JPH06293253A - 圧力制御アクチュエータおよびこれを用いたブレーキ制御装置 - Google Patents

圧力制御アクチュエータおよびこれを用いたブレーキ制御装置

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JPH06293253A
JPH06293253A JP10514593A JP10514593A JPH06293253A JP H06293253 A JPH06293253 A JP H06293253A JP 10514593 A JP10514593 A JP 10514593A JP 10514593 A JP10514593 A JP 10514593A JP H06293253 A JPH06293253 A JP H06293253A
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JP
Japan
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chamber
pressure
piston
control
valve
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JP10514593A
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Masahiro Tsukamoto
雅裕 塚本
Takayuki Watanabe
隆行 渡辺
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ABS、トラクションの両制御を可能とし、
しかもABS制御中に運転手がブレーキペダルを離して
も作動液中に気泡が生じないようにする。 【構成】 シリンダ8の第1室14を管路29でマスタ
ーシリンダ方向に自由流れの第1チェック弁を備える図
示しない第1カット弁に接続し、第2室15を管路28
で図示しない第2カット弁22を介して第1室に接続す
る。さらに第2室15は管路44で第2室方向に自由流
れの図示しない第2チェック弁を介してマスターシリン
ダの作動液リザーバに接続される。第1、第2カット弁
を閉鎖しピストン駆動で第2室の容積を拡大させるAB
S制御中に、急激にペダル開放されても、第1室の作動
液が第1チェック弁を経て抜けるとき、ホイールシリン
ダ5につながる第2室には作動液リザーバから作動液が
第2チェック弁を経て補充されるので、負圧による気泡
発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のブレーキ制御装
置などに用いられる圧力制御アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧力制御アクチュエータ
としては、例えば特願平3−78386号に提案されて
いるようなブレーキ制御装置に用いられたブレーキアク
チュエータがある。これを図6、7に基づいて説明す
る。 ここでは各車輪毎にブレーキアクチュエータが設
けられ個別に制御されるがその1輪についてのみ示して
ある。矢印で示される他輪へ接続される管路にも同じも
のが設けられる。
【0003】図6に示すマスターシリンダ202はブレ
ーキペダル201の踏力に応じた液圧PMを管路203
に出力する圧力源である。またブレーキアクチュエータ
ユニット204のうち、図7に示すアクチュエータ本体
204Aには、供給されるブレーキ液圧に応動して車輪
のブレーキディスク207を制動するホイールシリンダ
205が管路206により接続されている。
【0004】ブレーキアクチュエータユニット204
は、マスターシリンダ202とホイールシリンダ205
間の液圧回路の途中に配される第1、第2カット弁22
0、222を有するバルブ部204Bと、制御シリンダ
208を含むアクチュエータ本体204Aと、制御シリ
ンダ208のピストン209を駆動するピストン駆動手
段240、ならびにアキュムレータ204Cで構成され
る。アクチュエータ本体204Aは、バルブ部204B
と管路228、229を介して接続され、また、その制
御シリンダ208の後述の第2室215が、ホイールシ
リンダ205と接続される。バルブ部204Bの第1、
第2のカット弁220、222およびピストン駆動手段
240は、コントローラ234により制御される。
【0005】制御シリンダ208にはピストン209が
摺動自在に嵌合され、両側に液室としての第1室21
4、第2室215を画成してある。ピストン209の両
端からはピストンロッド216、217が延び、ピスト
ンロッド216、217にはそれぞれ反対方向にばね2
18、219を作用させ、これによりピストン209を
図7図示の中立位置に保持する。
【0006】制御シリンダ208の第1室214は、ア
キュムレータ204Cと接続するとともに、図6のバル
ブ部204Bの第1カット弁220を介してマスターシ
リンダ圧の管路203に接続し、第2室215はホイー
ルシリンダ205に至るブレーキ液圧用の管路206へ
接続するとともに、バルブ部204Bの第1カット弁2
20、および第2カット弁222を介してマスターシリ
ンダ圧の管路203に接続する。アキュムレータ204
Cは制御シリンダ208の第1室214から作動液
(油)が流れ込むと、ばね226が圧縮されてピストン
225が移動し、上記第1室214の圧力変化をばね2
26の撓み分のみに抑える働きをする。
【0007】第2カット弁222は、そのプランジャ2
22aがばね222bにより図6に示した開弁位置に付
勢されており、後述のコントローラ234よりの指令電
流が与えられると、ソレノイド222cの励磁(ON)
によりプランジャ先端をバルブシート222dに着座さ
せて閉じられる常開電磁弁となっている。一方、第1カ
ット弁220は、オペレートチェック弁としても機能
し、制御シリンダ208からマスターシリンダ202へ
の作動液(油)の流通は許し、逆方向への流通は許さな
い。
【0008】第1カット弁220は、コントローラ23
4からの指令電流が0のときには開弁状態にあるが、コ
ントローラから電流が与えられると、プランジャ220
aが右限位置へと移動し、これに伴いポペット弁体22
1aもばね221bにより右方向へ移動する。ポペット
弁体221aがポート221eを閉じ前述の液圧の通路
203が遮断される。この状態では、第1カット弁22
0はオペレート操作のないチェック弁と同じ構成とな
る。
【0009】第1カット弁220は、通電時には上記の
ように閉じられ、その状態でマスターシリンダ側のポー
ト221cの圧力が第2カット弁222側のポート22
1fの圧力より高い場合には、その圧力差でポペット弁
体221aが図6中右方向へ押さえつけられ、これによ
り両ポート221c、221f間を閉じ、その自閉状態
を維持する。一方、第2カット弁222側のポート22
1fの圧力が相対的に高い場合には、ポペット弁体22
1aが図6中左方向へ押し退けられる結果、そのときは
励磁されている状態でも両ポート221c、221f間
が連通する。
【0010】第1カット弁220のポート221fは第
2カット弁222のポート222eに接続し、第2カッ
ト弁222のポート222gを介して管路228、ポー
ト224aを経て制御シリンダ208の第2室215へ
接続する。室215はポート224cを通しホイールシ
リンダ205と接続される。また、上記ポート221f
は、その第1カット弁内を直接通過し、ポート222h
を介して管路229、ポート224bにより直接制御シ
リンダ208の第1室214に接続する。室214は、
既述のとおりアキュムレータ204Cと接続される。
【0011】図7に示されるように、ピストン209の
ロッド217の先端部には、ボールねじ217aを形成
し、これにボールナット230を螺合してある。このボ
ールナット230は軸線方向の移動は禁止しながら回転
自在に支持され、トルクモータ232で回転され、その
トルクがピストン209の推力として与えられる。
【0012】コントローラ234からは、第1カット弁
220、第2カット弁222の開閉、およびトルクモー
タ232に与える推力指令(駆動指令)が出力される。
コントローラ234は、車輪の検出スリップ状態が予め
定めたある状態以上となったときに、前述のオペレート
チェック弁とした第1カット弁220を閉じるように制
御し、かつトルクモータ232への駆動指令値が0、ま
たは制御シリンダ208の第2室215を収縮させて増
圧するとき開くように、該第1カット弁を制御する。ま
た、第2カット弁222側については、これをトルクモ
ータ232への駆動指令値が0、または0近傍のときの
み開くようにし、それ以外のときは閉じているように制
御する。
【0013】トルクモータ232への駆動指令値は、車
輪のスリップ状態あるいは空転状態を所定の適正範囲内
に保つような値として計算される。また、スリップ状態
を最適にするために計算された駆動指令値が制御シリン
ダ208の第2室215を収縮させる指令となった場
合、または空転状態を最適にするために計算された駆動
指令値が制御シリンダ208の第2室215を拡大させ
る指令となった場合には、各々指令値を0とする。さら
にまた、第1カット弁220に対する制御では、車輪の
スリップ状態が予め定められたある状態を下回った時に
も該カット弁を開くような制御を実行する。
【0014】上記従来の構成において、車両の状態を常
時監視するため、実車速値を各車輪速センサ235によ
り得た車輪速VW の平均値から求めたうえ、 S=(実車速−車輪速)/実車速 により車輪のスリップ率Sがコントローラ234で演算
される。スリップ率Sがしきい値S1以上のときは、車
輪ロックに至るとみて、アンチスキッド制御(ABS)
ルーチンへ制御を進めるべく、第1カット弁220と第
2カット弁222が閉じられるとともに、トルクモータ
232もコントローラ234で計算された最適スリップ
率を実現すべきブレーキ圧力PW に見合うマイナス方向
の電流値が指令される。
【0015】すると、マスターシリンダ202からの圧
力PM は、第1カット弁220で遮断されるとともに、
第2カット弁222により第1室214と第2室215
とが遮断される。 そして、トルクモータ232へのマ
イナス方向電流値により、ピストン209は図7におい
て右方向へ駆動される。これにより、第2室215の容
積が増加してホイールシリンダ205の圧力が始めに第
2カット弁222によって密閉された圧力PM よりも低
くなる。そして先にコントローラ234で計算された圧
力PW まで減圧される。
【0016】したがって、ホイールシリンダ205も圧
力PW まで減圧されるので、スリップ率Sが減少するこ
とにより車輪が操縦可能な最適なグリップ率を保ちなが
ら車両が減速される。 もし第1室214の圧力がマス
ターシリンダ202の圧力よりも上昇する場合には、第
1カット弁220が閉鎖されていても、チェック弁21
が開いて作動液はマスターシリンダ202へ戻される。
この間ピストン209に作用する力は、図7においてピ
ストン209が右方へ変位したために発生する第1室2
14と第2室215間の圧力差に相当する力と、ばね2
18、219の差力とがピストン209を左方向へ付勢
し、トルクモータ232のトルクがトルク推力変換機構
240で変換された力とバランスしている。
【0017】次に、トラクション制御(TRC)は、車
輪の空転を検出するところから開始される。空転が検出
され、それが所定のしきい値に達したら、空転を止め最
適な駆動状態となるのに必要な制動圧力値をコントロー
ラ234で計算し、その制動圧力値に見合った正の電流
値をトルクモータ232に指令するとともに、第2カッ
ト弁222を閉じる。これにより、ピストン209は図
7において左方向へ移動するから、第2室215の圧力
が上昇する。そして、ホイールシリンダ205が押され
てブレーキがかけられ、空転を抑さえるように作動す
る。
【0018】なお、トラクション制御時は、第1カット
弁220は開放されて殆どの場合第1室214の圧力は
0であるから、ピストン209に関しては、第2室21
5の圧力による力とばね218、219の差力との右方
向へ付勢する力とトルク推力変換機構240を介したト
ルクモータ232の力がバランスしている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のブ
レーキ制御装置では、アンチスキッド制御中に、運転者
がブレーキングする必要がないと感じてブレーキペダル
201を急激に弛めたり、あるいは離したりすると、第
1室214の作動液が第1カット弁220のチェック弁
221を開けてマスターシリンダ202へ逃げてしま
う。すると、第1室214の圧力が激減するのでピスト
ン209の力のバランスが狂い、ピストン209は突然
飛び出すように右方向へ変位させられる。
【0020】そうすると、第2室215の圧力が負圧、
すなわち真空になってしまう。したがって、第2室21
5に接続されているホイールシリンダ205の圧力も真
空になる。もちろんホイールシリンダ205の圧力が真
空になれば、スリップ率Sもやがて0になるから、アン
チスキッド制御は解除され、第1、第2カット弁22
0、222が開になるとともに、トルクモータ232へ
の電流値も0になる。その結果、やがてはピストン20
9がばね218、219の付勢力により中立位置に戻さ
れて次の制御に対処できるようになる。
【0021】しかし、一時的にはホイールシリンダ20
5内の作動液は真空状態に置かれる。液圧ブレーキ系の
液室や管路が真空になると、作動液に溶け込んでいる空
気が折出されたり、キヤビテーションが発生してホイー
ルシリンダ205内に気泡ができてしまう。したがって
本発明は、上記の問題点に鑑み、減圧制御中に急激な入
力変化があった場合にも作動液に気泡が発生することの
ないようにした圧力制御アクチュエータを提供すること
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、操作子に加えられた操
作力を液圧に変換する液圧変換装置と、前記液圧を作用
力に変換する作用子との間を結ぶ流路に配置されて前記
作用力を制御するための圧力制御アクチュエータであっ
て、アキュムレータと、ピストンによって第1室と第2
室に区画され、前記ピストンを所定の中立位置に付勢す
るリターンスプリングを備え、前記第1室が前記アキュ
ムレータと液圧変換装置の双方に接続され、前記第2室
が前記作用子と第1室との双方に接続された制御シリン
ダと、前記ピストンを駆動するピストン駆動手段を備
え、前記液圧変換装置と第1室とを結ぶ管路に前記液圧
変換装置方向へフリーフローとした第1チェック弁を備
える第1カット弁が設けられ、前記第1室と第2室とを
結ぶ管路に第2カット弁が設けられ、前記第2室がさら
に該第2室方向へフリーフローとされた第2チェック弁
を介して前記液圧変換装置に設けられた作動液リザーバ
と接続されている圧力制御アクチュエータとした。
【0023】また請求項2に記載の発明は、車両のブレ
ーキペダルに加えられた操作力を液圧に変換するマスタ
ーシリンダと、前記液圧をブレーキ力に変換するホイー
ルシリンダと、アキュムレータと、ピストンによって第
1室と第2室に区画され、前記ピストンを所定の中立位
置に付勢するリターンスプリングを備え、前記第1室が
前記アキュムレータとマスターシリンダの双方に接続さ
れ、前記第2室が前記ホイールシリンダと第1室との双
方に接続された制御シリンダと、前記ピストンを駆動す
るピストン駆動手段を備え、前記マスターシリンダと第
1室とを結ぶ管路に前記マスターシリンダ方向へフリー
フローとした第1チェック弁を備える第1カット弁が設
けられ、前記第1室と第2室とを結ぶ管路に第2カット
弁が設けられ、前記第2室がさらに該第2室方向へフリ
ーフローとされた第2チェック弁を介して前記マスター
シリンダに設けられた作動液リザーバと接続されている
圧力制御アクチュエータと、車輪の所定のスリップ状態
を検出して、前記第1カット弁および第2カット弁を閉
鎖させるとともに、第2室の容積を拡大させる方向にピ
ストン駆動手段を駆動し、車輪の所定の空転状態を検出
して、第2カット弁を閉鎖させるとともに、第2室の容
積を減少させる方向にピストン駆動手段を駆動する制御
手段とを有するブレーキ制御装置とした。
【0024】
【作用】請求項1に記載の圧力制御アクチュエータで
は、通常、第1カット弁および第2カット弁が開放の状
態で液圧変換装置で発生した液圧が制御シリンダ内の第
2室を経て作用子に伝達される。第2カット弁を閉鎖す
るとともに、ピストン駆動手段でピストンを第2室の容
積を減少させる方向に変位駆動させると、液圧変換装置
による液圧の発生の有無にかかわらず第2室したがって
作用子への圧力が増圧される。このあと第2カット弁を
開放し、ピストン駆動手段の駆動を0にすると、ピスト
ンはリターンスプリングの付勢力によって中立位置に戻
されて通常の状態となる。
【0025】次に、液圧変換装置からの液圧が作用子に
伝達されている状態で、第1カット弁および第2カット
弁の双方を閉鎖するとともに、ピストン駆動手段でピス
トンを第2室の容積を拡大させる方向に変位駆動させる
と、第2室したがって作用子への圧力は液圧変換装置で
発生した液圧よりも減圧される。このあと第1カット弁
および第2カット弁を開放し、ピストン駆動手段の駆動
を0にすると、ピストンはリターンスプリングの付勢力
によって中立位置に戻される。
【0026】一方、上記の第1カット弁および第2カッ
ト弁の双方を閉鎖して第2室を減圧させている状態にお
いて、液圧変換装置で発生している液圧を急減したとき
には、第1室の圧力は第1チェック弁を介して、液圧変
換装置側へ抜ける。このときピストンはピストン駆動手
段により第2室の容積を拡大させる方向に付勢されてお
り第2室が負圧方向へ加速される傾向となるが、しか
し、第2室が大気圧以下になると液圧変換装置の作動液
リザーバから作動液が第2チェック弁を押し開けて第2
室方向へ補充される。したがって、第2室および作用子
の圧力が負圧あるいは真空となることがないから、作動
液中に気泡発生による液体剛性の失陥などのおそれがな
い。
【0027】請求項2に記載のブレーキ制御装置では、
マスターシリンダで発生した液圧は通常開放状態の第1
カット弁および第2カット弁を経由して制御シリンダ内
の第2室からホイールシリンダに伝達されて、ブレーキ
が作動する。車輪が路面に対して空転を始めると、トラ
クション制御に切り換えられる。ここでは、制御手段か
らの指令により第2カット弁が閉鎖されるとともに、ピ
ストン駆動手段は第2室の容積を減少させるようにピス
トンを変位させるので、第2室とホイールシリンダの圧
力は、マスターシリンダが圧力を発生していない場合に
も増圧される。
【0028】これにより、車輪にブレーキがかかり空転
が改善される。空転が所定範囲に低下すると、第2カッ
ト弁が開放されるとともに、ピストン駆動手段の作用力
が0にされてトラクション制御が解除されるから、ピス
トンはリターンスプリングの付勢力によって中立位置に
戻されて通常の制御状態となる。
【0029】次に、通常の制御状態において、マスター
シリンダからの液圧がホイールシリンダに伝達されてい
るブレーキイング中に、所定の車輪スリップ状態が発生
すると、アンチスキッド制御に入る。ここでは、第1カ
ット弁および第2カット弁が閉鎖されるとともに、ピス
トン駆動手段により第2室の容積が拡大されて、第2室
とホイールシリンダの圧力がマスターシリンダで発生さ
れた液圧よりも減圧される。これにより、ブレーキ力が
弱まってスリップ率が改善される。そしてスリップ率が
0近くなると、アンチスキッド制御が解除され、第1カ
ット弁および第2カット弁が開放されるとともに、ピス
トン駆動手段の力が0になり、ピストンはリターンスプ
リングの付勢力によって中立位置に戻される。
【0030】アンチスキッド制御中に運転者が急にブレ
ーキペダルへの操作力を抜いてしまったときには、前述
したように、第1チェック弁を介しての第1室の圧力抜
けに起因する第2室の容積急増に対して、第2チェック
弁を介してマスターシリンダの作動液リザーバから作動
液が補充されるから、第2室およびホイールシリンダが
負圧などになることがない。したがって作動液中の気泡
発生によるブレーキ不具合を招かない。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1、図2は車両のブレーキ制御装置に適
用した実施例を示す。マスターシリンダ2は通常フェー
ルセーフのためプライマリとセカンダリの2系統があ
り、1系統が車両のFr(前)2輪、他方がRr(後)
2輪、または1系統がFr/RH(前右)とRr/LH
(後左)に接続される。図1、図2においてはセカンダ
リ側の1輪についてのみ示し、矢印で示される他輪にも
同じものが接続されているものとする。
【0032】マスターシリンダ2は発明の液圧変換装置
を構成し、後述の操作子としてのブレーキペダル51の
踏力に応じた液圧PM を管路3に出力する圧力源であ
る。また、圧力制御アクチュエータをなすブレーキアク
チュエータユニット4はアクチュエータ本体4Aを有
し、このアクチュエータ本体4Aには、各車輪毎に制動
力を与えるホイールシリンダ5が接続されている。ホイ
ールシリンダ5は、マスターシリンダ2の液圧PM をブ
レーキアクチュエータユニット4により制御して得られ
る管路6へのブレーキ液圧に応動し、車輪とともに回転
するブレーキディスク7を制動するようになっている。
【0033】ブレーキアクチュエータユニット4は、後
述のコントローラ34とともにブレーキ制御装置を構成
するもので、マスターシリンダ2とホイールシリンダ5
間の液圧回路の途中に配される第1、第2カット弁2
0、22を有するバルブ部4Bと、制御シリンダ8を含
むアクチュエータ本体4Aと、このアクチュエータ本体
4Aに接続されたアキュムレータ4Cと、チェック弁
(第2チェック弁)4Dで構成される。 本実施例で
は、ブレーキ制御装置は、アンチスキッド制御に関し、
4チャンネル、4センサ方式によるものとし、それ故上
記のブレーキアクチュエータユニット4が、前後左右の
各輪毎のブレーキ液圧供給系毎に設けられる。
【0034】ブレーキアクチュエータユニット4は、ア
クチュエータ本体4Aと、第1カット弁20および第2
カット弁22を有するバルブ部4Bと、アクチュエータ
本体4Aの制御シリンダ8の後述の第1室14に接続さ
れるアキュムレータ4Cとを有する。また、アクチュエ
ータ本体4Aのピストン9を駆動するトルク・推力変換
機構40を備える。アクチュエータ本体4Aは、バルブ
部4Bとは管路28、29を介して接続され、また、そ
の制御シリンダ8の後述の第2室15が、対応車輪のホ
イールシリンダ5と接続される。
【0035】バルブ部4Bの第1、第2の各カット弁2
0、22、およびトルク・推力変換機構40は、コント
ローラ34により制御される。コントローラ34は、図
示省略した入力I/F、出力I/FCPU、そしてRA
M、ROMからなる記憶回路などを有するマイクロコン
ピュータを用い、各チャンネル系の制御対象部の制御を
実行する。
【0036】制御シリンダ8には可動部材としての容積
変更用のピストン9が摺動自在に嵌合され、制御シリン
ダ8の両端をそれぞれ端蓋10、11および軸受シール
12、13により塞いで、両側に液室としての第1室1
4、第2室15が画成される。こうして制御シリンダの
内部はピストン9によって2室に分割される。ピストン
9の両端からはさらにピストンロッド16、17が延
び、軸受シール12、13にシールされて摺動自在に貫
通する。そして、ピストンロッド16、17にはそれぞ
れ反対方向にばね18、19を作用させ、これによりピ
ストン9が図2の図示の中立位置に保持される。上記の
ばねは、後述のトルク・推力変換機構40への入力が0
の場合にピストンを中立位置に復帰させるリターンスプ
リングとして機能する。
【0037】制御シリンダ8の図中右側の第1室14は
アキュムレータ4Cと接続するとともに、バルブ部4B
の第1カット弁20を介してマスターシリンダ圧用の管
路3に接続し、左側の第2室15はホイールシリンダ5
に至るブレーキ液圧の管路6へ接続するとともに、バル
ブ部4Bの第1カット弁20および第2カット弁22を
介してマスターシリンダ圧の管路3に接続する。アキュ
ムレータ4Cは室23を有し、室23はアクチュエータ
本体4Aのポート24dに接続されている。アキュムレ
ータ4Cはまた、ピストン25、ばね26、ばねサポー
ト27を備え、制御シリンダ8の第1室14から作動液
(油)が流れ込むと、これによりばね26が圧縮されて
ピストン25が移動し、上記第1室14の圧力変化をば
ね26の撓み分のみに抑える働きをするものとなす。
【0038】図1において、第2カット弁22は、その
プランジャ22aがばね22bにより通常図示の開弁位
置に付勢され開状態にあり、後述のコントローラ34か
ら指令電流が与えられるとソレノイド22cの励磁(O
N)により図1中左方向に該プランジャが吸引され、こ
れによりプランジャ先端がバルブシート22dに着座し
て閉じられる常開電磁弁とされている。
【0039】一方、第1カット弁20は、ソレノイド2
0cへの通電、およびその遮断で作動可能であるととも
にオペレートチェック弁としても機能し、そのチェック
弁(第1チェック弁)21は、制御シリンダ8からマス
ターシリンダ2への作動液(油)の流通は許し、逆方向
の流通は許さないものとなっている。このため、カット
弁20では、ボディ内を摺動自在のプランジャ20aを
ばね20bにより図1中左方向へ付勢するとともに、図
示の常態位置でプランジャ20aの左端に圧接するポペ
ット弁体21aを配設し、ポペット弁体21aに対して
ばね21bにより図中右方向へのばね力を作用させてあ
る。
【0040】ばね21bのばね力はばね20bのばね力
より弱く設定してあり、これにより、プランジャ20a
がポペット弁体21aをばね21bに抗して図中左方向
へ付勢するようになっている。ポペット弁体21aのこ
の付勢状態で、第1チェック弁21は開いたままの状態
となり、マスターシリンダ2と接続されるポート21c
は、ポペット弁体21aおよび該弁体に対する弁座21
d間に形成されるポート21eを経て第2カット弁22
に対するポート21fに通じ、これによりポート21c
からポート21fに至る液圧通路が形成される。また、
この場合の弁体21aと弁座21dの間隔L1 は、図示
位置からのプランジャ20aの右方向変位時の移動量L
2 に対し、L1 <L2 の関係に設定されている。
【0041】こうして、第1カット弁20は、コントロ
ーラからの指令電流が0の場合には、ソレノイド20c
の非通電(OFF)により開弁状態にあるが、コントロ
ーラから電流が与えられソレノイド20cが励磁(O
N)されると、プランジャ20aが右方向へ移動し、こ
れに伴いポペット弁体21aもばね21bにより右方向
へ移動する。ここで、前述のようにポペット弁体21a
と弁座21dの間隔L1 、プランジャ20aの移動量L
2 がL1<L2に設定されているため、ポペット弁体2
1aがポート21eを閉じ、前述の液圧の通路3が遮断
されるとともに、この時点で弁体21aはプランジャ2
0aから解放される。したがって、この状態では、第1
カット弁20はオペレート操作のない単なる第1チェッ
ク弁21となる。
【0042】第1カット弁20は、上述のようにしてソ
レノイド20cの通電時(ON時)には閉じられる。そ
してその状態で、マスターシリンダ側のポート21cの
圧力が第2カット弁22側のポート21fの圧力より高
い場合には、その圧力差でポペット弁体21aが図1中
右方向へ押えつけられ、これにより両ポート21c、2
1f間を閉じ、その自閉状態を維持する。一方、第2カ
ット弁22側のポート21fの圧力が相対的に高い場合
には、ポペット弁体21aが図中左方向へ押し退けられ
る結果、そのときはソレノイド20cが励磁されている
状態でも両ポート21c、21f間は連通する。
【0043】第1カット弁20のポート21fは第2カ
ット弁22のポート22eに接続し、第2カット弁22
内の弁室22f、およびポート22gを介して管路2
8、ポート24aを経て制御シリンダ8の第2室15へ
接続する。この室15はポート24cを通してホイール
シリンダ5と接続される。また、上記ポート21fは、
弁室22f内を直接通過し、およびポート22hを介し
て管路29、ポート24bにより直接制御シリンダ8の
第1室14に接続する。室14は、既述のようにアキュ
ムレータ4Cと接続される。なお、これらバルブは図示
例ではアクチュエータ本体4Aと別体であるが、一体的
に設けるようにしてもよい。
【0044】とくに図2に示すように、制御シリンダ8
内を2分するピストン9のロッド17の先端部にはボー
ルねじ17aが形成され、これにボールナット30が螺
合されている。このボールナット30は軸受31a、3
1bにより軸線方向の変位が禁止されるとともに回転自
在に支持され、その外周に外歯30aが形成されてい
る。 この外歯30aには、正逆回転可能なトルクモー
タ32で回転されるピニオン33が噛合っている。
【0045】上記ボールねじ17a、ボールナット30
等によりトルクモータ32の出力を容積変更用のピスト
ン9の推力に変換するピストン駆動手段としてのトルク
・推力変換機構40が構成され、トルクモータ32のト
ルクがピストン9の推力として与えられる。また、この
トルク・推力変換機構では力が双方向に伝達されるた
め、制御時、モータからの力が制御シリンダ8の第1、
第2の両室に生じる差圧による力と釣り合うように制御
される。なお、図2中36、37はばね18、19のた
めのばね受け、38はピストン9に取り付けたシール材
である。
【0046】さらに、このブレーキアクチュエータユニ
ット4においては、図1に示されるように、第2チェッ
ク弁4Dがマスターシリンダ2の作動液リザーバ56と
アクチュエータ本体4Aの第2室15間の管路に介入さ
れている。この第2チェック弁4Dのボディ内には、弁
座41aと、この弁座41aから外部に通じるポート4
1bが設けられ、弁座41aに座るボール弁42とこの
ボール弁42を弁座41a方向に付勢しているばね43
が設けられている。
【0047】ボディ内にはばね43とボール弁42を収
納しているばね室41cとボール弁室41dが設けられ
ているとともに、このボール弁室41dから外部に通じ
るポート41eが設けてある。またボール弁42がばね
室41c内を自由に動けるように、ばね室41cとポー
ト41e間には液体通路41fが設けてある。上記ポー
ト41eと第2室15のポート24aとの間は通常の高
圧管路44により接続され、上記ポート41bとマスタ
ーシリンダ2の作動液リザーバ56との間は低圧管路4
5により接続されている。
【0048】次に、図3を参照してマスターシリンダ2
の詳細について説明する。先ず、ブレーキペダル51は
図示省略した公知の倍力装置を介して踏力に比例した力
をロッド52に伝達するようになっている。このロッド
52はマスターシリンダ本体53内を摺動するプライマ
リピストン54を図3における右方向へ押すように設け
てある。プライマリピストン54の右側はプライマリ室
55になっていて、上部に設けられた作動液リザーバ5
6に貯えられた低圧(ほぼ大気圧)のブレーキ液を通路
56aから供給し、圧縮されたブレーキ液をプライマリ
ポート57から外部のプイマリ管路へ伝達するようにな
っている。そしてプライマリ室55内にはスプリング5
8がプライマリピストン54を左方に付勢するように設
けられており、このプライマリピストン54の右端に設
けたストッパーロッド54aとスプリングシート59と
によりプライマリピストン54の左端制限位置を押さえ
るようになっている。
【0049】プライマリ室55の右側には、マスターシ
リンダ本体53内を左右に摺動するセカンダリピストン
60が設けてある。このセカンダリピストン60の右側
はセカンダリ室61になっていて、作動液リザーバ56
に貯えられた低圧のブレーキ液が通路56bからセカン
ダリピストン60の外周部と内孔部を介して供給され
る。そして、圧縮されたブレーキ液はセカンダリポート
62から外部のセカンダリ管路、例えば、管路3へ伝達
するようになっている。またセカンダリ室61内にはス
プリング63がセカンダリピストン60を左方へ付勢す
るようになっているので、セカンダリピストン60はス
プリング58とスプリング63の力および、プライマリ
室55とセカンダリ室61の圧力によりバランスされた
左右位置に安定される。
【0050】シートロッド64の左端シート面64a
は、セカンダリピストン60の内部に設けられたポート
60aを開閉するように設けてある。そして、セカンダ
リピストン60が右方向へ変位すると、スプリング65
によりポート60aを閉鎖してブレーキ液を作動液リザ
ーバ56から遮断するとともに、セカンダリ室61内に
密閉して圧縮できるようになっている。さらに、シート
ロッド64の右端引掛部64bとシート位置制限部材6
6とは、セカンダリピストン60が左方向に押し戻され
て左端制限位置に来たとき、シート部64aがポート6
0aを開いて作動液リザーバ56内のブレーキ液がセカ
ンダリ室61に流入可能とするものである。
【0051】なお、作動液リザーバ56の上部にはキャ
ップ67が設けてあり、ゴミ、水の侵入や液漏れを防い
でいる。しかし予圧はかからぬようになっているから、
内圧はほぼ大気圧になっている。さらに、マスターシリ
ンダ本体53には通路56bと同じ軸方向位置にリザー
バポート68が別に設けられているから、前述の第2チ
ェック弁4Dのポート41bとマスターシリンダ2の作
動液リザーバ56間に接続された低圧管路45は上記リ
ザーバポート68に接続されている。
【0052】上記の構成になるマスターシリンダ2にお
いては、ブレーキペダル51が踏まれると、プライマリ
ピストン54が図3中右方向へ変位する。これによりす
ぐに通路56aが塞がれ作動液リザーバ56から遮断さ
れるから、プライマリ室55にはブレーキペダル51の
踏力に比例した圧力PM が発生するとともに、圧力PM
のブレーキ液がプライマリポート57からプライマリ管
路に送り出される。また、セカンダリピストン60もス
プリング58とスプリング63の力のバランスにより右
方向へ変位するから、シートロッド64のシート部64
aによりポート60aが塞がれる。
【0053】その結果、セカンダリ室61の圧力PM も
上昇してプライマリ室55の圧力PM とバランスしなが
らセカンダリピストン60が右方向へ移動する。よっ
て、セカンダリポート62からセカンダリ管路、例えば
管路3に圧力PM のブレーキ液が送り出される。次に、
ブレーキペダル51を弛めると圧力PM もそれに比例し
て減少するが、完全にブレーキペダルが開放されると、
スプリング58、63の付勢力によりプライマリピスト
ン54およびセカンダリピストン60が左方向へ変位す
る。そして、プライマリピストン54のストッパーロッ
ド54aの突起部がスプリングシート59に当たったと
ころ、すなわち図3に示されるスタート位置に戻る。
このとき、プライマリ室55およびセカンダリ室61は
作動液リザーバ56に通じるから不足のブレーキ液、例
えば僅かな液漏れなどによる減量は補充される。
【0054】上記に説明したブレーキアクチュエータユ
ニット4が制御対象チャンネルのブレーキ液圧系に介挿
される。車輪の回転周速VW を検出する車輪速センサ3
5からの信号などを受けて、コントローラ34から第1
カット弁20、第2カット弁22の開閉、およびトルク
モータ32に与える推力指令(駆動指令)が出力され
る。コントローラ34は、車輪の検出スリップ状態が予
め定めたある状態以上となったときに、前述のオペレー
トチェック弁とした第1カット弁20を閉じるように制
御し、かつモータ32への駆動指令値が0、または制御
シリンダ8の第2室15を収縮させて増圧するとき開く
ように、該第1カット弁を制御する。また、第2カット
弁22側については、これをモータ32への駆動指令値
が0、または0近傍のときのみ開くようにし、それ以外
のときは閉じているように制御する。
【0055】コントローラ34はまた、トルクモータ3
2への駆動指令値を、車輪のスリップ状態あるいは空転
状態を所定の適正範囲内に保つような値として計算する
ようにする。また、スリップ状態を最適にするために計
算された駆動指令値が制御シリンダ8の第2室15を収
縮させる指令となった場合、または空転状態を最適にす
るために計算された駆動指令値が制御シリンダ8の第2
室15を拡大させる指令となった場合には、各々指令値
を0とする。さらにまた、第1カット弁20に対する制
御では、車輪のスリップ状態が予め定められたある状態
を下回った時にも該カット弁を開くような制御を実行す
る。
【0056】図4、図5には、コントローラ34で実行
される制御の流れが示される。制御は基本的に各輪毎に
実行されるが、ここでは、とくに駆動輪(例えば後輪
側)についてアンチスキッド(ABS)制御ならびにト
ラクション(TRC)制御が行なわれるものとする。ま
ず、ステップ110、111はそれぞれアンチスキッド
制御中か否か、トラクション制御中か否かについての判
別ステップである。これらのチェックは、後述のアンチ
スキッド制御に関するP(ABS)値、およびトラクシ
ョン制御に関するP(TRC)値につき、それぞれ値0
でないかどうかを監視して行うことができる。
【0057】チェック結果がアンチスキッド制御中であ
るときは後述のステップ120へ、またトラクション制
御中であるときはステップ130へそれぞれ進む一方、
制御中でない場合には、ステップ112以下へ進み、新
たな今回のループにおいてそれら制御の開始タイミング
に該当するかどうかについて、さらに判断される。すな
わち、ステップ112では、車輪のスリップ状態を検出
してそれが予め定めた車輪スリップ状態以上であるかど
うかがチェックされる。ここでは、車輪スリップ率Sが
演算されこれが所定のしきい値S1以上か否かを判別す
ることにより、スリップ状態の検出が行なわれる。
【0058】車両の状態を常時監視するため、実車速値
を各車輪速センサ35により得た車輪速VW の平均値か
ら求めたうえ、 S=(実車速−車輪速)/実車速 により車輪のスリップ率Sがコントローラ34で演算さ
れる。スリップ率Sがしきい値S1以上のときは、車輪
ロックに至るとみて、アンチスキッド制御ルーチンへ制
御を進めるべく、後述のステップ121へ進む。
【0059】スリップ率Sがしきい値S1より低けれ
ば、今回のループでもアンチスキッドは不要と判断し、
ステップ113において第1カット弁20の開状態が維
持される。そして、ステップ114で、先に触れたP
(ABS)値が値0に設定されて、ステップ115へ進
む。ここで、上記P(ABS)値は、後述のステップ1
23において、その値が車輪のスリップ状態を最適なス
リップ状態に保つために算出されるアンチスキッド制御
のための制御圧力指令値である。
【0060】ステップ115では、車輪の空転状態がチ
ェックされ、車両の操縦に不都合な所定のしきい値を越
えているときには、該当車輪の駆動力が強すぎて車輪が
空転状態になって加速スリップ(ホイールスピン)を起
こしていると判断される。この場合には、車輪制動によ
りホイールスピンを抑制するトラクション制御を開始す
るべく、ステップ130へ進む。一方、所定のしきい値
に達していないときは、今回ループはトラクション制御
開始時期にも該当しないものとして、ステップ116に
進み、P(TRC)値が0に設定され、ステップ140
へ処理が進められる。上記P(TRC)値は、トラクシ
ョン制御時、後のステップ130において最適な空転状
態に保つため算出されるトラクション制御指令値であ
り、より詳しくは、車輪制動によって、空転を止め最適
な駆動状態となるのに必要な制動圧力値である。
【0061】ステップ140では、次式により、P(A
BS)値とP(TRC)値の和が計算され、F(OU
T)値として設定される。 F=(OUT)=P(ABS)+P(TRC) これがトルクモータ32を用いてピストン9に与えるべ
き推力指令値となる。F(OUT)値は、該当車輪のホ
イールシリンダ液圧の圧力変化目標値で、圧力変化(減
圧、増圧)に応じ負、および正の値をとる。後述のよう
に、アンチスキッド制御での制御値P(ABS)は負の
値として算出されたとき減圧指令で、トラクション制御
時での制御値P(TRC)は正の値として算出されたと
き増圧指令となる。
【0062】続くステップ141では、上記のF(OU
T)値の絶対値を用いて、それが0又は0近傍の値であ
るか否かがチェックされる。いまステップ114、11
6でP(ABS)およびP(TRC)がそれぞれ値0に
設定されているとき、上記F(OUT)値は値0であ
り、したがってステップ141の判別の結果がYesと
なると、ステップ142において第2カット弁22の開
状態が維持されたうえ、ステップ143で上記F(OU
T)値が値0に再設定される。そして、ステップ145
において出力処理が実行されて次のフローに移る。
【0063】出力処理は、上記ステップ140での算出
された推力指令値F(OUT)、またはステップ143
での設定F(OUT)値(=0)に応じて、トルクモー
タ32に制御電流を出力することからなり、今の場合は
F(OUT)=0によりモータ電流は0とされ、モータ
OFFの状態が維持される。
【0064】通常の制動は、上述のループでの処理がな
されているとき行うことができる。すなわち、直進から
の緩ブレーキの場合、アンチスキッド制御用の制御指令
値P(ABS)、トラクション制御用の制御指令値P
(TRC)のいずれもステップ114、116で値0と
設定され、スリップも空転もせず、またステップ11
3、142で第1カット弁20および第2カット弁22
とも開いている。したがって、ブレーキペダル1の踏込
みにより発生したマスターシリンダ液圧PM は、図1の
開状態の第1カット弁20のポート21e、第2カット
弁22の弁室22fおよびポート22g、制御シリンダ
8の第2室15を経てそのままホイールシリンダ5にブ
レーキ液圧PW として伝達され、マスターシリンダ圧そ
のもので制動を行うことができる。
【0065】一方、マスターシリンダ液圧PM は、第2
カット弁22の弁室22fからポート22hを経て制御
シリンダ8の第1室14にも至り、更にアキュムレータ
4cへ及ぶ。この状態では、第1室14と第2室15は
等圧であり、さらにトルクモータ32がOFFでこれか
ら与えられる推力Fは0である(ステップ143、14
5)ため、ピストン9はばね18、19により図2図示
の所定の中立位置に保たれている。
【0066】アンチスキッド制御は、上述のように制動
時、両室が互いに等しい圧力となっている状態でこれら
室内に圧力を封じ込め、第2室液圧、したがってホイー
ルシリンダ液圧PW を調整することによって行う。前記
のステップ112では車輪スリップ率Sを監視してお
り、その値に応じてアンチスキッド制御が開始される。
すなわちスリップ率Sがしきい値S1を越えたら、ホイ
ールシリンダ圧はまずその時点でのPW 値(=PM 値)
以上上昇させる必要がないため、ステップ121で第1
カット弁20を閉じる。これにより、ポペット弁体21
aによりマスターシリンダ2から制御シリンダへ向かう
方向の流通が遮断される。
【0067】次にステップ123でアンチスキッド作動
のための制御指令圧力P(ABS)値が計算される。こ
こに、そのP(ABS)値の算出については、ステップ
123実行時点での車輪スリップ状態から、どこまでホ
イールシリンダ圧を減らせばスリップ率Sをしきい値S
1値より小さい所定のしきい値S3の間にできるかとい
う値を計算することによって行う。具体的には、その範
囲を決める各しきい値S1、S3は、理想スリップ率近
辺にスリップ率を保つようにするための設定値で、車両
の制動が最大になるようになスリップ率に或る幅をつ
け、その上限、下限などのように予め所定値に定められ
る。例えば、S1=0.3、S3=0.1等のように、
S1>S3の関係に設定される。
【0068】さらに、アンチスキッド制御開始後のルー
プにおいては、後述のステップ120で適用されるしき
い値S2との関係でいえば、しきい値S2は上記S1、
S3よりもさらに小さな値の判別値であって、例えば上
掲の設定例の場合は、S2=0.01などのように定め
られ、S1>S3>S2の大小関係とされる。続くステ
ップ124において、ステップ123で計算して得られ
たP(ABS)値につき、P(ABS)<0が成立する
か否か、すなわち減圧すべきかどうかが判断され、No
であれば後述のステップ125、126へ処理が進めら
れる。一方、減圧を示す場合には、これらステップをス
キップして直接ステップ140へ進む。
【0069】ステップ140では、圧力変化目標値であ
る推力指令値F(OUT)は、アンチスキッド制御の間
はトラクション制御指令値P(TRC)が値0のため、
上記P(ABS)値に設定される。そしてステップ14
1の判別結果がNoとなることから、ステップ144に
進んで第2カット弁22が閉じられたうえ、ステップ1
45の出力処理が実行される。
【0070】こうして、アンチスキッド制御ルーチンに
入り、次回以降のループでは、ステップ110からステ
ップ120へ進む。すなわち、アンチスキッド制御開始
後は、毎サイクルステップ120でスリップ率Sが前記
したしきい値S2を下回るか否かがチェックされる。こ
こで下回った場合には、制御シリンダ8内の圧力保持の
必要なしと判断してステップ122で第1カット弁20
が開かれ、P(ABS)値が0になるまで制御するが、
しきい値S2を越えている間は前記ステップ121、1
23の流れでアンチスキッド制御が継続される。
【0071】つぎに、トラクション制御は、車輪の空転
を検出するところから開始される。すなわち、前記のス
テップ115で空転が検出されると、ステップ130へ
進んで、空転を止め最適な駆動状態となるのに必要な制
動圧力値P(TRC)が計算される。そしてステップ1
31において、P(TRC)>0が成立するか否か、す
なわち増圧すべきかどうかが判断される。P(TRC)
値が0以下(減圧指令)のときは制御の必要なしと判断
し、ステップ132でP(TRC)値が値0に設定され
てステップ140へ進む。一方、P(TRC)値が0以
上で増圧を示すときにはステップ131から直接ステッ
プ140へ進む。
【0072】このように、ステップ131からステップ
140へと処理が進められる場合は、推力指令値F(O
UT)は上記P(TRC)値に設定され、ステップ14
1からステップ144へ進み、ここで第2カット弁22
が閉じられて、ステップ145の出力処理が実行され
る。上記ステップ115からの制御開始判断を含む処理
フローを一度実行後の次回サイクルからは、ステップ1
11からステップ130へ進み、トラクション制御が継
続される。
【0073】トラクション制御は、こうして車輪の駆動
力が強すぎ車輪が空転状態になった場合に第2カット弁
22のみが閉じられ、非ブレーキ時で通常初期圧0の制
御シリンダ8の第2室15の容積を縮小するようにトル
クモータ32によってピストン9に図1中左方向への推
力を与え、これにより車輪を制動し空転を抑える。なお
この制御の間に、ステップ130での計算結果からステ
ップ131で減圧と判別されたときには、ステップ13
2でP(TRC)値が値0にセットされ、その結果、ス
テップ142、143を経てトラクション制御から脱す
ることになる。
【0074】さて、アンチスキッド制御は、先にみた通
り、制動時、制動力が高すぎてスリップ状態となったと
きに開始されるのであり、先ずステップ121で第1カ
ット弁20が閉じられ、次にステップ144で第2カッ
ト弁22が閉じられることによって、制御シリンダ8の
両室14、15にスリップを始めたときの液圧(マスタ
ーシリンダ液圧=初期圧)が保持される。この状態で、
ピストン9にトルクモータ32により推力を与えてシリ
ンダの第2室15の容積を拡張し、ホイールシリンダ5
の液圧を減圧して、スリップを止めるように制御を行
う。すなわち、制御指令圧力P(ABS)値を計算し、
ピストン9に与える推力指令値F(OUT)を決めて、
ピストン9を図1中右方向へ移動させる推力を与える。
これにより、第2室15の容積が拡大する結果、その圧
力、したがってホイールシリンダ圧が減少し、グリップ
を回復させるように制御されることになる。
【0075】この際に必要なピストン9の駆動力は、制
御シリンダ8のホイールシリンダ側に接続された第2室
15の圧力を、スリップを開始した圧力からスリップを
止める圧力まで減圧する分のみの力であり、それ故、駆
動手段たるトルクモータ32は容量の小さなもので充分
となる。また、この場合、アキュムレータ4cは、制御
シリンダ8の第1室14の圧力上昇を抑え、ピストン9
に与えられる推力を有効に第2室15の圧力に変換する
役目を果す。
【0076】ここで、例えば低μ路でのブレーキングで
スリップして上述のようなアンチスキッド制御が実行さ
れているときに、運転者がブレーキを緩め、マスターシ
リンダ液圧PM が徐々に低下した場合について説明する
と、運転者の意思は以下のように反映される。すなわ
ち、第1カット弁20は上記制御中そのソレノイド20
cへの通電によりプランジャ20aが図1における右限
位置に吸着され、ポペット弁体21aをポート21eに
着座させている。
【0077】したがって、マスターシリンダ液圧の低下
し第1カット弁20を閉じた時点での圧力より低くなる
と、すなわちポート21fの圧力がポート21cの圧力
より高くなると、ポペット弁体2aが図1図示位置に押
し退けられ、ポート21eを通して制御シリンダ8の第
1室14の作動液が抜けることになる。このため、ピス
トン9を室14内の液圧によって左向きに押す力は減少
し、ピストン9は右方向すなわち第2室側圧力の減圧方
向に移動しようとする。
【0078】ところが、アンチスキッド制御ルーチンで
のステップ123では、P(ABS)値はスリップ率S
をしきい値S1としきい値S3の間に収めるようその計
算がなされるので、第1室14側の上述のような圧力低
下に伴って算出値P(ABS)は徐々に増加し、ホイー
ルシリンダ側の第2室15の圧力、したがってホイール
シリンダ圧は最初は変化しない。この状態は運転者のブ
レーキペダル踏力の弱め方がまだ小さい状態であり、依
然として減圧が必要と判断されるので、制御がそのまま
続行される。
【0079】しかし、その後の踏力の減少につれてマス
ターシリンダ液圧PM がさらに低下していくと、これに
伴い、ステップ123で得られる算出P(ABS)値が
徐々に増し、マイナス側から0に達しこれを越えるよう
な状態にまで至る。すなわち、増圧指令に転ずることと
なる。この状態に至ると、ステップ124での判別結果
がアンチスキッド制御の必要なしとなり、ステップ12
5に進み第1カット弁22が開かれる。そしてステップ
126で、P(ABS)値が値0に設定されるととも
に、ステップ140以下で第2カット弁21も開放され
る。これにより、第2室の圧力、すなわちホイールシリ
ンダの圧力も減少し、ブレーキを緩めた運転者の意思が
忠実に制動力に反映されるようになる。
【0080】つぎに、アンチスキッド制御中に運転者が
急激にブレーキペダル51の踏力を緩めたり離してしま
った場合を考える。このときには、制御シリンダ8の第
1室14の圧力が第1カット弁20のポペット弁体21
aを介して抜けてしまう。しかしこの間、ステップ12
3で計算された値に基づいて、ステップ124からステ
ップ140、そしてステップ141、144を経て、第
2室15の圧力を下げるべく駆動されるトルクモータ3
2によりピストン9が図2における右方向へ引っ張られ
ている状態にある。
【0081】したがって、急激に第1室14の圧力が抜
けると、ピストン9が瞬発的に右方向へ移動するため、
第2室15の圧力およびホイールシリンダ5の圧力は、
ステップ123で計算された減圧値を越えて負圧、すな
わち真空になる方向となる。ここで、マスターシリンダ
2の作動液リザーバ56と、制御シリンダ8の第2室1
5との間に、作動液リザーバ56から第2室15方向へ
フリーフローになった第2チェック弁4Dが設けられて
いるので、第2室15の圧力が大気圧を下回ろうとする
と、作動液リザーバ56からブレーキ液が供給される。
このため第2室15の圧力が大気圧を大きく下回ること
が防止され、したがって管路内に空気の折出やキャビテ
ーションによる気泡を発生することがない。
【0082】第2室15およびホイールシリンダ5の圧
力が大気圧近くになればスリップ率は0近くになるの
で、ステップ120からステップ122への流れで第1
カット弁20が開になり、さらにステップ142で第2
カット弁22も開になってアンチスキッド制御が解除さ
れるから、トルクモータ32の出力は0になる。これに
より、ピストン9はばね18、19の付勢力で速やかに
中立位置に戻されるから、再度のアンチスキッド制御あ
るいはトラクション制御など、次の必要な動作への準備
が完了する。以上のように、不都合な現象を招くことな
く、運転者がブレーキペダル51を離した意志が、ブレ
ーキ制御装置1の作動に適切に反映されることになる。
【0083】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、ピス
トンによって区画された制御シリンダの第1室がその第
1室から抜け方向にフリーフローとした第1チェック弁
を備える第1カット弁を介して液圧変換装置と接続され
るとともに、第1室と第2室とを結ぶ管路に第2カット
弁が設けられ、第2室が作用子と接続されて、通常は液
圧変換装置の液圧を作用子に伝達する一方、上記第1お
よび第2のカット弁を制御するとともにピストンを変位
駆動させて第2室の容積を変化させることにより作用子
への液圧をさらに増減圧するようにした圧力制御アクチ
ュエータにおいて、第2室がさらに該第2室方向へフリ
ーフローとされた第2チェック弁を介して前記の液圧変
換装置の作動液リザーバと接続されているものとしたの
で、上記の減圧制御中に液圧変換装置の液圧が急激に抜
けることがあっても、それに起因して容積拡大しようと
する第2室に作動液リザーバから作動液が流入するた
め、第2室したがって作用子に至る管路に負圧による気
泡などの発生することが防止されるという効果がある。
【0084】また本発明のブレーキ制御装置は、マスタ
ーシリンダを液圧変換装置とし、ホイールシリンダを作
用子として上記の圧力制御アクチュエータを用いるか
ら、第1カット弁および第2カット弁を閉鎖するととも
に、第2室の容積を拡大させるアンチスキッド制御中
に、急激にマスターシリンダの圧力が抜けた場合、制御
シリンダの第1室の作動液が第1チェック弁を経てマス
ターシリンダへ抜け第2室の容積が急増して負圧になろ
うとしても、作動液リザーバから作動液が第2チェック
弁を経て第2室に補充されるので、負圧による空気の折
出やキャビテーションが阻止される。これにより、液圧
剛性の低下が防止され、常に確実なブレーキ性能が確保
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例を示す図である。
【図3】マスターシリンダの一例を示す断面図である。
【図4】実施例における制御の流れを示すフローチャー
トである。
【図5】実施例における制御の流れを示すフローチャー
トである。
【図6】従来例を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【符号の説明】
2 マスターシリンダ 4 ブレーキアクチュエータユニット 4A アクチュエータ本体 4B バルブ部 4C アキュムレータ 4D チェック弁(第2チェック弁) 5 ホイールシリンダ 8 制御シリンダ 9 ピストン 10、11 端蓋 12、13 軸受シール 14 第1室 15 第2室 16、17 ピストンロッド 17a ボールねじ 18、19 ばね(リターンスプリング) 20 第1カット弁 20a プランジャ 20b ばね 20c ソレノイド 21 チェック弁(第1チェック弁) 21a ポペット弁体 21b ばね 21d 弁座 22 第2カット弁 22a プランジャ 22b ばね 22c ソレノイド 22d バルブシート 22f 弁室 30 ボールナット 30a 外歯 32 トルクモータ 33 ピニオン 34 コントローラ 40 トルク推力変換機構(ピストン駆動手段) 41a 弁座 41c ばね室 41d ボール弁室 42 ボール弁 43 ばね 53 マスターシリンダ本体 54 プライマリピストン 54a ストッパーロッド 56 作動液リザーバ 58、63 スプリング 59 スプリングシート 60 セカンダリピストン 64 シートロッド 66 シート位置制限部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作子に加えられた操作力を液圧に変換
    する液圧変換装置と、前記液圧を作用力に変換する作用
    子との間を結ぶ流路に配置されて前記作用力を制御する
    ための圧力制御アクチュエータであって、アキュムレー
    タと、ピストンによって第1室と第2室に区画され、前
    記ピストンを所定の中立位置に付勢するリターンスプリ
    ングを備え、前記第1室が前記アキュムレータと液圧変
    換装置の双方に接続され、前記第2室が前記作用子と第
    1室との双方に接続された制御シリンダと、前記ピスト
    ンを駆動するピストン駆動手段を備え、前記液圧変換装
    置と第1室とを結ぶ管路に前記液圧変換装置方向へフリ
    ーフローとした第1チェック弁を備える第1カット弁が
    設けられ、前記第1室と第2室とを結ぶ管路に第2カッ
    ト弁が設けられ、前記第2室がさらに該第2室方向へフ
    リーフローとされた第2チェック弁を介して前記液圧変
    換装置に設けられた作動液リザーバと接続されているこ
    とを特徴とする圧力制御アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 車両のブレーキペダルに加えられた操作
    力を液圧に変換するマスターシリンダと、前記液圧をブ
    レーキ力に変換するホイールシリンダと、アキュムレー
    タと、ピストンによって第1室と第2室に区画され、前
    記ピストンを所定の中立位置に付勢するリターンスプリ
    ングを備え、前記第1室が前記アキュムレータとマスタ
    ーシリンダの双方に接続され、前記第2室が前記ホイー
    ルシリンダと第1室との双方に接続された制御シリンダ
    と、前記ピストンを駆動するピストン駆動手段を備え、
    前記マスターシリンダと第1室とを結ぶ管路に前記マス
    ターシリンダ方向へフリーフローとした第1チェック弁
    を備える第1カット弁が設けられ、前記第1室と第2室
    とを結ぶ管路に第2カット弁が設けられ、前記第2室が
    さらに該第2室方向へフリーフローとされた第2チェッ
    ク弁を介して前記マスターシリンダに設けられた作動液
    リザーバと接続されている圧力制御アクチュエータと、
    車輪の所定のスリップ状態を検出して、前記第1カット
    弁および第2カット弁を閉鎖させるとともに、前記第2
    室の容積を拡大させる方向に前記ピストン駆動手段を駆
    動し、車輪の所定の空転状態を検出して、前記第2カッ
    ト弁を閉鎖させるとともに、前記第2室の容積を減少さ
    せる方向に前記ピストン駆動手段を駆動する制御手段と
    を有するブレーキ制御装置。
JP10514593A 1993-04-07 1993-04-07 圧力制御アクチュエータおよびこれを用いたブレーキ制御装置 Withdrawn JPH06293253A (ja)

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