JPH06297496A - 筒状成形体の製造方法 - Google Patents
筒状成形体の製造方法Info
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- JPH06297496A JPH06297496A JP11523893A JP11523893A JPH06297496A JP H06297496 A JPH06297496 A JP H06297496A JP 11523893 A JP11523893 A JP 11523893A JP 11523893 A JP11523893 A JP 11523893A JP H06297496 A JPH06297496 A JP H06297496A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械的性質が異なる樹脂からなる2つの筒状
部材を同芯状に固着して構成される筒状成形体を高精度
に、かつ、不良を生じること無く製造できる製造方法を
提供する。 【構成】 薄肉の筒状部材Aを成形し、この筒状部材A
をインサート部品として成形金型30内に定置し、筒状
部材Aの外側にキャビティCを画成する。この時、筒状
部材Aの軸方向長和LaをキャビティCの軸方向長さ、
すなわちキャビティCによって成形される筒状部材Bの
軸方向長さLbよりも大きくする。そして、このキャビ
ティCに樹脂を注入して厚肉の筒状部材Bを筒状部材A
の外周に一体成形する。
部材を同芯状に固着して構成される筒状成形体を高精度
に、かつ、不良を生じること無く製造できる製造方法を
提供する。 【構成】 薄肉の筒状部材Aを成形し、この筒状部材A
をインサート部品として成形金型30内に定置し、筒状
部材Aの外側にキャビティCを画成する。この時、筒状
部材Aの軸方向長和LaをキャビティCの軸方向長さ、
すなわちキャビティCによって成形される筒状部材Bの
軸方向長さLbよりも大きくする。そして、このキャビ
ティCに樹脂を注入して厚肉の筒状部材Bを筒状部材A
の外周に一体成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械的性質が異なる
複数の筒状部材を内外に同芯状に固着して構成される筒
状成形体の製造方法、詳しくは、薄肉の筒状部材をイン
サート部品として他方の厚肉の筒状部材を一体にインサ
ート成形する筒状成形体の製造方法に関する。
複数の筒状部材を内外に同芯状に固着して構成される筒
状成形体の製造方法、詳しくは、薄肉の筒状部材をイン
サート部品として他方の厚肉の筒状部材を一体にインサ
ート成形する筒状成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープ走行案内用のローラ等
の回転体は、プラスチックにより形成し、軽量化、ま
た、コストの低減が図られる。一般に、このような回転
体は異なる機械的性質を充足させるため異なる種類の樹
脂から成形された複数の部材を固着して構成され、例え
ば、磁気テープの走行案内用のローラは、2つの筒状部
材を同芯状に固着して構成され、内側の筒状部材を滑
性、摺動性に優れた樹脂から、外側の筒状部材を寸法精
度、剛性等に優れた樹脂から成形する。
の回転体は、プラスチックにより形成し、軽量化、ま
た、コストの低減が図られる。一般に、このような回転
体は異なる機械的性質を充足させるため異なる種類の樹
脂から成形された複数の部材を固着して構成され、例え
ば、磁気テープの走行案内用のローラは、2つの筒状部
材を同芯状に固着して構成され、内側の筒状部材を滑
性、摺動性に優れた樹脂から、外側の筒状部材を寸法精
度、剛性等に優れた樹脂から成形する。
【0003】そして、従来、上述したローラは、内側の
筒状部材あるいは外側の筒状部材の一方を成形した後、
この成形された筒状部材を成形金型内に突設された軸部
に嵌合させて定置し、この筒状部材をインサート部品と
して他方の筒状部材を成形するインサート成形により製
造していた。
筒状部材あるいは外側の筒状部材の一方を成形した後、
この成形された筒状部材を成形金型内に突設された軸部
に嵌合させて定置し、この筒状部材をインサート部品と
して他方の筒状部材を成形するインサート成形により製
造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の成形体にあっては、インサート部品である部材
を成形金型内の軸部に嵌合させるまでの冷却の程度等に
起因して部材と金型の軸部との間に隙間が生じることが
あり、他方の筒状部材の成形用の樹脂の注入時に樹脂の
注入圧力等で軸部に対して筒状部材が変位を生じ、真円
度や同心度等の寸法精度の低下を招くという問題があっ
た。また、他方の筒状部材の成形時においても、溶融樹
脂を注入することでインサート部品である一方の筒状部
材の温度が上昇して熱膨張を生じ、一方の筒状部材と軸
部との間の隙間が増大し、この点でも真円度や同心度等
の寸法精度の低下を招くという問題があった。
た従来の成形体にあっては、インサート部品である部材
を成形金型内の軸部に嵌合させるまでの冷却の程度等に
起因して部材と金型の軸部との間に隙間が生じることが
あり、他方の筒状部材の成形用の樹脂の注入時に樹脂の
注入圧力等で軸部に対して筒状部材が変位を生じ、真円
度や同心度等の寸法精度の低下を招くという問題があっ
た。また、他方の筒状部材の成形時においても、溶融樹
脂を注入することでインサート部品である一方の筒状部
材の温度が上昇して熱膨張を生じ、一方の筒状部材と軸
部との間の隙間が増大し、この点でも真円度や同心度等
の寸法精度の低下を招くという問題があった。
【0005】さらに、内外の筒状部材の長さ寸法が等し
い場合、内側の筒状部材をインサート部品として外側の
筒状部材を成形するインサート成型時において、外側の
筒状部材成形用の樹脂が内側の筒状部材の内部に流れ込
むことがあり、不良を生じるという問題もあった。この
発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、同心度
等の寸法に高い寸法精度を得られ、かつ、不良の発生を
有効に防止できる筒状成形体の製造方法を提供すること
を目的とする。
い場合、内側の筒状部材をインサート部品として外側の
筒状部材を成形するインサート成型時において、外側の
筒状部材成形用の樹脂が内側の筒状部材の内部に流れ込
むことがあり、不良を生じるという問題もあった。この
発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、同心度
等の寸法に高い寸法精度を得られ、かつ、不良の発生を
有効に防止できる筒状成形体の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる筒状成形体の製造方法は、滑性の
優れた樹脂材料で成形された筒状部材Aを成形金型内に
定置し、前記筒状部材Aの外周に高強度の樹脂材料から
なる外側筒状部材Bをインサート成形で一体成形し、そ
の際の、筒状部材Aと外側筒状部材Bとの厚さの比Tb
/Taを2以上とした。
め、この発明にかかる筒状成形体の製造方法は、滑性の
優れた樹脂材料で成形された筒状部材Aを成形金型内に
定置し、前記筒状部材Aの外周に高強度の樹脂材料から
なる外側筒状部材Bをインサート成形で一体成形し、そ
の際の、筒状部材Aと外側筒状部材Bとの厚さの比Tb
/Taを2以上とした。
【0007】そして、この発明は、望ましい態様とし
て、筒状部材Aの軸方向寸法Laを外側筒状部材Bの軸
方向寸法Lbよりも大きくするように構成される。
て、筒状部材Aの軸方向寸法Laを外側筒状部材Bの軸
方向寸法Lbよりも大きくするように構成される。
【0008】
【作用】この発明の筒状成形体の製造方法によれば、筒
状部材Aの肉厚寸法が成形用キャビティの径方向厚さ寸
法、すなわち外側筒状部材Bの肉厚寸法よりも小さく、
剛性および熱容量が小さい。このため、筒状部材Aを金
型に定置するまでに十分に冷却でき熱膨張に影響を受け
ること無く安定したクリアランスで金型に取り付けるこ
とができ、また、樹脂の注入時において熱膨張によりク
リアランスが増大しても樹脂圧力で容易に変形し、筒状
部材Aを成形型の支持用軸部に隙間無く密着させて規定
の位置に正確に定置することができ、成形製品として高
い寸法精度を得られる。
状部材Aの肉厚寸法が成形用キャビティの径方向厚さ寸
法、すなわち外側筒状部材Bの肉厚寸法よりも小さく、
剛性および熱容量が小さい。このため、筒状部材Aを金
型に定置するまでに十分に冷却でき熱膨張に影響を受け
ること無く安定したクリアランスで金型に取り付けるこ
とができ、また、樹脂の注入時において熱膨張によりク
リアランスが増大しても樹脂圧力で容易に変形し、筒状
部材Aを成形型の支持用軸部に隙間無く密着させて規定
の位置に正確に定置することができ、成形製品として高
い寸法精度を得られる。
【0009】そして、この発明の製造方法によれば、イ
ンサート部品である筒状部材Aの軸方向寸法Laが外側
筒状部材Bの軸方向寸法Lb、すなわち成形用のキャビ
ティよりも大きく、成形型に定置された状態で筒状部材
Aの軸方向両端がキャビティよりも突出するため、キャ
ビティへの樹脂注入時に樹脂が筒状部材A内へ回り込ん
で流入することが防止でき、不良の発生が防止できる。
ンサート部品である筒状部材Aの軸方向寸法Laが外側
筒状部材Bの軸方向寸法Lb、すなわち成形用のキャビ
ティよりも大きく、成形型に定置された状態で筒状部材
Aの軸方向両端がキャビティよりも突出するため、キャ
ビティへの樹脂注入時に樹脂が筒状部材A内へ回り込ん
で流入することが防止でき、不良の発生が防止できる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1および図2はこの発明の一実施例にかかる
筒状成形体の製造方法を示し、図1が成形金型の断面
図、図2が成形される筒状成形体であるローラの断面図
である。
明する。図1および図2はこの発明の一実施例にかかる
筒状成形体の製造方法を示し、図1が成形金型の断面
図、図2が成形される筒状成形体であるローラの断面図
である。
【0011】図2において、10は筒状成形体であるロ
ーラであり、ローラ10は図1に示す金型装置30によ
って成形される。ローラ10は、内側の筒状部材Aと外
側の筒状部材Bとを有し、これら筒状部材A,Bが同芯
状に内外に固着して構成される。内側の筒状部材Aは好
ましくはフッ素樹脂を含有、あるいはフッ素樹脂と混合
されたポリアセタールを原料として、また、外側の筒状
部材Bはガラスビーズを含有するポリアセタールから構
成される。
ーラであり、ローラ10は図1に示す金型装置30によ
って成形される。ローラ10は、内側の筒状部材Aと外
側の筒状部材Bとを有し、これら筒状部材A,Bが同芯
状に内外に固着して構成される。内側の筒状部材Aは好
ましくはフッ素樹脂を含有、あるいはフッ素樹脂と混合
されたポリアセタールを原料として、また、外側の筒状
部材Bはガラスビーズを含有するポリアセタールから構
成される。
【0012】内側の筒状部材Aは、肉厚寸法Taが外側
の筒状部材Bの肉厚寸法Tbよりも小さく(薄く)、十
分に大きな冷却速度を得られかつ剛性が十分に小さくな
る肉厚寸法Taに、望ましくは、肉厚寸法Tbの1/2
以下に設定される。また、内側の筒状部材Aは、軸方向
長さLaが外側の筒状部材Bの軸方向長さLbよりも大
きく、軸方向両端がそれぞれ外側の筒状部材Bの端部か
ら所定の長さδだけ突出する。
の筒状部材Bの肉厚寸法Tbよりも小さく(薄く)、十
分に大きな冷却速度を得られかつ剛性が十分に小さくな
る肉厚寸法Taに、望ましくは、肉厚寸法Tbの1/2
以下に設定される。また、内側の筒状部材Aは、軸方向
長さLaが外側の筒状部材Bの軸方向長さLbよりも大
きく、軸方向両端がそれぞれ外側の筒状部材Bの端部か
ら所定の長さδだけ突出する。
【0013】なお、この実施例では、内側の筒状部材A
は両端の突出長さδが等しく、突出長さδは下式で規定
される。 δ=(La−Lb)/2 但し、上述した各寸法、また、各筒状部材A,Bの相対
的な寸法の関係は例示であり、各端部で異ならせること
もでき、また、その寸法を任意に定めることもできる。
は両端の突出長さδが等しく、突出長さδは下式で規定
される。 δ=(La−Lb)/2 但し、上述した各寸法、また、各筒状部材A,Bの相対
的な寸法の関係は例示であり、各端部で異ならせること
もでき、また、その寸法を任意に定めることもできる。
【0014】金型装置30は、可動型31を固定型41
に移動可能に組み付け、可動型31に押出機構51が設
けられている。可動型31は、図中上方に突出する支持
用軸部32が形成され、また、この支持用軸部32の廻
りに円筒形状の穴33が穿設されている。支持用軸部3
2は、円柱形状をなし、周囲上面から上述した長さδに
対応した高さだけ突出している。後述するように、この
支持用軸部32には成形時において図示しない別の金型
装置で成形された筒状部材Aがインサート部品として嵌
着される。
に移動可能に組み付け、可動型31に押出機構51が設
けられている。可動型31は、図中上方に突出する支持
用軸部32が形成され、また、この支持用軸部32の廻
りに円筒形状の穴33が穿設されている。支持用軸部3
2は、円柱形状をなし、周囲上面から上述した長さδに
対応した高さだけ突出している。後述するように、この
支持用軸部32には成形時において図示しない別の金型
装置で成形された筒状部材Aがインサート部品として嵌
着される。
【0015】穴33は、図中上方が開口し、内側に筒状
部材Aに対応した形状の深底部33aを、外側に外側の
筒状部材Bに対応した形状の浅底部33bを有する。深
底部33aは、深さが浅底部33bよりも上述した寸法
δに対応して深く、また、径方向寸法が内側の筒状部材
Aと一致する。同様に、浅底部33bは、径方向寸法が
外側の筒状部材Bに一致する。この穴33は、成型時に
おいて、上方開口が固定型41により閉止され、また、
深底部33aに支持用軸部32と嵌合して内側の筒状部
材Aが配置され、外側の筒状部材B成形用のキャビティ
Cを画成する。
部材Aに対応した形状の深底部33aを、外側に外側の
筒状部材Bに対応した形状の浅底部33bを有する。深
底部33aは、深さが浅底部33bよりも上述した寸法
δに対応して深く、また、径方向寸法が内側の筒状部材
Aと一致する。同様に、浅底部33bは、径方向寸法が
外側の筒状部材Bに一致する。この穴33は、成型時に
おいて、上方開口が固定型41により閉止され、また、
深底部33aに支持用軸部32と嵌合して内側の筒状部
材Aが配置され、外側の筒状部材B成形用のキャビティ
Cを画成する。
【0016】固定型41は、図1中下面に円形の凹部4
1aが形成され、この凹部41aの底面外周部にゲート
41bが開口している。凹部41aは、内側の筒状部材
Aの外形に対応した径寸法を有し、固定型41が可動型
31と密着して穴33を閉止する成型時において支持用
軸部32の先端部分が外周部に筒状部材Aが嵌合した状
態で挿入する。周知のように、ゲート41bは、ランナ
ー41cおよびスプルー41dと連通し、これらランナ
ー41cおよびスプルー41dを経て供給される溶融樹
脂をキャビティC内に射出する。なお、各型31,41
は複数の部材を組み合わせて構成されるが、その詳細な
説明は割愛している。
1aが形成され、この凹部41aの底面外周部にゲート
41bが開口している。凹部41aは、内側の筒状部材
Aの外形に対応した径寸法を有し、固定型41が可動型
31と密着して穴33を閉止する成型時において支持用
軸部32の先端部分が外周部に筒状部材Aが嵌合した状
態で挿入する。周知のように、ゲート41bは、ランナ
ー41cおよびスプルー41dと連通し、これらランナ
ー41cおよびスプルー41dを経て供給される溶融樹
脂をキャビティC内に射出する。なお、各型31,41
は複数の部材を組み合わせて構成されるが、その詳細な
説明は割愛している。
【0017】押出機構51は、可動型31の下面から穴
33の浅底部33b底面に出没自在に貫通した複数のエ
ジェクトピン52を有し、これらエジェクトピン52が
昇降板53に取り付けられている。この押出機構51
は、成型後に固定型41が可動型31から離間して型が
開かれると、昇降板53が上昇するように駆動され、キ
ャビティC内に成形されたローラ10をエジェクトピン
52によってキャビティCから押し出す。
33の浅底部33b底面に出没自在に貫通した複数のエ
ジェクトピン52を有し、これらエジェクトピン52が
昇降板53に取り付けられている。この押出機構51
は、成型後に固定型41が可動型31から離間して型が
開かれると、昇降板53が上昇するように駆動され、キ
ャビティC内に成形されたローラ10をエジェクトピン
52によってキャビティCから押し出す。
【0018】この実施例にあっては、以下に述べるよう
にしてローラ10を成形する。先ず、内側の筒状部材A
をフッ素樹脂を含有したポリアセタールを原料として図
示しない金型装置等で成形する。そして、この成形され
た筒状部材Aを金型装置30の可動型31の支持用軸部
32に嵌合させて穴33の深底部33a内に位置させ
る。次いで、可動型31を固定型41に接近するように
駆動して穴33の開口を閉止し、キャビティCを画成す
る。
にしてローラ10を成形する。先ず、内側の筒状部材A
をフッ素樹脂を含有したポリアセタールを原料として図
示しない金型装置等で成形する。そして、この成形され
た筒状部材Aを金型装置30の可動型31の支持用軸部
32に嵌合させて穴33の深底部33a内に位置させ
る。次いで、可動型31を固定型41に接近するように
駆動して穴33の開口を閉止し、キャビティCを画成す
る。
【0019】続いて、ゲート41bからフッ素樹脂とポ
リアセタールとが混合された樹脂をキャビティC内に注
入する。この時、筒状部材Aの冷却が十分でないと、従
来技術の問題として述べたように、支持用軸部32と筒
状部材Aとの間のクリアランスが過大となり、樹脂の注
入圧力で筒状部材Aが支持用軸部32に対して変位し、
同心度等の精度に悪影響を及ぼす。しかしながら、筒状
部材Aは肉厚Taが薄く、熱容量も小さく、成型時の熱
を速やかに放散させることができるため、適正なクリア
ランスで支持用軸部32に取り付けることができ、筒状
部材Aの変位が防止でき、安定した高い精度の寸法が得
られる。
リアセタールとが混合された樹脂をキャビティC内に注
入する。この時、筒状部材Aの冷却が十分でないと、従
来技術の問題として述べたように、支持用軸部32と筒
状部材Aとの間のクリアランスが過大となり、樹脂の注
入圧力で筒状部材Aが支持用軸部32に対して変位し、
同心度等の精度に悪影響を及ぼす。しかしながら、筒状
部材Aは肉厚Taが薄く、熱容量も小さく、成型時の熱
を速やかに放散させることができるため、適正なクリア
ランスで支持用軸部32に取り付けることができ、筒状
部材Aの変位が防止でき、安定した高い精度の寸法が得
られる。
【0020】また、内側の筒状部材Aは薄肉で剛性およ
び熱容量が小さいため、キャビティC内に樹脂が注入さ
れると、樹脂の注入圧力と熱で均一に変形して内周面が
均等に支持用軸部32に押し付けられる。したがって、
筒状部材Aの内径寸法を大きく成形しても同心度等の寸
法に高い精度を得ることができ、筒状部材Aの内径寸法
を大きくして筒状部材Aの支持用軸部32への取付を容
易化することも可能となる。
び熱容量が小さいため、キャビティC内に樹脂が注入さ
れると、樹脂の注入圧力と熱で均一に変形して内周面が
均等に支持用軸部32に押し付けられる。したがって、
筒状部材Aの内径寸法を大きく成形しても同心度等の寸
法に高い精度を得ることができ、筒状部材Aの内径寸法
を大きくして筒状部材Aの支持用軸部32への取付を容
易化することも可能となる。
【0021】さらに、この樹脂の注入時においては、両
部材A,Bの軸方向端部が一致していると、注入した樹
脂が部材Aの端部を回り込んで部材A内に流入すること
があるが、筒状部材Aは端部が寸法δだけキャビティC
よりも長い。したがって、樹脂が筒状部材Aの端部を回
り込んで内部に流入することがなく、不良の発生を有効
に防止できる。
部材A,Bの軸方向端部が一致していると、注入した樹
脂が部材Aの端部を回り込んで部材A内に流入すること
があるが、筒状部材Aは端部が寸法δだけキャビティC
よりも長い。したがって、樹脂が筒状部材Aの端部を回
り込んで内部に流入することがなく、不良の発生を有効
に防止できる。
【0022】なお、上述した実施例では、テープ走行案
内用のローラに適用した実施例を示すが、他の成形品に
も本発明が適用できることは述べるまでもない。
内用のローラに適用した実施例を示すが、他の成形品に
も本発明が適用できることは述べるまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、薄肉の筒状部材をインサート部品として厚肉の筒状
部材を一体にインサート成形するため、インサート部品
である薄肉の筒状部材を成形型内の規定の位置に確実に
保持でき、成形品に高い寸法精度を得られる。
ば、薄肉の筒状部材をインサート部品として厚肉の筒状
部材を一体にインサート成形するため、インサート部品
である薄肉の筒状部材を成形型内の規定の位置に確実に
保持でき、成形品に高い寸法精度を得られる。
【0024】また、この発明は、薄肉の筒状部材の軸方
向長さを厚肉の筒状部材の寸法よりも大きくすること
で、厚肉の筒状部材の成形時に樹脂が薄肉の筒状部材内
に回り込んで流入することを防止でき、不良の発生を有
効に防止できる。
向長さを厚肉の筒状部材の寸法よりも大きくすること
で、厚肉の筒状部材の成形時に樹脂が薄肉の筒状部材内
に回り込んで流入することを防止でき、不良の発生を有
効に防止できる。
【図1】この発明の一実施例にかかる筒状成形体の製造
方法に使用される金型装置の模式断面図である。
方法に使用される金型装置の模式断面図である。
【図2】同製造方法によって製造される筒状成形体であ
るローラの断面図である。
るローラの断面図である。
10 ローラ(筒状成形体) 20 金型装置 31 固定型 32 支持用軸部 41 可動型 A 内側の筒状部材 B 外側の筒状部材 C 成形キャビティ
Claims (2)
- 【請求項1】 滑性の優れた材料で成形された筒状部材
Aを成形金型内に定置し、前記筒状部材Aの外周に高強
度の樹脂材料からなる外側筒状部材Bをインサート成形
で一体成形し、その際、筒状部材Aと外側筒状部材Bと
の厚さの比Tb/Taを2以上としたことを特徴とする
筒状成形体の製造方法。 - 【請求項2】 前記筒状部材Aの軸方向寸法Laより外
側筒状部材Bの軸方向寸法Lbを小とした請求項1に記
載の筒状成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11523893A JPH06297496A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 筒状成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11523893A JPH06297496A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 筒状成形体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06297496A true JPH06297496A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14657770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11523893A Pending JPH06297496A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 筒状成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06297496A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101413887B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2014-06-30 | 오경열 | 래버린스 씰용 부재의 사출성형 방법 |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP11523893A patent/JPH06297496A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101413887B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2014-06-30 | 오경열 | 래버린스 씰용 부재의 사출성형 방법 |
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