして用いたp型拡散源4
9をキャップ層48の上から除去し、キャップ層48の
全面にp側電極53を設ける。
9をキャップ層48の上から除去し、キャップ層48の
全面にp側電極53を設ける。
【0060】ついで、図9(d)に示すように、ウエハ
を上下反転させてGaAs基板41側を上にし、Zn拡
散領域50の延長上においてGaAs基板41の表面に
任意の形状及び大きさ(例えば、中央部に直径100μ
mの円形)でAZレジスト被膜54を形成し、AZレジ
スト被膜54をマスクとして上から電極材料を蒸着させ
てGaAs基板41の上にn側電極55を形成する。つ
いで、AZレジスト被膜54を剥離させることによりリ
フトオフ法でn側電極55に円形の光取り出し窓56を
開口する。最後に、n側電極55をマスクとし、例えば
NH4:H2O2=1:10等のエッチング液を用いて上
クラッド層42に達するまでGaAs基板41をエッチ
ングし、光取り出し窓56と連通する光取り出し口57
をGaAs基板41にあけ、図8に示すような半導体発
光素子A6を得る。
を上下反転させてGaAs基板41側を上にし、Zn拡
散領域50の延長上においてGaAs基板41の表面に
任意の形状及び大きさ(例えば、中央部に直径100μ
mの円形)でAZレジスト被膜54を形成し、AZレジ
スト被膜54をマスクとして上から電極材料を蒸着させ
てGaAs基板41の上にn側電極55を形成する。つ
いで、AZレジスト被膜54を剥離させることによりリ
フトオフ法でn側電極55に円形の光取り出し窓56を
開口する。最後に、n側電極55をマスクとし、例えば
NH4:H2O2=1:10等のエッチング液を用いて上
クラッド層42に達するまでGaAs基板41をエッチ
ングし、光取り出し窓56と連通する光取り出し口57
をGaAs基板41にあけ、図8に示すような半導体発
光素子A6を得る。
【0061】この半導体発光素子A6にあっては、電流
通路領域51となるZn拡散領域50を通ってp側電極
53から活性層43へ電流iが注入されると、活性層4
3の当該微小領域で発光し、活性層43から上方へ出た
光は光取り出し口57を通って外部へ出射される。ま
た、活性層43から下方へ出た光は、多層反射膜層45
の無秩序化されていない領域で上方へ反射され、光取り
出し口57から外部へ出射される。よって、基板側から
光が出る裏面出射型の半導体発光素子A6となり、微小
発光径を達成しながら、素子抵抗を低減することができ
る。
通路領域51となるZn拡散領域50を通ってp側電極
53から活性層43へ電流iが注入されると、活性層4
3の当該微小領域で発光し、活性層43から上方へ出た
光は光取り出し口57を通って外部へ出射される。ま
た、活性層43から下方へ出た光は、多層反射膜層45
の無秩序化されていない領域で上方へ反射され、光取り
出し口57から外部へ出射される。よって、基板側から
光が出る裏面出射型の半導体発光素子A6となり、微小
発光径を達成しながら、素子抵抗を低減することができ
る。
【0062】なお、上記第6実施例では、p型不純物の
拡散によって電流通路領域51を形成したが、Beイオ
ン等のイオン打込みによって同様な領域に電流通路領域
51を形成してもよい。
拡散によって電流通路領域51を形成したが、Beイオ
ン等のイオン打込みによって同様な領域に電流通路領域
51を形成してもよい。
【0063】図10(a)(b)に示すものは本発明の
第7実施例による半導体発光素子A7を示す平面図及び
断面図である。この半導体発光素子A7は、第1実施例
の半導体発光素子A1を基本とするものであって、Ga
As基板1と反対側へ光を出射する上面出射型となって
いる。すなわち、半導体発光素子A1と同様に、GaA
s基板1の上にAl0.2Ga0.8As/AlAs層(30
ペア)からなるp型多層反射膜層2、p−Al0.35Ga
0.65As下クラッド層3、p−Al0.03Ga0. 97As活
性層4、n−Al0.35Ga0.65As上クラッド層5、n
−Al0.1Ga0 .9Asキャップ層6を成長させたもので
あるが、上クラッド層5とキャップ層6との間にp−A
l0.35Ga0.65As電流阻止層60を形成すると共に電
流阻止層60を貫くようにキャップ層6から上クラッド
層5までn型不純物(例えば、Si)を拡散させて不純
物拡散領域61を形成し、この不純物拡散領域61を電
流通路領域62として電流狭窄構造を実現したものであ
る。また、電流通路領域62のほぼ真下を除く領域にお
いては、GaAs基板1と下クラッド層3の間にわたっ
て多層反射膜層2にBeイオンを打込むことによってイ
オン打込み領域8が形成されており、このイオン打込み
領域8において多層反射膜層2を無秩序化してある。な
お、この半導体発光素子A7の製造方法は、図6の半導
体発光素子A6の製造方法を参照して容易に実施するこ
とができる。
第7実施例による半導体発光素子A7を示す平面図及び
断面図である。この半導体発光素子A7は、第1実施例
の半導体発光素子A1を基本とするものであって、Ga
As基板1と反対側へ光を出射する上面出射型となって
いる。すなわち、半導体発光素子A1と同様に、GaA
s基板1の上にAl0.2Ga0.8As/AlAs層(30
ペア)からなるp型多層反射膜層2、p−Al0.35Ga
0.65As下クラッド層3、p−Al0.03Ga0. 97As活
性層4、n−Al0.35Ga0.65As上クラッド層5、n
−Al0.1Ga0 .9Asキャップ層6を成長させたもので
あるが、上クラッド層5とキャップ層6との間にp−A
l0.35Ga0.65As電流阻止層60を形成すると共に電
流阻止層60を貫くようにキャップ層6から上クラッド
層5までn型不純物(例えば、Si)を拡散させて不純
物拡散領域61を形成し、この不純物拡散領域61を電
流通路領域62として電流狭窄構造を実現したものであ
る。また、電流通路領域62のほぼ真下を除く領域にお
いては、GaAs基板1と下クラッド層3の間にわたっ
て多層反射膜層2にBeイオンを打込むことによってイ
オン打込み領域8が形成されており、このイオン打込み
領域8において多層反射膜層2を無秩序化してある。な
お、この半導体発光素子A7の製造方法は、図6の半導
体発光素子A6の製造方法を参照して容易に実施するこ
とができる。
【0064】図11(a)(b)に示すものは本発明の
第8実施例による半導体発光素子A8を示す平面図及び
断面図である。図10の半導体発光素子A7がSi等の
拡散によって電流通路領域62を形成したのに対し、こ
の半導体発光素子A8は、電流阻止層60を貫通するよ
うSi等のn型イオンを打込むことによってイオン打込
み領域66を形成し、このイオン打込み領域66を電流
通路領域67として電流狭窄構造を実現したものであ
る。
第8実施例による半導体発光素子A8を示す平面図及び
断面図である。図10の半導体発光素子A7がSi等の
拡散によって電流通路領域62を形成したのに対し、こ
の半導体発光素子A8は、電流阻止層60を貫通するよ
うSi等のn型イオンを打込むことによってイオン打込
み領域66を形成し、このイオン打込み領域66を電流
通路領域67として電流狭窄構造を実現したものであ
る。
【0065】図12(a)(b)は、本発明の第9実施
例による裏面出射型のAlGaAs系半導体発光素子A
9を示す平面図及び断面図、図13(a)(b)(c)
はこの半導体発光素子A9の製造手順を示す断面図であ
る。この半導体発光素子A9を製造手順に沿って説明す
る。まず、MBE法やMOCVD法などを用いることに
より、n−GaAs基板71の上に、n−Al0.35Ga
0.65As上クラッド層72、p−Al0.03Ga0.97As
活性層73、p−Al0.35Ga0.65As下クラッド層7
4、30ペアのAl0.2Ga0.8As層及びAlAs層か
らなるp型の多層反射膜層75、n−Al0.35Ga0.65
As電流阻止層76、p−GaAsキャップ層77を順
次エピタキシャル成長させる。これはpnpn接合構造
である。
例による裏面出射型のAlGaAs系半導体発光素子A
9を示す平面図及び断面図、図13(a)(b)(c)
はこの半導体発光素子A9の製造手順を示す断面図であ
る。この半導体発光素子A9を製造手順に沿って説明す
る。まず、MBE法やMOCVD法などを用いることに
より、n−GaAs基板71の上に、n−Al0.35Ga
0.65As上クラッド層72、p−Al0.03Ga0.97As
活性層73、p−Al0.35Ga0.65As下クラッド層7
4、30ペアのAl0.2Ga0.8As層及びAlAs層か
らなるp型の多層反射膜層75、n−Al0.35Ga0.65
As電流阻止層76、p−GaAsキャップ層77を順
次エピタキシャル成長させる。これはpnpn接合構造
である。
【0066】この後、図13(a)に示すように、キャ
ップ層77の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ
(例えば、キャップ層77の中央部に直径50μmの円
形)で、例えば塗布性の拡散剤(OCD)を塗布するこ
とによって、p型拡散源(例えば、SiO2−ZnO
膜)78を形成する。あるいは、スパッタ法などを用い
てキャップ層77の上にp型拡散源78を形成してもよ
い。ついで、図13(b)に示すように、例えば赤外線
ランプフラッシュアニール炉などを用いて熱処理するこ
とにより、p型拡散源78のマスクからp-Znを拡散
させる。Znは電流阻止層76及び多層反射膜層75を
貫通して下クラッド層74に達するまで拡散させ、Zn
拡散領域79を形成する。
ップ層77の上の所望の位置に所望の形状及び大きさ
(例えば、キャップ層77の中央部に直径50μmの円
形)で、例えば塗布性の拡散剤(OCD)を塗布するこ
とによって、p型拡散源(例えば、SiO2−ZnO
膜)78を形成する。あるいは、スパッタ法などを用い
てキャップ層77の上にp型拡散源78を形成してもよ
い。ついで、図13(b)に示すように、例えば赤外線
ランプフラッシュアニール炉などを用いて熱処理するこ
とにより、p型拡散源78のマスクからp-Znを拡散
させる。Znは電流阻止層76及び多層反射膜層75を
貫通して下クラッド層74に達するまで拡散させ、Zn
拡散領域79を形成する。
【0067】電流阻止層76と多層反射膜層75との間
のpn接合面(図12の斜線を施した領域)は、素子に
駆動電圧を印加したとき逆バイアスとなり、電流iが流
れない。一方、p-Znを拡散させたZn拡散領域79
は、n型の電流阻止層76の導電型がp型に反転してい
るので電流通路領域80となり、電流iの流れは妨げら
れない。このため、Zn拡散領域79の外側は電流阻止
領域となり、Zn拡散領域79のみが電流通路領域80
となっており、この微小な電流通路領域80のみに電流
通路が制限された電流狭窄構造となっている。
のpn接合面(図12の斜線を施した領域)は、素子に
駆動電圧を印加したとき逆バイアスとなり、電流iが流
れない。一方、p-Znを拡散させたZn拡散領域79
は、n型の電流阻止層76の導電型がp型に反転してい
るので電流通路領域80となり、電流iの流れは妨げら
れない。このため、Zn拡散領域79の外側は電流阻止
領域となり、Zn拡散領域79のみが電流通路領域80
となっており、この微小な電流通路領域80のみに電流
通路が制限された電流狭窄構造となっている。
【0068】また、Znを拡散させて多層反射膜層75
を軽度に無秩序化することにより、多層反射膜層75を
構成する層の界面近傍のみを無秩序化することができる
ので、Zn拡散領域79において多層反射膜層75は軽
度に無秩序化されている。このように多層反射膜層75
を軽度に無秩序化した場合、軽度に無秩序化された領域
81では無秩序化されていない多層反射膜層75と同等
程度の高反射率を維持することができ、しかも、電流通
路領域80と対応する領域において多層反射膜層75の
抵抗を下げることができ、この結果素子全体の抵抗を下
げることができる。従って、この実施例では、1度の拡
散工程で電流通路領域80の形成と多層反射膜層75の
無秩序化を行なうことができ、マスクのアライメント作
業等を要することなく容易に電流通路領域80と対応す
る領域において多層反射膜層75を無秩序化することが
でき、簡略なプロセスで電流狭窄構造と多層反射膜層7
5の無秩序化を達成することができる。
を軽度に無秩序化することにより、多層反射膜層75を
構成する層の界面近傍のみを無秩序化することができる
ので、Zn拡散領域79において多層反射膜層75は軽
度に無秩序化されている。このように多層反射膜層75
を軽度に無秩序化した場合、軽度に無秩序化された領域
81では無秩序化されていない多層反射膜層75と同等
程度の高反射率を維持することができ、しかも、電流通
路領域80と対応する領域において多層反射膜層75の
抵抗を下げることができ、この結果素子全体の抵抗を下
げることができる。従って、この実施例では、1度の拡
散工程で電流通路領域80の形成と多層反射膜層75の
無秩序化を行なうことができ、マスクのアライメント作
業等を要することなく容易に電流通路領域80と対応す
る領域において多層反射膜層75を無秩序化することが
でき、簡略なプロセスで電流狭窄構造と多層反射膜層7
5の無秩序化を達成することができる。
【0069】この後、マスクとして用いたp型拡散源7
8をキャップ層77の上から除去し、キャップ層77の
全面にp側電極82を設ける。
8をキャップ層77の上から除去し、キャップ層77の
全面にp側電極82を設ける。
【0070】ついで、図13(c)に示すように、ウエ
ハを上下反転させてGaAs基板71側を上にし、Zn
拡散領域79の延長上においてGaAs基板71の表面
に任意の形状及び大きさ(例えば、中央部に直径100
μmの円形)でAZレジスト被膜83を形成し、AZレ
ジスト被膜83をマスクとして上から電極材料を蒸着さ
せてGaAs基板71の上にn側電極84を形成する。
ついで、AZレジスト被膜83を剥離させることにより
リフトオフ法でn側電極84に円形の光取り出し窓85
を開口する。最後に、n側電極84をマスクとし、例え
ばNH4:H2O2=1:10等のエッチング液を用いて
上クラッド層72に達するまでGaAs基板71をエッ
チングし、光取り出し窓85と連通する光取り出し口8
6をGaAs基板71にあけ、図12に示すような半導
体発光素子A9を得る。
ハを上下反転させてGaAs基板71側を上にし、Zn
拡散領域79の延長上においてGaAs基板71の表面
に任意の形状及び大きさ(例えば、中央部に直径100
μmの円形)でAZレジスト被膜83を形成し、AZレ
ジスト被膜83をマスクとして上から電極材料を蒸着さ
せてGaAs基板71の上にn側電極84を形成する。
ついで、AZレジスト被膜83を剥離させることにより
リフトオフ法でn側電極84に円形の光取り出し窓85
を開口する。最後に、n側電極84をマスクとし、例え
ばNH4:H2O2=1:10等のエッチング液を用いて
上クラッド層72に達するまでGaAs基板71をエッ
チングし、光取り出し窓85と連通する光取り出し口8
6をGaAs基板71にあけ、図12に示すような半導
体発光素子A9を得る。
【0071】この半導体発光素子A9にあっては、電流
通路領域80及び多層反射膜層75の軽く無秩序化され
た領域81となるZn拡散領域79を通ってp側電極8
2から活性層73へ電流iが注入されると、活性層73
の当該微小領域で発光し、活性層73から上方へ出た光
は光取り出し口86を通って外部へ出射される。また、
活性層73から下方へ出た光は、多層反射膜層75の軽
く無秩序化された領域81で上方へ反射され、光取り出
し口86から外部へ出射される。よって、基板側から光
が出る裏面出射型の半導体発光素子A9となり、微小発
光径を達成しながら、素子抵抗を低減することができ
る。
通路領域80及び多層反射膜層75の軽く無秩序化され
た領域81となるZn拡散領域79を通ってp側電極8
2から活性層73へ電流iが注入されると、活性層73
の当該微小領域で発光し、活性層73から上方へ出た光
は光取り出し口86を通って外部へ出射される。また、
活性層73から下方へ出た光は、多層反射膜層75の軽
く無秩序化された領域81で上方へ反射され、光取り出
し口86から外部へ出射される。よって、基板側から光
が出る裏面出射型の半導体発光素子A9となり、微小発
光径を達成しながら、素子抵抗を低減することができ
る。
【0072】なお、上記第9実施例では、p型不純物の
拡散によって電流通路領域80を形成すると共に多層反
射膜層75を軽く無秩序化したが、Beイオン等のイオ
ン打込みによって同様な領域に電流通路領域80と多層
反射膜層75の軽く無秩序化された領域81を形成して
もよい。
拡散によって電流通路領域80を形成すると共に多層反
射膜層75を軽く無秩序化したが、Beイオン等のイオ
ン打込みによって同様な領域に電流通路領域80と多層
反射膜層75の軽く無秩序化された領域81を形成して
もよい。
【0073】図12の半導体発光素子A9のように多層
反射膜層の一部を軽く無秩序化することにより、多層反
射膜層の当該無秩序化された領域の抵抗を小さくすると
共に当該無秩序化された領域において多層反射膜層の高
反射率を維持する方法は、図12のような構造以外にも
適用することができる。例えば、図14(a)(b)に
示す半導体発光素子A10は図1の半導体発光素子A1
と類似の構造を有するものであり、図15(a)(b)
に示す半導体発光素子A11は図3の半導体発光素子A
2と類似の構造を有するものであって、いずれの半導体
発光素子A10,A11も、Beイオンのイオン打ち込
み領域9に囲まれた電流通路領域10の真下の大部分で
多層反射膜層2にBeイオンを打ち込み、このイオン打
込み領域91で多層反射膜層2を軽く無秩序化し、軽く
無秩序化されたイオン打込み領域91の高反射率を維持
しながら低抵抗化している。また、図16(a)(b)
に示す半導体発光素子A12は図10の半導体発光素子
A7と類似の構造を有するものであり、図17(a)
(b)に示す半導体発光素子A13は図11の半導体発
光素子A8と類似の構造を有するものであって、いずれ
も電流阻止層60を貫通するようにSiを拡散させて、
あるいはSiイオンを打ち込んで形成した電流通路領域
62,67の真下の大部分で多層反射膜層2にBeイオ
ンを打ち込んで軽く無秩序化し、軽く無秩序化されたイ
オン打込み領域91の高反射率を維持しながら抵抗を低
抵抗化している。
反射膜層の一部を軽く無秩序化することにより、多層反
射膜層の当該無秩序化された領域の抵抗を小さくすると
共に当該無秩序化された領域において多層反射膜層の高
反射率を維持する方法は、図12のような構造以外にも
適用することができる。例えば、図14(a)(b)に
示す半導体発光素子A10は図1の半導体発光素子A1
と類似の構造を有するものであり、図15(a)(b)
に示す半導体発光素子A11は図3の半導体発光素子A
2と類似の構造を有するものであって、いずれの半導体
発光素子A10,A11も、Beイオンのイオン打ち込
み領域9に囲まれた電流通路領域10の真下の大部分で
多層反射膜層2にBeイオンを打ち込み、このイオン打
込み領域91で多層反射膜層2を軽く無秩序化し、軽く
無秩序化されたイオン打込み領域91の高反射率を維持
しながら低抵抗化している。また、図16(a)(b)
に示す半導体発光素子A12は図10の半導体発光素子
A7と類似の構造を有するものであり、図17(a)
(b)に示す半導体発光素子A13は図11の半導体発
光素子A8と類似の構造を有するものであって、いずれ
も電流阻止層60を貫通するようにSiを拡散させて、
あるいはSiイオンを打ち込んで形成した電流通路領域
62,67の真下の大部分で多層反射膜層2にBeイオ
ンを打ち込んで軽く無秩序化し、軽く無秩序化されたイ
オン打込み領域91の高反射率を維持しながら抵抗を低
抵抗化している。
【0074】上記各実施例では、いずれも電流通路制限
手段を特別に設けたが、多層反射膜層の一部を軽く無秩
序化すると、電流は高抵抗の無秩序化されていない多層
反射膜層にはほとんど流れず、低抵抗の無秩序化された
領域に流れるため、特別に電流通路制限手段を設けずと
も、多層反射膜層に電流通路制限手段の機能を持たせる
ことができる。例えば、図18(a)(b)に示す半導
体発光素子A14(第14実施例)にあっては、図1の
半導体発光素子A1と同じ構造のウエハにおいて、光取
り出し窓13の下方にBeイオンを打ち込んで多層反射
膜層2の一部微小領域を軽く無秩序化し、高反射率を維
持しつつイオン打込み領域91を多層反射膜層2の他の
領域よりも低抵抗化している。このため、電流iは抵抗
の小さなイオン打込み領域91を通って活性層4に注入
され、素子抵抗が低減させられており、同時に、イオン
打込み領域91が電流通路領域92となって電流狭窄構
造が実現されている。したがって、このような構造によ
れば、非常に簡単な構造により目的とする半導体発光素
子を得ることができる。
手段を特別に設けたが、多層反射膜層の一部を軽く無秩
序化すると、電流は高抵抗の無秩序化されていない多層
反射膜層にはほとんど流れず、低抵抗の無秩序化された
領域に流れるため、特別に電流通路制限手段を設けずと
も、多層反射膜層に電流通路制限手段の機能を持たせる
ことができる。例えば、図18(a)(b)に示す半導
体発光素子A14(第14実施例)にあっては、図1の
半導体発光素子A1と同じ構造のウエハにおいて、光取
り出し窓13の下方にBeイオンを打ち込んで多層反射
膜層2の一部微小領域を軽く無秩序化し、高反射率を維
持しつつイオン打込み領域91を多層反射膜層2の他の
領域よりも低抵抗化している。このため、電流iは抵抗
の小さなイオン打込み領域91を通って活性層4に注入
され、素子抵抗が低減させられており、同時に、イオン
打込み領域91が電流通路領域92となって電流狭窄構
造が実現されている。したがって、このような構造によ
れば、非常に簡単な構造により目的とする半導体発光素
子を得ることができる。
【0075】また、上記各実施例において、イオン打込
み領域とイオンを打ち込まれていない領域を逆にし、あ
るいは、不純物拡散領域と不純物を拡散させられていな
い領域とを逆にすることにより、電流通路領域を一部微
小領域を除く大部分の領域に形成すれば、上記各実施例
とは逆に発光径の大きな半導体発光素子を製作すること
ができる。このような半導体発光素子は、発光出力が大
きく(外部発光効率が高く)、かつ、素子抵抗が低いと
いう特徴を持つ。例えば、図19(a)(b)に示す半
導体発光素子A15は、n型の上クラッド層5の中央部
にBeイオンを打ち込み、このイオン打込み領域96と
上クラッド層5との間に電流阻止層となるpn接合を形
成し、当該イオン打込み領域96の周囲に広い電流通路
領域97を形成している。このイオン打込み領域96の
真上においてキャップ層6の上面にはn側電極98が設
けられており、また、電流通路領域97の真下の領域に
おいて多層反射膜層2には、Beイオンを打ち込んでイ
オン打込み領域99が形成されている。しかして、p側
電極100から流れた電流iはイオン打込み領域99及
び電流通路領域97を通ってn側電極98に流れ、活性
層4の大面積で発光し、大きな発光径を得ることができ
る。
み領域とイオンを打ち込まれていない領域を逆にし、あ
るいは、不純物拡散領域と不純物を拡散させられていな
い領域とを逆にすることにより、電流通路領域を一部微
小領域を除く大部分の領域に形成すれば、上記各実施例
とは逆に発光径の大きな半導体発光素子を製作すること
ができる。このような半導体発光素子は、発光出力が大
きく(外部発光効率が高く)、かつ、素子抵抗が低いと
いう特徴を持つ。例えば、図19(a)(b)に示す半
導体発光素子A15は、n型の上クラッド層5の中央部
にBeイオンを打ち込み、このイオン打込み領域96と
上クラッド層5との間に電流阻止層となるpn接合を形
成し、当該イオン打込み領域96の周囲に広い電流通路
領域97を形成している。このイオン打込み領域96の
真上においてキャップ層6の上面にはn側電極98が設
けられており、また、電流通路領域97の真下の領域に
おいて多層反射膜層2には、Beイオンを打ち込んでイ
オン打込み領域99が形成されている。しかして、p側
電極100から流れた電流iはイオン打込み領域99及
び電流通路領域97を通ってn側電極98に流れ、活性
層4の大面積で発光し、大きな発光径を得ることができ
る。
【0076】また、図20(a)(b)の半導体発光素
子A16では、上クラッド層5にBeイオンを打ち込ん
で形成されたイオン打込み領域96の真下の領域におい
て、多層反射膜層2にBeイオンを打ち込んでイオン打
込み領域101を形成している。しかして、p側電極1
00から流れた電流iはイオン打込み領域101及び電
流通路領域97を通ってn側電極98に流れる。このと
き電流阻止層となるイオン打込み領域96によって電流
iが中央部に集中するのを妨げられるため、活性層4の
大面積で発光し、大きな発光径が得られる。
子A16では、上クラッド層5にBeイオンを打ち込ん
で形成されたイオン打込み領域96の真下の領域におい
て、多層反射膜層2にBeイオンを打ち込んでイオン打
込み領域101を形成している。しかして、p側電極1
00から流れた電流iはイオン打込み領域101及び電
流通路領域97を通ってn側電極98に流れる。このと
き電流阻止層となるイオン打込み領域96によって電流
iが中央部に集中するのを妨げられるため、活性層4の
大面積で発光し、大きな発光径が得られる。
【0077】なお、上記各実施例においては、AlGa
As系の半導体発光素子について説明したが、本発明の
半導体発光素子の材料はAlGaAs系に限るものでは
ない。また、本発明は発光ダイオードに限らず、半導体
レーザ素子にも適用することができる。
As系の半導体発光素子について説明したが、本発明の
半導体発光素子の材料はAlGaAs系に限るものでは
ない。また、本発明は発光ダイオードに限らず、半導体
レーザ素子にも適用することができる。
【0078】つぎに、上記半導体発光素子を用いた応用
例について説明する。まず、図21(a)(b)(c)
に示す投光器(発光装置)Bについて説明する。この投
光器Bは、本発明の半導体発光素子121を一方のリー
ドフレーム122の上にダイボンディングすると共に他
方のリードフレーム123にワイヤボンディングした状
態で透明エポキシ樹脂等の封止樹脂124で所定形状に
低圧注型して封止し、全体として角ブロック状の外形に
構成されている。封止樹脂124の表面には多数の環状
レンズ単位を同心状に配列したフレネル型平板状レンズ
125が一体形成されると共に、表面の両側にはフレネ
ル型平板状レンズ125と同じ高さ、あるいはフレネル
型平板状レンズ125よりもやや高いアゴ部126を突
設してあり、アゴ部126によってフレネル型平板状レ
ンズ125を保護している。
例について説明する。まず、図21(a)(b)(c)
に示す投光器(発光装置)Bについて説明する。この投
光器Bは、本発明の半導体発光素子121を一方のリー
ドフレーム122の上にダイボンディングすると共に他
方のリードフレーム123にワイヤボンディングした状
態で透明エポキシ樹脂等の封止樹脂124で所定形状に
低圧注型して封止し、全体として角ブロック状の外形に
構成されている。封止樹脂124の表面には多数の環状
レンズ単位を同心状に配列したフレネル型平板状レンズ
125が一体形成されると共に、表面の両側にはフレネ
ル型平板状レンズ125と同じ高さ、あるいはフレネル
型平板状レンズ125よりもやや高いアゴ部126を突
設してあり、アゴ部126によってフレネル型平板状レ
ンズ125を保護している。
【0079】この投光器Bの場合、半導体発光素子12
1は、高い発光効率で、しかも微小な発光領域を有する
ものであるから、フレネル型平板状レンズ125により
光の指向特性が狭小化し、出力が強く、かつ細いビーム
が長距離においても得られる。例えば、フレネル型平板
状レンズ125を焦点距離f=4.5mm、レンズ直径
3.5mmとし、半導体発光素子121の光取り出し窓
を直径20μmにしたとき、1mの距離におけるビーム
径は直径4mm程度である。しかるに、従来より用いら
れている通常の発光ダイオード(すなわち、その光の出
射面積が350μm角程度のもの)では、直径70mm
程度まで広がってしまうので、本発明による半導体発光
素子121を用いて投光器Bを作製することにより大き
なメリットが得られる。
1は、高い発光効率で、しかも微小な発光領域を有する
ものであるから、フレネル型平板状レンズ125により
光の指向特性が狭小化し、出力が強く、かつ細いビーム
が長距離においても得られる。例えば、フレネル型平板
状レンズ125を焦点距離f=4.5mm、レンズ直径
3.5mmとし、半導体発光素子121の光取り出し窓
を直径20μmにしたとき、1mの距離におけるビーム
径は直径4mm程度である。しかるに、従来より用いら
れている通常の発光ダイオード(すなわち、その光の出
射面積が350μm角程度のもの)では、直径70mm
程度まで広がってしまうので、本発明による半導体発光
素子121を用いて投光器Bを作製することにより大き
なメリットが得られる。
【0080】また、従来より用いられている投光器Qと
しては、図32に示すような構造のものがある。これ
は、ステム321から突出したヒートシンク322に半
導体レーザ素子323及びフレネル型平板状レンズ32
4を取り付け、これらを金属キャップ325で覆ったキ
ャンシール型のものであるが、このような従来の投光器
Qと比較して本発明の投光器Bは構造が大幅に簡略化さ
れており、コスト及び嵩体積の低減を図ることができ
る。
しては、図32に示すような構造のものがある。これ
は、ステム321から突出したヒートシンク322に半
導体レーザ素子323及びフレネル型平板状レンズ32
4を取り付け、これらを金属キャップ325で覆ったキ
ャンシール型のものであるが、このような従来の投光器
Qと比較して本発明の投光器Bは構造が大幅に簡略化さ
れており、コスト及び嵩体積の低減を図ることができ
る。
【0081】なお、ここでは投光ビームとして指向性の
狭い平行光線を出射するものについて説明したが、フレ
ネル型平板状レンズ125のパラメータを変えることに
より、集光ビームや偏向ビームなどの投光器にも適用で
きることは自明である。
狭い平行光線を出射するものについて説明したが、フレ
ネル型平板状レンズ125のパラメータを変えることに
より、集光ビームや偏向ビームなどの投光器にも適用で
きることは自明である。
【0082】図22に示すものは、スクリーンなどの上
の映像等の位置を指示するためのハンディタイプのポイ
ンタ(投光器)Cである。このポインタCは、本発明に
よる発光ダイオード(LED)131、コリメート用の
投光レンズ132、動作回路133及びバッテリー13
4からなっており、半導体発光素子131から出射され
た光は投光レンズ132でコリメートされた後、スクリ
ーン上に投射され、光スポットにより指示箇所を示す。
の映像等の位置を指示するためのハンディタイプのポイ
ンタ(投光器)Cである。このポインタCは、本発明に
よる発光ダイオード(LED)131、コリメート用の
投光レンズ132、動作回路133及びバッテリー13
4からなっており、半導体発光素子131から出射され
た光は投光レンズ132でコリメートされた後、スクリ
ーン上に投射され、光スポットにより指示箇所を示す。
【0083】現在使用されているポインタは、半導体レ
ーザ素子を用いたものがほとんどであるが、レーザ光を
用いているため、出射レーザ光が周囲の人の目に入ると
有害である。この危険性のため、レーザ規制等の問題が
起こっている。したがって、このような問題を解決する
ため、発光ダイオードを用いたLEDポインタなどが考
えられている。しかし、従来の面発光型LED(発光径
400μm)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ径
4mmの投光レンズでコリメートしたLEDポインタの
場合、5m先のスクリーン上でのビーム径は200mm
と大きく広がってしまい、ほとんど見えなくなってしま
う。
ーザ素子を用いたものがほとんどであるが、レーザ光を
用いているため、出射レーザ光が周囲の人の目に入ると
有害である。この危険性のため、レーザ規制等の問題が
起こっている。したがって、このような問題を解決する
ため、発光ダイオードを用いたLEDポインタなどが考
えられている。しかし、従来の面発光型LED(発光径
400μm)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ径
4mmの投光レンズでコリメートしたLEDポインタの
場合、5m先のスクリーン上でのビーム径は200mm
と大きく広がってしまい、ほとんど見えなくなってしま
う。
【0084】これに対し、本発明によるLED131を
用いたポインタCの場合には、発光径10μmのLED
131と、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同
様な投光レンズ132を用いた場合、5m先のスクリー
ン上でもビーム径は5mmと小さく、見易いものとな
る。したがって、本発明のLED131で光出力や指向
性を向上させることにより、安全で見易いポインタCを
製作することができる。
用いたポインタCの場合には、発光径10μmのLED
131と、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同
様な投光レンズ132を用いた場合、5m先のスクリー
ン上でもビーム径は5mmと小さく、見易いものとな
る。したがって、本発明のLED131で光出力や指向
性を向上させることにより、安全で見易いポインタCを
製作することができる。
【0085】図23(a)に示すものは本発明による半
導体発光素子145を用いた透過型光学式ロータリーエ
ンコーダDを示す斜視図である。このロータリーエンコ
ーダDは、回転軸141に取り付けられた回転板14
2、回転板142の外周部に対向した固定板143、回
転板142及び固定板143を挟んで対向させられた投
光レンズ144と本発明による半導体発光素子145及
び受光素子146から構成されている。回転板142の
外周部には全周にわたって1mmの間隔のスリット14
7が穿孔されており、固定板143にも1mmの間隔で
トラックAスリット148及びトラックBスリット14
9が穿孔されている。
導体発光素子145を用いた透過型光学式ロータリーエ
ンコーダDを示す斜視図である。このロータリーエンコ
ーダDは、回転軸141に取り付けられた回転板14
2、回転板142の外周部に対向した固定板143、回
転板142及び固定板143を挟んで対向させられた投
光レンズ144と本発明による半導体発光素子145及
び受光素子146から構成されている。回転板142の
外周部には全周にわたって1mmの間隔のスリット14
7が穿孔されており、固定板143にも1mmの間隔で
トラックAスリット148及びトラックBスリット14
9が穿孔されている。
【0086】しかして、半導体発光素子145から出射
された光は、投光レンズ144でコリメートされた後、
固定板143のスリット148,149で分割され、回
転板142のスリット147を通り、受光素子146で
検知される。固定板143のトラックAスリット148
とトラックBスリット149は電気位相角を90゜ずら
してあり、A相信号・B相信号が共にオン(受光状態)
になるときをスケールの1単位(1スリット)と数える
ことによりスケールを読むものである。また、図23
(b)に示すようにA相からオンになるか、あるいはB
相からオンになるかで回転方向を判別できるようになっ
ている。
された光は、投光レンズ144でコリメートされた後、
固定板143のスリット148,149で分割され、回
転板142のスリット147を通り、受光素子146で
検知される。固定板143のトラックAスリット148
とトラックBスリット149は電気位相角を90゜ずら
してあり、A相信号・B相信号が共にオン(受光状態)
になるときをスケールの1単位(1スリット)と数える
ことによりスケールを読むものである。また、図23
(b)に示すようにA相からオンになるか、あるいはB
相からオンになるかで回転方向を判別できるようになっ
ている。
【0087】このロータリーエンコーダにおいて、例え
ば、従来の面発光型半導体発光素子(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの
投光レンズでコリメートしたとすると、そのコリメート
性の悪さによって回転板上のビーム径は、固定板のスリ
ット幅+約40μmに広がってしまう。したがって、6
00DPI(40μmピッチ)以上のスケールではスリ
ット幅以上にビームが広がることとなり、スケールを読
み取ることができず、高分解能化が不可能である。
ば、従来の面発光型半導体発光素子(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの
投光レンズでコリメートしたとすると、そのコリメート
性の悪さによって回転板上のビーム径は、固定板のスリ
ット幅+約40μmに広がってしまう。したがって、6
00DPI(40μmピッチ)以上のスケールではスリ
ット幅以上にビームが広がることとなり、スケールを読
み取ることができず、高分解能化が不可能である。
【0088】これに対し、本発明による半導体発光素子
145を用いたロータリーエンコーダDでは、半導体発
光素子145の発光径を10μm程度に微小発光径化で
きるので、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同
様な投光レンズ144を用いてコリメートしたとして
も、回転板142上のビーム径は、固定板143のスリ
ット幅+約0.5μmにビームの広がりを抑えることが
できる。したがって、高分解能化が可能であり、600
DPI(40μmピッチ)以上のスケールを読み取るこ
とも可能になる。よって、本発明による半導体発光素子
145をロータリーエンコーダDに用いることにょり、
特別な光学系を用いることなく、ロータリーエンコーダ
Dの分解能を向上させることができる。
145を用いたロータリーエンコーダDでは、半導体発
光素子145の発光径を10μm程度に微小発光径化で
きるので、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同
様な投光レンズ144を用いてコリメートしたとして
も、回転板142上のビーム径は、固定板143のスリ
ット幅+約0.5μmにビームの広がりを抑えることが
できる。したがって、高分解能化が可能であり、600
DPI(40μmピッチ)以上のスケールを読み取るこ
とも可能になる。よって、本発明による半導体発光素子
145をロータリーエンコーダDに用いることにょり、
特別な光学系を用いることなく、ロータリーエンコーダ
Dの分解能を向上させることができる。
【0089】なお、上記実施例では、ロータリーエンコ
ーダを説明したが、リニアエンコーダにおいて本発明に
よる半導体発光素子を用いることによっても同様な効果
を得ることができる。
ーダを説明したが、リニアエンコーダにおいて本発明に
よる半導体発光素子を用いることによっても同様な効果
を得ることができる。
【0090】図24は本発明による半導体発光素子15
1を用いた光学式距離センサEの構成を示す説明図であ
る。この距離センサEは、本発明による半導体発光素子
151及びコリメートレンズ152からなる投光部と、
受光レンズ153及び位置検出素子154からなる受光
部とから構成されている。
1を用いた光学式距離センサEの構成を示す説明図であ
る。この距離センサEは、本発明による半導体発光素子
151及びコリメートレンズ152からなる投光部と、
受光レンズ153及び位置検出素子154からなる受光
部とから構成されている。
【0091】また、図24は当該距離センサEによって
対象物155が有する凹凸の段差dを計測する場合を表
わしている。半導体発光素子151から出射された光は
コリメートレンズ152で平行光化された後、対象物1
55上に照射されてビームスポットSP1,SP2を生成
し、それぞれビームスポットSP1,SP2の反射像を位
置検出素子154上に結像させる。これらの結像位置
は、位置検出素子154の信号線156,157で得た
信号比をもって検出でき、その位置ずれ量より三角測量
の原理を用いて段差dが算出される。
対象物155が有する凹凸の段差dを計測する場合を表
わしている。半導体発光素子151から出射された光は
コリメートレンズ152で平行光化された後、対象物1
55上に照射されてビームスポットSP1,SP2を生成
し、それぞれビームスポットSP1,SP2の反射像を位
置検出素子154上に結像させる。これらの結像位置
は、位置検出素子154の信号線156,157で得た
信号比をもって検出でき、その位置ずれ量より三角測量
の原理を用いて段差dが算出される。
【0092】本発明による半導体発光素子151は、高
出力で、かつ発光領域が制限されていて微小発光窓を有
するものであるので、このような距離センサEに本発明
による半導体発光素子151を用いれば、長距離検出が
可能で、しかもビームスポット径が小さく、分解能を向
上させることができる。
出力で、かつ発光領域が制限されていて微小発光窓を有
するものであるので、このような距離センサEに本発明
による半導体発光素子151を用いれば、長距離検出が
可能で、しかもビームスポット径が小さく、分解能を向
上させることができる。
【0093】図25は上記距離センサEによる段差dの
測定結果を示している。これは距離センサEから10c
mだけ離れた位置に高さが2mmと5mmの凸部及び2
mmと5mmの凹部を有する対象物を位置させた場合の
測定結果であり、段差dに応じた特性曲線158が得ら
れている。なお、特性曲線158において、イは2mm
の凸部、ロは5mmの凸部、ハは5mmの凹部、ニは2
mmの凹部に対応する箇所である。
測定結果を示している。これは距離センサEから10c
mだけ離れた位置に高さが2mmと5mmの凸部及び2
mmと5mmの凹部を有する対象物を位置させた場合の
測定結果であり、段差dに応じた特性曲線158が得ら
れている。なお、特性曲線158において、イは2mm
の凸部、ロは5mmの凸部、ハは5mmの凹部、ニは2
mmの凹部に対応する箇所である。
【0094】図26は本発明による半導体レーザ素子1
61を用いたレーザビームプリンタFを示す斜視図であ
る。これは、半導体レーザ素子161、投光側コリメー
トレンズ162、回転多面鏡(ポリゴンミラー)16
3、回転多面鏡163を一定方向に一定速度で回転させ
るスキャナモータ164、スキャナコントローラ16
5、集光レンズ166、感光体ドラム167、水平同期
用受光センサ168などから構成されている。
61を用いたレーザビームプリンタFを示す斜視図であ
る。これは、半導体レーザ素子161、投光側コリメー
トレンズ162、回転多面鏡(ポリゴンミラー)16
3、回転多面鏡163を一定方向に一定速度で回転させ
るスキャナモータ164、スキャナコントローラ16
5、集光レンズ166、感光体ドラム167、水平同期
用受光センサ168などから構成されている。
【0095】しかして、半導体レーザ素子161から出
射された光は投光側コリメートレンズ162を通ってコ
リメート光となり、回転多面鏡163で反射されると共
に水平方向にスキャンされ、集光レンズ166で感光体
ドラム167上に集光され、感光体ドラム167上に潜
像を生じさせる。
射された光は投光側コリメートレンズ162を通ってコ
リメート光となり、回転多面鏡163で反射されると共
に水平方向にスキャンされ、集光レンズ166で感光体
ドラム167上に集光され、感光体ドラム167上に潜
像を生じさせる。
【0096】このようなレーザビームプリンタにおい
て、例えば面発光型の従来のLED(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=15mmの集光レンズで15
0mm先の感光体ドラム上に集光したとすると、その集
光性の悪さのため、感光体ドラム上でのビーム径は4.
8mmと大きくなり、400DPIの印字密度仕様を満
足できなかった。
て、例えば面発光型の従来のLED(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=15mmの集光レンズで15
0mm先の感光体ドラム上に集光したとすると、その集
光性の悪さのため、感光体ドラム上でのビーム径は4.
8mmと大きくなり、400DPIの印字密度仕様を満
足できなかった。
【0097】これに対し、本発明による半導体レーザ素
子161を用いたレーザビームプリンタFにあっては、
その発光径を5μm程度に微小化できるので、同一条件
で集光させた場合でもビーム径を60μm以下に絞るこ
とができ、400DPIの仕様を十分に満足することが
できる。
子161を用いたレーザビームプリンタFにあっては、
その発光径を5μm程度に微小化できるので、同一条件
で集光させた場合でもビーム径を60μm以下に絞るこ
とができ、400DPIの仕様を十分に満足することが
できる。
【0098】図27(a)は本発明による半導体発光素
子171を用いたバーコードリーダGを示す斜視図であ
る。このバーコードリーダGは、半導体発光素子17
1、投光側集光レンズ172、回転多面鏡173、回転
多面鏡173を一定方向に一定速度で回転させるスキャ
ナモータ174、等速走査レンズ175、受光側集光レ
ンズ176、受光素子177から構成されている。
子171を用いたバーコードリーダGを示す斜視図であ
る。このバーコードリーダGは、半導体発光素子17
1、投光側集光レンズ172、回転多面鏡173、回転
多面鏡173を一定方向に一定速度で回転させるスキャ
ナモータ174、等速走査レンズ175、受光側集光レ
ンズ176、受光素子177から構成されている。
【0099】しかして、半導体発光素子171から出射
された光は投光側集光レンズ172を通り、回転多面鏡
173で反射されると共に水平方向にスキャンされ、等
速走査レンズ175で等速化された後、バーコード17
8上で集光され、バーコード178上を走査される。さ
らに、バーコード178からの反射光は、受光側集光レ
ンズ176により受光素子177上に集光されて検知さ
れ、バーコード信号BSが得られる。このバーコードリ
ーダGにおいては、等速走査レンズ175により光ビー
ムの走査速度が等速化されているので、横軸に時間をと
り、縦軸に検知信号(バーコード信号BS)をとると、
図27(b)に示すようにバーコード178に応じた信
号BSが得られる。
された光は投光側集光レンズ172を通り、回転多面鏡
173で反射されると共に水平方向にスキャンされ、等
速走査レンズ175で等速化された後、バーコード17
8上で集光され、バーコード178上を走査される。さ
らに、バーコード178からの反射光は、受光側集光レ
ンズ176により受光素子177上に集光されて検知さ
れ、バーコード信号BSが得られる。このバーコードリ
ーダGにおいては、等速走査レンズ175により光ビー
ムの走査速度が等速化されているので、横軸に時間をと
り、縦軸に検知信号(バーコード信号BS)をとると、
図27(b)に示すようにバーコード178に応じた信
号BSが得られる。
【0100】このようなバーコードリーダにおいて、例
えば面発光型の従来のLED(発光径400μm)を用
い、焦点距離f=15mmの集光レンズで250mm先
のバーコード上に集光したとすると、その集光性の悪さ
のため、バーコード上でのビーム径は約6.7mmと大
きくなり、ハーコード(一般的に、最小線幅は0.2m
m)は到底読み取ることができない。
えば面発光型の従来のLED(発光径400μm)を用
い、焦点距離f=15mmの集光レンズで250mm先
のバーコード上に集光したとすると、その集光性の悪さ
のため、バーコード上でのビーム径は約6.7mmと大
きくなり、ハーコード(一般的に、最小線幅は0.2m
m)は到底読み取ることができない。
【0101】これに対し、本発明による半導体発光素子
171を用いたバーコードリーダGにあっては、その発
光径を10μm程度に微小発光径化できるので、同一条
件で集光させた場合でもバーコード178上のビーム径
をバーコード178の最小線幅以下(0.2mm弱)ま
で絞ることができ、バーコード178を読み取ることが
できる。
171を用いたバーコードリーダGにあっては、その発
光径を10μm程度に微小発光径化できるので、同一条
件で集光させた場合でもバーコード178上のビーム径
をバーコード178の最小線幅以下(0.2mm弱)ま
で絞ることができ、バーコード178を読み取ることが
できる。
【0102】図28(a)〜(g)は、それぞれ、本発
明による半導体発光素子181と光ファイバ182とか
らなる光ファイバモジュールH1〜H7を示す概略図で
ある。図28(a)は、半導体発光素子181の発光領
域に光ファイバ182の端面を対向させ、半導体発光素
子181から出射された光が光ファイバ182の端面か
らコア内に入射し、光ファイバ182内を伝送されるよ
うになった直接結合方式の光ファイバモジュールH1で
ある。また、図28(b)は、半導体発光素子181と
光ファイバ182の端面とを近接させ、半導体発光素子
181と光ファイバ182の端面との間に光学樹脂18
3を充填した直接結合方式の光ファイバモジュールH2
である。また、図28(c)(d)(e)は、半導体発
光素子181と光ファイバ182の端面との間に集束用
光学系を置き、半導体発光素子181から出た光が集束
用光学系で集束させられて光ファイバ182内に効率的
に入射するようにした個別レンズ結合方式の光ファイバ
モジュールH3〜H5であって、集束用光学系として図
28(c)の光ファイバモジュールH3では集束用ロッ
ドレンズ184を用い、図28(d)の光ファイバモジ
ュールH4では樹脂185で固定された球レンズ186
を用い、図28(e)の光ファイバモジュールH5では
集束用ロッドレンズ184及び球レンズ186を用いて
いる。また、図28(f)(g)の光ファイバモジュー
ルH6,H7は、先端にレンズ機能をもつ球状部187
を設けた光ファイバ(先球ファイバ)182を半導体発
光素子181に対向させたファイバレンズ結合方式のも
のである。
明による半導体発光素子181と光ファイバ182とか
らなる光ファイバモジュールH1〜H7を示す概略図で
ある。図28(a)は、半導体発光素子181の発光領
域に光ファイバ182の端面を対向させ、半導体発光素
子181から出射された光が光ファイバ182の端面か
らコア内に入射し、光ファイバ182内を伝送されるよ
うになった直接結合方式の光ファイバモジュールH1で
ある。また、図28(b)は、半導体発光素子181と
光ファイバ182の端面とを近接させ、半導体発光素子
181と光ファイバ182の端面との間に光学樹脂18
3を充填した直接結合方式の光ファイバモジュールH2
である。また、図28(c)(d)(e)は、半導体発
光素子181と光ファイバ182の端面との間に集束用
光学系を置き、半導体発光素子181から出た光が集束
用光学系で集束させられて光ファイバ182内に効率的
に入射するようにした個別レンズ結合方式の光ファイバ
モジュールH3〜H5であって、集束用光学系として図
28(c)の光ファイバモジュールH3では集束用ロッ
ドレンズ184を用い、図28(d)の光ファイバモジ
ュールH4では樹脂185で固定された球レンズ186
を用い、図28(e)の光ファイバモジュールH5では
集束用ロッドレンズ184及び球レンズ186を用いて
いる。また、図28(f)(g)の光ファイバモジュー
ルH6,H7は、先端にレンズ機能をもつ球状部187
を設けた光ファイバ(先球ファイバ)182を半導体発
光素子181に対向させたファイバレンズ結合方式のも
のである。
【0103】このような光ファイバモジュールにおいて
は、半導体発光素子と光ファイバとの結合効率は、半導
体発光素子の発光径に強く依存している。図29は直接
結合方式及びレンズ結合方式の数種の光ファイバモジュ
ールにおける結合効率の理論限界値αcを示す図である
(光学図書「光通信素子工学」米津宏雄 著)。この図
に表わされているように、半導体発光素子の発光径Dが
小さければ小さいほど、結合効率が高くなることが一般
に知られている。したがって、光ファイバモジュールの
結合効率を高くするためには、半導体発光素子の発光径
を小さくすることが非常に有効である。
は、半導体発光素子と光ファイバとの結合効率は、半導
体発光素子の発光径に強く依存している。図29は直接
結合方式及びレンズ結合方式の数種の光ファイバモジュ
ールにおける結合効率の理論限界値αcを示す図である
(光学図書「光通信素子工学」米津宏雄 著)。この図
に表わされているように、半導体発光素子の発光径Dが
小さければ小さいほど、結合効率が高くなることが一般
に知られている。したがって、光ファイバモジュールの
結合効率を高くするためには、半導体発光素子の発光径
を小さくすることが非常に有効である。
【0104】しかし、従来のLED等の半導体発光素子
では、発光径を小さくすると素子抵抗が上昇し、発熱が
激しくなって大きな光出力が得られなかった。
では、発光径を小さくすると素子抵抗が上昇し、発熱が
激しくなって大きな光出力が得られなかった。
【0105】これに対し、本発明による微小発光径の半
導体発光素子(特に、LED)181では、発光径を小
さくしていっても素子抵抗の上昇を低く抑えることがで
きるので、光出力の低下を小さくすることができる。し
たがって、光出力の低下を招くことなく高い結合効率を
得ることが可能になる。特に、本発明の半導体発光素子
181は、活性層にAlGaInP系の材料を用いてい
るため、プラスチックファイバの伝送損失が最小となる
660nmあたりでも高い発光効率を得ることができ、
プラスチックファイバを用いた光ファイバ通信システム
において低損失でSN比の高いシステムを構成すること
ができる。
導体発光素子(特に、LED)181では、発光径を小
さくしていっても素子抵抗の上昇を低く抑えることがで
きるので、光出力の低下を小さくすることができる。し
たがって、光出力の低下を招くことなく高い結合効率を
得ることが可能になる。特に、本発明の半導体発光素子
181は、活性層にAlGaInP系の材料を用いてい
るため、プラスチックファイバの伝送損失が最小となる
660nmあたりでも高い発光効率を得ることができ、
プラスチックファイバを用いた光ファイバ通信システム
において低損失でSN比の高いシステムを構成すること
ができる。
【0106】図30(a)は本発明による半導体発光素
子191を用いた光ファイバ型センサJを示す概略図で
ある。この光ファイバ型センサJは、半導体発光素子1
91、投光用光ファイバ192、受光用光ファイバ19
3、受光素子194及び処理回路195より構成されて
いる。
子191を用いた光ファイバ型センサJを示す概略図で
ある。この光ファイバ型センサJは、半導体発光素子1
91、投光用光ファイバ192、受光用光ファイバ19
3、受光素子194及び処理回路195より構成されて
いる。
【0107】しかして、半導体発光素子191から出射
された光は投光用光ファイバ192内を低損失で送ら
れ、光ファイバ192の端面から対象物196に向けて
出射される。対象物196で反射された光は受光用光フ
ァイバ193内に入射し、受光素子194で検知され
る。こうして受光素子194で検知される受光信号の出
力は、投受光用光ファイバ192,193の端面と対象
物196との距離Sによって図30(b)のように変化
するので、受光出力から対象物196までの距離Sを知
ることができる。このようなセンサにおいては、受光信
号が検出可能なレベルまで低下したときの距離が検知可
能距離となる。したがって、本発明による半導体発光素
子191を用いると、微小発光径の光を出射することが
できるので、投光用光ファイバ192との結合効率が高
くなり、投光用光ファイバ192内に入射する光を増加
させ、検知物195までの距離Sを長くとっても十分な
検知信号を得ることができ、検知可能距離を長くするこ
とができる。
された光は投光用光ファイバ192内を低損失で送ら
れ、光ファイバ192の端面から対象物196に向けて
出射される。対象物196で反射された光は受光用光フ
ァイバ193内に入射し、受光素子194で検知され
る。こうして受光素子194で検知される受光信号の出
力は、投受光用光ファイバ192,193の端面と対象
物196との距離Sによって図30(b)のように変化
するので、受光出力から対象物196までの距離Sを知
ることができる。このようなセンサにおいては、受光信
号が検出可能なレベルまで低下したときの距離が検知可
能距離となる。したがって、本発明による半導体発光素
子191を用いると、微小発光径の光を出射することが
できるので、投光用光ファイバ192との結合効率が高
くなり、投光用光ファイバ192内に入射する光を増加
させ、検知物195までの距離Sを長くとっても十分な
検知信号を得ることができ、検知可能距離を長くするこ
とができる。
【0108】
【発明の効果】本発明の半導体発光素子によれば、電流
通路領域により活性層の微小領域で発光させることがで
き、高い発光効率で微小発光(もしくは、大きな発光
径)を得ることができ、また、半導体多層反射膜層で反
射させた光も外部へ取り出すことができ、外部発光効率
を高めることができる。しかも、半導体多層反射膜層の
一部を無秩序化することにより、素子抵抗を小さくでき
るので、半導体発光素子の駆動電圧を小さくでき、例え
ばバッテリー駆動なども可能になる。また、素子抵抗が
小さくなるので、光出力の熱飽和も軽減され、光出力を
より大きくできる。
通路領域により活性層の微小領域で発光させることがで
き、高い発光効率で微小発光(もしくは、大きな発光
径)を得ることができ、また、半導体多層反射膜層で反
射させた光も外部へ取り出すことができ、外部発光効率
を高めることができる。しかも、半導体多層反射膜層の
一部を無秩序化することにより、素子抵抗を小さくでき
るので、半導体発光素子の駆動電圧を小さくでき、例え
ばバッテリー駆動なども可能になる。また、素子抵抗が
小さくなるので、光出力の熱飽和も軽減され、光出力を
より大きくできる。
【0109】従って、本発明によれば、微小発光径もし
くは大きな発光径を持ち、発光効率も非常に高く、しか
も駆動電圧の低い半導体発光素子を製作することが可能
になる。
くは大きな発光径を持ち、発光効率も非常に高く、しか
も駆動電圧の低い半導体発光素子を製作することが可能
になる。
【0110】また、本発明による半導体発光素子の製造
方法にあっては、このような特徴を有する半導体発光素
子の製造プロセスにおいて、電流通路領域(電流通路制
限領域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域との位置
合せをアライメントフリーで容易に行なえ、製造プロセ
スを簡単にすることができる。
方法にあっては、このような特徴を有する半導体発光素
子の製造プロセスにおいて、電流通路領域(電流通路制
限領域)と半導体多層反射膜層の無秩序化領域との位置
合せをアライメントフリーで容易に行なえ、製造プロセ
スを簡単にすることができる。
【0111】また、本発明の半導体発光素子は、微小発
光径を有し、光出力も大きくすることができるので、光
学検知装置や光学的情報処理装置、投光器、光ファイバ
モジュールに用いることにより、性能の良好な各種光学
装置を製作することができる。
光径を有し、光出力も大きくすることができるので、光
学検知装置や光学的情報処理装置、投光器、光ファイバ
モジュールに用いることにより、性能の良好な各種光学
装置を製作することができる。
【図1】(a)(b)は本発明の一実施例による半導体
発光素子を示す平面図及び断面図である。
発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図2】(a)(b)(c)(d)は上記半導体発光素
子の製造方法を示す断面図である。
子の製造方法を示す断面図である。
【図3】(a)(b)は本発明の別な実施例による半導
体発光素子を示す平面図及び断面図である。
体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図4】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例によ
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図5】(a)(b)(c)(d)は上記半導体発光素
子の製造方法を示す断面図である。
子の製造方法を示す断面図である。
【図6】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例によ
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図7】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例によ
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図8】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例によ
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
る半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図9】(a)(b)(c)(d)は上記半導体発光素
子の製造方法を示す断面図である。
子の製造方法を示す断面図である。
【図10】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図11】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図12】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図13】(a)(b)(c)は上記半導体発光素子の
製造方法を示す断面図である。
製造方法を示す断面図である。
【図14】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図15】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図16】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図17】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図18】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図19】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図20】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
よる半導体発光素子を示す平面図及び断面図である。
【図21】(a)(b)(c)は本発明による半導体発
光素子を用いた投光器を示す斜視図、水平断面図及び側
断面図である。
光素子を用いた投光器を示す斜視図、水平断面図及び側
断面図である。
【図22】本発明による半導体発光素子を用いたポイン
タを示す断面図である。
タを示す断面図である。
【図23】(a)は本発明による半導体発光素子を用い
たロータリーエンコーダを示す斜視図、(b)は当該エ
ンコーダのA相信号とB相信号を示す波形図である。
たロータリーエンコーダを示す斜視図、(b)は当該エ
ンコーダのA相信号とB相信号を示す波形図である。
【図24】本発明による半導体発光素子を用いた距離セ
ンサの構成を示す概略図である。
ンサの構成を示す概略図である。
【図25】同上の距離センサによる測定結果の一例を示
す図である。
す図である。
【図26】本発明による半導体発光素子を用いたレーザ
ビームプリンタを示す斜視図である。
ビームプリンタを示す斜視図である。
【図27】(a)は本発明による半導体発光素子を用い
たバーコードリーダを示す斜視図、(b)はバーコード
リーダによる検知信号を示す図である。
たバーコードリーダを示す斜視図、(b)はバーコード
リーダによる検知信号を示す図である。
【図28】(a)(b)(c)(d)(e)(f)
(g)は、それぞれ、本発明による各種光ファイバモジ
ュールを示す概略図である。
(g)は、それぞれ、本発明による各種光ファイバモジ
ュールを示す概略図である。
【図29】直接結合方式及びレンズ結合方式の光ファイ
バモジュールにおける結合効率の理論限界値を示す図で
ある。
バモジュールにおける結合効率の理論限界値を示す図で
ある。
【図30】(a)は光ファイバ型センサの構成を示す概
略図、(b)は対象物の距離による受光出力の変化を示
す図である。
略図、(b)は対象物の距離による受光出力の変化を示
す図である。
【図31】従来の半導体発光素子の構造を示す一部破断
した斜視図である。
した斜視図である。
【図32】従来の投光器を示す一部破断した斜視図であ
る。
る。
A1〜A16 半導体発光素子 1,21,41 GaAs基板 2,25,45 多層反射膜層 4,23,43 活性層 8,28 イオン打込み領域(無秩序化された領域) 9,29 イオン打込み領域 10,30 電流通路領域 12,32 n側電極 36 不純物拡散領域 47 電流阻止層 50 Zn拡散領域 51 電流通路領域 52 イオン打込み領域 B 投光器 C ポインタ D ロータリーエンコーダ E 距離センサ F レーザビームプリンタ G バーコードリーダ H1〜H7 光ファイバモジュール J 光ファイバ型センサ
Claims (18)
- 【請求項1】 活性層と半導体多層反射膜層を有する半
導体発光素子において、 前記半導体多層反射膜層の一部が無秩序化され、前記活
性層へ注入される電流の通路となる電流通路領域を制限
するための電流通路制限手段が設けられていることを特
徴とする半導体発光素子。 - 【請求項2】 前記半導体多層反射膜層の導電型がp型
であることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素
子。 - 【請求項3】 前記電流通路領域の大部分を除いて、素
子上部の全面に電極が形成されていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の半導体発光素子。 - 【請求項4】 前記電流通路領域の真上もしくは真下の
大部分を除き、前記半導体多層反射膜層が無秩序化され
ていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の半
導体発光素子。 - 【請求項5】 前記半導体多層反射膜層の無秩序化され
ていない領域の面積と、電流通路領域の面積とが、ほぼ
等しいことを特徴とする請求項4に記載の半導体発光素
子。 - 【請求項6】 前記電流通路領域の真上もしくは真下の
大部分において、前記半導体多層反射膜層が無秩序化さ
れていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の
半導体発光素子。 - 【請求項7】 前記半導体多層反射膜層の無秩序化され
ている領域の面積と、前記電流通路領域の面積とが、ほ
ぼ等しいことを特徴とする請求項6に記載の半導体発光
素子。 - 【請求項8】 前記半導体多層反射膜層が電流通路制限
層となっていることを特徴とする請求項1,2又は3に
記載の半導体発光素子。 - 【請求項9】 半導体多層反射膜層を有するダブルヘテ
ロ構造のウエハを形成する工程と、 マスクを用いて前記ウエハの所定位置に不純物を導入
し、電流通路領域を形成もしくは制限する工程と、 同一のマスクを用いて少なくとも半導体多層反射膜層に
届く深さまで不純物を導入することにより当該半導体多
層反射膜層の一部を無秩序化する工程とを含む半導体発
光素子の製造方法。 - 【請求項10】 前記半導体多層反射膜層に届く深さま
で不純物を導入する方法が、拡散法であることを特徴と
する請求項9に記載の半導体発光素子の製造方法。 - 【請求項11】 前記半導体多層反射膜層に届く深さま
で不純物を導入する方法が、イオン注入法であることを
特徴とする請求項9に記載の半導体発光素子の製造方
法。 - 【請求項12】 前記半導体多層反射膜層へ導入される
前記不純物が亜鉛もしくはベリリウムであることを特徴
とする請求項9,10又は11に記載の半導体発光素子
の製造方法。 - 【請求項13】 活性層より上方に半導体多層反射膜層
及び少なくとも1つのpn接合半導体層を有するウエハ
を形成する工程と、 該ウエハ上に固相拡散源を形成する工程と、 この拡散源を用いて活性層より上方に形成されたpn接
合半導体層と半導体多層反射膜層を貫くまで拡散を行な
う工程とを有することを特徴とする半導体発光素子の製
造方法。 - 【請求項14】 半導体多層反射膜層及び活性層より上
方に少なくとも1つのpn接合半導体層を有するウエハ
を形成する工程と、 該ウエハ上に固相拡散源を形成する工程と、 この拡散源を用いて活性層より上方に形成されたpn接
合半導体層を貫くまで拡散を行なう工程と、 この固相拡散源をマスクとして少なくとも半導体多層反
射膜層に届く深さまでイオン注入を行なうことを特徴と
する半導体発光素子の製造方法。 - 【請求項15】 光源として請求項1,2,3,4,
5,6,7又は8に記載の半導体発光素子を用いたこと
を特徴とする光学検知装置。 - 【請求項16】 光源として請求項1,2,3,4,
5,6,7又は8に記載の半導体発光素子を用いたこと
を特徴とする光学的情報処理装置。 - 【請求項17】 光源として請求項1,2,3,4,
5,6,7又は8に記載の半導体発光素子を用いたこと
を特徴とする投光器。 - 【請求項18】 光源として請求項1,2,3,4,
5,6,7又は8に記載の半導体発光素子を用いたこと
を特徴とする光ファイバモジュール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9726293A JPH06291365A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 半導体発光素子及びその製造方法、光学検知装置、光学的情報処理装置、投光器並びに光ファイバモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9726293A JPH06291365A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 半導体発光素子及びその製造方法、光学検知装置、光学的情報処理装置、投光器並びに光ファイバモジュール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06291365A true JPH06291365A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=14187634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9726293A Pending JPH06291365A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 半導体発光素子及びその製造方法、光学検知装置、光学的情報処理装置、投光器並びに光ファイバモジュール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06291365A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0974219A (ja) * | 1995-09-04 | 1997-03-18 | Nec Corp | 面発光型ダイオード及びその製造方法 |
| JP2001518236A (ja) * | 1997-03-06 | 2001-10-09 | ハネウエル・インコーポレーテッド | 選択的に変化させられる電流閉じ込め層を有するレーザ |
| JP2001520359A (ja) * | 1997-10-09 | 2001-10-30 | ジーエス デベロプメント アーベー | 武器用の照準装置 |
| US6844565B2 (en) | 2000-02-24 | 2005-01-18 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Semiconductor component for the emission of electromagnetic radiation and method for production thereof |
| JP2007059831A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 面発光レーザ素子、光送信モジュール、光コネクタおよび光通信システム |
| JP2007324411A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Toshiba Corp | 半導体発光素子及びその製造方法、並びに半導体発光素子を用いた照明装置 |
| JP2008010538A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 面発光レーザ素子及びその製造方法 |
| JP2013042109A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 発光素子、発光素子アレイ、光書込みヘッドおよび画像形成装置 |
| JP2015170717A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | 大同特殊鋼株式会社 | 点光源発光ダイオード |
| CN113823718A (zh) * | 2020-06-18 | 2021-12-21 | 三星电子株式会社 | 纳米棒发光器件及其制造方法、和显示装置 |
| WO2024014140A1 (ja) * | 2022-07-14 | 2024-01-18 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 面発光レーザ及び面発光レーザの製造方法 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP9726293A patent/JPH06291365A/ja active Pending
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