JPH06296873A - ハニカムヒータおよびこれを用いた排気ガス浄化装置 - Google Patents
ハニカムヒータおよびこれを用いた排気ガス浄化装置Info
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- JPH06296873A JPH06296873A JP5087408A JP8740893A JPH06296873A JP H06296873 A JPH06296873 A JP H06296873A JP 5087408 A JP5087408 A JP 5087408A JP 8740893 A JP8740893 A JP 8740893A JP H06296873 A JPH06296873 A JP H06296873A
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- honeycomb heater
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- heater
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ペロブスカイト型の結晶構造を持ち、10-2〜
10Ω・cmの体積固有抵抗値を有するセラミックスか
らなるハニカム体2に給電部材3を取り付けてハニカム
ヒータ1を構成する。 【効果】両端の給電部材3に通電するだけで発熱させる
ことができ、高温中でも使用可能なハニカムヒータ1を
容易に製造することができる。
10Ω・cmの体積固有抵抗値を有するセラミックスか
らなるハニカム体2に給電部材3を取り付けてハニカム
ヒータ1を構成する。 【効果】両端の給電部材3に通電するだけで発熱させる
ことができ、高温中でも使用可能なハニカムヒータ1を
容易に製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車に使われるガソリ
ンエンジンなど内燃機関の排気に含まれる有害なガス
(HC、CO、NOX )を浄化するための排気ガス浄化
装置、およびこれに用いるハニカムヒータに関するもの
である。
ンエンジンなど内燃機関の排気に含まれる有害なガス
(HC、CO、NOX )を浄化するための排気ガス浄化
装置、およびこれに用いるハニカムヒータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車が普及すると共に排気ガスによる
環境汚染が問題となり、ガソリンエンジンの排気ガスに
含まれる有害物質である炭化水素(HC)、一酸化炭素
(CO)、窒素酸化物(NOX )の排出規制が強化され
るようになった。わが国では1975年からHCおよび
COに対して、さらに1978年からはNOX に対して
排出が規制されるようになっている。
環境汚染が問題となり、ガソリンエンジンの排気ガスに
含まれる有害物質である炭化水素(HC)、一酸化炭素
(CO)、窒素酸化物(NOX )の排出規制が強化され
るようになった。わが国では1975年からHCおよび
COに対して、さらに1978年からはNOX に対して
排出が規制されるようになっている。
【0003】この規制に対して当初はエンジンの改良
(EGR)などで対処していたが、触媒を使ってHC、
CO、NOX の汚染成分を同時に無害化する方法が開発
され、いわゆる三元触媒と呼ばれる化1のような浄化方
法を利用した排気ガス浄化装置が現在のほとんどの乗用
車に使われている。
(EGR)などで対処していたが、触媒を使ってHC、
CO、NOX の汚染成分を同時に無害化する方法が開発
され、いわゆる三元触媒と呼ばれる化1のような浄化方
法を利用した排気ガス浄化装置が現在のほとんどの乗用
車に使われている。
【0004】
【化1】
【0005】この三元触媒法は技術的に既に完成された
ものであり、排気ガス中に同時に存在するCOおよびH
Cを還元剤としてNOX をN2 に還元できる効果的なも
のである。また、上記三元触媒は、図4に示すように一
体成形(モノリス)のコージライト製ハニカム体にアル
ミナをコートしたのち白金(Pt)などの貴金属の触媒
成分を担持してなるハニカム触媒20を用いており、こ
のハニカム触媒20の貫通孔20a中を排気ガスが通過
することによって触媒反応を生じるようにしたものであ
る。
ものであり、排気ガス中に同時に存在するCOおよびH
Cを還元剤としてNOX をN2 に還元できる効果的なも
のである。また、上記三元触媒は、図4に示すように一
体成形(モノリス)のコージライト製ハニカム体にアル
ミナをコートしたのち白金(Pt)などの貴金属の触媒
成分を担持してなるハニカム触媒20を用いており、こ
のハニカム触媒20の貫通孔20a中を排気ガスが通過
することによって触媒反応を生じるようにしたものであ
る。
【0006】また、最近では、車両への搭載性などを考
慮して、ステンレスなどを担体としたメタルハニカムも
使われている。
慮して、ステンレスなどを担体としたメタルハニカムも
使われている。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
の排気ガス浄化装置では、三元触媒法は触媒が活性化す
る300℃以上の温度でなければ機能しない。すなわ
ち、エンジン始動時においては触媒が機能しないままに
排気ガスがハニカム触媒20中を通過し、HC、CO、
NOX がそのまま排出されることになってしまうという
問題点があった。
の排気ガス浄化装置では、三元触媒法は触媒が活性化す
る300℃以上の温度でなければ機能しない。すなわ
ち、エンジン始動時においては触媒が機能しないままに
排気ガスがハニカム触媒20中を通過し、HC、CO、
NOX がそのまま排出されることになってしまうという
問題点があった。
【0008】このコールドスタート時の排気ガスは環境
汚染が深刻化した今日、大きな課題となっており、この
問題解決のためにハニカム触媒20をバーナーや電気で
加熱する方法が考えられている。ところが、バーナーを
使った加熱は車両に搭載するうえで大きな危険を伴い、
またハニカム触媒20に触媒機能と電気ヒータ機能を設
けることは極めて困難であった。
汚染が深刻化した今日、大きな課題となっており、この
問題解決のためにハニカム触媒20をバーナーや電気で
加熱する方法が考えられている。ところが、バーナーを
使った加熱は車両に搭載するうえで大きな危険を伴い、
またハニカム触媒20に触媒機能と電気ヒータ機能を設
けることは極めて困難であった。
【0009】さらに、セラミックハニカム体に発熱抵抗
体を印刷または埋設したハニカムヒータをハニカム触媒
20の直前に備え、このハニカムヒータに通電して発熱
させ、排気ガスを加熱することも考えられていたが(実
公昭51−13621号公報等参照)、このような発熱
抵抗体を備えたハニカムヒータは製造が困難であった。
また、上記ハニカム体を導電性を有する炭化珪素質セラ
ミックスで形成し、このハニカム体自体に通電して発熱
させることも考えられていたが(特開昭57−1103
11号公報等参照)、非酸化物である炭化珪素質セラミ
ックスは900℃程度の排気ガス中で酸化して特性が劣
化してしまうという問題点があり、結局現在まで実用化
されていなかった。
体を印刷または埋設したハニカムヒータをハニカム触媒
20の直前に備え、このハニカムヒータに通電して発熱
させ、排気ガスを加熱することも考えられていたが(実
公昭51−13621号公報等参照)、このような発熱
抵抗体を備えたハニカムヒータは製造が困難であった。
また、上記ハニカム体を導電性を有する炭化珪素質セラ
ミックスで形成し、このハニカム体自体に通電して発熱
させることも考えられていたが(特開昭57−1103
11号公報等参照)、非酸化物である炭化珪素質セラミ
ックスは900℃程度の排気ガス中で酸化して特性が劣
化してしまうという問題点があり、結局現在まで実用化
されていなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような問題に鑑み
て、本発明は、10-2〜10Ω・cmの体積固有抵抗を
有し、ペロブスカイト型の結晶構造を有するセラミック
スによりハニカムヒータを構成したものである。
て、本発明は、10-2〜10Ω・cmの体積固有抵抗を
有し、ペロブスカイト型の結晶構造を有するセラミック
スによりハニカムヒータを構成したものである。
【0011】ここで、ペロブスカイト型の結晶構造と
は、一般式ABO3 で表される複合酸化物のことであ
り、例えばLaMnO3 やLaCrO3 を主成分とする
セラミックスはそれ自体が10-2〜10Ω・cmの体積
固有抵抗を有しており、発熱抵抗体として好適に利用で
きるものである。
は、一般式ABO3 で表される複合酸化物のことであ
り、例えばLaMnO3 やLaCrO3 を主成分とする
セラミックスはそれ自体が10-2〜10Ω・cmの体積
固有抵抗を有しており、発熱抵抗体として好適に利用で
きるものである。
【0012】また、本発明は排気ガス浄化用触媒にこの
ハニカムヒータを備えることにより、コールドスタート
時の排気ガス温度を高め、触媒作用を促進させるように
したものである。
ハニカムヒータを備えることにより、コールドスタート
時の排気ガス温度を高め、触媒作用を促進させるように
したものである。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図によって説明する。
【0014】図1に示すハニカムヒータ1は、10-2〜
10Ω・cmの体積固有抵抗を持った、ペロブスカイト
型の結晶構造を有するセラミックスからなるハニカム体
2に、軸方向両端部に給電部材3、3を取り付けてなる
ものである。そして、給電線4、4によってハニカム体
2に電圧を印加すると、ハニカム体2自体が抵抗(ジュ
ール)発熱し、貫通孔2a中を通過する流体を加熱させ
ることができる。
10Ω・cmの体積固有抵抗を持った、ペロブスカイト
型の結晶構造を有するセラミックスからなるハニカム体
2に、軸方向両端部に給電部材3、3を取り付けてなる
ものである。そして、給電線4、4によってハニカム体
2に電圧を印加すると、ハニカム体2自体が抵抗(ジュ
ール)発熱し、貫通孔2a中を通過する流体を加熱させ
ることができる。
【0015】このような、ハニカムヒータ1を用いれ
ば、ハニカム体2が酸化物であるため高温中でも酸化に
よる特性劣化をすることはなく、貫通孔2a中を通過す
る流体を加熱させることができ、以下に示す排気ガス浄
化装置の他、温風ヒータや液体加熱装置などに使用する
ことができる。
ば、ハニカム体2が酸化物であるため高温中でも酸化に
よる特性劣化をすることはなく、貫通孔2a中を通過す
る流体を加熱させることができ、以下に示す排気ガス浄
化装置の他、温風ヒータや液体加熱装置などに使用する
ことができる。
【0016】次に、このハニカムヒータ1を用いた排気
ガス浄化装置を説明する。図2に示すように、エンジン
11から排気ガスが排出されるマニホールド12に接続
して排気ガス浄化装置10が備えられ、この排気ガス浄
化装置10の出口管13は消音器14へと結ばれ、大気
中に排気ガスを放出するようになっている。また、図3
に示すように、排気ガス浄化装置10は、金属ケーシン
グ6の内部にハニカムヒータ1を備え、このハニカムヒ
ータ1の直後に三元触媒機能を持つハニカム触媒20を
載置し、セラミックファイバー等の断熱材7を介して金
属ケーシング6に取り付けたものである。
ガス浄化装置を説明する。図2に示すように、エンジン
11から排気ガスが排出されるマニホールド12に接続
して排気ガス浄化装置10が備えられ、この排気ガス浄
化装置10の出口管13は消音器14へと結ばれ、大気
中に排気ガスを放出するようになっている。また、図3
に示すように、排気ガス浄化装置10は、金属ケーシン
グ6の内部にハニカムヒータ1を備え、このハニカムヒ
ータ1の直後に三元触媒機能を持つハニカム触媒20を
載置し、セラミックファイバー等の断熱材7を介して金
属ケーシング6に取り付けたものである。
【0017】そして、ハニカムヒータ1を成すハニカム
体2の両端部に設けた給電部材3、3間にバッテリー5
より電圧を印加すると、抵抗(ジュール)発熱により数
秒間でハニカムヒータ1は高温に加熱される。すなわ
ち、イグニッションキーを回すと同時にハニカムヒータ
1が加熱し、加熱後にエンジン11が始動するようにし
ておけば、ハニカムヒータ1を通過することによって加
熱された排気ガスは触媒が活性になる温度までハニカム
触媒20を加熱することができ、これによって排気ガス
自身が浄化されることになる。もちろん、エンジン11
始動後30秒も経過すれば高温の排気ガスがハニカム触
媒20に送り込まれることになるため、ハニカムヒータ
1を加熱し続ける必要はなくなることから、所定時間経
過後は、ハニカムヒータ1への通電を切るようにすれば
良い。
体2の両端部に設けた給電部材3、3間にバッテリー5
より電圧を印加すると、抵抗(ジュール)発熱により数
秒間でハニカムヒータ1は高温に加熱される。すなわ
ち、イグニッションキーを回すと同時にハニカムヒータ
1が加熱し、加熱後にエンジン11が始動するようにし
ておけば、ハニカムヒータ1を通過することによって加
熱された排気ガスは触媒が活性になる温度までハニカム
触媒20を加熱することができ、これによって排気ガス
自身が浄化されることになる。もちろん、エンジン11
始動後30秒も経過すれば高温の排気ガスがハニカム触
媒20に送り込まれることになるため、ハニカムヒータ
1を加熱し続ける必要はなくなることから、所定時間経
過後は、ハニカムヒータ1への通電を切るようにすれば
良い。
【0018】なお、このような通電を行うためには、タ
イマーによる設定や、ハニカム触媒20の温度を検知し
て一定温度以上になれば通電を止めるようにしておけば
良い。
イマーによる設定や、ハニカム触媒20の温度を検知し
て一定温度以上になれば通電を止めるようにしておけば
良い。
【0019】また、エンジン11が高速運転を続けると
900℃以上もの高温高速の排気ガスの中にハニカムヒ
ータ1がさらされることになるが、ハニカム体2がペロ
ブスカイト型の結晶構造を持つ酸化物セラミックスから
成るため、耐熱性に優れ、高温中でも特性劣化すること
がない。
900℃以上もの高温高速の排気ガスの中にハニカムヒ
ータ1がさらされることになるが、ハニカム体2がペロ
ブスカイト型の結晶構造を持つ酸化物セラミックスから
成るため、耐熱性に優れ、高温中でも特性劣化すること
がない。
【0020】さらに、図3の実施例ではハニカム触媒2
0とハニカムヒータ1を別体としたものを示したが、ハ
ニカムヒータ1自体を触媒とすることもできる。即ち、
図1に示すようなハニカムヒータ1を成すハニカム体2
に直接白金(Pt)等の触媒成分を担持させれば、この
ハニカムヒータ1自体を触媒とすることができる。この
ような構造とすれば、図3に示すハニカム触媒20は必
要なくなるため排気ガス浄化装置10を小型化すること
ができ、しかも発熱効率を良くすることができる。
0とハニカムヒータ1を別体としたものを示したが、ハ
ニカムヒータ1自体を触媒とすることもできる。即ち、
図1に示すようなハニカムヒータ1を成すハニカム体2
に直接白金(Pt)等の触媒成分を担持させれば、この
ハニカムヒータ1自体を触媒とすることができる。この
ような構造とすれば、図3に示すハニカム触媒20は必
要なくなるため排気ガス浄化装置10を小型化すること
ができ、しかも発熱効率を良くすることができる。
【0021】なお、ハニカム体2を成す10-2〜10Ω
・cmの体積固有抵抗を有するペロブスカイト型の結晶
構造を持つセラミックスとしては、例えばランタンマン
ガンライト(LaMnO3 )やランタンクロマイト(L
aCrO3 )を主成分とするセラミックスを用いれば良
い。これらのセラミックスはそれ自体が10-2〜10Ω
・cmの体積固有抵抗を有していることから発熱抵抗体
として好適に用いられ、給電部材3により通電するだけ
で発熱させることができる。さらにLaの一部をCa、
Sr、Ba等の周期律表第2a族元素で置換したり、あ
るいはMn、Crの一部をCo、Fe、Ni、Ce、Z
r等の元素で置換することでより導電性を高めることも
でき、これらの置換量を調整することでさまざまな抵抗
値を持ったハニカム体2とすることができる。
・cmの体積固有抵抗を有するペロブスカイト型の結晶
構造を持つセラミックスとしては、例えばランタンマン
ガンライト(LaMnO3 )やランタンクロマイト(L
aCrO3 )を主成分とするセラミックスを用いれば良
い。これらのセラミックスはそれ自体が10-2〜10Ω
・cmの体積固有抵抗を有していることから発熱抵抗体
として好適に用いられ、給電部材3により通電するだけ
で発熱させることができる。さらにLaの一部をCa、
Sr、Ba等の周期律表第2a族元素で置換したり、あ
るいはMn、Crの一部をCo、Fe、Ni、Ce、Z
r等の元素で置換することでより導電性を高めることも
でき、これらの置換量を調整することでさまざまな抵抗
値を持ったハニカム体2とすることができる。
【0022】また、その他に、BaTiO3 等も、焼成
条件や添加物によっては上記体積固有抵抗の範囲内とす
ることができる。そして、このような組成のセラミック
ス原料を金型を用いてハニカム形状に押出成形し、焼成
することによって、容易にハニカム体2を得ることがで
きる。
条件や添加物によっては上記体積固有抵抗の範囲内とす
ることができる。そして、このような組成のセラミック
ス原料を金型を用いてハニカム形状に押出成形し、焼成
することによって、容易にハニカム体2を得ることがで
きる。
【0023】なお、このような組成のセラミックスは構
造材料として使われるアルミナや窒化珪素などと比較す
ると耐熱衝撃性がやや劣るが、急加熱されるヒータとし
て実用的に問題のない耐熱衝撃性を持たせるために気孔
率を10〜30%とすれば良い。これは、気孔率が10
%よりも低いと耐熱衝撃性が低くなって急加熱時に破損
しやすくなり、逆に気孔率が30%よりも高いと機械的
強度が低くなって取扱時等に破損しやすくなるためであ
る。
造材料として使われるアルミナや窒化珪素などと比較す
ると耐熱衝撃性がやや劣るが、急加熱されるヒータとし
て実用的に問題のない耐熱衝撃性を持たせるために気孔
率を10〜30%とすれば良い。これは、気孔率が10
%よりも低いと耐熱衝撃性が低くなって急加熱時に破損
しやすくなり、逆に気孔率が30%よりも高いと機械的
強度が低くなって取扱時等に破損しやすくなるためであ
る。
【0024】また、このハニカムヒータ1においてはハ
ニカム体2を成すセラミックスの抵抗値がそのままハニ
カムヒータ1の発熱量として定まることから、排気ガス
を加熱せしめるのに充分な熱量をもとにセラミックスの
抵抗値が決まることになり、10-2〜10Ωcmの材料
を用いるのがよい。
ニカム体2を成すセラミックスの抵抗値がそのままハニ
カムヒータ1の発熱量として定まることから、排気ガス
を加熱せしめるのに充分な熱量をもとにセラミックスの
抵抗値が決まることになり、10-2〜10Ωcmの材料
を用いるのがよい。
【0025】さらに、ハニカム体2自体の形状や貫通孔
2aの形状などは、図1に示されたものに限らずさまざ
まなものとできることは言うまでもない。また、ハニカ
ム体2を通過する流体の通過抵抗を小さくするために
は、リブ厚2mm以下、1平方インチ当たりのセル数を
200セル以下とすることが好ましい。
2aの形状などは、図1に示されたものに限らずさまざ
まなものとできることは言うまでもない。また、ハニカ
ム体2を通過する流体の通過抵抗を小さくするために
は、リブ厚2mm以下、1平方インチ当たりのセル数を
200セル以下とすることが好ましい。
【0026】なお、給電についてはハニカム体2の両端
にメタライズ層を介して給電部材3をロウ付けしたり、
あるいは給電部材3を締めつけてハニカム体2と接合す
るだけでも良い。また、給電部材3は白金(Pt)等の
高融点金属からなり、耐熱電線の給電線4を用いて電圧
を印加する。
にメタライズ層を介して給電部材3をロウ付けしたり、
あるいは給電部材3を締めつけてハニカム体2と接合す
るだけでも良い。また、給電部材3は白金(Pt)等の
高融点金属からなり、耐熱電線の給電線4を用いて電圧
を印加する。
【0027】さらに、ハニカムヒータ1全体を絶縁した
い場合は、絶縁性のガラスやセラミックスをハニカム体
2表面にコーティングする必要があるが、通常はハニカ
ムヒータ1を耐熱性の無機(セラミック)ファイバー等
で包み込み、金属ケーシング6に固定すれば容易に外部
との絶縁や断熱が可能となる。
い場合は、絶縁性のガラスやセラミックスをハニカム体
2表面にコーティングする必要があるが、通常はハニカ
ムヒータ1を耐熱性の無機(セラミック)ファイバー等
で包み込み、金属ケーシング6に固定すれば容易に外部
との絶縁や断熱が可能となる。
【0028】実験例 ここで実際に図1に示すハニカムヒータ1を試作してそ
の効果を調べる実験を行った。
の効果を調べる実験を行った。
【0029】ハニカム体2は外径120mm、長さ30
mmの円筒状のもので、LaCrO3 を主成分とする原
料に有機バインダー等を添加混練し、ハニカム形状に押
出成形し焼成して、気孔率20%のものを得た。しかる
のちハニカム体2の両端に白金(Pt)の給電部材3を
介して給電線4を取り付けた。
mmの円筒状のもので、LaCrO3 を主成分とする原
料に有機バインダー等を添加混練し、ハニカム形状に押
出成形し焼成して、気孔率20%のものを得た。しかる
のちハニカム体2の両端に白金(Pt)の給電部材3を
介して給電線4を取り付けた。
【0030】また、上記ハニカム体2を成すLaCrO
3 のLaやCrの一部を他の元素で置換することによ
り、ハニカム体2の体積固有抵抗値を10-2〜10Ω・
cmの範囲内で調整し、給電線4にバッテリ電圧(12
V)を印加した時の発熱量が表1に示すように毎分1〜
80kcalの発熱量が得られるような、10種類のハ
ニカムヒータ1を用意した。また、それぞれについて1
平方インチ当りのセル数が100、200、300、ま
たリブ厚みが1、2、3mmと異なるハニカムヒータ1
を用意した。
3 のLaやCrの一部を他の元素で置換することによ
り、ハニカム体2の体積固有抵抗値を10-2〜10Ω・
cmの範囲内で調整し、給電線4にバッテリ電圧(12
V)を印加した時の発熱量が表1に示すように毎分1〜
80kcalの発熱量が得られるような、10種類のハ
ニカムヒータ1を用意した。また、それぞれについて1
平方インチ当りのセル数が100、200、300、ま
たリブ厚みが1、2、3mmと異なるハニカムヒータ1
を用意した。
【0031】
【表1】
【0032】図3に示すように、これらのハニカムヒー
タ1の直後に三元触媒機能を持つハニカム触媒20を載
置し、セラミックファイバーの断熱材7を介して金属ケ
ーシング6に取り付けた。この金属ケーシング6の入口
管は図2に示すように4サイクル2000ccガソリン
エンジン11から排気ガスが排出されるマニホールド1
2に接続し、出口管13は消音器14へと結ばれてい
る。
タ1の直後に三元触媒機能を持つハニカム触媒20を載
置し、セラミックファイバーの断熱材7を介して金属ケ
ーシング6に取り付けた。この金属ケーシング6の入口
管は図2に示すように4サイクル2000ccガソリン
エンジン11から排気ガスが排出されるマニホールド1
2に接続し、出口管13は消音器14へと結ばれてい
る。
【0033】このような本発明のハニカムヒータ1を内
蔵した排気ガス浄化装置10と、ハニカムヒータを内蔵
しない従来の排気ガス浄化装置を用いて、それぞれ空燃
比を14.6%とした時の排気ガスの成分濃度を測定
し、触媒効率を調べた。その結果、図5に示すようにエ
ンジン始動直後のHC、CO、NOX の量に大きな違い
が生じるが、エンジン始動30秒後の排気ガス濃度では
両者の差がなかった。したがって、排気ガスが冷やされ
た状態で触媒に注がれると浄化されることなく排出され
てしまうが、本発明のハニカムヒータ1を使って触媒直
前で一旦加熱すると触媒の浄化作用が得られることがわ
かった。
蔵した排気ガス浄化装置10と、ハニカムヒータを内蔵
しない従来の排気ガス浄化装置を用いて、それぞれ空燃
比を14.6%とした時の排気ガスの成分濃度を測定
し、触媒効率を調べた。その結果、図5に示すようにエ
ンジン始動直後のHC、CO、NOX の量に大きな違い
が生じるが、エンジン始動30秒後の排気ガス濃度では
両者の差がなかった。したがって、排気ガスが冷やされ
た状態で触媒に注がれると浄化されることなく排出され
てしまうが、本発明のハニカムヒータ1を使って触媒直
前で一旦加熱すると触媒の浄化作用が得られることがわ
かった。
【0034】次に、ハニカムヒータ1の発熱量と加熱時
間との関係を図6に示すように、発熱量の違いによって
ハニカムヒータ1が触媒の機能温度である300℃まで
到達する時間が異なってくるが、発熱量が20kcal
/分であれば5秒以内で昇温でき充分実用的であること
がわかった。もちろん、エンジン始動に要するまでの時
間をより短くしたい場合は発熱量の大きなハニカムヒー
タ1を使えばよいが、大きな発熱量のハニカムヒータ1
を用いるほど消費電力が増え、バッテリの容量も増大し
なければならない。
間との関係を図6に示すように、発熱量の違いによって
ハニカムヒータ1が触媒の機能温度である300℃まで
到達する時間が異なってくるが、発熱量が20kcal
/分であれば5秒以内で昇温でき充分実用的であること
がわかった。もちろん、エンジン始動に要するまでの時
間をより短くしたい場合は発熱量の大きなハニカムヒー
タ1を使えばよいが、大きな発熱量のハニカムヒータ1
を用いるほど消費電力が増え、バッテリの容量も増大し
なければならない。
【0035】さらに、ハニカム体2のセル数やリブ厚と
エンジンの出力との関係を表2に示すように、ハニカム
体2のリブ厚が2mmより大きいか、またはセル数が1
平方インチ当たり200セルを超えると、排気ガスの圧
力損失が急激に高まってしまい、エンジンの出力低下を
まねくため好ましくないことがわかった。したがって、
ハニカム体2のリブ厚は2mm以下でかつセル数をい平
方インチ当たり200セル以下としたものが良い。
エンジンの出力との関係を表2に示すように、ハニカム
体2のリブ厚が2mmより大きいか、またはセル数が1
平方インチ当たり200セルを超えると、排気ガスの圧
力損失が急激に高まってしまい、エンジンの出力低下を
まねくため好ましくないことがわかった。したがって、
ハニカム体2のリブ厚は2mm以下でかつセル数をい平
方インチ当たり200セル以下としたものが良い。
【0036】
【表2】
【0037】なお、以上の実験はガソリンエンジンのみ
で行ったが、ディーゼルエンジンなど他の内燃機関であ
っても同様の効果を得らることができる。
で行ったが、ディーゼルエンジンなど他の内燃機関であ
っても同様の効果を得らることができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、10-2
〜10Ω・cmの体積固有抵抗値を持ったペロブスカイ
ト型の結晶構造を有するセラミックスから成るハニカム
体に給電部材を取り付けてハニカムヒータを構成したこ
とによって、この給電部材に通電するだけで発熱させる
ことができ、高温中でも使用可能なハニカムヒータを容
易に製造することができる。
〜10Ω・cmの体積固有抵抗値を持ったペロブスカイ
ト型の結晶構造を有するセラミックスから成るハニカム
体に給電部材を取り付けてハニカムヒータを構成したこ
とによって、この給電部材に通電するだけで発熱させる
ことができ、高温中でも使用可能なハニカムヒータを容
易に製造することができる。
【0039】また、このハニカムヒータを触媒の直前に
設置して排気ガス浄化装置を構成したことによって、エ
ンジンスタート直後の排気ガスを加熱し、触媒の機能を
促進させることができ、クリーンな排気ガスとすること
ができる。
設置して排気ガス浄化装置を構成したことによって、エ
ンジンスタート直後の排気ガスを加熱し、触媒の機能を
促進させることができ、クリーンな排気ガスとすること
ができる。
【図1】本発明のハニカムヒータを示す斜視図である。
【図2】本発明の排気ガス浄化装置を用いたエンジンの
排気部を示す概略図である。
排気部を示す概略図である。
【図3】本発明の排気ガス浄化装置を示す一部破断面図
である。
である。
【図4】一般的なハニカム触媒を示す斜視図である。
【図5】本発明の排気ガス浄化装置の触媒効率を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図6】本発明のハニカムヒータの昇温特性を示すグラ
フである。
フである。
1:ハニカムヒータ 2:ハニカム体 3:給電部材 4:給電線 5:電源 6:金属ケーシング 7:断熱材 10:排気ガス浄化装置 11:エンジン 12:排気マニホールド 13:出口管 14:消音器 20:ハニカム触媒
Claims (3)
- 【請求項1】LaMnO3 、LaCrO3 などのペロブ
スカイト型の結晶構造を持ち、かつ10-2〜10Ω・c
mの体積固有抵抗値を有するセラミックスから成るハニ
カム体に給電部材を取り付けてなるハニカムヒータ。 - 【請求項2】請求項1記載のハニカムヒータを内燃機関
の排気ガス浄化用触媒の直前に備えて成る排気ガス浄化
装置。 - 【請求項3】請求項1記載のハニカムヒータに、内燃機
関の排気ガス浄化機能を有する触媒成分を担持させて成
る排気ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5087408A JPH06296873A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | ハニカムヒータおよびこれを用いた排気ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5087408A JPH06296873A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | ハニカムヒータおよびこれを用いた排気ガス浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06296873A true JPH06296873A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=13914059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5087408A Pending JPH06296873A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | ハニカムヒータおよびこれを用いた排気ガス浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06296873A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002080271A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-03-19 | Corning Inc | ディーゼル排気フィルタ |
| JP2011230999A (ja) * | 2010-04-09 | 2011-11-17 | Ibiden Co Ltd | ハニカム構造体及び排ガス浄化装置 |
| JP2014054935A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Ngk Insulators Ltd | ヒーター |
| JP2014054934A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Ngk Insulators Ltd | ヒーター |
| JP5850858B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2016-02-03 | 日本碍子株式会社 | ハニカム構造体 |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP5087408A patent/JPH06296873A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002080271A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-03-19 | Corning Inc | ディーゼル排気フィルタ |
| JP2011230999A (ja) * | 2010-04-09 | 2011-11-17 | Ibiden Co Ltd | ハニカム構造体及び排ガス浄化装置 |
| JP5850858B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2016-02-03 | 日本碍子株式会社 | ハニカム構造体 |
| JP2014054935A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Ngk Insulators Ltd | ヒーター |
| JP2014054934A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Ngk Insulators Ltd | ヒーター |
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