JPH0630772B2 - 流体の処理方法 - Google Patents

流体の処理方法

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JPH0630772B2
JPH0630772B2 JP60502143A JP50214385A JPH0630772B2 JP H0630772 B2 JPH0630772 B2 JP H0630772B2 JP 60502143 A JP60502143 A JP 60502143A JP 50214385 A JP50214385 A JP 50214385A JP H0630772 B2 JPH0630772 B2 JP H0630772B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景と説明 本発明は一般的には流体の処理、更に詳しくは流体の改
良された処理をもたらすのに特に適合する方法に関す
る。本発明は様々な用途に適用し得るけれども、本発明
は、例えば溶解した塩素成分及び硝酸塩成分のような望
ましくない成分を除去する水の処理に有利に利用され
る。
流体処理の分野、特に商業用、工業用及び家庭用の水の
処理分野において多数のシステムが提案されているが、
それらの幾つか又は全部にはある種の望ましくない特
性、欠点又は不利な点がある。
例えば、水を軟化し、水から特定の不純物を選択除去す
るのにイオン交換システムが一般に用いられている。イ
オン交換装置の活性材料は望ましくない成分を流体から
除去し、これら成分を有害さが少ない成分で置換するよ
うに設計されているイオン交換樹脂である。例えば、硬
度を生み出す元素であるカルシウム及びマグネシウムを
除去するのに用いられる陽イオン交換樹脂はイオン交換
装置に通された水に含まれるカルシウム及びマグネシウ
ムに対してナトリウムを同時に交換、放出するように設
計することができる。使用される特定のイオン交換樹脂
に関係なく、樹脂の床は最後には消尽されてしまい、従
つてそのユニツトを処理系から取り出し、再び有効にな
るよう再生しなければならない。消尽に加えて、樹脂は
また化学的分解も受け易い。従つて、イオン交換装置の
ユニツトは許容できる性能を継続して保証すべく注意深
く維持、監視されなければならない。
もう1つの慣用タイプの水処理法は逆浸透によるもの
で、流体の浸透圧により高い圧力を用いて未処理水を普
通は環境温度で選択膜を通して浸透法において普通観察
される方向とは逆の方向に押し出す。選択膜は望ましく
ない溶解成分を透過させずに水を透過させるように設計
される。この方法の成功は大部分適当な膜が開発される
かどうかにかかつている。逆浸透法で用いられる膜は速
度限界及び容量限界と共に、様々の温度、化学的安定性
の問題及び圧力安定性の問題に典形的に直面する。例え
ば、上水道は一般に抗細菌剤としての塩素で処理され
る。溶解塩素は細菌との戦いにおいて極めて有効である
けれども、逆浸透膜に対してはしばしば有害な効果を及
ぼす。更に、逆浸透装置はまたこれを注意深くセツト
し、維持し、監視しなければならない。従つて、使用さ
れる技術が高度化されたにも係わらず、最終ユーザーが
逆浸透システムを維持し損い、またそのシステムが設計
明細通りに機能していることを保証するために必要とさ
れるサンプリングをし損つた場合には、処理に故障が生
じ得る。
更に他の慣用の水処理法は活性炭を適用するもので、こ
れは味と臭のコントロールに、また有機汚染物の水から
の吸着による除去に広く用いられている。これは活性炭
はガス、蒸気及びコロイドの固体に対して高度に吸着性
であるという特徴があるからである。しかし、イオン交
換装置の樹脂と同様に、活性炭の吸着能は結局なくな
り、再生か又は入れ換えをしなければならない。従つ
て、活性炭を組み込んでいる系にも材料の有効さを測定
するために注意深い監視が必要とされる。
本発明は、処理しようとする望ましくない成分のレドツ
クス能、すなわち酸化還元能に対して金属と望ましくな
い成分との間の自然に生起する酸化−還元反応を促進す
るレドツクス能を有する金属の粒状物質を用いる流体処
理法を提供することによつて従来法の望ましくない特
性、欠点及び不利益を克服するものである。金属粒状物
質は任意、所望の形状で、色々なメツシユサイズのも
の、好ましくはアメリカ標準篩のサイズに基づいて4〜
30メツシユ(4.76〜0.59mmの粒径に相当)の
ものであることができ、そして典形的には粒状物質は逃
がさないが、同時に流体は流出させる手段で処理タンク
内に局限されたゆるい床にして配置される。一方、粒子
を接着させて自由露出表面領域を持つ凝集多孔質体にす
る方法も用いることができる。このような凝集多孔質体
を形成する適当な方法には焼結法と、被処理流体を接触
させるための、粒子の自由露出表面領域の全部又は実質
的に全部をもたらすバインダーを利用する方法がある。
本発明の重要な態様は、例えばアルミニウム、鉄、スチ
ール、亜鉛及び銅、並びにそれらの混合物及び合金のよ
うな金属の粒状物質を用いて塩素及び硝酸塩のような望
ましくない汚染物質を除去する水処理法に向けられてい
る。この点に関して本発明の重要な局面は、このような
方法はそのような望ましくない汚染物質の経済的、かつ
長期持続性の除去を可能とし、それによつてほとんどの
処理システムにおける弱点部分、すなわち比較的しばし
ば用いられる基準でシステムを維持、監視しなければな
らないという問題が大幅に取り除かれるという発見を含
む。
本発明のもう1つの特徴はそのような金属粒状物質の床
を逆浸透法又はイオン交換法のような他のタイプの方法
の流体処理装置と共に用いる方法にある。この点に関し
て、本発明の重要な局面は他の処理法、例えば逆浸透法
及びイオン交換法の操作と寿命に有害であり得る塩素の
ような望ましくない元素及び化合物を除去するという点
にある。
本発明の他の特徴は流体のpHを調製し、次いでそのよう
な金属粒状物質の床を通過させることである。この点に
関して、本発明の重要な局面はpH依存性の酸化−還元反
応活性を有する汚染物質の除去を向上させる処理に先き
立つて流体のpHを調節することにある。
本発明の更に他の特徴は直列に配置されたそのような金
属粒状物質の床を有する2重容器とその間に配置された
pHフイーダーとを共接続使用することである。このよう
な流体処理法はユーザーが第一容器の入口においては原
料流体のpHを利用して原料流体本来のpHでの処理に一層
応答しやすい汚染物質を処理し、次いでpHを調整して、
第二の容器で再び流体を引き続き処理するために他のpH
値で一層効果的に処理することができる汚染物質を処理
するのを可能にする。
従つて、本発明の重要な目的は改良された流体処理法を
提供することである。
本発明のもう1つの目的は、使用が経済的で、比較的長
寿命で頻繁なメンテナンスと監視が回避でき、かつ処理
メデユーム、すなわち材料を再生する必要、従つて逆浸
透法及びイオン交換法のような他の常用処理法に固有な
濃化汚染物質を処置する必要がない流体処理法を提供す
ることである。
本発明の他の目的は流体、例えば水の中に存在する塩素
や硝酸塩のような望ましくない成分を処理材料中で濃厚
化することなしにそのような望ましくない成分を処理す
る新規な方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、処理しようとする望ましくな
い成分のレドツクス能に比較して、そのような望ましく
ない成分を含有する原料流体が金属の粒状物質と接触し
ているとき、その粒状物質と望ましくない成分との間に
自然発生−酸化反応及び還反応の条件を確立するレドツ
クス能によつて特徴付けられる金属粒状物質の床に原料
流体を通すことによつてその流体を処理することを包含
する流体の処理法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、流体をまず金属の粒状物質の
床に通して逆浸透法又はイオン交換法のような常用の流
体処理法には有害であるかもしれない塩素のような望ま
しくない存在成分を処理し、次いでその流体をそのよう
な常用の流体処理法に通す流体の改良された処理法を提
供することである。
本発明のこれらの目的及び他の目的、並びに利点は望ま
しくない元素及び化合物を含有する流体を金属の粒状物
質の床に通すことを含む流体の処理法を提供することに
よつて達成される。金属粒体物質は、流体がその金属粒
子と接触しているとき金属粒状物質と処理しようとする
塩素及び硝酸塩のような望ましくない成分との間に自発
性の、すなわち自然に生起する酸化反応と還元反応の条
件を確立するように、その望ましくない成分に比較して
有利なレドツクス能を有する金属、例えばアルミニウ
ム、亜鉛、鉄、スチール及び銅並びにそれらの混合物及
び合金から選ぶのが好ましい。
本発明の重要な局面は水、特に飲料水の処理に向けられ
ているけれども、本発明の方法はまた各種の望ましくな
い汚染物質を含む様々の他の流体源の処理にも有利な利
用性を見い出すことができることが分かるだろう。説明
のためだけには従つて、本発明は主として水が処理され
る原料流体である態様を参照して述べられる。
所定の給水組成は、水を金属、例えばアルミニウム、
鉄、スチール、亜鉛及び銅並びにそれらの混合物及び合
金と接触させることによつてその中の溶解塩素及び硝酸
塩のようなある種の汚染物質に関して変えることができ
ることがここに発見された。例えば、高濃度の溶解塩素
を含有する水を黄銅のような金属粒状物質を収容するキ
ヤニスターに流すとき、流出水の塩素の検出可能レベル
はたとえ完全に取り除かれないとしても、著しく減少す
ることが分かつた。
更に、このような流体処理法はまたある種の操作条件下
で流出水の硝酸塩濃度を有意に下げ、及び/又は硝酸塩
を有意に取り除くのに有効であることも発見された。こ
のような知見の結果、この発展は、数種であるがその名
を挙げると、硫化水素及び二酸化硫黄のような他のタイ
プの無機の汚染物質、また同様に有機の汚染物質にもそ
の適用を広げ得ると推定される。
更に、このような流体処理法の普通の操作条件下での有
効寿命は他の常用処理システムの有効寿命をはるかに越
えると考えられる。従つて、このような知見は、常用シ
ステムの主要欠点の1つ、すなわち活性処理源を頻ぱん
に補給しなければならないという必要と、それに付随し
てシステムを恒常的に維持、監視しなければならないと
いう必要をなくする助けになるという点で従来技術にか
なりの前進を示すものである。
これに加えて、このような方法は各種の家庭内用途、商
業用途及び工業用途に広範な潜在用途がある。例えば、
塩素及びヨウ素が有効な抗細菌剤であることに気付く
と、飲料水、特になじみのない所の飲料水について初め
にその水を塩素処理又はイオン化することによつて処理
し、次いでその処理水を本発明に従つて金属粒子が入つ
ている携帯用キヤニスターに通すことによつて一層よい
風味で、かつ安全な水に変えることができる。
前記のように、この開発は他の液体の流体媒体やガス状
の流体媒体単独、また液体に溶解したガス流体媒体を含
めて、水処理以外の他の流体媒体に適用することも意図
されるものである。例えば、危険なガス類、特に塩素、
臭素及び弗素のようなハロゲンの、これらガスを金属物
質の床を収容するキヤニスターに通すことによる除去が
本発明によつて意図され、これも本発明の範囲に入るも
のである。このような適用は、例えばガスマスク中の汚
染した空気を精製する別法となるものであり、また更に
常用の浄化方法の別法として、あるいはそれら浄化方法
と共に用いることもできる。
本発明の方法は幾つかの異なる金属、並びにそれらの混
合物及び合金の使用を意図するものである。本発明の処
理法は、いかなる特定の理論にも制限されないが、自然
に生起する酸化−還元反応によつて達成されると仮定さ
れるものである。従つて、金属粒状物質は金属混合物及
び合金を含めて、処理しようとする望ましくない成分に
比較して相対的に良好なレドツクス剤であつて、流体が
金属粒状物質と接触しているとき金属粒状物質と望まし
くない成分との間に自発性の酸化反応と還元反応の条件
を確立するような金属の群から選択しなければならない
と考えられる。
色々な種の相対的な還元又は酸化傾向はそれらの標準還
元電位(25℃におけるE0値)から予測することがで
きる。色々な種についてそのE0値を比較すると、ある
酸化−還元反応が自然に起るかどうかを決めることが可
能である。本発明によれば、処理しようとする元素又は
化合物に比較して相対的に良好なレドツクス剤である金
属はそのような元素及び化合物と自然に反応すると予測
されるそのような金属である。
例えば、25℃で約pH7の水に溶解した塩素はHOCl及び
ClO-として存在するが、酸側ではHOClが優勢であり、一
方塩基側ではClO-が優勢である。簡単にするためにClO-
が反応性種であると仮定すると、次のレドツクス反応が
本発明で意図される反応のうちで代表的なものである。
Zn(s)→Zn2+(aq)+2e− E0=0.76V ClO−(aq)+H2O+2e−→Cl−(aq)+20H−(aq) E0=0.89V Zn(s)+ClO−(aq)+H2O→Zn2++Cl−(aq)+20H−
(aq) E0=1.65V …………………… Cu(s)→Cu2+(aq)+2e− E0=0.34V ClO−(aq)+H2O+2e−→Cl−(aq)+20H−(aq) E0=0.89V Cu(s)+ClO−(aq)+H2O→Cu2+(aq)+Cl−+20H− E0=+0.55V 計算されるように、亜鉛及び銅の両金属はそれぞれハイ
ポクロライト(ClO-)と自然に反応するが、亜鉛がより大
きな陽電位を持つので理論的には一層自然に反応する。
実際は、黄銅のような亜鉛と銅の合金が純亜鉛又は純銅
あるいはそれらの不均質混合物のいずれよりも溶解塩素
の除去により有効であることが見い出された。黄銅はそ
の判明した有効さに加えて、化学的な安全性の観点から
も好ましい金属である。このことは、黄銅は純粋のナト
リウム、カリウム、カルシウム又は亜鉛のような金属の
ように水性流体に対して激しい反応性を持たないために
水性媒体中では特にそうなのである。
黄銅が選択された金属である場合、黄銅を例えば塩酸溶
液で洗い、次いでその黄銅をすすぐと、黄銅はその表面
がその活性を妨害するかもしれない汚染物質、例えば鉄
填材や他の異物から清められることが判明した。但し、
大気あるいは原料流体、例えば水に暴露される黄銅表面
には炭酸塩及び/又は酸化物のコンプレツクスであると
思われる緑色がかつた錆が発生することが更に判つた。
その表面自体を物理的にこすり取つてその緑色を帯びた
錆を除くと、こすり取られた錆も優れた精製傾向を示
す。
塩素が添加され、かつ黄銅の床を通過させることによつ
て処理された水を定量分析すると、そのような処理は常
に水中の塩素量を減少させることが示された。下記に示
す実施例I及びIIはそれぞれ水を処理するのに用いた黄
銅の組成及び処理された水の組成についてそれぞれ処理
の前後に別々の実験室で行つた定量分析に関して説明す
るものである。以下の実施例Iに述べられるように、黄
銅の分析は、水を黄銅の床に通すと、酸化−還元過程が
起きていればあると期待される通りに黄銅組成に変化を
もたらすことを示した。実施例IIに示されるように、流
入水及び黄銅の床を通過した流出水についての独立の実
験室分析で流入水に含まれた塩素が実質的に取り除かれ
ることが確認された。
実施例I 黄銅が散逸するのを防ぐようにスクリーン間にトラツプ
を設けた、14×30メツシユの黄銅の3インチ×6イ
ンチの床を収容する円筒体に水を通した。黄銅の床を通
過させた水はミシガン州(Michigan)、コンスタンチン(C
onstantine)村の上水道に由来するもので、塩素処理は
されていないが、約10〜13ppmの溶解硝酸塩を含有
している。約2〜13ppmの塩素を流入水に導入して塩
素レベルの低下の程度を調べた。約51,000ガロンの水を
黄銅の床に通した後、黄銅床は高さが約1/2インチ下が
るのが観察された。床を構成する黄銅の新しい試料を、
約51,000ガロンの水を通過させた後の床から採取した黄
銅試料と同様に分析した。
これら試料の元素組成はベツクマン・スペクトラスパン
VIスペクトロメーター(Beckman Spectraspan VI Spectr
ometer)を用いてダイレクトリー・カツプルド・プラズ
マ−アトミツク・エミツシヨン・スペクトロスコピー(D
irectly Coupled Plasma-Atomic Emiss-ion Spectrosco
py)で定量した。プラズマ発光分析用の試料は、試料0.1
000gを濃硝酸/蒸留水の50/50混合物20mlに溶
解させることによつて調製した。溶液の総重量を次に蒸
留水の添加で100.00gにした。
元素組成は各元素について次の揮線から得た値の平均と
して求めた。銅:213.598nm、233.008nm;鉄:238.204n
m、259.940nm、371.994nm;亜鉛:213.856nm、206.200n
m、202.548nm;鉛:405.783nm、283.306nm、368.348n
m。結果は次の通りであつた。
すず及びアルミニウムについて発光の波長も調べたが、
これらの元素は1〜1000の試料希釈において検出す
ることができなかつた。
実施例II 流入水と、実施例1の黄銅床を約51,000ガロンの水を処
理するのに用いた後その黄銅床を通過した流出水につい
て2組の試料を分析のために独立の実験室に送つた。試
料セツトAはミシガン州、コンスタンチン村の上水道で
供給された未塩素処理水道水であり、試料セツトBは塩
素が加えられた水道水であつた。分析結果は次の通りで
ある。
以上の実施例は本発明の方法及びそれによつて生れる効
果を例証するために与えられるものであつて、本発明の
一般的な範囲を限定するものではない。実施例IIの試料
セツトBの結果によつて最もよく示されるように、本発
明の方法は溶解塩素のような望ましくない汚染物質を除
去するのに有効である。亜鉛カチオン及び銅カチオンの
ようなカチオンの濃度は酸化−還元過程が起きていると
して期待される通りに流出水中で増加した。更に、流入
水道水のpHは約6.9であるのに対し、黄銅の床を通過し
た流出水のpHは約7.2であることが観察された。
実施例IIの両試料セツトA及びBの結果が示す通り、こ
の処理法はまた溶解硝酸塩の水中レベルも下げた。流体
媒体がpH6.5又はそれ以下であるような少なくともわず
かに酸性であるとき、溶解硝酸塩の変化が促進され、そ
の濃度はこの処理法により有意に低下することが判明し
た。従つて、被処理流体が中性以上であり、かつ高速で
の溶解硝酸塩の変化が望まれる場合は、常用の酸供給装
置をその水処理法に組み込むことができる。一方、望ま
しくない成分が塩基性媒体中でより一層効果的に除去さ
れる場合は、常用の塩基供給装置による予備処理を用い
ることができる。色々なpH値を必要とする複数の元素又
は化合物を処理する場合、その被処理水は適当な常用の
酸又は塩基供給装置と直列に配置、介在させた黄銅のよ
うな金属の粒状物質の連続床に通すことができる。
汚帯物質の除去速度及び除去度は金属と流体との接触時
間に依存することも判明した。従つて、例えばより小さ
い金属メツシユを用いることによつて床の接触表面積を
増加させると、除去速度と除去度は向上する。一方、又
は同時に、流体の流速を遅くして接触時間をより長くす
ることもできる。更にまた、例えば流体に空気をバブリ
ングさせるとか、あるいは金属粒状物質の床を大気に露
出することによつて流体又は金属粒状物質に酸素を供給
すれば、処理作用を向上させることができることが見い
出された。
金属粒状物質のメツシユサイズはかなり変えることがで
き、しかも流体の処理の際に効果的であることが判明し
た。例えば、金属粒状物質の典形的なメツシユサイズは
アメリカ標準篩サイズに基づいて4〜400メツシユ
(4.76〜0.04mmの粒径に相当)の範囲である。
この範囲以上及び以下も用いることができるが、ほとん
どの適用には4〜30メツシユのサイズが通常好まし
い。金属粒状物質は他の形態、例えば粒状物質を接着し
て任意、所望の形状の多孔質体にすることによつて造つ
た凝集多孔質体の形で供給することもできることが分か
るだろう。このような凝集多孔質体を形成するのに適し
た方法に焼結法、及び処理されるべき流体と接触させる
ための、それら粒子の自由露出表面を全て、又は実質的
に全てもたらすバインダーを用いる方法がある。
直径6インチの円筒体に収容された14×30メツシユ
の黄銅の20インチの床が、家庭内のユーザーが使うフ
ルプレツシヤー(full pressure)の水の流速に合い、黄
銅の床を取り換えることなしに何年間も塩素処理された
流入水を効果的に処理できることが予定されるものであ
る。
本発明の方法は望ましくない成分を化学的に処理するこ
とに加えて、望ましくない懸濁固体を物理的に過する
利用の仕方もある。本発明のこの局面は、例えば塩素処
理による予備処理の結果として、あるいは本発明の方法
で用いられる金属粒子の床との反応の結果として水の中
に鉄が自然に存するようになつたその水から懸濁した鉄
を取り除くことに特に利用できる。水を塩素で予備処理
して溶解鉄を処理する場合、本発明の方法は生成した懸
濁した鉄を過するばかりでなく、水中の残留塩素をも
処理する。金属粒状物質の床を収容しているキヤニスタ
ーは周期的に逆流させて床に集められた過された物質
を全て除去し、床の詰りを取ることができる。しかし、
他の処理法、例えば逆浸透法及びイオン交換法における
と違つて、このような逆流は濃縮された望ましくない成
分をダンピング(dumping)させるようなことはない。
本発明の別の態様は精製法であつて、それによつて水は
黄銅のような金属粒状物質の床と逆浸透法又はイオン交
換法のような常用の処理法の両法に通される。これは、
逆浸透処理法においてしばしば用いられる酢酸セルロー
スのような半透膜は、イオン交換樹脂を架橋するのに往
々にして用いられるジビニルベンゼンがそうであるよう
に、溶解塩素による分解を往々にして受けがちであると
いうことのために特に有利である。その逆浸透膜又はイ
オン交換体の前に黄銅の床を利用すると、浸透膜又は樹
脂の寿命を実質的に延ばすことができる。本発明のもう
1つ別の態様は、水を黄銅のような金属粒状物質の床と
過材及び/又は過助剤、例えば砂の床の両者に通し
て望ましくない懸濁物質の過を向上させる精製法であ
る。
当業者は本発明の精神と範囲から外れない範囲で多くの
改変と変更をなし得ることは分かるだろう。従つて、本
発明は請求の範囲によつてのみ範囲が限定されるもので
ある。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素及び硝酸塩を含めて、望ましくない無
    機成分を含有する流体を処理して該流体中の望ましくな
    い該無機成分の濃度を低下させる方法であって、該無機
    成分は第一のレドックス能を有し、該方法は該成分を含
    有する該流体を金属粒子の床に通すことから成り、該金
    属粒子は銅と亜鉛を含んで成り、かつ該第一レドックス
    能に比較して、該流体が該金属粒子と接触しているとき
    望ましくない該成分と該金属粒子との間に、自然に生起
    する無機の酸化反応と還元反応の条件を確立させるその
    ような第二のレドックス能を有している前記流体処理
    法。
  2. 【請求項2】該金属粒子が該銅と該亜鉛との金属合金か
    ら成る請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】該銅対該亜鉛の該合金中の比の値が1/1
    より大きい請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】該合金が黄銅合金である請求の範囲第3項
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】該金属粒子が焼結されて多孔質体になって
    いる請求の範囲第1〜4項のいずれか1項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】該金属粒子が4.76〜0.04mmの粒径
    に相当する、アメリカ標準篩サイズに基づいて4メッシ
    ュ乃至400メッシュの範囲のメッシュサイズを有して
    いる請求の範囲第1〜4項のいずれか1項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】該メッシュサイズが4.76〜0.59mm
    の粒径に相当する、4メッシュ乃至30メッシュの範囲
    である請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】該金属粒子に酸素を供給する工程を更に含
    んでいる請求の範囲第1〜7項のいずれか1項に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】該酸素を曝気によって該金属粒子に供給す
    る請求の範囲第8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】該流体が水である請求の範囲第1〜9項
    のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】望ましくない該無機成分が次亜塩素酸又
    はその塩として存在する塩素から成る請求の範囲第10
    項に記載の方法。
  12. 【請求項12】望ましくない該無機成分が硝酸又はその
    塩として存在する硝酸塩から成る請求の範囲第10項又
    は第11項に記載の方法。
  13. 【請求項13】該流体を該金属粒子の床に通す前に該水
    のpHを所望のレベルに調整する工程を更に含んでいる請
    求の範囲第10〜12項のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】該処理済み流体を常用の活性炭処理法、
    イオン交換処理法及び逆浸透処理法より成る群から選択
    される常用処理法に通す工程を更に含んでいる請求の範
    囲第10〜13項のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】該処理済み流体を濾過材料に通す工程を
    更に含んでいる請求の範囲第10〜14項のいずれか1
    項に記載の方法。
  16. 【請求項16】該濾過材料が砂である請求の範囲第15
    項に記載の方法。
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