JPH0630398U - チューブラ電動装置 - Google Patents
チューブラ電動装置Info
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- JPH0630398U JPH0630398U JP7289592U JP7289592U JPH0630398U JP H0630398 U JPH0630398 U JP H0630398U JP 7289592 U JP7289592 U JP 7289592U JP 7289592 U JP7289592 U JP 7289592U JP H0630398 U JPH0630398 U JP H0630398U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電動ブラインド等の巻取り閉鎖部材の巻取
り、巻戻しを行うための駆動源であるチューブラ電動装
置の運転時、電動機から発生する振動音を軽減するよう
にしたことを目的とする。 【構成】 電動機8と駆動結合されてその回転数を所定
の回転数まで降下させる遊星歯車減速機構9の第1段目
19に、電動機8の出力に耐え得る程度の強度を備える
軟質の合成樹脂材料からなるプラネタリギヤ22を配置
し、第2段目20,第3段目21は各段の出力に適応す
る強度を備えた硬質の合成樹脂材料等からなるプラネタ
リギヤ23,24を配設して遊星歯車減速装置9を構成
し、電動機8の運転中に生ずる振動音を前記第1段目1
9の軟質のプラネタリギヤ22により吸収・緩和させ
て、チューブラ電動装置1の低騒音化をはかるように構
成したことを特徴とする。
り、巻戻しを行うための駆動源であるチューブラ電動装
置の運転時、電動機から発生する振動音を軽減するよう
にしたことを目的とする。 【構成】 電動機8と駆動結合されてその回転数を所定
の回転数まで降下させる遊星歯車減速機構9の第1段目
19に、電動機8の出力に耐え得る程度の強度を備える
軟質の合成樹脂材料からなるプラネタリギヤ22を配置
し、第2段目20,第3段目21は各段の出力に適応す
る強度を備えた硬質の合成樹脂材料等からなるプラネタ
リギヤ23,24を配設して遊星歯車減速装置9を構成
し、電動機8の運転中に生ずる振動音を前記第1段目1
9の軟質のプラネタリギヤ22により吸収・緩和させ
て、チューブラ電動装置1の低騒音化をはかるように構
成したことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、ブラインド,ロールスクリーン,シャッタ等の巻取り閉鎖部材を開 閉駆動するチューブラ電動装置の改良に関する。
【0002】
従来から、ブラインドやロールスクリーン等の巻取り閉鎖部材を巻上げ、ある いは、巻下げを行うためのチューブラ電動装置としては、一般に、長尺円筒形の ケース内に電動機と、この電動機と駆動結合されてその回転速度を減速させる減 速歯車機構とを駆動結合して収容し、この円筒形のケースに減速歯車機構と共動 駆動する巻取りパイプを回転自在に外嵌し、この巻取りパイプにブラインド等の 巻取り閉鎖部材を巻取り及び巻戻し可能に取付けて構成したものが提案されてい る。
【0003】
前記のチューブラ電動装置の使用により、ブラインドやロールスクリーン等の 開閉作業は、手動に頼ることなくスイッチ操作によって自動的に行うことができ るため、前記開閉作業に伴う煩わしさが解消でき至便である。しかし、前記ブラ インド等の開閉駆動に用いるチューブラ電動装置は、ブラインドやロールスクリ ーン等比較的軽量(軽負荷)な巻取り閉鎖部材を昇降させるために使用している 関係上、その駆動源である電動機は、一般に高速回転で低出力(トルク)のもの が用いられる。そして、前記電動機はその回転力を減速歯車機構により所要の回 転力までシフトダウンさせて、ブラインド等巻取り閉鎖部材の巻取り作業等の駆 動源としている。この場合、前記電動機の出力が高速回転時に低出力であっても 、シフトダウンによって減速歯車機構からの出力が、ブラインド等を開閉するの に適した出力が得られるまで減速回転させることにより、前記減速歯車機構から の出力は、ブラインド等巻取り閉鎖部材を充分に巻取ったり、巻戻したりするだ けの出力が得られるように構成されている。
【0004】 そして、ブラインド等比較的軽負荷の部材を駆動させるために使用するチュー ブラ電動装置駆動用の電動機は、電動機の回転速度を直接的にブラインドの開閉 速度とするのではなく、ブラインド等の開閉速度に見合う速度まで減速歯車機構 により減速回転させているため、低電流で低出力のものを使用することが可能と なる。その上、電動機の高速回転を減速歯車機構によって低速回転化すれば、減 速歯車機構から高出力が得られることはよく知られている。以上のことから、前 記のチューブラ電動装置の駆動源としては、一般に高速回転で低出力の電動機が 使用されている。
【0005】 然るに、前記電動機は、その回転数を高くすればするほど振動が大きくなり、 この振動が長尺円筒形のケース内において共鳴し、これが、振動音として外部に 伝播して騒音となることはよく知られている。この騒音は日中においてはさほど 気になる音でないものの、これが夜間の睡眠時とか寝室、病室等一般に静寂が要 求される時間,場所等においては、前記電動機から発生する振動音が耳障りな騒 音となって、利用者等に多大な不快感を与えることとなり、その改善が強く求め られていた。
【0006】 本考案は、前記の問題点に鑑み、電動機を高速回転させても、この電動機から 発生する振動音を遊星歯車減速機構によって効果的に吸収・緩和させることによ り、低騒音で、しかも、円滑な駆動を可能としたチューブラ電動装置を提供する ことにある。
【0007】
本考案は、前記の目的を達成するために、電動機の運転中において生ずる振動 音が、すべて電動機の回転子が高速回転することに起因していることに着目し、 前記電動機が高速回転するものの、その出力が比較的低い場合において、該電動 機の回転子軸の先端に遊星歯車減速機構と噛合するサンギヤを設け、このサンギ ヤと噛合する前記遊星歯車減速機構の第1段目のプラネタリギヤを、軟質(曲げ 弾性率の小さい)の合成樹脂材料によって形成し、第2段目以降の各段のプラネ タリギヤは前記と異なり硬質の合成樹脂材料、あるいは、金属材料により形成し たものを使用して遊星歯車減速機構を設け、この遊星歯車減速機構と電動機とを 組合せてチューブラ電動装置を構成するようにしたので、その作用は次に示すと おりである。
【0008】
本考案は、前記のように遊星歯車減速機構を構成するプラネタリギヤを、軟質 の合成樹脂材料と、硬質の合成樹脂材料、あるいは、金属材料を主体とした種類 の異なる材料により形成したものを用いて、小形で高出力の遊星歯車減速機構が 構成されているため、電動機の運転中に発生する振動音は、回転子の回転子軸先 端に形成したサンギヤを軟質の合成樹脂材料からなるプラネタリギヤと噛合させ てあるため、電動機の運転中に生じた振動音は、その大部分が回転子軸を経て遊 星歯車減速機構に伝播される。しかし、前記減速機構の第1段目を形成するプラ ネタリギヤを軟質の合成樹脂材料により形成したので、前記回転子軸に伝播する 振動は、前記軟質のプラネタリギヤによって吸収・緩和することが可能となり、 この結果、電動機の運転中に発生する騒音を良好に軽減することができる。
【0009】 又、前記遊星歯車減速機構の第1段目のプラネタリギヤを軟質の合成樹脂材料 によって形成しても、このギヤは電動機の回転子軸側に設けたサンギヤと直接噛 合しており、しかも、電動機自体高速回転はするものの、その出力が比較的低出 力である場合、前記プラネタリギヤは電動機の出力に耐え得る程度の機械的強度 を備えておればよいので、比較的軟質な合成樹脂材料を使用して形成したもので あっても、電動機側の回転力を円滑・良好に遊星歯車減速機構の第2段目以降に 伝達することができる。その上、前記遊星歯車減速機構の第2段目以降のプラネ タリギヤは、電動機の回転数を所定のギヤ比により順次落として減速回転される ため、前記各段における公転出力が順次増大することを勘案して硬質の合成樹脂 材料や金属材料からなる比較的機械的強度に優れたプラネタリギヤを使用しても 、電動機の回転数が第1段目のプラネタリギヤに入力される場合に比べて激減し ているため、前記減速回転に伴う騒音はほとんど生じない。しかも、遊星歯車減 速機構の最終段における出力は、各段におけるギヤ比を任意に選択して設定する ことができるので、第1段目のプラネタリギヤを軟質の合成樹脂材料により形成 しても、該プラネタリギヤを損傷させたりすることなく、所定の出力が良好に得 られ、これによって、巻取り閉鎖部材の巻取り,巻戻し操作を、騒音を発生させ ることもなく、所定の速度で円滑に行うようにしたチューブラ電動装置を提供す ることが可能となる。
【0010】
以下、本考案の実施例を図1ないし図3により説明する。図1,2において、 1は例えば、電動ブラインド2に使用するチューブラ電動装置で、円筒形のケー ス3内に電動装置4が収設されている。5はチューブラ電動装置1の外側に回転 自在に外嵌した巻取りパイプで、その外周には図2に示すように、ブラインド等 の巻取り閉鎖部材6が巻取り、巻戻し可能に取付けられている。
【0011】 次に、図1においてチューブラ電動装置1の詳細構造を説明する。このチュー ブラ電動装置1は大別すると、図1の左側から右方向にかけて、ブレーキ装置7 と、電動機(例えば、DCブラシレスモータ)8と、電動機8の回転速度を減速 させて巻取りパイプ5を回転させる遊星歯車減速機構9とからなり、前記各部材 は円筒形のケース3に横一列状態となって配置されている。そして、ブレーキ装 置7は図1で示すように、鉄心10にコイル11を巻装してなる電磁マグネット 12と、このマグネット12の鉄心10の吸着面13に電動機8側に向けて水平 に突設したガイドピン14と、前記ガイドピン14と係合されて水平方向には移 動するが、円周方向には回動しない永久磁石製のプランジャ15と、電動機8の 回転子軸aの一方(図1の左側)にプランジャ15と対向して止着したブレーキ ホイール16と、該ブレーキホイール16に取付けた耐磨耗性に優れた円環状の ブレーキライニングbとからなり、マグネット12の励磁によりプランジャ15 を鉄心10の吸着面13に吸引させてブレーキ装置7を解放したり、逆に、ブレ ーキホイール16側に押圧して電動機8に制動力を付与するように設けられてい る。
【0012】 つづいて、電動機8はコイルcを巻装した固定子鉄心dと、この固定子鉄心d の回転子挿入孔に回転自在に挿入した回転子eと、この回転子eに貫通止着され てケーシングfの両端に嵌挿した軸受に回転可能に支承される回転子軸aとによ って構成し、前記ブレーキ装置7と後述する遊星歯車減速機構9との間に収容保 持されている。そして、回転子軸aの一方は前記のようにブレーキ装置7側に、 他方はその突出端にサンギヤ18を形成して遊星歯車減速機構9にそれぞれ駆動 可能に連結されている。
【0013】 次に、前記遊星歯車減速機構9は、図1及び図3で示すように、小形で、かつ 、高出力が得られるように複数の遊星歯車群19,20,21を、本例では3段 にわたり連設することによって構成されており、第1段目19は、回転子eの他 方の回転子軸a突出端に形成したサンギヤ18と噛合する第1段目のプラネタリ ギヤ22(3個)と、これらプラネタリギヤ22の外周縁において、第1段目な いし第3段目の各プラネタリギヤ22,23,24と共通して噛合するインター ナルギヤ25と、更に、3個の第1のプラネタリギヤ22を枢支して、その公転 出力を第2段目20のプラネタリギヤ23に伝導するための第1のキャリア26 とから構成されている。
【0014】 そして、前記第1のプラネタリギヤ22は、耐衝撃性及び機械的強度に優れ、 かつ、その曲げ弾性率(kgf/cm2 )が10,000以下である軟質系統の 、例えば、ポリアセタール樹脂やABS樹脂等(以下、軟質の合成樹脂材料とい う)の合成樹脂材料を使用して形成されている。即ち、サンギヤ18から出力さ れる電動機8の出力に耐えることができる程度の機械的強度を備えて形成されて いる。
【0015】 前記第1のキヤリア26の外端部には、図3で示すように、第2のサンギヤ1 8aが突設されており、このサンギヤ18aを介して第2段目20に電動機出力 を所定の回転力に減速させた第1段目19の回転力が伝導される。そして、前記 遊星歯車減速機構9の第2段目においても、第1段目19と同様に、第2のサン ギヤ18aと噛合してインターナルギヤ25内を公転する第2のプラネタリギヤ 23(3個)を、第2のキヤリア27に枢支して構成されており、この第2のプ ラネタリギヤ23の公転出力は、前記第2のキヤリア27を介して第3段目21 に伝導される。なお、前記第2のプラネタリギヤ23はその曲げ弾性率(kgf /cm2 )が30,000以上を備えた所謂、硬質系統の例えば、ポリアセター ル樹脂等の合成樹脂材料や金属材料を用いて第1のキヤリア26から出力される 公転出力に充分耐える機械的強度を備えた材料によって形成されている。
【0016】 更に、前記第2のキヤリア27の外端部には、図3で示すように、第3のサン ギヤ18bが突設され、このサンギヤ18bを通じて前記第1段目19の回転力 を所定の回転力に減速させて第3段目21に伝導するもので、この第3段目21 においても、前記第1,第2段目19,20と同様に第3のサンギヤ18bと噛 合してインターナルギヤ25内を公転する第3のプラネタリギヤ24(4個)を 、第3のキヤリア28に枢支して構成されており、この第3のプラネタリギヤ2 4の公転出力は、第3のキヤリア28に突設した電動装置4の駆動軸29に伝導 される。即ち、該駆動軸29には、電動機8の出力が遊星歯車減速機構9の各段 19,20,21に設けた各プラネタリギヤ22,23,24のギヤ比により、 所定の回転力に減速されて出力するように遊星歯車減速機構9が構成されている 。なお、第3のプラネタリギヤ24は第1,第2のプラネタリギヤ22,23と 異なり金属材料によって構成されている。
【0017】 そして、前記駆動軸29は、図1で示すように、ケース3の一方端(図1の右 側)に嵌着した軸受体30からケース3外に軸受30aを介して回転自在に突出 している。なお、駆動軸29が突出しないケース3の他方(図1の左側)はカバ ー体31にて閉鎖されている。また、前記ケース3には巻取りパイプ5が外嵌さ れており、この巻取りパイプ5は図1で示すように、その内部に止着した連結ホ イール32に駆動軸29を連結・固定し、前記カバー体31側に位置する一方端 をケース3に軸受部材31aを介して回転自在に支承され、他方端は回転軸33 を側方に突設した円形の取付体34にて閉鎖されている。つづいて、前記巻取り パイプ5を嵌合したチューブラ電動装置1を図示しない巻取室に取付ける場合は 、ケース3の他方に被着したカバー体31に突設した角形の係止軸35を巻取室 の側壁36に設けた取付部材36aに止着し、巻取りパイプ5の取付体34側に 突設した回転軸33は巻取室の他方の側壁37に軸受部材38を介して挿着する ことにより、巻取りパイプ5は巻取室の側壁36,37間に軸受部材31a,3 8を介して回転自在に支承保持されて、ブラインド等巻取り閉鎖部材6の巻取り ,巻戻しを行うものである。 なお、本考案のチューブラ電動装置1においては、その操作に際してブレーキ 装置7と電動機8は、それぞれ図示しない制御装置からの指令によって個別に駆 動制御できるように構成されている。
【0018】 次に、動作について説明する。チューブラ電動装置1の操作に際しては、最初 に運転スイッチを投入すると、制御装置からの指令で電磁マグネット12のコイ ル11が通電され、プランジャ15を鉄心10の吸着面13に吸引させてブレー キホイール16から引き離すことにより、ブレーキ装置7を解放する。前記ブレ ーキ装置7が解放されると同時に、制御装置から電動機8に駆動指令が出力され 、これによってコイルcが通電されて回転子eをあらかじめ設定した回転方向に 起動する。電動機8の起動により、その回転力は遊星歯車減速機構9に伝導され 、その出力端である駆動軸29を駆動し、巻取りパイプ5をケース3の外側にお いて、あらかじめ設定した回転方向に回転させて、巻取りパイプ5に取付けたブ ラインド等の巻取り閉鎖部材6の巻取り、巻戻しを行うものである。
【0019】 前記チューブラ電動装置1は、電動機8と遊星歯車減速機構9とを駆動結合す る該遊星歯車減速機構9の第1段目19を構成するプラネタリギヤ22が、第2 段目20以降を構成する各プラネタリギヤ23,24とは、その硬度を変えて形 成されているため、即ち、第1段目19のプラネタリギヤ22は、第2段目20 以降の各プラネタリギヤ23,24に比べ、軟質の合成樹脂材料により形成して ある。従って、電動機8の起動によって生ずる電動機8からの振動音は、回転子 軸aを伝って第1段目19のプラネタリギヤ22に直接伝導されるが、前記振動 音は、回転子軸aのサンギヤ18と噛合する第1のプラネタリギヤ22が、前記 のように軟質の合成樹脂材料によって形成されているため、前記振動音を良好に 吸収・緩和することができる。
【0020】 前記電動機8の運転中に発生する振動音を緩和させる場合、遊星歯車減速機構 9の第1段目19を構成するプラネタリギヤ22には、電動機8の出力しか伝達 されないため、前記プラネタリギヤ22の機械的強度は電動機8の出力に耐える ことのできる硬度を備えておればよいので、比較的軟質な合成樹脂材料によって 形成することができ、これによって、高速回転する電動機8からの振動音を良好 に吸収して緩和させることができるとともに、回転子eの回転力を遊星歯車減速 機構9の第1段目19に何等支障なく伝導することができる。そして、前記第1 段目19に伝導された電動機8の回転力は、第1段目を構成する3個のプラネタ リギヤ22によって設定される所定の回転力に減速されて、第2段目20,第3 段目21の各プラネタリギヤ23,24に、それぞれ第2,第3のサンギヤ18 a,18bを介して所定のギヤ比により、巻取りパイプ5を一定の速度で回転さ せるために適した回転力まで減速して、駆動軸29に電動機8の出力を伝導する ものである。
【0021】 前記の態様を具体的な数値に基づいて説明すると、例えば、電動機8の回転数 を4,680rpmとし、遊星歯車減速機構9の各段19,20,21における プラネタリギヤ22,23,24の減速比を各段毎に1/6づつ減少させるよう に設定すると、回転子軸aのサンギヤ18は4,680rpm回転しているが、 遊星歯車減速機構9の第1段目19の出力(回転数)は780rpm,第2段目 20の出力(回転数)は130rpm,第3段目21(駆動軸29)の出力(回 転数)は21rpmとなる。この結果、サンギヤ18と噛合する第1段目19の プラネタリギヤ22には電動機8の回転数が直接伝導されるが、電動機8自体の 出力が余り大きくなく、該出力に耐えることができる程度の硬度を保ってプラネ タリギヤ22を形成することが可能となるため、軟質の合成樹脂材料で形成した プラネタリギヤ22でも充分にギヤとしての機能が果たせるとともに、減音性能 をも具備させることができる。しかし、第2段目、第3段目はプラネタリギヤ2 3,24の減速比によって電動機8の回転数が急激に減少するため、その減少分 に応じて各段19,20,21からの公転出力が増大することとなるので、第2 段目20,第3段目21のプラネタリギヤ23,24は軟質の合成樹脂材料で形 成したものはその機械的強度の関係から使用することができず、公転出力に対応 した硬度を具備する硬質の合成樹脂材料、あるいは、金属材料によって形成した プラネタリギヤ23,24を使用しないと、遊星歯車としての機能を発揮させる ことができない。前記第2段目20,第3段目21に硬度の高い材質のプラネタ リギヤ23,24を使用した場合、電動機8から振動音を吸収することは困難を 伴うが、これらの段階では電動機8自体の回転数が1/6づつ減速されて低速回 転となっているため、振動音が伝播されても騒音となるまでには到らない。
【0022】 次に、遊星歯車減速機構9の第1段目19のプラネタリギヤ22を軟質の合成 樹脂材料(曲げ弾性率(kgf/cm2 )が10,000のもの)で形成したも のを使用した場合と、従来から使用している硬質の合成樹脂材料(曲げ弾性率( kgf/cm2 )が30,000以上のもの)で形成したものを使用した場合の それぞれのチューブラ電動装置1を用いて、騒音テストを行った測定結果を下記 の
【表1】 と
【表2】 とによって示す。この場合、第2段目20,第3段目21はともに硬質の合成樹 脂材料によって形成したプラネタリギヤ23,24を使用している。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表1】に示す無負荷状態での騒音測定は、図4で示すように、スポンジ製の クッション40の上にチューブラ電動装置1のみを乗載し、このチューブラ電動 装置1から1m離れたところに集音マイク41をセットし、この集音マイク41 での集音を騒音計42により、
【表1】に示す各回転数毎に、従来構造と本実施 例にて構成した各チューブラ電動装置1からの発生音を測定したところ、従来構 造と本実施例のチューブラ電動装置1とでは、7から10dBの範囲で本実施例 の装置に減音効果が得られことが判明した。 又、
【表2】においてはチューブラ電動装置1に巻取りパイプ5を取付け、こ の巻取りパイプ5に1kgf・mのトルクを負担させた状態で、集音マイク41 を、従来構造と本実施例の各チューブラ電動装置1から30cm離れたところに セットしてその発生音を測定したところ、
【表2】で示すように、無負荷状態の 場合と同様に、本実施例と従来構造のチューブラ電動装置とでは、7から10d Bの範囲で、本実施例の方が減音できることが可能であることが判明した。
【0026】 以上説明したように、本考案のチューブラ電動装置1においては、電動機8か らの回転力を減少させる遊星歯車減速機構9の出力負担の小さいところは軟質の 合成樹脂材料で形成したプラネタリギヤ22を、出力負担が大きいところには硬 質の合成樹脂材料、あるいは、金属材料からなるプラネタリギヤ23,24を、 それぞれ用いて遊星歯車減速機構9を構成し、これを電動機8と駆動結合させて チューブラ電動装置1を製作した場合、このチューブラ電動装置1を駆動源とす る電動ブラインド2等を低騒音化させて製造することが可能となる。この結果、 使用者は不快な騒音に妨げられることなく、電動ブラインド2等を快適に使用す ることができる。
【0027】
本考案は以上説明したように、電動機の回転力を減速回転させる遊星歯車減速 機構の第1段目を軟質の合成樹脂材料によって形成したプラネタリギヤにより構 成し、第2段目以降は硬質の合成樹脂材料、あるいは、金属材料によって形成し たプラネタリギヤを配設することによって遊星歯車減速機構を構成してチューブ ラ電動装置を製作するようにしたので、このチューブラ電動装置から発生する電 動機の振動音は、前記遊星歯車減速機構の第1段目に配置した軟質の合成樹脂材 料からなるプラネタリギヤによって良好に吸収・緩和させることができるため、 この種のチューブラ電動装置を駆動源とする電動ブラインド等を低騒音化させて 製造することができる。
【0028】 又、軟質の材料にて形成したプラネタリギヤは、電動機と遊星歯車減速機構と の結合部における最も出力の小さな部位に配置することにより、前記出力に耐え 得る機械的強度を具備させて形成したものを使用すればよいので、軟質の合成樹 脂材料からなるプラネタリギヤであっても、ギヤの機能を損なうことなく、良好 に電動機と遊星歯車減速機構とを駆動結合させることができるので、至便である 。この結果、電動機の振動音を特別な防音構造を施したり、防音部材を用いて減 音対策を行う必要は全くなく、遊星歯車減速機構のプラネタリギヤの材質を変更 することにより、容易に解決することができるので、この種のチューブラ電動装 置を簡易な構造で経済的に製作することができる。
【図1】本考案のチューブラ電動装置を縦断して示す正
面図である。
面図である。
【図2】本考案のチューブラ電動装置を電動ブラインド
に実施した例を示す斜視図である。
に実施した例を示す斜視図である。
【図3】遊星歯車減速機構の要部を分解して示す斜視図
である。
である。
【図4】本案装置を無負荷状態下において騒音を測定す
る場合の説明図である。
る場合の説明図である。
【図5】本案装置を負荷状態下において騒音を測定する
場合の説明図である。
場合の説明図である。
1 チューブラ電動装置 3 ケース 5 巻取りパイプ 6 巻取り閉鎖部材 7 ブレーキ装置 8 電動機 9 遊星歯車減速機構 18 サンギヤ 22 軟質のプラネタリギヤ 23 硬質のプラネタリギヤ 24 硬質のプラネタリギヤ 25 インターナルギヤ 29 駆動軸
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒形のケース内に、電動機と該電動機
の回転力を減速させる遊星歯車減速機構とを収容し、前
記ケースの外側には遊星歯車減速機構の出力端と駆動結
合した巻取りパイプを回転自在に外嵌してなるチューブ
ラ電動装置において、前記遊星歯車減速機構を、電動機
との駆動結合部及び各段においてその出力に対応する機
械的強度を備えた合成樹脂材料、あるいは、金属材料に
より形成したプラネタリギヤを所要のギヤ比に配設して
構成したことを特徴とするチューブラ電動装置。 - 【請求項2】 前記プラネタリギヤは、電動機と駆動結
合する遊星歯車減速機構の第1段目を軟質の合成樹脂材
料にて形成し、遊星歯車減速機構の第2段目以降は硬質
の合成樹脂材料、あるいは、金属材料にて形成し、前記
軟質及び硬質のプラネタリギヤを所定数配設して遊星歯
車減速機構を構成したことを特徴とする請求項1記載の
チューブラ電動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7289592U JP2568487Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | チューブラ電動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7289592U JP2568487Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | チューブラ電動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0630398U true JPH0630398U (ja) | 1994-04-19 |
| JP2568487Y2 JP2568487Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=13502550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7289592U Expired - Lifetime JP2568487Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | チューブラ電動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2568487Y2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008231910A (ja) * | 1997-12-12 | 2008-10-02 | Hunter Douglas Internatl Nv | 建築物遮蔽体用ワインディング機構 |
| CN102195402A (zh) * | 2010-03-19 | 2011-09-21 | Somfy两合公司 | 减速齿轮以及包括这种减速齿轮的电动致动器 |
| JP2014173708A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-22 | Minebea Co Ltd | 遊星ギヤ装置 |
| CN115853412A (zh) * | 2022-11-30 | 2023-03-28 | 杭州荣生机电有限公司 | 一种自动门及自动门的减速电机 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP7289592U patent/JP2568487Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2008231910A (ja) * | 1997-12-12 | 2008-10-02 | Hunter Douglas Internatl Nv | 建築物遮蔽体用ワインディング機構 |
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| JP2011196547A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Somfy Sas | 減速ギヤ、及び、減速ギヤを有する電気アクチュエータ |
| JP2014173708A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-22 | Minebea Co Ltd | 遊星ギヤ装置 |
| CN115853412A (zh) * | 2022-11-30 | 2023-03-28 | 杭州荣生机电有限公司 | 一种自动门及自动门的减速电机 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2568487Y2 (ja) | 1998-04-15 |
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