JPH0630687A - 小麦粉組成物 - Google Patents

小麦粉組成物

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JPH0630687A
JPH0630687A JP21343192A JP21343192A JPH0630687A JP H0630687 A JPH0630687 A JP H0630687A JP 21343192 A JP21343192 A JP 21343192A JP 21343192 A JP21343192 A JP 21343192A JP H0630687 A JPH0630687 A JP H0630687A
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JP
Japan
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wheat flour
sweetness
flour composition
odor
yeast
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Pending
Application number
JP21343192A
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English (en)
Inventor
Daisuke Yasumura
大介 保村
Yoji Kameo
洋司 亀尾
Yumiko Ono
由美子 大野
Hideo Maeda
秀夫 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小麦粉組成物を焼成して得られる小麦粉製
品、特に低甘味度のパンケーキ等の小麦粉製品に対し、
小麦粉臭やムレ臭を抑制し、こく味やうま味を呈現させ
ることができる小麦粉組成物を得る。 【構成】 小麦粉組成物が、酵母の培養液にホスホジエ
ステラーゼを作用させて得られる、5'-イノシンモノホ
スホリックアシド及び/又は5'-グアニルモノホスホリ
ックアシドを合計で0.5重量%以上含有する酵母エキ
ス、及び小麦粉を含有してなり、かつその甘味度がシュ
ークロース100に対して6.0以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホットケーキ、スポ
ンジケーキ、ビスケット等の種々の小麦粉製品に有用な
小麦粉組成物に関する。更に詳しくは、この発明は、小
麦粉組成物を焼成して得られる小麦粉製品、特に低甘味
のパンケーキ等の小麦粉製品においても、小麦粉臭やム
レ臭を抑制し、酵母特有のこく味やうま味が呈現される
ようにする小麦粉組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】酵母は、こく味やうま味を付与する核酸
やアミノ酸を多く含むので、ホットケーキ、スポンジケ
ーキ、ビスケット等の焼き菓子類をはじめとして、小麦
粉組成物を焼成して得られる種々の小麦粉製品の風味を
改良するために使用されている。例えば、スポンジケー
キの卵臭を消去するために乾燥酵母を使用すること(特
公昭63−36732号公報)、また、ビスケットにパ
ン風味を付与するためにパン酵母を使用すること(特開
昭63−240741号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
酵母を使用する方法においては、酵母菌自体を用いてい
るために有効呈味成分が少なく、そのために小麦粉製品
に対する酵母の添加量を多くしなくてはならないため、
酵母臭に起因する製品の香りの変化が問題となってい
る。
【0004】また、甘味度の低い小麦粉製品、特にその
調理工程に発酵過程を伴わないパンケーキ等の小麦粉製
品においては、焼成により小麦粉臭やムレ臭が生じやす
いという問題がある。また、糖含量が低いためにアミノ
カルボニル反応に伴う香ばしい風味が十分に発現しない
という問題もある。
【0005】この発明は以上のような従来技術の課題を
解決しようとするものであり、小麦粉組成物を焼成して
得られる小麦粉製品に対し、酵母によるこく味やうま味
を良好に付与できるようにすること、特に甘味度の低い
パンケーキ等の小麦粉製品において小麦粉臭やムレ臭を
抑制し、こく味やうま味を付与できるようにすることを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、酵母菌自
体ではなく特定の酵母のエキス、即ち、従来スープ、た
れ、めんつゆ等にこく味やうま味を付与するために用い
られていた酵母エキスを使用することにより上述の目的
が達成できることを見出しこの発明を完成させるに至っ
た。
【0007】すなわち、この発明は、酵母の培養液にホ
スホジエステラーゼを作用させて得られる、5'-イノシ
ンモノホスホリックアシド及び/又は5'-グアニルモノ
ホスホリックアシドを合計で0.5重量%以上含有する
酵母エキス、及び小麦粉を含有してなり、甘味度がシュ
ークロースを100とした場合に6.0以下であること
を特徴とする小麦粉組成物を提供する。
【0008】このようにこの発明の小麦粉組成物は、こ
く味成分あるいはうま味成分となる5'-IMPや5'-G
MPを合計で0.5重量%以上含有する酵母エキスを含
有することを特徴としている。酵母エキスとして、5'-
IMPや5'-GMPの含有量が合計で0.5重量%未満
のものを使用すると、こく味やうま味を十分に付与する
ためには小麦粉組成物中に酵母エキスを多量に含有させ
なくてはならず、酵母臭が発生するので好ましくない。
【0009】なお、この発明で使用する酵母エキスとし
ては、5'-IMPと5'-GMPのいずれか一方あるいは
その双方を含むものを使用できるが、5'-IMPと5'-
GMPとの構成比がほぼ1:1のものが好ましい。
【0010】以上のような酵母エキスは、市販されてい
るものを使用してもよいが、例えば次のようにして好適
に得ることができる。まず、乾燥ビール酵母を懸濁し、
この懸濁液を加熱処理し、菌体内の核酸分解酵素即ち、
5'-IMPや5'-GMP等のうま味成分を分解するフォ
スファターゼを失活させる。次に、この核酸分解酵素を
失活させた懸濁液にプロテアーゼ及び5'-RNT生成酵
素(5'-Ribonucleotide生成酵素:ホスホジエステラー
ゼ)を作用させ、5'-燐酸モノエステル(CMP、UM
P、IMP、GMP)を生成させる。その後、加熱処理
をしてプロテアーゼ及び5'-RNT生成酵素を失活さ
せ、遠心分離して上澄液を回収し、さらにこの上澄液を
濃縮してペースト状の酵母エキスとするか、あるいは上
澄液を噴霧乾燥して粉末状の酵母エキスとし、それによ
り5'-IMP及び/又は5'-GMPが合計で0.5重量
%以上、好ましくは0.7重量%以上含有するものを得
る。
【0011】この発明において、酵母エキスの小麦粉組
成物中の含有量は、使用する酵母エキスが粉末状である
かペースト状であるか、あるいはペースト状の酵母エキ
スの濃縮程度はどの程度であるか等の要因により異なる
が、一般には0.01〜1.0重量%とすることが好ま
しく、さらに好ましくは粉末状の酵母エキスを0.05
〜0.5重量%とする。0.01重量%未満であると小
麦粉製品にこく味やうま味を十分に付与することができ
ず、1.0重量%を超えると酵母臭が発生し、他のフレ
ーバーリング素材の効果を阻害するおそれが生じる。
【0012】この発明の小麦粉組成物は、上述のように
酵母エキスを含有することの他に、その甘味度がシュー
クロースを100とした場合に6.0以下という低甘味
度であることも特徴としている。即ち、この発明の小麦
粉組成物は、上述のように酵母エキスと小麦粉とを含ん
でなるが、さらに甘味糖類等の甘味成分も含有すること
ができ、その場合にはその甘味成分を、小麦粉組成物の
甘味度がシュークロースを100とした場合に6.0以
下となるように配合する。なお、ここで小麦粉組成物の
甘味度とは、当該小麦粉組成物中に含まれる各甘味糖類
のシュークロースを100とした場合の甘味度に対して
その甘味糖類の小麦粉組成物における含有率を乗じて求
められる値であり、例えば小麦粉組成物が、小麦粉90
重量%、砂糖(甘味度100)5重量%及びグルコース
(甘味度70)5重量%からなる場合には、この小麦粉
組成物の甘味度は次式により 100×0.05+70×0.05=8.5 となる。このように小麦粉組成物を低甘味度にすること
により、小麦粉組成物を調理して得られる小麦粉製品に
おいて小麦粉臭やムレ臭を抑制し、良好なこく味やうま
味を呈現させることが可能となり、特に、パンケーキプ
レミックスに適した小麦粉組成物を得ることが可能とな
る。
【0013】この発明の小麦粉組成物は、更に必要に応
じてベーキングパウダー、食塩、その他添加剤を含有す
ることができる。また、この発明の小麦粉組成物から
は、常法にしたがって調理することにより小麦粉製品を
得ることができ、例えばパンケーキは、パンケーキプレ
ミックスとして調製したこの発明の小麦粉組成物に牛
乳、卵等を加えて生地を調製し、焼成すればよい。
【0014】
【作用】この発明の小麦粉組成物は、酵母の培養液にホ
スホジエステラーゼを作用させて得られる、5'-IMP
及び/又は5'-GMPを含有する酵母エキスであって、
しかもこの5'-IMP及び/又は5'-GMPを合計で
0.5重量%以上含有する酵母エキスを含有するので、
小麦粉組成物における酵母エキスの含有量が少量であっ
ても、この小麦粉組成物を焼成して得られる小麦粉製品
に対してこく味やうま味を良好に付与することが可能と
なる。すなわち、小麦粉製品に酵母臭に起因する香りや
食感の悪化を生じさせること無く、良好にこく味やうま
味を付与することが可能となる。特に、甘味度の低いパ
ンーケーキ等の小麦粉製品において、小麦粉臭やムレ臭
を抑制し、こく味やうま味を十分に付与することが可能
となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明するが、この発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0016】実施例1〜7 表1に示した組成及び甘味度(シュクロースの甘味度を
100とした時の甘味度)を有する小麦粉組成物を調製
し、さらにこの小麦粉組成物100重量部に対して油脂
7.0重量部、卵25.0重量部、牛乳120重量部を
配合して生地を調製し、ホットプレートを用いて160
℃で焼成してパンケーキを得た。
【0017】このパンケーキについて、酵母による小麦
粉臭及びムレ臭の抑制効果、こく味及びうま味の呈現度
を、5人のパネラーによるパネルテストで以下の基準に
より評価した。結果を表1に示す。
【0018】◎:非常に良好 ○:良好 △:やや不良 ×:不良
【0019】
【表1】 実施例小麦粉組成物 1 2 3 4 5 6 7 組成(重量%) 薄力小麦粉 91.9 89.8 84.4 71.9 76.9 81.9 96.5 シュクロース 5.0 0 0 0 0 0 0 グルコース(a) 0 7.1 0 0 0 0 0 マルトース(b) 0 0 12.5 0 10.0 5.0 0 オリゴ糖(c) 0 0 0 25.0 10.0 10.0 0 ベーキングパウダー 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 酵母エキス粉末(d) 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.5 甘味度 5.0 5.0 5.0 5.0 6.0 4.0 0パンケーキの評価 小麦粉臭のマスキング度 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ムレ臭のマスキング度 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ こく味 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ うま味 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 注(a) 甘味度はシュクロース100に対して70 (b) 甘味度はシュクロース100に対して40 (c) 甘味度はシュクロース100に対して20 (d) 5'-IMPと5'-GMPとの合計の含有量:0.6
重量%
【0020】比較例1〜3 小麦粉組成物の組成及び甘味度を表2のようにする以外
は実施例と同様にして小麦粉組成物を調製し、さらにこ
の小麦粉組成物を使用してパンケーキを得、得られたパ
ンケーキを評価した。結果を表2に示す。
【0021】
【表2】 表1及び表2に示したように、酵母エキス粉末を添加し
なかった小麦粉組成物(比較例1)、あるいは酵母エキ
ス粉末は添加したが甘味度が高い小麦粉組成物(比較例
2〜3)を使用すると、パンケーキには小麦粉臭やムレ
臭が感じられ、こく味やうま味も不十分なものであっ
た。これに対して酵母エキス粉末を添加した小麦粉組成
物(実施例1〜7)を使用すると、パンケーキから小麦
粉臭やムレ臭を解消することができ、こく味やうま味も
良好に付与されていた。
【0022】
【発明の効果】この発明の小麦粉組成物によれば、小麦
粉組成物を焼成して得られる小麦粉製品、特に低甘味度
のパンケーキ等の小麦粉製品において小麦粉臭やムレ臭
を抑制し、こく味やうま味を十分に付与することが可能
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 秀夫 茨城県鹿島郡波崎町土合本町1−8762−23 花王社宅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵母の培養液にホスホジエステラーゼを
    作用させて得られる、5'-イノシンモノホスホリックア
    シド及び/又は5'-グアニルモノホスホリックアシドを
    合計で0.5重量%以上含有する酵母エキス、及び小麦
    粉を含有してなり、甘味度がシュークロースを100と
    した場合に6.0以下であることを特徴とする小麦粉組
    成物。
  2. 【請求項2】 酵母エキスを0.01〜1.0重量%含
    有する請求項1記載の小麦粉組成物。
  3. 【請求項3】 パンケーキプレミックス用の請求項1記
    載の小麦粉組成物。
JP21343192A 1992-07-17 1992-07-17 小麦粉組成物 Pending JPH0630687A (ja)

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JP21343192A JPH0630687A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 小麦粉組成物

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1986003779A1 (fr) * 1984-12-21 1986-07-03 Earth Chemical Company, Limited Vecteur de secretion de polypeptides, micro-organismes transformes par ledit vecteur, et procede de preparation de polypeptides avec lesdits micro-organismes
WO2024005093A1 (ja) 2022-06-28 2024-01-04 株式会社Mizkan Holdings でんぷん含有膨化組成物及びその製造方法、並びに、発酵組成物及びその製造方法

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