JPH06309676A - 光ピックアップ支持装置 - Google Patents

光ピックアップ支持装置

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JPH06309676A
JPH06309676A JP5094226A JP9422693A JPH06309676A JP H06309676 A JPH06309676 A JP H06309676A JP 5094226 A JP5094226 A JP 5094226A JP 9422693 A JP9422693 A JP 9422693A JP H06309676 A JPH06309676 A JP H06309676A
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JP
Japan
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optical pickup
spring constant
natural vibration
vibration frequency
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JP5094226A
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Ichiro Ikari
一郎 碇
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成によって光ピックアップの固有振動
周波数を所望の帯域内に規制可能なリンク機構を備えた
光ピックアップ支持装置を提供する。 【構成】第1のリンク機構17は、全体がポリエステル
エラストマー等の合成樹脂で一体成形され、固定部材2
7と、一端が固定部材に連結された第1及び第2の回動
リンク29,31と、一端が第1の回動リンクの他端に
連結され且つ中央付近が第2の回動リンクの他端に連結
された揺動リンク33と、この揺動リンクとキャリッジ
とを連結する連結部材35とを備える。第2の回動リン
クの片側面及び揺動リンクの片側面には、夫々、ポリエ
ステルエラストマーより弾性率が大きなポリカーボネー
ト製の第1及び第2の補強部材55,57が二色成形法
によって一体固着されている。第1の補強部材は、その
全長に亘り有効断面積が略一定化され、第2の補強部材
は、その中央付近が厚くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体に対して
情報を光学的に記録又は再生する情報記録再生装置に適
用された光ピックアップ支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の情報記録再生装置には、円盤状の
情報記録媒体(以下、ディスクと称する)に対して光学
的に情報を記録又は再生させる光ピックアップが設けら
れており、かかる光ピックアップは、所定の支持装置に
よって支持された状態でディスクの略半径方向に移動可
能に構成されている。近年、情報の記録又は再生時にお
いて、略半径方向に移動する光ピックアップを支持する
ための種々の支持装置が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、特願平5−3
9758号明細書に開示された情報記録再生装置は、図
5に示すように、基台(図示しない)に固定されたスピ
ンドルモータ1によって回転可能に支持されたターンテ
ーブル3上に載置されたディスク5は、このディスク5
の略半径方向に往復移動可能に構成された光ピックアッ
プ7を備えている。
【0004】光ピックアップ7は、ディスク5の略半径
方向に移動可能に構成されたキャリッジ9上に搭載さ
れ、ディスク5に対面する位置に配置されている。キャ
リッジ9の両側部には、アクセス駆動用コイル11が係
合されており、これらコイル11の中空部(図示しな
い)には、夫々、ディスク5の略半径方向に延出し且つ
基台に固定されたセンターヨーク(図示しない)が遊嵌
されている。
【0005】これらセンターヨークには、夫々のセンタ
ーヨークに並列したバックヨーク13が取り付けられて
おり、これらバックヨーク13には、夫々、センターヨ
ークに沿って移動するアクセス駆動用コイル11に対面
するように、永久磁石(図示しない)が固定されてい
る。
【0006】即ち、アクセス駆動用コイル11、センタ
ーヨーク、永久磁石及びバックヨーク13によって構成
される磁気回路によって、アクセス駆動用コイル11の
一辺に所定の磁束が作用するように構成されている。
【0007】このため、アクセス駆動用コイル11に電
流が流された場合、これらコイル11にはフレミングの
法則に従った駆動力が作用する。このとき、キャリッジ
9が、センターヨークに沿って移動することによって、
光ピックアップ7は、ディスク5の略半径方向に往復移
動することになる。
【0008】なお、ディスク5への情報の記録又は再生
は、光ピックアップ7に内蔵された光学系(図示しな
い)から出射された記録用レーザー光又は再生用レーザ
ー光を対物レンズ15を介してディスク5に照射させる
ことにより行われる。
【0009】このような装置に適用された支持装置は、
キャリッジ9の両外側に設けられた第1ないし第4のリ
ンク機構17〜23を備えており、これら第1ないし第
4のリンク機構17〜23によって、光ピックアップ7
は、キャリッジ9を介して略半径方向に沿って直線的に
往復移動可能に支持されている。
【0010】第1のリンク機構17は、全体が例えばポ
リエステルエラストマー等の合成樹脂で一体成形されて
おり、基台にねじ25によって固定された固定部材27
と、一端が固定部材27に連結された第1及び第2の回
動リンク29,31と、一端が第1の回動リンク29の
他端に連結され且つ中央付近が第2の回動リンク31の
他端に連結された揺動リンク33と、この揺動リンク3
3の他端とキャリッジ9とを連結する連結部材35とを
備えている。
【0011】第1及び第2の回動リンク29.31の各
一端と固定部材27との連結部には、夫々、薄肉状ヒン
ジ部29a,31aが形成されており、また、第1及び
第2の回動リンク29,31の各他端と揺動リンク33
との連結部には、夫々、薄肉状ヒンジ部29b,31b
が形成されている。更に、揺動リンク33とキャリッジ
9との連結部には、薄肉状ヒンジ部33aが形成されて
いる。
【0012】なお、第2の回動リンク31は、第1の回
動リンク29よりも長さが大となっている。また、第2
ないし第4のリンク機構19〜23も同様の構成を有す
るため、同一符号を付してその説明は省略する。
【0013】しかしながら、光ピックアップ7を搭載し
たキャリッジ9は、弾性部材である第1ないし第4のリ
ンク機構17〜23で支持されているため、質量−ばね
係の振動系を構成し、Fo(フォーカス)方向、Tr
(トラッキング)方向、Tan(タンジェンシャル、接
線)方向の夫々の方向に固有振動を発生する。
【0014】光ピックアップ7は、これら固有振動周波
数で容易に共振を発生し、装置の性能を劣化させると共
に最悪の場合には情報の記録及び再生ができなくなると
いう弊害を生じる。
【0015】以下、光ピックアップ7の各方向の固有振
動周波数の制限について説明する。情報記録再生装置か
ら光ピックアップ7の対物レンズ15までの振動系モデ
ルは、図6に示すような3自由度系によって表すことが
できる。
【0016】m1 は、スピンドルモータ1等が載置され
たベース37全体の質量であり、装置の枠体39を介し
て伝達された外部振動(Y)を遮断するように、ベース
37は、ばね定数 (K1)、減衰係数 (C1)を有するイン
シュレータ41を介して装置の枠体39から所定量だけ
浮かせた状態で支持されている。
【0017】また、m2 は、キャリッジ9等を含む光ピ
ックアップ7全体の質量であり、ばね定数 (K2)、減衰
係数 (C2)を有するリンク機構17〜23を介して質量
(m1)のベース37に対して支持された状態にある。
【0018】また、m3 は、対物レンズ15を含んだ対
物レンズアクチュエータ43の質量であり、ばね定数
(K3)、減衰係数 (C3)を有するアクチュエータ支持ば
ね45を介して質量 (m2)の光ピックアップ7に対して
支持された状態にある。
【0019】なお、“F1 及びF2 ”は、夫々、質量
(m2)及び質量 (m3)に作用する力を示し、また、“x1
ないしx3 ”は、夫々、質量 (m1)ないし質量 (m3)
の変位を示す。
【0020】この振動系モデルをコンピュータで解析す
るにあたり、各変数は、下表1に示された固有振動周波
数及び共振ピーク量に設定する。光ピックアップ7の周
波数、即ち、ばね定数 (K2)、減衰係数 (C2)がパラメ
ータである。
【0021】
【表1】
【0022】図7ないし図11に示すように、コンピュ
ータ解析では、対物レンズアクチュエータ43の変位
(x3)と、ベース37の変位 (x1)との相対変位“x3
−x1”に着目し、周波数応答を求める。なお、図7な
いし図11は、夫々、両対数関数グラフであって、実線
(A)は、光ピックアップの固有振動周波数が500H
z、2点鎖線(B)は200Hz、1点鎖線(C)は1
00Hz、点線(D)は50Hzの場合における夫々の
相対変位“x3 −x1 ”の周波数応答線図を示す。 1)Fo方向において、外部振動(Y)が作用する場
合、図7に示すように、対物レンズアクチュエータ43
(図6参照)の固有振動周波数(30Hz)の影響が大
きく、光ピックアップ7(図6参照)の夫々の固有振動
周波数相互の差異は小さい。しかし、固有振動周波数が
50Hz(点線D)の場合には、低周波数領域における
相対変位が大きくなる。
【0023】対物レンズアクチュエータ43に駆動力が
作用し、その力の反作用が光ピックアップ7に作用する
場合、図8に示すように、固有振動周波数が50Hz
(点線D)の場合以外は、全く同一の応答特性を奏す
る。従って、Fo方向の光ピックアップ7の固有振動周
波数は、100Hz程度より高ければ装置性能に影響を
及ぼさない。 2)Tr方向において、外部振動(Y)が作用する場
合、図9に示すように、光ピックアップ7(図6参照)
の固有振動周波数が低くなるにつれて、低周波数領域に
おいて相対変位が増大する。しかしながら、かかる相対
変位は、光ピックアップ7に対するアクセス制御と、対
物レンズアクチュエータ43(図6参照)に対するトラ
ッキング制御によって吸収制御することが可能であるた
め何ら問題とならない。
【0024】対物レンズアクチュエータ43が駆動され
る場合、図10に示すように、ピーク付近の形状が異な
るが、固有振動周波数が低い場合でも相対変位が大きく
なることはない。
【0025】一方、光ピックアップ7は、弾性支持され
ているため、アクセス駆動コイルに電流を流さなけれ
ば、中立位置に位置付けられる。このため、任意のトラ
ックをアクセスしてその位置に光ピックアップ7を保持
するためには、電流を流し続けなければならない。
【0026】この場合の電流値は、Tr方向の固有振動
周波数の2乗に比例する。消費電力は、電流値の2乗に
比例する関係上、結果として、固有振動周波数の4乗に
比例することになる。
【0027】装置としては、冷却容量の関係から、消費
電力を極力小さくするという要求が強い。従って、Tr
方向の固有振動周波数は十分に低くできれば数Hz以下
にしなければならない。 3)Tan方向において、外部振動(Y)が作用する場
合、図11に示すように、固有振動周波数が低くなると
相対速度が大きくなることが分かる。なお、図中の直線
E及びFは、光ピックアップ7の固有振動周波数が50
0Hz(実線A)及び50Hz(点線D)の場合におけ
る最大の相対速度を示す等速度線である。
【0028】この場合、対物レンズ15(図5参照)
は、Tan方向に位置制御されず、且つ、スピンドルモ
ータ1(図5参照)の回転数は一定に保持された状態に
ある。このため、かかる相対速度は何ら補正されず、結
果、ディスク5(図5参照)上において光スポットとト
ラックとの間の速度変動として表れる。光スポットとト
ラックとの間の速度変動は、情報の記録及び再生の特性
に影響を及ぼし、特に変動が大きい場合には、記録及び
再生を正確に行うことが困難になってしまう。従って、
Tan方向の固有振動周波数は十分に高くしなければな
らない。特に、500Hz程度以上が望ましい。
【0029】このように、光ピックアップ7を弾性を有
するリンク機構17〜23(図5及び図6参照)によっ
て支持する場合には、各方向の固有振動周波数の関係を Tr方向固有振動周波数<Fo方向固有振動周波数<T
an方向固有振動周波数 と規定する必要がある。
【0030】即ち、光ピックアップ7の質量 (m2)は、
各方向ともに同じであるため、リンク機構17〜23の
各方向のばね定数 (K2)を Tr方向ばね定数<Fo方向ばね定数<Tan方向ばね
定数 と規定すればよい。
【0031】上述したように、第1ないし第4のリンク
機構17〜23は、各ヒンジ部(29a,29b,31
a,31b,33a)の屈曲性を柔軟にするために、ポ
リエステルエラストマー等の合成樹脂で一体成形されて
いる(図5参照)。
【0032】このようなリンク機構に対してFEM(有
限要素法)解析を施した結果、揺動リンク33(図5参
照)の曲げ剛性と、第2の回動リンク31(図5参照)
の曲げ剛性及び伸縮剛性とが弱いために、リンク機構1
7〜23のTan方向のばね定数が小さくなってしまう
ことが判明した。このとき、第1の回動リンク29(図
5参照)の剛性による影響は小さくなることも判明し
た。
【0033】また、屈曲時に生じる歪みを許容値以下に
維持するために、5か所のヒンジ部(29a,29b,
31a,31b,33a)のうち、その長さが伸長する
3か所のヒンジ部(29a,29b,31a)の剛性が
弱いために、Fo方向及びTan方向のばね定数が小さ
くなってしまうことが判明した。
【0034】これら剛性の弱さは、各リンクの長さを短
くしたり断面積を増加させる等、形状的な改良では十分
に向上させることができないことも判明した。本発明
は、このような弊害を解決するためになされ、その目的
は、簡単な構成によって光ピックアップの固有振動周波
数を所望の帯域内に規制可能なリンク機構を備えた光ピ
ックアップ支持装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、記録媒体に対して所定の情報を光
学的に記録可能且つ前記記録媒体に記録された情報を光
学的に再生可能に構成された光ピックアップ又はこの光
ピックアップの一部を支持しつつ、前記光ピックアップ
を前記記録媒体に対して所定の方向に移動可能に構成さ
れた少なくとも一対のリンク機構を有する光ピックアッ
プ支持装置において、前記光ピックアップの固有振動周
波数を所望の帯域内に規制させるように、前記リンク機
構に弾性率補強手段を設けることによって、前記リンク
機構の各方向成分におけるばね定数を Tr方向ばね定数<Fo方向ばね定数<Tan方向ばね
定数 の関係に規定した。
【0036】
【作用】リンク機構の各方向成分におけるばね定数を、 Tr方向ばね定数<Fo方向ばね定数<Tan方向ばね
定数 の関係に規定することによって、 Tr方向固有振動周波数<Fo方向固有振動周波数<T
an方向固有振動周波数 にできる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る光ピック
アップ支持装置について、図1及び図2を参照して説明
する。なお、本実施例の説明に際し、図5に示された装
置と同一の構成には、同一符号を付して、その詳細な説
明は省略する。
【0038】図1には、本実施例の光ピックアップ支持
装置が適用された情報記録再生装置の一部の構成が拡大
して示されている。図1に示すように、光ピックアップ
7は、ディスク(図5参照)の略半径方向に移動可能に
構成されたキャリッジ9上に搭載され、ディスクに対面
する位置に配置されている。
【0039】キャリッジ9の両側部には、アクセス駆動
用コイル11が係合されており、これらコイル11の中
空部11aには、夫々、ディスクの略半径方向に延出し
且つ基台47に固定されたセンターヨーク49が遊嵌さ
れている。
【0040】これらセンターヨーク49には、夫々のセ
ンターヨーク49に並列したバックヨーク13が取り付
けられており、これらバックヨーク13には、夫々、セ
ンターヨーク49に沿って移動するアクセス駆動用コイ
ル11に対面するように、永久磁石51が固定されてい
る。
【0041】このような状態でバックヨーク13は、ね
じ53によってセンターヨーク49に締結されている。
即ち、アクセス駆動用コイル11、センターヨーク4
9、永久磁石51及びバックヨーク13によって構成さ
れる磁気回路によって、アクセス駆動用コイル11の一
辺に所定の磁束が作用するように構成されている。
【0042】このため、アクセス駆動用コイル11に電
流が流された場合、これらコイル11にはフレミングの
法則に従った駆動力が作用する。このとき、キャリッジ
9が、センターヨーク49に沿って移動することによっ
て、光ピックアップ7は、ディスクの略半径方向に往復
移動することになる。
【0043】なお、ディスクへの情報の記録又は再生
は、光ピックアップ7に内蔵された光学系(図示しな
い)から出射された記録用レーザー光又は再生用レーザ
ー光を対物レンズ15を介してディスクに照射させるこ
とにより行われる。
【0044】このような装置に適用された本実施例の光
ピックアップ支持装置は、キャリッジ9の両外側に設け
られた第1ないし第4のリンク機構17〜23を備えて
おり、これら第1ないし第4のリンク機構17〜23に
よって、キャリッジ9は、略半径方向に沿って直線的に
往復移動可能に支持されている。
【0045】第1ないし第4のリンク機構17〜23
は、夫々、同一の構成を有するため、第1のリンク機構
17についてのみ説明を加え、他のリンク機構について
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】図1及び図2に示すように、第1のリンク
機構17は、全体が例えばポリエステルエラストマー等
の合成樹脂で一体成形されており、基台47に対してね
じ25によって締結可能に構成された固定部材27と、
一端が固定部材27に連結された第1及び第2の回動リ
ンク29,31と、一端が第1の回動リンク29の他端
に連結され且つ中央付近が第2の回動リンク31の他端
に連結された揺動リンク33と、この揺動リンク33の
他端とキャリッジ9とを連結する連結部材35とを備え
ている。
【0047】第1及び第2の回動リンク29.31の各
一端と固定部材27との連結部には、夫々、薄肉状ヒン
ジ部29a,31aが形成されており、また、第1及び
第2の回動リンク29,31の各他端と揺動リンク33
との連結部には、夫々、薄肉状ヒンジ部29b,31b
が形成されている。更に、揺動リンク33とキャリッジ
9との連結部には、薄肉状ヒンジ部33aが形成されて
いる。
【0048】なお、第2の回動リンク31は、第1の回
動リンク29よりも長さが大となっている。また、固定
部材27には、ねじ25(図1参照)用の螺合孔27a
(図2参照)が形成されている。
【0049】特に、図2に示すように、第2の回動リン
ク31片側面には、ポリエステルエラストマー等の合成
樹脂よりも弾性率が大きい樹脂例えばポリカーボネート
製の第1の補強部材55が二色成形法によって一体的に
固着されている(同図(a)参照)。
【0050】また、同様に、揺動リンク33の片側面例
えば光ピックアップ7側の面にも、ポリエステルエラス
トマー等の合成樹脂よりも弾性率が大きい樹脂例えばポ
リカーボネート製の第2の補強部材57が二色成形法に
よって一体的に固着されている(同図(b)参照)。
【0051】第2の回動リンク31に固着された第1の
補強部材55は、その伸縮剛性が向上するように、その
全長に亘って有効断面積を略一定にして構成されている
(同図(a)参照)。
【0052】揺動リンク33に固着された第2の補強部
材57は、その曲げ剛性が効率的に向上するように、そ
の中央付近の厚みを他の部分の厚みよりも厚くして構成
されている(同図(b)参照)。
【0053】なお、これら第1及び第2の補強部材5
5,57を固着させる際に必要となる突起や凹部等の厚
みの変化は無視する。また、第1の回動リンク29、固
定部材27及び連結部材35には、上述したような補強
部材55,57は固着されていない。
【0054】このように、本実施例の光ピックアップ支
持装置には、二色成形法によって一体的に固着された第
1及び第2の補強部材55,57を備えた第1ないし第
4のリンク機構17〜23が適用されている。このよう
な補強部材55,57を設けたことで、Tan方向及び
Fo方向の剛性が向上する。特に、Tan方向の剛性が
大幅に向上する。
【0055】このため、これらリンク機構17〜23の
各方向のばね定数は、 Tr方向ばね定数<Fo方向ばね定数<Tan方向ばね
定数 の関係に規定させることが可能となる。
【0056】この結果、光ピックアップ7(図1参照)
の固有振動周波数を所望の帯域内に規制させることがで
き、ディスクに対する高精度な情報の記録及び再生が可
能となる。
【0057】また、第1及び第2の補強部材55,57
は、夫々、二色成形法によって第2の回動リンク31及
び揺動リンク33に固着されている関係上、部品点数も
少なくて済むと共に、操作性及び組立性に富む装置を提
供することができるため、装置の製造コストも低減され
る。
【0058】なお、本発明は、上述した実施例の構成に
限定されることはない。例えば、第1及び第2の補強部
材55,57に適用される樹脂は、ポリエステルエラス
トマー等の合成樹脂よりも弾性率が大きければ種々の樹
脂を適用することができる。
【0059】また、第1及び第2の補強部材55,57
の形状も、上述した構成に限定されることはなく、剛性
をより高めるものであれば、リブ状部を形成したもので
あってもよい。
【0060】次に、本発明の第2の実施例に係る光ピッ
クアップ支持装置について、図3を参照して説明する。
なお、本実施例の説明に際し、第1の実施例と同一の構
成には同一符号を付してその説明を省略する。また、本
実施例の光ピックアップ支持装置に適用された第1ない
し第4のリンク機構17〜23は、夫々、同一の構成を
有するため、以下、第1のリンク機構17についてのみ
説明を加え、他のリンク機構19〜23については説明
を省略する。
【0061】図3に示すように、本実施例に適用された
第1のリンク機構17には、上述した第1及び第2の補
強部材55,57(図2参照)の代わりに、第1及び第
2のアルミ製補強板59,61が付加されており、これ
ら第1及び第2のアルミ製補強板59,61によって、
第1のリンク機構17の剛性の向上が図られている。
【0062】即ち、第1のアルミ製補強板59は、第2
の回動リンク31に固定され、第2のアルミ製補強板6
1は、揺動リンク33に固定されている。具体的には、
図3(a)に示すように、第2の回動リンク31の側面
には、第1のアルミ製補強板59の位置決め用の一対の
突起部63が一体的に形成されており、第1のアルミ製
補強板59には、これら一対の突起部63に対応した位
置に形成された一対の嵌合孔65が設けられている。
【0063】組み立てに際し、これら嵌合孔65を突起
部63に嵌合させた状態で接着させることによって、第
1のアルミ製補強板59は、第2の回動リンク31上に
固定される(図3(b)参照)。
【0064】一方、揺動リンク33の側面には、第2の
アルミ製補強板61の位置決め用の一対の突起部67が
一体的に形成されており、第2のアルミ製補強板61に
は、これら一対の突起部67に対応した位置に形成され
た一対の嵌合孔69が設けられている。
【0065】組み立てに際し、これら嵌合孔69を突起
部67に嵌合させた状態で接着させることによって、第
2のアルミ製補強板61は、揺動リンク33上に固定さ
れる(図3(b)参照)。
【0066】このように、本実施例に適用された第1及
び第2のアルミ製補強板59,61は、樹脂材料よりも
遥かに弾性率が大きいため、小型でも十分な補強力を発
揮する。
【0067】また、第1及び第2のアルミ製補強板5
9,61を対応する第2の回動リンク31及び揺動リン
ク33の側面上に固定させたことによって、これら補強
板59,61の幅方向が、第2の回動リンク31及び揺
動リンク33の曲げ方向に一致して、結果、より効果的
な曲げ剛性の向上を図ることが可能となる。
【0068】なお、第1の回動リンク29、固定部材2
7及び連結部材35には、上述したような補強板59,
61は固定されていない。他の効果については、第1の
実施例と同様であるためその説明は省略する。
【0069】なお、本発明は、上述した実施例の構成に
限定されることはない。例えば、補強板59,61の材
質は、アルミ以外の他の金属材料でもよく、その形状も
L字状又はコの字状でもよい。また、第1のリンク機構
17の両側面に対応する第1及び第2の補強板59,6
1を固定することも好ましい。かかる固定の方法も、接
着に限らず、カシメや内部に封入させる方法でもよい。
【0070】次に、本発明の第3の実施例に係る光ピッ
クアップ支持装置について、図4を参照して説明する。
なお、本実施例の説明に際し、上述した実施例と同一の
構成には同一符号を付してその説明を省略する。また、
本実施例の光ピックアップ支持装置に適用された第1な
いし第4のリンク機構17〜23は、夫々、同一の構成
を有するため、以下、第1のリンク機構17についての
み説明を加え、他のリンク機構19〜23については説
明しない。
【0071】図4に示すように、本実施例に適用された
第1のリンク機構17は、第2の回動リンク31と揺動
リンク33と連結部材35とが、ポリエステルエラスト
マー等の合成樹脂で一体成形されている。
【0072】一方、第1の回動リンク29は、ポリカー
ボネート等の合成樹脂で成形されており、その他端が揺
動リンク33の一端に回動自在に支持されている。本実
施例では、上述した実施例に適用された固定部材27を
必要としない代わりに、第1及び第2の回動リンク2
9,31は、その一端が基台47(図1参照)に対して
回動自在に支持されている。
【0073】具体的には図4(a)に示すように、揺動
リンク33の一端には、第1の孔71が穿孔されてお
り、この第1の孔71に対してステンレス製の第1のピ
ン73が挿入される。第1の孔71の内径は、第1のピ
ン73の外径よりも若干拡大されているため、第1の孔
71に第1のピン73が挿入された揺動リンク33は、
第1のピン73を中心に回動自在に維持される。
【0074】第1のピン73は、その長さが第1の孔7
1の長さよりも若干伸長して形成されているため、第1
の孔71に挿入された第1のピン73の両端は、第1の
孔71よりも突出した状態となる。
【0075】第1の回動リンク29の他端には、一対の
円板状部75が一体的に対向して突出されており、これ
ら円板状部75の間の長さは、揺動リンク33の一端の
幅よりも若干拡大されている。
【0076】これら一対の円板状部75には、夫々、第
1のピン73の外径よりも若干縮小された内径を有する
丸孔77が形成されている。組み立てに際し、まず、第
1の回動リンク29の他端に突出された一対の円板状部
75を揺動リンク33の一端に外嵌させた後、第1のピ
ン73を丸孔77に挿入し、反対側の円板状部75に達
するまで押し込む。その丸孔77に対して第1のピン7
3の両端を嵌め込む。この結果、第1の回動リンク29
は、揺動リンク33の一端に対して第1のピン73を中
心に回動自在に支持されることになる。
【0077】また、第1の回動リンク29の一端には、
第2の孔79が穿孔されており、この第2の孔79に対
してステンレス製の第2のピン81が挿入される。第2
の孔79の内径は、第2のピン81の外径よりも若干拡
大されているため、第2の孔79に第2のピン81が挿
入された第1の回動リンク29は、第2のピン81を中
心に回動自在に維持される。
【0078】第2の孔79に挿入された状態において、
第2のピン81の先端部は、第2の孔79よりも突出し
た状態となり、かかる突出部には、後述するEリング8
5が係合可能な係合部83が形成されている。
【0079】なお、第2のピン81は、その基端部が基
台47(図1参照)に固定された状態で基台47に対し
て突出されている。組み立てに際し、第1の回動リンク
29の第2の孔79に対して第2のピン81を挿入させ
た後、一部が切り欠かれた円板状Eリング85を係合部
83に係合させる。この結果、第1の回動リンク29
は、Eリング85によって抜けが防止された状態で第2
のピン81を中心に回動自在に基台47上に支持される
ことになる。
【0080】また、第2の回動リンク31の一端には、
第3の孔87が穿孔されており、この第3の孔87に対
してステンレス製の第3のピン89が挿入される。第3
の孔87の内径は、第3のピン89の外径よりも若干拡
大されているため、第3の孔87に第3のピン89を挿
入した状態において、第2の回動リンク31及び揺動リ
ンク33は、共に、第3のピン89を中心に回動自在に
維持される。
【0081】第3の孔87に挿入された状態において、
第3のピン89の先端部は、第3の孔87よりも突出し
た状態となり、かかる突出部には、後述するEリング9
3が係合可能な係合部91が形成されている。
【0082】なお、第3のピン89は、その基端部が基
台47(図1参照)に固定された状態で基台47に対し
て突出されている。組み立てに際し、第2の回動リンク
31の第3の孔87に対して第3のピン89を挿入させ
た後、一部が切り欠かれた円板状Eリング93を係合部
91に係合させる。この結果、Eリング93によって抜
けが防止された状態で、第2の回動リンク31及び揺動
リンク33は、共に、第3のピン89を中心に回動自在
に基台47上に支持されることになる。
【0083】なお、第1ないし第3のピン73,81,
89と、これらピン73,81,89が挿入される第1
ないし第3の孔71,79,87との間の遊びは可能な
限り小さく設定されている。
【0084】このように、本実施例の光ピックアップ支
持装置では、Tr方向のばね定数を決定するヒンジ部の
数が2か所になると共に、Fo方向及びTan方向の剛
性が弱いヒンジ部の代わりにばね性の無い第1ないし第
3のピン73,81,89を介してリンク機構を互いに
結合させることによって、リンク機構のTr方向のばね
定数を小さくさせることができ、更に、Fo方向及びT
an方向の剛性を向上させることができる。特に、Ta
n方向の剛性が向上される。この結果、Tr方向ばね定
数<Fo方向ばね定数<Tan方向ばね定数となる。
【0085】また、第1ないし第3のピン73,81,
89は、ステンレス製であるため、リンク機構の剛性の
向上の効果が大きい。他の効果については、上述した実
施例と同様であるためその説明は省略する。
【0086】なお、本発明は、上述した実施例の構成に
限定されることはない。例えば、第1ないし第3のピン
73,81,89の材料として他の金属材料も適用可能
であると共に、回動面に摩擦力を軽減させる低摩擦係数
材をコーティングすることも好ましい。また、第1ない
し第3の孔71,79,87の内面に低摩擦係数材のス
リーブを圧入することも好ましい。また、第1ないし第
3の実施例の構成を適宜組み合わせることも好ましい。
【0087】
【発明の効果】本発明の光ピックアップ支持装置には、
弾性率補強手段が設けられたリンク機構が適用されてい
るため、リンク機構の各方向成分におけるばね定数をT
r方向ばね定数<Fo方向ばね定数<Tan方向ばね定
数の関係に規定させることが可能となり、結果、ピック
アップの固有振動周波数を所望の帯域内に規制させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光ピックアップ支
持装置が適用された情報記録再生装置の一部の構成を拡
大して示す斜視図。
【図2】図1に示す光ピックアップ支持装置を構成する
第1ないし第4のリンク機構のうち、第1のリンク機構
の構成を概略的に示す図であって、(a)は、第2の回
動リンク片側面に第1の補強部材が一体的に固着されて
いる状態を示す斜視図、(b)は、揺動リンクの片側面
に第2の補強部材が一体的に固着されている状態を示す
斜視図。
【図3】本発明の第2の実施例に係る光ピックアップ支
持装置の構成を概略的に示す図であって、(a)は、そ
の分解斜視図、(b)は、組み立てられた状態を示す斜
視図。
【図4】本発明の第3の実施例に係る光ピックアップ支
持装置の構成を概略的に示す図であって、(a)は、そ
の分解斜視図、(b)は、組み立てられた状態を示す斜
視図。
【図5】特願平5−39758号公報に開示された情報
記録再生装置の構成を概略的に示す平面図。
【図6】図5に示す装置から光ピックアップ7の対物レ
ンズ15までの振動系モデルを示す図。
【図7】Fo方向において、外部振動が作用する場合の
光ピックアップの固有振動周波数と相対変位との関係を
示す図。
【図8】Fo方向において、対物レンズアクチュエータ
に駆動力が作用し、その反作用が光ピックアップに作用
した場合の光ピックアップの固有振動周波数と相対変位
との関係を示す図。
【図9】Tr方向において、外部振動が作用する場合の
光ピックアップの固有振動周波数と相対変位との関係を
示す図。
【図10】Tr方向において、対物レンズアクチュエー
タに駆動力が作用し、その反作用が光ピックアップに作
用した場合の光ピックアップの固有振動周波数と相対変
位との関係を示す図。
【図11】Tan方向において、外部振動が作用する場
合の光ピックアップの固有振動周波数と相対変位との関
係を示す図。
【符号の説明】
17…第1のリンク機構、27…固定部材、29…第1
の回動リンク、31…第2の回動リンク、33…揺動リ
ンク、35…連結部材、55…第1の補強部材、57…
第2の補強部材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、特願平5−3
9758号明細書に開示された情報記録再生装置は、図
5に示すように、基台(図示しない)に固定されたスピ
ンドルモータ1によって回転可能に支持されたターンテ
ーブル3上に載置されたディスク5と、このディスク5
の略半径方向に往復移動可能に構成された光ピックアッ
プ7を備えている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】第1及び第2の回動リンク29.31の各
一端と固定部材27との連結部には、夫々、薄肉状ヒン
ジ部29a,31aが形成されており、また、第1及び
第2の回動リンク29,31の各他端と揺動リンク33
との連結部には、夫々、薄肉状ヒンジ部29b,31b
が形成されている。更に、揺動リンク33と連結部材3
5との連結部には、薄肉状ヒンジ部33aが形成されて
いる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】しかしながら、光ピックアップ7を搭載し
たキャリッジ9は、弾性部材である第1ないし第4のリ
ンク機構17〜23で支持されているため、質量−ばね
系の振動系を構成し、Fo(フォーカス)方向、Tr
(トラッキング)方向、Tan(タンジェンシャル、接
線)方向の夫々の方向に固有振動を発生する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】第1及び第2の回動リンク29.31の各
一端と固定部材27との連結部には、夫々、薄肉状ヒン
ジ部29a,31aが形成されており、また、第1及び
第2の回動リンク29,31の各他端と揺動リンク33
との連結部には、夫々、薄肉状ヒンジ部29b,31b
が形成されている。更に、揺動リンク33と連結部材3
5との連結部には、薄肉状ヒンジ部33aが形成されて
いる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して所定の情報を光学的に
    記録可能且つ前記記録媒体に記録された情報を光学的に
    再生可能に構成された光ピックアップ又はこの光ピック
    アップの一部を支持しつつ、前記光ピックアップを前記
    記録媒体に対して所定の方向に移動可能に構成された少
    なくとも一対のリンク機構を有する光ピックアップ支持
    装置において、 前記光ピックアップの固有振動周波数を所望の帯域内に
    規制させるように、前記リンク機構に弾性率補強手段を
    設けることによって、前記リンク機構の各方向成分にお
    けるばね定数を Tr方向ばね定数<Fo方向ばね定数<Tan方向ばね
    定数 の関係に規定したことを特徴とする光ピックアップ支持
    装置。
JP5094226A 1993-04-21 1993-04-21 光ピックアップ支持装置 Withdrawn JPH06309676A (ja)

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JP5094226A JPH06309676A (ja) 1993-04-21 1993-04-21 光ピックアップ支持装置

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ID=14104401

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6683839B1 (en) 1999-02-12 2004-01-27 Fujitsu Limited Storage apparatus offering improved precision in positioning carriage relative to disk

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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