JPH0629205Y2 - ローラゲートの扉間コーナー部の水密構造 - Google Patents

ローラゲートの扉間コーナー部の水密構造

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JPH0629205Y2
JPH0629205Y2 JP16326788U JP16326788U JPH0629205Y2 JP H0629205 Y2 JPH0629205 Y2 JP H0629205Y2 JP 16326788 U JP16326788 U JP 16326788U JP 16326788 U JP16326788 U JP 16326788U JP H0629205 Y2 JPH0629205 Y2 JP H0629205Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は長径間の河口堰に設置されて上流側および下流
側に昇降自在な扉を有する2段式ローラゲートの扉間コ
ーナー部の水密構造に関する。
従来の技術 河口堰は上下流の水位変動が大きく、河口堰に設置され
た扉は水圧により大きく撓む。たとえば、第11図に示す
ように上流側に下段扉81、下流側に上段扉82が設置され
た場合には、下段扉81と上段扉82との隙間にハッチング
で示すように水密部83A,83Bが設けられる。これら扉
81,82はそれぞれ水平部81a,82aと水平部81a,82a
の両端部から立上がる鉛直部81b,82bとで構成され、
これら扉81,82間の隙間の変動量は、水平部81a,82a
間が剛体変位と水圧による撓みとの和であるのに対し
て、鉛直部81b,82b間は剛体変位のみと異なるため、
従来では水平部81a,82aと鉛直部81b,82bでは異な
る構造の水密部83A,83Bを設けていた。
すなわち第12図に示すように、下段扉81水平部81aのス
キンプレート84上部には支持板85により断面U字状の水
密ゴム86が水平方向に取付けられて水密ゴム86の先端部
が上段扉82水平部82aのスキンプレート87に圧接され
る。また、下段扉81の鉛直部81bにはスキンプレート84
に断面Y字形水密ゴム88が取付けられ上段扉82のスキン
プレート87に圧接されている。そして、そのコーナー部
ではU字形水密ゴム86の上面部にY字形水密ゴム88の下
端面を当接させて直角に連結している。
考案が解決しようとする課題 しかし上記従来構成によれば、異形断面で耐圧性の異な
る水密ゴム86,88を直角に連結するため、この連結部が
弱く水密線の連続性が保たれないため漏水しやすく、こ
のコーナー部が水密部の信頼性を低下させる一因となっ
ていた。
本考案は上記問題点を解決して、きわめて信頼性を高め
ることができる扉間コーナー部の水密構造を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、前後方向に所定
間隙をあけて昇降自在に配設された上段扉および下段扉
を設け、これら扉を水平部と水平部の両端部から立上が
る鉛直部とで構成したローラゲートの扉間コーナー部の
水密構造であって、互いに対向する上段扉および下段扉
のスキンプレートの一方に、一方の扉の水平部および鉛
直部にわたって設けられて他方の扉側に開口部を有する
支台を、他方の扉の水平部および鉛直部ならびに水平部
と鉛直部のコーナー部にそれぞれに対向して連続する水
平支台および鉛直支台ならびに湾曲支台とで構成し、前
記支台に開口面を覆う可撓性スカーフバンドを設け、前
記支台内に配設された枕板と前記スカーフバンドの間
に、スカーフバンドを他方の扉のスキンプレートに圧接
する弾性スパイラルチューブを支台の長さ方向にわたっ
て設けたものである。
作用 上記構成において水平支台と鉛直支台のコーナー部を湾
曲支台により円弧状に連続させ、各支台にスカーフバン
ドとスパイラルチューブと枕板とを有する同一構造の水
密部を設けたので、摺動抵抗も均一で扉の昇降も良好に
行うことができ、また水平部および鉛直部と同一の水密
効果が得られ、従来のように角部に水圧負荷が集中して
漏水しやすいといったこともなく、信頼性が大幅に向上
できる。
実施例 以下本考案の一実施例を第1図〜第10図に基づいて説明
する。
第7図〜第9図に示すように、このローラゲートは下段
扉1を上流側に、上段扉2を下流側に所定隙間をあけて
配置した2段式で径間Lの大きいものである。これら下
段扉1および上段扉2は両端部にそれぞれ上下一対の昇
降ローラ3,4が配設され、これら昇降ローラ3,4が
扉1,2の両側部に立設された支持脚5のガイド溝6,
7にそれぞれ案内され、支持脚5の上部に配設された巻
上機8,9に索体を介してそれぞれ昇降される。前記上
段扉2の昇降ローラ4は上段扉2が水圧により下流側に
付勢されてガイド溝7の下流側側壁7aに当接し、また
下段扉1の昇降ローラ3は、下段扉1の自重により矢印
A方向に付勢されて上部の昇降ローラ3がガイド溝6の
上流側側壁6bに、下部の昇降ローラ3が下流側側壁6
aに当接するように構成される。
下段扉1および上段扉2は、それぞれ水平部1a,2a
と水平部1a,2aの両側部から立上がる鉛直部1b,
2bからなり、各鉛直部の内側面には整流板10,11が取
付けられる。下段扉1および上段扉2の相対抗面にはス
キンプレート12,13がそれぞれ配設され、下段扉1の水
平部1aでスキンプレート12の上端部、および鉛直部1
bでスキンプレート12の外面には上段扉2のスキンプレ
ート13に摺接する水密部14A〜14Cが連続して設けられ
る。
すなわち下段扉1における水平部1aの水密部14Aに
は、第2図に示すように、スキンプレート12と面一状に
ボルト止めされた垂直板21と、垂直板21に取付けられた
天板22および底板23からなり、上段扉2のスキンプレー
ト13側に開口する箱体状の水平支台24が下段扉1の水平
部1aの長さ方向にわたって取付けられる。25は垂直板
21を補強する補強板、26は垂直板21の前面と補強板25を
覆うカバープレートである。また、鉛直部1bの水密部
14Cは、第4図に示すように、スキンプレート12とこの
スキンプレート12にボルト止めされた内側板27と外側板
28からなりスキンプレート13側に開口する箱体状の鉛直
支台29が上段扉1の鉛直部1bの長さ方向に沿って取付
けられる。さらに、水平部1aと鉛直部1bのコーナー
部の水密部14Bにおいて、第5図に示すようにスキンプ
レート12と垂直板21との間には補助スキンプレート12A
が面一状に立上っており、スキンプレート12および補助
スキンプレート12Aと、水平支台24の天板22と鉛直支台
29の内側板27を連結する内湾曲板30と、水平支台24の底
板23と鉛直支台29の外側板28を連結する外湾曲板31とか
らなり、スキンプレート13側に開口する箱体状でかつ円
弧状の湾曲支台32が取付けられる。
各支台24,29,32の開口面には、第1図〜第5図に示すよ
うに端縁部が押え板33により固定されて開口面を覆うス
カーフバンド34が取付けられる。このスカーフバンド34
はネオプレーンゴム34aをゴム引き補強布34bで挾んだ
サンドイッチ構造で、引張り力や屈曲性が向上されてい
る。また水平支台24および鉛直支台29内には、長さ方向
所定間隔l,lごとに仕切板41が天板22と底板23あ
るいは内側板27と外側板28の間に固定されて、水平支台
24および鉛直支台29が複数に区画されている。各支台2
4,29,32においてこれら支切板41,41間および仕切板41と
端板35間にはスキンプレート12と平行な枕板36が配置さ
れ、湾曲支台32の枕板36は円弧状に形成される。これら
枕板36は垂直板21またはスキンプレート12もしくは補助
スキンプレート12Aのナット部に螺合して垂設された調
整ボルト37により、スカーフバンド32に対して接近離間
調節自在に支持されている。そして、これら枕板36とス
カーフバンド34の間にはそれぞれスカーフバンド34を上
段扉2のスカーフバンド13に圧接する弾性スパイラルチ
ューブ38が配設される。このスパイラルチューブ38は第
6図に示すように、ゴム引き綿布38aをパイプ状に形成
するとともに外周部に螺旋状の突部38bを形成し、この
突部38b内に螺旋状のばね板38cを埋め込んで、ばね板
38cの変形を拘束したものであり、軸心方向および幅方
向に圧縮自在に構成される。そして、このスパイラルチ
ューブ38は軸心方向に圧縮されて仕切板間に挿入され
る。なお、湾曲支台32に挿入されるスパイラルチューブ
38は製造時に円弧状に形成される。さらに調整ボルト37
によりそれぞれのスパイラルチューブ38の初期圧縮量が
調整され、上段扉2と下段扉1との変動量が異なる位置
であっても上段扉2のスキンプレート13にスカーフバン
ド34が一定の圧力で圧接するように設定される。たとえ
ばこのスパイラルチューブ38の外径は150mm、ばね板38
cの巾は6mmでピッチが15mm、板厚0.8mmに設定され、
このスパイラルチューブ38で扉間隙間変動量が45mmまで
追従することができる。
前記水平支台24における垂直板21の上端部には、スキン
プレート13側に突設された支持板39を介して先端部がス
キンプレート13に摺接する防塵ゴム板40が取付けられ、
スカーフバンド34をごみ等から保護している。
上記実施例によれば、これら水密部14A〜14Cにおい
て、スカーフバンド34に上段扉2のスキンプレート13へ
の摺動と摩耗をうけもたせ、内部に螺旋状のばね板38c
を内蔵するスパイラルチューブ38にスカーフバンド34を
上段扉2のスキンプレート12に圧接する圧接力と圧縮量
をうけもたせたので、下記のような長所がある。
(1)スパイラルチューブ38は圧縮変形量が大きいため、
下段扉1と上段扉2と変動量に完全に追従させることが
できる。たとえばスパイラルチューブ38の直径D=150m
mの場合、扉間変動量が45mmまで追従できる。
(2)スカーフバンド34の摩擦係数は0.54(水濡れ状態)
で、従来のU字形水密ゴムの摩擦係数0.60と大差はな
い、しかし、第10図の圧縮量と圧縮力(圧接力)のグラ
フに示すように、圧縮量の変動に対して圧接力の増加が
少ないため、上段扉2および下段扉1の昇降時の摺動抵
抗を大幅に小さくできる。
(3)3次元モデルの水密実験結果、漏水量は3m水位差
に対して、僅か0.04/min/mと非常に良好であっ
た。また、摺動実験によりスカーフバンドの表面が滑ら
かになり、逆に水密性が向上することがわかった。
(4)またスカーフバンド34をスパイラルチューブ38によ
りステンレス板に圧接して1.2mのストロークで73、000
回の繰返し摺動実験を行った結果、スカーフバンド34お
よびスパイラルチューブ38には全く異常がなく、全摺動
長88000mに対してスカーフバンド34の摩耗量は最大で
も0.6mmであった。
(5)仕切板41間あるいは端板36と仕切板41間に、仕切板4
1間距離より長く分割されたスパイラルチューブ38を若
干圧縮して挿入することにより、長居水密部14A〜14C
の組立てを容易に行うことができる。
(6)仕切板41により分割された枕板36を調整ボルト37で
各区画ごとに、水圧と剛性により各区画ごとに異なる扉
間隙間に対応して調整することにより、扉1,2の全長
に亘りスパイラルチューブ38の圧縮量を一定に設定でき
スカーフバンド34の圧接力を均一にすることができ、均
一な水密化が可能となる。
(7)水平部1a,2a間、および鉛直部1b,2b間の
水密部14A,14Cを同一構造とし、さらにコーナー部の
水密部14Bを他の水密部14A,14Cと同一構造として円
弧状に連続させたので、摺動抵抗も均一で水平部1a,
2a間と同様に扉1,2の昇降を良好に行うことができ
る。また、コーナー部であっても他の水密部14A,14C
と同様に均一な水密性が得られ、また従来のように角部
分に水圧が集中することもなく信頼性を向上できる。
考案の効果 以上に述べたごとく本考案によれば、水平支台と鉛直支
台のコーナー部を湾曲支台により円弧状に連続させ、各
支台にスカーフバンドとスパイラルチューブと枕板とを
有する同一の水密部を設けたので、摺動抵抗も均一で扉
の昇降も良好に行うことができ、また水平部および鉛直
部と同一の水密効果が得られ、従来のように角部に水圧
負荷が集中して漏水しやすいといったこともなく、信頼
性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本考案の一実施例を示し、第1図は水
密部の一部を示す切欠き斜視図、第2図は第3図に示す
I−I断面図、第3図は水密部の部分背面図、第4図お
よび第5図は第3図に示すII−II断面図およびIII−III
断面図、第6図はスパイラルチューブの一部切欠き正面
図、第7図および第8図はローラゲートの正面図および
側面断面図、第9図はローラゲートの概略横断面図、第
10図はスパイラルチューブの圧縮量と圧縮力の関係を示
すグラフ、第11図(a)(b)(c)は二段式ローラゲートを示
す概略の背面図、平面図、横断面図、第12図は従来の水
密部を示す横断面図である。 1…下段扉、1a…水平部、1b…鉛直部、2…上段
扉、2a…水平部、2b…鉛直部、12…スキンプレート
(下段扉)、12A…補助スキンプレート、13…スキンプ
レート(上段扉)、14…水密部(鉛直部)、14A…水密
部(水平部)、14B…水密部(コーナー部)、24…水平
支台、29…鉛直支台、32…湾曲支台、34…スカーフバン
ド、36…枕板、37…調整ボルト、38…スパイラルチュー
ブ、38c…ばね板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩田 節雄 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−40009(JP,A) 特開 昭62−258013(JP,A) 実公 昭57−61154(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後方向に所定間隙をあけて昇降自在に配
    設された上段扉および下段扉を設け、これら扉を水平部
    と水平部の両端部から立上がる鉛直部とで構成したロー
    ラゲートの扉間コーナー部の水密構造であって、互いに
    対向する上段扉および下段扉のスキンプレートの一方
    に、一方の扉の水平部および鉛直部にわたって設けられ
    て他方の扉側に開口部を有する支台を、他方の扉の水平
    部および鉛直部ならびに水平部と鉛直部のコーナー部に
    それぞれに対向して連続する水平支台および鉛直支台な
    らびに湾曲支台とで構成し、前記支台に開口面を覆う可
    撓性スカーフバンドを設け、前記支台内に配設された枕
    板と前記スカーフバンドの間に、スカーフバンドを他方
    の扉のスキンプレートに圧接する弾性スパイラルチュー
    ブを支台の長さ方向にわたって設けたことを特徴とする
    ローラゲートの扉間コーナー部の水密構造。
JP16326788U 1988-12-16 1988-12-16 ローラゲートの扉間コーナー部の水密構造 Expired - Lifetime JPH0629205Y2 (ja)

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