JPH0629221B2 - アルコキシル化エステルの接触製造法 - Google Patents

アルコキシル化エステルの接触製造法

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JPH0629221B2
JPH0629221B2 JP62181269A JP18126987A JPH0629221B2 JP H0629221 B2 JPH0629221 B2 JP H0629221B2 JP 62181269 A JP62181269 A JP 62181269A JP 18126987 A JP18126987 A JP 18126987A JP H0629221 B2 JPH0629221 B2 JP H0629221B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/31Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by introduction of functional groups containing oxygen only in singly bound form
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/66Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety
    • C07C69/67Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety of saturated acids
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、ヒドロカルビルオキシアルカン酸ヒドロカル
ビルの製造法に関する。
発明の背景 イオン交換樹脂の存在下にα,β−不飽和化合物を第一
アルコール又はジオールと反応させることは長らく知ら
れている。かくして、α,β−不飽和アルデヒド、エス
テル、ケトン及びニトリルは陰イオン又は陽イオン交換
樹脂の存在下に反応して付加生成物を形成することが知
られていた。
大阪ガス工業KKの特公昭51−30,046号が典型
的な文献であり、そしてこれは第四級強塩基性陰イオン
交換樹脂(−OH型)を触媒として使用するアルデヒド
とアルコールとの反応を示している。この文献は、水性
媒体中においてのアルデヒドとアルコールとの反応を開
示している。アルデヒドの転化率は高かつたけれども、
所望の転化生成物への転化率は一般には低かつた。
ケトンとアルコールとの反応は、シエル社の英国特許第
986,714号及びカナダ特許第725,216号両
方とも、1962年4月18日付出願の米国特許願第1
88,517号に基づく優先権を主張)によつて例示さ
れる。これらの文献では、触媒は、水酸化物型の強塩基
性陰イオン交換樹脂である。
ケトンをアルコールと反応させて付加化合物を形成する
ために水素型の強酸陽イオン交換樹脂を使用すること
は、エヌ・ビー・ロレツテ氏の米国特許第2,871,
269号に開示されている。この文献は、塩基性陰イオ
ン交換樹脂よりもむしろ酸性陽イオン交換樹脂が使用さ
れるという点で他のものとは異なる。エヌ・ビー・レロ
ツテ氏による同様の開示は、J.Org.Chem.,23,9
73(1958)に見い出される。
エステルとアルコールとの反応は、シー・ジエイ・シユ
ミドル氏外の米国特許第2,658,070号によつて
例示される。使用される触媒は、0℃〜90℃の温度範
囲において第四級アンモニウムアルコキシド基を有する
陰イオン交換樹脂である。この文献は、反応に対する温
度、アルコール対エステルモル比及び水の重要性につい
て何等認識していない。
ジエイ・ビー・チンダル氏の米国特許第2,430,4
36号は、pH約4とpH9との間の反応混合物pHに
おいて酸化メシチル及び脂肪族アルコールから4−メチ
ル−4−アルコキシ−2−ペンタノンを製造している。
この文献は、イオン交換樹脂触媒の使用を開示していな
い。
発明の詳細な記述 本発明は、ヒドロキシル又はアルコキシド型の強塩基性
陰イオン交換樹脂の存在下に一価又は二価アルコールを
α,β−不飽和エステルと反応させることによるヒドロ
カルビルオキシアルカン酸ヒドロカルビルの改良製造法
に関するものである。こゝに記載する特定の方法は、こ
れまで開示された方法についての改良であり、そして完
全に予想外で予測し得なかつた結果をもたらす。こゝに
記載した条件下に実施すると、これまで得られた反応速
度よりも4〜5倍程大きい反応速度で所望の生成物が得
られる。加えて、触媒寿命は意外で予測できない程大い
に高められ、転化率は異例な程高くなり、そして副生物
は最少の量で得られる。
反応は、次の一般式 〔式中、Rは直鎖若しくは分枝鎖一価アルキル基又は直
鎖若しくは分枝鎖二価アルキレン基又は二価ジアルキレ
ンエーテル若しくはポリアルキレンポリエーテル基又は
ベンジル基であり、R′は水素又はアルキル基であり、
R″はアルキル基又はフエニル基であり、そしてnは1
又は2の値を有する〕によつて表わされる。これらの基
は、以下で更に具体的に規定されている。
出発物質として用いられる一価アルコールは、一般式R
OH(こゝで、Rは、1〜8個の炭素原子好ましくは1
〜3個の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝鎖アルキル
基、又は環部分に低級アルキル置換基を含有する若しく
は含有しないベンジル基である)によつて表わされる。
好適な一価アルコールの例は、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、第
二ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、4−メチルベンジルアルコール等である。メタノー
ルはエステルのトランスエステル化を引き起こすことが
認められた。
出発物質として用いられる二価アルコールは、一般式H
O(RO)mH(こゝで、Rは1〜6個の炭素原子好ま
しくは2〜3個の炭素原子を有する二価アルキレン基で
あり、そしてmは1〜約10好ましくは1〜3の値を有
する整数である)によつて表わされる。好適な二価アル
コールの例は、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,3−プロピレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、ブチレングリコール、ベンチレングリコー
ル、ヘキシレングリコール等である。
出発物質として使用するα,β−不飽和エステルは、一
般式 (こゝで、R′は水素又は1〜3個の炭素原子を有する
アルキル基であり、R″は1〜8個の炭素原子好ましく
は2〜5個の炭素原子最つとも好ましくは2若しくは3
個の炭素原子を有するアルキル基又はフエニル基であ
り、そしてRは水素又はメチルである)によつて表わ
される。好適なエステルの例は、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、クロトン酸メチ
ル、2−ペンテン酸メチル、2−ヘキセン酸メチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル等である。
一価又は二価アルコールと不飽和エステルとの間の反応
では、1ヒドロキシル当量当り1当量の不飽和エステル
が要求される。しかしながら、一般には、操作及び取り
扱いを容易にし且つ温度制御を補助するために過剰のヒ
ドロキシル化合物が使用される。ヒドロキシル化合物対
エステルのモル比は、約3:1〜100:1好ましくは
約4:1〜60:1最とも好ましくは約8:1〜30:
1の間を変動してよいが、但し、少なくとも等しい反応
量のヒドロキシル化合物及び不飽和エステル化合物が使
用される。
反応に用いる触媒は、ヒドロキシル型若しくはアルコキ
シド型のどちらか又は両方の混合型の強塩基性陰イオン
交換樹脂である。これらの組成物は当業者には周知であ
り、そして多数のものが市場で入手可能である。これら
の陰イオン交換樹脂は、強塩基性官能基が構造中に組み
込まれた重合体主鎖を含有する。好ましい塩基性官能基
は、第四級アンモニウム塩基である。これらの樹脂は、
一般には、ヒドロキシル型で使用される。しかしなが
ら、これらは、所望の無水アルコールを樹脂に通すこと
によつてアルコキシド型に転化可能である。市場で入手
可能な樹脂の例は、“アンバーライト”(Amberlit
e)、“ダウエツクス”(Dowex)、“テユオライト
“(Duolite)、並びに当業者に知られた多くの他のも
のである。具体的には、“Dow-MSA-1”、“DOWEX
IX−8”、ローム・アンド・ハース社の“Amberlite
IRA−00”、“DOWEX2”、“Duolite A
−40”、“Duolite A−42”、“Nalcite SA
R”を挙げることができる。
樹脂は、粉末、ビーズ又は顆粒の形態にあつてよい。こ
れは、固定床反応系において又は分散若しくはスラリー
反応系において用いることができる。樹脂触媒の使用量
は、もちろん、用いる特定の反応体及びプロセスを行な
う際の反応条件に左右される。一般には、スラリー法を
用いるときには存在するエステルを基にして約0.1重量
%以下から約20重量%以上の量が使用され、そして反
応の完結時に触媒は慣用手段によつて取り出されそして
もし再生が要求されるならばその後に再循環させること
ができる。
本法は、一般には、固定床系を使用して典型的には塔又
はタンク反応器において実施される。典型的な具体例で
は、触媒床は、一般には、反応に使用しようとする乾燥
した所定のアルコールでフラツシングすることによつて
調製される。このアルコールは、所望ならば、他のアル
コールを含有することができ又は使用される不飽和エス
テルを少量含有することができる。次いで、床は、乾燥
窒素でフラツシングされ、脱イオン水でフラツシングさ
れ、再び乾燥窒素でフラツシングされた後に2〜10重
量%アルカリ金属か性水溶液で処理される。次いで、床
は、再び水洗され、窒素でパージされ、新鮮なアルコー
ル又はアルコール/エステル混合物でフラツシングされ
そして窒素でパージされる。次いで、これは、アルコー
ル流出物中の含水量が好ましくはアルコール供給原料中
の含水量以下になるまで、順々にアルコールで洗浄され
そして窒素でパージされる。洗浄成分は好ましくは無水
又はほとんど無水であるべきであり、そしてこれらは所
望ならば高められた温度において床に導入させることが
できる。このとき、触媒は使用できる状態にあり、そし
て自然発火を防止するために注意深く取り扱われなけれ
ばならない高活性物質である。連続使用間に反応速度は
低下しそして触媒の変質が認められる。これは、不飽和
エステルとヒドロキシル化合物との不完全反応(これに
ついては、回収された反応生成物混合物を未反応エステ
ル含量について分析することによつて調べられる)によ
つて証明される。通常、未反応エステルの漏出が約1重
量%又はそれ以上(所望ならば、数%の点まで)である
ときには、触媒床はこゝに記載の操作に従つて再生され
る。床の調製は、先に記載した操作に限定されない。と
云うのは、他の手順を用いても同じく良好な結果を得る
ことができるからである。
反応混合物中における水の存在はこの反応に深い影響を
及ぼすことが認められたが、これは文献にはこれまで報
告されていなかつたことである。この含水量は、触媒サ
イクルライフ、高い転化率及び効率の達成に重要である
が、これも当業者にはこれまで認識されていなかつたこ
とである。エステル及びアルコールの仕込量を基にして
約0.01重量%から約0.5重量%未満の含水量の維持によ
つて有意の改良がもたらされることが認められた。好ま
しくは、含水量は、約0.1重量%未満にすべきである。
また、初期供給原料混合物中におけるアルコール対α.
β−不飽和エステルのモル比は反応速度、触媒生産性及
び転化時間において予測し得ない役割を果たし、そして
高いモル比程有益であることも認められた。これを裏付
けるデータは、例24に見い出される。このモル比は、
約3:1〜約100:1であつてよい。
触媒失活は、間接的又は直接的になり得る。間接的失活
は、系における水の存在から生じ、そして温度の上昇に
応じて促進される。それ故に、約0.1重量%を越えた水
の存在は回避されるべきである。
直接的失活は、触媒分子中の塩基性基と反応して触媒を
不活性にする酸の存在によつて引き起こされる。かくし
て、系中の微量の遊離酸でも回避すべきである。酸が系
中に入り込む可能性がある1つの態様は、系中に存在す
る水による不飽和エステルの加水分解である。この理由
のために、含水量はできるだけ低く保たれるべきであ
る。水によつてエステルが加水分解されて酸を形成する
が、この酸は触媒上の塩基を置換して触媒を不活性にす
ることによつて触媒を中和する。高い温度ではこの反応
が急速に起こりそして触媒寿命を大きく減じ、かくして
頻繁な再活性化を必要とする。かくして、水及び酸の両
方とも、回避されるべき不純物である。
高い温度程、高い初期反応速度及び転化率を得るに有利
であることが知られているけれども、全反応速度及び転
化率は低い温度におけるよりも高い温度において低くな
る可能性があることが認められた。低い温度を供給原料
中の含水量及びアルコール対エステルモル比の適当な制
御と組み合わせると、高い温度で達成できるよりも5倍
以上程大きい予想外の反応速度並びに再活性化間の長い
触媒サイクル寿命をもたらす。反応のための温度は、約
−5℃以下〜約35℃好ましくは約5℃〜約30℃最と
も好ましくは約10℃〜約20℃であつてよい。たとえ
低い温度か有益であるとしても、ある点よりも下へのそ
の温度の低下は反応が生じるのを粗害することはこれま
で報告されていなかつた。かくして、約−5℃よりも低
い温度では、反応速度は有意に低下することが認められ
た。約50℃以上の温度では、触媒サイクル寿命は工業
的には受け入れ不可能である。
反応温度は、当業者に知られた手段によつて制御するこ
とができる。かくして、冷却手段は触媒床に若しくはそ
の周囲に存在してよく、又は温度は供給量及び(又は)
供給温度によつて制御することができる。この反応は発
熱反応であるので、温度制御のための用意をするのが好
ましい。温度制御のための都合のよい手段は、ヒドロキ
シル化合物と不飽和エステルとの予備混合した混合物を
約15℃よりも低い温度において触媒床に、触媒床から
出る反応混合物の温度が先に記載の温度範囲内に入るよ
うな速度で供給することである。
有機反応及び化学物質によくあることであるが、開始剤
又は安定剤は、供給原料、最終生成物及び反応プロセス
工程に存在させてよい。1種以上の開始剤を存在させて
よく、そして混合物が通常有効である。有機化学に精通
した人達に知られた通常の安定化用量が用いられる。開
始剤は、モノエチルヒドロキノン、フエノチアジン、ブ
チル化ヒドロキシトルエン、ヒドロキノン、ヒドロキノ
ンのモノメチルエーテル等である。
触媒は固体であるけれども、反応は本質上液相不均質反
応である。プロセスは、液状反応体の混合物を触媒の床
に通すことによつて又は反応体と触媒との混合物を撹拌
することによつて実施することができる。これは連続
式、半連続式又はバツチ式方法であつてよく、そして所
望生成物は固体触媒から容易に分離され、次いで再循環
され又は再生され次いで再循環される。通常、過剰のア
ルコールが使用されるが、これは反応における希釈剤と
して働く。ヒドロカルビルオキシアルカン酸ヒドロカル
ビルへのエステルの転化は本質上定量的であるので、回
収された反応混合物からの所望生成物の分離は、通常の
蒸留操作によつて容易に達成される。
反応は、減圧、大気圧又は加圧において実施することが
できるが、大気圧が最とも便利である。
反応時間は、当業者には知られているようにバツチの大
きさ、使用する反応体及び触媒の種類並びに温度に左右
される。
典型的な具体例では、約15:1モル比におけるヒドロ
キシル化合物及び不飽和エステルの開始剤含有溶液が約
5℃〜10℃に予冷され、そして本明細書に記載の如く
して調製され活性化されたヒドロキシル型の強塩基性陰
イオン交換樹脂の床に通される。この溶液は、触媒床か
ら出る反応混合物の流出温度が好ましく約20℃〜約2
5℃になるような割合で加えられた。対応するヒドロカ
ルビルオキシアルカン酸ヒドロカルビルへの不飽和エス
テルの転化率はほとんど100%であつた。次いで、ア
ルコール性混合物を蒸留して所望の生成物を回収した。
理解されることであるが、アルコール類と単一エステル
との混合物、又は単一アルコールとエステル類との混合
物、又はアルコール類とエステル類との混合物を使用す
ることができる。これは所望の最終生成物に完全に左右
され、そしてこの種の混合物は可能な分離問題によりこ
の種の混合生成物が望まれるときのみに一般に使用され
る。
製造されたヒドロカルビルオキシアルカン酸ヒドロカル
ビルは、一般式 〔式中、R、R′、R″、R及びnは先に定義された
意味を有する〕を有する。かゝる化合物の例は、以下に
示される部分を有しそしてRが水素又はメチルのどち
らかであつてもよいものである。
生成物は、優れた溶剤特性を有するエステルであり、か
くして被覆工業及びインキにおいて用途を有している。
次の実施例は、用いる種々の反応器及び反応系を記載し
そして本発明を更に例示するのに役立つものである。
2.54cm(ID)×76.2cm長さのステンレス鋼管状反応器
(反応器A)に、150mlの“DowexMSA−1”強塩
基性陰イオン交換樹脂を仕込んだ。この反応器には、供
給ポンプ、熱電対(触媒床の中央点及び頂部)並びに反
応体を導入しそして生成物を回収するのに必要な配管、
計器、ポンプ、弁及び受器を備えた。無水エタノール及
びアクリル酸エチルを含有する反応体供給原料を導入す
る前に、触媒床を900mlのエタノール、900mlの
水、900mlの4重量%水酸化ナトリウム水溶液、90
0mlの水及び900mlのエタノールで順次処理して床を
再生した。アクリル酸エチルは、開始剤として150pp
mのフエノチアジンを含有していた。
例1〜17 反応器Aを使用しそして供給原料中のアクリル酸エチル
の濃度及び供給速度(LHSV Hr-1で表現)を変えて
一連の実施例を実施して触媒床サイクル寿命及び床で発
生する温度に及ぼすそれらの影響並びに床サイクル寿命
に及ぼす温度の影響を調べた。触媒床サイクル寿命は、
アクリル酸エチル漏出によつて測定される。反応器の頂
部から出る生成物混合物中に見い出される未反応エステ
ルの量が約1重量%又は予め選定した高い値になると、
これは触媒床サイクル寿命の尺度であつた。この点に達
する時間(hr)は、床サイクル寿命として記録され
る。触媒床を再生するのに要する時間及び費用のため
に、工業的な実施では約50時間未満の触媒床サイクル
寿命は経済的には受け入れ不可能である。得られた結果
は、公然と入手できる情報からは完全に予測し得ないも
のであつた。約35℃よりも低い平均触媒床温度では約
1重量%のアクリル酸エチル漏出で約50時間よりも大
きい触媒床サイクル寿命値が得られることが分かつた
(例1〜10)。約35℃よりも高い平均触媒床温度で
は、50時間よりも小さい触媒床サイクル寿命値が得ら
れた(例11〜17)。
表Iは、この一連の実施例についてのデータ及び得られ
た結果を要約したものである。
EA =アクリル酸エチル LHSV=液体毎時空間速度; 反応器へ供給される液体容量/触媒容量/hr 漏出EA%含量=報告された触媒床サイクル寿命での生
成物流れ中のEA含量 次の説明は、表Iに示した各例にあてはまる。
例1:反応は、117〜119時間の全反応時間の間で
1.2%のEA漏出が生じるまで2.0のLHSV Hr-1において
100時間を越えて続けられた。
例2:1.75のLHSV Hr-1において例1と同じ。117時
間の全反応時間において1.9%のEA漏出が認められ
た。
例3:エステルは、10〜20ppmのヒドロキノンのモ
ノメチルエーテル及び15ppmのフエノチアジンを開始
剤として含有していた。
例4:本例では、供給原料は85〜90重量%のメタノ
ール及び10〜15重量%のアクリル酸エチルを含有し
ていた。触媒床は、4のLHSV Hr-1において98時間の
全反応時間でなお活性であつた。この時点において、生
成物流れ中のEA漏出は0.4重量%でありそしてアクリ
ル酸メチル含量は1.5重量%であつた。
例5:本例は、1.7のLHSV Hr-1で続けられた。95時間
後、観察されたEA漏出は2.4重量%でありそして97
時間後それは3.1重量%であつた。
例6:100時間及び0.65のLHSV Hr-1において、EA
漏出は4重量%であつた。
例7:この実験前に、触媒床は、先に記載の如く再生前
に6床容量の1%酢酸水溶液で処理された。71時間及
び2.0のLHSV Hr-1において、EA漏出は2.4重量%であ
つた。
例8:この実験前に、再生された床は、アクリル酸エチ
ルの1%エタノール溶液で洗浄された。80時間及び0.
9のLHSV Hr-1において、EA漏出は3.4重量%であつ
た。
例9:本例では、供給原料中の含水量は、0.05〜0.1重
量%の間でありそして30℃に加熱された。58時間及
び1.7のLHSV Hr-1において、EA漏出は0.84重量%であ
つた。例17の説明参照。
例10:表に示される温度において反応の初めの49時
間後に触媒床を45℃に加熱することによつて、触媒床
温度を高くする効果を調べた。触媒は、温度を上昇させ
てから3時間で完全に不活性化された。
例11:触媒床は適当に乾燥されずに0.26重量%の水を
含有し、かくして所望よりも悪い結果が得られたことの
原因である。
例12:36時間〜43時間の間の反応時間において、
EA漏出は0.15〜7重量%であつた。
例13:この実験は、34時間後に止められて週末にわ
たつて室温で放置され次いで再開された。合計49時間
の供給後、EA漏出は10重量%であつた。
例14:23〜36時間の反応時間で、EA漏出は0.13
重量%から7重量%になつた。
例15:この実験では、供給原料は33〜34℃の温度
で加えられた。
例16:この実験では、供給原料は41℃の温度で加え
られた。
例17:この例では、供給原料中の含水量は0.45重量%
であつた。13時間及びLHSV Hr-1において、EA漏出
は10.5重量%であつた。本例と例9とを比較すると、供
給原料流れ中の高い含水量の有害な影響が示されてい
る。
供給原料を予備冷却する有益な影響は明らかである。こ
れは、長い触媒床サイクル寿命をもたらす。また、水分
の有害な影響も明らかである。例1〜17で製造された
3−エトキシプロピオン酸エチルは、蒸留によつて回収
された。
例18 反応供給原料中における最終生成物の存在の影響を調べ
るために反応を実施した。本例では、反応器Aが使用さ
れ、そして供給原料は2の平均LHSV Hr-1で反応器に導
入された61重量%のエタノールと15.9重量%のアクリ
ル酸エチルと23.1重量%の3−エトキシプロピオン酸エ
チルとの混合物であつた。供給原料中の含水量は、0.04
重量%であつた。ときどき、生成物流れの試料をアクリ
ル酸エチル(EA)及び3−エキトシプロピオン酸エチ
ル(EEP)含量について分析した。反応は、高いアク
リル酸エチル漏出のために40時間で停止された。デー
タ及び結果を表IIに示す。
この48時間の反応期間後、床を再生しそして同じ条件
下に供給を再開した。反応供給原料を15重量%のアク
リル酸エチル及び85重量%のエタノールまで装入し
た。50時間後アクリル酸エチル漏出は0.08重量%であ
り、68時間では0.15重量%、72時間では0.18重量
%、94時間では0.38重量%、142時間では2.9重量
%そして160時間では6.7重量%であつた。供給原料
は、予備冷却され7℃で加えられた。
触媒床(反応器B)の温度制御が可能な第二の反応器を
準備した(反応器B)。この反応器は、0.9cmの内径を
有する43cm長さのステンレス鋼U字管であり、そして
熱電対、触媒を収容する反応器に入る前に反応体混合物
を予備冷却するのに必要な冷却管、並びに反応体を導入
し生成物を回収するための配管、計器、ポンプ、弁及び
受器を備えていた。反応器及び冷却管は、冷却浴中に十
分に浸漬された。充填した触媒は、25mlの“Dowex
MSA−1”強塩基性陰イオン交換樹脂であり、そして
すべての水分を置換するために250mlの無水エタノー
ルでパージされた。
例19〜21 反応器Bを使用して、エタノール中に15重量%のアク
リル酸エチルを含有する供給原料から3−エトキシプロ
ピオン酸エチルを製造した。含水量は0.05重量%であつ
た。温度の影響を調べると、反応を実施する際の温度が
増大するにつれて触媒床サイクル寿命が低下することが
認められた。これらの実験からのデータは、反応器の形
状における有意差のために例1〜17からのデータとは
直接比較させることができない。しかしながら、これら
は互いに比較させることができる。この反応器の小さい
寸法及び触媒の粒度のために、大きい表面対容積帯域の
結果として床を通る反応体の過度のチヤンネリングが生
じる。それにもかゝわらず、データによれば、触媒サイ
クル寿命に及ぼす温度の影響が示されている。表III
に、約2LHSV Hr-1の供給速度におけるデータ及び結果
を要約する。
表から分るように、温度の上昇は触媒寿命を短かくす
る。例19では、反応器を追加的な期間使用し続けるこ
とが予測されるが、実験は、表示の反応時間及びEA漏
出後に任意に停止された。より効率的な(大型の)反応
器の使用は、チヤンネリング問題を回避しそして長い触
媒サイクル寿命を提供したはずである。温度に対する触
媒サイクル寿命の感受性が明らかである。
例22 例19を反復することによつて反応系中の高い含水量の
影響を調べたが、しかしこの場合には供給原料の含水量
は0.05重量%から0.14重量%に増大された。反応は、1
6℃の触媒床温度において実施された。触媒サイクル寿
命は、28時間(例19における52時間と比較して)
で1重量%そして52時間(例19における131時間
と比較して)で3重量%のアクリル酸エチル漏出によつ
て証明されるように著しく低下した。水に対する触媒サ
イクル寿命の感受性が明らかである。
例23 長さ50cmで直径5cmの水ジヤケツト付き反応器(反応
器C)に、1の“Dowex MSA-1”強塩基樹脂を装填し
た。樹脂を2,000mlのエタノール、2,000mlの水、3,800m
lの4重量%水酸化ナトリウム水溶液及び5,000mlのメタ
ノール−エタノール混合物で順次処理した。この反応器
を使用して、アクリル酸エチル並びにメタノール及びエ
タノールの両方を含有する混合物を反応させて3−メト
キシプロピオン酸エチルと3−エトキシプロピオン酸メ
チルと3−エトキシプロピオン酸エチルと3−メトキシ
プロピオン酸メチルとの混合物を製造した。各実験にお
いて、表IVに記載した成分を含有する約7.5の供給原
料溶液を用いた。各実験の終りにおいてアクリル酸エチ
ル漏出の問題は全くなかつた。混合物は、アルコールを
除去する蒸留によつて回収された。
例24 500mlのカバー付き滴下漏斗に水酸化物型の“Dowex
SBR”強塩基性陰イオン交換樹脂を200ml入れ、
そしてその樹脂に500mlの蒸留水を200ml/hrの
速度で通すことによつて洗浄した。次いで、流出物の分
析が0.1重量%の含水量を示すまでほゞ同じ速度におい
て樹脂を乾燥エタノールでフラツシングした。合計1,17
0mlの乾燥エタノールを使用した。次いで、湿つた樹脂
を、ガス流入管及びガス流出管を備えた密封管に入れ
た。このガス流入管には多孔質フイルターが備えられ、
その端部は樹脂床の底部に伸びている。ガス流入管を経
て乾燥窒素を通しそして樹脂を室温において一液パージ
してそれを乾燥させた。
250mlの丸底反応フラスコに、水冷凝縮器、温度計、
流入隔壁及び磁気撹拌機を備えた。反応器を冷却浴中に
浸漬し、そして上で調製した樹脂触媒の5ml部分を加え
次いでアクリル酸エチル、エタノール及びトルエンを以
下に記載の量で加えた。次いで、反応混合物を撹拌し、
定期的にサンプリングしそして分析して初期供給原料中
のアクリル酸エチルの濃度及び温度が転化率に及ぼす影
響を調べた。
実験A及びBでは、反応器に△9gのアクリル酸エチ
ル、49gのエタノール及び2gのトルエンを不活性溶
剤として装入した。アルコール対アクリレートのモル比
は2.17:1であつた。実験Aは25℃で実施されそして
実験Bは41℃で実施された。生成物である2−エトキ
シプロピオン酸エチルへのアクリル酸エチルの転化率の
尺度として、ときどき試料を取り出して未反応アクリル
酸エチルの重量%について分析した。結果を以下に示
す。
表から分るように、高い温度では反応転化速度が初期に
おいて速い。しかしながら、触媒は、短かい期間で失活
する。このことは、320分後の反応混合物中の未反応
アクリル酸エチルの濃度が高くそして25℃(実験A)
での反応は本質上完全で1,290分後の未反応アクリル酸
エチルが僅か0.3重量%であるのに対して、41℃(実
験B)ではなお3.9重量%の未反応アクリル酸エチル即
ち加えた元のアクリル酸エチル(未反応の)の量のほゞ
8%が存在していたによつて証明される。
実験C及びDでは、反応器に19.6gのアクリル酸エチ
ル、78.4gのエタノール及び2gのトルエンを装入し
た。モル比は、8.7:1であつた。実験Cは21℃で実
施され、そして実験Dは41℃であつた。実験A及びB
で行なつたように試料を取り出して分析した。結果を以
下に示す。
データから分るように、高い温度では、初期において速
い反応転化率が存在する。しかしながら、こゝで用いる
供給原料の高いエタノール対アクリル酸エチルモル比で
は触媒は失活されずそして短かい期間でアクリル酸エチ
ルの完全転化が生じる。実験C及びDのデータを実験A
及びBのデータと比較すると、かゝる高いモル比を高い
温度と併用することによつて得ることができる利益が示
されている。
五番目の実験である実験Eは、中間のモル比及び温度に
おいて実施された。この場合には、反応器に34gのア
クリル酸エチル、64gのエタノール及び2gのトルエ
ンを装入した。アルコール対アクリレートのモル比は4.
1:1であり、そして反応は31℃で実施された。結果
を以下に示す。
データによると、これらの条件下における短時間での比
較的速い反応速度及び短かい転化期間が示されている。
実験Eからの触媒を乾燥後に再生せずに再循環する影響
を確めるために実験を実施した。反応は全く認められ
ず、触媒は完全に失活状態になつた。
例25 メタノール中に15重量%のメタクリル酸メチルを含め
た混合物を触媒床に1.5の平均LHSV Hr-1で供給すること
によつて2−メチル−3−メトキシプロピオン酸メチル
を製造するのに反応器Aを使用した。入口温度は60℃
であり、平均中央点温度は30℃であり、そして平均頂
部温度は27℃であつた。触媒床サイクル寿命は11時
間であり、そしてメタクリル酸メチル漏出は3.8重量%
であつた。メタクリル酸メチルの使用では、アクリレー
トと比較してその低い反応性の故に高い供給温度が要求
される。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式ROHの一価アルコール又は式 HO(RO)H(ここで、mは1〜約10の値を有す
    る)の二価アルコールと式 のα,β−不飽和エステルとを水酸化物又はアルコキシ
    ド形態の強塩基性陰イオン交換樹脂触媒と接触させて反
    応させることによる式 [式中、nは1又は2の値を有し、Rは(i)1〜8個の
    炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖一価アルキル基、(ii)
    二価アルキレン若しくは二価ジアルキレンエーテル又は
    二価ポリアルキレンポリエーテル基(アルキレン基は1
    〜6個の炭素原子を有する)又は(iii)ベンジル基であ
    り、R′は(i)水素又は(ii)1〜3個の炭素原子を有す
    るアルキルであり、R″は(i)1〜8個の炭素原子を有
    する直鎖若しくは分枝鎖アルキル基又は(ii)フェニル基
    であり、そしてRは水素又はメチルである] のヒドロカルビルオキシアルカン酸ヒドロカルビルの製
    造法において、反応を約0.01〜約0.1重量%の水
    分率及び約3:1〜約100:1のアルコール対エステ
    ルモル比において約−5℃〜約35℃の温度で実施する
    ことを特徴とするヒドロカルビルオキシアルカン酸ヒド
    ロカルビルの製造法。
  2. 【請求項2】温度が約5℃〜約30℃である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】温度が約10℃〜約20℃である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】ROHがメタノールである特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】ROHがエタノールである特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】ROHがメタノールとエタノールとの混合
    物である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】HO(RO)Hがエチレングリコールで
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 がアクリル酸エチルである特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 がアクリル酸エチルである特許請求の範囲第3項記載の
    方法。
  10. 【請求項10】ROHがメタノールである特許請求の範
    囲第9項記載の方法。
  11. 【請求項11】ROHがエタノールである特許請求の範
    囲第9項記載の方法。
  12. 【請求項12】ROHがメタノールとエタノールとの混
    合物である特許請求の範囲第9項記載の方法。
  13. 【請求項13】 がアクリル酸エチルである特許請求の範囲第2項記載の
    方法。
  14. 【請求項14】ROHがメタノールである特許請求の範
    囲第13項記載の方法。
  15. 【請求項15】アルコール対エステルのモル比が約4:
    1〜約60:1である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  16. 【請求項16】アルコール対エステルのモル比が約8:
    1〜30:1である特許請求の範囲第1項記載の方法。
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