JPH06296673A - 止血材用繊維 - Google Patents

止血材用繊維

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JPH06296673A
JPH06296673A JP5087202A JP8720293A JPH06296673A JP H06296673 A JPH06296673 A JP H06296673A JP 5087202 A JP5087202 A JP 5087202A JP 8720293 A JP8720293 A JP 8720293A JP H06296673 A JPH06296673 A JP H06296673A
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JP
Japan
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collagen
hemostatic material
enzyme
fiber
core
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Pending
Application number
JP5087202A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Sakakibara
巨規 榊原
Takanobu Aoyanagi
孝信 青柳
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鞘成分が酵素可溶化コラーゲンを含む芯鞘型
複合繊維からなる生体吸収性の止血材用繊維。 【効果】 この止血材用繊維は、酵素可溶化コラーゲン
からなる繊維とほぼ同等な止血性、生体吸収性等の性能
を発揮でき、なおかつ繊維の大半を占める芯成分には高
価な酵素可溶化コラーゲンを用いていないので安価に製
造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外科手術等の際の出血
を止めるために使用する生体吸収性の止血材用繊維に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外科手術時における実質臓器
からの出血や血管吻合部からの出血には、生体吸収性の
繊維状物質より成る局所吸収性止血材が使用されている
が、中でも生体吸収性がよく、しかもそれ自体が血小板
凝集能による止血作用を有しているコラーゲン繊維がよ
く知られている。
【0003】コラーゲンを止血材として使用する場合に
は、従来は天然のコラーゲン繊維をそのまま粉砕して使
用する方法がとられてきたが、原料の精製が十分に実施
できないため使用に適する原料に制約があり、抗原性の
問題も残されていた。また、形状的に微粉末の繊維であ
り、使用の際の取り扱いの問題もあった。そこで近年、
天然のコラーゲンを酵素で部分分解することにより可溶
化した、いわゆるアテロ化コラーゲンを用い、これを精
製した後、紡糸、凍結乾燥等により加工する方法が開発
された。この方法は部分分解の際コラーゲンの抗原決定
部位が除去されている点安全であり、形状加工されてい
ることから取り扱いやすい。しかし、コラーゲンの酵素
処理およびその精製は高度な技術を必要とするため、こ
れを大量かつ安価に製造することは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のとおり、止血材
としてコラーゲンを使用する場合、その抗原性を低下さ
せるためにコラーゲン分子の末端部分に存在するテロペ
プタイドを除去したいわゆるアテロ化コラーゲンを使用
することが望ましい。このアテロ化コラーゲンとして
は、アルカリ可溶化コラーゲンや酵素可溶化コラーゲン
が知られている。アルカリ可溶化コラーゲンは動物の皮
膚や腱より得られる不溶性コラーゲンをアルカリ処理し
て得られたもので、低分子量のため精製が容易で比較的
安価に製造できるが、止血作用の発現に重要な天然のコ
ラーゲン構造まで分解を受けるため止血材としては使用
し難い。一方、酵素可溶化コラーゲンはペプシン等の酵
素で緩やかに消化反応させて得られたもので、天然のコ
ラーゲン構造を保持しており、その止血性能は高い。し
かし、酵素可溶化コラーゲンは、パイロジェンやアルブ
ミン等の不純物の除去が困難なため、その精製品は高価
となり、したがって酵素可溶化コラーゲンから得られる
コラーゲン繊維はきわめて高価となることが問題点であ
った。
【0005】本発明の目的は、高い止血性能を持ち、生
体安全性に優れ、かつ安価に製造可能な生体吸収性の止
血材用繊維を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、鞘成
分が酵素可溶化コラーゲンを含む芯鞘型複合繊維からな
る生体吸収性の止血材用繊維である。
【0007】
【作用】本発明の止血材用繊維は、鞘成分が酵素可溶化
コラーゲンを主体とする芯鞘型構造の複合繊維で構成さ
れる。
【0008】鞘成分を構成する酵素可溶化コラーゲン
は、ペプシン等の酵素で緩やかに消化反応させた後、高
純度に精製して得られたもので、天然コラーゲンの分子
構造の多くの部分が保持されているため、創傷部位にお
いて血液と接触して血小板の凝集を誘起し、血液凝固を
促す。また、抗原決定部位も除去されており安全性も高
い。
【0009】芯成分を構成するものとしては、生体に安
全に吸収され、なおかつ安価な素材であれば特に限定さ
れないが、キチン、キトサン、酸化セルロース、ポリ乳
酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、可溶化コラーゲン
等があげられる。速やかな生体吸収性を持ち創傷治癒を
妨げないためには、アルカリ可溶化コラーゲンを用いる
ことが好ましい。
【0010】本発明の止血材用繊維は、芯鞘型複合繊維
として構成されるが、止血性能が損なわれないかぎりそ
の断面形状において芯部分が多少扁心していて鞘成分が
繊維表面に露出していたり、あるいは鞘成分の欠落部を
部分的に有していてもかまわない。また、中心部が中空
状のいわゆる中空繊維であってもよい。また、安価な止
血材用繊維を提供する観点からは鞘成分の割合はできる
かぎり少ないことが好ましい。通常は、芯/鞘成分重量
比は、1/5〜100/1の間で選択される。また、止
血材用繊維は一般に綿状の形態で使用されることが多い
ので、止血材用繊維の太さとしては、10〜50μmの
範囲が好ましい。
【0011】また、本発明の止血材用繊維に用いられる
コラーゲンは、血液を凝固させ止血材として機能する間
は少なくとも繊維としての物理的形態を保持するように
芯成分、鞘成分の少なくとも一部に、架橋による不溶化
処理をすることが好ましい。不溶化処理は、熱処理、γ
線処理、グルタルアルデヒド等のアルデヒド類、エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物
を用いた化学処理によるのが一般的であり特に限定され
ないが、止血作用と生体吸収性を妨げないために熱処理
を行なうことが好ましい。
【0012】本発明の止血材用繊維において芯成分とし
てアルカリ可溶化コラーゲン等を用いた場合は、湿式紡
糸法による芯鞘型複合繊維の製造方法に準じて製造する
のが簡便である。具体的には、2〜20重量%の各成分
の水溶液からなる紡糸原液を調製し、これらを芯鞘型複
合紡糸ノズルを通して塩化ナトリウムや芒硝等の金属塩
の水溶液の凝固浴に紡出し、これを洗浄、乾燥すること
によって製造できる。
【0013】本発明の止血材用繊維の他の製法として
は、芯成分を構成する繊維を製造した後、この繊維を酵
素可溶化コラーゲン溶液の浴に浸漬するかあるいは酵素
可溶化コラーゲン溶液を塗布等して、芯繊維の表面上に
鞘成分を形成する方法によって製造することもできる。
【0014】このようにして得られた止血材用繊維は、
通常、綿状やフェルト状の形態とされ、γ線やエチレン
オキサイドガス等による殺菌処理を受けた後、包装され
使用者に供される。
【0015】[実施例1]新鮮牛皮より得られた不溶性
コラーゲンを、蛋白質分解酵素(ペプシン)によって処
理して、テロペプタイドを消化すると共に可溶化した酵
素可溶化コラーゲン溶液を得た。次に、新鮮牛皮より得
られた不溶性コラーゲンを、アルカリ処理(硫酸ナトリ
ウムと水酸化ナトリウムとモノメチルアミンの混合溶液
を使用)して、テロペプタイドを除去すると共に可溶化
したアルカリ可溶化コラーゲン溶液を得た。つぎにこれ
らを膜濾過、等電点沈澱等により精製した後、pH2 に調
製した塩酸水溶液にコラーゲン濃度4%になるようにそ
れぞれ溶解し、アルカリ可溶化コラーゲンの4%溶液を
芯成分、酵素可溶化コラーゲンの4%溶液を鞘成分とし
て、芯鞘型複合紡糸ノズルを通して、飽和硫酸ナトリウ
ム水溶液からなる20℃の凝固浴に湿式紡糸してコラー
ゲン繊維を得た。(芯/鞘固形分重量比=50/1)得
られたコラーゲン繊維は洗浄、乾燥し、繊維直径40μ
mの止血材用繊維を得た。
【0016】[実施例2]コラーゲン繊維を洗浄、乾燥
した後、120℃で2時間熱処理を行なったこと以外、
実施例1と同様にして、繊維直径40μmの止血材用繊
維を得た。
【0017】[実施例3]芯成分としてキトサンの4%
溶液を用いることと、凝固浴としてアルコールを用いる
こと以外、実施例1と同様にして、繊維直径38μmの
止血材用繊維を得た。
【0018】[実施例4]中空状繊維を形成する芯鞘型
複合紡糸ノズルを用いること以外実施例1と同様にし
て、繊維直径50μm(芯/鞘固形分重量比=40/
1)、中空部直径20μmの止血材用繊維を得た。
【0019】[比較例1]新鮮牛皮より得られた不溶性
コラーゲンを、蛋白質分解酵素(ペプシン)によって処
理して、テロペプタイドを消化すると共に可溶化した酵
素可溶化コラーゲン溶液を得た。つぎにこれを膜濾過、
等電点沈澱等により精製した後、pH2 に調製した塩酸水
溶液にコラーゲン濃度4%になるように溶解し、これを
飽和硫酸ナトリウム水溶液中で湿式紡糸してコラーゲン
繊維を得た。得られたコラーゲン繊維は洗浄、乾燥し、
繊維直径42μmの止血材用繊維を得た。
【0020】[比較例2]不溶性コラーゲンの酵素処理
に代えてアルカリ処理を行なったこと以外、比較例1と
同様にして繊維直径43μmの止血材用繊維を得た。
【0021】得られた止血材用繊維の性能を以下のよう
にして評価した。
【0022】雑種成犬の脾臓の皮膜をメスで剥離し、実
施例1、2、3、比較例1、2によって得られた止血材
用繊維各0.1gを剥離面に充て圧迫し、止血が完了す
るまでの時間を測定した。実施例1、4によって得られ
た止血材用繊維では140秒、実施例2によって得られ
た止血材用繊維では90秒、実施例3によって得られた
止血材用繊維では130秒、比較例1によって得られた
止血材用繊維では140秒で完全な止血ができ、本発明
の止血材用繊維は、酵素可溶化コラーゲンからなる止血
材用繊維とほぼ同等な止血性能を発揮した。一方、比較
例2のアルカリ可溶化コラーゲンからなる繊維では、3
00秒後においても完全な止血を行なうことができなか
った。
【0023】次に、家兎の脊柱傍筋肉内に実施例1、
2、3、比較例1、2によって得られた止血材用繊維各
5mgを埋植し、生体内に吸収されるまでの期間を測定
した結果、実施例1、2、4および比較例2によって得
られた止血材用繊維は14日で、実施例3、比較例1に
よって得られた止血材用繊維は28日で生体内にすみや
かに吸収された。
【0024】
【発明の効果】本発明の止血材用繊維は、酵素可溶化コ
ラーゲンからなる繊維とほぼ同等な止血性、生体吸収性
等の性能を発揮でき、なおかつ繊維の大半を占める芯成
分は高価な酵素可溶化コラーゲンを用いないので安価な
原材料費で製造できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鞘成分が酵素可溶化コラーゲンを含む芯
    鞘型複合繊維からなる生体吸収性の止血材用繊維。
  2. 【請求項2】 芯成分がアルカリ可溶化コラーゲンを含
    む特許請求の範囲第1項記載の止血材用繊維。
  3. 【請求項3】 コラーゲン分子の少なくとも1部を架橋
    させたものから成る特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の止血材用繊維。
JP5087202A 1993-04-14 1993-04-14 止血材用繊維 Pending JPH06296673A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000009175A1 (en) * 1998-08-14 2000-02-24 Tapic International Co., Ltd. Topically absorbent hemostatic material
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