JPH06294071A - 無機繊維の皮膚刺激及び飛散の防止方法 - Google Patents

無機繊維の皮膚刺激及び飛散の防止方法

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JPH06294071A
JPH06294071A JP10762593A JP10762593A JPH06294071A JP H06294071 A JPH06294071 A JP H06294071A JP 10762593 A JP10762593 A JP 10762593A JP 10762593 A JP10762593 A JP 10762593A JP H06294071 A JPH06294071 A JP H06294071A
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JP
Japan
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inorganic fiber
fiber
liquid
paraffin
fibers
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JP10762593A
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English (en)
Inventor
Michio Nakazawa
陸夫 中澤
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Chubu Kogyo KK
Original Assignee
Chubu Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無機繊維の製造、加工及び使用のいずれの段
階においても簡便に適用できる、無機繊維による皮膚刺
激及び飛散の防止のための方法を提供すること及び該方
法によって処理された、皮膚刺激及び飛散を防止した無
機繊維を提供することを目的とする。 【構成】 無機繊維に、流動パラフィン又は塩素化パラ
フィンを均一に分散又は溶解して含有してなる処理液を
噴霧若しくは塗布し、又は、無機繊維を該処理液に浸漬
することよりなる、無機繊維の皮膚刺激及び飛散を防止
する方法並びに該方法で処理した無機繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維、セラミッ
ク繊維、ロックウール、炭素繊維、炭化ケイ素繊維その
他の無機繊維の製造、加工又は使用に際して起こる、繊
維による皮膚刺激及び繊維の飛散の防止に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】無機繊
維は今日多種多様のものが知られており、各種の複合材
料を構成する補強材として、また、不燃材、耐熱材、断
熱材、防音材等として広く使用されている。これら無機
繊維は、それぞれの用途に応じて、製造、加工の工程に
おいて適当な長さに裁断され、例えば短い繊維、糸、ク
ロス、マット等の種々の形態に作られている。またこれ
らの使用に際しては、例えば、クロス、マット等は使用
部位の形状や大きさ等に合わせて適宜裁断する必要があ
るほか、マット等の端面を使用する場合等にはそれらの
端面処理をも行う必要がある。
【0003】これら無機繊維は、裁断により各繊維の末
端が鋭く尖った形状となる傾向が強く、このため各繊維
末端が皮膚に触れた場合皮膚を刺して、痒みやちくちく
する痛みを引き起こす。無機繊維の製造、加工及び使用
の現場においては、繊維との直接接触や繊維の飛散によ
る皮膚等への付着によって、このような痒みや痛み等の
皮膚刺激が引き起こされることは日常的に認められてい
るが、このような皮膚刺激は、無機繊維の製造、加工及
び使用における作業環境を劣悪化する。
【0004】しかし従来、無機繊維の製造、加工又は使
用に際して、このような皮膚への刺激や繊維飛散に対す
る十分な対策は採られていなかった。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点に対し、無
機繊維の製造、加工及び使用のいずれの段階においても
簡便に適用できる、無機繊維による皮膚刺激及び飛散の
防止のための方法を提供することを目的とする。更に本
発明は、かかる方法によって処理された、皮膚刺激及び
飛散を防止した無機繊維の提供をも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、無機繊維を
流動パラフィン又は塩素化パラフィンで処理することに
より、皮膚に対する刺激が防止でき、飛散も防止できる
ことを見出し、更に検討を加えて本発明を完成した。す
なわち、本発明は、無機繊維を流動パラフィン又は塩素
化パラフィンを含有する処理液で処理することを特徴と
する無機繊維の皮膚刺激及び飛散の防止方法、及び該方
法によって処理されたそのような特徴を有する無機繊維
である。
【0007】流動パラフィンは、潤滑剤や医薬品等に使
用されている高度に精製された常温で液状の炭化水素系
のオイルである。また「塩素化パラフィン」とは、パラ
フィンの水素原子の少なくとも一部を塩素で置換した化
合物であって、本明細書では特に常温で液状のものをい
う。本発明においては、塩素化パラフィンは流動パラフ
ィンと同様に使用できることも見出された。塩素化パラ
フィンは、導入された塩素原子の比率に応じて難燃性又
は不燃性となるため、これらの性質を有することが望ま
れる用途にあっては、流動パラフィンに代えて塩素化パ
ラフィンを使用するのが好ましい。
【0008】しかし、流動パラフィン、塩素化パラフィ
ン(以下あわせて「流動パラフィン等」という。)は無
機繊維の処理に際しては、繊維に適用すべき流動パラフ
ィン等の量の制御と処理の均一性とを確保することが困
難である。すなわち、繊維の各々が流動パラフィン等に
よって確実に処理されるためには、全部の繊維を流動パ
ラフィン等と接触させる必要があるが、流動パラフィン
等をそのまま使用する場合には、粘性によって繊維の間
隙に多量に保持されてしまうため、全部の繊維に流動パ
ラフィン等を均一に行き渡らせるためには、たとえ噴霧
によった場合でも流動パラフィン等を多量に使用する必
要がある。しかし、本発明の目的の達成のためには、各
繊維が流動パラフィン等によって処理されていればよ
く、繊維間隙に多量に保持された流動パラフィン等は、
発明の目的の達成に不必要であるのみならず、処理後の
無機繊維に過剰なべと付き等を与えることとなる。必要
な量の流動パラフィン等を繊維に付着させて残留させつ
つ過剰量の流動パラフィン等を、簡便に除去すること
は、製造・加工工程においては作業のコスト効率との関
係上困難であり、また、使用現場においては事実上不可
能である。
【0009】本発明者は、流動パラフィン等をそのまま
使用せず液体媒体に均一に分散又は溶解させた処理液を
用いることにより、流動パラフィン等の必要量のみを均
一に無機繊維に付着させることができることを見出し
た。
【0010】該処理液としては、水、有機溶媒又はこれ
らの混合物中に、流動パラフィン等を均一に分散又は溶
解させてなる液が用いられる。該処理液中の流動パラフ
ィン等の含有比率には、該処理液を噴霧、塗布、含浸等
の作業により所望量の流動パラフィン等を無機繊維に付
着させる作業が能率的に実行できるものである限り特に
制限はない。流動パラフィン等の含有比率を処理液の2
0重量%以下、例えば5乃至10重量%とするのが一般
的な目安である。但し、これより低い又は高い比率を用
いることもできる。
【0011】該処理液は、水、有機溶媒又はこれらの混
合物に合成樹脂をエマルジョン又は溶液の形で含有させ
たものであってもよい。この目的に適した合成樹脂とし
ては、例えばポリ酢酸ビニルが挙げられる。これら合成
樹脂の使用は、流動パラフィン等の皮膚刺激及び飛散の
防止効果を補助して更に高める働きをすることが見出さ
れた。処理液中の合成樹脂の含有比率は、該処理液を噴
霧、塗布、含浸等の作業により所望量の流動パラフィン
等を無機繊維に付着させる作業が能率的に実行できるも
のである限り特に制限はない。
【0012】有機溶媒としては、通常使用されている種
々の有機溶媒を使用することができ、水混和性の又は非
混和性の溶媒のいずれも使用することができる。また例
えば、ベンゼン、トルエン等を使用した場合には、流動
パラフィン等を所望の濃度に溶解した溶液として処理液
を製することができる。
【0013】本発明による無機繊維の処理は、該処理液
を無機繊維に噴霧、塗布するか又は該処理液に無機繊維
を浸漬させる等の適宜な手段によって、無機繊維と該処
理液をと万遍なく接触させればよい。いずれの場合も、
処理液の適用後、必要に応じて水切り等をした後乾燥さ
せればよい。本発明においては、流動パラフィンが処理
液中に均一に分散又は溶解していることから、処理液の
粘度は低く、処理液を多量に適用、例えば浸漬等して
も、水切り等を適当に行うことによって、繊維の間隙に
保持されている不要な処理液は容易に除去される一方、
各繊維には流動パラフィン等が付着して残留し、水や有
機溶媒の蒸発によって各繊維表面には流動パラフィン等
のみ又は場合によっては流動パラフィン等及び使用した
合成樹脂のみが残留する。
【0014】流動パラフィン等を含有する処理液で処理
することによる本発明の特有の効果は、皮膚刺激の防止
に関しては、各繊維の末端に流動パラフィン等が付着し
て繊維の鋭く尖った末端を覆うことにより、皮膚と該鋭
く尖った末端との直接的接触を妨害するか、又は、皮膚
と該鋭く尖った末端との間を潤滑して該末端の皮膚への
刺入機会を減少させることによるものと推定される。ま
た、飛散の防止に関しては、流動パラフィン等の高い粘
性のため、各繊維に付着した流動パラフィン等を介して
繊維同士の付着力が高まることによるものと推定され
る。
【0015】流動パラフィン等は常温では実際上不揮発
性であるため、繊維に付着したまま残存し、且つ、常温
では空気中で物理的に安定であって処理直後の性状がほ
ぼそのまま維持されるため、本発明による無機繊維の皮
膚刺激及び飛散の防止の効果は持続的である。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕 ガラス繊維、セラミック繊維、ロックウ
ール、炭素繊維、炭化ケイ素繊維のマットの皮膚刺激及
び飛散の防止 下記の組成の処理液を、マットに噴霧又は塗布する。マ
ットへの適用量は1m2 当たり150g程度である。必
要に応じ余分の処理液を適宜水切り等を行って除去した
後、乾燥する。下記の組成中、ポリ酢酸ビニルエマルジ
ョンは、ポリ酢酸ビニルの適宜な有機溶媒による溶液に
置き換えてもよい。 流動パラフィン等 10重量% ポリ酢酸ビニルエマルジョン 90重量% 〔実施例2〕 無機繊維のクロスの皮膚刺激及び飛散の
防止 以下の組成の混合液を水又は有機溶媒で約2倍に希釈
し、無機繊維クロスに噴霧し又は塗布する。適用量は1
2 当たり50g程度である。必要に応じ余分の処理液
を適宜水切り等を行って除去した後、乾燥する。下記の
組成中、ポリ酢酸ビニルエマルジョンは、ポリ酢酸ビニ
ルの適宜な有機溶媒による溶液に置き換えてもよい。 流動パラフィン等 5重量% ポリ酢酸ビニルエマルジョン 95重量% 〔実施例3〕 無機繊維のマット、クロスの浸漬 以下の組成の処理液中に、マット又はクロスを浸漬し、
次いで取り出してマングルに掛けて仕上げる。 流動パラフィン等 5重量% 水又は有機溶媒 95重量% 〔実施例4〕 無機繊維の紡糸時の処理 以下の組成の処理液を、紡糸時に無機繊維に噴霧する。
これにより、紡糸後、皮膚刺激及び飛散を防止すること
ができる。下記の組成中、ポリ酢酸ビニルエマルジョン
は、ポリ酢酸ビニルの適宜な有機溶媒による溶液に置き
換えてもよい。 流動パラフィン等 5重量% ポリ酢酸ビニルエマルジョン 95重量%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/08 23/06 23/10 // D06M 101:00 7199−3B D06M 21/00 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機繊維を流動パラフィン又は塩素化パラ
    フィンを含有する処理液で処理することを特徴とする、
    無機繊維の皮膚刺激又は飛散の防止方法。
  2. 【請求項2】前記処理が前記処理液を前記無機繊維に噴
    霧又は塗布し又は前記処理液中に前記無機繊維を浸漬す
    ることよりなるものである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記処理液が水、有機溶媒又はこれらの混
    合物中に流動パラフィン又は塩素化パラフィンを均一に
    分散又は溶解させてなる液であることを特徴とする、請
    求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記処理液が更に合成樹脂をエマルジョン
    又は溶液の形で含有することを特徴とする、請求項3に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかの方法により処
    理してなる無機繊維。
  6. 【請求項6】前記無機繊維がマット又はクロスの形態で
    ある、請求項5に記載の無機繊維。
JP10762593A 1993-04-08 1993-04-08 無機繊維の皮膚刺激及び飛散の防止方法 Pending JPH06294071A (ja)

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