JPH06301464A - 入力装置 - Google Patents

入力装置

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JPH06301464A
JPH06301464A JP8356493A JP8356493A JPH06301464A JP H06301464 A JPH06301464 A JP H06301464A JP 8356493 A JP8356493 A JP 8356493A JP 8356493 A JP8356493 A JP 8356493A JP H06301464 A JPH06301464 A JP H06301464A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
voltage
input device
input
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JP8356493A
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English (en)
Inventor
Takaaki Uno
高明 鵜野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力位置に直接対応した表示が実現される新
規な入力装置を提供する。 【構成】 透光性基板2,7間の透明電極3が形成され
た基板2側にはネマティック液晶とコレステリック液晶
とを含む液晶層4が配置され、透明電極6が形成された
基板7側には光導電層5が配置されて液晶素子1が構成
される。液晶素子1の基板2側からは、指示手段である
ライトペン8によって光11が照射される。液晶層4に
は、入力および消去に応じてそれぞれに対応した交流電
圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示機能を備えた入力
装置に関し、特にライトペンなどから光を照射すること
によって入力することができる入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、幅広く使用されているパーソナル
コンピュータ、ワードプロセッサなどの電子機器は、キ
ーボード、マウス、トラックボール、デジタイザ、タブ
レットなどで実現される入力手段と、液晶素子、CRT
(Cathode Ray Tube)などで実現される表示手段とを含
んで構成され、入力手段からの入力信号は、処理回路な
どで位置補正されて表示手段に入力される。上述したデ
ジタイザやタブレットは、ペンなどによって直接表示画
面に入力するものであるが、入力手段と表示手段とは電
気的に独立したものであって、両者を機械的に一体化さ
せただけのものであり、実質的にはキーボード、マウ
ス、トラックボールなどと同じようにして表示が行われ
ている。また、表示された画像は、画像データに変換さ
れて記憶手段に記憶され、必要に応じて読出されて再度
表示手段に表示される。したがって、画像を再度表示す
るときには、表示のための電力供給が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したような入力手
段と表示手段とは電気的に独立したものであるので、入
力手段からの入力信号を処理回路などで位置補正して表
示手段に入力する必要がある。また、デジタイザやタブ
レットなどの場合、入力手段と表示手段とを機械的に精
度よく一体化する必要がある。このような位置補正や一
体化には、手間や費用がかかるという問題があり、製造
業者にとっては経済的に大きな負担となる。
【0004】さらに、液晶素子に光導電層を設けて両者
に直列に電圧を印加するようにした液晶表示装置が提案
されているが、これは投影式の液晶表示装置であって、
書込み用の光および投写用の光が互いに液晶素子や光導
電層に入射しないようにする必要があり、液晶素子と光
導電層との間に光遮断層を設ける必要がある。
【0005】また、液晶の熱光学効果を利用して、たと
えばレーザー光を用いて局所的に加熱し、冷却すること
によって液晶分子の配向状態を制御して表示を行う液晶
表示装置が提案されているが、熱による制御が難しいこ
とや、液晶材料や電極材料の耐熱性および周囲温度の変
化に対する耐熱性などの点において問題が生じる。
【0006】本発明の目的は、表示機能を備え、入力位
置に直接対応した表示を実現することができる新規な入
力装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
方基板が透光性を有する一対の基板間であって、透光性
を有する一方基板側にネマティック液晶とコレステリッ
ク液晶とを含む液晶層を配置し、他方基板側に光によっ
てそのインピーダンスが変化する光導電層を配置し、前
記一方基板の液晶層側表面と他方基板の光導電層側表面
とに電極をそれぞれ形成し、前記透光性を有する一方基
板側に形成された電極が透明電極である液晶素子と、前
記液晶素子の一方基板側から液晶素子に向けて局所的に
光を照射して入力位置を指示する指示手段と、予め定め
られる基準周波数および予め定められる振幅の交流電圧
を発生する第1電源と、前記基準周波数以上の周波数で
あって、前記予め定められる振幅以上の振幅の交流電圧
を発生する第2電源と、入力時には、前記第1電源から
の交流電圧を前記液晶素子の電極間に印加し、消去時に
は、前記第2電源からの交流電圧を前記液晶素子の電極
間に印加する制御手段とを含むことを特徴とする入力装
置である。
【0008】また本発明は、前記一方および他方基板に
それぞれ形成された電極が複数の帯状電極であり、入力
時に前記複数の帯状電極に流れる電流を検出する検出手
段を備え、前記制御手段は、前記検出手段からの出力に
基づいて入力位置を判定することを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記基準周波数および前記
予め定められる振幅より大きい振幅の交流電圧を発生す
る第3電源と、画像信号発生手段とを備え、前記制御手
段は、前記画像信号発生手段からの画像信号に基づいて
第3電源からの交流電圧を前記複数の帯状電極に選択的
に印加することを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記液晶層と光導電層との
間に特定の波長帯域の光のみを通過させるフィルタが配
置されていることを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記光導電層は、マトリク
ス状に配置される光導電材料と、前記光導電材料の隙間
を満たす絶縁材料とから成ることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、入力装置は、液晶素子、指示
手段、第1電源、第2電源および制御手段を含んで構成
される。前記液晶素子は、透光性を有する一方基板、液
晶層、光導電層および他方基板がこの順番に配置され、
さらに前記一方基板の液晶層側表面および他方基板の光
導電層側表面には電極がそれぞれ形成されている。透光
性を有する一方基板側の電極は、透明電極とされる。前
記液晶層は、ネマティック液晶とコレステリック液晶と
を含み、メモリ効果を有する液晶としてG.H.Heilmeier
らによって既に見出された液晶材料で実現される。この
液晶材料は、100Hz以下の周波数の交流電圧を印加
すると、動的散乱効果によって液晶分子が不規則に配列
するので、液晶層に入射した外光が散乱して白濁する。
一方、数100Hz以上の周波数の交流電圧を印加する
と、液晶分子が電界方向に規則的に配列するので、電界
方向に対して平行に入射した外光が透過する。前記白濁
状態は、液晶のメモリ効果によって電圧を除去した後も
保持(メモリ)される。前記光導電層のインピーダンス
R1は、光を照射することによってインピーダンスR2
(<R1)に変化する。
【0013】前記指示手段は、前記液晶素子の一方基板
側から液晶素子に向けて局所的に光を照射し、入力位置
を指示する。前記第1電源は、予め定められる基準周波
数F1であり、予め定められる振幅T1の交流電圧を発
生する入力用電源である。前記第2電源は、前記予め定
められる基準周波数F1よりも大きい周波数F2であ
り、前記予め定められる振幅T1以上の振幅T2の交流
電圧を発生する消去用電源である。前記制御手段は、入
力時と消去時とに対応して第1および第2電源からの交
流電圧を前記液晶素子の電極間にそれぞれ印加する。
【0014】入力時において、基板間に配置される液晶
分子は該基板に対して垂直となるように配列し、かつ液
晶素子の電極間には入力用の第1電源の交流電圧が印加
されているが、光導電層のインピーダンスがR1である
ので、液晶層には電圧が印加されない。指示手段から局
所的に光が照射されると、その部分の光導電層のインピ
ーダンスが低下してR2となり、液晶層に第1電源の交
流電圧が印加される。第1電源の基準周波数F1は液晶
層の液晶分子が動的散乱状態となる値、すなわち100
Hz以下の値に定められる。このため、液晶分子は不規
則に配列し、入射した外光が散乱して白濁状態となる。
また、第1電源の振幅T1は、光導電層のインピーダン
スがR1のときには液晶層に電流が流れず、インピーダ
ンスがR2のときには液晶層に電流が流れて液晶分子が
動的散乱状態となるような値に定められる。このような
白濁状態は、液晶のメモリ効果によって電圧を除去した
後も保持されるので、表示のための電力が低減される。
【0015】一方、消去用の第2電源の周波数F2は、
前記基準周波数F1よりも大きい値であり、液晶分子が
電界方向に配列する値、すなわち数100Hz以上の値
に定められる。また、第2電源の振幅T2は、光導電層
のインピーダンスがR1のときに液晶層に電流が流れる
値であってもよいし、指示手段から局所的に光が照射さ
れて光導電層のインピーダンスが低下してR2となった
ときに液晶層に電流が流れる値であってもよく、すなわ
ち前記振幅T1以上の値に定められる。消去時におい
て、第2電源の交流電圧が印加されると、液晶分子が電
界方向、すなわち基板に対して垂直方向に規則的に配列
し、入射した外光が透過して透明状態となる。
【0016】したがって、指示手段によって入力した入
力位置が直接表示位置となり、位置ずれが生じることは
ない。また、従来のように入力手段からの入力信号を位
置補正する必要や、入力手段と表示手段とを機械的に一
体化する必要がなくなり、経済的負担が低減する。
【0017】また本発明に従えば、前記入力装置の電極
は複数の帯状電極であり、前記入力装置は入力時におい
て複数の帯状電極に流れる電流を検出する検出手段を備
える。入力時において指示手段から局所的に光が照射さ
れると、前述と同様にその部分の光導電層のインピーダ
ンスが低下してR2となり、液晶層に第1電源の交流電
圧が印加されて白濁状態となる。また、検出手段が複数
の帯状電極のうち、光の照射部分に位置する帯状電極に
流れる電流を検出し、検出結果に基づいて制御手段が入
力位置を判定する。
【0018】したがって、指示手段によって指示した入
力位置が直接表示位置となるとともに、入力位置(表示
位置)を電気的に検出することが可能となる。また、帯
状電極の幅を細くして本数を増加することによって位置
検出精度を向上することができる。検出結果は、他の表
示手段に入力したり、記憶手段に記憶したりすることが
できる。
【0019】さらに本発明に従えば、前記入力装置は、
第3電源と画像信号発生手段とを備える。第3電源は、
前記第1電源の基準周波数F1と同じ値に定められる周
波数F3であり、光導電層のインピーダンスがR1のと
きに液晶層に電流が流れるような値に定められる振幅T
3の交流電圧を発生する。前記制御手段は、画像信号発
生手段からの画像信号に基づいて、第3電源の交流電圧
を前記複数の帯状電極に選択的に印加する。これによっ
て、帯状電極の交差部分である画素が選択的に白濁状態
となり、液晶素子には画像が表示される。
【0020】したがって、指示手段によって指示した入
力位置が直接表示位置となり、入力位置(表示位置)を
検出することが可能となるとともに、画像信号発生手段
からの入力に基づく表示を行うことが可能となる。
【0021】さらにまた本発明に従えば、前記入力装置
の液晶層と光導電層との間には、特定の波長帯域の光の
みを通過させるフィルタが配置される。前記特定の波長
帯域は、前記指示手段から照射される光の波長帯域とほ
ぼ一致するように設定される。
【0022】したがって、指示手段からの光の波長帯域
のみが選択的に入射されるので、周囲光によって光導電
層のインピーダンスが変化することがなくなる。このた
め、液晶層に安定した電圧を印加することが可能とな
り、表示特性の向上を図ることが可能となる。
【0023】さらにまた本発明に従えば、前記入力装置
の光導電層は、光導電材料と絶縁材料とから成る。光導
電材料はマトリクス状に配置され、該光導電材料の隙間
を満たすように絶縁材料が配置されている。
【0024】したがって、光導電層の光導電材料が絶縁
材料中にあるため、光照射時に光によって励起された電
子・正孔の平均自由行程が制限され、インピーダンスが
変化する領域が光照射した領域に近付く。このため、表
示領域が光照射した領域よりも大きくなることが抑制さ
れ、表示が高精細となって表示品位が向上する。マトリ
クス状の光導電材料の大きさを細かくすることによっ
て、さらに高精細な表示とすることができる。
【0025】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例である入力装
置17の液晶素子1の構成を示す切欠き斜視図であり、
図2はその断面図である。液晶素子1は、透光性基板
2,7、透明電極3,6、液晶層4および光導電層5を
含んで構成される。透光性基板2,7間の基板2側には
液晶層4が配置され、基板7側には光導電層5が配置さ
れる。また、基板2の液晶層4側表面2aと基板7の光
導電層5側表面7aとには、その全面に透明電極3,6
がそれぞれ形成される。
【0026】透光性基板2,7は、たとえばガラスある
いはプラスチックで実現され、透明電極3,6は、たと
えばITO(Indium Tin Oxide)あるいはネサ膜と称さ
れる酸化錫(SnO2)で実現される。液晶層4は、負
の誘電異方性を有するネマティック液晶とコレステリッ
ク液晶とを重量比でおよそ9:1の割合で混合したもの
で実現される。該混合液晶は、メモリ効果を有する材料
としてG.H.Heilmeierらによって見出されたものであ
り、該混合液晶に100Hz以下の周波数の電圧を印加
すると、動的散乱効果によって液晶分子が不規則に配列
し、入射光は散乱して白濁する。この白濁状態は、電圧
を除去した後も保持(メモリ)される。一方、数100
Hz以上の周波数の電圧を印加すると、液晶分子が電界
方向に規則的に配向し、電界方向に対して平行に入射し
た光は液晶層を通過する。このような光散乱特性やメモ
リ特性は、コレステリック液晶の混合割合によって大き
く変わり、重量比で約10%程度のときが比較的よい特
性を示すといわれている。また、液晶層4の厚みは、数
μm〜数十μmとされる。
【0027】光導電層5は、少なくとも前記液晶層4の
液晶材料と化学的に反応せず、液晶層4に不純物などが
浸出して液晶層4の特性を損なわない材料が選択され、
たとえばアモルファスシリコン、ポリシリコン、ZnS
(硫化亜鉛)あるいはZnSe(硫化セレン)が選ばれ
る。これらの材料は、通常(光が照射されないとき)は
絶縁体に近く、そのインピーダンスがR1であり、光が
照射されたときはそのインピーダンスが数桁程度低下し
てR2(《R1)となる。光が照射されないときの光導
電層5のインピーダンスR1は、前記液晶層4の印加交
流周波数に対するインピーダンスと同等、あるいはそれ
以上となるように材料設定される。
【0028】図3は、本発明の第1の実施例である入力
装置17の構成を示す図である。入力装置17は、前記
液晶素子1、ライトペン8、スイッチ12、第1電源1
5および第2電源16を含む。液晶素子1に向けて光1
1を照射する指示手段であるライトペン8は、光源9と
レンズ10とを含んで構成される。光源9は、CRT、
EL(Electroluminescent)素子、発光ダイオードなど
で実現され、前記光導電層5として用いられる材料に対
応した光源9が適宜用いられる。すなわち、光源9から
の光によって光導電層5のインピーダンスR1が低下し
てR2となる。光源9からの光は、レンズ10で集光さ
れてライトペン8の先端部から出射する。
【0029】前記透明電極3,6は、第1電源15ある
いは第2電源16を介して接続されている。電源15,
16の切換えは、透明電極3と電源15あるいは電源1
6との間に設けられたスイッチ12によって制御され
る。第1電源15は、入力用の交流電源であり、振幅T
1および周波数F1に設定される。一方、第2電源16
は、消去用の交流電源であり、振幅T2および周波数F
2に設定される。前記振幅T1と振幅T2とは、同じ値
に設定され、周波数F1と周波数F2とは、周波数F2
の方が大きくなるように設定される。また、振幅T1
(=T2)は、光導電層5のインピーダンスがR2のと
きに印加されて、液晶層4の液晶分子4aが動的散乱効
果によって不規則に配列する値、すなわち液晶層4の閾
値電圧の振幅を超えた値に設定される。周波数F1は、
液晶分子4aが不規則に配列する、たとえば100Hz
以下に設定され、周波数F2は、液晶分子4aが電界方
向に規則的に配列する、たとえば数100Hz以上に設
定される。該周波数F1,F2は、液晶層4として用い
られる液晶材料に対応して適宜設定される。
【0030】液晶層4の液晶分子4aは、初期状態にお
いて基板2,7に対して垂直方向に配向している。これ
は、たとえば透明電極3および光導電層5の液晶層4側
表面を垂直配向処理することで実現される。また、スイ
ッチ12の端子12aと端子12bとが接続されて電極
3,6間には第1電源15からの交流電圧が印加されて
いる。しかしながら、光が照射されないときには、光導
電層5のインピーダンスR1が液晶層4の印加交流周波
数に対するインピーダンスと同等、あるいはそれ以上と
なるように設定されているので、電極3,6間の液晶層
4には閾値電圧に達するだけの交流電圧が印加されな
い。このため、液晶素子1の基板2側あるいは基板7側
から入射した外光は、液晶層4を通過して出射し、透明
な表示となっている。
【0031】入力(白濁表示)時には、液晶素子1の基
板1側に配置されるライトペン8から光11が照射さ
れ、光導電層5の光照射された領域14のインピーダン
スR1が低下してインピーダンスR2となる。このた
め、電極3,6間にある液晶層4の光照射された領域1
3には、閾値電圧以上の交流電圧が印加される。液晶層
4の領域13に、たとえば100Hz以下に設定される
周波数F1の交流電圧が印加されると、液晶分子4a
が、動的散乱効果によって不規則に配列する。このた
め、該領域13に基板2側あるいは基板7側から入射し
た外光が散乱されて白濁表示となる。
【0032】一方、消去(透明表示)時には、スイッチ
12の端子12aと端子12cとが接続されて、電極
3,6間には第2電源16からの交流電圧が印加され
る。光が照射されないときには、前述と同様に、光導電
層5のインピーダンスR1によって電極3,6間にある
液晶層4には閾値電圧に達するだけの交流電圧が印加さ
れない。しかしながら、ライトペン8から光11が照射
されると、光導電層5のインピーダンスR1が低下して
インピーダンスR2となり、電極3,6間の液晶層4
に、閾値電圧以上の交流電圧が印加される。液晶層4
に、たとえば数100Hz以上に設定される周波数F2
の交流電圧が印加されると、液晶分子4aが電界方向、
すなわち基板2,7に対して垂直方向に規則的に配列す
る。このため、基板2側あるいは基板7側から入射した
外光は液晶層4を通過し、透明表示となる。
【0033】白濁表示部分の消去方法は、上記方法に限
らず、他の方法で行っても構わない。たとえば、表示画
面の全面を消去するために、ライトペン8を用いる代わ
りに画面全面に光照射することができる照射手段を用い
ても構わない。この場合、照射手段は液晶素子1の基板
7側に配置することが利便性の点から好ましい。また、
光照射する代わりに液晶層4の閾値電圧よりもさらに高
い電圧、すなわち液晶層4の液晶分子4aが電界方向に
配列する振幅の交流電圧を印加し、画面全面を消去して
も構わない。たとえば、液晶分子4aが電界方向に配列
する電圧を10Vとし、液晶層4と光導電層5とのイン
ピーダンスが等しいとすると、電極3,6間に20V以
上の電圧を印加すれば、液晶層4に10V以上の電圧が
印加され、画面全面を消去することができる。
【0034】本実施例では、透光性基板2,7と、透明
電極3,6とを用いたが、たとえば表示面を基板2側と
すれば、電極6および基板7を透光性とする必要はなく
不透明であっても構わない。ただし、前述した照射手段
を基板7側に配置する場合は、透光性を有する基板7お
よび電極6が用いられる。
【0035】以上のように本実施例の入力装置17は、
ライトペン8からの光で指示した入力位置が直接表示位
置となるものである。また、用いられる液晶材料はメモ
リ特性を有するものであり、電圧を除去した後も表示が
保持される。したがって、入力位置と表示位置とがずれ
ることはなく、従来のように入力手段からの入力信号を
位置補正する必要や、入力手段と表示手段とを機械的に
精度よく一体化する必要がなくなり、経済的な負担が低
減する。また、消費電力が低減される。このため、「電
子メモ」と称されるような表示装置として用いることが
できる。
【0036】図4は、本発明の第2の実施例である入力
装置34の液晶素子21の構成を示す切欠き斜視図であ
る。第2の実施例の入力装置34では、入力時に分極に
よって液晶層4に流れる電流を検出し、入力位置の検出
を行うことを特徴とする。このため、液晶素子21は、
前記液晶素子1とほぼ同じ構成とされるが、透明電極
3,6が帯状電極であり、等間隔に複数形成され、また
透明電極3,6が互いに直交するように形成されてい
る。帯状電極3,6の幅を細くして、本数を増加するこ
とによって、位置検出精度を向上することが可能とな
る。
【0037】図5は、第2の実施例である入力装置34
の電気的構成を示すブロック図である。液晶素子21の
複数の帯状の透明電極3,6であって、電極3,6の長
手方向の一方端部に形成される端子は、それぞれ駆動回
路22,23に接続される。駆動回路22は、制御回路
30の制御に基づいて駆動回路22内に設けられる電源
切換回路24の電源26,28を切換え、透明電極3に
前記電源26,28からの交流電圧を印加する。駆動回
路23は、前記回路22と同様に、制御回路30の制御
に基づいて駆動回路23内に設けられる電源切換回路2
5の電源27,29を切換え、透明電極6に前記電源2
7,29からの交流電圧を印加する。電源26,27
は、前述した第1電源15に対応し、入力用の交流電
圧、すなわち振幅T1および周波数F1を発生する。ま
た、電源28,29は、第2電源16に対応し、消去用
の交流電圧、すなわち振幅T2および周波数F2を発生
する。前記駆動回路22,23と電極3,6の端子との
間には、電流検出回路32,33がそれぞれ接続され
る。電流検出回路32,33は、それぞれ複数の帯状電
極3,6に電流が流れたかどうかを検出する回路であ
り、検出結果は制御回路30に入力されて、たとえば記
憶回路31に記憶される。
【0038】第1の実施例と同様にして指示手段である
ライトペンから光が照射されると、光導電層5のインピ
ーダンスR1が低下してインピーダンスR2となり、液
晶層4に電源26,27からの交流電圧が印加されて白
濁表示となる。このとき、光導電層5には光電流が流れ
るが、同時に電極3,6間が導通して液晶層4に分極に
よる電流が流れる。電流検出回路32,33は、この分
極によって液晶層4に流れて電極3,6に流れた電流を
検出する。制御回路30は、複数の帯状電極3,6の中
から電流が流れた電極3,6を検出し、入力位置、すな
わち表示位置を、たとえばX−Y座標に変換して出力す
る。この座標は、記憶回路31に記憶される。記憶回路
31に記憶された座標は、必要に応じて読出され、たと
えば他の表示手段に表示される。
【0039】図6は、本発明の第3の実施例である入力
装置37の電気的構成を示すブロック図である。入力装
置37は、前述した入力装置34とほぼ同じように構成
されるが、電源切換回路24,25内に第3電源35,
36が設けられ、制御回路30に画像信号発生回路42
が接続されていることを特徴とする。第3電源35,3
6は、振幅T3および周波数F3を発生する交流電源で
ある。振幅T3は、光導電層5に光が照射されないと
き、すなわち光導電層5のインピーダンスがR1のとき
に液晶層4に印加されて、液晶層4の液晶分子4aが動
的散乱効果によって不規則に配列する値に設定される。
したがって、前記振幅T1,T2よりも大きい値に設定
される。また、周波数F3は、前記周波数F1,F2と
同じ値に設定される。
【0040】このような入力装置37では、前記入力装
置34と同様に、ライトペンからの光によって表示が行
われ、また入力位置(表示位置)を検出することも可能
である。さらに、制御回路30は、画像信号発生回路4
2からの画像信号に基づいて、第3電源35,36から
の交流電圧を電極3,6に選択的に印加する。このた
め、前記画像信号に基づく表示が実施される。
【0041】図7は、本発明の第4の実施例である入力
装置の液晶素子39の構成を示す切欠き斜視図である。
液晶素子39は、前記液晶素子21とほぼ同じように構
成されるが、液晶層4と光導電層5との間に特定の波長
帯域の光のみを通過させる光フィルタ38が配置されて
いることを特徴とする。前記特定の波長帯域は、ライト
ペンからの光の波長帯域とほぼ一致するように設定され
る。光導電層5として用いられる材料は、広い波長帯域
にわたって感応する特性をもっているので、ライトペン
からの光以外の、たとえば周囲光にも感応する。ライト
ペンからの光強度を周囲光より十分に強くし、印加する
電圧を適切に設定することによって周囲光による不都合
はほとんど生じないが、特に明るい環境下で使用する場
合、周囲光によって光導電層5のインピーダンスR1が
低下してしまい、液晶層4に印加する電圧が不安定にな
って表示品位が低下する。
【0042】しかしながら、本実施例の液晶素子39に
は、たとえばライトペンからの光のみを通過させる光フ
ィルタ38が設けられるので、周囲光の影響はなくな
り、光導電層5のインピーダンスR1が低下することは
なくなる。このため、液晶層4に安定した電圧を印加す
ることが可能となって表示品位が低下することはなくな
る。ただし、光フィルタ38が絶縁性材料から成ると、
液晶層4に十分な電圧が印加されないので、導電性材料
から成る光フィルタ38を用いることが好ましい。この
ような光フィルタ38は、前述した入力装置17,3
4,37などに好適に用いられる。
【0043】図8は、本発明の第5の実施例である入力
装置の液晶素子41の構成を示す切欠き斜視図であり、
図9はその断面図である。液晶素子41は前記液晶素子
1とほぼ同じように構成されるが、光導電層5が光導電
材料5aと絶縁材料40とから成ることを特徴とする。
光導電層5として用いられる光導電材料は、光励起によ
って発生した電子・正孔が移動してそのインピーダンス
が変化するものであるが、光導電材料によっては光励起
された電子・正孔の平均自由行程が長くなり、前記光導
電層5内での拡散が大きくなる。すなわち、基板2,7
に対して平行方向への拡散も大きくなるので、ライトペ
ンから光照射した領域よりも大きな領域の光導電層5の
インピーダンスが低下することとなり、表示領域が光照
射した領域よりも大きくなってしまう。このため、表示
ににじみが生じ、表示品位が低下する。
【0044】本実施例の液晶素子41では、光導電材料
5aがマトリクス状に形成され、その隙間を満たすよう
に絶縁材料40が形成されている。このため、光励起さ
れた電子・正孔の平均自由行程が長くても光導電層5内
での拡散が大きくなることはない。したがって、光照射
した領域よりも大きな領域の光導電層5のインピーダン
スが低下することはなくなる。このため、表示領域が大
きくなることはなくなり、表示が高精細化されて表示品
位が向上する。
【0045】このような構成の光導電層5は、前述した
液晶素子1,21,39などにも適用することができ、
また光導電材料5aの大きさを細かくすることによっ
て、さらに高精細な表示とすることができる。なお、第
2〜第4の実施例のように、透明電極を帯状とした場
合、光導電材料5aのマトリクスの大きさを透明電極の
幅の数分の1から数十分の1の大きさとすると、良好な
表示が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、指示手段
によって指示した入力位置が直接表示位置となり、位置
ずれが生じることはなくなる。このため、従来のように
位置補正する必要や、入力手段と表示手段とを機械的に
精度よく一体化する必要はなくなり、経済的な負担が低
減する。また、使用する液晶材料は、メモリ効果をもっ
ているので、入力時の交流電圧を除去しても、表示が保
持される。このため、表示のための電力が低減される。
【0047】また本発明によれば、指示手段によって指
示した入力位置が直接表示位置となるとともに、入力位
置(表示位置)を電気的に検出することが可能となる。
【0048】さらに本発明によれば、上記効果に加え
て、画像信号発生手段からの入力に基づく表示を行うこ
とが可能となる。
【0049】さらに本発明によれば、周囲光の影響を受
けることなく、安定した電圧を印加することが可能とな
り、表示特性が向上する。
【0050】さらに本発明によれば、表示領域が光を照
射した領域よりも大きくなることが低減され、表示が高
精細化されて表示品位が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である入力装置17の液
晶素子1の構成を示す切欠き斜視図である。
【図2】前記液晶素子1の断面図である。
【図3】入力装置17の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例である入力装置34の液
晶素子21の構成を示す切欠き斜視図である。
【図5】入力装置34の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施例である入力装置37の電
気的構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施例である入力装置の液晶素
子39の構成を示す切欠き斜視図である。
【図8】本発明の第5の実施例である入力装置の液晶素
子41の構成を示す切欠き斜視図である。
【図9】前記液晶素子41の断面図である。
【符号の説明】
1,21,39,41 液晶素子 2,7 透光性基板 3,6 透明電極 4 液晶層 4a 液晶分子 5 光導電層 5a 光導電材料 8 ライトペン 9 光源 11 光 12 スイッチ 15,26,27 第1電源 16,28,29 第2電源 17,34,37 入力装置 22,23 駆動回路 24,25 電源切換回路 30 制御回路 32,33 電流検出回路 35,36 第3電源 38 光フィルタ 40 絶縁材料 42 画像信号発生回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方基板が透光性を有する一
    対の基板間であって、透光性を有する一方基板側にネマ
    ティック液晶とコレステリック液晶とを含む液晶層を配
    置し、他方基板側に光によってそのインピーダンスが変
    化する光導電層を配置し、前記一方基板の液晶層側表面
    と他方基板の光導電層側表面とに電極をそれぞれ形成
    し、前記透光性を有する一方基板側に形成された電極が
    透明電極である液晶素子と、 前記液晶素子の一方基板側から液晶素子に向けて局所的
    に光を照射して入力位置を指示する指示手段と、 予め定められる基準周波数および予め定められる振幅の
    交流電圧を発生する第1電源と、 前記基準周波数以上の周波数であって、前記予め定めら
    れる振幅以上の振幅の交流電圧を発生する第2電源と、 入力時には、前記第1電源からの交流電圧を前記液晶素
    子の電極間に印加し、消去時には、前記第2電源からの
    交流電圧を前記液晶素子の電極間に印加する制御手段と
    を含むことを特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 前記一方および他方基板にそれぞれ形成
    された電極が複数の帯状電極であり、 入力時に前記複数の帯状電極に流れる電流を検出する検
    出手段を備え、 前記制御手段は、前記検出手段からの出力に基づいて入
    力位置を判定することを特徴とする請求項1記載の入力
    装置。
  3. 【請求項3】 前記基準周波数および前記予め定められ
    る振幅より大きい振幅の交流電圧を発生する第3電源
    と、 画像信号発生手段とを備え、 前記制御手段は、前記画像信号発生手段からの画像信号
    に基づいて第3電源からの交流電圧を前記複数の帯状電
    極に選択的に印加することを特徴とする請求項2記載の
    入力装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶層と光導電層との間に特定の波
    長帯域の光のみを通過させるフィルタが配置されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の入力装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光導電層は、マトリクス状に配置さ
    れる光導電材料と、前記光導電材料の隙間を満たす絶縁
    材料とから成ることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の入力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100955416B1 (ko) * 2002-09-27 2010-05-04 인더스트리얼 테크놀로지 리써치 인스티튜트 디스플레이 시스템
CN114822436A (zh) * 2022-04-13 2022-07-29 山东蓝贝思特教装集团股份有限公司 一种带光电检测功能的液晶书写装置及方法

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