JPH0629220A - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JPH0629220A
JPH0629220A JP4136042A JP13604292A JPH0629220A JP H0629220 A JPH0629220 A JP H0629220A JP 4136042 A JP4136042 A JP 4136042A JP 13604292 A JP13604292 A JP 13604292A JP H0629220 A JPH0629220 A JP H0629220A
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    • C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
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    • C23C16/047—Coating on selected surface areas, e.g. using masks using irradiation by energy or particles
    • H—ELECTRICITY
    • H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10P—GENERIC PROCESSES OR APPARATUS FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 0.1μm以下の幅の金属薄膜や半導体薄膜
を堆積する。 【構成】 Si基体101表面にH原子104を付与す
る表面処理を行うと表面はHで終端する。これに電子線
等のエネルギー線106を選択照射して基体表面上に照
射領域と非照射領域とを形成する。照射領域はH105
が脱離して抜けSi102が酸素107に結合する。こ
れによりパターニングをする。ここにH2108と(C
H3 )2 ALH(DMAH)109を導入して化学気相
成長法で反応させると、Si表面のAl 114の自由
電子110が触媒的に表面反応に関与し、終端水素11
1とDMAH109中のメチル基とAlとの結合113
を切り、Hとメチル基はメタン112を形成して脱離
し、AlはSiと結合してAlは非照射領域に堆積し、
その未結合手はH115で終端する。Alの自由電子1
13はさらに表面反応を触媒する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜形成方法、特に半
導体を用いた電子デバイスや集積回路等の電子機器を作
製するための微細加工技術として有用な薄膜形成方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体を用いた電子デバイスや集積回路
は、微細化によって、その高性能化、高集積化を実現し
てきた。最小加工寸法は現在の市販4MbitDRAM
で0.8μm、試作レベルではゲート長0.07μmの
MOSFETが報告されている。さらに加工寸法が0.
1μm以下になると電子波干渉やトンネル現象が顕著と
なり、新しい物理現象に基づく電子デバイスが実現され
ると考えられる。
【0003】現状の電子デバイスや集積回路の微細化、
あるいは新しい物理現象に基づく電子デバイスを可能と
するためには、0.1μm以下の安定した微細加工技術
を確立しなければならない。今後要求される寸法として
は、0.1μm以下の加工寸法であり、例えば、幅10
0Å、厚さ100Åの金属配線をÅオーダーの精度で加
工することである。
【0004】従来の微細加工技術では、有機レジスト膜
を利用している。図4を用いてこの工程について概説
し、微細化を目指す際の問題点を明らかにする。
【0005】図4(a)のように基体401上に薄膜4
02が形成されているとする。基体401は、Si基板
であったり、SiO2 の形成されたSiウエハである。
薄膜402は、Al(アルミニウム)などの金属やBP
SG,PSGなどの絶縁膜である。薄膜802の厚さ
は、0.1ないし2μm程度の厚さを有する。このよう
な基体401,402上に有機レジスト403が塗布さ
れている。有機レジスト403としては、AZ135
0,PFPR,TSMR,PMMAなど良く知られてい
るものである。有機レジスト403の厚さは、0.1な
いし2μm程度の厚さである。図4(a)に示す有機レ
ジスト403,薄膜402,基体401からなる基体に
図4(b)に示すように紫外光や電子線等のエネルギー
線405を照射する。これにより選択露出されたレジス
ト、すなわちレジストパターン404となる紫外光や電
子線の照射範囲は、L1 の幅である。このように光や電
子線を照射された領域L1 の有機レジストは感光され現
像液に浸漬等すると、図4(c)に示すように照射部分
のみ有機レジストが除去される。これにより現像された
レジスト、すなわちレジストパターン406となる。こ
れは、ポジ形レジストの場合である。ネガ形レジストの
場合は、光電子線の照射された部分の有機レジストが現
象後残ることになる。その後、図4(d)に示すエッッ
チング工程において有機レジスト08がマスクとなっ
て、有機レジスト08の開口された部分の薄膜がエッチ
ングされ、薄膜は407に示すようにパターニングされ
る。
【0006】図4(a)〜(d)に示す従来の工程で
は、紫外光や電子線405の照射幅が図4(b)のよう
にL1 であっても、現象時に(c)のL2 、エッチング
工程時に(d)のL3 とわずかながら変化し、例えば
(d)の最終的な加工幅L3 として0.1μm以下にす
ることは、非常に困難であった。すなわち、紫外有機レ
ジスト803が有限の厚さを有するため、有機レジスト
の感度特性、現象特性を反映する加工寸法L2 は必然的
にL1 と異なってしまう。また、エッチング工程では、
薄膜をエッチングするばかりでなく、有機レジスト40
8もエッチングされるため、やはり、L3 はL2 と異な
ってしまう。
【0007】このように従来、超LSIプロセスに広く
利用されているリソグラフィー工程では、有限厚さの有
機レジストを用いているため加工寸法L3 を0.1μm
以下にすることが甚だ困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、本発明の目
的は、例えば0.1μm以下の小さな幅の金属薄膜や半
導体薄膜を堆積させる方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るため、基体表面に水素原子を付与する表面処理を行っ
た基体に、エネルギー線を選択的に照射し、前記基体表
面にエネルギー線の照射された照射領域と非照射領域と
を形成し、前記非照射領域上に選択的に薄膜を形成する
ことを特徴とする。
【0010】ここに、前記表面処理はフッ酸を用いて行
ってもよい。
【0011】また、前記エネルギー線は電子ビームまた
はイオンビームであってもよい。
【0012】また、前記薄膜はAlであってもよい。
【0013】また、前記基体は半導体基体であってもよ
い。
【0014】また、前記薄膜の形成は化学気相堆積法を
利用して行ってもよい。
【0015】また、前記化学気相堆積法は有機金属を原
料としてもよい。
【0016】また、前記有機金属はアルキルアルミニウ
ムハイドライドであってもよい。
【0017】また、前記アルキルアルミニウムハイドラ
イドはジメチルアルミニウムハイドライドであってもよ
い。
【0018】
【作用】本発明は、従来のリソグラフィー工程における
有限厚さの有機レジストが加工寸法の下限を制限してい
る点に着目し、単原子層厚さのH原子を従来のレジスト
に相当するアトミックレジストとして利用するプロセス
を提供するものである。
【0019】以下、図を参照しながら、本発明の一つの
好適な実施態様について作用を説明する。
【0020】図1は、Si表面の単原子層終端水素をア
トミックレジストとして用い、Si基体表面の限られた
領域のみに加工寸法幅0.1μmのAl(アルミニウ
ム)薄膜を形成する例である。概略について説明する。
【0021】まず、図1(a)に示すように、(11
1)Si基体101表面を化学処理などによって処理
し、Si表面が単原子層の水素で終端するようにする。
化学処理としては、例えば希フッ酸(HF/H2 O=1
/100)溶液に浸漬後、超純水中で略々10分間リン
スする。図1(a)に示すSi表面を水素原子で終端す
る工程は、図4に示す従来のレジスト工程における図4
(a)のレジスト塗布工程に対応するものである。
【0022】次に、図1(a)の工程後、基体101の
表面の限られた領域を電子ビーム、イオンビーム、紫外
光などのエネルギー線106で照射する(図1
(b))。Si−Hの結合エネルギー(略々3.08e
Vといわれている)より大きいエネルギーを有する電子
ビーム、イオンビームで照射すると、Si−H結合が解
離し、H原子105がSi基体101表面から脱離し、
Si基体表面には、Si原子の未結合手が現われる。図
1(b)は、アトミックレジストであるSi表面の終端
水素原子をパターニングする工程である。従来のレジス
ト工程に対比させるならば、図4(b)の露光工程に対
応するものである。
【0023】図1(b)の工程後、基体101を例えば
大気中に爆露するとSiの未結合手が現われた表面は、
酸化され、図1(c)のように酸素原子107で終端さ
れる。図1(c)の工程を従来のレジスト工程に対応さ
せるならば、図4(c)の現像工程に対応するものであ
る。図1(b)および図1(c)の工程は、連続して行
っても良いし、図1(b)の工程時に、雰囲気中に酸素
あるいはオゾン、あるいは水分を用いて、図1(b)と
図1(c)の工程を同時に行っても良い。
【0024】次に、図1(d)および図1(e)の工程
で、Si基体表面の水素終端された部分のみにAl薄膜
を堆積させる。
【0025】この時、好ましく用いることのできるAl
堆積手段としては、本願の発明者らによる化学的気相成
長法、例えば、下記出願,,,およびに記載
の方法を使用することができる。
【0026】特願平1−233926号 特願平1−233924号 特願平1−233927号 特願平1−233925号 特願平2−405190号 原料ガスには、有機金属のひとつである例えばジメチル
アルミニウムハイドライド(化学式:(CH3 )2 Al
H、以下DMAHと称する。)と水素(H2 )を用い
る。上述した出願,,,および、特に、出願
に詳述したように、DMAHとH2 を用い、基体温度
略々200℃ないし350℃、全圧略々0.1ないし5
Torrにおいて、終端水素表面上のみに単結晶Alが
堆積する。
【0027】以上、図1に工程を示す実施態様の概略を
述べた。本発明で重要な点は、レジストとなるべき、S
i表面の終端水素原子の厚さが単原子厚さである点、従
って、従来の有機レジストでレジスト厚が略々0.1μ
m以上あったために生じた加工分解能が本発明の薄膜形
成方法では向上する点である。そのため、図1(a)〜
(e)の工程でSi基体表面上に形成したAl薄膜の形
状として最小のものとして幅略々100Å、厚さ略々5
0Å、長さ略々1000Å以上のAlラインを形成でき
た。
【0028】本願の発明者らによる先願(出願,,
,および)におけるDMAH〔化学式(CH3 )
2 AlH〕とH2 を用いた化学気相成長法(CVD法)
によるAl薄膜形成では、熱酸化SiO2 の形成された
Siウエハにおいて、SiO2 が開口し、Si表面が露
出した基体を用いた場合のAl薄膜形成について詳述し
ている。このような基体を(HF/H2 O=1:10
0)溶液に堆積し、純水リンスし、Alを減圧熱CVD
法で堆積させると、SiO2 の開口した部分のみにAl
が選択的に堆積する。この時、SiO2 などの電気的縁
膜物(以下に述べる非電子供与性表面)の厚さは、略々
500Å程度以上の場合について開示している。本願に
おいて、図1(c)の工程でSi未結合手は、酸素原子
107で終端される。実際の酸素とシリコン原子の結合
状態は、図1(c)に示されるように
【0029】
【化1】
【0030】のように単純に描くことはできないが、こ
の状態を酸化されていると称するならば、この酸化され
た層の厚さは、単原子層程度、あるいは数原子層レベ
ル、厚さにして略々3Åないし20Å程度の非常に薄い
ものである。このように単原子層厚のSi表面の終端水
素と単原子層ないし数原子層厚のSi酸化層を用いて、
Alを選択的にパターニングしている点が本発明の特徴
である。
【0031】さらに、言うまでもないが、図1の工程で
は、最初の基体は例えば特別な処理を施していない市販
のSiウエハであり、最終的に図1(e)に示されるよ
うにAl薄膜がパターニングされる。図1(a)〜
(e)の工程では、従来の有機物レジストを用いていな
いことが本発明の特徴である。
【0032】従来、光CVD法やレーザCVD法と呼ば
れる薄膜形成技術において、基体の光やレーザ光などの
エネルギー線を照射した部分のみに所望の薄膜を堆積す
ることが知られている。これらの方法は、例えば、図5
に示すように所望の薄膜を構成する元素を含む原料ガス
を基体51表面に供給しつつ、紫外光やレーザ光などの
エネルギー線55をある領域(図5では、L51で示され
る領域)に照射し、照射部分のみに所望の薄膜52を堆
積させる方法である。しかし、この方法では、光照射に
よる気相中および表面での反応が混在するため、実際に
堆積する薄膜の領域は照射領域(L51)より大きい領域
(図5ではL52で図示)になってしまう。そのため、
0.1μm幅以下の薄膜堆積は到底不可能であった。こ
れは、光照射によって気相中で原料ガス57が分解した
り反応したりして、基体表面で反応しやすい分子種にな
ってしまい、L51領域外へも拡散してしまうこと、およ
び光照射領域(L51)外で薄膜の堆積反応を抑制する手
段がないためである。本発明の図1(a)〜(e)の工
程では、パターニング領域(水素終端領域と酸素終端領
域)が明瞭に区別され、かつ、表面反応のみで生ずる堆
積手段(例えば、DMAHとH2 を用いたAl堆積法)
を用いているため、0.1μm幅の薄膜を堆積し得るも
のである。
【0033】以上、図1(a)〜(e)の工程の概要と
その特徴について述べた。
【0034】次に、図1(a)〜(e)の工程の具体的
手段について、さらに詳しく述べる。
【0035】図1(a)のSi表面の単原子層水素終端
法として、化学的薬品を用いた手法が利用できた。
【0036】Siウエハは、公知の(H2 SO4 +H2
O2 )溶液や(NH4 OH+H2 O2 +H2 O)溶液で
洗浄、純水リンスの後、希HF溶液浸漬、純水リンスを
行うと、図1(a)に示すように、Si表面は単原子層
水素原子で終端される。表面水素終端の状態とFT−I
R分光器による赤外スペクトル測定や、STMを用いた
観察により確認することができる。純水の代りに温水を
利用したリンスを用いてもSi表面はH原子で終端され
る。
【0037】さらに、重要な点は、このSi表面終端水
素は安定であり、略々1ないし2時間は自然酸化膜が形
成されることなく、大気中で安定に存在し得ることであ
る。勿論、超高真空下であれば略々5ないし10時間
は、容易に安定にSi表面上の終端水素は存在し得るも
のである。このようなSi表面の水素原子終端方法は、
Siを用いた超LSIプロセスの分野、表面科学の分野
における当業者にとって公知の事実である。
【0038】本発明では、Siウエハを下記の手順で化
学処理を行った。
【0039】
【化2】 a)「NH4 OH+H2 O2 +H2 O」+「水洗
(1)」+「HF/H2 O=1/100」+「水洗
(2)」 または、
【0040】
【化3】 b)「H2 SO4 /H2 O2 =4/1」+「水洗
(1)」+「HF/H2 O=1/100」+「水洗
(2)」 ここで、水洗(2)は、略々0ないし30分行うことが
好ましく、さらに好ましくは略々5ないし15分であっ
た。薬液の組成、洗浄時間、順序の組合せは種々ある
が、上記以外の手法であってもSi表面をH原子で終端
できれば、本発明の適用は可能である。
【0041】Si表面を単原子層厚の水素原子で終端さ
せる方法として、上記の化学処理による方法の他に、例
えば、10-10 Torr以下の超高真空下でSiを略々
1000ないし1200℃で加熱処理後、原子状水素を
Si表面に供給し、Si表面を水素で終端しても良い。
【0042】以上述べたSi表面上の単原子H原子層が
本願が述べるところのアトミック・レジストである。ア
トミック・レーヤー・レジストと称しても良い。このア
トミック・レジスト厚さは理想的には、単原子層であ
る。単原子層厚さでなくとも複数原子層となっても良い
し、ウエハ表面で単原子層厚さ部分と複数原子層部分が
混在しても良い。
【0043】Si表面を水素で終端する方法としては、
超高真空中で加熱し、原子状水素を供給する手法より、
大気雰囲気中で化学薬品処理する手法の方が簡便であり
好ましい。
【0044】図1(a)では、基体101として、(1
11)Siの場合を図示しているが、(100)Si,
(110)Si,他の面方位をもつSi基板、オフアン
グルを有するSi基板であっても、図1(a)〜(e)
の工程の本質は変らない。オフアングルを有する基板の
場合、Si表面に原子レベルのステップ密度が増大する
ため、オフアングルの大きさが略々±0.5°以下の所
謂just基板を用いた方が、図1(a)〜(e)の工
程を経て得られたAlの膜質は優れていた。
【0045】図1(b)は、アトミックレジストである
Si表面終端水素原子をパターニングする工程である。
アトミックレジストの露光方法として、電子ビーム、イ
オンビーム、紫外光など(図1(b)では、106で図
示)を基体表面に照射する。これらビーム106のエネ
ルギーがSi−H結合の結合エネルギー(略々3eVと
言われている)より大きければ、Si−H結合が解離
し、H原子105がSi表面から脱離し、Si表面には
Si原子の未結合手が現われる。具体的にビーム106
として用いることができたのは、先に示した電子ビー
ム、イオンビーム、紫外光などである。
【0046】電子ビームとしては、加速電圧略々0.5
kV以上の電子ビームを用いれば、水素を脱離させ、以
下、図1(c)〜(e)の工程を実現できた。例えば、
加速電圧略々25kVもしくは略50kV、電子ビーム
径略80Åないし略1μm、ビーム電流略々5pAない
し5000pAの電子ビームを用いることができた。照
射する電子ビーム量としては、略々5×1015(ele
ctrons/cm2)以上であれば、図1(a)〜
(e)の工程を流すことができた。好ましくは略々1.
5×1016(electrons/cm2 )の照射量が
必要であった。
【0047】図1(b)では、電子ビームは終端水素を
脱離させたい領域に一括に照射しているように描かれて
いる。電子ビームを整形して、図1(b)のように一括
に照射しても良いし、細いビーム状にして必要部分を走
査しても良い。この時、基板の温度は、特別な加熱手段
による加熱は行っていない。Si基板上の終端水素は、
Liehrら(出典:Ext.Abs.of the
22nd(1990International Co
nference on Solid State D
evices and Materials,Send
ai,1990,pp.1099〜pp.1112)に
よると、Si−Hは略々410℃、Si−H2 は略々5
35℃で脱離すると言われている。
【0048】図1(b)の工程において、基体を加熱し
つつ、電子ビーム106などを照射すると、基体を室温
にした時と比較して低電子照射量で、終端水素を脱離さ
せることができた。例えば、基体を略々200℃に加熱
して、図1(b)の工程に行う時、25kV、0.6μ
mφの電子ビームを1×1013electrons/c
m2 照射すると、図1(c)〜(e)の工程によってA
l薄膜を電子ビームを照射しない部分のみに形成するこ
とができた。
【0049】図1(a)の工程を化学的薬品で処理し、
図1(b)の工程で電子ビームを照射する場合、基体1
01を大気中で輸送し、図1(b)の工程を行う装置へ
装填しても良い。例えば、図1(b)の工程で市販の電
子ビーム露光装置を用いた場合、図1(a)の工程後、
基体101は大気中を輸送し、電子ビーム露光装置の露
光室(真空に保たれている)に搬送した。電子ビームを
照射する真空室の真空度は、略々1×10-4Torr以
下の真空度であれば、図1(a)〜(e)の工程に支障
はなかった。但し、基体101を加熱して、電子ビーム
を照射する場合、真空度は1×10-6Torr以下であ
る方が好ましい。1×10-6Torr以上の真空度であ
った時、図1(a)〜(e)の工程で、電子ビーム照射
部にAlは堆積せず、電子ビームを照射しない部分のみ
にAlが堆積したが、堆積したAlの膜質が劣化した。
例えば、図1(b)の工程で、200℃,1×10-6T
orr以下(例えば、1×10-7Torr)で電子ビー
ムを照射する工程(これをA工程とする)、200℃,
1×10-6Torr以上(例えば、1×10-5Tor
r)で電子ビームを照射する工程(これをB工程とす
る)を比較すると、図1(a),(c),(d),
(e)で全く同一の工程であっても、A工程で形成した
Al薄膜をは単結晶であったが、B工程で形成したAl
薄膜は表面モルフォロジーが劣り、単結晶Alであって
もX線回折のロッキングカーブの半値幅が劣化した。
【0050】図1(b)の工程で利用できるビーム(エ
ネルギー線)106としては、上述の電子ビームの他、
イオンビームを利用することができる。例えば、O2 +,
O-,N2 +,Ar+ などのイオンビームである。この
他、Xe,Kr,He,Neなどのイオンビームを用い
ることができる。O2 +イオンビームの場合、加速電圧略
々0.5kV以上の場合、Si基体101の表面水素を
脱離させ、図1(c)〜(d)の工程を経ることによ
り、O2 +イオンビームを照射しない領域にAl薄膜を選
択的に形成できた。加速電圧として好ましくは、略々3
kV以上であった。O2 +イオンビームの照射量として
は、略々1×1013ions/cm2 以上であった。O
2 +イオンビームを照射する際、基体101を加熱する
と、表面のH原子を脱離させるのに必要なイオンビーム
照射量として、略々5×1011ions/cm2 以上で
あった。O2 +イオンビームを用いた場合は、O2 +イオン
ビーム照射により、図1(b)に示すように照射部分の
H原子が脱離するとともに、図1(c)に示すようにH
原子の脱離した領域のSi原子表面は酸素で終端され
る。他のAr+ ,He+ ,Ne+ ,Kr+ ,N2 +イオン
ビームを照射する場合は、電子ビームの場合と同様、図
1(b)に示すようにH原子が脱離するのみで、雰囲気
に酸素もしくは水分が存在しないと、Siの未結合手の
みが現われる。
【0051】図1(b)の工程において、紫外光を用い
ることが可能であった。光の波長としては、波長略40
00Å以下の紫外光を用いることができた。例えば、市
販の光露光装置であるi線ステッパ(波長365nm)
を利用できた。KrF(波長248nm)やArF(波
長193nm)などのエキシマレーザを用いたステッパ
を利用することができた。さらに、SOR光(シンクロ
トロン放射光)を用いることもできた。
【0052】さて、図1(b)の処理後の基体101を
大気中に暴露すると、図1(c)のように終端水素の脱
離した部分のSi表面に酸素原子が結合する。この酸素
原子が結合した層の厚さも単原子層ないし数原子層の非
常に薄い層である。図1(b)〜(c)の工程で水素終
端領域と酸素終端領域が形成される。本発明による図1
(a)〜(e)の工程では、レジストである終端水素の
厚さは単原子層であるので、基体表面で見た分解能もア
トミックレベルになる。
【0053】図1(c)の工程で、基体101を大気中
に暴露する他、酸素あるいはオゾン雰囲気に暴露しても
良い。また、図1(b)および(c)の工程を別途に行
うのではなく、酸素、あるいはオゾンを導入した真空中
での電子ビーム、あるいはイオンビーム、あるいは紫外
光の照射を行い、図1(b)および(c)を同一工程で
行っても良い。
【0054】また、図1(b)の工程で、Cl(塩素)
系あるいはF(フッ素)系のガス、例えばCl2 ,CC
l4 ,CF4 などを真空中に導入すると、終端水素原子
を脱離させるのに必要な電子ビーム、あるいはイオンビ
ームの照射量を低減し得た。
【0055】以上の工程を経た図(c)に示すような基
体の水素終端部分のみにAlを堆積させる工程が図1
(d)および図1(e)である。
【0056】好ましく利用できるAl堆積方法は、本発
明者らがすでに開示しているDMAH〔(CH3 )2 A
lH〕とH2 を用いた化学気相成長法(出願,,
,および)である。出願に詳述しているが、D
MAH109およびH2 108を用いた化学気相成長法
において、Si上のAl堆積反応は、次の3つの要素に
よって支えられている。表面に存在する自由電子11
0の表面反応への触媒的寄与、Si表面終端水素11
1、表面の終端水素111とDMAH分子中のCH3
基(メチル基)との選択反応によるメタン(CH4 )1
12の生成である。これらの3要素のそろっている水素
終端表面では、図1(d),(e)に示すようにAl
114が堆積する。Al堆積後は、DMAH中のHが表
面にやはり終端水素115として残り、かつAlには自
由電子113が存在するので図1(d),(e)の工程
が自続的に生ずる。
【0057】水素原子で終端されていない領域、すなわ
ち例えば図1(b)で電子ビーム106を照射した領域
では、表面終端水素が存在しないのでAl堆積反応が生
じない。
【0058】さて、ここでAl堆積領域について考え
る。DMAHとH2 を用いたAl堆積反応では、Al表
面がH原子で常に終端される。従って、Al堆積方法は
図1(d),(e)では酸素終端領域へは向い難い。従
って、例えば酸素終端表面が単原子ないし数原子層厚さ
であっても水素終端表面のみにAlが堆積し得る。
【0059】また、Si表面の終端水素は、規則正しく
配列する。従って、出願で示したように終端水素上の
Al膜は単結晶となる。本発明の図1(a)〜(e)の
工程によって、得られるAl膜も単結晶であった。
【0060】図1(d),(e)の工程のAl堆積条件
として、全厚略々10-3Torrないし略々760To
rr、DMAH分圧は全圧の略々1.5×10-5ないし
略々1×10-2倍、堆積温度略々200℃ないし略々4
50℃が望ましい。さらに、好ましくは全圧略々0.1
Torrないし略々5Torr、DMAH分圧は全圧の
1×10-3ないし1.5×10-3倍、堆積温度略200
℃ないし略々350℃である。
【0061】原料ガスとしてDMAHとH2 の他、MM
AH〔(CH3 )AlH2 〕とH2を用いることもでき
る。また、DMAHとMMAHを混合して用いても良
い。MMAHの蒸気圧は低いので、DMAHを用いる方
が好ましい。さらに、SiH4あるいはSi2 H6 ある
いはSiHCl3 あるいはSiH2 Cl2 あるいはSi
H3 ClあるいはSiCl4 を同時に供給するとSiを
略々10-3%ないし略々2%含有するAl−Siを水素
終端表面のみに形成することができた。
【0062】図1(d),(e)のAl堆積工程手順に
ついて、さらに詳しく述べる。
【0063】図3は、本発明の薄膜形成方法に適用可能
な堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【0064】ここで、1はAl膜もしくはAl−Si膜
を形成するための基体である。基体1は、同図に対して
実質的に閉じられた堆積膜形成用の空間を形成するため
の反応管2の内部に設けられた基体ホルダ3上に載置さ
れる。反応管2を構成する材料としては石英が好ましい
が、金属製であってもよい。この場合には反応管を冷却
することが望ましい。また、基体ホルダ3は金属製であ
り、載置される基体を加熱できるようにヒータ4が設け
られている。そしてヒータ4の発熱温度を制御して基体
温度を制御することができるよう構成されている。
【0065】ガスの供給系は以下のように構成されてい
る。
【0066】5はガスの混合器であり、第1の原料ガス
と第2の原料ガスと反応ガスとを混合させて反応管2内
に供給する。6は第1の原料ガスとして有機金属を気化
させるために設けられた原料ガス気化器である。
【0067】本発明において用いる有機金属は室温で液
体状であるので、原料ガス気化器6内でキャリアガスを
有機金属の液体中を通して飽和蒸気となし、混合器5へ
導入する。
【0068】排気系は以下のように構成される。
【0069】7はゲートバルブであり、堆積膜形成前に
反応管2内部を排気する時など大容量の排気を行う際に
開かれる。8はスローリークバルブであり、堆積膜形成
時の反応管2内部の圧力を調整する時など小容量の排気
を行う際に用いられる。9は排気ユニットであり、ター
ボ分子ポンプ等の排気用のポンプ等で構成される。
【0070】基体1の搬送系は以下のように構成され
る。
【0071】10は堆積膜形成前および堆積膜形成後の
基体を収容可能な基体搬送室であり、バルブ11を開い
て排気される。12は搬送室を排気する排気ユニットで
あり、ターボ分子ポンプ等の排気用ポンプで構成され
る。
【0072】バルブ13は基体1を反応室と搬送空間で
移相する時のみ開かれる。
【0073】反応管2の周囲にはプラズマ生成手段とし
ての電極16,16a,16bが設置され、AC電源1
4が接続されており、プラズマ15を発生することがで
きる。
【0074】図3に示すように、第1の原料ガスを生成
するための原料ガス気化器(ガス生成室)6において
は、室温に保持されている液体状のDMAHに対しキャ
リアガスとしてのH2 もしくはAr(もしくは他の不活
性ガス)でバブリングを行い、気体状DMAHを生成
し、これを混合器5に輸送する。反応ガスとしてH2 は
別経路から混合器5に輸送される。ガスはそれぞれその
分圧が所望の値となるように流量が調整されている。
【0075】第1の原料ガスとしては、MMAH2 でも
よいが、蒸気圧が室温で1Torrとなるのに十分なD
MAHが最も好ましい。また、DMAHとMMAH2 を
混合させて用いてもよい。
【0076】また、Al−Si膜を形成する際の第2の
原料ガスとしてのSiを含むガスとしては、Si2 H
6 ,SiH4 ,Si3 H8 ,Si(CH3 )4 ,SiC
l4 ,SiH2 Cl2 ,SiH3 Clを用いることがで
きる。とりわけ、200〜300℃の低温で分解し易い
Si2 H6 が最も望ましい。H2 またはArで希釈され
たSi2 H6 等のガスは、DMAHと別系統から混合器
5に輸送され、反応管2に供給される。
【0077】Alを堆積する場合はDMAHとH2 ,A
l−Siを堆積する場合は、DMAH,Si2 H6 およ
びH2 を含んだ混合気体がDMAHの分解温度以上かつ
450℃以下の温度範囲内に加熱された基体1上に供給
されると、基体1の水素終端部分のみにAl−Siが析
出し、図2(b)に示すようにAlもしくはAl−SI
の連続膜が形成される。
【0078】基体温度としては、Alを含む原料ガスの
分解温度以上、かつ450℃以下が望ましいことは前述
した通りであるが、具体的には基体温度200〜450
℃が望ましく、この条件で堆積を行った場合、反応容器
内圧力が10-3〜760Torr、DMAH分圧が反応
容器内圧力の1.5×10-5〜1.3×10-3倍のとき
水素終端表面にAlを堆積できた。さらに好ましくは、
200〜350℃、全圧0.01Torr〜5Torr
の時、炭素を含まない単結晶Alを水素終端部分のみに
堆積できた。
【0079】以上、図1(a)〜(e)の一連の手順に
ついて詳述した。
【0080】図1(b)の工程でSi表面の終端水素を
脱離させる手段として、STMチップを用いて、一原子
毎もしくは数原子毎にH原子を脱離させても良い。
【0081】STMを用いる場合、単一の針でなく複数
のSTMチップを用いて、同時に、脱離させるH原子数
を増大させることが好ましい。現時点の技術レベルで
は、電気的に走査可能な電子ビームを用いることが技術
的に容易である。
【0082】現在の技術レベルでは、電子ビームは略々
80Åまでは絞ることが容易であり、幅0.1μm以下
のAlラインもしくはAlライン&スペース形成には、
電子ビームを用いることが好ましい。O2 +,Ar+ イオ
ンビームでは、用いたビーム径が1μmφ程度であった
ので、最終的に作成された例えばAlのライン&スペー
スの寸法としては略々1.5μmのAlライン&スペー
スが形成できた。
【0083】図1(a)〜(e)の工程における雰囲気
の変化について検討した。図1(a)の水素終端は、大
気中の化学処理である。大気中を搬送して、例えば電子
ビーム露光装置の真空下で電子ビーム照射し、再度大気
中を搬送して、CVD装置でAl堆積した。このよう
に、何度か大気中を移送しても水素終端上のみにAlが
堆積するのが本発明の特徴である。もちろんすべての工
程を真空中やN2 雰囲気、図1(c)の工程をO2 やオ
ゾン雰囲気というように大気と隔離して行っても良い。
しかし、単原子層厚表面終端水素を用いて0.1μm以
下、100Å程度の寸法のAlラインを大気中を輸送す
るという非常に簡便な手段であっても実現している点が
本発明の大きな特徴である。
【0084】出願において、DMAHと水素を用いた
Si表面上のAl選択成長が、以下の3要素に支えられ
ていることを示した。すなわち、(1)表面に存在する
自由電子の表面反応への触媒的関与(出願では、表面
反応に寄与し得る自由電子をもつ基体を電子供与性基体
と称した。)、(2)Si表面に存在する終端水素、
(3)表面終端水素とDMAH中のメチル基(CH3
基)との選択反応によるCH4 (メタン)の生成である
とした。
【0085】本発明は、微細なAlパターンをSi表面
に形成する方法を提供するものであるが、先の出願の
正当性を実験的に補強するものでもある。
【0086】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されないこと
はもちろんである。
【0087】理解を容易にするためと、各実施例の記載
に先立って実施例の概要を記す。
【0088】実施例の概要 (1)電子ビームを用いた最も基本的な実施例 (2):(1)において、水洗時間を変化させた場合、
(3):(1)において、電子線照射量を変化させた場
合、(4):(3)において、基板を加熱しながら、電
子線を照射した場合(5):(1)において、電子線照
射する雰囲気に酸素、オゾンを用いた場合、(6):
(1)において、堆積条件を変化させた場合、(7):
(1)〜(6)で、基板を変化させた。
【0089】(8):(1)〜(7)で、水素終端方法
を超高真空中の加熱と原子状水素供給で行った場合、 (9)電子線(O2 イオン以外)を用いた実施例 (10):(9)において、水洗時間を変化させた場
合、(11):(9)において、電子線照射量を変化さ
せた場合、(12):(11)において、基板を加熱し
ながら、電子線を照射した場合、(13):(9)にお
いて、電子線照射する雰囲気に酸素、オゾンを用いた場
合、(14):(9)において、堆積条件を変化させた
場合、(15):(9)〜(14)で、基板を変化させ
た。
【0090】(16):(9)〜(15)で、水素終端
方法を超高真空中の加熱と原子状水素供給で行った場
合、 (17)電子線(O2 イオン以外)を用いた実施例 (18):(17)において、水洗時間を変化させた場
合、(19):(17)において、電子線照射量を変化
させた場合、(20):(19)において、基板を加熱
しながら、電子線を照射した場合、(21):(17)
において、堆積条件を変化させた場合、(22):(1
7)〜(21)で、基板を変化させた。
【0091】(23):(17)〜(22)で、水素終
端方法を超高真空中の加熱と原子状水素供給で行った場
合、 (実施例1)図1(a)〜(e)の工程において、以下
の条件でSi基板上にAlを堆積させた。
【0092】基板は、n形,1〜2Ωcm,(111)
Siである。
【0093】図1(a)のSi基体表面を水素終端する
方法として、化学的処理を行った。その手順は、以下
(1)〜(4)の順で行った。
【0094】(1)H2 SO4 :H2 O2 =1:4洗
浄、(2)純水リンス、(3)HF:H2 O=1:10
0浸漬(1分間)(4)純水リンス(10分間)その
後、大気中を搬送し、真空中で基体表面の一部に電子線
を照射した。
【0095】電子ビームの加速電圧は、25kVとし
た。電子ビームの照射量は、5×1017electro
ns/cm2 である。
【0096】電子線を照射あと、大気中を搬送し、Al
堆積装置に装填した。原料には、水素とDMAH〔(C
H3 )2 AlH〕を用いた。Al堆積条件は、以下の通
りである。
【0097】全圧は、1.2Torrである。DMAH
分圧は、全圧の1×10-3倍とした。堆積温度は、27
0℃とした。堆積時間は、略々5分である。
【0098】図2に、上記条件で堆積したAl表面の顕
微鏡写真を示す。(a)はブロックパターン、(b)は
ライン&スペースパターンである。
【0099】黒く見える部分は、電子線を照射した部分
で、Alの堆積が生じていない。写真において、白く見
えるのはAlが堆積した部分である。このように電子線
を照射した部分では、Alが堆積せず、電子線を照射し
ない部分でのAl堆積を明瞭に確認することができた。
【0100】図2(a)中、L21は略々2μm、L22は
略々1μm、L23は略々0.5μmであり、互いに相似
のAl非堆積領域を形成している。
【0101】Al膜の組成を、光電子分光法で評価した
ところ、炭素、酸素量は検出限界(用いた装置の検出限
界は、0.1%)以下であった。Al膜の結晶性を、X
線回折法、RHEED(高速電子線回折)法で評価した
ところ、(100)Al単結晶であった。
【0102】(実施例2)実施例1において、図1
(a)の工程の中の〔(3)HF:H2 O=1:100
浸漬(1分間)〕あとの純水リンス時間を変化させた。
リンス時間を、0分,1分,5分,10分,20分,6
0分とした。
【0103】いずれの場合も、実施例(1)と同様、電
子線を照射した部分では、Al堆積が起こらず、電子線
を照射しない部分にAlが堆積した。
【0104】しかし、堆積したAl膜の膜質に差異があ
った。いずれの場合も、Al膜は、単結晶であった。膜
質を、X線回折のロッキングカーブの半値幅で評価した
ところ、水洗10分の時、半値幅が最も小さくなり、結
晶性に優れていた。半値幅の最小値は、略0.2°であ
り、用いた装置の最小検出可能半値幅にほぼ等しかっ
た。
【0105】(実施例3)実施例1において、図1
(b)の工程の、電子線照射の、加速電圧、照射量を変
化させた。
【0106】電子ビームの加速電圧は、1kV,5k
V,10kV,25kV,50kVとした。電子ビーム
の照射量は、1×1012electrons/cm2 、
5×1012electrons/cm2 、1×1013e
lectrons/cm2 、5×1013electro
ns/cm2 、1×1014electrons/cm
2 、5×1014electrons/cm2 、1×10
15electrons/cm2 、5×1015elect
rons/cm2 、1×1016electrons/c
m2 、1.5×1016electrons/cm2 、3
×1016electrons/cm2 、5×1016el
ectrons/cm2 、1×1017electron
s/cm2 、5×1017electrons/cm2 、
1×1018electrons/cm2 、である。
【0107】加速電圧によらず、以下の結果が得られ
た。
【0108】電子線照射量が、略々5×1015elet
rons/cm2 以上の時、実施例(1)と同様、電子
線照射領域ではAlが堆積せず、電子線を照射しない領
域ではAlが堆積した。
【0109】電子線照射量が、略々1×1015elec
trons/cm2 以上、略々3×1016electr
ons/cm2 以下の時、電子線照射領域にAl膜は堆
積しなかったが、電子顕微鏡観察を行うと、Al核の形
成が認められた。電子線照射量が略々3×1016ele
ctrons/cm2 以上の時、電子線照射領域でのA
l核発生は観察されなかった。
【0110】(実施例4)実施例3において、基板を加
熱して、電子線を照射した。電子線を照射するときの加
熱温度を「加熱無し」、100℃,200℃,300
℃,400℃,450℃とした。
【0111】図2のように、電子線を照射した部分と照
射しない部分でのAl堆積の差が明確に現われるには、
すでに実施例3で示すようにある値(この値を臨界電子
線照射量と称する)以上の電子線を照射しなければなら
ない。例えば、実施例3では、臨界電子線照射量は略々
5×1015electrons/cm2 以上であった。
【0112】基板を加熱しながら電子線を照射すると、
この臨界電子線照射量は低下した。
【0113】200℃に基板を加熱しながら電子線を照
射すると、この臨界電子線照射量は、略々1×1013e
lectrons/cm2 であった。
【0114】400℃に加熱しながら電子線を照射する
と、臨界電子照射量は略々1×1013electron
s/cm2 であった。しかしながら、電子線を照射しな
い部分に堆積したAl膜の膜質が低下した。単結晶Al
であってもX線ロッキングカーブの半値幅が低下し、場
合によってはAlが多結晶となった。
【0115】450℃に加熱しながら電子線を照射した
場合、本来電子線を照射しなかった部分ではAl膜の堆
積が生じるはずであるが、Alは核状になって堆積した
り、あるいは堆積しない部分もあった。これは、加熱に
よりSi表面の水素が脱離し、大気に暴露したときに酸
化層が形成されてしまったと考えられる。
【0116】(実施例5)実施例1および3では、真空
中で電子線を照射した。本実施例では、酸素あるいはオ
ゾンを導入しながら電子線を照射した。その後、基体は
大気に暴露することなく、Al堆積装置に移送し、Al
堆積を行った。具体的には、真空ボックスに基体を入れ
たまま搬送した。あるいは、高純度窒素で満たした容器
に基体を入れたまま、堆積装置内に基体を搬送した。な
お、高純度窒素中の水分濃度は、露点−90℃以下であ
る。
【0117】電子線を照射する空間の酸素あるいはオゾ
ンを導入しないときの真空度は、略々1×10-7Tor
r以下である。酸素あるいはオゾンを略々1×10-5T
orr導入した。電子ビームの加速電圧は、1kV,5
kV,101V,25kV,50kVとした。電子ビー
ムの照射量は、1×1012electrons/cm
2 ,5×1012electrons/cm2 ,1×10
13electrons/cm2 ,5×1013elect
rons/cm2 ,1×1014electrons/c
m2 ,5×1014electrons/cm2 ,1×1
015electrons/cm2 ,5×1015elec
trons/cm2 ,1×1016electrons/
cm2 ,1.5×1016electrons/cm2 ,
3×1016electrons/cm2 ,5×1016e
lectrons/cm2 ,1×1017electro
ns/cm2 ,5×1017electrons/cm
2 ,1×1018electrons/cm2 ,である。
【0118】加速電圧および導入するガスの種類(本実
施例では、酸素またはオゾン)によらず、以下の結果が
得られた。
【0119】電子線照射量が、略々5×1015elec
trons/cm2 以上の時、実施例(1)と同様、電
子線照射領域ではAlが堆積せず、電子線を照射しない
領域ではAlが堆積した。
【0120】電子線照射量が、略々1×1015elec
trons/cm2 以上、略々3×1016electr
ons/cm2 以下の時、電子線照射領域にAl膜は堆
積しなかったが、電子顕微鏡観察を行うと、Al核の形
成が認められた。電子線照射量が略々3×1016ele
ctrons/cm2 以上の時、電子線照射領域でのA
l核発生は観察されなかった。
【0121】(実施例6)実施例1において、Al堆積
条件を変化させた。
【0122】堆積温度270℃の時、全圧を0.01T
orrから10Torrまで変化させても、Al堆積の
様子は実施例(1)と同様、電子線照射領域ではAlが
堆積せず、電子線を照射しない領域ではAlが堆積し
た。
【0123】全圧を1.5Torrとし、堆積温度を、
200℃,230℃,270℃,300℃,350℃,
450℃,470℃とした時、電子線照射領域ではAl
が堆積せず、電子線を照射しない領域ではAlが堆積し
た。しかし、470℃の時、得られたAl膜中に炭素が
混入していた。また、X線ロッキングカーブの半値幅
は、略々230℃〜350℃で堆積したAl膜で最小に
なった。
【0124】(実施例7)実施例(1)〜(6)におい
て、基板として以下のSiウエハを用いた。
【0125】(導電形) n形およびp形 (抵抗率) 0.01Ωcm,1Ωcm,10Ωcm,
100Ωcmここで、抵抗率は、ウエハ供給メーカーの
公称値である。
【0126】(面方位) (100)Si,(110)
Si,(111)Si,<011>方向へ4°傾いた
(100)Si,<001>方向へ4°傾いた(10
0)Si,<011>方向へ4°傾いた(111)SI
ここで、面方位の精度は、±0.5°である。
【0127】これら導電形2種類、抵抗率4種類、面方
位6種類の組合せからなる2×4×6=48枚のSiウ
エハに対して、Al堆積を行った。その結果は、実施例
(1)〜(6)と同様であった。
【0128】ただし、n形基板とp形基板では、成長初
期過程に差異が認められた。すなわち、成長時に、目視
でAl堆積の有無を観察すると、n形基板では例えば2
70℃の時DMAH供給後略々1〜2分程度でAl堆積
が確認されたが、p形基板では略々2〜3分でAl堆積
が確認された。
【0129】(実施例8)実施例1〜7では、Si表面
の水素終端を化学的処理で行った。本実施例では、超高
真空中でのSiの加熱と原子状水素の供給によってSi
表面を水素終端した。
【0130】Si基板の清浄として次の(1),(2)
の工程を3回繰り返した後、真空容器へ搬送した。
【0131】(1)H2 SO4 :H2 O2 =1:4洗
浄、(2)純水リンス。
【0132】到達真空度1×10-10 Torr以下の真
空容器内でSi基体を1000℃、あるいは1200℃
に加熱した。次に、略々50℃まで冷却した後、原子状
水素を基体表面に供給した。原子状水素を導入したとき
の真空容器内の真空度は略々1×10-6Torrであ
る。
【0133】このような工程の後、実施例(1)〜
(7)と同様の実験を行った。
【0134】実施例(1)〜(7)と同様の結果が得ら
れた。
【0135】(実施例9)図1(a)〜(e)の工程に
おいて、以下の条件でSi基体上にAlを堆積させた。
【0136】基体は、n形、1〜2Ωcm、(111)
Siである。
【0137】図1(a)のSi基体表面を水素終端する
方法として、化学的処理を行った。その手順は、以下
(1)〜(4)の順で行った。
【0138】(1)H2 SO4 :H2 O2 =1:4洗
浄、(2)純水リンス、(3)HF:H2 O=1:10
0浸漬(1分間)(4)純水リンス(10分間)その
後、大気中を搬送し、真空中で基体表面の一部にAr+
イオン、あるいはN2 イオン、あるいはXeイオン、あ
るいはKrイオン、あるいはNeイオンを照射した。
【0139】イオンビームの加速電圧は、10kVとし
た。イオンビームの照射量は、5×1014ions/c
m2 である。
【0140】イオンビームを照射した後、大気中を搬送
し、Al堆積装置に装填した。原料には、水素とDMA
H〔(CH2 )2 AlH〕を用いた。Al堆積条件は、
以下の通りである。
【0141】全圧は、1.2Torrである。DMAH
分圧は、全圧の1×10-3倍とした。堆積温度は、27
0℃とした。堆積時間は、略々5分である。
【0142】実施例(1)と同様、イオンビームを照射
した領域では、Alの堆積はなく、イオンビーンムを照
射しない領域でAl堆積が生じた。
【0143】Al膜の組成を、光電子分光法で評価した
ところ、炭素、酸素量は検出限界(用いた装置の検出限
界は、0.1%)以下であった。Al膜の結晶性を、X
線回折法、RHEED(高速イオンビーム回折)法で評
価したところ、(100)Al単結晶であった。
【0144】(実施例10)実施例9において、実施例
2と同様、図1(a)の工程の中の〔(3)HF:H2
O=1:100浸漬(1分間)〕あとの純水リンス時間
を変化させた。リンス時間を、0分,1分,5分,10
分,20分,60分とした。
【0145】いずれの場合も、実施例(9)と同様の結
果が得られた。
【0146】イオンビームを照射した部分では、Al堆
積が起こらず、イオンビームを照射しない部分にAlが
堆積した。
【0147】しかし、堆積したAl膜の膜質に差異があ
った。いずれの場合も、Al膜は、単結晶であった。膜
質を、X線回折のロッキングカーブの半値幅で評価した
ところ、水洗10分の時、半値幅が最も小さくなり、結
晶性にすぐれていた。半値幅の最小値は、略0.2°で
あり、用いた装置の最小検出可能半値幅にほぼ等しかっ
た。
【0148】(実施例11)実施例9において、図1
(b)の工程の、イオンビーム照射の、加速電圧、照射
量を変化させた。
【0149】電子ビームの加速電圧は、1kV,5k
V,10kVとした。イオンビームの照射量は、1×1
011ions/cm2 , 5×1011ions/cm
2 ,1×1012ions/cm2 , 5×1012ion
s/cm2 ,1×1013ions/cm2 , 5×10
13ions/cm2 ,1×1014ions/cm2 ,
5×1014ions/cm2 ,1×1015ions/c
m2 , 5×1015ions/cm2 ,1×1016io
ns/cm2 , 5×1016ions/cm2 ,1×1
017ions/cm2 , 5×1017ions/cm
2 ,1×1018ions/cm2 である。
【0150】加速電圧によらず、以下の結果が得られ
た。
【0151】イオンビーム照射量が、略々1×1014i
ons/cm2 以上の時、実施例(1)と同様、イオン
ビーム照射領域ではAlが堆積せず、イオンビームを照
射しない領域ではAlが堆積した。
【0152】(実施例12)実施例3において、基板を
加熱して、イオンビームを照射した。イオンビームを照
射するときの加熱温度を「加熱無し」、100℃,20
0℃,300℃,400℃,450℃とした図2のよう
に、イオンビームを照射した部分と照射しない部分での
Al堆積の差が求められるには、すでに実施例11で示
したようにある値(この値を臨界イオンビーム照射量と
称する)以上のイオンビームを照射しなければならな
い。例えば、実施例11では、臨界イオンビーム照射量
は略々1×1014ions/cm2 以上であった。
【0153】基板を加熱しながらイオンビームを照射す
ると、この臨界イオンビーム照射量は低下した。
【0154】200℃に基板を加熱しながらイオンビー
ムを照射すると、この臨界イオンビーム照射量は、略々
5×1012ions/cm2 であった。
【0155】400℃に加熱しながらイオンビームを照
射すると、臨界電子照射量は略々5×1012ions/
cm2 であった。しかしながら、イオンビームを照射し
ない部分に堆積したAl膜の膜質が低下した。単結晶A
lであってもX線ロッキングカーブの半値幅が低下し、
場合によってはAlが多結晶となった。
【0156】450℃に加熱しながらイオンビームを照
射した場合、本来イオンビームを照射しなかった部分で
はAl膜の堆積が生じるはずであるが、Alは核状にな
って堆積したり、あるいは堆積しない部分もあった。こ
れは、加熱によりSi表面の水素が脱離し、大気に暴露
したときに酸化層が形成されてしまったと考えられる。
【0157】(実施例13)実施例1および3では、真
空中でイオンビームを照射した。本実施例では、酸素あ
るいはオゾンを導入しながらイオンビームを照射した。
その後、基体は大気に暴露することなく、Al堆積装置
を移送し、Al堆積を行った。具体的には、真空ボック
スに基体を入れたまま搬送した。あるいは、高純度窒素
で満たした容器に基体を入れたまま、堆積装置内に基体
を搬送した。なお、高純度窒素中の水分濃度は、露点−
90℃以下である。
【0158】イオンビームを照射する空間の酸素あるい
はオゾンを導入しないときの真空度は、略々1×10-7
Torr以下である。酸素あるいはオゾンを略々1×1
0-5Torr導入した。電子ビームの加速電圧は、1k
V,5kV,10kV,25kV,50kVとした。電
子ビームの照射量は、1×1011ions/cm2 ,
5×1011ions/cm2 ,1×1012ions/c
m2 , 5×1012ions/cm2 ,1×1013io
ns/cm2 , 5×1013ions/cm2 ,1×1
014ions/cm2 , 5×1014ions/cm
2 ,1×1015ions/cm2 , 5×1015ion
s/cm2 ,1×1016ions/cm2 , 5×10
16ions/cm2 ,1×1017ions/cm2 ,
5×1017ions/cm2 ,1×1018ions/c
m2 である。
【0159】加速電圧および導入するガスの種類(本実
施例では、酸素またはオゾン)によらず、以下の結果が
得られた。
【0160】イオンビーム照射量が、略々5×1014i
ons/cm2 以上のとき、実施例(9)と同様、イオ
ンビーム照射領域ではAlが堆積せず、イオンビームを
照射しない領域ではAlが堆積した。
【0161】(実施例14)実施例9において、Al堆
積条件を変化させた。
【0162】堆積温度270℃のとき、全圧を0.01
Torrから10Torrまで変化させても、Al堆積
の様子は実施例(1)と同様、イオンビーム照射領域で
はAlが堆積せず、イオンビームを照射しない領域では
Alが堆積した。
【0163】全圧を1.5Torrとし、堆積温度を、
200℃,230℃,270℃,300℃,350℃,
450℃,470℃としたとき、イオンビーム照射領域
ではAlが堆積せず、イオンビームを照射しない領域で
はAlが堆積した。しかし、470℃のとき、得られた
Al膜中に炭素が混入していた。また、X線ロッキング
カーブの半値幅は、略230℃〜350℃で堆積したA
l膜で最小になった。
【0164】(実施例15)実施例(9)〜(14)に
おいて、用いる基板として以下のSiウエハを用いた。
【0165】(導電形) n形 および p形 (抵抗率) 0.01Ωcm,1Ωcm,10Ωcm,
100Ωcmここで、抵抗率は、ウエハ供給メーカーの
公称値である。
【0166】(両方位) (100)Si,(110)
Si,(111)Si,<011>方向へ4°傾いた
(100)Si,<001>方向へ4°傾いた(10
0)Si,<011>方向へ4°傾いた(111)S
i,ここで、両方位の精度は、±0.5°である。
【0167】これら導電形2種類、抵抗率4種類、両方
位6種類の組合せからなる2×4×6=48枚のSiウ
エハに対して、Al堆積を行った。その結果は、実施例
(9)〜(14)と同様であった。
【0168】ただし、n形基板とp形基板では、成長初
期過程に差異が認められた。すなわち、成長時に目視で
Al堆積の有無を観察すると、n形基板では例えば27
0℃のときDMAH供給後略々1〜2分程度でAl堆積
が確認されたが、p形基板では略々2〜3分でAl堆積
が確認された。
【0169】(実施例16)実施例9〜15では、Si
表面の水素終端を化学的処理で行った。本実施例では、
超高真空中でのSiの加熱と原子状水素の供給によって
Si表面を水素終端した。Si基板の清浄として次の
(1),(2)の工程を3回繰返した後、真空容器へ搬
送した。
【0170】(1)H2 SO4 :H2 O2 =1:4洗
浄、(2)純粋リンス。
【0171】到達真空度1×10-10 Torr以下の真
空容器内でSi基体を1000℃あるいは1200℃に
加熱した。次に、略々50℃まで冷却した後、原子状水
素を基体表面に供給した。原子状水素を導入したときの
真空容器内の真空度は略々1×10-6Torrである。
【0172】このような工程の後、実施例(9)〜(1
5)と同様の実験を行った。
【0173】実施例(9)〜(15)と同様の結果が得
られた。
【0174】(実施例17)図1(a)〜(e)の工程
において、以下の条件でSi基体上にAlを堆積させ
た。
【0175】基体は、n形、1〜2Ωcm、(111)
Siである。
【0176】図1(a)のSi基体表面を水素終端する
方法として、化学的処理を行った。その手順は、以下の
(1)〜(4)の順で行った。
【0177】(1)H2 SO4 :H2 O2 =1:4洗
浄、(2)純粋リンス、(3)HF:H2 O=1:10
0浸漬(1分間)(4)純粋リンス(10分間)その
後、大気中を搬送し、真空中で基体表面の一部にO2 +イ
オンあるいはO-イオンを照射した。
【0178】イオンビームの加速電圧は、10kVとし
た。イオンビームの照射量は1×1014ions/cm
2 である。
【0179】イオンビームを照射した後、大気中を搬送
し、Al堆積装置に装填した。原料には、水素とDMA
H〔(CH3 )2 AlH〕を用いた。Al堆積条件は、
以下のとおりである。
【0180】全圧は、1.2Torrである。DMAH
分圧は、全圧の1×10-3倍とした。堆積温度は、27
0℃とした。堆積時間は略々5分である。
【0181】実施例(1)と同様、イオンビームを照射
した領域では、Alの堆積はなく、イオンビームを照射
しない領域でAl堆積が生じた。
【0182】Al膜の組成を、光電子分光法で評価した
ところ、炭素,酸素量は検出限界(用いた装置の検出限
界)は、0.1%)以下であった。Al膜の結晶性を、
X線回折法、RHEED(高速イオンビーム回折)法で
評価したところ、(100)Al単結晶であった。
【0183】本実施例において、O2 +イオンビームある
いはO- イオンビーム照射後、大気暴露することなく、
Al堆積装置に基板を移送しても、本実施例の結果は変
化しなかった。
【0184】(実施例18)実施例17において、実施
例2と同様、図1(a)の工程の中の〔(3)HF:H
2 O=1:100浸漬(1分間)〕あとの純粋リンス時
間を変化させた。リンス時間を、0分,1分,5分,1
0分,20分,60分とした。
【0185】いずれの場合も、実施例(9)と同様の結
果が得られた。
【0186】O2 +イオンビームあるいはO- イオンビー
ムを照射した部分では、Al堆積が起こらず、イオンビ
ームを照射しない部分にAlが堆積した。
【0187】しかし、堆積したAl膜の膜質に差異があ
った。いずれの場合も、Al膜は、単結晶であった。膜
質をX線回折のロッキングカーブの半値幅で評価したと
ころ、水洗10分のとき、半値幅が最も小さくなり、結
晶性にすぐれていた。半値幅の最小値は、略々0.2°
であり、用いた装置の最小検出可能半値幅にほぼ等しか
った。
【0188】(実施例19)実施例17において、図1
の(b)の工程の、イオンビーム照射の、加速電圧、照
射量を変化させた。
【0189】O2 +イオンビーム或はO- イオンビームの
加速電圧は、1kV、5kV、10kVとした。イオン
ビームの照射量は、1×1011ions/cm2 、5×
1011ions/cm2 、1×1012ions/cm
2 、5×1012ions/cm2 、1×1013ions
/cm2 、5×1013ions/cm2 、1×1014i
ons/cm2 、5×1014ions/cm2 、1×1
015ions/cm2 、5×1015ions/cm2 、
1×1016ions/cm2 、5×1016ions/c
m2 、1×1017ions/cm2 、5×1017ion
s/cm2 、1×1018ions/cm2 である。
【0190】加速電圧によらず、以下の結果が得られ
た。
【0191】イオンビーム照射量が、略々5×1013i
ons/cm2 以上の時、実施例(17)と同様、イオ
ンビーム照射領域ではAlが堆積せず、イオンビームを
照射しない領域ではAlが堆積した。
【0192】(実施例20)実施例17において、基板
を加熱して、イオンビームを照射した。イオンビームを
照射するときの加熱温度を「加熱無し」100℃、20
0℃、300℃、400℃、450℃とした。
【0193】図2の様に、イオンビームを照射した部分
と照射しない部分でのAl堆積の差が求められるために
は、すでに実施例19で示すようにある値(この値を臨
界イオンビーム照射量と称する)以上のイオンビームを
照射しなければならない。例えば、実施例19では、臨
界イオンビーム照射量は略々5×1013ions/cm
2 以上であった。
【0194】基板を加熱しながらイオンビームを照射す
ると、この臨界イオンビーム照射量は低下した。
【0195】200℃に基板を加熱しながらイオンビー
ムを照射すると、この臨界イオンビーム照射量は、略々
1×1012ions/cm2 であった。
【0196】400℃に加熱しながらイオンビームを照
射すると、臨界電子照射量は略々1×1012ions/
cm2 であった。しかしながら、イオンビームを照射し
ない部分に堆積したAl膜の膜質が低下した。単結晶A
lであってもX線ロッキングカーブの半値幅が低下し、
場合によってはAlが多結晶となった。
【0197】450℃に加熱しながらイオンビームを照
射した場合、本来イオンビームを照射しなかった部分で
はAl膜の堆積が生じるはずであるが、Alは核状にな
って堆積したり、或は堆積しない部分もあった。これ
は、加熱によりSi表面の水素が脱離し、大気に暴露し
た時に酸化層が形成されてしまっったと考えられる。
【0198】(実施例21)実施例17において、Al
堆積条件を変化させた。
【0199】堆積温度270℃の時、全圧を0.01T
orrから10Torrまで変化させても、Al堆積の
様子は実施例(17)と同様、イオンビーム照射領域で
はAlが堆積せず、イオンビームを照射しない領域では
Alが堆積した。
【0200】全圧を1.5Torrとし、堆積温度を、
200℃、230℃、270℃、300℃、350℃、
450℃、470℃とした時、イオンビーム照射領域で
はAlが堆積せず、イオンビームを照射しない領域では
Alが堆積した。しかし、470℃のとき、得られたA
l膜中に炭素を混入していた。また、X線ロッキングカ
ーブの半値幅は、略々230℃〜350℃で堆積したA
l膜で最小になった。
【0201】(実施例22)実施例(17)〜(21)
において、用いる基板として以下のSiウエハを用い
た。
【0202】(導電形) n型およびp型 (抵抗率) 0.01Ωcm、1Ωcm、10Ωcm、
100Ωcm、ここで、低効率は、ウエハ供給メーカー
の公称値である。
【0203】(面方位) (100)Si、(110)
Si、(111)Si、<011>方向へ4°傾いた
(100)Si、<001>方向へ4°傾いた(10
0)Si、<011>方向へ4°傾いた(111)S
i、ここで、面方位の精度は±0.5°である。
【0204】これら導電形2種類、低効率4種類、面方
位6種類の組合わせからなる2×4×6=48枚のSi
ウエハに対して、Al堆積を行った。その結果は、実施
例(17)〜(21)と同様であった。
【0205】ただし、n形基板とp形基板では、成長初
期過程に差異が認められた。すなわち、成長時に、目視
でAl堆積の有無を観察すると、n形基板では例えば2
70℃のときDMAH供給後略々1〜2分程度でAl堆
積が確認されたが、p形基板では略々2〜3分でAl堆
積が確認された。
【0206】(実施例23)実施例17〜22では、S
i表面の水素終端を化学的処理で行った。本実施例では
超高真空中でのSiの加熱と原子状水素の供給によって
Si表面を水素終端した。Si基板の清浄として次の
(1),(2)の工程を3回繰り返した後、真空容器へ
搬送した。
【0207】(1)H2 SO4 :H2 O2 =1:4洗
浄、 (2)純粋リンス 到達真空度1×10-10 Torr以下の真空容器内でS
i基体を1000℃或は1200℃に加熱した。次に、
略々50℃まで冷却した後、原始状水素を基体表面に供
給した。原始状水素を導入したときの真空容器内の真空
度は略1×10-6Torrである。
【0208】このような工程の後、実施例(17)〜
(22)との同様の実験を行った。
【0209】実施例(17)〜(22)と同様の結果が
得られた。
【0210】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜形成
方法に従えば基体表面に水素原子を付与する表面処理を
行った基体に、エネルギー線を選択的に照射し、前記基
体表面にエネルギー線の照射された照射領域と非照射領
域とを形成し、前記非照射領域上に選択的に薄膜を形成
することにより例えば0.1μm以下の小さな幅の金属
薄膜や半導体薄膜を堆積させることができる。表面処理
はフッ酸を用いると簡便に処理が行える。エネルギー線
として電子ビームまたはイオンビームを使用するので水
素の脱離が効率的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの好適な実施態様に従う薄膜形成
方法の工程における基体を示す模式的断面図である。
【図2】図1の工程を経てSi基体上にAlを選択的に
堆積した基体の例を示す顕微鏡写真である。図中、黒く
見える部分は、電子線を照射した部分であり、Alが堆
積していない。
【図3】本発明に好適に用いることのできるAl堆積装
置を示すブロック図である。
【図4】従来の有機レジストを用いたリソグラフィー工
程を説明するための基体の模式的断面図である。
【図5】従来の光CVD法による薄膜堆積法を説明する
ための模式的断面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 反応管 3 基体ホルダ 4 ヒータ 5 混合器 6 原料ガス気化器 7 ゲートバルブ 8 スローリークバルク 9 排気ユニット 10 基体搬送室 11 バルブ 12 排気ユニット 13 バルブ 14 AC電流源 15 プラズマ 16,16a,16b 電極 101 (111)Si基体 102 Si基体中のSi原子 103 Si基体中の自由電子 104 Si基体表面の終端水素原子 105 Si基体表面から脱離した水素原子 106 電子ビーム 107 Si基体表面の酸素原子 108 水素分子 109 DMAH分子 110 Si基体中の自由電子 111 反応を示す領域 112 メタン分子 113 堆積Al膜中の自由電子 114 堆積したAl膜 115 堆積したAl膜表面の終端水素原子 401 基体 402 薄膜 403 有機レジスト 404 レジストパターン 405 エネルギー線 406 レジストパターン 407 薄膜パターン 408 有機レジストマスク 501 基体 502 堆積膜 505 光 507 原料ガス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体表面に水素原子を付与する表面処理
    を行った基体に、エネルギー線を選択的に照射し、前記
    基体表面にエネルギー線の照射された照射領域と非照射
    領域とを形成し、前記非照射領域上に選択的に薄膜を形
    成することを特徴とする薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記表面処理はフッ酸を用いて行うこと
    を特徴とする請求項1記載の薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記エネルギー線は電子ビームまたはイ
    オンビームであることを特徴とする請求項1記載の薄膜
    形成方法。
  4. 【請求項4】 前記薄膜はAlであることを特徴とする
    請求項1記載の薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記基体は半導体基体であることを特徴
    とする請求項1記載の薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記薄膜の形成は化学気相堆積法を利用
    して行うことを特徴とする請求項1記載の薄膜形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記化学気相堆積法は有機金属を原料と
    することを特徴とする請求項6記載の薄膜形成方法。
  8. 【請求項8】 前記有機金属はアルキルアルミニウムハ
    イドライドであることを特徴とする請求項7記載の薄膜
    形成方法。
  9. 【請求項9】 前記アルキルアルミニウムハイドライド
    はジメチルアルミニウムハイドライドであることを特徴
    とする請求項8記載の薄膜形成方法。
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