JPH06293714A - 3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造法 - Google Patents

3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造法

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JPH06293714A
JPH06293714A JP5200789A JP20078993A JPH06293714A JP H06293714 A JPH06293714 A JP H06293714A JP 5200789 A JP5200789 A JP 5200789A JP 20078993 A JP20078993 A JP 20078993A JP H06293714 A JPH06293714 A JP H06293714A
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JP
Japan
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catalyst
aminomethyl
cobalt
trialkylcyclohexylamine
precursor
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JP5200789A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Hara
善則 原
Haruhiko Kusaka
晴彦 日下
Masamichi Onuki
正道 大貫
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 3−シアノ−3,5,5−トリアルキルシク
ロヘキサノンをアンモニアの存在下に接触水素化して3
−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシクロヘキ
シルアミンを製造するにあたり、当該接触水素化を、ル
テニウム化合物をコバルト化合物に担持した前駆体を還
元処理して得た触媒を用いて行なうことを特徴とする、
3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシクロヘ
キシルアミンの製造法。 【効果】 この方法によれば、該製法を低圧で行い、か
つ副生成物を非常に低レベルに抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3−シアノ−3,5,5
−トリアルキルシクロヘキサノンをアンモニアの存在下
で水素添加することにより、3−アミノメチル−3,
5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミン、具体的に
は3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キシルアミンを製造する方法に関するものである。
【0002】3−アミノメチル−3,5,5−トリメチ
ルシクロヘキシルアミンは、エポキシ樹脂硬化剤あるい
はウレタンエラストマーの原料としてすぐれた性質を有
する化合物である。
【0003】
【従来の技術】従来、3−シアノ−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキサノンをアンモニア、水素化触媒および
水素の存在下還元して3−アミノメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルアミンを製造する方法は、例
えば特公昭39−10923号公報等により公知であ
り、該公報では、珪酸担持コバルト触媒を用いることを
開示している。また、特開昭62−123154号公報
には、ラネーコバルトを反応触媒として使用する手法が
述べられている。さらには、ヨーロッパ特許44908
9号にはアルミナ担持ルテニウム触媒を用いる手法が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は、効率よく目的化合物を得るには少なからず問
題を有していた。すなわち、珪酸担持コバルト触媒、お
よびアルミナ担持ルテニウム触媒を用いる方法では、反
応を非常な高圧下で行わなければならないという欠点が
あった。
【0005】一方、ラネーコバルトを使用する方法にお
いては、反応は比較的低圧で行うことができるものの、
副成物の生成が認められ、目的化合物の収率を低下させ
る原因となっていた。特に、この反応は、特開平3−4
7156号公報の実施例にも示されている様に、その原
料化合物の構造的な特徴により、反応の際、分子内環化
して生成する1,3,3−トリメチル−6−アザビシク
ロ[3,2,1]オクタン(以下TAOと略す)の副生
を避けることがきわめて困難で、目的物の収率を低下さ
せる主たる原因となっていた。
【0006】そこで、本発明者らの研究の目的は、3−
アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル
アミンを製造するにあたり、より温和な条件で、かつ環
化物等の副生物の生成を可能な限り抑制し、効率よく目
的化合物を生産する方法を開発する事であった。この課
題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本反応を、ルテ
ニウム化合物をコバルト化合物に担持した前駆体を還元
処理して得た触媒の存在下に行うと、温和な条件で、特
に低圧条件下で、かつ環化物等の副生物の生成を抑制し
て、非常に高い収率で目的化合物が得られることが判明
し、本発明に至った。
【0007】
【課題を解決する手段】すなわち本発明者らは、ルテニ
ウム化合物をコバルト化合物に担持した前駆体を還元処
理して得た触媒を用いて、3−シアノ−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキサノンをアンモニアの存在下に水素
化すると、1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ
[3,2,1,]オクタンの副生をきわめて低いレベル
に抑制する事ができ、3−アミノメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルアミンを効率よく製造できる
事を見い出した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、3−シアノ−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキサノンをアンモニ
アの存在下に接触水素化して3−アミノメチル−3,
5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンを製造する
にあたり、当該接触水素化を、ルテニウム化合物をコバ
ルト化合物に担持した前駆体を還元処理して得た触媒を
用いて行なうことを特徴とする、3−アミノメチル−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造
法に存する。本発明の他の発明は、該3−アミノメチル
−3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製
造法において、当該接触水素化を、コバルト化合物の懸
濁液に、溶媒に溶解したルテニウム化合物を添加した
後、アルカリ処理することによって得られた触媒前駆体
を還元処理して得た触媒を用いて行なうことを特徴とす
る製造法に存する。さらにまた本発明は、該前駆体が、
触媒全重量の0.1〜40重量%となるようにバインダ
ーを添加して調製された前駆体を還元処理して得た触媒
を用いて行なうことを特徴とする、3−アミノメチル−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造
法に存する。 〔発明の詳細な説明〕
【0009】以下、本発明の方法を詳細に説明する。本
発明で使用される触媒は、ルテニウム化合物をコバルト
化合物に担持した前駆体を還元処理して得た触媒であ
る。この触媒は、例えば、以下のようにして調製され
る。ルテニウム化合物ならびにコバルト化合物として
は、硝酸、硫酸、炭酸、塩酸等の鉱酸塩や水酸化物、酸
化物等が一般的に使用されるが、アセチルアセトナート
塩や、酢酸塩等の有機酸塩なども使用することができ
る。
【0010】ルテニウム化合物をコバルト化合物に担持
するということは、コバルト化合物の表面にルテニウム
化合物が高分散状態で物理的又は化学的に吸着され、容
易に脱離しない状態を示す。この担持方法としては、一
般に知られている共沈法、エバポレーションやスプレー
噴霧による強制担持法、含浸法等が用いられるが、好適
には、水酸化コバルト、炭酸コバルトなどの溶媒に不溶
なコバルト化合物の懸濁液に、溶媒に溶解させたルテニ
ウム化合物を添加する方法が用いられる。この際の溶媒
には、水又は水に溶解する有機溶媒が使用できるが、水
が好適に用いられる。この溶媒は必要に応じて留去した
後、ルテニウムの数倍等量のアルカリで処理してルテニ
ウムの担持を強化することも可能である。
【0011】アルカリとして使用される化合物として、
例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウ
ム、水酸化バリウム等のアルカリ金属及びアルカリ土類
金属の水酸化物が好適に使用される。
【0012】ルテニウム化合物のコバルト化合物に対す
る担持量としては、特に制限はないものの、ルテニウム
のコストを考えるとコバルト金属のモル数の0.01−
20モル%の範囲となるように調製することが好まし
い。このようにして得たルテニウム−コバルト化合物前
駆体は、水洗浄を行った後乾燥させる。この乾燥は、原
料のコバルト化合物が酸化され、Co34、CoO、C
23等の酸化コバルトを生じさせないような条件を選
択しなければならない。これらの酸化コバルトが生じる
と、水素化反応における触媒活性に重大な支障を来すこ
とになる。このような乾燥条件としては、例えば0.1
−100mmHgの減圧下、もしくは窒素等の不活性ガ
スの存在下、20−120℃の温度、好ましくは50−
100℃の温度範囲で乾燥させるか、又は空気中で過度
な加温状態とならないよう、80℃以下、好ましくは5
0℃以下で行うのがよい。
【0013】このものは、反応使用前に還元して活性化
する。還元は、公知の液相還元または気相還元により行
うことができるが、水素気流下で加熱する気相還元が好
適に用いられる。還元時の温度は、通常100−400
℃、好ましくは150−300℃の範囲で行われる。こ
うして得られた触媒の構造に関しては今のところ良くは
解っていないが、この還元処理により、一部または全て
のルテニウムとコバルトが金属にまで還元されているも
のと思われる。
【0014】なお、本発明で使用されるルテニウム−コ
バルト触媒は、アルミナゾル、シリカゾル、グラファイ
トやタルクなどのバインダーを混合して成形したのち、
反応に使用することも可能である。このバインダーと
は、これらアルミナゾル等を触媒全重量に対して0.1
〜40重量%の範囲で使用したものを言い、好ましくは
0.5〜30重量%、更に好ましくは0.5〜10重量
%で使用されるのが良い。このバインダーを用いること
により、触媒としての成形性が向上し、またこのバイン
ダーを用いて触媒を成形することにより、触媒の強度が
上げられ、従って、触媒自体の耐久性が向上するもので
ある。このバインダーの使用量は、多すぎると、触媒を
還元して活性化した際に、原料のコバルト化合物及びル
テニウム化合物の還元が充分に行われず、触媒活性に対
して好ましくない。
【0015】このバインダーを使用して触媒を調製する
場合には、そのバインダーの添加時期は触媒前駆体の還
元処理前であれば特に限定されないが、ルテニウム化合
物をコバルト化合物に担持させた後、アルカリ処理の前
又は後にバインダーとなるシリカゾル又はアルミナゾル
等の懸濁液を加えて撹拌したのち、乾燥することによっ
て触媒前駆体を調製し、該前駆体を還元処理してバイン
ダー成分を含む触媒とすることができる。本発明の反応
における上記触媒の使用量は、好ましくは、原料の3−
シアノ−3,5,5−トリアルキルシクロヘキサノンの
重量に対して1〜40重量%、好ましくは5〜30重量
%の範囲から選ばれる。また、反応基質である3−シア
ノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノンは、既知
の方法、例えば特開昭57−116038等によりイソ
ホロンと青酸とから容易に合成することが可能である。
【0016】アンモニアの使用量は、好ましくは3−シ
アノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノンに対し
て1−100モル倍量の範囲、更に好ましくは1−20
モル倍量の範囲から選ばれる。反応圧力(全圧)は1〜
300kg/cm2・G(KG)気圧の範囲で実施する
ことが可能であるが、実用的な反応速度を得、かつ反応
器にかかる建設コストを加味すると、1〜100kg/
cm2・G(KG)の範囲、更に好ましくは5〜80k
g/cm2・G(KG)の範囲で行うことが好ましい。
本発明においては、特に反応を50kg/cm2・G
(KG)以下の低圧で行うことができるので、特に好ま
しい。また、反応温度は50〜150℃の範囲、好まし
くは70〜140℃の範囲で行われる。この時、より低
温側では反応速度の低下が著しく、より高温側では副生
する高沸点物質が増加するので不都合である。
【0017】反応には、添加したアンモニアを溶媒を兼
ねて用いてもよいし、別の溶媒を添加して行っても良
い。別に添加する反応溶媒としては、メタノール、エタ
ノール、2−プロパノール、エチレングリコール等のア
ルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、1−メトキシ−2−
プロパノール等のエーテル類が好適に使用される。その
使用量は、3−シアノ−3,5,5−トリアルキルシク
ロヘキサノンに対して、1〜10重量倍の範囲、好まし
くは3〜6重量倍の範囲で行われる。
【0018】反応は、原料の3−シアノ−3,5,5−
トリアルキルシクロヘキサノン、溶媒、上記水素化触
媒、アンモニアを反応器に導入して行う。本発明の接触
水素化反応は、気相および液相のいずれでも行なうこと
ができるが、好ましくは液相で行なわれる。
【0019】液相で接触水素化を行なう場合、反応は、
上記原料、溶媒、触媒、アンモニアを同時に反応器に導
入した後水素を導入して行なうことができるが、また、
あらかじめ溶媒に溶解させた3−シアノ−3,5,5−
トリアルキルシクロヘキサノンをアンモニアと適当な温
度、すなわち、10−100℃、好ましくは、20−7
0℃で加熱処理し、その後、水素化触媒及び水素を導入
して水素化反応を行うことによっても3−アミノメチル
−3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンを製
造することができる。一般的に後者の方法を採用する
と、3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシク
ロヘキサノールなどの副生物の生成を更に抑制すること
ができる。この後者の方法を採る場合、3−シアノ−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキサノンをアンモニ
アで処理する工程は、特に反応器を設ける必要はなく、
配管等で混合するだけでも副生成物抑制の効果は得られ
る。
【0020】反応方式としては、固定床方式、懸濁床方
式、移動床方式等が好適に採用される。かくして得られ
た3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシクロ
ヘキシルアミンの反応粗液は周知の精製手段、例えば減
圧蒸留を利用すれば、純粋な目的化合物を得る事ができ
る。
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明の方法をより具体
的に説明するが、その要旨を越えない限り本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。以下に示す収率
は特にことわらない限りmol%を示す。尚、以下の実
施例において、「IPDA」は目的物である3−アミノ
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン
を表わし、「TAO」は副生する環化物である1,3,
3−トリメチル−6−アザビシクロ[3,2,1]オク
タンを示し、「t−IPAN」は反応中間体であるトラ
ンス−3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキ
シルアミンを示し、「TMCA」は副生物である3,
3,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを示し、「I
PAA」は3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル
シクロヘキサノールを示す。
【0022】〈実施例1〉 触媒の調製 水酸化コバルト30gを脱塩水300gに懸濁させ、こ
れに塩化ルテニウム(RuCl3 *nH2 O)4.5g
を脱塩水50mlに溶かした溶液を攪拌しながら30分
かけて滴下する。滴下終了後、攪拌をさらに3時間続け
た。この懸濁液を、水温80℃のウオーターバスで加温
しながら減圧下、濃縮乾固した。このものに、50ml
の脱塩水、ならびに20%水酸化ナトリウム水溶液45
mlを加え、バス温100℃で1時間加熱処理し、冷却
後沈澱を濾別し、200ml脱塩水で3回洗浄、濾別を
繰り返した。褐色のこのものを減圧下、70℃で9時間
乾燥してルテニウム−コバルト触媒前駆体を得た。
【0023】原料のアンモニア処理 1リットルの誘導攪拌型オートクレーブに3−シアノ−
3,5,5−トリメチルシクロヘキサノン80g、メタ
ノール350g、アンモニア150g、GPC測定用内
標としてのトリグライム20gを仕込み、40℃、2.
5時間処理し、室温まで冷却した。
【0024】水素化反応 200mlの誘導攪拌型オートクレーブに上述の基質の
アンモニア処理液48g、及びルテニウム−コバルト触
媒前駆体を水素気流下200℃で2時間還元処理した触
媒1を2.2g仕込み、オートクレーブ内を窒素ガスで
置換した。その後、水素ガス50kg(室温)を導入
し、120℃まで昇温した。120℃に温度が達した時
点でオートクレーブ内の全圧が100kg/cm2・G
となるように水素ガスを導入し、吸収される水素ガスを
逐次補うことによりこの圧力を維持しながら1時間反応
した。オートクレーブを室温まで冷却したのち、放圧
し、反応粗液をガスクロマトグラフィーで分析した。
【0025】その結果、IPDAが96.0%生成して
おり、この他に、TMCAが1.3%、IPAAが1.
3%生成していた。そして、TAOの生成は、わずか
1.4%に抑制されていた。また、IPDA生成の中間
体であるt−IPANの残存は認められなかった。
【0026】〈実施例2〉ルテニウム−コバルト触媒前
駆体の水素還元温度を300℃とする以外は実施例1と
同様の手法で触媒2を調製し、水素化反応を行った。結
果は、IPDA81.6%、TMCA2.5%、IPA
A1.5%、の収率であり、TAOは、1.3%に抑制
されていた。また、IPDAの反応中間体であるt−I
PANが4.2%残存しており、これを加えると、有価
成分の収率は、85.8%となる。
【0027】〈比較例1〉使用する触媒をラネーコバル
ト2.2gとした以外は実施例1と同様の手法で、水素
化反応を行った。結果は、IPDA84.2%、TMC
A2.2%、IPAA5.8%の収率であり、TAOは
4.5%生成していた。また、t−IPANの残存はな
かった。
【0028】〈比較例2〉使用する触媒を5%Ru/S
iO2 {塩化ルテニウムをSiO2 (洞海化学、D−1
50−300)に強制担持し、乾燥後、水素気流下で、
200℃、2時間還元処理したもの}、2.8gとした
以外は実施例1と同様の手法で、水素化反応を行った。
結果は、IPDA76.0%、TMCA3.3%、IP
AA4.9%の収率であり、TAOは11.4%生成し
ていた。また、t−IPANの残存は0.9%であっ
た。
【0029】〈実施例3〉3−シアノ−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキサノン8g、メタノール35g、ア
ンモニア15g、ガスクロマトグラフィー測定用内標と
してのクリグライム2gをオートクレーブに仕込み、4
0℃、2.5時間処理し、室温まで冷却した反応液に、
実施例1で調製した触媒1を1.1g加え、オートクレ
ーブ内を窒素ガスで置換した。その後、水素ガス20k
g(室温)を導入し、120℃まで昇温した。120℃
に温度が達した時点でオートクレーブ内の全圧が40k
g/m2・G(KG)となるように水素ガスを導入し、
吸収される水素ガスを逐次補うことによりこの圧力を維
持しながら1時間反応させた。オートクレーブを室温ま
で冷却したのち、放圧し、反応粗液をガスクロマトグラ
フィーで分析した。この結果を後記表−1に示す。
【0030】〈実施例4〜6〉触媒1の調製で得られた
ルテニウム−コバルト触媒前駆体6.0gに、アルミナ
ゾル(日産化学(株)製、アルミナゾルー520 20
%サスペンジョン)の1.35g、2.69g、8.0
7gをそれぞれ乳鉢で混合した後、70℃で6時間真空
乾燥した。このものを水素気流下200℃で2時間還元
処理して触媒3,4,5を得た。これら触媒3〜5はそ
れぞれ触媒重量に対し、4.5重量%、9.0重量%、
27重量%に相当するアルミナゾルが、バインダーとし
て使用されたものである。実施例3において、触媒1の
1.1gの代わりに、触媒3を1.2g、触媒4を1.
2g又は触媒5を1.5gをそれぞれ用いた以外は同じ
方法で3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキ
サノンの水素化反応を行った。この結果を後記表−1に
示す。
【0031】〈実施例7〜9〉触媒1の調製で得られた
ルテニウム−コバルト触媒前駆体6.0gに、シリカゾ
ル(触媒化成(株)製 Cataloid SI−35
0 30%サスペンジョン)の0.92g、1.81
g、5.43gをそれぞれ乳鉢で混合した後、70℃で
6時間真空乾燥した。このものを水素気流下200℃で
2時間還元処理して触媒6、7、8を得た。これら触媒
6〜8はそれぞれ触媒重量に対し、4.6重量%、9.
2重量%、28重量%に相当するシリカゾルが、バイン
ダーとして使用されたものである。実施例3において、
触媒1の1.1gの代わりに、触媒6を1.2g、触媒
7を1.3g又は触媒8を1.5gをそれぞれ用いた以
外は同じ方法で3−シアノ−3,5,5−トリメチルシ
クロヘキサノンの水素化反応を行った。この結果を後記
表−1に示す。
【0032】〈実施例10〉触媒1の調製で得られたル
テニウム−コバルト触媒前駆体4.0gにシリカゾル
(触媒化成(株)製 Cataloid SI−350
30%サスペンジョン)を0.60g、水1.5gを
乳鉢で混合した後、70℃で6時間真空乾燥した。この
ものを水素気流下200℃で2時間還元処理して触媒9
を得た。この触媒9は触媒重量に対して4.5重量%に
相当するシリカゾルがバインダーとして使用されたもの
である。また、水は、これを使用することによって、触
媒前駆体とシリカゾルが均一に混ざった触媒ができるの
で、好ましい。この触媒9を1.3g使用した他は実施
例3と同じ方法で3−シアノ−3,5,5−トリメチル
シクロヘキサノンの水素化反応を行った。この結果を後
記表−1に示す。
【0033】
【表2】
【0034】〈実施例11〉水酸化コバルト30gを脱
塩水300gに懸濁させ、これに塩化ルテニウム(Ru
Cl3*nH2O)4.5gを脱塩水50mlに溶かした
溶液を撹拌しながら30分かけて滴下する。滴下終了
後、撹拌をさらに3時間続けた。この懸濁液に、20m
lの脱塩水中に水酸化ナトリウム10gを加えて調製し
た溶液を5分間かけて滴下し、さらに100℃で1時間
撹拌した。室温まで冷却した後、精製した沈殿を濾別
し、400ml脱塩水で3回洗浄、濾別を繰り返した。
このものを減圧下70℃で9時間乾燥してルテニウム−
コバルト触媒前駆体を得た。この前駆体の粉末X線回折
図を図1に示す。この粉末X線回折図の測定条件は以下
の通りであった。
【0035】
【表3】 測定条件 装置:PHILIPS PW 1700(フィリップス
社製) ターゲット:銅の単色X線(グラファイト) 電圧:40kV、電流:30mA
【0036】この結果、水酸化コバルトの回折ピークが
主として認められ、またコバルトオキサイドハイドロオ
キサイドの回折ピークも認められるが、酸化コバルト
(Co 34)のピークは認められない。この触媒前駆体
を水素気流下200℃で2時間還元処理して触媒10を
得た。実施例3において、触媒1の1.1gの代わり
に、触媒10を1.1gを用いた以外は同じ方法で3−
シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノンの水
素化反応を行った。この結果を後記表−2に示す。
【0037】〈実施例12〉実施例11において、水酸
化ナトリウム水溶液滴下後の処理温度を室温とし、乾燥
を窒素気流下、90℃で4時間行った以外は同じ方法
で、ルテニウム−コバルト触媒前駆体を得た。このもの
の粉末X線回折図を図2に示す。この結果、水酸化コバ
ルトの回折ピークが主として認められ、またコバルトオ
キサイドハイドロオキサイドの回折ピークも認められる
が、酸化コバルト(Co34)のピークは認められな
い。この触媒前駆体を水素気流下200℃で2時間還元
処理して触媒11を得た。実施例3において、触媒1の
1.1gの代わりに、触媒11を1.1gを用いた以外
は同じ方法で3−シアノ−3,5,5−トリメチルシク
ロヘキサノンの水素化反応を行った。この結果を後記表
−2に示す。
【0038】〈実施例13〉水酸化ナトリウム水溶液滴
下後の処理温度を室温とし、乾燥を空気下、室温で4日
間自然に乾燥させた以外は同じ方法で、ルテニウム−コ
バルト触媒前駆体を得た。このものの粉末X線回折図を
図3に示す。この結果、水酸化コバルトの回折ピークの
みが認められ、酸化コバルト(Co34)のピークは認
められない。この触媒前駆体を水素気流下200℃で2
時間還元処理して触媒12を得た。実施例3において、
触媒1の1.1gの代わりに、触媒12を1.1gを用
いた以外は同じ方法で3−シアノ−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキサノンの水素化反応を行った。この結果
を後記表−2に示す。
【0039】〈実施例14〉水酸化ナトリウム水溶液滴
下後の処理温度を室温とし、乾燥を90℃で4時間行っ
た(この時、触媒中の温度は115℃迄上昇してい
た。)以外は同じ方法で、ルテニウム−コバルト触媒前
駆体を得た。このものの粉末X線回折図を図4に示す。
この結果、コバルトオキサイドハイドロオキサイドの回
折ピークが主として認められ、酸化コバルト(Co
34)のピークも認められた。また、原料の水酸化コバ
ルトのピークは全く認められなかった。
【0040】この触媒前駆体を水素気流下200℃で2
時間還元処理して触媒13を得た。実施例3において、
触媒1の1.1gの代わりに、触媒13を1.1gを用
いた以外は同じ方法で3−シアノ−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキサノンの水素化反応を行った。この結果
を後記表−2に示す。
【0041】〈実施例15〉水酸化ナトリウム水溶液滴
下後の処理温度を室温とし、乾燥を90℃で2時間行っ
た(この時、触媒中の温度は95℃迄上昇していた。)
以外は同じ方法で、ルテニウム−コバルト触媒前駆体を
得た。このものの粉末X線回折図を図5に示す。この結
果、コバルトオキサイドハイドロオキサイドの回折ピー
クが主として認められ、酸化コバルト(Co34)のピ
ークも認められた。また、原料の水酸化コバルトのピー
クは全く認められなかった。この触媒前駆体を水素気流
下200℃で2時間還元処理して触媒14を得た。実施
例3において、触媒1の1.1gの代わりに、触媒14
を1.1gを用いた以外は同じ方法で3−シアノ−3,
5,5−トリメチルシクロヘキサノンの水素化反応を行
った。この結果を後記表−2に示す。
【0042】
【表4】
【0043】
【発明の効果】本発明の方法によれば、3−シアノ−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキサノンをアンモニ
アの存在下還元して3−アミノメチル−3,5,5−ト
リアルキルシクロヘキシルアミンを製造する反応におい
て、該反応を低圧で行い、かつ副生成物を非常に低レベ
ルに抑制することにより、効果的に目的物を得る触媒を
提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例11において調製された触媒10の、
水素還元される前の触媒前駆体の粉末X線回折図を示し
たものである。
【図2】 実施例12において調製された触媒11の、
水素還元される前の触媒前駆体の粉末X線回折図を示し
たものである。
【図3】 実施例13において調製された触媒12の、
水素還元される前の触媒前駆体の粉末X線回折図を示し
たものである。
【図4】 実施例14において調製された触媒13の、
水素還元される前の触媒前駆体の粉末X線回折図を示し
たものである。
【図5】 実施例15において調製された触媒14の、
水素還元される前の触媒前駆体の粉末X線回折図を示し
たものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】すなわち、本発明の要旨は、3−シアノ−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキサノンをアンモニ
アの存在下に接触水素化して3−アミノメチル−3,
5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンを製造する
にあたり、当該接触水素化を、ルテニウム化合物をコバ
ルト化合物に担持した前駆体を還元処理して得た触媒を
用いて行なうことを特徴とする、3−アミノメチル−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造
法に存する。本発明の他の発明は、該3−アミノメチル
−3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製
造法において、当該接触水素化を、コバルト化合物の懸
濁液に、溶媒に溶解したルテニウム化合物を添加した
後、アルカリ処理することによって得られた触媒前駆体
を還元処理して得た触媒を用いて行なうことを特徴とす
る製造法に存する。さらにまた本発明は、該前駆体が、
触媒全重量の0.1〜40重量%となるようにバインダ
ーを添加して調製された前駆体を還元処理して得た触媒
を用いて行なうことを特徴とする、3−アミノメチル−
3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造
法に存する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−シアノ−3,5,5−トリアルキル
    シクロヘキサノンをアンモニアの存在下に接触水素化し
    て3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシクロ
    ヘキシルアミンを製造するにあたり、当該接触水素化
    を、ルテニウム化合物をコバルト化合物に担持した前駆
    体を還元処理して得た触媒を用いて行なうことを特徴と
    する、3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシ
    クロヘキシルアミンの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、使用する触媒が、コ
    バルト化合物の懸濁液に、溶媒に溶解したルテニウム化
    合物を添加した後、アルカリ処理することによって得ら
    れた触媒前駆体を還元処理して得た触媒であることを特
    徴とする、3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキ
    ルシクロヘキシルアミンの製造法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、使用する触媒が、
    アルカリ処理後、水洗浄を行った後、下記の(1)〜(3)か
    ら選ばれる条件で乾燥したのち、還元処理して得られた
    触媒であることを特徴とする、3−アミノメチル−3,
    5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造法。 【表1】 (1) 0.1−100mmHgの減圧下、20−120
    ℃の温度 (2) 不活性ガスの存在下、20−120℃の温度 (3) 空気中で、80℃以下の温度
  4. 【請求項4】 請求項1において、該前駆体が、触媒
    全重量の0.1〜40重量%となるようにバインダーを
    添加して調製された前駆体を還元処理して得た触媒を用
    いて行なうことを特徴とする、3−アミノメチル−3,
    5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造法。
JP5200789A 1992-08-13 1993-08-12 3−アミノメチル−3,5,5−トリアルキルシクロヘキシルアミンの製造法 Pending JPH06293714A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115364885A (zh) * 2021-12-27 2022-11-22 福州大学 一种RuCo合金合成氨催化剂的成型方法
CN117069593A (zh) * 2023-08-17 2023-11-17 万华化学集团股份有限公司 一种制造3-氨甲基-3,5,5-三甲基环己胺的方法

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