JPH062963B2 - 肩パッドの製造方法および同製造装置 - Google Patents

肩パッドの製造方法および同製造装置

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JPH062963B2
JPH062963B2 JP30193190A JP30193190A JPH062963B2 JP H062963 B2 JPH062963 B2 JP H062963B2 JP 30193190 A JP30193190 A JP 30193190A JP 30193190 A JP30193190 A JP 30193190A JP H062963 B2 JPH062963 B2 JP H062963B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洋服の肩部に取付けられる肩パッドの製造方
法および同製造装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば第11図に示すように、上布20と下布2
1との間に、綿材からなる複数層のパッド材22と、中
芯23とを介在させて縫合する等により、平面から見て
略半円形状に形成された標準タイプの肩パッド12を形
成し、この標準タイプの肩パッド12を洋服26の肩部
に取付けて肩から袖付け部のラインを整えるようにした
ものが知られている。すなわち、上部標準タイプの肩パ
ッド12は、弦側端部の中央部が厚く形成されるととも
に、円弧側端部に至るに従って次第に薄くなるように形
成され、上記弦側端部を洋服26のアームホール側、つ
まり肩部の外端側に配設した状態で取付けることによ
り、肩から袖付け部のラインを直線的に整えるように構
成されている。
そして近年、上記のように肩から袖付け部のラインを直
線的に整えるようにしたスケアーショルダーに代え、第
12図に示すように、洋服26のアームホール部に取付
けられる袖27と、洋服26の肩部とが自然な形で連続
するナチュラルショルダーや、第13図に示すように、
袖27の取付け部を通常よりも下方に位置させてなるド
ロップショルダー等が採用されることが多くなってい
る。このため、上記肩パッド12の弦側端部(外端部)
に位置するパッド材22の綿を手作業で抜取って上記弦
側端部の厚みを薄くし、あるいは予め肩から袖のライン
に合わせて弦側端部を湾曲させた肩パッドを使用するこ
とにより、肩から袖付け部のラインに丸みを帯びさせる
ことが行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように肩パッドのパッド材を構成する綿を手作業
で抜取るようにした場合には、作業が煩雑であるととも
に、綿の抜取り量を適正に設定することが困難であるた
め、袖付け部のラインに左右のアンバランスが生じ易い
という問題がある。また、上記のように肩から袖付け部
のラインに合わせて肩パッドの端部を予め湾曲させるよ
うに構成した場合には、肩パッドの製作作業が繁雑とな
り、量産化が困難であるとともに、肩パッドの端部が湾
曲しているため、肩パッドの取付け作業が難しく、また
洋服のアームホールから側方に突出する弦側端部の突出
量を適正に設定することが困難であるという問題があ
る。
なお、上記袖付け部のラインに左右のアンバランスが生
じるのを防止するため、肩パッドを洋服の肩部から取付
けた後、洋服のアームホールから側方に突出する肩パッ
ドの外端部を鋏等により、斜めにカットすることも考え
られるが、この場合には、肩パッドを洋服に取付けた状
態で、挾みを用いた上記斜めカットを行う必要があるた
めに作業が煩雑であるとともに、カットラインが曲がり
易いために袖付け部のラインに凹凸が生じる等の問題が
ある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
あり、煩雑な作業を要することなく肩パッドの外端部を
切除することができ、これによってアームホールに取り
付けられる肩から袖付け部のラインに丸みを帯びさせる
ことができるとともに、洋服の肩部に適正かつ容易に取
付けることができる肩パッドの製造方法および同製造装
置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1に係る発明に係る肩パッドの製造方法は、上布
と下布との間に適宜パッド材を介在させてなる標準パッ
ドを形成した後、この標準パッドの外端面を作業台上に
設置された位置決め部材の当接部に当接させることによ
り、その下方に配設された下刃に対して標準パッドの外
端部を位置決めするとともに、この標準パッドの外端部
の下方部を切込み深さの規制部によって係止し、かつ上
記標準パッドの外端部の上方部をガイド部材によって側
方に退避させた状態で、上刃を下降させて上記標準パッ
ドの外端側下方部を上刃と下刃によって切除するように
したものである。
請求項2に係る発明に係る肩パッドの製造装置は、作業
台に固定された下刃と、この下刃と対向した位置におい
て昇降自在に設置された上刃と、この上刃および下刃に
よって切除される標準パッドの外端側下方部を位置決め
する位置決め部材と、標準パッドの外端側上方部をその
内方部側に退避させるガイド部材と有し、上記位置決め
部材に、標準パッドの外端面が当接する当接部と、標準
パッドの外端側下方部を係止してその切込み深さを規制
する規制部とを設けたものである。
〔作 用〕
上記構成の本発明によれば、標準パッドを作業台上に設
置してその外端部を位置決め部材の当接部に当接させる
ことにより、下刃と上刃とによって切除される標準パッ
ドの水平切込み長さが適正値に設定されるとともに、上
記標準パッドの外端側下方部が位置決め部材の規制部に
よって係止されてその切込み深さが適正値に規制される
ことになる。また、上記標準パッドの外端側上方部をガ
イド部材によって側法に退避させることにより、この外
端側上方部に邪魔されることなく、上刃を下降させて標
準パッドの外端側下方部を切除することができる。
〔実施例〕
第1図および第2図は、本発明に係る肩パッドの製造装
置の実施例を示している。この製造装置は、ミシンのベ
ッドからなる作業台1と、この作業台1に形成された切
り屑排出孔2の側壁面に固定された下刃3と、その上方
に配設された上刃4と、上記作業台1上に設置された位
置決め部材5と、上記上刃4の側方に配設されたガイド
部材6とを備えている。上記上刃4は、ブラケット7を
介してメス付き自動糸切りミシンのカッター軸8に取付
けられることにより、上記下刃3に対向した位置に配設
され、かつ上記カンター軸8を上下動させるミシンの駆
動部により、図外の針棒とともに昇降駆動されるように
構成されている。
上記位置決め部材5は、上記排出孔2の前方部において
作業台1上にねじ止めされた取付け部9と、その先端部
から下方に伸びる当接部10と、その上端部に突設され
た水平板からなる規制部11とを有し、後述するように
上記当接部10によって標準パッド12の外端側下方部
13、つまり弦側端部の上布20側の部分を位置決めし
てその水平切込み量をlに設定するとともに、上記規制
部11によって上記外端側下方部13を係止してその切
込み深さをhに規制するように構成されている。また、
上記位置決め部材5は、取付け部9に形成された長孔1
4を挿通するビス15によって作業台1に取付けられ、
このビス15を緩めた状態で作業台1上をスライドさせ
ることにより、上記長孔14の範囲内においてその設置
位置を変化させ、これによって標準パッド12の外端側
下方部13に形成される切込みの水平切込み量lを調節
するように構成されている。
また上記ガイド部材6は、ミシンの押え棒16に取付け
られ、後述する標準パッド12の切込み時に下降して上
記標準パッド12の外端側下方部13の上面を押える押
え部17と、その側辺部に取付けられた案内板18とを
有している。この案内板18は、上部が上記下刃3およ
び上刃4の設置位置から遠ざかる方向に傾斜したプレー
ト材からなり、標準パッド12の切込み時にその外端側
上方部19、つまり上記位置決め部材5の規制部11に
よって係止された外端側上方部13の上方に位置する上
布20側の部分を標準パッド12の内方側部に退避させ
るように構成されている。
上記標準パッド12は、第3図に示すように、布材等か
らなる上布20および下布21と、その間に配設された
綿材等からなる複数層のパッド材22と、このパッド材
22の内部の所定位置に配設された中芯23とを有し、
これらを縫合または接着等の手段で一体に結合すること
によって平面から見て略半円形状に形成されている。そ
して上記標準パッド12は、各パッド材22の大きさお
よび厚みを順次変化させる等により、洋服肩部の外端側
に配設される弦側端部の中央部が最も厚く、円弧側端部
に至るほど厚みが薄くなるように形成されている。
上記構成の肩パッドの製造装置によって標準パッド12
の弦側端部を切除する肩パッドの製造方法について以下
に説明する。まず、第2図の仮想線に示すように、ガイ
ド部材6を上方に退避させた後、その下方に表裏反転状
態の標準パッド12の弦側端部つまり外端部導入し、そ
の端面を位置決め部材5の当接部10に当接させて位置
決めする。すなわち、上記位置決め部材5は、その当接
部10と上記下刃3との間隔が、標準パッド12の水平
切込み量lに対応するようにセットされており、上記当
接部10に標準パッド12の外端面を当接させることに
より、標準パッド12の水平切込み量lが適正値となっ
て位置決めされる。
また上記規制部11の設置高さが、標準パッド12の切
込み深さhと対応するようにその突設位置が予め設定さ
れており、この規制部11を標準パッド12のパッド材
22内に進入させてその外端側下方部13を係止するこ
とにより、標準パッド12の切込み深さhが規制され
る。なお、標準パッド12の中芯23は、予め上記切込
み深さhに対応した位置に配設されているため、上記位
置決め状態において位置決め部材5の規制部11の進入
個所の上方に位置するようになる。
次いで標準パッド12の外端側上方部19を手で持って
標準パッド12の内方部側に変位させた状態で、第2図
の実線に示すようにガイド部材6を下降させて押え部1
7を上記外端側下方部13の上面に当接させることによ
り、これを下方に押圧する。その後、標準パッド12を
持っていた手を離すと、上記外端側上方部19が案内板
18に当接して側方に退避した状態に保持されることに
なる。
上記の状態でミシンを駆動し、上記押え部17の下方に
設置されたミシンの送り歯(図示せず)によって標準パ
ッド12を自動送りしつつ、上刃4を下降させて標準パ
ッド12の側端部下部13を順次切除する。すなわち、
上記ガイド部材6の押え部17と、ミシンの送り歯とに
よって標準パッド12を挟持した状態で、上記送り歯を
駆動することにより、標準パッド12を段階的に前進さ
せつつ、ミシンの駆動部を介してカッター軸8を上下動
させ上刃4を昇降させ、この上刃4の下降時に下刃3と
上刃4とによって標準パッド12の外端側下方部13を
挾み切るようにして切除する。この切除された切り屑
は、上記切り屑排出孔2内に落下し、図外の排出ダクト
等を介して外部に排出される。
上記のようにして標準パッド12の外端側下方部13を
その全長に亘って切除することにより、第4図に示すよ
うに、水平切込み量がlで切込み深さがhに設定された
断面長方形状の切込み24を有する肩パッド25が形成
され、この肩パッド25は上記切込み24の端面24a
を基準にして洋服26の肩部に取り付けられる。そして
上記肩パッド25は、切込み24が形成されることによ
つて弦側端部の厚みが小さくなっているため、洋服26
の肩からアームホールに縫着される袖27の取付け部に
かけてのラインに丸みを帯びさせて洋服26の肩部と袖
27とを自然な形で連続させることができる。
このように位置決め部材5の当接部10および規制部1
1によって上記切込み24の水平切込み量lおよび切込
み深さhを適正値に設定した状態で、標準パッド12の
外端側下方部13を上刃4および下刃3によって切除す
るようにしたため、所定の大きさの切込み24を簡単か
つ均一に形成することができる。したがって上記切込み
24の大きさがばらつくことに起因して袖付け部のライ
ンに左右のアンバランスが生じるのを、効果的に防止す
ることができる。また、上記長孔14の範囲内において
位置決め部材5の設定位置を調節し、あるいは規制部1
1の設置高さが異なる他の位置決め部材と取り替える等
により、肩パッド25の水平切込み量lおよび切込み深
さhを容易に変化させることができる。
また、標準パッド12の外端側上方部19のガイド部材
6の案内板18によって側方に退避させるように構成し
たため、上記外端側上方部19に邪魔されることなく上
刃4を下降させて標準パッド12の外端側下方部13を
切除することができる。また、上記実施例では、標準パ
ッド12の中芯23を切込み深さhに対応した位置に配
設しているため、この中芯23の位置に応じて上記位置
決め部材5の規制部11によって係止される外端側下方
部13と、上記案内板18によって側方に退避させる外
端側上方部19とを容易に分離し、上記標準パッド12
を適正状態で作業台1上に設置することができるという
利点がある。
また上記実施例のように、上刃4をミシンのカッター軸
8に取付けるとともに、ガイド部材6をミシンの押え棒
16に取付け、ミシンの駆動部を利用して上記切込み作
業を自動化するように構成した場合には、この切込み作
業を迅速かつ容易に行うこができるという利点がある。
なお、本発明に係る肩パッドの製造方法および製造装置
は、必ずしも上記メス付き自動糸切りミシンの駆動部を
利用した自動切込みおよび自動送りを行う必要はなく、
上刃4を手動操作によって昇降させ、あるいは作業台1
上に設置した標準パッド12を手動で前進させるように
構成してもよい。
また上記実施例では、標準パッド12の外端側下方部1
3の断面長方形の切込み24を形成する場合について説
明したが、この切込み24の形状は上記実施例に限定さ
れることなく種々の変形が可能である。例えば第5図に
示すように、標準パッド12の外端部が載置される断面
三角形状の規制部28と、その基端部から斜め上方に突
設された当接部29とを位置決め部材5の先端部に設
け、上記当接部29に標準パッド12の外端面を当接さ
せて水平切込み量lを設定するとともに、上記規制部2
8上に標準パッド12の外端部を載置してその外端部側
下部13を傾斜させることにより、この外端側下方部1
3に対する上刃4の切込み角度を規制するようにしても
よい。こうすれば、第6図に示すように、端面24bが
所定の角度で傾斜してなる台形状の切込み24が設けら
れた肩パッド25を形成することができる また、上記実施例では、標準パッド12を表裏反転状態
で作業台1上に設置することにより、肩パッド25の弦
側端部の上布20側に切込み24を形成した場合につい
て説明したが、標準パッド12の裏面を下方に向けた状
態で上記作業台1上に設置することにより、第7図に示
すように、肩パッド24の弦側端部の下布21側に、切
込み長さがlで切込み深さがhに設定された断面長方形
状の切込み24を形成し、あるいは第8図に示すよう
に、断面台形状の切込み24を、肩パッド25の弦側端
部の下布21側に形成するようにしてもよい。
さらに第9図に示すように、標準パッド12の弦側端部
に切込み深さh1の第1切込み24αを形成した後、第
10図に示すように、上記第1切込み24αの上部側方
に切込み深さh2の第2切込み24βを形成することに
より、弦側端部の厚みが段階的に減少する肩パッド25
を形成することもできる。この場合、上記第1,第2切
込み24α,24βの切込み深さh1,h2に対応する
位置に、それぞれ中芯23を配設することが望ましい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、標準パッドの外端部に所
定の大きさの切込みを正確かつ均一に形成し、袖付け部
のラインに左右のアンバランスや凹凸が生じたりするこ
となく、ナチュラルショルダーおよびドロップショルダ
ー等のように丸みを帯びた肩から袖付け部のラインを構
成する肩パッドを簡単に形成ことができるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る肩パッドの製造装置の実施例を示
す斜視図、第2図は上記製造装置の要部を示す断面図、
第3図は標準パッドの構成を示す斜視図、第4図は肩パ
ッドの取付け状態を示す断面図、第5図は上記製造装置
の別の実施例を示す第2図相当図、第6図は肩パッドの
変形例を示す断面図、第7図は肩パッドの別の変形例を
示す断面図、第8図は肩パッドのさらに別の変形例を示
す断面図、第9図および第10図は肩パッドのさらに別
の変形例を示す断面図、第11図は従来の肩パッドの取
付け状態を示す断面図、第12図および第13図はそれ
ぞれ肩から袖付け部のラインの変形例を示す説明図であ
る。 1…作業台、3…下刃、4…上刃、5…位置決め部材、
6…ガイド部材、10,29…当接部、11,28…規
制部、12…標準パッド、13…外端側下方部、20…
上布、21…下布、22…パッド材、25…肩パッド。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上布と下布との間に適宜パッド材を介在さ
    せてなる標準パッドを形成した後、この標準パッドの外
    端面を作業台上に設置された位置決め部材の当接部に当
    接させることにより、その下方に配設された下刃に対し
    て標準パッドの外端部を位置決めするとともに、この標
    準パッドの外端部の下方部を切込み深さの規制部によっ
    て係止し、かつ上記標準パッドの外端部の上方部をガイ
    ド部材によって側方に退避させた状態で、上刃を下降さ
    せて上記標準パッドの外端側下方部を上刃と下刃によっ
    て切除するようにしたことを特徴とする肩パッドの製造
    方法。
  2. 【請求項2】作業台に固定された下刃と、この下刃と対
    向した位置において昇降自在に設置された上刃と、この
    上刃および下刃によって切除される標準パッドの外端側
    下方部を位置決めする位置決め部材と、標準パッドの外
    端側上方部をその内方部側に退避させるガイド部材と有
    し、上記位置決め部材に、標準パッドの外端面が当接す
    る当接部と、標準パッドの外端側下方部を係止してその
    切込み深さを規制する規制部とを設けたことを特徴とす
    る肩パッドの製造装置。
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