JPH06310001A - 高速接地開閉器 - Google Patents

高速接地開閉器

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JPH06310001A
JPH06310001A JP9335993A JP9335993A JPH06310001A JP H06310001 A JPH06310001 A JP H06310001A JP 9335993 A JP9335993 A JP 9335993A JP 9335993 A JP9335993 A JP 9335993A JP H06310001 A JPH06310001 A JP H06310001A
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JP
Japan
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puffer
volume
cylinder
arc
cylinder volume
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Application number
JP9335993A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Mizoguchi
均 溝口
Hisatoshi Ikeda
久利 池田
Takashi Yokota
岳志 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高電圧送電線において、数サイクルの間電流
零点を形成しない誘導電流を遮断可能であり、しかも、
信頼性が高く、小型で安価な高速接地開閉器を提供す
る。 【構成】 ガス圧縮室となるシリンダ容積部Cを形成す
るパッファシリンダ16とパッファピストン19を有す
るパッファ形消弧室7を備える。パッファピストン19
は、シリンダ容積部Cを形成するその先端面に、シリン
ダ容積部Cから突出する追加容積部Dを形成する凹部を
有する。または、パッファピストン19は、その先端面
の後部に、シリンダ容積部Cと連通する副容積部E,F
を有する。あるいはまた、パッファピストン19は、そ
の先端面に、シリンダ容積部Cから突出する追加容積部
Dを形成する凹部を有し、かつ、その先端面の後部に、
シリンダ容積部Cと連通する副容積部Fを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用高電圧送電線に
おいて、送電線路の碍子連アークホーンの逆閃絡によっ
て発生する地絡故障を線路用遮断器によって除去した後
アークホーンに持続する電磁誘導電流アークを遮断器の
開閉動作と協調した高速閉極動作によって消弧し、か
つ、即時の開極動作により誘導電流を遮断して、遮断器
の再閉路による再送電を可能にする高速接地開閉器に関
する。
【0002】
【従来の技術】1100kVなどのUHV系送電線で単
相再閉路を行った場合には、500kV系送電線よりも
他相からの電磁誘導電流が大きいため、両端変電所の線
路用遮断器が開路した後も同送電線回路の他相からの電
磁誘導により、鉄塔碍子連のアークホーンのアークが消
弧されず、送電を再開できないという問題が生じる。こ
の対策として、線路用遮断器を再閉路する際に接地開閉
器を高速で閉極してアークホーンの逆閃絡アークを消弧
し、その後直ちに開極して遮断器の再閉路を可能にする
システムが必要とされていた。
【0003】このようなシステムの必要性の背景を簡単
に図解する。図6は、前述のような問題が発生する送電
システムの概念図である。図中の1は、変電所開閉装置
入口のブッシング、2は送電線、3は鉄塔、4は落雷、
5は雷放電アークである。また、図7はシステム構成要
素の動作順序を示すシーケンス図である。ここで、例え
ば、図6に示すようなUHV系鉄塔群の中で、落雷など
によって図示のアークホーンの送電線中相で逆閃絡が起
こったものと想定し、この事故発生後に線路用遮断器
(GCB)と高速接地開閉器(HSES)による再閉路
動作を、図7に示すシーケンス図に沿って実施する場合
について説明する。この場合、故障線路は同回線の健全
相および併架他回線からの電磁誘導を受けるので、送電
線両端の変電所に設置されたHSESを閉極した後、H
SESには、図8に示すような電磁誘導電流が流れる。
この電流をHSESで遮断するために、HSESを開極
して、故障送電線を接地状態から解放すると、HSES
接触子間には、図9に示すように、電気回路の過渡現象
分と故障送電線が他線から受ける静電誘導電圧が重畳し
た過渡回復電圧が印加される。これらの図8および図9
に示すような、比較的大きな電流と、比較的大きな上昇
率、高い波高値の過渡回復電圧という条件は、SF6
ス中で棒状接触子を開閉する並切り形消弧室による接地
開閉器では遮断できず、遮断器と同様にパッファ形消弧
室を有することが必要となる。
【0004】図1は、パッファ形消弧室を備えた高速接
地開閉器の一般的な構成の概要を示す断面図である。こ
の図において、6は接地容器であり、その内部にはパッ
ファ形消弧室7、導体8などが収納されている。9は、
パッファ形消弧室7の可動部を開閉駆動するための操作
装置であり、操作装置中の9aは、制御弁を含む油圧シ
リンダ、10は、パッファ形消弧室7の可動部と操作装
置の間に設けられ、開極長さを変換するリンク部であ
る。11a,11bは絶縁スペーサであり、導体8を接
地容器6中に固定する。また、12は接地端子部であ
り、接地開閉器の閉極時には、この接地端子部12にパ
ッファ形消弧室部7を介して導体8が接続され、これに
よって導体8が接地される。このような主構成は、パッ
ファ形ガス遮断器と同じであるが、上記の遮断責務は遮
断器に比べて格段に軽微であるため、低いシリンダ圧力
上昇で遮断できる。
【0005】ところで、図7に示したシーケンスで再閉
路動作を実施している際に、図10の電流変化図に示す
ように、地絡事故発生相である中相以外の2相のうちの
1相(この例では上相)で時差をもって地絡事故(後追
い故障)が発生し、後追い故障のタイミングが高速接地
開閉器の開極タイミングと重なった場合には、電磁誘導
による高速接地開閉器通過電流は、図10のA部に示す
ように、数サイクルの間電流零点を形成しない波形とな
る。通常、開閉器での交流電流の遮断は電流零点でなけ
れば達成されないので、他相の事故電流が除去されて電
流零点が形成されるまで、電流は遮断されない。数サイ
クル後に電流零点が形成された場合に、このような電流
を遮断するための技術として、例えば、図11に示すよ
うなパッファ形消弧室を備えた接地開閉器が提案されて
いる(特願平4−285901号)。以下には、この従
来の接地開閉器について説明する。
【0006】すなわち、図11は、接地開閉器の開極動
作終了時の状態を示している。この図において、Aは固
定接触子部であり、内外に配置された固定接触子13と
シールド14aによって構成され、前述した導体8(図
1)に固定されている。また、Bは可動接触子部であ
り、前述した操作装置9(図1)に連結される筒状の操
作ロッド15の外周に取り付けられたパッファシリンダ
16と、このパッファシリンダ16の先端部の内外に取
り付けられた可動接触子17および絶縁ノズル18から
構成されている。また、パッファシリンダ16内にはパ
ッファピストン19が挿入されており、このパッファピ
ストン19の先端面によって、パッファシリンダ16内
に、ガス圧縮室となるシリンダ容積部Cが形成されてい
る。さらに、パッファシリンダ16の外側にはシールド
14bが配置されている。そして、これらのパッファピ
ストン19およびシールド14bは、前述した接地容器
6(図1)に対して絶縁部材などを介して固定されてお
り、この固定部分に対して可動接触子部Bが可動に構成
されている。
【0007】そして、このような構成を有する図11の
接地開閉器は次のように動作する。すなわち、開極動作
時には、パッファシリンダ16内のガスが圧縮され、ノ
ズル部に図中点線矢印で示すような二方向のガス流が発
生し、このガス流によって、固定接触子13と可動接触
子17間に生じるアークが消弧される。また、開極終了
後は、シールド14a,14bの効果により、固定接触
子部Aと可動接触子部Bの間の絶縁が確保される。な
お、図11中の点線は閉極状態における可動接触子17
や絶縁ノズル18などの位置を示している。
【0008】より詳細には、この図11の接地開閉器の
パッファ形消弧室は、図11に示すような開極終了時に
おいて、パッファピストン19の先端面によってパッフ
ァシリンダ16内に形成されるシリンダ容積部Cの長さ
O が、このシリンダ容積部Cの遮断時の容積が閉極時
の容積の15〜50%となるように構成されている。そ
して、これに加えて、パッファシリンダ16の断面積を
適正に調整することにより、遮断責務に対して、圧力上
昇の時間幅が十分に広くなるように構成されている。図
12は、このような図11の接地開閉器の開極動作時の
ストローク(開極移動特性)とパッファシリンダの圧力
上昇特性を示す。この図において、X0は開極位置であ
る。この開極位置からの開離距離(L)が十分に大きい
場合に、図8および図9に示したような条件の電流と電
圧の条件を遮断できるような圧力上昇値の下限をΔp1a
(開極初期),Δp1b(開極終期)として示している。
ガス遮断器に使用されていることで分かるように、パッ
ファ形消弧室の遮断性能は優秀であるため、その電流値
が2000A〜3000Aである電磁誘導電流を消弧す
ることは比較的容易であり、図に示すような低い圧力上
昇値(Δp1a,Δp1b)で消弧できる。
【0009】しかしながら、このように、図8に示した
ような電磁誘導電流を消弧する場合には、図9に示した
ような高い過渡回復電圧が印加されるため、開離距離
(L)が十分に大きくないと、遮断は成功しない。この
場合、図12において、開極初期に遮断可能な下限の圧
力上昇値Δp1aが得られる開極位置X1 での開離距離L
1 は、遮断を成功させるために十分な大きさではなく、
さらに開極動作が進み、開離距離L2 において初めて遮
断可能になる。したがって、開極位置X0 からこの遮断
可能な開離距離L2 が得られる開極位置X2 までの時間
が、遮断可能な最短アーク時間Tamin であり、開極位
置X0 から、開極終期に遮断可能な下限の圧力上昇値Δ
1bが得られるまでの時間が、遮断可能な最長アーク時
間Tamaxである。そして、開極位置X2 から圧力上昇
値Δp1bが得られるまでの時間が、遮断可能なアーク時
間幅Twとなる。図11の構成により、4サイクル程度
の遮断可能なアーク時間幅Twが得られ、これによっ
て、前述したような零ミス電流を遮断することができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11の接
地開閉器において、遮断位置でのシリンダ容積を十分に
大きくするためには、図11に示すような開極終了時に
おけるパッファシリンダ16内のシリンダ容積部Cの長
さLO を大きくすることが必要である。この場合、可動
接触子部Bは、その操作ロッド15の外周面と接触する
パッファピストン19内周の先端支持部19aと後方支
持部19bによって、その中心軸を保持するようにして
支持されている。このような支持構造において、開極終
了時におけるパッファシリンダ16のシリンダ容積部C
の長さLO が大きい場合には、パッファシリンダ16に
おける、パッファピストン19の先端支持部19aによ
る支持点より先端側の部分の重量が大きくなり、それに
よって、パッファピストン19の先端支持部19aに与
える曲げモーメントが大きくなる。そのため、可動接触
子部Bの支持状態が不安定になり、その結果、可動接触
子部Bと固定接触子部Aとの同軸状態を保持し難くな
り、接触子13,17間などの摺動部に無理な負荷によ
る損傷が発生し易くなる。
【0011】また、開極終了時におけるパッファシリン
ダ16の先端支持部19aによる支持点より後方の長さ
S は、閉極動作を行うために一定以上の長さとする必
要があるため、シリンダ容積部Cの長さLO が長くなる
と、パッファシリンダ16の全長LCTが長くなる。この
ようにパッファシリンダ16の全長LCTが長くなると、
パッファ形消弧室が大型化し、接地開閉器全体の大型化
につながる。そして、このように装置が大型化すると、
大きな材料が必要となる上、加工作業もそれに応じて困
難になるため、製作費用が増大してしまうという問題も
ある。
【0012】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
高電圧送電線において、数サイクルの間電流零点を形成
しない誘導電流を遮断可能であり、しかも、信頼性が高
く、小型で安価な高速接地開閉器を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の高速接地開閉器
は、ガス圧縮室となるシリンダ容積部を形成するパッフ
ァシリンダとパッファピストンを有するパッファ形消弧
室を備え、送電線吊り碍子連のアークホーンの逆閃絡に
よる一線地絡事故時に、送電線の両端にある遮断器を開
極することにより切り離された送電線を高速で閉極接地
することにより、前記碍子連に持続している他相および
他回線からの電磁誘導電流アークを消弧し、その後開極
動作を行うことにより、前記遮断器の再閉極による再送
電を可能とする高速接地開閉器において、特に、前記パ
ッファ形消弧室の前記パッファピストンが、一定の特徴
を有するように構成したものである。
【0014】すなわち、まず、請求項1に記載の高速接
地開閉器は、前記パッファ形消弧室の前記パッファピス
トンが、前記シリンダ容積部を形成するその先端面に、
前記シリンダ容積部から突出する追加容積部を形成する
凹部を有することを特徴としている。また、請求項2に
記載の高速接地開閉器は、前記パッファ形消弧室の前記
パッファピストンが、前記シリンダ容積部を形成するそ
の先端面の後部に、前記シリンダ容積部と連通する副容
積部を有することを特徴としている。さらに、請求項3
に記載の高速接地開閉器は、前記パッファ形消弧室の前
記パッファピストンが、前記シリンダ容積部を形成する
その先端面に、前記シリンダ容積部から突出する追加容
積部を形成する凹部を有し、かつ、前記先端面の後部
に、前記シリンダ容積部と連通する副容積部を有するこ
とを特徴としている。
【0015】
【作用】以上のような構成を有する本発明の高速接地開
閉器においては、次のような作用が得られる。まず、請
求項1の構成においては、パッファピストンの先端面
に、シリンダ容積部から突出する追加容積部を形成する
凹部を設けることにより、追加容積部の分だけ、シリン
ダ容積部の長さを短くすることができる。また、請求項
2の構成においては、パッファピストンの先端面の後部
に、シリンダ容積部と連通する副容積部を設けることに
より、副容積部の分だけ、シリンダ容積部の長さを短く
することができる。一方、請求項3の構成においては、
パッファピストンの先端面に、シリンダ容積部から突出
する追加容積部を形成する凹部を設けるとともに、パッ
ファピストンの先端面の後部に、シリンダ容積部と連通
する副容積部を設けることにより、請求項1や請求項2
の構成のように追加容積部と副容積部のいずれか一方の
みを設けた場合に比べて、シリンダ容積部の長さをさら
に短くすることができる。
【0016】以上のように、本発明の高速接地開閉器に
おいては、必要なシリンダ容積を確保しながら、シリン
ダ容積部の長さを短くすることができるため、パッファ
シリンダにおける、パッファピストンの先端支持部によ
る支持点より先端側の部分の重量を小さくすることがで
きる。その結果、パッファピストンの先端支持部に与え
る曲げモーメントを小さくすることができるため、可動
接触子部を安定に支持することができる。
【0017】
【実施例】以下には、本発明を、図1に示すような高速
接地開閉器に適用した複数の実施例について、図1〜図
5を参照して具体的に説明する。この場合、図1は、前
述したように、パッファ形消弧室を備えた高速接地開閉
器の一般的な構成の概要を示す断面図である。また、図
2〜図5は、本発明による高速接地開閉器の第1〜第4
実施例をそれぞれ示す図であり、特に、そのパッファ形
消弧室の開極動作終了時の状態を示す断面図である。
【0018】(1)第1実施例…図2 図2に示す第1実施例の基本的な構成は、図11に示し
た従来例と同様である。すなわち、図2において、Aは
固定接触子部であり、内外に配置された固定接触子13
とシールド14aによって構成され、前述した導体8
(図1)に固定されている。また、Bは可動接触子部で
あり、前述した操作装置9(図1)に連結される筒状の
操作ロッド15の外周に取り付けられたパッファシリン
ダ16と、このパッファシリンダ16の先端部の内外に
取り付けられた可動接触子17および絶縁ノズル18か
ら構成されている。また、パッファシリンダ16内には
パッファピストン19が挿入されており、このパッファ
ピストン19の先端面によって、パッファシリンダ16
内に、ガス圧縮室となるシリンダ容積部Cが形成されて
いる。さらに、パッファシリンダ16の外側にはシール
ド14bが配置されている。そして、これらのパッファ
ピストン19およびシールド14bは、前述した接地容
器6(図1)に対して絶縁部材などを介して固定されて
おり、この固定部分に対して可動接触子部Bが可動に構
成されている。
【0019】以上のような構成に加えて、本実施例にお
いては、パッファピストン19の先端面に、深さLD
凹部が設けられており、これによって、シリンダ容積部
Cから突出する追加容積部Dが形成されている。この場
合、追加容積部Dの長さとなる凹部の深さLD は、一般
的には、15mm以上であることが望ましい。なお、図
中の点線は、図11と同様に、閉極状態における可動接
触子17や絶縁ノズル18などの位置を示している。
【0020】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、本実施例において、開極
動作時には、パッファシリンダ16内のガスが圧縮さ
れ、ノズル部に図中点線矢印で示すような二方向のガス
流が発生し、このガス流によって、固定接触子13と可
動接触子17間に生じるアークが消弧される。また、開
極終了後は、シールド14a,14bの効果により、固
定接触子部Aと可動接触子部Bの間の絶縁が確保され
る。この場合、本実施例におけるパッファシリンダ16
内の容積、すなわち、シリンダ容積部Cと追加容積部D
の容積を合わせた容積を、図11の従来例のシリンダ容
積部Cの容積と同様とすれば、その開極時のストローク
と圧力上昇特性は、図12に示した従来例の特性と同様
になる。したがって、前述した従来例と同様に、数サイ
クルの間電流零点を形成しない零ミス電流を遮断するこ
とができる。
【0021】特に、本実施例においては、パッファピス
トン19の先端面に、深さLD の凹部を設けることによ
り、シリンダ容積部Cから突出する追加容積部Dを形成
しているため、開極動作終了時におけるパッファシリン
ダ16内の容積を、図11の従来例と同様の容積とした
場合には、追加容積部Dの分だけ、シリンダ容積部Cの
長さLO を従来より短くすることができる。そして、こ
のようにシリンダ容積部Cの長さLO を短くすることが
できるため、パッファシリンダ16における、パッファ
ピストン19の先端支持部19aによる支持点より先端
側の部分の重量を従来より小さくすることができる。そ
の結果、パッファピストン19の先端支持部19aに与
える曲げモーメントを小さくすることができるため、可
動接触子部Bを安定に支持することができる。
【0022】以上のように、本実施例においては、可動
接触子部Bを安定に支持することができるため、可動接
触子部Bと固定接触子部Aとの同軸状態を保持し易くな
る。したがって、従来のように、接触子間などの摺動部
に無理な負荷を加えることがないため、無理な負荷によ
る損傷の発生を防止できる。また、本実施例では、前述
のように、シリンダ容積部Cの長さを従来より短くする
ことができるため、その分だけ、パッファシリンダ16
の全長を従来より短くすることができる。したがって、
従来よりもパッファ形消弧室を小型化し、高速接地開閉
器全体を小型化することができる。そして、このよう
に、装置を小型化できる結果、使用する材料を小型化で
き、加工作業もそれに応じて容易になるため、製作費用
を低減できるという利点がある。
【0023】(2)第2実施例…図3 図3に示す第2実施例の基本的な構成は、前記第1実施
例と同様であるが、本実施例においては、追加容積部D
を設ける代わりに、パッファピストン19の先端面の後
部に、副容積部Eが設けられており、この副容積部E
は、パッファピストン19の先端面に設けられた連通孔
19cを介してシリンダ容積部Cと連通している。この
場合、副容積部Eは、パッファピストン19の内周面と
操作ロッド15の外周面とによって包囲される形で形成
されている。なお、これ以外の構成については、前記第
1実施例と全く同様とされている。
【0024】以上のような構成を有する本実施例におい
ては、シリンダ容積部Cと副容積部Eの容積を合わせた
容積を、図11の従来例のシリンダ容積部Cの容積と同
様とすれば、その開極時のストロークと圧力上昇特性
は、図12に示した従来例の特性と同様になる。したが
って、前記第1実施例と同様に、数サイクルの間電流零
点を形成しない零ミス電流を遮断することができる。
【0025】特に、本実施例においては、パッファピス
トン19の先端面の後部に、シリンダ容積部Cと連通す
る副容積部Eを設けているため、開極動作終了時におけ
るパッファシリンダ16内の容積を、図11の従来例と
同様の容積とした場合には、副容積部Eの分だけ、シリ
ンダ容積部Cの長さLO を従来より短くすることができ
る。そして、このように、シリンダ容積部Cの長さLO
を短くすることができるため、前記第1実施例と同様
に、可動接触子部Bを安定に支持することができる。
【0026】したがって、前記第1実施例と同様に、可
動接触子部Bと固定接触子部Aとの同軸状態を保持し易
くなり、接触子間などの摺動部に無理な負荷を加えるこ
とがないため、無理な負荷による損傷の発生を防止でき
る。また、前記第1実施例と同様に、シリンダ容積部C
の長さを短くできる分だけ、パッファシリンダ16の全
長を従来より短くすることができるため、パッファ形消
弧室を小型化し、高速接地開閉器全体を小型化すること
ができる。そして、このように、装置を小型化できる結
果、前記第1実施例と同様に、使用する材料を小型化で
き、加工作業もそれに応じて容易になるため、製作費用
を低減できる。
【0027】(3)第3実施例…図4 図4に示す第3実施例の基本的な構成は、前記第2実施
例と同様であるが、本実施例においては、パッファピス
トン19の後部の外周部に、副シリンダ20が取り付け
られており、この副シリンダ20の内周面とパッファピ
ストン19の外周面とによって包囲される形で、副容積
部Fが形成されている。そして、この副容積部Fは、パ
ッファピストン19の先端面に設けられた連通孔19c
を介してシリンダ容積部Cと連通している。また、副シ
リンダ20とパッファピストン19との間には、気密シ
ール部19dが設けられており、これによって、副容積
部Fの気密シールが保持されている。なお、これ以外の
構成については、前記第2実施例と全く同様とされてい
る。
【0028】以上のような構成を有する本実施例におい
ては、前記第2実施例と副容積部Fの位置が設計上異な
るだけであり、実質的には前記第2実施例と同様の構成
を有するものといえる。すなわち、本実施例において
は、前記第2実施例と同様に、副容積部Fの分だけ、シ
リンダ容積部Cの長さLO を従来より短くすることがで
きる。したがって、本実施例においても、前記第2実施
例と全く同様の効果が得られる。
【0029】(4)第4実施例…図5 図5に示す第4実施例は、前記第1実施例と第3実施例
を組み合わせた構成を有する。すなわち、図5に示すよ
うに、パッファピストン19の先端面に、深さLD の凹
部が設けられており、これによって、シリンダ容積部C
から突出する追加容積部Dが形成されると共に、パッフ
ァピストン19の先端面の後部に、副容積部Fが設けら
れており、この副容積部Fは、パッファピストン19の
先端面に設けられた連通孔19cを介してシリンダ容積
部Cと連通している。また、副シリンダ20とパッファ
ピストン19との間には、気密シール部19dが設けら
れており、これによって、副容積部Fの気密シールが保
持されている。なお、これ以外の構成については、前記
第1実施例と全く同様とされている。
【0030】以上のような構成を有する本実施例におい
ては、パッファシリンダ16内の全容積は、シリンダ容
積部Cと追加容積部Dと副容積部Fの容積を合わせた容
積となる。したがって、パッファシリンダ16内の全容
積を、前記各実施例と同様の容積とすれば、前記各実施
例と同様の特性が得られ、数サイクルの間電流零点を形
成しない零ミス電流を遮断することができる。
【0031】特に、本実施例においては、パッファシリ
ンダ16内に、追加容積部Dと副容積部Fの両方を形成
しているため、開極動作終了時におけるパッファシリン
ダ16内の容積を、前記各実施例と同様の容積とした場
合には、追加容積部Dの分だけ、あるいは、副容積部F
の分だけ、シリンダ容積部Cの長さLO をさらに短くす
ることができる。そして、このように、シリンダ容積部
Cの長さLO をさらに短くすることができるため、前記
各実施例に比べて、可動接触子部Bをより安定に支持す
ることができる。
【0032】したがって、前記各実施例に比べて、可動
接触子部Bと固定接触子部Aとの同軸状態をさらに保持
し易くなり、接触子間などの摺動部に無理な負荷を加え
ることがないため、無理な負荷による損傷の発生を一層
防止できる。また、前記各実施例に比べて、シリンダ容
積部Cの長さをさらに短くできる分だけ、パッファシリ
ンダ16の全長をさらに短くすることができるため、パ
ッファ形消弧室を一層小型化し、高速接地開閉器全体を
一層小型化することができる。そして、このように、装
置を一層小型化できる結果、前記各実施例に比べて、使
用する材料をさらに小型化でき、加工作業もそれに応じ
てより容易になるため、製作費用をより低減できる。
【0033】(5)その他の実施例 なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではな
く、追加容積部の具体的な寸法形状は適宜選択可能であ
り、その長さを15mmに満たない長さとした場合に
も、一定の作用効果は得られる。また、副容積部は、パ
ッファピストンの先端面の後部に配置すればよく、その
具体的な構成は自由に変更可能である。さらに、追加容
積部と副容積部の組み合わせは、各種選択可能であり、
例えば、前記第1実施例の追加容積部と第2実施例の副
容積部を組み合わせた構成などが考えられる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、パッファピストンの先端面に追加容積部を形成する
か、または、パッファピストンの先端面の後部に副容積
部を形成するか、あるいは、その両方を形成するという
簡単な構成の改良により、追加容積部の容積、または、
副容積部の容積、あるいはその両方を加えた容積分だ
け、シリンダ容積部の長さを短くすることができる。そ
のため、可動接触子部を安定に支持することができ、接
触子間などの摺動部における損傷の発生を防止できると
ともに、パッファシリンダの全長を従来より短くするこ
とができ、従来よりもパッファ形消弧室を小型化し、高
速接地開閉器全体を小型化することができる。したがっ
て、本発明によれば、高電圧送電線において、数サイク
ルの間電流零点を形成しない誘導電流を遮断可能であ
り、しかも、信頼性が高く、小型で安価な高速接地開閉
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パッファ形消弧室を備えた高速接地開閉器の一
般的な構成の概要を示す断面図。
【図2】本発明による高速接地開閉器の第1実施例を示
す図であり、特に、そのパッファ形消弧室の開極動作終
了時の状態を示す断面図。
【図3】本発明による高速接地開閉器の第2実施例を示
す図であり、特に、そのパッファ形消弧室の開極動作終
了時の状態を示す断面図。
【図4】本発明による高速接地開閉器の第3実施例を示
す図であり、特に、そのパッファ形消弧室の開極動作終
了時の状態を示す断面図。
【図5】本発明による高速接地開閉器の第4実施例を示
す図であり、特に、そのパッファ形消弧室の開極動作終
了時の状態を示す断面図。
【図6】高速接地開閉器のシステムが高電圧送電系統で
碍子連の逆閃絡アークを消弧する機能を説明する説明
図。
【図7】高速接地開閉器の動作シーケンス図。
【図8】高速接地開閉器の動作相への他相からの電磁誘
導電流および静電誘導電流を示す電流波形図。
【図9】高速接地開閉器の開極時の過渡回復電圧を示す
電圧波形図。
【図10】高速接地開閉器の各相に流れる電流を示す電
流波形図。
【図11】従来の高速接地開閉器の一例を示す図であ
り、特に、そのパッファ形消弧室の開極動作終了時の状
態を示す断面図。
【図12】図11の従来の高速接地開閉器および図2〜
図5の本発明による高速接地開閉器の開極動作時のスト
ロークとパッファシリンダの圧力上昇特性を示す特性
図。
【符号の説明】 6…接地容器 7…パッファ形消弧室 8…導体 9…操作装置 9a…油圧シリンダ 10…リンク部 11a,11b…絶縁スペーサ 12…接地端子部 13…固定接触子 14a,14b…シールド 15…操作ロッド 16…パッファシリンダ 17…可動接触子 18…絶縁ノズル 19…パッファピストン 19a…先端支持部 19b…後方支持部 19c…連通孔 19d…気密シール部 20…副シリンダ A…固定接触子部 B…可動接触子部 C…シリンダ容積部 D…追加容積部 E,F…副容積部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス圧縮室となるシリンダ容積部を形成
    するパッファシリンダとパッファピストンを有するパッ
    ファ形消弧室を備え、送電線吊り碍子連のアークホーン
    の逆閃絡による一線地絡事故時に、送電線の両端にある
    遮断器を開極することにより切り離された送電線を高速
    で閉極接地することにより、前記碍子連に持続している
    他相および他回線からの電磁誘導電流アークを消弧し、
    その後開極動作を行うことにより、前記遮断器の再閉極
    による再送電を可能とする高速接地開閉器において、 前記パッファ形消弧室の前記パッファピストンが、前記
    シリンダ容積部を形成するその先端面に、前記シリンダ
    容積部から突出する追加容積部を形成する凹部を有する
    ことを特徴とする高速接地開閉器。
  2. 【請求項2】 ガス圧縮室となるシリンダ容積部を形成
    するパッファシリンダとパッファピストンを有するパッ
    ファ形消弧室を備え、送電線吊り碍子連のアークホーン
    の逆閃絡による一線地絡事故時に、送電線の両端にある
    遮断器を開極することにより切り離された送電線を高速
    で閉極接地することにより、前記碍子連に持続している
    他相および他回線からの電磁誘導電流アークを消弧し、
    その後開極動作を行うことにより、前記遮断器の再閉極
    による再送電を可能とする高速接地開閉器において、 前記パッファ形消弧室の前記パッファピストンが、前記
    シリンダ容積部を形成するその先端面の後部に、前記シ
    リンダ容積部と連通する副容積部を有することを特徴と
    する高速接地開閉器。
  3. 【請求項3】 ガス圧縮室となるシリンダ容積部を形成
    するパッファシリンダとパッファピストンを有するパッ
    ファ形消弧室を備え、送電線吊り碍子連のアークホーン
    の逆閃絡による一線地絡事故時に、送電線の両端にある
    遮断器を開極することにより切り離された送電線を高速
    で閉極接地することにより、前記碍子連に持続している
    他相および他回線からの電磁誘導電流アークを消弧し、
    その後開極動作を行うことにより、前記遮断器の再閉極
    による再送電を可能とする高速接地開閉器において、 前記パッファ形消弧室の前記パッファピストンが、前記
    シリンダ容積部を形成するその先端面に、前記シリンダ
    容積部から突出する追加容積部を形成する凹部を有し、
    かつ、前記先端面の後部に、前記シリンダ容積部と連通
    する副容積部を有することを特徴とする高速接地開閉
    器。
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