JPH063053U - マルチシート - Google Patents

マルチシート

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Publication number
JPH063053U
JPH063053U JP4978492U JP4978492U JPH063053U JP H063053 U JPH063053 U JP H063053U JP 4978492 U JP4978492 U JP 4978492U JP 4978492 U JP4978492 U JP 4978492U JP H063053 U JPH063053 U JP H063053U
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JP
Japan
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water
sheet
soil
covered
film
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Pending
Application number
JP4978492U
Other languages
English (en)
Inventor
惠一 辻野
Original Assignee
辻野プラスチックス工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水切りし過ぎによる弊害が生じないマルチ栽培
を実施することができるようにする。 【構成】通水性の孔1を適度な間隔を置いて配置した合
成樹脂製のフィルム2と通水性のある不織布3とを表裏
に重ね合わせて層状とする。土壌に被覆するその設置場
所に応じて、シートごとに孔1の大きさを異ならしめる
と良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として果樹付近の土壌に被覆するシートの改良に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
みかんや桃などの果実を栽培するに当り、近年、果樹付近の土壌にマルチシー トと称するシートを被覆するマルチ栽培が普及しつつある。 この栽培方法を取るのは、果実の糖度、アミノ酸、ビタミンC等の含有量を多 くしておいしい味になるようにし、それによって果実の品質を向上させるためで ある。
【0003】 ところで、土壌中に水分が浸み込まないようにすると、果実の糖度、アミノ酸 、ビタミンC等の含有量が多くなることは、栽培試験その他の実例から立証され ており、従来、この成果を得るために果樹付近の土壌にマルチシートと称するシ ートを被覆している。
【0004】 マルチシートと称するこのシートは、上述したように土壌中に水分が浸み込ま ないようにするためのものであるから、通水性が全くないのは当然である。 ところが、果実を栽培するに当っては、糖度、アミノ酸、ビタミンCの含有量 を上げる以外の他の面にも留意しなければならない。例えば、樹勢の低下を防ぐ 等の対策を取る必要があり、そのためには、水は通さないが、空気、炭酸ガス、 水蒸気などは通すシートを使用しなければならない。 このような機能を持つようにするために、従来、水の分子より小さいミクロン 単位の孔を有する多孔質フィルムと不織布とを表裏に重ね合わせて層状としたも のが開発されている。
【0005】 このマルチシートにおける多孔質フィルムの孔は水の分子より小さいから、水 滴はこの孔を通らないのに対し、空気、炭酸ガス、水蒸気などはこの孔を通る。 また、このフィルムの裏側に配置されている不織布は空気、炭酸ガス、水蒸気を 通す性質を有している。 従って、果樹付近に被覆されている従来のマルチシートでは、雨水等の水を通 さないため、雨水等の水により土壌水分が増加するのを完全に防止することがで きると共に空気はこのシートを通って土壌に供給される一方、土壌水分は水蒸気 となってこのシートから蒸散せしめられる。また、土壌中で発生した炭酸ガスも このシートを通って大気中に放散せしめられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来のマルチシートは水を通さないようにすることに最もウエイ トを置いて開発されたものである。 この点を重視する余り、逆に、水切りし過ぎによる弊害が現実問題として起っ ている。すなわち、水切りし過ぎにより次のような問題が生じていることが報告 されている〔日本農業新聞(発行所、全国新聞情報農業協同組合連合会)平成4 年5月22日発行、「高糖度みかんづくりの得失」に関する報文参照〕。 イ 樹勢の衰弱 ロ 隔年結果 ハ 根詰まり ニ 根域逸脱 ホ 果実の高酸 これらの弊害は、「水切りさえすればおいしい果実を作れる」と誤解している ことから起るのであって、果樹栽培におけるマルチ栽培においてはやはり適量の 水が供給されるのが好ましい。 本考案は、この問題点を解決することを目的とするものであって、果樹付近に 被覆された場合においても適量の水が供給されるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案では、少くとも、通水性のある孔1を適度な 間隔を置いて配置した合成樹脂製のフィルム2と通水性のある不織布3とを表裏 に重ね合わせて層状とする。
【0008】 土壌に被覆するその設置場所に応じて、上記孔1の大きさをシートごとに異な らしめると良い。
【0009】
【作用】
本考案によるマルチシートBは、図3に示すように例えば果樹W付近の土壌b に被覆するものであり、その使い方は従来の場合と全く同じである。このように 、土壌bに被覆した場合において、雨水等の水は表側のフィルム2の孔1を通っ てその裏側の不織布3に達し、さらに、この不織布3を通って土壌bに到達する 。従って、本考案によるマルチシートBが土壌bに被覆されていても、土壌bに 適量の水を供給することができる。
【0010】 一方、不織布3は通水性を有するものであるから、水の分子より小さい空気、 水蒸気、炭酸ガスなどは充分この不織布3を通る。従って、空気は表側のフィル ム2の孔1を通ってその裏側の不織布3に達し、さらに、この不織布3を通って 土壌bに供給される一方、土壌水分は水蒸気になって不織布3を通り、その表側 のフィルム2の孔1から蒸散せしめられる。また、土壌b中で発生した炭酸ガス も水蒸気の場合と全く同じように大気中に放散せしめられる。
【0011】 本考案によるマルチシートBは、図3に示すように平坦な土壌bに被覆する場 合の外、図示はしないが傾斜面に被覆する場合もある。傾斜面にマルチシートを 被覆した場合には、土壌が傾斜している分雨水等の水がシート上を流れやすい。 これに対して、図3に示すように平坦な土壌bにマルチシートを被覆した場合に は、それほど水が流れない。
【0012】 この現状を考慮し、傾斜面に被覆するマルチシートと図3に示すように平坦な 土壌bに被覆するマルチシートとでは、水を通す孔1の大きさを異ならしめてお いた方が良い。例えば、傾斜面にマルチシートを被覆した場合には、水を通す孔 1を多少大きくしておいてもシート上を水が流れやすい分該孔1から水が流れ込 むことは少ない。これに対して、図3に示すように平坦な土壌bにマルチシート を被覆した場合には、シート上を水が流れにくい分該孔1から水が流れ込みやす い。従って、傾斜面に被覆するマルチシートに形成すべき孔1は多少大きくても 良いのに対し、平坦な土壌bに被覆するマルチシートに形成すべき孔1はそれよ りも小さくしておく方が良く、その設置場所に応じて水を通す孔1の大きさをシ ートごとに異ならしめると良い。
【0013】
【実施例】
本考案の実施例を添付の図面に基いて説明する。 図1は、マルチシートBの平面図、図2は、図1のA−A線部分における一部 の拡大断面図である。このマルチシートBは、通水性のある孔1を図1に示すよ うに適度な間隔を置いて配置した合成樹脂製、例えばポリエチレン製のフィルム 2と通水性のある不織布3とを図2に示すように表裏に重ね合わせて層状とし、 フィルム1と不織布3とを図1において4で示すように適当な位置で溶着して分 離しないようにしたものである。
【0014】 合成樹脂製のフィルム2の厚さは0.03ミリメートル程度とすると良く、また、 その裏側に配置される不織布3の厚みは該フィルム2より多少薄いものとすると 良いが、これらの厚みは適宜変更可能である。また、マルチシートBの大きさも 適宜変更可能であり、図1において上下及び左右に連続する形の大きなものとす ることができる。
【0015】 一方、水を通す孔1の大きさも適宜変更可能であり、例えば4ミリメートル程 度とすることができる。ただし、孔1が水を通すためには、少くとも水の分子よ り大きい孔にしておかなければならないことは当然である。
【0016】 このマルチシートBは、図3に示すように果樹W付近の土壌bに被覆するもの であり、その使い方は従来の場合と全く同じである。このように、土壌bに被覆 した場合において、雨水等の水は表側のフィルム2の孔1を通って裏側の不織布 3に達し、さらに、この不織布3を透過して土壌bに到達する。従って、このマ ルチシートBが土壌bに被覆されていても、土壌bに適量の水を供給することが できる。
【0017】 実存するマルチシートは上述したように水を通さないようにすることに最もウ エイトを置いて開発されたものであるから、水切りし過ぎによる弊害が現実問題 として起っているが、ここに示すマルチシートBは土壌bに適量の水を供給する ことができるから、樹勢の衰弱、隔年結果、根詰まり、根域逸脱、果実の高酸等 マルチ栽培における従来の弊害が起らないようにすることができる。
【0018】 一方、不織布3は通水性を有するものであるから、水の分子より小さい空気、 水蒸気、炭酸ガスなどは充分この不織布3を通る。従って、空気は表側のフィル ム2の孔1を通ってその裏側の不織布3に達し、さらに、この不織布3を通って 土壌bに供給される一方、土壌水分は水蒸気になって不織布3を通り、その表側 のフィルム2の孔1から蒸散せしめられる。また、土壌b中で発生した炭酸ガス も水蒸気の場合と全く同じように大気中に放散せしめられる。
【0019】 このように、ここに示すマルチシートBは水は勿論のこと空気、水蒸気、炭酸 ガスなども通すものであり、果樹栽培におけるマルチ栽培に用いるものとして最 適なものである。
【0020】 このマルチシートBは、図3に示すように平坦な土壌bに被覆する場合の外、 図示はしないが傾斜面に被覆する場合にも用いることができる。傾斜面にこのマ ルチシートBを被覆した場合には、土壌が傾斜している分雨水等の水がシート上 を流れやすい。これに対して、図3に示すように平坦な土壌bにこのマルチシー トBを被覆した場合には、それほど水が流れない。
【0021】 この現状を考慮し、傾斜面に被覆するマルチシートBと図3に示すように平坦 な土壌bに被覆するマルチシートBとでは、水を通す孔1の大きさを異ならしめ ておいた方が良い。例えば、傾斜面にマルチシートBを被覆した場合には、水を 通す孔1を多少大きくしておいてもシート上を水が流れやすい分該孔1から水が 流れ込むことは少ない。これに対して、図3に示すように平坦な土壌bにマルチ シートBを被覆した場合には、シート上を水が流れにくい分該孔1から水が流れ 込みやすい。従って、傾斜面に被覆するマルチシートBに形成すべき孔1は多少 大きくても良いのに対し、平坦な土壌bに被覆するマルチシートBに形成すべき 孔1はそれより小さくしておく方が良い。このように、マルチシートBの設置場 所に応じて水を通す孔1の大きさをシートごとに異ならしめると良い。このよう にすると、果樹Wの植付場所の地形に応じて孔1の大きさが異なるマルチシート Bを選定し、それを果樹W付近の土壌に被覆することができ、それによって、い かなる地形であってもその土壌に適量の水を供給することが可能となる。
【0022】 通水性のある孔1を適度な間隔を置いて配置した合成樹脂製のフィルム2の色 を用途・目的に合わせて透明としたり、黒色、乳白色、銀色、その他の色とする ことができる。 フィルム2が透明の場合、マルチシートBの設置場所における土壌の保温、太 陽光線を散乱させることによる光線の緩和に役立つ外、このマルチシートBをト ンネル栽培用に、また,ハウスのカーテン用に使うこともできる。 フィルム2が黒色の場合、マルチシートBの設置場所における土壌の保温、雑 草抑制などに役立つ。 フィルム2が乳白色の場合、マルチシートBの設置場所における土壌の保温、 光線反射などに役立つ。 フィルム2が銀色の場合、マルチシートBの設置場所における土壌の地温調整 、光線反射、虫よけ(防虫)などに役立つ。 このように、少くとも2つの層からなるマルチシートにおいて表側に位置する 合成樹脂製のフィルム2の色を、用途・目的に応じて異ならしめると、土壌への 水及び空気の供給、土壌からの水分の蒸散、炭酸ガスの放散という所期の目的を 達成することができる外、マルチ栽培に必要な他の目的を達成することができる ことになる。
【0023】 実施例においては、合成樹脂製のフィルム2と不織布3とを部分的な溶着によ り接合した場合を例示したが、両者を接着剤などを用いるなど別の接合手段を採 用してもよい。フィルム2と不織布3とを接着剤で接合した場合には、両者間に 接着剤層が存在し、マルチシートは3層構造になる。なお、本考案はこのような 場合も当然包含される。すなわち、本考案におけるマルチシートは、少くとも、 通水性のある孔1を適度な間隔を置いて配置した合成樹脂製のフィルム2と通水 性のある不織布3とを表裏に重ね合わせて、少くとも2層構造にしたものである 。
【0024】
【考案の効果】
請求項1記載のマルチシートを土壌に被覆した場合には、土壌に適量の水を供 給することができるから、水切りし過ぎによる弊害が生じる虞れがない効果があ る。
【0025】 請求項2記載の考案によれば、被覆すべき土壌の地形に応じて水を通す孔の大 きさが異なるシートを選定し、それによってその地形に適する量の水を土壌に供 給することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すマルチシートの平面図
で、一部を切欠いて示す。
【図2】図1のA−A線部分における一部の拡大断面図
である。
【図3】使用状態の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…孔、 2…フィルム、 3…不織布、 B…マルチ
シート、b…土壌。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも、通水性のある孔1を適度な間隔
    を置いて配置した合成樹脂製のフィルム2と通水性のあ
    る不織布3とを表裏に重ね合わせて層状としたことを特
    徴とするマルチシート。
  2. 【請求項2】土壌に被覆するその設置場所に応じて、シ
    ートごとに上記孔1の大きさを異ならしめた請求項1記
    載のマルチシート。
JP4978492U 1992-06-22 1992-06-22 マルチシート Pending JPH063053U (ja)

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JP4978492U JPH063053U (ja) 1992-06-22 1992-06-22 マルチシート

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JP4978492U JPH063053U (ja) 1992-06-22 1992-06-22 マルチシート

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JPH063053U true JPH063053U (ja) 1994-01-18

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ID=12840791

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JP4978492U Pending JPH063053U (ja) 1992-06-22 1992-06-22 マルチシート

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63107090U (ja) * 1986-12-26 1988-07-11
JP2002119151A (ja) * 2000-10-11 2002-04-23 Nissho Kk 農業用マルチシート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63107090U (ja) * 1986-12-26 1988-07-11
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