JPH06298769A - アンピシリンフェニルエステルおよびその塩 - Google Patents

アンピシリンフェニルエステルおよびその塩

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JPH06298769A
JPH06298769A JP5110898A JP11089893A JPH06298769A JP H06298769 A JPH06298769 A JP H06298769A JP 5110898 A JP5110898 A JP 5110898A JP 11089893 A JP11089893 A JP 11089893A JP H06298769 A JPH06298769 A JP H06298769A
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ampicillin
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ester
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JP5110898A
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Inventor
Satoru Takahashi
覚 高橋
Atsushi Yamamura
敦 山村
Hisashi Hayashida
久 林田
Hirofumi Takagi
洋文 高木
Shigeo Kaneda
滋夫 金田
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式: 【化1】 (式中、Rは水素、アルキル基、低級アルコキシ基、ベ
ンジルオキシ基、アルカノイルオキシアルキル基、エチ
ルジエチレングリコール基、低級アルコキシカルボニル
基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基、低級アルコキ
シカルボニルメチル基、フェニル基、ニトロ基、低級ア
ルキルチオ基またはハロゲンを意味する)で示されるア
ンピシリンフェニルエステルおよびその非毒性塩。 【効果】 上記の化合物は魚体に対する優れた経口吸収
効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は水産用の新規アンピシ
リンフェニルエステルに関する。さらに詳細には、この
発明はアンピシリンに比べて、魚体に対する吸収が改善
され、その結果、魚病(特に、連鎖球菌症)の予防、治
療効果が改善された新規アンピシリンフェニルエステ
ル、それらの製造法およびそれらを含有してなる魚病の
予防、治療用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば魚の連鎖球菌症の治療剤と
して、エリスロマイシン等が使用されているが、耐性菌
が増えてきているという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明者等は、この
ような問題点を解決するため鋭意研究の結果、特定の新
規なアンピシリンのフェニルエステルが、この出願前公
知のアンピシリンに比べて優れた魚体に対する経口吸収
効果を見出し、この発明を完成した。
【0004】
【発明の構成】この発明のアンピシリンフェニルエステ
ルは新規化合物であり、次の一般式(I)で示される。
式:
【化2】 (式中、Rは水素、アルキル基、低級アルコキシ基、ベ
ンジルオキシ基、アルカノイルオキシアルキル基、エチ
ルジエチレングリコール基、低級アルコキシカルボニル
基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基、低級アルコキ
シカルボニルメチル基、フェニル基、ニトロ基、低級ア
ルキルチオ基またはハロゲンを意味する)
【0005】本発明の化合物は、以下に示す方法によっ
て製造することができる。 製造法1
【化3】 製造法2
【化4】 (式中、Rは前と同じ意味であり、Xはアミノ保護基で
ある)。
【0006】目的化合物(I)の好適な非毒性塩は、慣
用の無毒性の塩であり、酸付加塩を挙げることができ
る。より具体的には、無機酸付加塩(例えば塩酸塩、臭
化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等)、有機カルボン酸付
加塩または有機スルホン酸付加塩(例えば、ギ酸塩、酢
酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、
メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩等)、酸性アミノ酸との塩(例えば、
アスパラギン酸、グルタミン酸等)等が挙げられる。こ
の明細書の以上および以下の記載において、この発明の
範囲内に包含される種々の定義の適切な例と説明とを以
下詳細に説明する。
【0007】「低級」とは、特に指示がなければ、炭素
原子1ないし6個(好ましくは1ないし4個)を意味す
るものとする。
【0008】好適な「アルキル基」、「アルカノイルオ
キシアルキル基」の好適なアルキル部分としては、例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ネオペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシル、トリデシル、ヘプタデシル、アイコ
シル等の炭素数1ないし20の直鎖もしくは分岐鎖アル
キル基が挙げられる。好適な「低級アルキルチオ基」と
しては、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソ
プロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、第三級ブ
チルチオ、ペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシル
チオ等の炭素数1ないし6の直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ルチオ基が挙げられる。
【0009】好適な「低級アルカノイル基」としては、
例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル等
が挙げられる。好適な「アルカノイルオキシアルキル
基」としては、例えばホルミルオキシメチル、ホルミル
オキシエチル、アセトキシメチル、プロピオニルオキシ
メチル、ブチリルオキシメチル、バレリルオキシメチ
ル、イソブチルオキシメチル、シクロヘキシルカルボニ
ルオキシメチル、イソバレリルオキシメチル、ピバロイ
ルオキシメチル、ベンゾイルオキシメチル等の低級アル
カノイルオキシアルキル基が挙げられる。
【0010】好適な「低級アルコキシ基」、「低級アル
コキシカルボニル基」および「低級アルコキシカルボニ
ルメチル基」の好適な低級アルコキシ部分としては、例
えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペンチル
オキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ等の基が挙げられる。好適な「ハロゲン」
としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
好適な「アミノ保護基」としてはアシル基が挙げられ、
好適な「アシル基}としては例えば第三級ブトキシカル
ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、トリクロロエ
トキシカルボニル基等が挙げられる。
【0011】この発明の目的化合物の製造法を以下詳細
に説明する。 製造法1 化合物(I)またはその塩は、化合物(II)またはそ
の塩を脱離反応に付すことにより製造することができ
る。この反応は例えば、加溶媒分解、還元等により行う
ことができる。加溶媒分解反応に用いられる好適な酸と
しては、例えば酢酸、氷酢酸、プロピオン酸、トリクロ
ロ酢酸等の有機酸が挙げられる。この反応に適用されう
る還元法としては化学的還元および接触還元が挙げられ
る。還元に使用される還元剤は、化学的還元剤としては
例えばスズ、亜鉛、鉄等の金属または例えば塩化クロ
ム、酢酸クロム等の金属化合物と、例えばギ酸、酢酸、
プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホ
ン酸、塩酸、臭化水素酸等の有機酸または無機酸との組
合せ、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウ
ムとトリフルオロ酢酸またはピリジンとの組合せ、水素
化ホウ素ナトリウムと塩化ホスホリルとの組合せ、ボラ
ン−メチルスルフィド錯体、接触還元の触媒としては例
えば白金板、白金海綿、白金黒、コロイド白金、酸化白
金、白金線等の白金触媒、例えばパラジウム海綿、パラ
ジウム黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭素、コロイ
ドパラジウム、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム
−炭酸バリウム等のパラジウム触媒、例えば還元ニッケ
ル、酸化ニッケル、ラネ−ニッケル等のニッケル触媒、
例えば還元コバルト、ラネ−コバルト等のコバルト触
媒、例えば還元鉄、ラネ−鉄等の鉄触媒、例えば還元
銅、ラネ−銅、ウルマン銅等の銅触媒等のような常用の
ものが挙げられる。反応は通常、水、例えばメタノー
ル、エタノール等のアルコール、塩化メチレン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、エチレングリコールジメチルエーテルのような溶
媒中またはそれらの混合物中で行われるが、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればその他いかなる溶媒でも反
応を行うことができる。液状の塩基または酸も溶媒とし
て使用することができる。反応温度は特に限定されない
が、通常は冷却下ないし加熱下に反応が行われる。この
ようにして得られた反応生成物から目的物を単離するに
は、通常反応生成物を酸の水溶液でpHを調節し、相当
する酸塩として得るのが好ましい。
【0012】製造法2 化合物(Ib)またはその塩は、化合物(III)の6
位のアシル部分を変換反応に付すことにより製造するこ
とができる。単一の反応槽中不活性溶媒中、塩基の存在
下これにハロゲン化リンを反応させて得られたイミノハ
ライド化合物に低級アルコールを反応させてイミノエー
テル化合物となし、これをそのまま、α−フェニルグリ
シン又はα−フェニルグリシルクロリドのような反応性
誘導体と反応させ、水処理し、酸の水溶液でpHを調節
し、相当する酸塩として単離する。また、遊離のエステ
ル体として得たい場合には酸塩を常法により中和して得
ることができる。不活性溶媒としては、たとえばトルエ
ン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、
トリクロロエチレン等の反応に関与しない有機溶媒が、
又塩基としてはピリジン、ジメチルアニリン、モノメチ
ルアニリンのようなアミン、好ましくは第三アミンがあ
げられる。ハロゲン化リンとしては五塩化リン、五臭化
リン、オキシ塩化リン、三塩化リン等が挙げられるが特
に五塩化リンが好ましい。五塩化リンを用いる場合、こ
の反応は冷却下、好ましくは0〜−25℃で行われる。
低級アルコールとしては通常メタノール、エタノール、
n−プロパノール等の低級脂肪族アルコールが用いられ
る。この反応もイミノハライド化反応とほぼ同じ温度で
冷却下行うのが好ましい。
【0013】製造法1〜2によって得られる化合物は、
抽出、沈殿、分別結晶、再結晶、クロマトグラフィーと
いった常法により、分離、または精製される。この発明
に使用する出発原料化合物(II)は、新規であり例え
ば後記の製造例に開示された方法およびそれと同様な方
法により製造することできる。また、この発明に使用す
る出発原料化合物(III)は、新規化合物及び公知化
合物を含み、新規化合物は、例えば後記の製造例に開示
された方法およびそれと同様な方法により製造すること
できる。
【0014】この発明の目的化合物(I)は新規であ
り、魚体に対する経口吸収が、公知のアンピシリンに比
べて改善され、魚病の予防、治療剤として有用である。
【0015】この発明の魚病の予防、治療剤が通常適用
される魚とその病名を例示すると、ハマチ(ブリ)、ニ
ジマス、アユ、アジ、ティラピア、ヒラメ等の連鎖球菌
症(ストレプトコッカス・エスピー)、ブリ、カンパ
チ、アジの類結節症(パスツレラ・ピシシーダ)、ウナ
ギ、ヒラメ、タイのエドワジエラ感染症(エドワジエラ
・タルダ)ニジマス、アマゴ、ヤマメ、ヒメマス等のせ
っそう病(エロモナス・サルモニシダ)等が挙げられ
る。
【0016】この発明の魚病の予防、治療剤は化合物
(I)を固体状、半固体または液体状の担体、希釈剤で
希釈もしくは希釈せずに、散剤、粉剤、微細顆粒剤、顆
粒剤、細粒剤、錠剤、液剤、ペレット、シロップ剤とし
て、あるいは配合飼料を含む魚の餌料に化合物(I)を
直接、もしくは上記種々の剤型としたものを添加するこ
とによって調整することができる。
【0017】担体の具体例としては、魚ミンチ(例え
ば、サバ、イワシ、イカナゴ、オオナゴ、サンマ、スケ
トウダラ、イカのミンチ等)等の生餌、魚粉、大豆粕、
酵母、小麦粉、ビタミン等を主成分とする配合飼料、乳
糖、しょ糖、ぶどう糖、でん粉、タルク、酸性白土等通
常使用されるものが挙げられる。このほか乳化剤、分散
剤、ゲル化剤、粘着剤等を適宜添加してもよい。
【0018】上記のような化合物(I)を含有する薬剤
はハマチ(ブリ)、アジ、アユ、コイ、タイ、ウナギ、
ヒラメ、ニジマス、ティラピア等の魚病の予防、治療の
ために投与されるが、このうち、ブリの連鎖球菌症の予
防、治療に使用する場合には、化合物(I)が魚ミンチ
等の生餌中で安定であるので、魚ミンチ等の生餌単独あ
るいは魚ミンチ等の生餌と配合飼料との混合物に、上記
担体で予めプレミックスした散剤、細粒剤等を添加、混
合して、これをそのままあるいはペレットもしくはモイ
ストペレットにしたものをハマチに投与する方法が一般
的には最も好ましい。
【0019】この発明の魚病の予防、治療剤の投与量、
投与期間は、魚の種類、日令、水温、疾病の程度等の条
件により異なるが、例えばブリの連鎖球菌症の予防、治
療に使用する場合には、通常、魚体重1kg、1日当た
り化合物(I)を10〜500mgを経口で投与すれば
よい。
【0020】目的化合物(I)の有用性を示すために、
対照薬アンピシリンプロドラッグ(ABPC プロドラ
ッグ)およびこの発明のアンピシリンフェニルエステル
誘導体を用いてニジマス、ハマチでの吸収排泄試験を行
った。 (i)ハマチでの吸収排泄試験試験方法 (1)供試魚 抗菌性物質を4週間以上供与していない平均体重約20
0gのブリの稚魚を供試した。供試魚は抗菌性物質を含
まない市販配合飼料で1週間予備飼育した。
【0021】(2)飼育条件 <1>飼育水槽 直径48cm×深さ80cmの100Lポリカ−ボネ−
ト製循環式水槽にそれぞれ8尾ずつ収容した。 <2>飼育水温 24.5〜25.0℃
【0022】(3)投薬および採材方法 <1>投薬量 100mg(力価)/kg <2>投薬方法 市販配合飼料(ペレット)を粉砕し、魚体重の1.7%
の飼料に所定量が含有されるように薬剤を添加・混合し
た。この薬剤添加飼料に等量の水を加え十分練合した
後、ペレットを調整し、規定量を1回自由摂餌させた。 <3>採材方法 投薬終了後、3,5,7,10時間目に各区からそれぞ
れ2尾のハマチを取り上げ、ヘパリン処理した注射筒で
心臓から採血した。血液サンプルは分析に供するまで−
20℃に保存した。 <4>分析方法 微生物学的定量法で行った。
【0023】試験結果 表1に示した。供試した化合物はいずれも親化合物のア
ンピシリンナトリウム塩(対照薬)よりも優れた経口吸
収性を示した。
【0024】ABPCプロドラッグのハマチでの吸排試
験結果
【表1】
【0025】(ii)ニジマスでの吸収排泄試験試験方法 (1)供試魚 抗菌性物質を4週間以上供与していない平均体重約90
gのニジマスを供試した。供試魚は抗菌性物質を含まな
い市販配合飼料で1週間予備飼育した。
【0026】(2)飼育条件 <1>飼育水槽 直径48cm×深さ80cmの100Lポリカ−ボネ−
ト製循環式水槽にそれぞれ6尾ずつ収容した。 <2>飼育水温 16.5〜17.0℃
【0027】(3)投薬および採材方法 <1>投薬量 100mg(力価)/kg <2>投薬方法 市販配合飼料(ペレット)を粉砕し、魚体重の1.7%
の飼料に所定量が含有されるように薬剤を添加・混合し
た。この薬剤添加飼料に等量の水を加え十分練合した
後、ペレットを調整し、規定量を1回自由摂餌させた。 <3>採材方法 投薬終了後、3,6,24時間目に各区からそれぞれ2
尾のニジマスを取り上げ、ヘパリン処理した注射筒で心
臓から採血した。血液サンプルは分析に供するまで−2
0℃に保存した。 <4>分析方法 微生物学的定量法で行った。
【0028】試験結果 表2に示した。供試した化合物はいずれも親化合物のア
ンピシリンナトリウム塩(対照薬)よりも優れた経口吸
収性を示した。
【0029】ABPCプロドラッグのニジマスでの吸排
試験結果
【表2】
【0030】(iii)この発明のアンピシリンフェニ
ルエステル誘導体を水産用途に適用する場合、生餌中で
アンピシリンプロドラッグ(ABPC プロドラッグ)
が生餌中のエステラ−ゼに対してある程度安定であるこ
とが必要である。そこで、この発明のアンピシリンフェ
ニルエステル誘導体のイワシとサバのミンチ肉中での安
定性についての試験を行った。 試験方法:イワシ:サバ=1:1 のミンチ肉に各薬剤
をABPC換算で50ppmになるように添加し、4℃
で2,5,及び24時間保存後、加水分解して得られた
ABPCの濃度をM.luteusATCC9341を
検定菌とする微生物学的定量法で測定した。また、同時
に対照薬としてバカンピシリン(BAPC、人体用で使
用されているABPCのプロドラッグ)を同様に処理
し、比較した。 試験結果:試験結果を表3、4に示した。供試したAB
PCプロドラッグでは加水分解はみられず安定であっ
た。これに対して、BAPCはABPCとほぼ同等の阻
止円を示し、生餌中で不安定であった。
【0031】生餌中での安定性(4℃)
【表3】 生餌中での安定性(4℃)
【表4】 *数値は阻止円径(mm)を示す 生餌: サバ:イワシ=1:1 添加濃度: ABPCとして50ppm 定量法: M.luteusATCC 9341を検定
菌とするBioassay法
【0032】以下製造例および実施例に従ってこの発明
をさらに詳細に説明する。 製造例1 3−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.20g)とペニ
シリンGカリウム塩(3.72g)とよう化2−クロロ
−1−メチルピリジニウム(3.06g)をジクロロメ
タン(50ml)に懸濁させる。室温撹拌下、トリエチ
ルアミン(1.20g)を滴下する。室温で30分撹拌
した後、減圧濃縮する。残渣に水(50ml)を加え酢
酸エチル(50ml×2)で抽出する。抽出液を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃縮する。得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー[展開溶媒:n−ヘ
キサン−酢酸エチル(7:3)]で精製し、ペニシリン
Gの3−ホルミルフェニルエステル(1.12g,収率
26%)を無晶形粉末として得る。 IR(ヌジョール):3355,1770,1696,
1670cm−1 NMR(CDCl,δ):1.55(3H,s),
1.65(3H,s),3.66(2H,s),4.6
3(1H,s),5.57(1H,d,J=4.2H
z),5.71(1H,dd,J=9.0Hz,4.2
Hz),6.15(1H,d,J=9.0Hz),7.
3−7.8(9H,m),10.01(1H,s) 製造例2 ペニシリンGの3−ホルミルフェニルエステル(1.1
0g)をメタノール(10ml)に溶解する。その溶液
にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(220mg)とメチ
ルオレンジ(触媒量)を加え溶液の温度を10℃とす
る。4規定の塩酸メタノール溶液を液の色が赤色を保つ
ようになるまで加える。10分間10℃で撹拌後、反応
液を減圧濃縮し、水(20ml)を加え、酢酸エチル
(30ml×2)で抽出する。抽出液を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮するとペニシリンGの3−ヒ
ドロキシメチルフェニルエステル(0.98g,収率8
9%)が白色結晶として得られる。 IR(ヌジョール):3400,3275,1770,
1666cm−1 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.64(3H,s),3.65(2H,s),4.6
0(1H,s),4.71(2H,s),5.55(1
H,d,J=4.2Hz),5.68(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.12(1H,d,J
=9.0Hz),7.0−7.4(9H,m)
【0033】製造例3 アンピシリン(16.4g)をテトラヒドロフラン(6
40ml)と水(160ml)に懸濁させ、25〜27
℃で撹拌しながら、アンピシリンがほぼ溶解するまで2
規定水酸化ナトリウム水溶液を滴下する。溶液を内温0
〜5℃まで冷却し、クロロぎ酸2,2,2−トリクロロ
エチル(9.32g)を滴下する。このときpH7.5
〜8.5を保つように2規定水酸化ナトリウムを同時に
滴下する。滴下終了後、0〜5℃で2時間撹拌し、反応
液からTHFを減圧留去する。残った水層を2規定水酸
化ナトリウム水溶液を用いてpH10とし、エーテル
(100ml)で2回洗浄する。水層を分離し、0〜5
℃で1規定塩酸水溶液を用いてpH2とし、酢酸エチル
(100ml)で2回抽出する。酢酸エチル層を分離
し、水(100ml)で2回洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し減圧濃縮すると6−[2−(2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニル)アミノ−2−フェ
ニルアセチルアミノ]ペニシラン酸(21.4g)が無
晶形粉末として得られる。 NMR(CDCl,δ):1.50(3H,s),
1.68(3H,s),4.39(1H,s),4.7
0(2H,ABq),5.34(1H,d,J=6.7
Hz),5.44(1H,d,J=4.1Hz),5.
62(1H,dd,J=8.7Hz,4.1Hz),
6.47(1H,d,J=6.7Hz),6.73(1
H,d,J=8.7Hz),7.37(5H,br.
s) 製造例4 塩化シアヌル(9.13g)をジクロロメタン(300
ml)に溶解させ、窒素雰囲気下、約10℃で撹拌しな
がらピリジン(11.7g)を滴下する。10分間同温
度で撹拌した後、−30℃まで冷却し、6−[2−
(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル)アミノ
−2−フェニルアセチルアミノ]ペニシラン酸(17.
3g)を加える。30分間同温度で撹拌した後、3−ア
セトキシメチルフェノール(11.0g)とピリジン
(3.92g)のジクロロメタン(50ml)溶液を1
0分間かけて滴下する。内温を室温まで上昇させながら
5時間撹拌した後反応液を吸引ろ過し、ろ液を減圧濃縮
する。油状残留物を酢酸エチル(500ml)に溶か
し、5%クエン酸水溶液(300ml)で2回、飽和食
塩水(300ml)で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[展開溶媒:酢酸エチル−n−ヘキサ
ン]で精製すると、(3−アセトキシメチル)フェニル
6−[2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル)アミノ−2−フェニルアセチルアミノ]ペニシリ
ネート(10.14g,収率31%)が無晶形粉末とし
て得られる。 IR(ヌジョール):3325,1780,1735,
1680cm−1 NMR(CDCl,δ):1.61(3H,s),
1.63(3H,s),2.11(3H,s),4.6
1(1H,s),4.71(2H,ABq),5.10
(2H,s),5.31(1H,d,J=6.3H
z),5.52(1H,d,J=4.1Hz),5.6
7(1H,dd,J=8.8Hz,4.1Hz),6.
39(1H,d,J=6.3Hz),6.57(1H,
d,J=8.8Hz),7.0−7.5(9H,m)
【0034】製造例5 1−ベンジルオキシ−4−[2−(2−エトキシ)エト
キシ]エトキシベンゼン(3.5g),テトラヒドロフ
ラン−水(95:5V/V)(50ml)と10%パラ
ジウム−炭素(0.64g)の混合物を水素加圧下
(2.0±0.4kgf/cm)4時間接触水素添
加した。10%パラジウム炭素を濾去して得られるろ液
を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かし、水で洗浄
し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮すると
目的の4−[2−(2−エトキシ)エトキシ]エトキシ
フェノール(2.3g,収率91%)を油状物として得
る。 NMR(CDCl,δ):1.22(3H,t,J
=7.0Hz),3.56(2H,q,J=7.0H
z),3.6−3.8(6H,m),4.0(2H,
m),6.74(4H,s) 製造例6 ハイドロキノンモノベンジルエーテル(5.0g)のテ
トラヒドロフラン(50ml)溶液に、5℃撹拌下、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル(3.4g),
トリフェニルホスフィン(6.6g),アゾジカルボキ
シリックアシッドジエチルエーテル(4.4g)を順次
加える。30分5℃で撹拌した後、徐々に室温に上げそ
のまま一晩撹拌する。反応液を減圧下濃縮すると残渣は
固化する。これを酢酸エチル(50ml)に懸濁させ、
減圧濾過し、濾液を減圧濃縮する。得られる油状物をシ
リカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン−酢
酸エチル,3:1)で精製し、1−ベンジルオキシ−4
−[2−(2−エトキシ)エトキシ]エトキシベンゼン
(7.3g,収率93%)を結晶として得る。 NMR(CDCl,δ):1.21(3H,t,J
=7.0Hz),3.54(2H,q,J=7.0H
z),3.6−3.8(4H,m),3.8−3.9
(2H,m),4.0−4.2(2H,m),5.00
(2H,s),6.7−6.9(4H,m),7.2−
7.4(5H,m)
【0035】製造例7 6−[2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ル)アミノ−2−フェニルアセチルアミノ]ペニシラン
酸と4−[2−(2−エトキシ)エトキシ]エトキシフ
ェノールより製造例1と同様にして、[4−[2−(2
−エトキシ)エトキシ]エトキシ]フェニル 6−[2
−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル)アミ
ノ−2−フェニルアセチルアミノ]ペニシリネートを得
る。 IR(フィルム):3320,1780,1737,1
682cm−1 NMR(CDCl,δ):1.21(3H,t,J
=7.0Hz),1.60(6H,br.s),3.4
−4.2(10H,m),4.59(1H,s),4.
70(2H,ABq),5.30(1H,d,J=6.
3Hz),5.52(1H,d,J=4.1Hz),
5.65(1H,dd,J=8.7Hz,4.1H
z),6.38(1H,d,J=6.3Hz),6.5
1(1H,d,J=8.7Hz),6.8−7.1(4
H,m),7.39(5H,br.s) 製造例8 6−[2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ル)アミノ−2−フェニルアセチルアミノ]ペニシラン
酸と3−ヒドロキシ安息香酸メチルより、製造例1と同
様にして、3−メトキシカルボニルフェニル 6−[2
−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル)アミ
ノ−2−フェニルアセチルアミノ]ペニシリネートを得
る。 NMR(CDCl,δ):1.62(6H,br.
s),3.92(3H,s),4.62(1H,s),
4.71(2H,ABq),5.30(1H,d,J=
6.6Hz),5.53(1H,d,J=4.1H
z),5.67(1H,dd,J=8.9Hz,4.1
Hz),6.3−6.5(2H,m),7.2−8.0
(9H,m)
【0036】製造例9 製造例1と同様にして、ペニシリンGの4−ホルミルフ
ェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.55(3H,s),
1.64(3H,s),3.66(2H,s),4.6
2(1H,s),5.57(1H,d,J=4.2H
z),5.71(1H,dd,J=9.0Hz,4.2
Hz),6.16(1H,d,J=9.0Hz),7.
2−7.9(9H,m),10.00(1H,s) 製造例10 製造例2と同様にして、ペニシリンGの4−ヒドロキシ
メチルフェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.63(3H,s),3.66(2H,s),4.6
0(1H,s),4.70(2H,s),5.56(1
H,d,J=4.2Hz),5.69(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.10(1H,d,J
=9.0Hz),7.0−7.4(9H,m)
【0037】製造例11 ペニシリンGの4−ヒドロキシメチルフェニルエステル
(2.0g)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、
内温5℃とする。これにアセチルクロライド(0.39
g)、トリエチルアミン(0.51g)を順次滴下し、
30分間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に水(5
0ml)を加え、酢酸エチル(50ml)で2回抽出す
る。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃
縮すると油状物を得る。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[展開溶媒:n−ヘキサン−酢酸エチル(6:
4)]で精製した後、n−ヘキサンより結晶化させると
ペニシリンGの4−アセトキシメチルフェニルエステル
(2.0g)を白色結晶として得る。 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.63(3H,s),2.10(3H,s),3.6
6(2H,s),4.60(1H,s),5.09(2
H,s),5.56(1H,d,J=4.2Hz),
5.70(1H,dd,J=9.0Hz,4.2H
z),6.13(1H,d,J=9.0Hz),7.1
−7.4(9H,m) 製造例12 製造例11と同様にして、ペニシリンGの3−イソブチ
リルオキシメチルフェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.19(6H,d,J
=7.0Hz),1.53(3H,s),1.63(3
H,s),2.61(1H,sep.J=7.0H
z),3.66(2H,s),4.60(1H,s),
5.11(2H,s),5.56(1H,d,J=4.
2Hz),5.70(1H,dd,J=9.0Hz,
4.2Hz),6.09(1H,d,J=9.0H
z),7.0−7.5(9H,m)
【0038】製造例13 製造例11と同様にして、ペニシリンGの3−シクロヘ
キシルカルボニルオキシメチルフェニルエステルを得
る。 NMR(CDCl,δ):1.2−2.0(10
H,m),1.53(3H,s),1.64(3H,
s),2.30(1H,m),3.66(2H,s),
4.60(1H,s),5.10(2H,s),5.5
6(1H,d,J=4.2Hz),5.70(1H,d
d,J=9.0Hz,4.2Hz),6.11(1H,
d,J=9.0Hz),7.0−7.5(9H,m) 製造例14 製造例11と同様にして、ペニシリンGの3−ベンゾイ
ルオキシメチルフェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.64(3H,s),3.66(2H,s),4.6
0(1H,s),5.36(2H,s),5.56(1
H,d,J=4.2Hz),5.70(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.13(1H,d,J
=9.0Hz),7.0−8.1(14H,m)
【0039】製造例15 ペニシリンGの3−ヒドロキシメチルフェニルエステル
(4.41g)をピリジン(9ml)に溶解し、内温0
〜5℃で撹拌しながらn−バレリルクロリド(1.45
g)を滴下する。滴下終了後0〜5℃で2時間撹拌した
後、酢酸エチル(100ml)で希釈し2規定塩酸の2
0%食塩水(50ml)で2回、10%炭酸水素ナトリ
ウム溶液(50ml)で2回、飽和食塩水(50ml)
で2回洗浄する。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧濃縮して粗生成物を得る。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒:酢酸エチル
−n−ヘキサン(1:1)]で精製すると、ペニシリン
Gの3−n−バレリルオキシメチルフェニルエステル
(4.69g,収率89%)を油状物として得る。 NMR(CDCl,δ):0.91(3H,t,J
=7.2Hz),1.2−1.8(4H,m),1.5
3(3H,s),1.63(3H,s),2.37(2
H,t,J=7.3Hz),3.66(2H,s),
4.60(1H,s),5.10(2H,s),5.5
6(1H,d,J=4.2Hz),5.70(1H,d
d,J=9.0Hz,4.2Hz),6.12(1H,
d,J=9.0Hz),7.0−7.5(9H,m) 製造例16 ギ酸ナトリウム(2.45g)をエーテル(20ml)
に懸濁させ、室温で撹拌しながらアセチルクロリド
(2.36g)を加えて同温度で1晩撹拌する。反応液
を減圧下濃縮し、残渣をジクロロメタン(20ml)に
溶解して、内温0〜5℃で撹拌しながらペニシリンGの
3−ヒドロキシメチルフェニルエステル(4.41g)
のピリジン(5ml)溶液を滴下する。内温を室温まで
上昇させながら2時間撹拌する。撹拌終了後、反応液を
酢酸エチル(200ml)で希釈し、1規定塩酸水溶液
(100ml)で2回、飽和食塩水(100ml)で1
回洗浄する。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮して粗生成物を得る。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[展開溶媒:酢酸エチル−n
−ヘキサン(2:1)]で精製すると、ペニシリンGの
3−ホルミルオキシメチルフェニルエステル(4.57
g,収率98%)を得る。 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.64(3H,s),3.66(2H,s),4.6
0(1H,s),5.20(2H,s),5.56(1
H,d,J=4.2Hz),5.70(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.13(1H,d,J
=9.0Hz),7.0−7.5(9H,m)8.14
(1H,s)
【0040】製造例17 ペニシリンGのカリウム塩と3−アセトキシフェノール
より製造例4と同様にして、ペニシリンGの3−アセト
キシフェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.52(3H,s),
1.62(3H,s),2.30(3H,s),3.6
6(2H,s),4.59(1H,s),5.56(1
H,d,J=4.2Hz),5.70(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.10(1H,d,J
=9.0Hz),6.9−7.5(9H,m) 製造例18 ペニシリンGのカリウム塩と4−ブロモフェノールより
製造例4と同様にして、ペニシリンGの4−ブロモフェ
ニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.61(3H,s),3.65(2H,s),4.5
8(1H,s),5.55(1H,d,J=4.2H
z),5.69(1H,dd,J=9.0Hz,4.2
Hz),6.15(1H,d,J=9.0Hz),6.
9−7.6(9H,m)
【0041】製造例19 ペニシリンGのカリウム塩と4−フルオロフェノールよ
り製造例4と同様にして、ペニシリンGの4−フルオロ
フェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.62(3H,s),3.65(2H,s),4.5
9(1H,s),5.56(1H,d,J=4.2H
z),5.69(1H,dd,J=9.0Hz,4.2
Hz),6.15(1H,d,J=9.0Hz),7.
0−7.4(9H,m) 製造例20 ペニシリンGのカリウム塩とハイドロキノンモノベンジ
ルエーテルより製造例4と同様にして、ペニシリンGの
4−ベンジルオキシフェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.52(3H,s),
1.61(3H,s),3.65(2H,s),4.5
8(1H,s),5.04(2H,s),5.55(1
H,d,J=4.2Hz),5.68(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.15(1H,d,J
=9.0Hz),6.9−7.5(14H,m)
【0042】製造例21 製造例1と同様にして、ペニシリンGの4−メトキシカ
ルボニルフェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.54(3H,s),
1.63(3H,s),3.66(2H,s),3.9
2(3H,s),4.61(1H,s),5.57(1
H,d,J=4.2Hz),5.71(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.08(1H,br.
d,J=9.0Hz),7.17(2H,d,J=6.
8Hz),7.2−7.4(5H,m),8.09(2
H,d,J=6.8Hz) 製造例22 製造例4と同様にして、ペニシリンGのカリウム塩と3
−メトキシフェノールより、ペニシリンGの3−メトキ
シフェノールエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.63(3H,s),3.66(2H,s),3.8
0(3H,s),4.59(1H,s),5.56(1
H,d,J=4.2Hz),5.70(1H,dd,J
=9.0Hz,4.2Hz),6.11(1H,d,J
=9.0Hz),6.6−7.4(9H,m) 製造例23 ペニシリンGのカリウム塩と4−フェニルフェノ−ルよ
り製造例4と同様にして、ペニシリンGの4−1´ビフ
ェニルエステルを得る。 NMR(CDCl,δ):1.55(3H,s),
1.66(3H,s),3.66(2H,s),4.6
3(1H,s),5.58(1H,d,J=4.2H
z),5.71(1H,dd,J=9.0Hz,4.2
Hz),6.12(1H,d,J=9.0Hz),7.
1−7.6(14H,m)
【0043】実施例1 (3−アセトキシメチル)フェニル 6−[2−(2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル)アミノ−2−
フェニルアセチルアミノ]ペニシリネート(1.04
g)を酢酸(2ml)、ジオキサン(6ml)、水
(0.6ml)の混合溶媒に溶解する。その溶液に、0
℃で、亜鉛末(4g)を加え、同温度で1時間撹拌す
る。反応液を吸引ろ過し、ろ液を減圧濃縮して、残渣に
水(80ml)を加え、1規定の塩酸水溶液を用いてp
H2とする。この水溶液をエーテル(50ml)で3回
洗浄し、クロロホルム(50ml)で2回抽出する。ク
ロロホルム層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧濃縮する。得られる油状物をエーテル(20ml)
を加えて結晶化させ、さらにエーテル25mlで洗浄
し、減圧下乾燥して、アンピシリンの3−アセトキシメ
チルフェニルエステル塩酸塩(538mg,収率64
%)を白色粉末として得る。 IR(ヌジョール):3195,1769,1740,
1691cm-1 NMR(CDCl,δ):1.52(3H,s),
1.56(3H,s),2.10(3H,s),4.5
5(1H,s),5.08(2H,s),5.33(1
H,d,J=3.7Hz),5.56(1H,br.
s),5.90(1H,s),7.0−7.8(10
H,m),8.83(3H,br.s) 実施例2 実施例1と同様にして、アンピシリンの4−[2−(2
−エトキシ)エトキシ]エトキシフェニルエステル塩酸
塩を得る。 IR(ヌジョール):3335,3180,1763,
1684cm-1 NMR(CDCl3 , δ):1.21(3H,t,J
=7.0Hz),1.49(3H,s),1.51(3
H,s),3.4−4.2(10H,m),4.51
(1H,s),5.31(1H,d,J=3.6H
z),5.54(1H,br.s),5.92(1H,
s),6.8−7.8(10H,m),8.80(3
H,br.s)
【0044】実施例3 実施例1と同様にして、アンピシリンの3−メトキシカ
ルボニルフェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3175,1769,1721,
1692cm-1 NMR(CDCl,δ):1.53(3H,s),
1.58(3H,s),3.91(3H,s),4.5
6(1H,s),5.2−5.6(2H,m),5.9
5(1H,s),7.2−8.0(10H,m),8.
67(3H,br.s) 実施例4 ペニシリンGの4−アセトキシメチルフェニルエステル
(483mg)、N,N−ジメチルアニリン(DMA)
(364mg)を1,2−ジクロルエタン(5ml)に
溶解し、窒素雰囲気下、−20〜−25℃で五塩化リン
(229mg)を加える。−20〜−30℃で1.5時
間撹拌した後、メタール(4ml)を−30℃で、10
分間かけて滴下する。−20〜−30℃で2時間撹拌
し、−20〜−25℃でDMA(606mg)を加え、
さらにフェニルグリシンクロリド塩酸塩(247mg)
を少量ずつ1時間かけて加える。−20〜−30℃で2
時間撹拌後、反応液を1,2−ジクロルエタン(20m
l)で希釈し20%食塩水(10ml)で洗浄する。有
機層を分離し、減圧濃縮する。油状残渣を水(20m
l)に溶解し、1規定塩酸水溶液を用いてpH2とす
る。この水溶液をエーテル(20ml)で3回洗浄し、
食塩(4g)を加えて酢酸エチル(20ml)で抽出す
る。酢酸エチル層を分離し水(10ml)で2回抽出し
て、1規定塩酸水溶液を用いてpH2とする。これに食
塩(4g)を加えて析出油状物を酢酸エチル(30m
l)で抽出する。酢酸エチル層を分離し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮してアンピシリンの4−ア
セトキシメチルフェニルエステル塩酸塩(412mg,
収率77%)を得る。 IR(ヌジョール):3330,3180,1766,
1736,1692cm-1 NMR(CDCl,δ):1.50(3H,s),
1.52(3H,s),2.09(3H,s),4.5
3(1H,s),5.07(2H,s),5.31(1
H,d,J=3.7Hz),5.56(1H,br.
s),5.97(1H,s),7.0−7.8(10
H,m),8.92(3H,br.s)
【0045】実施例5 実施例4と同様にして、アンピシリンの3−イソブチリ
ルオキシメチルフェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3190,1768,1732,
1687cm-1 NMR(CDCl,δ):1.18(6H,d,J
=7.0Hz),1.51(3H,s),1.53(3
H,s),2.60(1H,sep.J=7.0H
z),4.55(1H,s),5.09(2H,s),
5.30(1H,d,J=3.6Hz),5.53(1
H,br.s),5.94(1H,s),7.0−7.
8(10H,m),8.89(3H,br.s) 実施例6 実施例4と同様にして、アンピシリンの3−シクロヘキ
シルカルボニルオキシメチルフェニルエステル塩酸塩を
得る。 IR(ヌジョール):3185,1768,1730,
1690cm-1 NMR(CDCl,δ):1.1−2.5(17
H,m),4.54(1H,s),5.08(2H,
s),5.32(1H,d,J=3.5Hz),5.5
7(1H,br.s),5.96(1H,s),7.0
−7.8(10H,m),8.89(3H,br.s)
【0046】実施例7 実施例4と同様にして、アンピシリンの3−ホルミルオ
キシメチルフェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3175,1767,1717,
1691cm-1 NMR(CDCl,δ):1.50(6H,s),
4.54(1H,s),5.17(2H,s),5.2
9(1H,br.s),5.52(1H,br.s),
5.92(1H,s),6.9−7.8(10H,
m),8.11(1H,s),8.85(3H,br.
s) 実施例8 実施例4と同様にして、アンピシリンのフェニルエステ
ル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3170,1769,1689c
-1 NMR(CDCl,δ):1.51(3H,s),
1.52(3H,s),4.54(1H,s),5.3
1(1H,d,J=3.8Hz),5.54(1H,b
r.s),5.96(1H,s),7.0−7.8(1
1H,m),8.92(3H,br.s)
【0047】実施例9 実施例4と同様にして、アンピシリンの3−バレリルオ
キシメチルフェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3175,1768,1734,
1690cm-1 NMR(CDCl,δ):0.89(3H,t,J
=7.2Hz),1.2−1.7(10H,m),2.
36(2H,t,J=7.4Hz),4.54(1H,
s),5.09(2H,s),5.32(1H,d,J
=3.7Hz),5.59(1H,br.s),5.9
6(1H,s),7.0−7.8(10H,m),8.
90(3H,br.s) 実施例10 実施例4と同様にして、アンピシリンの3−ベンゾイル
オキシメチルフェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3180,1769,1715,
1692cm-1 NMR(CDCl,δ):1.51(3H,s),
1.53(3H,s),4.55(1H,s),5.3
(3H,m),5.57(1H,br.s),5.97
(1H,s),7.0−8.1(15H,m),8.9
1(3H,br.s)
【0048】実施例11 実施例4と同様にして、アンピシリンの3−アセトキシ
フェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3340,3190,1765,
1686cm-1 NMR(CDCl,δ):1.49(3H,s),
1.51(3H,s),2.28(3H,s),4.5
2(1H,s),5.31(1H,br.s),5.5
2(1H,br.s),5.92(1H,s),6.9
−7.8(10H,m),8.82(3H,br.s) 実施例12 実施例4と同様にして、アンピシリンの4−ブロモフェ
ニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3175,1770,1685c
-1 NMR(CDCl,δ):1.48(3H,s),
1.50(3H,s),4.51(1H,s),5.3
0(1H,s),5.55(1H,br.s),5.9
6(1H,s),6.9−7.8(10H,m),8.
89(3H,br.s)
【0049】実施例13 実施例4と同様にして、アンピシリンの4−フルオロフ
ェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3180,1766,1735,
1693cm-1 NMR(CDCl,δ):1.48(3H,s),
1.51(3H,s),4.52(1H,s),5.2
9(1H,d,J=3.5Hz),5.52(1H,b
r.s),5.95(1H,s),7.0−7.8(1
0H,m),8.90(3H,br.s) 実施例14 実施例4と同様にして、アンピシリンの4−ベンジルオ
キシフェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3170,1767,1684c
-1 NMR(CDCl,δ):1.49(3H,s),
1.51(3H,s),4.52(1H,s),4.9
8(2H,s),5.29(1H,d,J=3.7H
z),5.52(1H,br.s),5.95(1H,
s),6.9−7.8(15H,m),8.93(3
H,br.s)
【0050】実施例15 実施例4と同様にして、アンピシリンの4−メトキシカ
ルボニルフェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3320,3175,1769,
1710,1685cm-1 NMR(CDCl,δ):1.50(6H,s),
3.90(3H,s),4.53(1H,s),5.3
0(1H,s),5.56(1H,br.s),5.9
5(1H,s),7.1−8.1(10H,m),8.
85(3H,br.s) 実施例16 実施例4と同様にして、アンピシリンの4−ニトロフェ
ニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3350,3155,1768,
1683cm-1 NMR(CDCl,δ):1.52(3H,s),
1.55(3H,s),4.55(1H,s),5.3
5(1H,br.s),5.65(1H,br.s),
5.93(1H,s),7.2−8.3(10H,
m),8.79(3H,br.s)
【0051】実施例17 実施例4と同様にして、アンピシリンの4−メトキシフ
ェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3320,3175,1782,
1690cm-1 NMR(CDCl,δ):1.50(3H,s),
1.52(3H,s),3.77(3H,s),4.5
1(1H,s),5.32(1H,d,J=3.7H
z),5.57(1H,br.s),5.96(1H,
s),6.8−7.8(10H,m),8.90(3
H,br.s) 実施例18 実施例4と同様にして、アンピシリンの3−メトキシフ
ェニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3320,3160,1766,
1690cm-1 NMR(CDCl,δ):1.50(3H,s),
1.52(3H,s),3.78(3H,s),4.5
2(1H,s),5.31(1H,d,J=3.7H
z),5.55(1H,br.s),5.95(1H,
s),6.6−7.8(10H,m),8.90(3
H,br.s)
【0052】実施例19 実施例4と同様にして、アンピシリンの4−メチルフェ
ニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):3320,3170,1762,
1686cm-1 NMR(CDCl,δ):1.51(3H,s),
1.53(3H,s),2.32(3H,s),4.5
2(1H,s),5.32(1H,d,J=3.8H
z),5.53(1H,br.s),5.92(1H,
s),6.9−7.8(10H,m),8.86(3
H,br.s) 実施例20 実施例4と同様にしてアンピシリンの4,1´−ビフェ
ニルエステル塩酸塩を得る。 IR(ヌジョール):1766,1690cm-1 NMR(CDCl,δ):1.54(6H,s),
4.58(1H,s),5.34(1H,d,J=3.
4Hz),5.56(1H,br.s),5.98(1
H,s),7.1−7.8(14H,m),8.94
(3H,br.s)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 【化1】 (式中、Rは水素、アルキル基、低級アルコキシ基、ベ
    ンジルオキシ基、アルカノイルオキシアルキル基、エチ
    ルジエチレングリコール基、低級アルコキシカルボニル
    基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基、低級アルコキ
    シカルボニルメチル基、フェニル基、ニトロ基、低級ア
    ルキルチオ基またはハロゲンを意味する)で示されるア
    ンピシリンフェニルエステルおよびその非毒性塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物またはその非毒性塩
    を有効成分とする魚病の予防、治療剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000007628A1 (en) * 1998-08-04 2000-02-17 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. STABILIZED PREPARATIONS OF β-LACTAM ANTIBIOTIC
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