JPH0630863Y2 - 粗紡機におけるボビンレールの単独昇降装置 - Google Patents

粗紡機におけるボビンレールの単独昇降装置

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JPH0630863Y2
JPH0630863Y2 JP7781989U JP7781989U JPH0630863Y2 JP H0630863 Y2 JPH0630863 Y2 JP H0630863Y2 JP 7781989 U JP7781989 U JP 7781989U JP 7781989 U JP7781989 U JP 7781989U JP H0630863 Y2 JPH0630863 Y2 JP H0630863Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、粗紡機におけるボビンレールの単独昇降装
置に関する。
従来の技術 従来、ボビンホイールの回転と、フライヤの回転に速度
差をつけるために、ボトムコーンドラムからの速度増分
入力を差動歯車機構に入力している粗紡機では、ボトム
コーンドラムの回転を、さらにボビンレールの昇降切換
のためのベベルギヤと、ギヤ列を介してリフタシャフト
に伝達している。そして、このベベルギヤとリフタシャ
フト間のギヤ列に差動歯車機構を介在させ、この差動歯
車機構を介してボビンレール昇降用モータが噛み合わさ
れていた(特開昭60−9920号)。
前記によれば、ボビンレールの昇降の為にのみ、前記ボ
ビンレール昇降用モータが設置してあるので、それ以外
では使用されることが無く、大掛かりな差動歯車機構と
共に、ボビンレール昇降用モータの稼働率は高くなかっ
た。
また、コーンドラムに代えて、可変速モータをメインモ
ータの別に設け、この可変速モータの回転と、メインモ
ータの回転を合成してボビンシャフトに伝達させると共
に、この可変速モータは、ボビンレール昇降用の昇降切
換ギヤ装置を介してリフタラックに連繋したものがある
(特開昭63−264923号)。
考案が解決しようとする課題 前記特開昭63−264923号によれば、可変速モー
タを駆動すると、リフタラックを昇降させると共に、差
動歯車機構を回転させてボビンも回転させてしまう構造
なので、リフタラック、つまりボビンレールを単独で昇
降させるためには、やはり、前記のようにボビンレール
昇降用の専用モータを差動歯車機構を介して接続する必
要がある。
この考案の課題は、このような問題を解決することにあ
る。
課題を解決するための手段 前記課題の解決のために、この考案はドラフトパートを
駆動するメインモータの回転と、ボビン回転を独立して
変更可能な制御モータの回転を合成してボビンシャフト
に伝える差動歯車機構を備えると共に、前記制御モータ
は、ボビンレールを昇降駆動するように昇降切換ギヤ装
置を介してリフタラックに連繋してある粗紡機におい
て、前記制御モータから差動歯車機構に至る伝達系又
は、差動歯車機構からボビン回転軸に至る伝達系の途中
に、クラッチを介在させたことを特徴とする。
作用 前記によれば、例えば、粗糸ボビンの満管ドッフィング
の際に、クラッチの接続を絶って、制御モータのみを回
転させることにより、リフタラックのみを昇降させる。
実施例 第1図において、メインモータ1からベルト伝動機構2
を介してドライビングシャフト3が回転駆動され、この
ドライビングシャフト3からツイストチェンジギヤ4を
組み入れた歯車列5とベルト伝動機構6を介してドラフ
トパート7のフロントローラ8が回転駆動されるように
してある。また、ドライビングシャフト3からベルト伝
動機構9を介してトップシャフト10が駆動され、この
トップシャフト10と一体の駆動歯車11がフライヤ1
2上部の被動歯車13と噛合してフライヤ12を定速回
転駆動するようにしてある。
一方、ボビンレール20上に回動自在に支持されている
ボビンホイール21と噛合する歯車22を一体固定した
ボビンシャフト23は、自在継手24を介して連結軸2
5と連結されている。この連結軸25と一体の歯車26
は、差動歯車機構30の出力歯車31と噛み合ってい
る。差動歯車機構30の外歯車32は前記ドライビング
シャフト3端の歯車14と噛み合っている。差動歯車機
構30の入力軸33には、電磁クラッチ34の一方のク
ラッチ板が一体連結され、他方のクラッチ板は、後述の
制御装置100によりボビンホイール21の回転を独立
して制御するサーボモータ(ディジタル制御モータ)S
Mとの間で、ベルト伝動機構35を介して回転するよう
にしてある。従って、電磁クラッチ34を接続した状態
では、ドライビングシャフト3の定速回転と、サーボモ
ータSMの制御回転が差動歯車機構30で合成され、フ
ライヤ回転に対し、サーボモータSMの制御回転分だけ
高速でボビンホイール21を回転して粗糸Rをボビン1
5に巻取るようにしてある。
次に、ボビンレール20の昇降切換ギヤ装置40は、第
2図に示すように前記サーボモータSMにより回転され
る伝動軸41に連結される歯数の異なる2つの駆動歯車
42,43をギヤボックス44内に備えている。ギヤボ
ックス44内には、左右の支持軸45,46まわりに、
前記駆動歯車42、43と対向して夫々被動歯車47,
48が回動自在に支持されている。大径の駆動歯車42
はこれと対向する大径の被動歯車47と直接噛合され、
小径の駆動歯車43はこれと対向する小径の被動歯車4
8と中間歯車49を介して噛合され、これらの各歯車の
歯数は、2つの被動歯車47,48が同一回転数で互い
に逆方向に回るように設定してある。2つの被動歯車4
7,48の間には、前記支持軸45,46中心に軸方向
に摺動可能に支持された切換杆50に、回動自在かつ、
軸方向に一体固着した切換ホイール51が配置されてい
る。切換ホイール51と、前記2つの被動歯車47,4
8との軸方向対向面には、山状の噛み合い歯52が全周
に設けてあり、切換ホイール51が被動歯車47,48
の何れか一方の噛み合い歯52と噛み合うことで、切換
ホイール51の回転方向が正、逆転される。切換ホイー
ル51外周には歯巾の広い伝達ギヤ53が一体固着され
ている。この伝達ギヤ53からギヤ列54を介して軸5
5が回転され(第1図)、更にギヤ列56を介してリフ
タシャフト57のピニオン58を正逆転させて、ボビン
レール20に一体固着したリフタラック59を上下させ
るようにしてある。
次に前記切換杆50を軸方向に進退させる切換駆動装置
60について説明する。第3図に示すように、箱状のボ
デイ61両側に、対向して軸受ブッシュ62が固着され
ている。この軸受ブッシュ62には、後述の係止体65
と共に切換軸体63を構成する切換軸64が軸方向に摺
動自在に支持してある。切換軸64の一端(第3図左
側)は、ボデイ61より突出して、ボデイ61に固着し
た両ロッドの空圧シリンダ(付勢手段)66のピストン
ロッド67に連結してある。また、他端にはフランジ部
材68が一体に螺合されている。このフランジ部材68
は、前記切換杆50の一端を、軸方向に一体的に連結し
た別のフランジ部材69と一体連結してある。切換軸6
4の中央部には、両側に係止部65a,65bが形成さ
れた係止体65が一体螺合してある。この係止体65の
下側には、係合切換装置70が配置してある。この係合
切換装置70において、ボデイ61に固着したL状のブ
ラケット70A上部に、ピン71により係止レバー72
R,72Lが左右に向き合って揺動自在に支持してあ
る。係止レバー72R,72Lは全体としてL字状を成
し、前記係止部65a,65bと係脱可能な、鳥のくち
ばしのようなストッパ72a,72bを備えている。下
方に伸びるレバー部72cの中間に装着したピン間に、
引っ張りばね73を介在させている。この引っ張りばね
73の下方には、ブラケット70Aから前方(第4図左
方)へ回動自在な案内輪74が上下に所定間隔を持って
突設されている。この案内輪74間に切換作動杆75が
案内されている。切換作動杆75は第5図に示す平面形
状を成し、前側の突出部75aには、両側に係止レバー
72R,72Lを押圧可能な押ピン76a,76bがナ
ット77により軸方向調整自在に装着してある。また、
後側の突出部75bは、ボデイ61に装着した空圧シリ
ンダ78のピストンロッド79に一体連結してある。更
にボデイ61下面には前記ストッパ72a,72bが係
止体65の係止部65a,65bと係合した時の、レバ
ー部72c下端の側方位置に、ボビンレール昇降切換え
確認スイッチ80としての近接スイッチが装着してあ
る。前記シリンダ66,78は夫々切換弁81,82を
介して圧空源に接続されている。従って、第3図、第2
図の状態でボビンレール20が下降しているとすると、
これを上昇に切換える時には、シリンダ66の前側(右
側)のシリンダ室へ圧空を蓄圧しておき、後述の制御装
置100からの切換指令で係止レバー72Lと係止部6
5bとの係合を外し、蓄圧した空気のバネ性を利用して
切換軸64を左行して切換杆50を介して切換ホイール
51を左側の被動歯車47と噛み合わせ、その逆の場合
(この時、切換駆動装置60はストッパ72aが係止部
65aと係止し、昇降切換ギヤ装置40は、切換ホイー
ル51が左側の被動歯車47と噛み合っている)には、
シリンダ66の後側(左側)のシリンダ室へ圧空を蓄圧
して右方へ付勢し、ストッパ72aと係止部65aとの
係止を外すようにしてある。この実施例では、昇降切換
ギヤ装置40と切換駆動装置60により、ボビンレール
20の昇降切換手段(ボビン形成装置)が構成されい
る。なお、83,84は空圧シリンダ66のシリンダ室
に圧空が蓄圧されたことを確認する圧力センサである。
次に、この粗紡機の制御について述べる。この発明の特
徴である位置制御のために、フロントローラ8と一体の
フロントローラ軸8aにパルスエンコーダPG1が連結
してある。このエンコーダPG1はフロントローラ8の
回転角に比例して、パルスを出力するもので、フロント
ローラ回転角の検出を行う検出手段である。また、昇降
切換ギヤ装置40からリフタラック59に至る、ボビン
レール20の昇降の為に正、逆転する駆動機構のリフタ
シャフト57端にはリフタシャフト57の回転角を検出
するアブソリュートタイプのパルスエンコーダPG3が
設けてあり、このエンコーダPG3の検出値はボビンレ
ール20の上下方向の位置に対応する。また、フロント
ローラ8とフライヤトップ間には、粗糸Rの張力を検出
する非接触式の粗糸張力検知装置RTが配設されてい
る。この粗糸張力検知装置RTは、例えば特許第147
2674号に開示のように、粗糸の位置を多数の光電セ
ンサで読み取るようにしたものである。
制御装置100は周知のマイクロコンピュータ101を
中心に構成されている。マイクロコンピュータ101は
中央演算処理装置CPU102,第7図に示すプログラ
ムを記憶した読み出し専用メモリROM103,及び各
種データや演算結果を記憶する書替自在メモリRAM1
04から成り、CPU102は、入出力インターフェー
スI/O105との間で、データ、指令をやりとりする
ようにしてある。I/O105には、ボビン巻径の演算
に要するデータ(始巻時のボビン径d、粗糸一層の厚
さ(一定増分)Δd、粗糸張力検知装置での演算に要す
る係数など)、及び、ボビン巻径形状を示すデータ(第
8図における上肩部B1,下肩部B2の角度θ
θ)、分周器109に始巻時に設定する分周比kpの
初期値及び紡出条件(番手、撚り数、繊維の種類など)
を入力する入力手段(キーボード)106が接続される
と共に、前記粗糸張力検知装置RTからの粗糸張力信
号、エンコーダPG3からのボビンレール位置に対応す
る検出値及び、シーケンサ108を介してボビンレール
昇降切換確認スイッチ80からの切換確認信号が入力さ
れるようにしてある。また、入力したデータの内容など
を表示する表示手段(ディスプレイ)107が接続され
ると共に、シーケンサ108を介して切換駆動装置60
のシリンダ78を駆動する切換指令が出力されるように
してある。
制御装置100内には分周比kpが設定される分周器1
09が設けてあり、CPU102と接続してある。この
分周比kpは、ボビン巻径Dの増加に対して適正な巻取
が行われるための、フロントローラ8の回転角に対する
ボビン回転角の回転角度比に対応しており、フロントロ
ーラ8のパルスエンコーダPG1からのパルス列に分周
比kp(0.9999以下、ボビン巻径Dにより変更さ
れる)を乗じた出力パルス列がゲート回路110を介し
てサーボモータ駆動用のサーボアンプ111へ入力され
るようにしてある。
ゲート回路110は、通常運転時はパルスエンコーダP
G1の回転方向に対応して正、逆転パルスを出力するも
ので、パルスエンコーダPG1からの入力のない時に、
サーボモータSMを駆動したい場合、例えば、粗糸ボビ
ンが満管となって満管停止後、ドッフィングのためにボ
ビンレール20のみを降下させる時などは、シーケンサ
108からの指令で、内蔵のパルス発生器からのパルス
によりサーボモータSMを駆動するものである。
サーボモータSMには、その回転軸の回転角を検出する
パルスエンコーダPG2が接続され、パルスエンコーダ
PG2からサーボアンプ111間にフィードバックパル
スが送られる位置ループフィードバック制御系112が
構成されている。
上記分周比kpは、ボビン巻径Dの関数となることが、
以下の計算から判っている。つまり、 θr:フロントローラ回転角(rad) qr:エンコーダPG1の1回転当りのパルス数 (一定値) θs:フロントローラ回転角θrに対する、サーボモー
タ回転角(rad) qs:エンコーダPG2の1回転当りのパルス数 (一定値) として、フロントローラ8の回転により出力されるパル
ス数と、前記分周比kpとの積が、サーボモータSMの
回転により出力されるフィードバックパルス数に等しい
関係から、 kp=(θs/θr)×(qs/qr)… 一方、 θF:フロントローラ回転角θrに対する、フライヤ回
転角(rad) r:フロントローラ半径(機台によって一定値) θB:フロントローラ回転角θrに対する、ボビン回転
角(rad) とすると、紡出長さと巻取の関係から、 (θB−θF)×D/2=θr×r… また、前記差動歯車機構40によって、 θB=θF+A×θs… の関係を満たすように、定数Aを設定し、 、より θr×r/(D/2)=A×θs… 、より kp=r×(qs/qr)/(A×D/2) =f(D)… となる。
また、フロントローラ回転角θrとボビンレール20の
移動量lとの関係は、 S:粗糸1巻の巾(リフタチェンジホイール16で変更
される定数) とすれば、 l=θr×r×S/(2×π×D/2)… 、より l=A×S×θs/(2×π)=f(θs)… となり、サーボモータSMの回転角θsの関数となるこ
とが判る。
次に前記ROM103内に書き込まれるボビン回転及び
ボビンレール20の昇降切換の制御プログラムについて
第7図のフローチャートに基づいて説明する。フローチ
ャートの各ステップにより夫々機能手段が実現される。
即ち、ステップ1は次回のボビンレール昇降切換位置を
演算する手段で(第8図参照)、次式 粗糸巻の下肩部B2を形成するための、ボビンレール2
0の上切換位置l =L−(D−d)/(2×tanθ)… 粗糸巻の上肩部B1を形成するための、ボビンレール2
0の下切換位置l =(D−d)/(2×tanθ)… (ボビンレール20の原点は、粗糸巻の最上端と対応し
ている) により上下の昇降切換位置l、lを算出し、それら
の値に対応するリフタシャフト57の回転角を演算す
る。通常粗糸Rは空ボビンの上下中間部から巻始められ
るので、粗糸Rが一旦最下点まで降下し、切り換えられ
て粗糸巻の最上端まで移動するようにボビンレール20
が制御され、その後、上記式、に従うようにしてあ
る。
ステップ2は粗糸張力検知信号の読込手段で、上下肩部
B1,B2を除いた胴巻部B3を巻取っている上昇、又
は下降の1ストロークの間に数回読み込むようになって
いる。ステップ3はその読取点が最終かどうかの判別手
段、ステップ4は張力信号による、粗糸一層厚さの補正
値演算手段で、粗糸張力を元に、粗糸の一層厚さ(一定
増分Δd)に対する補正値(正、負の値をとる)εを演
算するもので、予め設定しておいた張力目標値と検出さ
れた検出値との偏差に一定の係数を乗じて算出される。
次にステップ5は、次回のボビン巻径Dの演算手段で、
次式、 D(次回のボビン巻径)=D(今回のボビン巻径)+2
×(Δd−ε)… によって算出される。ステップ6はステップ5で算出さ
れた次回のボビン巻径Dを前述の式に代入して次回ボ
ビン巻径Dに対するパルス分周比kpを演算する。ステ
ップ7はエンコーダPG3からの検出値と、前記ステッ
プ1で算出されたボビンレール20の上下切換位置
、lに対応する演算値とを比較する比較手段、ス
テップ8は、ステップ7で上、または下切換位置l
となったとき、昇降切換指令をシーケンサ108へ
出力する出力手段、ステップ9は切換駆動装置60のボ
ビンレール昇降切換確認スイッチ80からの切換確認信
号があったかどうかの判別手段、ステップ10は分周器
109へステップ6で演算したパルス分周比kpを出力
し更新するパルス分周比更新手段である。これらの機能
手段のうち、次回のパルス分周比演算手段(ステップ
6)、パルス分周比更新手段(ステップ10)は、前記
した分周器109、ゲート回路110、サーボアンプ1
11、位置ループフィードバック系112と共に、ディ
ジタル制御手段120を構成する。
次に作用を説明する。ボビンレール20がその上切換位
置lから下切換位置lへ下降する1ストロークの間
(粗糸Rはボビン15に下肩部B2から上肩部B1へ向
けて巻取られる。)で説明する。この時点では既に分周
器109には新しく巻かれていくボビン巻径Dに対応し
て演算されたパルス分周比kpがCPU102から設定
されており、フロントローラ8のある回転角に対応する
パルスに分周比kpを乗じた出力パルスがゲート回路1
10を介してサーボアンプ111へ入力される。サーボ
アンプ111はこの入力パルスに追従するようにサーボ
モータSMを所定角度回転させ、このサーボモータSM
の回転で、差動歯車機構30の入力軸33が回転され、
メインモータ1の一定回転と合成されてボビンホイール
21をボビン巻径Dに応じて、フロントローラ回転角θ
rに対応した適正な回転角だけ回転させ、前記回転角θ
rだけ回転したフロントローラ8から紡出された粗糸R
を適正に巻き取る。このとき、フロントローラ8に接続
したエンコーダPG1の出力パルスでサーボモータSM
を回転制御するようにしてあるので、応答が極めて速
い。ボビンレール20は上切換位置lから下降して粗
糸Rをボビンまわりに下から上へ巻き取ってゆくが、第
7図に示すようにボビンレール20の下降開始時に、ス
テップ1で次回の昇降切換位置(この場合、下切換位置
)を演算し、これに対応したリフタシャフト57の
回転角を演算して、RAM104に記憶しておく。そし
て、ステップ2,3によって、粗糸張力検知装置RTか
らフロントローラ8とフライヤトップ間に渡る粗糸Rの
張力を読み込む。そして、ステップ4でこの張力信号に
よって、一層厚さ(一定増分)Δdに対する補正値εを
演算する。次いで、このステップ4で算出した補正値
ε、現在巻いているボビン巻径D、及び一定増分Δdと
から、次回(下切換位置lでボビンレール20の昇降
を上昇に切り換えた後)のボビン巻径Dを式で演算、
予測する。次いでステップ6で、この次回のボビン巻径
Dを基に次回のパルス分周比kpを演算し、RAM10
4へ記憶しておく。ステップ6が実行された後、ステッ
プ7で入力されてくるエンコーダPG3からボビンレー
ル20の上下位置に対応する検出値が、ステップ1で記
憶した下切換位置lに対応する演算値と一致すると、
直ちに切換指令が出力される(ステップ7,8)。ボビ
ンレール20の下降時、昇降切換ギヤ装置40は第2図
の状態、切換駆動装置60は第3図の状態であるので、
前記切換信号が出力される前に、シリンダ66の前側シ
リンダ室に圧空を供給し、蓄圧して切換方向(第3図左
方)に付勢しておく。そして、前記切換信号によりシー
ケンサ108を介して切換弁82がピストンロッド79
を左行させる方向に切り換える。すると、切換作動杆7
5が左行し、押ピン76bが係止レバー72Lと当接し
て、ストッパ72bと係止部65bの係合を外す。する
と、蓄圧されていた圧空が、あたかもバネのように作用
してピストンロッド67を瞬時に左行させて切換杆50
を介して第2図の状態の切換ホイール51を左側の被動
歯車47と噛みあわせて出力軸55の回転方向を切り換
え、ボビンレール20を上昇させる。係止レバー72L
が外れて切換軸64が左行すると、係止レバー72Rの
ストッパ72aがばね73の力で時計方向に回動して係
止部65aと係合する。このようにストッパ72a(7
2b)が対応した係止部65a(65b)と係合した状
態では、切換軸64が軸方向に移動できないので、停電
等でシリンダ66への圧空の供給がなくなる事故があっ
ても、切換ホイール51が、それまで噛み合っていた被
動歯車47(48)から離れることは無く、ボビンレー
ル20が落下してしまうことは無い。
右側の係止レバー72Rがこのように係止段部65aと
係合すると、右側の昇降切換確認スイッチ(近接スイッ
チ)80がそれを確認し、確認信号をシーケンサ108
を介してI/O105へ送る。これを受けたCPU10
2はステップ9を経てステップ10で分周器109のパ
ルス分周比kpをステップ6で演算したものと更新す
る。
以下、ステップ1から10までを繰返し、粗糸を巻き取
るが、上、下切換位置l、lの何れか一つが昇降切
換毎に前述の式に従って演算されるので、ボビン巻径D
の増大に従ってボビンレール20の昇降ストロークが順
次短くされる。その結果、上、下肩部B1,B2が入力
データ通りに形成される。ボビン形状の変更は、入力装
置106から入力データをインプットするだけでよいの
で、手間がかからない。
こうして粗糸Rが巻き取られ、満管になると満管停止指
令がシーケンサ108より出力され、メインモータ1、
サーボモータSM共に停止される。次いで、ドッフィン
グの為にまず、シーケンサ108からクラッチ34に対
してクラッチ切り指令が出力され、クラッチ34が切ら
れると共に、昇降切換ギヤ装置40の切換ホイール51
が、サーボモータSMの正転でボビンレール20が上昇
する側の被動歯車47に噛み合っているときには(これ
はボビンレール20の昇降切換確認スイッチ80からの
信号で判別する)、切換駆動装置60によって切換ホイ
ール51を被動歯車48と噛み合わせる。この状態でシ
ーケンサ108からゲート回路110へサーボモータS
Mの正転指令を出す。ゲート回路110は、内部のパル
ス発生器から正転パルス列をサーボアンプ111へ入力
する。サーボモータSMは、このパルスに追従するよう
に正転し、ボビンレール20を所定のドッフイング位置
まで下降させ、図示しないドッフィング装置でドッフィ
ングを行い、新たに空ボビンを供給する。そして、切換
ホイール51をボビンレール20の上昇側の被動歯車4
7に噛み合わせた後、サーボモータSMを正転してボビ
ンレール20を所定の巻き始め位置へ上昇させ、その
後、メインモータ1を起動して再び巻取を行う。
尚、このクラッチは差動歯車機構からボビンシャフトに
至る伝達系の途中、例えば連結軸25の途中に介在して
あってもよい。また、この実施例では、ディジタル制御
のモータを使用したもので説明したが、アナログ制御の
モータであってもよい。
考案の効果 以上のようにこの考案の粗紡機におけるボビンレールの
単独昇降装置によれば、ドラフトパートを駆動するメイ
ンモータの回転と、ボビン回転を独立して変更可能な制
御モータの回転を合成してボビンシャフトに伝える差動
歯車機構を備えると共に、前記制御モータは、ボビンレ
ールを昇降駆動するように昇降切換ギヤ装置を介してリ
フタラックに連繋してある粗紡機において、前記制御モ
ータから差動歯車機構に至る伝達系又は、差動歯車機構
からボビンシャフトに至る伝達系の途中に、クラッチを
介在させたので、例えば満粗糸ボビンの玉揚げの際、ク
ラッチの接続を絶って、制御モータを駆動することで、
ボビンレールのみを昇降させることができ、ボビンレー
ルの昇降専用のモータを廃止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は駆動機構の概略斜視図、第2図は昇降切換ギヤ
装置の断面図、第3図は切換駆動装置の側面図、第4図
は第3図のIV−IV断面図、第5図は切換作動杆の平面
図、第6図は制御装置を示す図、第7図は制御プログラ
ムを示すフローチャート、第8図は粗糸ボビンを示す図
である。 1……メインモータ、7……ドラフトパート、8……フ
ロントローラ、15……ボビン、23……ボビンシャフ
ト、34……電磁クラッチ、40……昇降切換ギヤ装
置、59……リフタラック、60……切換駆動装置、1
00……制御装置、SM……サーボモータ(ディジタル
制御モータ)、PG1……エンコーダ(フロントローラ
回転角検出装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 橋本 秀樹 愛知県春日井市石尾台1―2 タウン石尾 台130―1 (72)考案者 大森 誠 愛知県津島市南本町6―24 (72)考案者 佐々木 賢次 愛知県小牧市藤島町梵天82番地 審査官 杉野 裕幸 (56)参考文献 特開 昭51−102128(JP,A) 実開 昭62−132183(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラフトパートを駆動するメインモータの
    回転と、ボビン回転を独立して変更可能な制御モータの
    回転を合成してボビンシャフトに伝える差動歯車機構を
    備えると共に、前記制御モータは、ボビンレールを昇降
    駆動するように昇降切換ギヤ装置を介してリフタラック
    に連繋してある粗紡機において、前記制御モータから差
    動歯車機構に至る伝達系又は、差動歯車機構からボビン
    シャフトに至る伝達系の途中に、クラッチを介在させた
    ことを特徴とする粗紡機におけるボビンレールの単独昇
    降装置。
JP7781989U 1989-06-30 1989-06-30 粗紡機におけるボビンレールの単独昇降装置 Expired - Lifetime JPH0630863Y2 (ja)

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