JPH06310082A - イオン注入装置におけるビーム軌道の復元方法 - Google Patents

イオン注入装置におけるビーム軌道の復元方法

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JPH06310082A
JPH06310082A JP5123369A JP12336993A JPH06310082A JP H06310082 A JPH06310082 A JP H06310082A JP 5123369 A JP5123369 A JP 5123369A JP 12336993 A JP12336993 A JP 12336993A JP H06310082 A JPH06310082 A JP H06310082A
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Japan
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drift
faraday
ion beam
ion
target
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JP5123369A
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Hironori Kumazaki
裕教 熊崎
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオンビーム軌道のドリフトを検出しかつそ
れを自動的に復元することができるビーム軌道の復元方
法を提供する。 【構成】 ターゲットの前方にあるマスク22のスリッ
ト22aのX方向の両外側に複数のファラデーカップ4
2をX方向にそれぞれ並列配置して成るドリフト検出フ
ァラデー44を設けておく。そしてこのドリフト検出フ
ァラデー44を用いて、それを構成するファラデーカッ
プ42のどの部分までイオンビーム2が入射しているか
によってイオンビーム軌道のドリフト量およびドリフト
方向を求め、このドリフト量がある規定値以上か否かを
判定し、ドリフト量が規定値以上の場合は、それが規定
値より小さくなるように、分析電磁石電源8の出力電流
を自動的に調整する。これらの処理を制御回路48によ
って行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン注入装置にお
いて各種の要因によって生じるイオンビーム軌道のドリ
フト(変動)を検出しかつそれを自動的に復元する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、ハイブリッドスキャン方式のイ
オン注入装置の一例を示す平面図である。図5は、図4
の装置のマスク周りを示す側面図である。
【0003】このイオン注入装置は、イオン源4から射
出され、質量分析電磁石6によって質量分析され、加速
管12によって加速され、かつQレンズ14によって整
形の行われたスポット状のイオンビーム2を、図示しな
い走査電源から互いに180度位相の異なる走査電圧
(三角波に近い電圧)が印加される二組の走査電極16
および18の協働によって、即ち一方で偏向させたイオ
ンビーム2を他方で同じ角度だけ逆方向に偏向させるこ
とにより、X方向(例えば水平方向。以下同じ)に静電
的に平行走査して幅広のイオンビーム(パラレルビー
ム)2を作るようにしている。この例ではこの走査電極
16および18がビーム走査手段を構成している。
【0004】質量分析電磁石6は、前記X方向を含む面
内(例えば水平面内)でイオンビーム2を偏向させるも
のであり、その下流側に設けられた分析スリット10と
の協働によってイオンビーム2の質量分析を行う。この
質量分析電磁石6には分析電磁石電源8から電流が供給
される。
【0005】両走査電極16、18の間には、一組の偏
向電極20が設けられており、これによってイオンビー
ム2を前記X方向と実質的に直交するY方向(例えば垂
直方向。以下同じ)に所定の角度θ(例えば7度程度)
偏向させ、直進する中性ビームを分離するようにしてい
る。
【0006】また、走査電極18の下流側に、注入対象
物であるターゲット(例えばウェーハ)32を保持する
ホルダ33を配置すると共に、それらをターゲット駆動
装置34によってイオンビーム2の照射領域内において
前記Y方向に機械的に走査し、これとイオンビーム2の
前記X方向の走査との協働によって(即ちいわゆるハイ
ブリッドスキャンによって)、ターゲット32の全面に
均一にイオン注入を行うようにしている。
【0007】走査電極18とターゲット32との間に
は、マスク22が設けられている。このマスク22は、
図6も参照して、Y方向に角度θだけ偏向されたイオン
ビーム2を通過させるX方向に細長いスリット22aを
有しており、ターゲット32にはこのスリット22aを
通過したイオンビーム2が照射される。
【0008】このスリット22aのX方向の両外側に
は、この例では、ドーズモニタファラデー26およびビ
ームモニタファラデー28が設けられている。ドーズモ
ニタファラデー26は、ターゲット32に対するイオン
注入時にイオンビーム2のビーム電流を計測するもので
あり、ターゲット32に対する注入量(ドーズ量)の制
御は、このドーズモニタファラデー26で計測されたビ
ーム電流を用いて行われる。そのため、イオンビーム2
はこのドーズモニタファラデー26を通り越すように走
査(即ちオーバースキャン)される。ビームモニタファ
ラデー28は、ターゲット32に対するイオン注入前
に、こちら側のイオンビーム2のオーバースキャンを確
認するためのものである。
【0009】なお、この明細書中でファラデーと名の付
くものは、マスクのスリットの後方にビーム電流計測用
のファラデーカップを設けたものである(図2参照)。
但し、図1、図5および図6では、図が複雑になるのを
防止するために、マスクのスリットの後方にあるファラ
デーカップの図示を省略している。
【0010】更にこの例では、マスク22のスリット2
2aの上部にフロントファラデー30が設けられてお
り、かつターゲット32の更に下流側にバックファラデ
ー38が設けられている。36はバックファラデー38
用のマスクである。両ファラデー30および38は、複
数の互いに同一面積のファラデーカップをX方向に並設
したものであり、これらを設けているのは、これらによ
るイオンビーム2のビーム電流の計測データに基づい
て、イオンビーム2のターゲット32上での注入均一性
測定(より具体的にはターゲット32上でのイオンビー
ム2の走査速度測定に基づく注入均一性予測)、イオン
ビーム2の平行度測定、更には走査電極16、18に供
給する走査電圧の波形整形等を行うことができるように
するためである。フロントファラデー30で測定すると
きはイオンビーム2のY方向の偏向角度を小さく(例え
ばθ/2に)し、バックファラデー38で測定するとき
はその邪魔にならない位置にターゲット32を移動させ
ておく。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなイオン注
入装置においては、主として分析電磁石電源8の出力電
圧のドリフトおよび質量分析電磁石6の負荷変動、更に
はイオン源4の引出し電極の熱膨張等によって、イオン
ビーム2の軌道が時間経過と共にX方向にドリフトする
現象が起こる。X方向にドリフトするのは、質量分析電
磁石6におけるイオンビーム2の偏向方向がX方向を含
む面内方向だからである。
【0012】このようなイオンビーム2の軌道のドリフ
トに対しては、従来は、分析電磁石電源8単体でその出
力を安定化させることでドリフト抑制対策を実施してい
るが、それだけではドリフト要因は皆無とはならず、従
ってイオン注入装置としては特に対策を取っていないと
言える。
【0013】このように従来では、イオンビーム2の軌
道にドリフトが生じても、それを放置したままであり、
それによってイオン注入処理に悪影響が及ぶ。例えば、
この種のイオン注入装置では、走査電極16、18に印
加する走査電圧波形は、ターゲット32の全面でイオン
ビーム2の走査速度が一定になるように、三角波から若
干補正されており、ビーム軌道が規定のものからずれる
と、この補正が正しく働かないようになり、ターゲット
32の全面でイオンビーム2の走査速度が一定にならな
いようになり、注入量分布が変化、即ち注入均一性が悪
化してしまう。
【0014】また、ターゲット32に対するドーズ量の
カウントに使用するビーム電流計測を、前述したように
マスク22のスリット22aの側方にあるドーズモニタ
ファラデー26で行っているこの種のイオン注入装置に
おいては、注入処理に入る前に、このドーズモニタファ
ラデー26で計測するビーム電流と、実際にターゲット
32に照射されるビーム電流(これはバックファラデー
38で計測するビーム電流に相当する)との間の補正を
行うドーズ補正係数を求めておいて、これを使用して注
入処理を行っており、注入処理途中にビームドリフトが
生じると、この補正が正しく働くなり、注入量にばらつ
きが生じてしまう。なお、このドーズ補正係数の詳細に
ついては後述する。
【0015】そこでこの発明は、前述したようなイオン
ビーム軌道のドリフトを検出しかつそれを自動的に復元
することができるビーム軌道の復元方法を提供すること
を主たる目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のビーム軌道の復元方法は、前述したよう
なマスクのスリットのX方向の両外側に複数のファラデ
ーカップをX方向にそれぞれ並列配置して成るドリフト
検出ファラデーを設け、このドリフト検出ファラデーを
用いて、それを構成するファラデーカップのどの部分ま
でイオンビームが入射しているかによってイオンビーム
軌道のドリフト量およびドリフト方向を求め、このよう
にして求めたドリフト量がある規定値以上か否かを判定
し、ドリフト量が規定値以上の場合は、それが規定値よ
り小さくなるように、前述したような分析電磁石電源の
出力電流を自動的に調整することを特徴とする。
【0017】
【作用】分析電磁石電源の出力電流を変化させると、質
量分析電磁石におけるイオンビームの偏向の程度が変化
するので、この質量分析電磁石における偏向方向が含ま
れている面内におけるイオンビーム軌道を変化させるこ
とができる。従って、この分析電磁石電源の出力電流を
上記のようにして調整することにより、イオンビーム軌
道をある一定の範囲内に保つことができる。
【0018】
【実施例】図1は、ドリフト検出ファラデーを設けたマ
スクの正面および制御系を示す図である。図2は、図1
中のドリフト検出ファラデーの一部分を拡大して示す斜
視図である。イオン注入装置全体の構成は図4および図
5を参照するものとする。また、従来例で説明した部分
と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下に
おいては従来例で説明した部分との相違点を主に説明す
る。
【0019】この実施例においては、前述したようなマ
スク22のスリット22aのX方向の両外側に、しかも
この例ではドーズモニタファラデー26およびビームモ
ニタファラデー28があるので更にそれらの外側に、幅
の狭い複数のファラデーカップ42をX方向にそれぞれ
並列配置して成るドリフト検出ファラデー44を設けて
いる。各ファラデーカップ42は、イオンビーム2のビ
ーム電流を計測するものであり、かつ各ファラデーカッ
プ42の前方には、マスク22に設けられた幅の狭いス
リット22bがそれぞれ位置している。
【0020】このドリフト検出ファラデー44を構成す
る各ファラデーカップ42からのビーム電流は、信号変
換器46に入力されてそこでノイズ等の外乱の影響を受
けにくい信号(例えば光信号)に変換され、制御回路4
8に与えられる。但しこの例では、各ファラデーカップ
42で計測するビーム電流の値そのものを計測する必要
はなく、あるしきい値を超えるビーム電流か否かを信号
変換器46内で判断し、制御回路48には2値の(即ち
1,0の)信号を与えるようにしている。
【0021】制御回路48は、この例ではこのイオン注
入装置の電源周りを制御するシーケンサの一部分であ
り、この制御回路48によって、図3に示すような動作
に従って分析電磁石電源8を制御して、ビーム軌道を自
動的に復元するようにしている。
【0022】即ち、図3を参照して、まず注入開始直前
に、次のようにしてドーズ補正係数kを求めると共に
(ステップ60)、ドリフト検出ファラデー44を用い
てビーム位置を検出しておく(ステップ61)。もっと
もこのドーズ補正係数kを求めることは前述したように
従来から行っており、これ自体はこの発明に特有のもの
ではない。
【0023】まずドーズ補正係数kについて説明する
と、ターゲット32へのドーズ量Dは、一般的に次のよ
うに表される。
【0024】
【数1】D=I・t/n・e・S ここでIはビーム電流、tは注入時間、nはイオンの価
数、eは電気素量、Sは注入面積である。
【0025】実際にターゲット32に注入されるビーム
は、このイオン注入装置では前述したバックファラデー
38全体で受けるビーム電流に相当するので、n=1と
すると、ドーズ量Dは次のように表される。
【0026】
【数2】D=IB・t/e・SB ここでIB はバックファラデー38全体に流れるビーム
電流であり、SB はバックファラデー38全体の開口面
積である。
【0027】前述したドーズモニタファラデー26で計
測するビーム電流と、実際にターゲット32に照射され
るビーム電流(これはバックファラデー38で計測する
ビーム電流に相当する)との間の補正を行うドーズ補正
係数kを次のように定義する。
【0028】
【数3】k=(SB/SD)×(ID/IB) ここでID はドーズモニタファラデー26に流れるビー
ム電流であり、SD はドーズモニタファラデー26の開
口面積である。このSB およびSD は予め分かっている
ので、注入開始直前にID およびIB を求めることによ
り、ドーズ補正係数kを求めることができる。
【0029】ちなみに、この数3より求めたIB を数2
に代入し整理すると次の式が得られる。
【0030】
【数4】D=ID・t/k・e・SD 即ち、ドーズモニタファラデー26で計測したビーム電
流ID およびドーズ補正係数kを用いて、この式から、
ターゲット32に実際に注入されるドーズ量Dを求める
ことができる。
【0031】ドリフト検出ファラデー44を用いてビー
ム位置を検出するには、このドリフト検出ファラデー4
4を構成するファラデーカップ42のどの範囲までイオ
ンビーム2が入射しているかを、即ちどの範囲のファラ
デーカップ42に規定値以上のビーム電流が流れている
かを検出することによって行うことができる。例えば、
イオンビーム2が図1に示す状態にある場合は、スリッ
ト22aの左右にあるファラデーカップ42の2個ずつ
にイオンビーム2が入射しているので、イオンビーム2
のビーム軌道の中心がスリット22aの中心と一致して
いることが分かる。仮にビーム軌道が右にずれていれ
ば、右側の方がビーム電流が流れているファラデーカッ
プ42の個数が多くなる。
【0032】次に、例えば実際の注入中に、イオンビー
ム2の軌道のドリフト量およびドリフト方向を検出する
(ステップ62)。即ち、ドリフト検出ファラデー44
のどの範囲までイオンビーム2が入射しているかによっ
てイオンビーム2の位置を検出することができ、この位
置と、ステップ61で予め求めておいたイオンビーム2
の位置との差により、イオンビーム2が左右のどちら側
に(ドリフト方向)、ファラデーカップ42の何個分ず
れているか(ドリフト量)が検出できる。このビームド
リフトの検出および後述する復元の精度は、ドリフト検
出ファラデー44の分解能、即ちドリフト検出ファラデ
ー44を構成する各ファラデーカップ42間の間隔aに
よって決まる。分析電磁石電源8の制御精度は、通常は
ドリフト検出ファラデー44の分解能より良いので殆ど
問題にならない。
【0033】次に、ステップ62で求めたドリフト量が
ある規定値以上か否かを判定する(ステップ63)。規
定値内ならば、問題ないのでそのまま注入処理を続け
る。規定値以上であれば、ステップ64に進んで復元動
作を行う。
【0034】ステップ64におけるビーム位置の復元動
作は次のようにして行う。即ち、この例では、復元動作
を速くかつ精度良く行うために、粗調動作と微調動作を
併用している。
【0035】粗調動作は、ビームドリフト量と分析電磁
石電源8の出力電流の関係を予めデータとして蓄えてお
き、このデータを用いてビーム位置を大まかに復元する
ものである。このようなデータの一例であるテーブルデ
ータの一部分を表1に示す。この表においてドリフト単
位とは、ドリフト検出ファラデー44においてビームド
リフトを検出することのできる単位であり、具体的には
前述したように二つのファラデーカップ42間の間隔a
のことである。この間隔aは、必要とするドリフト量認
識精度、ドリフト復元精度に依存する。
【0036】
【表1】
【0037】この表1の例であれば、例えばイオンビー
ム2のイオン種がB+ でエネルギーが5KeVの場合
に、イオンビーム2が2単位分ドリフトしたのであれ
ば、分析電磁石電源8の出力電流を0.02A増加また
は減少させてやれば良いことが分かる。この増減の方向
は、例えばイオンビーム2が図1において左側にドリフ
トしているのであれば、質量分析電磁石6においてイオ
ンビーム2をより強く偏向させれば元に戻るから分析電
磁石電源8の出力電流を増加させれば良く、右側にドリ
フトしている場合はその逆だから減少させれば良い。
【0038】微調動作は、ドリフト検出ファラデー44
によってビーム位置をモニタしながら、分析電磁石電源
8の出力電流の最小設定単位(例えば0.01A)ある
いは一定値ずつを増減し、フィードバック制御によって
ビーム軌道を復元するものである。この微調動作は、フ
ィードバック制御であるので、ビーム軌道の復元精度は
高いけれども、ドリフト量が大きい場合は、初めからこ
の微調動作で復元すると時間がかかる。これに対して上
記粗調動作は、テーブルデータを参照して一気に復元す
るので速いけれども、フィードバック制御ではないので
復元精度は劣る。従って、両者を併用して、上記粗調動
作後に上記微調動作を行えば、復元動作を速くかつ精度
良く行うことができることになり、この実施例ではその
ようにしている。
【0039】次に、ステップ65において、ステップ6
3と同様にして、ドリフト量が規定値内になったか否か
を判定し、規定値内になければステップ64に戻って復
元動作を続け、規定値内であればこの例ではステップ6
6に進む。ステップ65でドリフト量が規定値内と判定
された場合、一応目的は達成されたのであるから、それ
で復元動作を終了しても良い。そのようにする場合は、
前述したステップ60のドーズ補正係数kを演算する処
理も必要はない。この例ではそのようにせずに、ステッ
プ66に進むのは次のような理由による。
【0040】即ち、前述したドーズ補正係数kの値に
は、イオンビーム2がどのような状態でドーズモニタフ
ァラデー26およびバックファラデー38に入射してい
るかの状況、より具体的にはイオンビーム2の走査電圧
波形とイオンビーム2の位置の両方が影響しており、イ
オンビーム2の走査電圧波形を固定と考えれば、イオン
ビーム2の位置の情報がこのドーズ補正係数kに含まれ
ている。
【0041】元々、従来から注入前にこのドーズ補正係
数kを求めることを行っており、そのデータを流用し
て、ビーム軌道復元後にドーズ補正係数kを再度求め
(ステップ66)、これで求めたドーズ補正係数kが先
にステップ60で求めたものを基準にしてある範囲内に
入っているか否かを判定する(ステップ67)ことで、
イオンビーム2の軌道が確実に復元できたか否かを判定
することができる。このような理由から、この例ではス
テップ66以降を続けるようにしている。
【0042】ドーズ補正係数kが基準内に入っていれ
ば、ビーム軌道は確実に復元できているから、例えばそ
の状態でターゲット32に対するイオン注入処理を続行
すれば良い(ステップ68)。ドーズ補正係数kが基準
内に入っていなければ、自動でビーム軌道を復元できて
いないことであるから、例えばオペレータの判断を待つ
ために注入処理を中断する(ステップ69)。
【0043】以上のような動作によって、イオンビーム
2のビーム軌道のドリフトを検出しかつそれを自動的に
復元することができる。その結果、ビームドリフトによ
って生じる注入均一性の悪化および注入量のバラツキを
自動的に抑制することができ、ターゲット32に対して
正確なイオン注入処理を行うことができるようになる。
【0044】なお、以上においては、イオンビーム2を
二組の走査電極16および18によって平行走査する、
いわゆるパラレルスキャン方式のイオン注入装置を例に
説明したが、上記説明からも分かるように、この発明は
イオンビーム2の平行走査を前提としていないので、イ
オンビーム2をX方向において単に走査する方式のイオ
ン注入装置にもこの発明を適用することができる。ま
た、イオンビーム2の電気的な走査手段は、静電走査手
段でも電磁走査手段でも良い。
【0045】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、イオン
ビームのビーム軌道のドリフトを検出しかつそれを自動
的に復元することができる。その結果、ビームドリフト
によって生じる注入均一性の悪化および注入量のバラツ
キを自動的に抑制することができ、ターゲットに対して
正確なイオン注入処理を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドリフト検出ファラデーを設けたマスクの正面
および制御系を示す図である。
【図2】図1中のドリフト検出ファラデーの一部分を拡
大して示す斜視図である。
【図3】この発明に係るビーム軌道の復元方法の一例を
示すフローチャートである。
【図4】ハイブリッドスキャン方式のイオン注入装置の
一例を示す平面図である。
【図5】図4の装置のマスク周りを示す側面図である。
【図6】図4および図5中のマスク部分を示す正面図で
ある。
【図7】図4および図5中のバックファラデー部分を示
す正面図である。
【符号の説明】
2 イオンビーム 4 イオン源 6 質量分析電磁石 8 分析電磁石電源 16,18 走査電極(ビーム走査手段) 22 マスク 22a スリット 26 ドーズモニタファラデー 32 ターゲット 34 ターゲット駆動装置 38 バックファラデー 42 ファラデーカップ 44 ドリフト検出ファラデー 46 信号変換器 48 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンビームを射出するイオン源と、こ
    のイオン源からのイオンビームを偏向させて質量分析を
    行う質量分析電磁石と、この質量分析電磁石に電流を供
    給する分析電磁石電源と、質量分析電磁石からのイオン
    ビームを、当該質量分析電磁石における偏向方向が含ま
    れる面内においてX方向に電気的に走査するビーム走査
    手段と、このビーム走査手段の下流側に設けられていて
    イオンビームを通過させるX方向に細長いスリットを有
    するマスクと、このマスクの下流側に設けられた注入対
    象物であるターゲットと、このターゲットを前記X方向
    と実質的に直交するY方向に機械的に走査するターゲッ
    ト駆動装置とを備えるイオン注入装置において、前記マ
    スクのスリットのX方向の両外側に複数のファラデーカ
    ップをX方向にそれぞれ並列配置して成るドリフト検出
    ファラデーを設け、このドリフト検出ファラデーを用い
    て、それを構成するファラデーカップのどの部分までイ
    オンビームが入射しているかによってイオンビーム軌道
    のドリフト量およびドリフト方向を求め、このようにし
    て求めたドリフト量がある規定値以上か否かを判定し、
    ドリフト量が規定値以上の場合は、それが規定値より小
    さくなるように、前記分析電磁石電源の出力電流を自動
    的に調整することを特徴とするイオン注入装置における
    ビーム軌道の復元方法。
JP5123369A 1993-04-26 1993-04-26 イオン注入装置におけるビーム軌道の復元方法 Pending JPH06310082A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006196752A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Ulvac Japan Ltd プラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法
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