JPH06297729A - インクジェット記録装置及びインク相変化検出方法 - Google Patents
インクジェット記録装置及びインク相変化検出方法Info
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- JPH06297729A JPH06297729A JP9134493A JP9134493A JPH06297729A JP H06297729 A JPH06297729 A JP H06297729A JP 9134493 A JP9134493 A JP 9134493A JP 9134493 A JP9134493 A JP 9134493A JP H06297729 A JPH06297729 A JP H06297729A
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- ink
- sound wave
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 常温で固体または半固体であるインクを溶融
させてから吐出させるインクジェット記録装置におい
て、インクが適正な液体状態になっているか否かを検出
すること 【構成】 インクを吐出するための吐出口15と、イン
クの吐出のために利用されるエネルギーを発生するエネ
ルギー発生素子19と、常温で固体又は半固体であるイ
ンクを溶融する加熱体22が設けられ、前記吐出口15
に供給するインクを貯留する液室16、17とを備える
インクジェット記録装置において、音波発生手段19と
音波検出手段40を備え、該音波発生手段によって発生
した音波を前記音波検出手段で検出し、この検出出力に
基づいて前記インクの相変化を検知する。
させてから吐出させるインクジェット記録装置におい
て、インクが適正な液体状態になっているか否かを検出
すること 【構成】 インクを吐出するための吐出口15と、イン
クの吐出のために利用されるエネルギーを発生するエネ
ルギー発生素子19と、常温で固体又は半固体であるイ
ンクを溶融する加熱体22が設けられ、前記吐出口15
に供給するインクを貯留する液室16、17とを備える
インクジェット記録装置において、音波発生手段19と
音波検出手段40を備え、該音波発生手段によって発生
した音波を前記音波検出手段で検出し、この検出出力に
基づいて前記インクの相変化を検知する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温で固化するインク
を加熱して溶融させてから吐出して飛翔液滴を形成し、
これを紙等の被記録媒体に付着させて記録を行なうため
のインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記
録装置及びインク相変化検出方法に関する。
を加熱して溶融させてから吐出して飛翔液滴を形成し、
これを紙等の被記録媒体に付着させて記録を行なうため
のインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記
録装置及びインク相変化検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、印字品位の
良好さ、記録の早さ、動作時の静粛性などの利点がある
ため、近年多く使われるようになってきた。中でも、イ
ンクの吐出口の近傍におけるインクの液流路中に電気熱
変換素子を備え、その電気熱変換素子が発生する熱エネ
ルギによってインク中に膜沸騰を生じさせ、その膜沸騰
による気泡の成長に伴ってインクを吐出させる方式のイ
ンクジェット記録装置は、電気熱変換素子、電極等のノ
ズルの基本部分が薄膜プロセスにより製造されるため、
ノズルの高密度化、フルマルチ化が容易で、現在インク
ジェット記録装置の主流となりつつある。
良好さ、記録の早さ、動作時の静粛性などの利点がある
ため、近年多く使われるようになってきた。中でも、イ
ンクの吐出口の近傍におけるインクの液流路中に電気熱
変換素子を備え、その電気熱変換素子が発生する熱エネ
ルギによってインク中に膜沸騰を生じさせ、その膜沸騰
による気泡の成長に伴ってインクを吐出させる方式のイ
ンクジェット記録装置は、電気熱変換素子、電極等のノ
ズルの基本部分が薄膜プロセスにより製造されるため、
ノズルの高密度化、フルマルチ化が容易で、現在インク
ジェット記録装置の主流となりつつある。
【0003】ところで、インクジェット記録装置におい
て使用されるインクは通常、水、有機溶剤(単独または
混合)からなる液媒体と染料または顔料を必須成分と
し、これに各種の添加剤を加えて常温で液体のインクと
して調合されている。しかし、このような液体インクを
用いた場合には、液体の物性(例えば、粘度、表面張力
等)を調整することにより、液滴の吐出を安定的に行な
うことは容易であるが、普通紙に記録する場合、普通紙
の種類によっては、記録した液滴が紙の繊維内部に浸透
するまでに時間がかかるため、定着時間がやや長くかか
り、場合によっては、プリンタのカバー等で記録画像が
擦れて汚れたり、プリント物を手で触れるとインクが手
につく場合があった。
て使用されるインクは通常、水、有機溶剤(単独または
混合)からなる液媒体と染料または顔料を必須成分と
し、これに各種の添加剤を加えて常温で液体のインクと
して調合されている。しかし、このような液体インクを
用いた場合には、液体の物性(例えば、粘度、表面張力
等)を調整することにより、液滴の吐出を安定的に行な
うことは容易であるが、普通紙に記録する場合、普通紙
の種類によっては、記録した液滴が紙の繊維内部に浸透
するまでに時間がかかるため、定着時間がやや長くかか
り、場合によっては、プリンタのカバー等で記録画像が
擦れて汚れたり、プリント物を手で触れるとインクが手
につく場合があった。
【0004】このような問題点に関し、常温で固体また
は半固体のインクを一旦溶融し、液体状態にした後にイ
ンクを吐出させ記録を行なう方法が提案されている。こ
の方法によれば、インクはインク温度が融点以下になる
と直ちに固化するので、インク滴が記録紙に打ち込まれ
た直後にインク滴温度が融点より低くなるようにしてお
くと、打ち込まれたインク滴は直ちに固化し瞬時に定着
が完了することになる。従って、定着時間が大幅に短縮
され、記録紙上に印字されたインクによってプリンタ本
体を汚したり、またそれによって記録画像そのものが乱
れたり、プリント物に触れた手にインクがついたりする
ことがなくなる。
は半固体のインクを一旦溶融し、液体状態にした後にイ
ンクを吐出させ記録を行なう方法が提案されている。こ
の方法によれば、インクはインク温度が融点以下になる
と直ちに固化するので、インク滴が記録紙に打ち込まれ
た直後にインク滴温度が融点より低くなるようにしてお
くと、打ち込まれたインク滴は直ちに固化し瞬時に定着
が完了することになる。従って、定着時間が大幅に短縮
され、記録紙上に印字されたインクによってプリンタ本
体を汚したり、またそれによって記録画像そのものが乱
れたり、プリント物に触れた手にインクがついたりする
ことがなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法においては、インクを吐出させるためには、固体ま
たは半固体であるインクを一旦溶融させ液体状態にする
必要があるが、記録ヘッドを加熱することによってイン
クを溶融させようとしても、記録ヘッド内に不均一な温
度分布があったり、インク中のインクの各成分が不均一
であったりすることによって、インクは均一には溶融し
ないで固相、液相が混ざり合った状態で溶融してゆく。
そのため、記録ヘッドを所定温度に加熱制御しても、イ
ンクが適正な液体状態となるのに要する時間は通常記録
ヘッド内の各部位で異なる。また、気温、湿度等の環境
条件の違いによって記録ヘッド内に同一部分でもインク
が溶融する時間は異なる。ノズル内部のインクがまだ適
正な液体状態になっていない状態で記録動作を開始する
と、エネルギー発生素子からエネルギーを発生させても
正常なインク吐出が行なわれないので、その部分の画像
品位が低下または欠落し、適正な画像形成が行なわれな
い。また、この状態でノズル内部を加圧または吸引する
ことによりインクを強制的に吐出口外に排出し、新たに
インク収容部からインクを供給することによってインク
をリフレッシュしようとしても、完全に液体状態になっ
ていない部分のインクは抵抗が大きく、吐出口外に潤滑
に排出されない。従って、インクのリフレッシュは正常
に行なわれなくなる。
方法においては、インクを吐出させるためには、固体ま
たは半固体であるインクを一旦溶融させ液体状態にする
必要があるが、記録ヘッドを加熱することによってイン
クを溶融させようとしても、記録ヘッド内に不均一な温
度分布があったり、インク中のインクの各成分が不均一
であったりすることによって、インクは均一には溶融し
ないで固相、液相が混ざり合った状態で溶融してゆく。
そのため、記録ヘッドを所定温度に加熱制御しても、イ
ンクが適正な液体状態となるのに要する時間は通常記録
ヘッド内の各部位で異なる。また、気温、湿度等の環境
条件の違いによって記録ヘッド内に同一部分でもインク
が溶融する時間は異なる。ノズル内部のインクがまだ適
正な液体状態になっていない状態で記録動作を開始する
と、エネルギー発生素子からエネルギーを発生させても
正常なインク吐出が行なわれないので、その部分の画像
品位が低下または欠落し、適正な画像形成が行なわれな
い。また、この状態でノズル内部を加圧または吸引する
ことによりインクを強制的に吐出口外に排出し、新たに
インク収容部からインクを供給することによってインク
をリフレッシュしようとしても、完全に液体状態になっ
ていない部分のインクは抵抗が大きく、吐出口外に潤滑
に排出されない。従って、インクのリフレッシュは正常
に行なわれなくなる。
【0006】そのため、インクを溶融させる際には、前
述の記録ヘッド内の温度分布、インク成分の不均一さ、
環境条件の変動等にかかわらず記録ヘッド内の各部位の
インクを十分に溶融させるために、余裕をもって長時間
加熱する必要が生じてくるが、加熱時間を長くすると記
録装置の立ち上げから記録動作開始までの時間が長くな
ってしまう上、加熱を維持するために大量の電力を消費
することになる。また更に、加熱開始後短時間のうちに
液体状態になってしまったインクが長時間の加熱を受け
ることにより、インク成分から溶媒等の成分が蒸発する
ことなどによりインクが変質する等の問題が生じる。
述の記録ヘッド内の温度分布、インク成分の不均一さ、
環境条件の変動等にかかわらず記録ヘッド内の各部位の
インクを十分に溶融させるために、余裕をもって長時間
加熱する必要が生じてくるが、加熱時間を長くすると記
録装置の立ち上げから記録動作開始までの時間が長くな
ってしまう上、加熱を維持するために大量の電力を消費
することになる。また更に、加熱開始後短時間のうちに
液体状態になってしまったインクが長時間の加熱を受け
ることにより、インク成分から溶媒等の成分が蒸発する
ことなどによりインクが変質する等の問題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、常温で固体ま
たは半固体のインクと、該インクを吐出させるための吐
出口と、液化させた該インクの吐出のために利用される
エネルギーを発生するエネルギー発生素子と、前記吐出
口に供給される前記インクを貯留する液室を備えたイン
クジェット記録装置において、音波発生手段と音波検出
手段を備え、該音波発生手段によって発生した音波を前
記音波検出手段で検出し、そのとき検出された音波に基
づいて、前記インクの相変化を検出することを特徴とす
る。
たは半固体のインクと、該インクを吐出させるための吐
出口と、液化させた該インクの吐出のために利用される
エネルギーを発生するエネルギー発生素子と、前記吐出
口に供給される前記インクを貯留する液室を備えたイン
クジェット記録装置において、音波発生手段と音波検出
手段を備え、該音波発生手段によって発生した音波を前
記音波検出手段で検出し、そのとき検出された音波に基
づいて、前記インクの相変化を検出することを特徴とす
る。
【0008】また本発明は、常温で固体または半固体の
インクと、液化させた該インクを吐出させるための吐出
口と、液化させた該インクの吐出のために利用されるエ
ネルギーを発生するエネルギー発生素子と、前記吐出口
に供給される前記インクを貯留する液室を備えたインク
ジェット記録装置において、同一装置を音波発生手段及
び音波検出手段として動作させ、該装置によって発生さ
せた音波を同一の該装置によって検出し、そのとき検出
された音波に基づいて、前記インクの相変化を検出する
ことを特徴とする。
インクと、液化させた該インクを吐出させるための吐出
口と、液化させた該インクの吐出のために利用されるエ
ネルギーを発生するエネルギー発生素子と、前記吐出口
に供給される前記インクを貯留する液室を備えたインク
ジェット記録装置において、同一装置を音波発生手段及
び音波検出手段として動作させ、該装置によって発生さ
せた音波を同一の該装置によって検出し、そのとき検出
された音波に基づいて、前記インクの相変化を検出する
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】前記エネルギー発生素子に電気熱変換体を用い
た場合には、エネルギー発生素子からエネルギーを発生
させたときに、インクが液体状態であればインク中に気
泡が生成するのに対し、インクが固体状態または半固体
状態であった場合にはエネルギーを発生させてもインク
が溶融するだけで気泡は生成しない。従って、インクが
液体状態である場合は、エネルギー発生素子からエネル
ギーを発生させると気泡の生成消滅に伴う音波が発生す
るのに対し、インクが固体または半固体である場合はエ
ネルギーを発生させても気泡が生成しないので音波は発
生しない。よって、エネルギー発生素子である電気熱変
換体を音波発生手段として用い、エネルギーを発生させ
たときに音波が検出されるか否かを電気音響変換器等の
音波検出手段によって検出できるようにしておくと、こ
のとき音波が検出されるか否かによってインクが液体状
態であるか否かが検出できる。
た場合には、エネルギー発生素子からエネルギーを発生
させたときに、インクが液体状態であればインク中に気
泡が生成するのに対し、インクが固体状態または半固体
状態であった場合にはエネルギーを発生させてもインク
が溶融するだけで気泡は生成しない。従って、インクが
液体状態である場合は、エネルギー発生素子からエネル
ギーを発生させると気泡の生成消滅に伴う音波が発生す
るのに対し、インクが固体または半固体である場合はエ
ネルギーを発生させても気泡が生成しないので音波は発
生しない。よって、エネルギー発生素子である電気熱変
換体を音波発生手段として用い、エネルギーを発生させ
たときに音波が検出されるか否かを電気音響変換器等の
音波検出手段によって検出できるようにしておくと、こ
のとき音波が検出されるか否かによってインクが液体状
態であるか否かが検出できる。
【0010】また、インク中を伝搬する音波の伝搬状態
はインクが固体状態である場合と液体状態である場合で
は異り、固体状態である時のインク中での音波の減衰率
はインクが液体状態であるときの減衰率よりも小さい。
従って、電気音響変換器等の音波発生手段によってイン
ク中に発生させた音波を電気音響変換器等の音波検出手
段によってインクを介し検出するときの検出強度はイン
クが固体状態であるときは強く、液体状態であるときは
弱い。よって、音波発生手段により発生させた音波がイ
ンク中を伝搬した後に音波検出手段によって検出される
ときの強度の違いによってインクが液体状態であるか否
かが検出できる。
はインクが固体状態である場合と液体状態である場合で
は異り、固体状態である時のインク中での音波の減衰率
はインクが液体状態であるときの減衰率よりも小さい。
従って、電気音響変換器等の音波発生手段によってイン
ク中に発生させた音波を電気音響変換器等の音波検出手
段によってインクを介し検出するときの検出強度はイン
クが固体状態であるときは強く、液体状態であるときは
弱い。よって、音波発生手段により発生させた音波がイ
ンク中を伝搬した後に音波検出手段によって検出される
ときの強度の違いによってインクが液体状態であるか否
かが検出できる。
【0011】このようにして、本発明によれば、音波発
生手段によって発生させた音波が音波検出手段によって
検出されるときの音響信号の違いによって、常温で固体
または半固体のインクを溶融させた時にインクが液体状
態となったか否かを確実に検出することが可能となるの
で、インクが液体状態になると同時に記録動作に入るこ
とが可能となる。従って、記録ヘッド内の温度の不均一
分布やインク成分の不均一、環境条件の変動等によるイ
ンクの溶融遅れの可能性を見込んで記録ヘッドを長時間
加熱し続ける必要がなくなり、装置の立ち上げから記録
動作開始までの時間の大幅な短縮と、加熱のための電力
の大幅な節約が実現される。また、更に必要以上の加熱
によるインクの変質も回避できることになる。
生手段によって発生させた音波が音波検出手段によって
検出されるときの音響信号の違いによって、常温で固体
または半固体のインクを溶融させた時にインクが液体状
態となったか否かを確実に検出することが可能となるの
で、インクが液体状態になると同時に記録動作に入るこ
とが可能となる。従って、記録ヘッド内の温度の不均一
分布やインク成分の不均一、環境条件の変動等によるイ
ンクの溶融遅れの可能性を見込んで記録ヘッドを長時間
加熱し続ける必要がなくなり、装置の立ち上げから記録
動作開始までの時間の大幅な短縮と、加熱のための電力
の大幅な節約が実現される。また、更に必要以上の加熱
によるインクの変質も回避できることになる。
【0012】
実施例1 本発明は、インクを吐出させるエネルギー発生素子とし
て電気熱変換体を用いた方式のインクジェット記録装置
への適用例である。
て電気熱変換体を用いた方式のインクジェット記録装置
への適用例である。
【0013】まず、本発明の用いられる記録装置全体の
概略構成を図12に従って簡単に説明する。図12にお
いて、1は記録ヘッドでキャリッジ2上に設置されてい
る。キャリッジ2はガイドシャフト3に沿って左右に移
動する。5は記録用紙(被記録媒体)でプラテン6に支
持され、図示されない複数の送りローラによってガイド
されつつ搬送される。記録用紙5は記録ヘッド1のイン
ク吐出口形成面(以下、単に吐出面と呼称する)と対向
する位置では、その吐出面と平行に向い合うように保た
れる。
概略構成を図12に従って簡単に説明する。図12にお
いて、1は記録ヘッドでキャリッジ2上に設置されてい
る。キャリッジ2はガイドシャフト3に沿って左右に移
動する。5は記録用紙(被記録媒体)でプラテン6に支
持され、図示されない複数の送りローラによってガイド
されつつ搬送される。記録用紙5は記録ヘッド1のイン
ク吐出口形成面(以下、単に吐出面と呼称する)と対向
する位置では、その吐出面と平行に向い合うように保た
れる。
【0014】次に、記録ヘッド1の構成について、図1
および図2に従って説明する。これらの図においては、
記録ヘッドの1つを符号1を付して代表して示してい
る。
および図2に従って説明する。これらの図においては、
記録ヘッドの1つを符号1を付して代表して示してい
る。
【0015】ヘッドチップ11は、Si製の基板13と
硝子製の天板14との接合構造でなり、それらの接合部
における吐出面側には、上下方向に並ぶ複数の吐出口1
5が形成されている。それらの吐出口15は、それらの
個々に通じる複数の液路16によって1つの共通液室1
7に連通されている。複数の液路16の相互間の壁部
は、例えば紫外線硬化樹脂などによって形成されてい
る。共通液室17は、インク供給口18によってインク
収容部12内に連通されている。62は熱保持体で断熱
材等からなりヘッドチップ11内の熱が外部へ洩れない
ように保持し、21は電熱体で熱伝導性良好な金属等の
部材からなり天板14上の温度分布を均一にする。22
はインク溶融発熱体で基板13に接着してあり、図3中
のインク溶融発熱体駆動回路65によって電力供給を受
け発熱し、これによって液路16内のインク及び共通液
室17内のインクが加熱され溶融し液体状態に保たれ
る。23はインクで、常温では固体又は半固体であり、
インク溶融発熱体22によって加熱されることにより液
体状態となる。基板13の上面には、各液路16内に1
つづつ位置する複数の吐出エネルギー発生素子としての
電気熱変換素子(吐出ヒータ)19と、これらの電気熱
変換素子19に個別に電力を供給するアルミニュウム等
の配線とが成膜技術によって形成されている。
硝子製の天板14との接合構造でなり、それらの接合部
における吐出面側には、上下方向に並ぶ複数の吐出口1
5が形成されている。それらの吐出口15は、それらの
個々に通じる複数の液路16によって1つの共通液室1
7に連通されている。複数の液路16の相互間の壁部
は、例えば紫外線硬化樹脂などによって形成されてい
る。共通液室17は、インク供給口18によってインク
収容部12内に連通されている。62は熱保持体で断熱
材等からなりヘッドチップ11内の熱が外部へ洩れない
ように保持し、21は電熱体で熱伝導性良好な金属等の
部材からなり天板14上の温度分布を均一にする。22
はインク溶融発熱体で基板13に接着してあり、図3中
のインク溶融発熱体駆動回路65によって電力供給を受
け発熱し、これによって液路16内のインク及び共通液
室17内のインクが加熱され溶融し液体状態に保たれ
る。23はインクで、常温では固体又は半固体であり、
インク溶融発熱体22によって加熱されることにより液
体状態となる。基板13の上面には、各液路16内に1
つづつ位置する複数の吐出エネルギー発生素子としての
電気熱変換素子(吐出ヒータ)19と、これらの電気熱
変換素子19に個別に電力を供給するアルミニュウム等
の配線とが成膜技術によって形成されている。
【0016】40はPZT、水晶、ロッシェル塩、ポリ
フッ化ビニリデン等の圧電性高分子、等からなる圧電性
の電気音響変換器で、基板13の下面に接着剤等によっ
て取り付けられており電気熱変換素子19によって生成
する気泡から発生する音波を基板13を介して検出す
る。音波は固体中、特に本実施例に用いられるようなシ
リコン中を伝搬する際の減衰が極めて小さいので、本実
施例の様な構成では検出される音響信号の強度を非常に
大きく取ることができるので、音波の検出は極めて容易
になる。
フッ化ビニリデン等の圧電性高分子、等からなる圧電性
の電気音響変換器で、基板13の下面に接着剤等によっ
て取り付けられており電気熱変換素子19によって生成
する気泡から発生する音波を基板13を介して検出す
る。音波は固体中、特に本実施例に用いられるようなシ
リコン中を伝搬する際の減衰が極めて小さいので、本実
施例の様な構成では検出される音響信号の強度を非常に
大きく取ることができるので、音波の検出は極めて容易
になる。
【0017】図3は本実施例の制御ブロック図で、41
は増幅器で、電気音響変換器40に接続され、電気音響
変換器40からの出力を増幅する。気泡の生成消滅に伴
って発生する音波の周波数帯域は数100kHz〜数M
Hz程度の範囲であるが、伝搬してくる音波の周波数帯
域はエネルギー的には数100kHzの周波数成分が中
心である。従って、電気音響変換器40の感度及び、増
幅器41の周波数帯域は数100kHz程度のオーダー
の範囲にあれば十分な強度で検出できる。
は増幅器で、電気音響変換器40に接続され、電気音響
変換器40からの出力を増幅する。気泡の生成消滅に伴
って発生する音波の周波数帯域は数100kHz〜数M
Hz程度の範囲であるが、伝搬してくる音波の周波数帯
域はエネルギー的には数100kHzの周波数成分が中
心である。従って、電気音響変換器40の感度及び、増
幅器41の周波数帯域は数100kHz程度のオーダー
の範囲にあれば十分な強度で検出できる。
【0018】42はコンパレータで、増幅器41に接続
されており、その出力は通常はアース電位となっている
が、増幅器41からの出力が所定の基準電圧を越えると
一定電圧を出力する。43は制御装置で、記録ヘッド駆
動回路44に接続され、画像信号やコンパレータ42か
らの信号等に応じて、適宜、記録ヘッドの駆動を制御す
る。
されており、その出力は通常はアース電位となっている
が、増幅器41からの出力が所定の基準電圧を越えると
一定電圧を出力する。43は制御装置で、記録ヘッド駆
動回路44に接続され、画像信号やコンパレータ42か
らの信号等に応じて、適宜、記録ヘッドの駆動を制御す
る。
【0019】さて、各液路16内の電気熱変換素子19
は記録データ等に応じて電力が選択的に供給されること
により個別に発熱し、その熱エネルギーによって液路1
6内のインク中に膜沸騰が生じ、その膜沸騰による気泡
の成長に伴ってインクが吐出口15から吐出する。そし
て、このようにして複数の吐出口15から選択的にイン
クを吐出させつつ、キャリッジ2を移動させることによ
り、被記録媒体5上にインクの液滴を付着させて、種々
の情報を記録する。
は記録データ等に応じて電力が選択的に供給されること
により個別に発熱し、その熱エネルギーによって液路1
6内のインク中に膜沸騰が生じ、その膜沸騰による気泡
の成長に伴ってインクが吐出口15から吐出する。そし
て、このようにして複数の吐出口15から選択的にイン
クを吐出させつつ、キャリッジ2を移動させることによ
り、被記録媒体5上にインクの液滴を付着させて、種々
の情報を記録する。
【0020】以下、本実施例の動作を説明する。
【0021】インク溶融発熱体駆動回路65によってイ
ンク溶融発熱体22が電力供給を受け発熱すると、常温
で固体状態または半固体状態のインク23は温度が上昇
し溶融し始める。その後、適宜、電気熱変換素子19に
電力を供給すると、電気熱変換素子19は発熱するが、
このとき、インク23が液体状態であると、インク23
中には気泡が生成し、気泡の生成消滅に伴う音波が発生
する。発生した音波は基板13中を伝搬し、電気音響変
換器40によって検出される。電気音響変換器40は音
波を検出すると、音波の強度変化に応じて変化する電圧
を出力する。電気音響変換器40から出力された電圧は
増幅器41によって増幅された後、コンパレータ42に
出力される。コンパレータ42では、前述の基準電圧
が、このときの入力電圧より低く設定してあり、このと
き、コンパレータ42からは一定電圧、例えば電圧V0
が制御装置43に出力される。制御装置43はコンパレ
ータからの出力電圧がV0 であった場合には、インク2
3が液体状態であると判断する。制御装置43は複数の
流路16の電気熱変換素子19それぞれに時系列的に電
力供給を行ない、それぞれの場合についてコンパレータ
からの出力電圧が全てV0 であった場合に記録ヘッド駆
動回路44に記録ヘッド駆動開始の信号を出力し、記録
動作は開始される。
ンク溶融発熱体22が電力供給を受け発熱すると、常温
で固体状態または半固体状態のインク23は温度が上昇
し溶融し始める。その後、適宜、電気熱変換素子19に
電力を供給すると、電気熱変換素子19は発熱するが、
このとき、インク23が液体状態であると、インク23
中には気泡が生成し、気泡の生成消滅に伴う音波が発生
する。発生した音波は基板13中を伝搬し、電気音響変
換器40によって検出される。電気音響変換器40は音
波を検出すると、音波の強度変化に応じて変化する電圧
を出力する。電気音響変換器40から出力された電圧は
増幅器41によって増幅された後、コンパレータ42に
出力される。コンパレータ42では、前述の基準電圧
が、このときの入力電圧より低く設定してあり、このと
き、コンパレータ42からは一定電圧、例えば電圧V0
が制御装置43に出力される。制御装置43はコンパレ
ータからの出力電圧がV0 であった場合には、インク2
3が液体状態であると判断する。制御装置43は複数の
流路16の電気熱変換素子19それぞれに時系列的に電
力供給を行ない、それぞれの場合についてコンパレータ
からの出力電圧が全てV0 であった場合に記録ヘッド駆
動回路44に記録ヘッド駆動開始の信号を出力し、記録
動作は開始される。
【0022】一方、電気熱変換素子19に電力が供給さ
れたときに、インク23がまだ固体状態または半固体状
態であった場合には、電気熱変換素子19が熱エネルギ
ーを発生しても、インク23は溶融するだけで気泡は生
成しない。従って、気泡の生成消滅に伴う音波も発生し
ない。そのため電気音響変換器40で音波は検出され
ず、電気音響変換器40からの出力は増幅器41を経た
後も、コンパレータ42内に設定された前記基準電位を
越えることはないのでコンパレータ42の出力はアース
電位のまま変化しない。制御装置43は電気熱変換素子
19に電力供給を行なった後、一定時間の後にコンパレ
ータ42から出力電圧V0 が得られないと、インク23
は固体状態又は半固体状態であると判断し、記録ヘッド
駆動回路44に記録ヘッド駆動待機の信号を出力し、記
録動作は開始されない。
れたときに、インク23がまだ固体状態または半固体状
態であった場合には、電気熱変換素子19が熱エネルギ
ーを発生しても、インク23は溶融するだけで気泡は生
成しない。従って、気泡の生成消滅に伴う音波も発生し
ない。そのため電気音響変換器40で音波は検出され
ず、電気音響変換器40からの出力は増幅器41を経た
後も、コンパレータ42内に設定された前記基準電位を
越えることはないのでコンパレータ42の出力はアース
電位のまま変化しない。制御装置43は電気熱変換素子
19に電力供給を行なった後、一定時間の後にコンパレ
ータ42から出力電圧V0 が得られないと、インク23
は固体状態又は半固体状態であると判断し、記録ヘッド
駆動回路44に記録ヘッド駆動待機の信号を出力し、記
録動作は開始されない。
【0023】このようにして、本発明によれば、常温で
固体又は半固体のインクを溶融させたときにインクが液
体状態になったことを確実に検出できるので、インクが
実際に液体状態になるのとほぼ同時に記録動作を開始で
きる。従って、記録ヘッド内の温度の不均一分布やイン
ク成分の不均一、環境条件の変動等によりインクの溶融
遅れの可能性を見込んで記録ヘッドを長時間加熱し続け
る必要がなくなり、装置の立ち上げから記録動作開始ま
での時間の大幅な短縮と、加熱のための電力の大幅な節
約が実現される。また、更に必要以上の加熱によるイン
クの変質も回避できることになる。
固体又は半固体のインクを溶融させたときにインクが液
体状態になったことを確実に検出できるので、インクが
実際に液体状態になるのとほぼ同時に記録動作を開始で
きる。従って、記録ヘッド内の温度の不均一分布やイン
ク成分の不均一、環境条件の変動等によりインクの溶融
遅れの可能性を見込んで記録ヘッドを長時間加熱し続け
る必要がなくなり、装置の立ち上げから記録動作開始ま
での時間の大幅な短縮と、加熱のための電力の大幅な節
約が実現される。また、更に必要以上の加熱によるイン
クの変質も回避できることになる。
【0024】実施例2 図4は本発明の第2の実施例の断面図、図5は本実施例
の制御ブロック図である。
の制御ブロック図である。
【0025】本実施例は前記音波発生手段として、電気
熱変換素子19と別に共通液室17に音波発生手段とし
て専用の発熱体20を設けたものである。発熱体20
は、電気熱変換素子19と同様の膜構成からなり、配線
も電気熱変換素子19の場合と同様にAl等で成膜技術
によって形成されている。発熱体20には発熱体駆動回
路47によって電気熱変換素子19に印加されるのと同
程度の電力(2〜3W)が5〜7μsの時間適宜供給さ
れる。
熱変換素子19と別に共通液室17に音波発生手段とし
て専用の発熱体20を設けたものである。発熱体20
は、電気熱変換素子19と同様の膜構成からなり、配線
も電気熱変換素子19の場合と同様にAl等で成膜技術
によって形成されている。発熱体20には発熱体駆動回
路47によって電気熱変換素子19に印加されるのと同
程度の電力(2〜3W)が5〜7μsの時間適宜供給さ
れる。
【0026】さて、インク溶融発熱体駆動回路65によ
ってインク溶融発熱体22が電力供給を受け発熱する
と、常温で固体状態または半固体状態のインク23は温
度が上昇し溶融し始める。その後、適宜、発熱体駆動回
路47によって発熱体20に電力を供給すると、発熱体
20は発熱するが、このとき、インク23が液体状態で
あると、共通液室17内のインク23中には気泡が生成
し、気泡の生成消滅に伴う音波が発生する。発生した音
波は基板13中を伝搬し、電気音響変換器40によって
検出される。電気音響変換器40は音波を検出すると、
音波の強度変化に応じて変化する電圧を出力する。電気
音響変換器40から出力された電圧は増幅器41によっ
て増幅された後、コンパレータ42に出力される。コン
パレータ42では、前述の基準電圧が、このときの入力
電圧より低く設定してあり、このとき、コンパレータ4
2からは一定電圧、例えば電圧V0 が制御装置43に出
力される。制御装置43は発熱体20に電力供給したと
きにコンパレータから出力された電圧がV0 であった場
合には、共通液室17内のインク23が液体状態である
と判断する。そして、更に各電気熱変換素子19に電力
を供給したときのコンパレータ42の出力電圧が全てV
0 であったときには、記録ヘッド駆動回路44に記録ヘ
ッド駆動開始の信号を出力し、記録動作は開始される。
ってインク溶融発熱体22が電力供給を受け発熱する
と、常温で固体状態または半固体状態のインク23は温
度が上昇し溶融し始める。その後、適宜、発熱体駆動回
路47によって発熱体20に電力を供給すると、発熱体
20は発熱するが、このとき、インク23が液体状態で
あると、共通液室17内のインク23中には気泡が生成
し、気泡の生成消滅に伴う音波が発生する。発生した音
波は基板13中を伝搬し、電気音響変換器40によって
検出される。電気音響変換器40は音波を検出すると、
音波の強度変化に応じて変化する電圧を出力する。電気
音響変換器40から出力された電圧は増幅器41によっ
て増幅された後、コンパレータ42に出力される。コン
パレータ42では、前述の基準電圧が、このときの入力
電圧より低く設定してあり、このとき、コンパレータ4
2からは一定電圧、例えば電圧V0 が制御装置43に出
力される。制御装置43は発熱体20に電力供給したと
きにコンパレータから出力された電圧がV0 であった場
合には、共通液室17内のインク23が液体状態である
と判断する。そして、更に各電気熱変換素子19に電力
を供給したときのコンパレータ42の出力電圧が全てV
0 であったときには、記録ヘッド駆動回路44に記録ヘ
ッド駆動開始の信号を出力し、記録動作は開始される。
【0027】一方、発熱体20に電力が供給されたとき
に、共通液室17内のインク23がまだ固体状態または
半固体状態であった場合には、発熱体20が熱エネルギ
ーを発生しても、共通液室17内のインク23は溶融す
るだけで気泡は生成しない。従って、気泡の生成消滅に
伴う音波も発生しない。そのため電気音響変換器40で
音波は検出されず、電気音響変換器40からの出力は増
幅器41を経た後も、コンパレータ42内に設定された
前記基準電位を越えることはなく、コンパレータ42の
出力はアース電位のまま変化しない。制御装置43は電
気熱変換素子19に電力供給を行なった後、一定時間の
後にコンパレータ42から出力電圧V0が得られないと
共通液室17内のインク23は固体状態又は半固体状態
であると判断し、記録ヘッド駆動回路44に記録ヘッド
駆動待機の信号を出力し、記録動作は開始されない。ま
た更に、インク溶融発熱体22が電力供給を受け発熱し
始めてから所定時間内に発熱体20に電力が供給されて
も、コンパレータ42から出力電圧V0 が得られない場
合は制御装置43は共通液室17にインクが存在しない
と判断しユーザに対してインク残量僅少の警告を出す。
に、共通液室17内のインク23がまだ固体状態または
半固体状態であった場合には、発熱体20が熱エネルギ
ーを発生しても、共通液室17内のインク23は溶融す
るだけで気泡は生成しない。従って、気泡の生成消滅に
伴う音波も発生しない。そのため電気音響変換器40で
音波は検出されず、電気音響変換器40からの出力は増
幅器41を経た後も、コンパレータ42内に設定された
前記基準電位を越えることはなく、コンパレータ42の
出力はアース電位のまま変化しない。制御装置43は電
気熱変換素子19に電力供給を行なった後、一定時間の
後にコンパレータ42から出力電圧V0が得られないと
共通液室17内のインク23は固体状態又は半固体状態
であると判断し、記録ヘッド駆動回路44に記録ヘッド
駆動待機の信号を出力し、記録動作は開始されない。ま
た更に、インク溶融発熱体22が電力供給を受け発熱し
始めてから所定時間内に発熱体20に電力が供給されて
も、コンパレータ42から出力電圧V0 が得られない場
合は制御装置43は共通液室17にインクが存在しない
と判断しユーザに対してインク残量僅少の警告を出す。
【0028】このように、本実施例によれば、常温で固
体又は半固体のインクを溶融させたときの流路内のイン
クの溶融状態に加え、共通液室内のインクの溶融状態も
確実に検出できるので、記録動作中の共通液室17内の
インク溶融不十分によるインクの供給不足が回避でき、
安定した記録動作を維持することが可能となる。また、
同時にインクの残量検出も可能となる。
体又は半固体のインクを溶融させたときの流路内のイン
クの溶融状態に加え、共通液室内のインクの溶融状態も
確実に検出できるので、記録動作中の共通液室17内の
インク溶融不十分によるインクの供給不足が回避でき、
安定した記録動作を維持することが可能となる。また、
同時にインクの残量検出も可能となる。
【0029】実施例3 図6は本発明の第3の実施例の断面図、図7は本実施例
の制御ブロック図である。
の制御ブロック図である。
【0030】本実施例は共通液室17内に設けた音波発
生手段を発熱体ではなく、電気音響変換器としたもので
ある。図6中、45は該音波発生手段としての電気音響
変換器で、天板14の下面に接着剤等で取り付けてあ
り、前記音波検出手段は圧電膜46で、電極を設け電圧
出力を取れるようにした状態で基板13上に作製してあ
る。もちろん、音波検出手段として基板13に設けた電
気音響変換器40を用いてもよい。ただしこの場合は、
音波の検出位置が音波発生位置から遠くなるので音波の
検出感度は劣化する。電気音響変換器45、及び圧電膜
46はPZT、水晶、ロッシェル塩、ポリフッ化ビニリ
デン等の圧電性高分子、等からなる。図7中、60は電
気音響変換器45を駆動する駆動回路である。
生手段を発熱体ではなく、電気音響変換器としたもので
ある。図6中、45は該音波発生手段としての電気音響
変換器で、天板14の下面に接着剤等で取り付けてあ
り、前記音波検出手段は圧電膜46で、電極を設け電圧
出力を取れるようにした状態で基板13上に作製してあ
る。もちろん、音波検出手段として基板13に設けた電
気音響変換器40を用いてもよい。ただしこの場合は、
音波の検出位置が音波発生位置から遠くなるので音波の
検出感度は劣化する。電気音響変換器45、及び圧電膜
46はPZT、水晶、ロッシェル塩、ポリフッ化ビニリ
デン等の圧電性高分子、等からなる。図7中、60は電
気音響変換器45を駆動する駆動回路である。
【0031】さて、インク溶融発熱体22が電力供給を
受け発熱すると、常温で固体状態または半固体状態のイ
ンク23は温度が上昇し溶融し始める。その後、適宜、
制御装置43からの命令によって、駆動回路60が電気
音響変換器45を駆動し始めると電気音響変換器45か
らは音波が発生し、音波は共通液室17内に伝搬し始め
るが、音波は固体状態のインク中を伝搬するときに比
べ、液体状態のインク中を伝搬するときの方が減衰が大
きくなるので、圧電膜46に到達する音波の強度は、共
通液室17内にインクが固体状態であるときより、液体
状態であるときの方が小さくなる。従って、圧電膜46
から出力される音響信号は、共通液室17内のインクが
固体状態であるときは大きく、液体状態であるときは小
さい。
受け発熱すると、常温で固体状態または半固体状態のイ
ンク23は温度が上昇し溶融し始める。その後、適宜、
制御装置43からの命令によって、駆動回路60が電気
音響変換器45を駆動し始めると電気音響変換器45か
らは音波が発生し、音波は共通液室17内に伝搬し始め
るが、音波は固体状態のインク中を伝搬するときに比
べ、液体状態のインク中を伝搬するときの方が減衰が大
きくなるので、圧電膜46に到達する音波の強度は、共
通液室17内にインクが固体状態であるときより、液体
状態であるときの方が小さくなる。従って、圧電膜46
から出力される音響信号は、共通液室17内のインクが
固体状態であるときは大きく、液体状態であるときは小
さい。
【0032】従って、コンパレータ42の基準電圧を、
前述のそれぞれの場合での増幅器41からの出力電圧の
間の値に設定し、圧電膜46からの出力電圧が該基準電
圧を越えた場合は電圧値V0 を出力し、越えない場合は
コンパレータ42からの出力はアース電位のままとなる
ように設定しておくと、制御装置43において、コンパ
レータ42からの出力電圧がV0 である場合には共通液
室内のインクは固体状態であり、V0 でない場合は液体
状態であると判断できる。
前述のそれぞれの場合での増幅器41からの出力電圧の
間の値に設定し、圧電膜46からの出力電圧が該基準電
圧を越えた場合は電圧値V0 を出力し、越えない場合は
コンパレータ42からの出力はアース電位のままとなる
ように設定しておくと、制御装置43において、コンパ
レータ42からの出力電圧がV0 である場合には共通液
室内のインクは固体状態であり、V0 でない場合は液体
状態であると判断できる。
【0033】前述の例においては共通液室17にインク
が無くなった場合に音波発生手段が損傷する可能性があ
るのに対して、本実施例においては、共通液室17内の
インクの有無にかかわらず音波発生手段は損傷を受けな
いので信頼性が高くなるという利点がある。
が無くなった場合に音波発生手段が損傷する可能性があ
るのに対して、本実施例においては、共通液室17内の
インクの有無にかかわらず音波発生手段は損傷を受けな
いので信頼性が高くなるという利点がある。
【0034】また、電気音響変換器45、及び圧電膜4
6をインク収容部12内に上述の方法と同様の構成で設
けてもよい。この場合はインク収容部内のインクの溶融
状態の検出が可能となる。
6をインク収容部12内に上述の方法と同様の構成で設
けてもよい。この場合はインク収容部内のインクの溶融
状態の検出が可能となる。
【0035】また更に、音波が空気中を伝搬するときの
減衰率は液体中を伝搬するときより更に著しく大きいの
で、共通液室内17またはインク収容部12内のインク
がなくなった場合や固体状態のインク中に空隙等が存在
した場合は、音波発生手段から発生させた音波が音波検
出手段で検出されるときの検出強度はインクが液体状態
であるときより更に弱くなる。
減衰率は液体中を伝搬するときより更に著しく大きいの
で、共通液室内17またはインク収容部12内のインク
がなくなった場合や固体状態のインク中に空隙等が存在
した場合は、音波発生手段から発生させた音波が音波検
出手段で検出されるときの検出強度はインクが液体状態
であるときより更に弱くなる。
【0036】従って、コンパレータの基準電圧を複数個
用意し、上述の第1の基準電圧に加え、インクが液体状
態である場合の音波検出に伴う増幅器41の出力電圧
と、インクが存在しない場合または固体状態のインク中
に空隙等が存在した場合の音波検出に伴う増幅器41の
出力電圧との間に第2番目の基準電圧を設定しておけ
ば、音波検出に伴う増幅器41の出力電圧が上述の第1
の基準電圧を下回った時に、更に第2の基準電圧を下回
るか否かによって、インクが液体状態になっている場合
と共通液室やインク収容部にインクが存在しない場合、
または固体状態のインク中に空隙等が存在する場合とを
分離できるので、インクが適正な液体状態であるか否か
が更に確実に検出できる。
用意し、上述の第1の基準電圧に加え、インクが液体状
態である場合の音波検出に伴う増幅器41の出力電圧
と、インクが存在しない場合または固体状態のインク中
に空隙等が存在した場合の音波検出に伴う増幅器41の
出力電圧との間に第2番目の基準電圧を設定しておけ
ば、音波検出に伴う増幅器41の出力電圧が上述の第1
の基準電圧を下回った時に、更に第2の基準電圧を下回
るか否かによって、インクが液体状態になっている場合
と共通液室やインク収容部にインクが存在しない場合、
または固体状態のインク中に空隙等が存在する場合とを
分離できるので、インクが適正な液体状態であるか否か
が更に確実に検出できる。
【0037】実施例4 図8は本発明の第4の実施例の断面図、図9は本実施例
の制御ブロック図である。
の制御ブロック図である。
【0038】本実施例は前記音波発生手段と前記音波検
出手段を一体とし、電気音響変換器単体にその両方の機
能を兼用させるものである。図8中、49は前記音波発
生手段と前記音波検出手段としての機能を兼ね備えた電
気音響変換器であり、PZT、水晶、ロッシェル塩、ポ
リフッ化ビニリデン等の圧電性高分子、等からなり、接
着剤等によって天板14の下面に取り付けてある。
出手段を一体とし、電気音響変換器単体にその両方の機
能を兼用させるものである。図8中、49は前記音波発
生手段と前記音波検出手段としての機能を兼ね備えた電
気音響変換器であり、PZT、水晶、ロッシェル塩、ポ
リフッ化ビニリデン等の圧電性高分子、等からなり、接
着剤等によって天板14の下面に取り付けてある。
【0039】さて、インク溶融発熱体22が電力供給を
受け発熱すると、常温で固体状態または半固体状態のイ
ンク23は温度が上昇し溶融し始める。その後、制御装
置43からの命令によって、駆動回路60が電気音響変
換器49を駆動し始めると電気音響変換器49は音波を
発生する。発生した音波は共通液室17内を進行した
後、基板13に達し、ここで反射され再び天板14の方
向に伝搬してくる。このとき、電気音響変換器49は前
記音波検出手段として動作し、伝搬してきた音波を検出
するが、電気音響変換器49に到達する音波の強度は前
述した通り共通液室内のインクの溶融状態によって異な
り、インクが固体状態である場合は強く、液体状態であ
る場合は弱くなる。従って、共通液室17内のインクが
固体状態であるときは電気音響変換器49で検出される
音響信号は強く、液体状態であるときは弱くなり、これ
によって共通液室17内のインクが液体状態であるか否
かが検出できる。
受け発熱すると、常温で固体状態または半固体状態のイ
ンク23は温度が上昇し溶融し始める。その後、制御装
置43からの命令によって、駆動回路60が電気音響変
換器49を駆動し始めると電気音響変換器49は音波を
発生する。発生した音波は共通液室17内を進行した
後、基板13に達し、ここで反射され再び天板14の方
向に伝搬してくる。このとき、電気音響変換器49は前
記音波検出手段として動作し、伝搬してきた音波を検出
するが、電気音響変換器49に到達する音波の強度は前
述した通り共通液室内のインクの溶融状態によって異な
り、インクが固体状態である場合は強く、液体状態であ
る場合は弱くなる。従って、共通液室17内のインクが
固体状態であるときは電気音響変換器49で検出される
音響信号は強く、液体状態であるときは弱くなり、これ
によって共通液室17内のインクが液体状態であるか否
かが検出できる。
【0040】本実施例においては、第3の実施例の場合
に対し、音波の発生、検出に必要な部品を減らせるので
コストが安くなるという利点がある。
に対し、音波の発生、検出に必要な部品を減らせるので
コストが安くなるという利点がある。
【0041】実施例5 図10(a)は本発明の第5の実施例の断面図、図10
(b)はその斜視図、図11は制御ブロック図である。
(b)はその斜視図、図11は制御ブロック図である。
【0042】本実施例の用いられる記録ヘッドはインク
を吐出させるエネルギー発生素子としてPZT等の圧電
素子を用いるものである。
を吐出させるエネルギー発生素子としてPZT等の圧電
素子を用いるものである。
【0043】56は感光性硝子からなる流路ブロック
で、エッチング処理等によって共通液室52、圧力室5
2a、52b、振動板51a、51bが作り込まれてい
る。55は支持基板で流路ブロック56に張り合わされ
ている。54は圧電素子支持基板で圧電素子53a、5
3b及び支柱57が接着剤等によって装着されている。
圧電素子53a、53b、及び支柱57は、圧電素子支
持基板54と接着されている面の対面で流路ブロック5
6に接着されている。圧電素子駆動回路61によって、
圧電素子53a、53bに電圧が印加されると、圧電素
子53a、53bは変形し、これに伴ってこれが装着さ
れている振動板51a、51bが変形し、圧力室52
a、52b内に圧力変化が生じて吐出口50a、50b
からインクが吐出する。
で、エッチング処理等によって共通液室52、圧力室5
2a、52b、振動板51a、51bが作り込まれてい
る。55は支持基板で流路ブロック56に張り合わされ
ている。54は圧電素子支持基板で圧電素子53a、5
3b及び支柱57が接着剤等によって装着されている。
圧電素子53a、53b、及び支柱57は、圧電素子支
持基板54と接着されている面の対面で流路ブロック5
6に接着されている。圧電素子駆動回路61によって、
圧電素子53a、53bに電圧が印加されると、圧電素
子53a、53bは変形し、これに伴ってこれが装着さ
れている振動板51a、51bが変形し、圧力室52
a、52b内に圧力変化が生じて吐出口50a、50b
からインクが吐出する。
【0044】さて、本実施例は上述の記録ヘッドにおい
て、インクを吐出させるためのエネルギー発生素子であ
る圧電素子を前記音波発生手段として用い、更に異なる
圧力室に装着されている圧電素子を前記音波検出手段と
して用いるものである。
て、インクを吐出させるためのエネルギー発生素子であ
る圧電素子を前記音波発生手段として用い、更に異なる
圧力室に装着されている圧電素子を前記音波検出手段と
して用いるものである。
【0045】さて、インク溶融発熱体22が電力供給を
受け発熱すると、常温で固体状態または半固体状態のイ
ンク23は温度が上昇し溶融し始める。その後、制御装
置43からの命令によって、圧電素子53aが接続され
ているスイッチsaが圧電素子駆動回路61からの端子
61T1に接続され、圧電素子53aに圧電素子駆動回
路61からインクが吐出しない程度の交流電圧が印加さ
れる。すると、圧電素子53aからは音波が発生し、圧
力室52a及び共通液室52のインク中を伝搬し圧電素
子53bまで到達する。圧電素子53bにおいては、制
御装置43によって圧電素子53bに接続されているス
イッチsbが増幅器41の端子41T2に接続されてお
り、伝搬してきた音波が検出される。圧電素子53aか
ら発生した音波が圧力室52a及び共通液室52のイン
ク中を伝搬し圧電素子53bまで到達したときの強度
は、インクが固体状態であるときの方が、インクが液体
状態であるときよりも大きい。従って、圧電素子53b
において検出される音波の強度は、インクが固体状態か
ら液体状態となると小さくなり、前述の例と同様に、検
出される音響信号の強度差によって、インクが液体状態
であるか否かを検出できる。
受け発熱すると、常温で固体状態または半固体状態のイ
ンク23は温度が上昇し溶融し始める。その後、制御装
置43からの命令によって、圧電素子53aが接続され
ているスイッチsaが圧電素子駆動回路61からの端子
61T1に接続され、圧電素子53aに圧電素子駆動回
路61からインクが吐出しない程度の交流電圧が印加さ
れる。すると、圧電素子53aからは音波が発生し、圧
力室52a及び共通液室52のインク中を伝搬し圧電素
子53bまで到達する。圧電素子53bにおいては、制
御装置43によって圧電素子53bに接続されているス
イッチsbが増幅器41の端子41T2に接続されてお
り、伝搬してきた音波が検出される。圧電素子53aか
ら発生した音波が圧力室52a及び共通液室52のイン
ク中を伝搬し圧電素子53bまで到達したときの強度
は、インクが固体状態であるときの方が、インクが液体
状態であるときよりも大きい。従って、圧電素子53b
において検出される音波の強度は、インクが固体状態か
ら液体状態となると小さくなり、前述の例と同様に、検
出される音響信号の強度差によって、インクが液体状態
であるか否かを検出できる。
【0046】このように、本実施例によれば、音波発生
手段や音波検出手段として動作する装置を新たに設けな
くても、従来の記録ヘッドの部品をそのまま用いて実現
されるので、低コストでインクの溶融状態を確実に検出
できる。
手段や音波検出手段として動作する装置を新たに設けな
くても、従来の記録ヘッドの部品をそのまま用いて実現
されるので、低コストでインクの溶融状態を確実に検出
できる。
【0047】尚、前述スイッチsa、sbの切り替えは
時系列信号等によって適宜行なわれ、圧電素子53bを
音波発生手段として用い、圧電素子53aを音波検出手
段として用いるときはスイッチsaは端子41T1に、
スイッチsbは端子61T2に接続される。
時系列信号等によって適宜行なわれ、圧電素子53bを
音波発生手段として用い、圧電素子53aを音波検出手
段として用いるときはスイッチsaは端子41T1に、
スイッチsbは端子61T2に接続される。
【0048】また、音波発生手段として用いた圧電素子
をそのまま音波検出手段として用いてもよい。この場合
は、圧力室のみのインクの溶融状態の検出が可能とな
る。
をそのまま音波検出手段として用いてもよい。この場合
は、圧力室のみのインクの溶融状態の検出が可能とな
る。
【0049】このようにして、本発明によれば、エネル
ギー発生素子としてPZT素子等の圧電素子を用いた場
合にも、常温で固体又は半固体のインクを溶融させたと
きにインクが液体状態になったことを確実に検出できる
ので、記録ヘッド内の温度の不均一分布やインク成分の
不均一、環境変動等によるインクの溶融遅れの可能性を
見込んで記録ヘッドを長時間加熱し続ける必要がなくな
り、装置の立ち上げから記録動作開始までの時間の大幅
な短縮と、加熱のための電力の大幅な節約が実現され
る。また、更に必要以上の加熱によるインクの変質も回
避できることになる。
ギー発生素子としてPZT素子等の圧電素子を用いた場
合にも、常温で固体又は半固体のインクを溶融させたと
きにインクが液体状態になったことを確実に検出できる
ので、記録ヘッド内の温度の不均一分布やインク成分の
不均一、環境変動等によるインクの溶融遅れの可能性を
見込んで記録ヘッドを長時間加熱し続ける必要がなくな
り、装置の立ち上げから記録動作開始までの時間の大幅
な短縮と、加熱のための電力の大幅な節約が実現され
る。また、更に必要以上の加熱によるインクの変質も回
避できることになる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明によれば、
常温で固体または半固体のインクと、液化させた該イン
クを吐出させるための吐出口と、液化させた該固体イン
クの吐出のために利用されるエネルギーを発生するエネ
ルギー発生素子と、前記吐出口に供給される前記固体イ
ンクを貯留する液室を備えたインクジェット記録装置に
おいて、音波発生手段と音波検出手段を備え、該音波発
生手段によって発生した音波を前記音波検出手段で検出
し、そのとき検出された音波に基づいて、前記固体イン
クの相変化を検出することによって、常温で固体または
半固体のインクを溶融させた時にインクが液体状態とな
ったか否かを確実に検出することが可能となるので、イ
ンクが液体状態になると同時に記録動作に入ることが可
能となる。従って、記録ヘッド内の温度の不均一分布や
インク成分の不均一、環境変動等によるインクの溶融遅
れの可能性を見込んで記録ヘッドを長時間加熱し続ける
必要がなくなり、装置の立ち上げから記録動作開始まで
の時間の大幅な短縮と、加熱のための電力の大幅な節約
が実現される。また、更に必要以上の加熱によるインク
の変質も回避できることになる。
常温で固体または半固体のインクと、液化させた該イン
クを吐出させるための吐出口と、液化させた該固体イン
クの吐出のために利用されるエネルギーを発生するエネ
ルギー発生素子と、前記吐出口に供給される前記固体イ
ンクを貯留する液室を備えたインクジェット記録装置に
おいて、音波発生手段と音波検出手段を備え、該音波発
生手段によって発生した音波を前記音波検出手段で検出
し、そのとき検出された音波に基づいて、前記固体イン
クの相変化を検出することによって、常温で固体または
半固体のインクを溶融させた時にインクが液体状態とな
ったか否かを確実に検出することが可能となるので、イ
ンクが液体状態になると同時に記録動作に入ることが可
能となる。従って、記録ヘッド内の温度の不均一分布や
インク成分の不均一、環境変動等によるインクの溶融遅
れの可能性を見込んで記録ヘッドを長時間加熱し続ける
必要がなくなり、装置の立ち上げから記録動作開始まで
の時間の大幅な短縮と、加熱のための電力の大幅な節約
が実現される。また、更に必要以上の加熱によるインク
の変質も回避できることになる。
【0051】また本発明は、常温で固体または半固体の
インクと、液化させた該固体インクを吐出させるための
吐出口と、液化させた該固体インクの吐出のために利用
されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、前
記吐出口に供給される前記固体インクを貯留する液室を
備えたインクジェット記録装置において、同一装置を音
波発生手段及び音波検出手段として動作させ、該装置に
よって発生させた音波を同一の該装置によって検出し、
そのとき検出された音波に基づいて、前記固体インクの
相変化を検出することによって、常温で固体または半固
体のインクを溶融させた時にインクが液体状態となった
か否かを少ない部品で確実に検出することが可能とな
る。従って、低コストで記録装置の立ち上げ記録動作開
始までの時間の大幅な短縮と、加熱のための電力の大幅
な節約が実現される。また、更に必要以上の加熱による
インクの変質も回避できることになる。
インクと、液化させた該固体インクを吐出させるための
吐出口と、液化させた該固体インクの吐出のために利用
されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、前
記吐出口に供給される前記固体インクを貯留する液室を
備えたインクジェット記録装置において、同一装置を音
波発生手段及び音波検出手段として動作させ、該装置に
よって発生させた音波を同一の該装置によって検出し、
そのとき検出された音波に基づいて、前記固体インクの
相変化を検出することによって、常温で固体または半固
体のインクを溶融させた時にインクが液体状態となった
か否かを少ない部品で確実に検出することが可能とな
る。従って、低コストで記録装置の立ち上げ記録動作開
始までの時間の大幅な短縮と、加熱のための電力の大幅
な節約が実現される。また、更に必要以上の加熱による
インクの変質も回避できることになる。
【図1】第1実施例の断面図
【図2】第1実施例の外観図
【図3】第1実施例の制御ブロック図
【図4】第2実施例の断面図
【図5】第2実施例の制御ブロック図
【図6】第3実施例の断面図
【図7】第3実施例の制御ブロック図
【図8】第4実施例の断面図
【図9】第4実施例の制御ブロック図
【図10】第5実施例の断面図(a)、分解斜視図
(b)
(b)
【図11】第5実施例の制御ブロック図
【図12】記録装置の概略外観図
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 5 被記録媒体 12 インク収容部 15 吐出口 16 液路 17 共通液室 19 電気熱変換素子 20 発熱体 22 インク溶融発熱体 40、45 電気音響変換器 46 圧電膜 50a、b 吐出口 51a、b 振動板 52 共通液室 52a、b 圧力室 53a、b 圧電素子 54 圧電素子支持基板 55 支持基板 56 液路ブロック
Claims (22)
- 【請求項1】 インクを吐出させるための吐出口と、該
インクの吐出のために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生素子と、常温で固体または半固体のイン
クを溶融する発熱体が設けられ、前記吐出口に供給され
る前記インクを貯留する液室を備えたインクジェット記
録装置において、 音波発生手段と音波検出手段を備え、該音波発生手段に
よって発生した音波を前記音波検出手段で検出し、その
とき検出された音波に基づいて、前記インクの相変化を
検出することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記音波発生手段は前記エネルギー発生
素子であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記音波検出手段は電気音響変換器であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のインク
ジェット記録装置。 - 【請求項4】 インクを吐出させるための吐出口と、該
インクの吐出のために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生素子と、常温で固体または半固体のイン
クを溶融する発熱体が設けられ、前記吐出口に供給され
る前記インクを貯留する液室を備えたインクジェット記
録装置において、 同一装置を音波発生手段及び音波検出手段として動作さ
せ、該装置によって発生させた音波を同一の該装置によ
って検出し、そのとき検出された音波に基づいて、前記
インクの相変化を検出することを特徴とするインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項5】 前記音波発生手段は電気音響変換器であ
り、該電気音響変換器に電気信号を印加することによっ
て音波を発生することを特徴とする特許請求の範囲第1
項又は第4項記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記音波発生手段を前記液室近傍に設け
たことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記音波検出手段を前記液室近傍に設け
たことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項8】 前記音波発生手段を前記液室に供給する
インクを貯留するインク収容部に設けたことを特徴とす
る特許請求の範囲第1項又は第4項記載のインクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項9】 前記音波検出手段を前記液室に供給する
インクを貯留するインク収容部に設けたことを特徴とす
る特許請求の範囲第1項又は第4項記載のインクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項10】 前記エネルギー発生素子は、熱エネル
ギーを発生する電気熱変換素子であって、発生する熱エ
ネルギーによってインク中に膜沸騰を生じさせ該膜沸騰
による気泡の成長に伴ってインクを吐出させるものであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項11】 前記エネルギー発生素子は、圧電素子
であって、電圧を印加されることによって変形し、該変
形によって発生する圧力によってインクを吐出させるも
のであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
4項記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項12】 インクを吐出させるための吐出口と、
該インクの吐出のために利用されるエネルギーを発生す
るエネルギー発生素子と、常温で固体または半固体のイ
ンクを溶融する発熱体が設けられ、前記吐出口に供給さ
れる前記インクを貯留する液室を備えたインクジェット
記録装置において、 音波発生手段と音波検出手段を備え、該音波発生手段に
よって発生した音波を前記音波検出手段で検出し、その
とき検出された音波に基づいて、前記インクの相変化を
検出することを特徴とするインク相変化検出方法。 - 【請求項13】 前記音波発生手段は前記エネルギー発
生素子であることを特徴とする特許請求の範囲第12項
記載のインク相変化検出方法。 - 【請求項14】 前記音波検出手段は電気音響変換器で
あることを特徴とする特許請求の範囲第12項記載のイ
ンク相変化検出方法。 - 【請求項15】 インクを吐出させるための吐出口と、
該インクの吐出のために利用されるエネルギーを発生す
るエネルギー発生素子と、常温で固体または半固体のイ
ンクを溶融する発熱体が設けられ、前記吐出口に供給さ
れる前記インクを貯留する液室を備えたインクジェット
記録装置において、 同一装置を音波発生手段及び音波検出手段として動作さ
せ、該装置によって発生させた音波を同一の該装置によ
って検出し、そのとき検出された音波に基づいて、前記
インクの相変化を検出することを特徴とするインク相変
化検出方法。 - 【請求項16】 前記音波発生手段は電気音響変換器で
あり、該電気音響変換器に電気信号を印加することによ
って音波を発生することを特徴とする特許請求の範囲第
12項又は第15項記載のインク相変化検出方法。 - 【請求項17】 前記音波発生手段を前記液室近傍に設
けたことを特徴とする特許請求の範囲第12項又は第1
5項記載のインク相変化検出方法。 - 【請求項18】 前記音波検出手段を前記液室近傍に設
けたことを特徴とする特許請求の範囲第12項又は第1
5項記載のインク相変化検出方法。 - 【請求項19】 前記音波発生手段を前記液室に供給す
るインクを貯留するインク収容部に設けたことを特徴と
する特許請求の範囲第12項又は第15項記載のインク
相変化検出方法。 - 【請求項20】 前記音波検出手段を前記液室に供給す
るインクを貯留するインク収容部に設けたことを特徴と
する特許請求の範囲第12項又は第15項記載のインク
相変化検出方法。 - 【請求項21】 前記エネルギー発生素子は、熱エネル
ギーを発生する電気熱変換素子であって、発生する熱エ
ネルギーによってインク中に膜沸騰を生じさせ該膜沸騰
による気泡の成長に伴ってインクを吐出させるものであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第12項又は第15
項記載のインク相変化検出方法。 - 【請求項22】 前記エネルギー発生素子は、圧電素子
であって、電圧を印加されることによって変形し、該変
形によって発生する圧力によってインクを吐出させるも
のであることを特徴とする特許請求の範囲第12項又は
第15項記載のインク相変化検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9134493A JPH06297729A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | インクジェット記録装置及びインク相変化検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9134493A JPH06297729A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | インクジェット記録装置及びインク相変化検出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06297729A true JPH06297729A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14023811
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9134493A Pending JPH06297729A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | インクジェット記録装置及びインク相変化検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06297729A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010179653A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Xerox Corp | プリントヘッドにおける泡を減少させる泡プレート |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP9134493A patent/JPH06297729A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010179653A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Xerox Corp | プリントヘッドにおける泡を減少させる泡プレート |
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