JPH062955A - ステンレス缶体 - Google Patents
ステンレス缶体Info
- Publication number
- JPH062955A JPH062955A JP4164488A JP16448892A JPH062955A JP H062955 A JPH062955 A JP H062955A JP 4164488 A JP4164488 A JP 4164488A JP 16448892 A JP16448892 A JP 16448892A JP H062955 A JPH062955 A JP H062955A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- corrosion
- copper
- boiler
- tin
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- Pending
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- Details Of Fluid Heaters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 給湯機器、暖房機器のステンレスボイラー缶
体に関するもので、オーステナイト系ステンレス材料の
素地金属を応力腐食割れや孔食、隙間腐食から、保護抑
制して信頼性の高いボイラー缶体を提供する。 【構成】 ステンレス缶体1とステンレス底部缶体2の
溶接6した加工部分の間に、銅、銅合金、アルミ、す
ず、亜鉛などの金属5を挟み込んだものである。そし
て、この金属が、加工部分に生じる隙間をうめ、応力腐
食割れや孔食、隙間腐食の発生を抑制する。
体に関するもので、オーステナイト系ステンレス材料の
素地金属を応力腐食割れや孔食、隙間腐食から、保護抑
制して信頼性の高いボイラー缶体を提供する。 【構成】 ステンレス缶体1とステンレス底部缶体2の
溶接6した加工部分の間に、銅、銅合金、アルミ、す
ず、亜鉛などの金属5を挟み込んだものである。そし
て、この金属が、加工部分に生じる隙間をうめ、応力腐
食割れや孔食、隙間腐食の発生を抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯機器、暖房機器な
どに使用される、ステンレス材料を素材とした、ステン
レス製の缶体に関するものである。
どに使用される、ステンレス材料を素材とした、ステン
レス製の缶体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の給湯機器、暖房機器などに使用さ
れているボイラー缶体は、オーステナイト系ステンレス
やフェライト系ステンレス、銅が使用され、耐食性を向
上させるために、アルミニウムやマグネシウムによる犠
牲陽極や、電気防食が用いられていた。
れているボイラー缶体は、オーステナイト系ステンレス
やフェライト系ステンレス、銅が使用され、耐食性を向
上させるために、アルミニウムやマグネシウムによる犠
牲陽極や、電気防食が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、給湯機器、暖房機器などの給湯器用ボ
イラー缶体は、耐腐食性などに問題があった。
ような構成では、給湯機器、暖房機器などの給湯器用ボ
イラー缶体は、耐腐食性などに問題があった。
【0004】これは、オーステナイト系ステンレス材料
の場合には、加工時の残留応力や繰り返しによる熱応力
の蓄積部に、水に含まれている塩素イオンや残留塩素な
どのアタックにより、応力腐食割れや孔食、隙間腐食
(隙間腐食は、約0.2〜1.0mmの隙間に発生しやす
い)が発生している。
の場合には、加工時の残留応力や繰り返しによる熱応力
の蓄積部に、水に含まれている塩素イオンや残留塩素な
どのアタックにより、応力腐食割れや孔食、隙間腐食
(隙間腐食は、約0.2〜1.0mmの隙間に発生しやす
い)が発生している。
【0005】フェライト系ステンレス材料の場合には、
塩素イオン、残留塩素、硫酸イオン、硝酸イオンや溶存
酸素などの影響により、孔食や隙間腐食が発生してい
る。
塩素イオン、残留塩素、硫酸イオン、硝酸イオンや溶存
酸素などの影響により、孔食や隙間腐食が発生してい
る。
【0006】銅材料の場合には、塩素イオン、硫酸イオ
ン、硝酸イオン、鉄イオンや遊離炭酸、溶存酸素などの
影響により、孔食や全面腐食が発生している。
ン、硝酸イオン、鉄イオンや遊離炭酸、溶存酸素などの
影響により、孔食や全面腐食が発生している。
【0007】本発明は上記従来技術の課題を解消するも
ので、ステンレス材料に発生しやすい、応力腐食割れや
孔食、隙間腐食を抑制した給湯機器、暖房機器用のステ
ンレス製の缶体を提供するものである。
ので、ステンレス材料に発生しやすい、応力腐食割れや
孔食、隙間腐食を抑制した給湯機器、暖房機器用のステ
ンレス製の缶体を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のステンレス缶体は、溶接部、あるいは加工
隙間部分に、銅、銅合金、アルミ、アルミ合金、亜鉛、
亜鉛合金、すず、すず合金のいずれか一つの金属を接触
させたステンレス缶体である。
に、本発明のステンレス缶体は、溶接部、あるいは加工
隙間部分に、銅、銅合金、アルミ、アルミ合金、亜鉛、
亜鉛合金、すず、すず合金のいずれか一つの金属を接触
させたステンレス缶体である。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成により、ステンレス材料
の応力腐食割れや、孔食、隙間腐食を抑制することがで
きる。
の応力腐食割れや、孔食、隙間腐食を抑制することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。
する。
【0011】図1、図2に示す如く板厚0.5mmのオー
ステナイト系ステンレスであるSUS−304を、ボイ
ラー缶体1とボイラー底部缶体2に加工した後、加工周
辺部4に銅板5を取付、図2のように、挟み込んでその
周辺を溶接6した。3は電気ヒータである。
ステナイト系ステンレスであるSUS−304を、ボイ
ラー缶体1とボイラー底部缶体2に加工した後、加工周
辺部4に銅板5を取付、図2のように、挟み込んでその
周辺を溶接6した。3は電気ヒータである。
【0012】なお、実施例2は上記実施例1の銅板5に
代えて、黄銅板(銅:亜鉛の比率約6:4)を図2と同
じように挟み込んでその周辺を溶接した。
代えて、黄銅板(銅:亜鉛の比率約6:4)を図2と同
じように挟み込んでその周辺を溶接した。
【0013】また実施例3は上記実施例1の銅板5に代
えて、アルミ板を図2と同じように挟み込んでその周辺
を溶接した。
えて、アルミ板を図2と同じように挟み込んでその周辺
を溶接した。
【0014】さらに実施例4は上記実施例1の銅板5に
代えて、すず板を図2と同じように挟み込んでその周辺
を溶接した。すず板の場合には、溶接によりすずが一部
溶解することがある。
代えて、すず板を図2と同じように挟み込んでその周辺
を溶接した。すず板の場合には、溶接によりすずが一部
溶解することがある。
【0015】さらに実施例5は上記実施例1の銅板5に
代えて、亜鉛板を図2のように、挟み込んでその周辺を
溶接した。
代えて、亜鉛板を図2のように、挟み込んでその周辺を
溶接した。
【0016】さらに実施例6は上記実施例1のボイラー
缶体1とボイラー底部缶体2の材料、SUS−304に
代えて、板厚0.5mmのオーステナイト系ステンレスで
ある、SUS−321を使用したもので、それ以外は上
記実施例1と同一である。
缶体1とボイラー底部缶体2の材料、SUS−304に
代えて、板厚0.5mmのオーステナイト系ステンレスで
ある、SUS−321を使用したもので、それ以外は上
記実施例1と同一である。
【0017】さらに実施例7は上記実施例1のボイラー
缶体1とボイラー底部缶体2の材料、SUS−304に
代えて、板厚0.5mmのフェライト系ステンレスであ
る、新日本製鉄製YUS190を使用したもので、それ
以外は上記実施例1と同一である。
缶体1とボイラー底部缶体2の材料、SUS−304に
代えて、板厚0.5mmのフェライト系ステンレスであ
る、新日本製鉄製YUS190を使用したもので、それ
以外は上記実施例1と同一である。
【0018】さらに実施例8は板厚0.5mmのオーステ
ナイト系ステンレスであるSUS−304を、ボイラー
缶体1とボイラー底部缶体2に加工した後、加工周辺部
に銅線7を図3のように、挟み込んでその周辺を溶接6
した。
ナイト系ステンレスであるSUS−304を、ボイラー
缶体1とボイラー底部缶体2に加工した後、加工周辺部
に銅線7を図3のように、挟み込んでその周辺を溶接6
した。
【0019】上記のように、加工した給湯器ボイラー缶
体の耐食性を比較するために、ボイラー缶体とボイラー
底部缶体に加工した、従来の給湯器用ボイラー缶体(材
質は、SUS−304)と比較した。
体の耐食性を比較するために、ボイラー缶体とボイラー
底部缶体に加工した、従来の給湯器用ボイラー缶体(材
質は、SUS−304)と比較した。
【0020】耐食性の比較試験として、42%塩化マ
グネシウム溶液の煮沸による応力割れ試験、4%塩化
第二鉄+1%塩化ナトリウム水溶液の60℃による孔食
と隙間腐食試験、100mg硫酸銅+100ml硫酸
水溶液による粒界腐食試験を実施した。試験結果は(表
1)に示す。
グネシウム溶液の煮沸による応力割れ試験、4%塩化
第二鉄+1%塩化ナトリウム水溶液の60℃による孔食
と隙間腐食試験、100mg硫酸銅+100ml硫酸
水溶液による粒界腐食試験を実施した。試験結果は(表
1)に示す。
【0021】
【表1】
【0022】※ 孔食の発生時間は、孔食により板が貫
通した時間である。 ※ 従来品の粒界試験品は、板の表面層約0.1mmに組
織変化(炭化クロムの析出と推定される。)が認められ
た。
通した時間である。 ※ 従来品の粒界試験品は、板の表面層約0.1mmに組
織変化(炭化クロムの析出と推定される。)が認められ
た。
【0023】本発明の実施例の孔食と隙間腐食の試験に
よる孔食の発生箇所は、溶接の熱影響部より少し離れた
所で孔食を発生していた。
よる孔食の発生箇所は、溶接の熱影響部より少し離れた
所で孔食を発生していた。
【0024】従来品の孔食と隙間腐食の試験による孔食
の発生箇所は、溶接部付近の隙間箇所に隙間腐食が発生
し、溶接の熱影響部より離れた所でも貫通寸前の孔食が
認められた。
の発生箇所は、溶接部付近の隙間箇所に隙間腐食が発生
し、溶接の熱影響部より離れた所でも貫通寸前の孔食が
認められた。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の缶体は、次のよう
な効果が得られる。 (1)加工時の残留応力や使用時の繰り返しによる熱応
力の蓄積部に、水に含まれている塩素イオン、残留塩素
などのアタックよる、応力腐食割れを抑制する。 (2)溶接加工部分に銅、銅合金、アルミ、すず、亜鉛
のいずれか一つの金属を挟み込むことにより隙間が発生
しないため、隙間腐食の危険性がない。 (3)ステンレス缶体の自然電位が、銅、銅合金、アル
ミ、すず、亜鉛などの金属により変化して、耐食性を向
上させる。
な効果が得られる。 (1)加工時の残留応力や使用時の繰り返しによる熱応
力の蓄積部に、水に含まれている塩素イオン、残留塩素
などのアタックよる、応力腐食割れを抑制する。 (2)溶接加工部分に銅、銅合金、アルミ、すず、亜鉛
のいずれか一つの金属を挟み込むことにより隙間が発生
しないため、隙間腐食の危険性がない。 (3)ステンレス缶体の自然電位が、銅、銅合金、アル
ミ、すず、亜鉛などの金属により変化して、耐食性を向
上させる。
【図1】本発明の一実施例における電気ヒータ式の給湯
機器用缶体の構成図
機器用缶体の構成図
【図2】同缶体の要部拡大断面図
【図3】本発明の他の実施例における缶体の要部拡大断
面図
面図
1 缶体 2 缶体底部 5 挿入材 6 溶接
Claims (1)
- 【請求項1】ステンレスの缶体の溶接部あるいは加工隙
間部分に、銅、銅合金、アルミ、アルミ合金、マグネシ
ウム、マグネシウム合金、亜鉛、亜鉛合金、すず、すず
合金のいずれか一つの金属を接触させたステンレス缶
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4164488A JPH062955A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ステンレス缶体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4164488A JPH062955A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ステンレス缶体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH062955A true JPH062955A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15794118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4164488A Pending JPH062955A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ステンレス缶体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062955A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006137360A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | 塩害耐食性に優れた燃料タンクあるいは燃料パイプ |
| CN110893064A (zh) * | 2018-09-12 | 2020-03-20 | 武汉苏泊尔炊具有限公司 | 锅体、锅体的加工方法及烹饪器具 |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP4164488A patent/JPH062955A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006137360A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | 塩害耐食性に優れた燃料タンクあるいは燃料パイプ |
| CN110893064A (zh) * | 2018-09-12 | 2020-03-20 | 武汉苏泊尔炊具有限公司 | 锅体、锅体的加工方法及烹饪器具 |
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