JPH06310536A - 電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
電界効果トランジスタおよびその製造方法Info
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- JPH06310536A JPH06310536A JP1949694A JP1949694A JPH06310536A JP H06310536 A JPH06310536 A JP H06310536A JP 1949694 A JP1949694 A JP 1949694A JP 1949694 A JP1949694 A JP 1949694A JP H06310536 A JPH06310536 A JP H06310536A
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Landscapes
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 出力電流が十分に高くて高速なFET、並び
にチャネル電子の移動度が高く飽和電子速度の高いFE
Tを提供する。 【構成】 半絶縁性GaAs半導体基板1上に、バッフ
ァ層2、第1のチャネル層3、第1のスペーサ層4、第
2のチャネル層5、第2のスペーサ層6、第3のチャネ
ル層7およびキャップ層8が順次結晶成長される。次
に、ドレイン領域9およびソース領域10が形成され、
キャップ層8にショットキ接触してゲート電極11が形
成される。ドレイン領域9およびソース領域10にオー
ミック接触してドレイン電極12およびソース電極13
が形成される。
にチャネル電子の移動度が高く飽和電子速度の高いFE
Tを提供する。 【構成】 半絶縁性GaAs半導体基板1上に、バッフ
ァ層2、第1のチャネル層3、第1のスペーサ層4、第
2のチャネル層5、第2のスペーサ層6、第3のチャネ
ル層7およびキャップ層8が順次結晶成長される。次
に、ドレイン領域9およびソース領域10が形成され、
キャップ層8にショットキ接触してゲート電極11が形
成される。ドレイン領域9およびソース領域10にオー
ミック接触してドレイン電極12およびソース電極13
が形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高速動作をする電界
効果トランジスタ(FET)の構造およびその製造方法
に関するものである。
効果トランジスタ(FET)の構造およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超高速動作を実現するFETとし
て、電流チャネルが形成される活性層をいわゆるパルス
ドープ構造にしたものがある。このパルスドープ構造の
FETにおいては、活性層の不純物プロファイルは基板
表面から所定の深さまではアンドープ状態になってい
る。しかし、基板表面から所定の深さに達すると不純物
濃度はパルス状もしくはステップ状に変化して高濃度に
なり、さらに、深い基板位置では再びアンドープ状態に
戻る。このようなパルスドープ構造FETとしては、例
えば、米国特許4163984号公報や次の文献の759
頁に示されている。
て、電流チャネルが形成される活性層をいわゆるパルス
ドープ構造にしたものがある。このパルスドープ構造の
FETにおいては、活性層の不純物プロファイルは基板
表面から所定の深さまではアンドープ状態になってい
る。しかし、基板表面から所定の深さに達すると不純物
濃度はパルス状もしくはステップ状に変化して高濃度に
なり、さらに、深い基板位置では再びアンドープ状態に
戻る。このようなパルスドープ構造FETとしては、例
えば、米国特許4163984号公報や次の文献の759
頁に示されている。
【0003】1986 IEEE IEDM 「A 760mS/mm N+SELF-AL
IGNED ENHANCEMENT MODE DOPED-CHANNEL MIS-LIKE FET
(DMT)」しかし、このようなパルスドープ構造FETに
おいては、電流チャネルを形成する電子量を十分に確保
することができない。このため、本出願人による別途の
特許出願(特開平4−245646号公報)において、
活性層を2層設けたパルスドープ構造を持つFETが提
案されている。このようなFETによれば、活性層が2
層設けられているため、電流チャネルを形成する電子量
は増加し、高出力化が図られる。
IGNED ENHANCEMENT MODE DOPED-CHANNEL MIS-LIKE FET
(DMT)」しかし、このようなパルスドープ構造FETに
おいては、電流チャネルを形成する電子量を十分に確保
することができない。このため、本出願人による別途の
特許出願(特開平4−245646号公報)において、
活性層を2層設けたパルスドープ構造を持つFETが提
案されている。このようなFETによれば、活性層が2
層設けられているため、電流チャネルを形成する電子量
は増加し、高出力化が図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の活性層を2層設ける構造のFETにおいて、ドレイ
ン電極側の表面空乏層に起因して長ゲート効果が発生す
ると、実効ゲート長が増大すると共にこの表面空乏層に
より、基板の表面側に設けられた活性層が空乏化してし
まう。活性層が空乏化してしまうとチャネル電子の走行
は妨げられ、電流チャネルを形成する電子の総量は減少
した。この結果、上記従来の構造をしたFETにおいて
は高い電流出力が得られないことがあった。
来の活性層を2層設ける構造のFETにおいて、ドレイ
ン電極側の表面空乏層に起因して長ゲート効果が発生す
ると、実効ゲート長が増大すると共にこの表面空乏層に
より、基板の表面側に設けられた活性層が空乏化してし
まう。活性層が空乏化してしまうとチャネル電子の走行
は妨げられ、電流チャネルを形成する電子の総量は減少
した。この結果、上記従来の構造をしたFETにおいて
は高い電流出力が得られないことがあった。
【0005】また、上記米国特許に示されるような従来
のパルスドープ構造FETにおいては、チャネルを形成
する電子は低電界領域において不純物濃度の高い活性層
を走行する。このため、電子は不純物散乱の影響を大き
く受け、低電界領域において電子移動度は低下した。こ
の結果、素子の高周波動作特性は十分に向上されなかっ
た。また、ゲート電圧の変化に対するドレイン電流の変
化量を表す相互コンダクタンスgm は、一定のゲート電
圧変化にわたって一定値を保持することができなかっ
た。
のパルスドープ構造FETにおいては、チャネルを形成
する電子は低電界領域において不純物濃度の高い活性層
を走行する。このため、電子は不純物散乱の影響を大き
く受け、低電界領域において電子移動度は低下した。こ
の結果、素子の高周波動作特性は十分に向上されなかっ
た。また、ゲート電圧の変化に対するドレイン電流の変
化量を表す相互コンダクタンスgm は、一定のゲート電
圧変化にわたって一定値を保持することができなかっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、不純物を高濃度に含
んで薄層化された半導体層をチャネル層とするFETに
おいて、上記チャネル層はアンドープ層を挟んで上記半
導体層が3層以上形成されていることを特徴とするもの
である。
を解消するためになされたもので、不純物を高濃度に含
んで薄層化された半導体層をチャネル層とするFETに
おいて、上記チャネル層はアンドープ層を挟んで上記半
導体層が3層以上形成されていることを特徴とするもの
である。
【0007】また、不純物を高濃度に含んで薄層化され
た半導体層をチャネル層とするFETにおいて、上記チ
ャネル層はアンドープ層を挟んで上記半導体層が複数形
成され、これら半導体層のうち最も基板表面側に位置す
る半導体層の上部にアンドープ層を挟んでドーピング層
が形成され、このドーピング層の不純物濃度および厚さ
は、表面空乏層が上記チャネル層にまで広がらない所定
の不純物濃度および所定の厚さに形成されていることを
特徴とするものである。
た半導体層をチャネル層とするFETにおいて、上記チ
ャネル層はアンドープ層を挟んで上記半導体層が複数形
成され、これら半導体層のうち最も基板表面側に位置す
る半導体層の上部にアンドープ層を挟んでドーピング層
が形成され、このドーピング層の不純物濃度および厚さ
は、表面空乏層が上記チャネル層にまで広がらない所定
の不純物濃度および所定の厚さに形成されていることを
特徴とするものである。
【0008】また、不純物を高濃度に含んで薄層化され
た半導体層をチャネル層とするFETにおいて、上記チ
ャネル層を構成する上記半導体層は複数形成され、これ
ら各半導体層間にはこれら半導体層の不純物濃度に比較
して低濃度に不純物を含む中間濃度層が形成されている
ものである。
た半導体層をチャネル層とするFETにおいて、上記チ
ャネル層を構成する上記半導体層は複数形成され、これ
ら各半導体層間にはこれら半導体層の不純物濃度に比較
して低濃度に不純物を含む中間濃度層が形成されている
ものである。
【0009】また、上記中間濃度層は、各半導体層の不
純物が熱処理によってアンドープ層に拡散して形成され
ているものであり、また、不純物濃度が制御された結晶
成長によって形成されているものである。
純物が熱処理によってアンドープ層に拡散して形成され
ているものであり、また、不純物濃度が制御された結晶
成長によって形成されているものである。
【0010】
【作用】表面空乏層の基板表面から深部へ向けての延び
は、最も基板表面側に位置する半導体層によって遮られ
る。チャネル層を構成する半導体層はアンドープ層を挟
んで3層以上形成されており、最も基板表面側に位置す
る半導体層より深い半導体基板には複数の半導体層が設
けられている。このため、最も基板表面側に位置する半
導体層が空乏化しても、電流チャネルを形成する電子量
は十分に確保される。
は、最も基板表面側に位置する半導体層によって遮られ
る。チャネル層を構成する半導体層はアンドープ層を挟
んで3層以上形成されており、最も基板表面側に位置す
る半導体層より深い半導体基板には複数の半導体層が設
けられている。このため、最も基板表面側に位置する半
導体層が空乏化しても、電流チャネルを形成する電子量
は十分に確保される。
【0011】また、最も基板表面側に位置するチャネル
層の上部に所定の不純物濃度および厚さでドーピング層
が形成されていると、表面空乏層の基板表面から深部へ
向けての延びは、チャネル層の上部に設けられたこのド
ーピング層によって遮られる。このドーピング層の下部
にはチャネル層を構成する複数の半導体層が設けられて
いるため、電流チャネルを形成する電子量は十分に確保
される。
層の上部に所定の不純物濃度および厚さでドーピング層
が形成されていると、表面空乏層の基板表面から深部へ
向けての延びは、チャネル層の上部に設けられたこのド
ーピング層によって遮られる。このドーピング層の下部
にはチャネル層を構成する複数の半導体層が設けられて
いるため、電流チャネルを形成する電子量は十分に確保
される。
【0012】また、複数の半導体層間に中間濃度層が形
成されたFETにおいては、この中間濃度層に低濃度に
不純物が含まれているため、この中間濃度層に存在する
不純物によってもチャネル電子が生成される。従って、
電流チャネルを形成する電子は、低電界領域においても
半導体層間の中間濃度層に分布し、半導体層よりも不純
物濃度の低い中間濃度層を走行するようになる。
成されたFETにおいては、この中間濃度層に低濃度に
不純物が含まれているため、この中間濃度層に存在する
不純物によってもチャネル電子が生成される。従って、
電流チャネルを形成する電子は、低電界領域においても
半導体層間の中間濃度層に分布し、半導体層よりも不純
物濃度の低い中間濃度層を走行するようになる。
【0013】また、この中間濃度層が熱処理が加えられ
て形成される場合には、複数の各半導体層を最も外側で
挟む各層にも不純物が低濃度に含まれ、チャネル電子は
この両最外層にも分布するようになる。従って、チャネ
ル電子は中間濃度層以外にも不純物濃度の低いこの両最
外層を走行するようになる。
て形成される場合には、複数の各半導体層を最も外側で
挟む各層にも不純物が低濃度に含まれ、チャネル電子は
この両最外層にも分布するようになる。従って、チャネ
ル電子は中間濃度層以外にも不純物濃度の低いこの両最
外層を走行するようになる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例によるFETの
製造方法を示す工程断面図である。以下にこの製造方法
について説明する。
製造方法を示す工程断面図である。以下にこの製造方法
について説明する。
【0015】半絶縁性GaAs半導体基板1上に、MB
E(分子線エピタキシ)法やOMVPE(有機金属気相
エピタキシャル)法などの結晶成長技術を用いて以下に
述べる各半導体層が順次堆積させられる。まず、GaA
s半導体基板1上にアンドープのGaAsバッファ層2
が結晶成長される。このバッファ層2は、OMVPE法
で形成した場合、III 族原料であるGaおよびV族原料
であるAsの各供給比が制御されてバックグラウンド導
電型がp- 型のアンドープに設定される。その不純物濃
度は5×1016[cm-3]以下の低い不純物濃度に抑えら
れる。
E(分子線エピタキシ)法やOMVPE(有機金属気相
エピタキシャル)法などの結晶成長技術を用いて以下に
述べる各半導体層が順次堆積させられる。まず、GaA
s半導体基板1上にアンドープのGaAsバッファ層2
が結晶成長される。このバッファ層2は、OMVPE法
で形成した場合、III 族原料であるGaおよびV族原料
であるAsの各供給比が制御されてバックグラウンド導
電型がp- 型のアンドープに設定される。その不純物濃
度は5×1016[cm-3]以下の低い不純物濃度に抑えら
れる。
【0016】次に、バッファ層2上にSiドープGaA
s層が結晶成長され、第1の半導体層としての第1のチ
ャネル層3が形成される。この第1のチャネル層3はn
型不純物であるSiイオンを3×1018[cm-3]程度に
高濃度に含み、厚さは80Åに薄層化される。引き続い
て、この第1のチャネル層3上にアンドープGaAsか
らなる第1のスペーサ層4が50Åの厚さに結晶成長さ
れる。この第1のスペーサ層4のバックグラウンド導電
性はOMVPE法で形成した場合にはn- 型になってお
り、その不純物濃度は5×1015[cm-3]以下の低い不
純物濃度に抑えられる。なお、この第1のスペーサ層4
のバックグラウンド導電性は、MBE法で形成した場合
にはp- 型になる。
s層が結晶成長され、第1の半導体層としての第1のチ
ャネル層3が形成される。この第1のチャネル層3はn
型不純物であるSiイオンを3×1018[cm-3]程度に
高濃度に含み、厚さは80Åに薄層化される。引き続い
て、この第1のチャネル層3上にアンドープGaAsか
らなる第1のスペーサ層4が50Åの厚さに結晶成長さ
れる。この第1のスペーサ層4のバックグラウンド導電
性はOMVPE法で形成した場合にはn- 型になってお
り、その不純物濃度は5×1015[cm-3]以下の低い不
純物濃度に抑えられる。なお、この第1のスペーサ層4
のバックグラウンド導電性は、MBE法で形成した場合
にはp- 型になる。
【0017】さらに、この第1のスペーサ層4上に、第
2の半導体層としての第2のチャネル層5、第2のスペ
ーサ層6、第3の半導体層としての第3のチャネル層7
およびキャップ層8が順次結晶成長される(図1(a)
参照)。これら第2、第3の各チャネル層5、7は、第
1のチャネル層3と同じ不純物濃度のSiドープGaA
sを用いて形成され、第2のチャネル層5は70Åの厚
さ、第3のチャネル層7は80Åの厚さに形成される。
また、第2のスペーサ層6は第1のスペーサ層4と同じ
アンドープGaAsで同じ厚さに形成される。また、キ
ャップ層8は第1および第2の各スペーサ層4、6と同
じアンドープGaAsによって形成されるが、その厚
さ、つまり、基板表面から第3のチャネル層7までの深
さは400Åに形成される。
2の半導体層としての第2のチャネル層5、第2のスペ
ーサ層6、第3の半導体層としての第3のチャネル層7
およびキャップ層8が順次結晶成長される(図1(a)
参照)。これら第2、第3の各チャネル層5、7は、第
1のチャネル層3と同じ不純物濃度のSiドープGaA
sを用いて形成され、第2のチャネル層5は70Åの厚
さ、第3のチャネル層7は80Åの厚さに形成される。
また、第2のスペーサ層6は第1のスペーサ層4と同じ
アンドープGaAsで同じ厚さに形成される。また、キ
ャップ層8は第1および第2の各スペーサ層4、6と同
じアンドープGaAsによって形成されるが、その厚
さ、つまり、基板表面から第3のチャネル層7までの深
さは400Åに形成される。
【0018】次に、リソグラフィ技術を用いてソース・
ドレイン領域パターンが基板表面に形成され、このパタ
ーンをマスクとして高濃度のSiイオンが選択的にイオ
ン注入される。この選択イオン注入により、n+ 型のド
レイン領域9およびソース領域10が形成される。次
に、蒸着技術、リソグラフィ技術およびエッチング技術
等を用いてゲート電極11が形成される(同図(b)参
照)。このゲート電極11はドレイン領域9から遠ざけ
られた位置に形成される。
ドレイン領域パターンが基板表面に形成され、このパタ
ーンをマスクとして高濃度のSiイオンが選択的にイオ
ン注入される。この選択イオン注入により、n+ 型のド
レイン領域9およびソース領域10が形成される。次
に、蒸着技術、リソグラフィ技術およびエッチング技術
等を用いてゲート電極11が形成される(同図(b)参
照)。このゲート電極11はドレイン領域9から遠ざけ
られた位置に形成される。
【0019】最後に、同様な蒸着技術やリソグラフィ技
術等が用いられ、ドレイン領域9およびソース領域10
にオーミック接触したドレイン電極12およびソース電
極13が形成される。この電極形成により、ショットキ
接触型FET(MESFET)が完成される(同図
(c)参照)。
術等が用いられ、ドレイン領域9およびソース領域10
にオーミック接触したドレイン電極12およびソース電
極13が形成される。この電極形成により、ショットキ
接触型FET(MESFET)が完成される(同図
(c)参照)。
【0020】本実施例におけるゲート電極11下の不純
物プロファイルは図2のグラフに示す構成になってい
る。同グラフの横軸は基板表面からの深さd[μm]を
示し、縦軸はn型Si不純物の濃度ND [cm-3]を示
す。この不純物プロファイルにおいては局部的にパルス
状に不純物濃度が高くなっている。基板表面側のパルス
状部分は高濃度に不純物を含む第3のチャネル層7に相
当するプロファイルであり、これに隣接するパルス状部
分は同じく高濃度に不純物を含む第2のチャネル層5、
さらに基板深部のパルス状部分は第1のチャネル層3に
相当するプロファイルである。
物プロファイルは図2のグラフに示す構成になってい
る。同グラフの横軸は基板表面からの深さd[μm]を
示し、縦軸はn型Si不純物の濃度ND [cm-3]を示
す。この不純物プロファイルにおいては局部的にパルス
状に不純物濃度が高くなっている。基板表面側のパルス
状部分は高濃度に不純物を含む第3のチャネル層7に相
当するプロファイルであり、これに隣接するパルス状部
分は同じく高濃度に不純物を含む第2のチャネル層5、
さらに基板深部のパルス状部分は第1のチャネル層3に
相当するプロファイルである。
【0021】このような本実施例によるFETにおい
て、ドレイン電極12側の基板表面の界面準位に起因し
て表面空乏層が生じても、この表面空乏層の基板深部へ
の延びは、最も基板の表面側に位置する第3のチャネル
層7によって遮られる。また、この第3のチャネル層7
より深い基板位置には第2および第1の2つのチャネル
層5、3が設けられている。従って、第3のチャネル層
7を走行する電子が表面空乏層によって遮られても、第
2および第1の各チャネル層5、3に高濃度に存在する
不純物によってチャネル電子の量は十分に確保される。
て、ドレイン電極12側の基板表面の界面準位に起因し
て表面空乏層が生じても、この表面空乏層の基板深部へ
の延びは、最も基板の表面側に位置する第3のチャネル
層7によって遮られる。また、この第3のチャネル層7
より深い基板位置には第2および第1の2つのチャネル
層5、3が設けられている。従って、第3のチャネル層
7を走行する電子が表面空乏層によって遮られても、第
2および第1の各チャネル層5、3に高濃度に存在する
不純物によってチャネル電子の量は十分に確保される。
【0022】すなわち、ドレイン・ソース間に低い電界
が印加されている時には、複数の各チャネル層5、3に
生じた多量の電子の一部は、電子輸送特性の優れたアン
ドープの第2および第1の各スペーサ層6、4並びにバ
ッファ層2に存在する確率が高い。このため、不純物散
乱の影響を受けることなく多くの電子がドレイン・ソー
ス間を高速に走行する。また、ドレイン・ソース間に高
い電界が印加されると、チャネルを形成するさらに多く
の電子はエネルギを得、複数の各チャネル層5、3を挟
んでいる電子輸送特性の優れたアンドープの各スペーサ
層6、4並びにバッファ層2へ飛び出す。このため、や
はり、不純物散乱の影響を受けることなく多量の電子が
ドレイン・ソース間を走行する。この結果、チャネル層
が2層しか形成されていない従来のFETに比較し、電
子輸送特性の優れた各スペーサ層6、4並びにバッファ
層2にキャリアが存在する割合は増大し、出力電流は表
面空乏層の影響を受けることなく十分に高く維持され
る。従って、従来のように出力が低下するといった問題
は生じない。
が印加されている時には、複数の各チャネル層5、3に
生じた多量の電子の一部は、電子輸送特性の優れたアン
ドープの第2および第1の各スペーサ層6、4並びにバ
ッファ層2に存在する確率が高い。このため、不純物散
乱の影響を受けることなく多くの電子がドレイン・ソー
ス間を高速に走行する。また、ドレイン・ソース間に高
い電界が印加されると、チャネルを形成するさらに多く
の電子はエネルギを得、複数の各チャネル層5、3を挟
んでいる電子輸送特性の優れたアンドープの各スペーサ
層6、4並びにバッファ層2へ飛び出す。このため、や
はり、不純物散乱の影響を受けることなく多量の電子が
ドレイン・ソース間を走行する。この結果、チャネル層
が2層しか形成されていない従来のFETに比較し、電
子輸送特性の優れた各スペーサ層6、4並びにバッファ
層2にキャリアが存在する割合は増大し、出力電流は表
面空乏層の影響を受けることなく十分に高く維持され
る。従って、従来のように出力が低下するといった問題
は生じない。
【0023】次に、不純物を高濃度に含んで薄層化され
た半導体層が3層設けられてチャネル層が形成された本
実施例によるパルスドープ構造FETと、チャネル層に
半導体層が1層しか形成されていない従来のパルスドー
プ構造FETとの特性を比較すると、以下のようにな
る。
た半導体層が3層設けられてチャネル層が形成された本
実施例によるパルスドープ構造FETと、チャネル層に
半導体層が1層しか形成されていない従来のパルスドー
プ構造FETとの特性を比較すると、以下のようにな
る。
【0024】ここで、従来のパルスドープ構造FETは
図3に示される断面構造を有している。つまり、半絶縁
性GaAs半導体基板21上にバックグラウンド導電性
がp- 型のアンドープGaAsバッファ層22が形成さ
れており、このバッファ層22上にSi不純物を高濃度
に含むチャネル層23が形成されている。このチャネル
層23のSi不純物濃度は3×1018[cm-3]であ
り、その厚さは230Åである。さらに、このチャネル
層23上にバックグラウンド導電性がn- 型のアンドー
プGaAsからなるキャップ層24が400Åの厚さに
形成されている。また、チャネル層23を挟んでn+ 型
のドレイン領域25およびソース領域26が形成されて
おり、キャップ層24にショットキ接触してゲート電極
27が、ドレイン、ソース領域25、26にオーミック
接触してドレイン、ソース電極28、29が形成されて
いる。
図3に示される断面構造を有している。つまり、半絶縁
性GaAs半導体基板21上にバックグラウンド導電性
がp- 型のアンドープGaAsバッファ層22が形成さ
れており、このバッファ層22上にSi不純物を高濃度
に含むチャネル層23が形成されている。このチャネル
層23のSi不純物濃度は3×1018[cm-3]であ
り、その厚さは230Åである。さらに、このチャネル
層23上にバックグラウンド導電性がn- 型のアンドー
プGaAsからなるキャップ層24が400Åの厚さに
形成されている。また、チャネル層23を挟んでn+ 型
のドレイン領域25およびソース領域26が形成されて
おり、キャップ層24にショットキ接触してゲート電極
27が、ドレイン、ソース領域25、26にオーミック
接触してドレイン、ソース電極28、29が形成されて
いる。
【0025】図4に示すグラフは上記本実施例によるゲ
ート長0.7μm、ゲート幅20μmのFETの特性を
示し、図5に示すグラフは図3に示される従来のゲート
長0.7μm、ゲート幅20μmのFETの特性を示し
ている。各グラフの横軸はゲート電圧VG [V]を示し
ており、0.5000[V]/div.で目盛られてい
る。また、各グラフの縦軸はドレイン電流ID [mA]
および相互コンダクタンスgm [mS]を示している。
各グラフの左に示される縦軸は特性線Aに対応するドレ
イン電流ID を示しており、1.000[mA]/di
v.で目盛られている。また、各グラフの右に示される
縦軸は特性線Bに対応する相互コンダクタンスgm を示
しており、25.00[mS]/div.で目盛られて
いる。
ート長0.7μm、ゲート幅20μmのFETの特性を
示し、図5に示すグラフは図3に示される従来のゲート
長0.7μm、ゲート幅20μmのFETの特性を示し
ている。各グラフの横軸はゲート電圧VG [V]を示し
ており、0.5000[V]/div.で目盛られてい
る。また、各グラフの縦軸はドレイン電流ID [mA]
および相互コンダクタンスgm [mS]を示している。
各グラフの左に示される縦軸は特性線Aに対応するドレ
イン電流ID を示しており、1.000[mA]/di
v.で目盛られている。また、各グラフの右に示される
縦軸は特性線Bに対応する相互コンダクタンスgm を示
しており、25.00[mS]/div.で目盛られて
いる。
【0026】各グラフにおける特性線Aはゲート電圧V
G の変化に対するドレイン電流IDの変化を示してお
り、特性線Bはゲート電圧VG の変化に対する相互コン
ダクタンスgm の変化を示している。これら各グラフの
特性線Aから、ゲート電圧VGが0[V]の時における
ドレイン電流ID は、図4に示す本実施例によるFET
では約7.7[mA]あるのに対し、図5に示す従来F
ETでは約6.7[mA]しかないことが理解される。
すなわち、本実施例によるFETにおいては高い電流出
力が得られており、高出力のFETが提供されている。
G の変化に対するドレイン電流IDの変化を示してお
り、特性線Bはゲート電圧VG の変化に対する相互コン
ダクタンスgm の変化を示している。これら各グラフの
特性線Aから、ゲート電圧VGが0[V]の時における
ドレイン電流ID は、図4に示す本実施例によるFET
では約7.7[mA]あるのに対し、図5に示す従来F
ETでは約6.7[mA]しかないことが理解される。
すなわち、本実施例によるFETにおいては高い電流出
力が得られており、高出力のFETが提供されている。
【0027】また、各グラフの特性線Bから、ゲート電
圧VG が0[V]の時における相互コンダクタンスgm
は、図4に示す本実施例によるFETでは約161[m
S]あるのに対し、図5に示す従来FETでは約137
[mS]しかないことが理解される。すなわち、本実施
例によるFETにおいては高いgm が得られている。し
かも、本実施例によるFETにおいては、gm 値はゲー
ト電圧VG 変化に対してより広い範囲にわたって一定に
保たれている。従って、本実施例によるFETにおいて
はVG −gm 特性が向上しており、高周波特性の良好な
FETが提供される。
圧VG が0[V]の時における相互コンダクタンスgm
は、図4に示す本実施例によるFETでは約161[m
S]あるのに対し、図5に示す従来FETでは約137
[mS]しかないことが理解される。すなわち、本実施
例によるFETにおいては高いgm が得られている。し
かも、本実施例によるFETにおいては、gm 値はゲー
ト電圧VG 変化に対してより広い範囲にわたって一定に
保たれている。従って、本実施例によるFETにおいて
はVG −gm 特性が向上しており、高周波特性の良好な
FETが提供される。
【0028】なお、上記実施例の説明においては、第1
および第3のチャネル層3、7を80Å、第2のチャネ
ル層5を70Åの厚さに形成したが、これら各チャネル
層は50〜150Å程度の範囲内の厚さに形成されてい
ればよい。また、第1および第2のスペーサ層4、6を
50Åの厚さに形成したが、この厚さは、電子の波動関
数の拡がり程度の厚さ、つまり、50〜200Å程度の
範囲内の厚さに形成されればよい。また、キャップ層8
を400Åの厚さに形成したが、300〜500Å程度
の範囲内の厚さに形成されればよい。各半導体層をこれ
らの厚さに形成した場合においても上記実施例と同様な
効果が奏される。
および第3のチャネル層3、7を80Å、第2のチャネ
ル層5を70Åの厚さに形成したが、これら各チャネル
層は50〜150Å程度の範囲内の厚さに形成されてい
ればよい。また、第1および第2のスペーサ層4、6を
50Åの厚さに形成したが、この厚さは、電子の波動関
数の拡がり程度の厚さ、つまり、50〜200Å程度の
範囲内の厚さに形成されればよい。また、キャップ層8
を400Åの厚さに形成したが、300〜500Å程度
の範囲内の厚さに形成されればよい。各半導体層をこれ
らの厚さに形成した場合においても上記実施例と同様な
効果が奏される。
【0029】また、上記実施例の説明においては、第
1,第2および第3のチャネル層3,5および7の各不
純物濃度を3×1018[cm-3]としたが、1×1018
〜5×1018[cm-3]の範囲の不純物濃度で各チャネ
ル層を形成してもよく、この場合においても上記実施例
と同様な効果が奏される。
1,第2および第3のチャネル層3,5および7の各不
純物濃度を3×1018[cm-3]としたが、1×1018
〜5×1018[cm-3]の範囲の不純物濃度で各チャネ
ル層を形成してもよく、この場合においても上記実施例
と同様な効果が奏される。
【0030】また、上記実施例の説明においてはチャネ
ル層を構成する半導体層を3層形成した場合について説
明したが、層数はこれに限定されるものでなく、3層以
上形成されていればよく、この場合においても上記実施
例と同様な効果が奏される。
ル層を構成する半導体層を3層形成した場合について説
明したが、層数はこれに限定されるものでなく、3層以
上形成されていればよく、この場合においても上記実施
例と同様な効果が奏される。
【0031】また、上記実施例の説明においては各チャ
ネル層3、5、7を等間隔に形成したが、最も基板表面
に近い第3のチャネル層7の基板表面からの形成位置の
みを変えることにより、表面空乏層の基板深部への影響
を除去するようにしてもよい。この場合においても上記
実施例と同様な効果が奏される。
ネル層3、5、7を等間隔に形成したが、最も基板表面
に近い第3のチャネル層7の基板表面からの形成位置の
みを変えることにより、表面空乏層の基板深部への影響
を除去するようにしてもよい。この場合においても上記
実施例と同様な効果が奏される。
【0032】図6は本発明の第2の実施例によるFET
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【0033】半絶縁性GaAs半導体基板31上には、
バックグラウンド導電性がp- 型に設定されたアンドー
プのGaAsバッファ層32が結晶成長されている。こ
のバッファ層32上には第1の半導体層としての第1の
チャネル層33、第1のスペーサ層34、第2の半導体
層としての第2のチャネル層34および第2のスペーサ
層36が結晶成長されている。第1のチャネル層33お
よび第2のチャネル層35はn型不純物であるSiイオ
ンが高濃度にドープされたGaAsによって形成されて
おり、その不純物濃度は4×1018[cm-3]に高濃度に
設定されている。なお、このチャネル層33,35の不
純物濃度は1×1018〜5×1018[cm-3]の範囲に設
定される。また、第1および第2の各チャネル層33、
35の厚さは80Åに薄層化されている。第1および第
2の各スペーサ層34、36はバックグラウンド導電性
がn- 型のアンドープのGaAsからなり、その不純物
濃度は1×1015[cm-3]以下に設定されている。ま
た、第1のスペーサ層34の厚さは50Å、第2のスペ
ーサ層36の厚さは150Åに設定されている。
バックグラウンド導電性がp- 型に設定されたアンドー
プのGaAsバッファ層32が結晶成長されている。こ
のバッファ層32上には第1の半導体層としての第1の
チャネル層33、第1のスペーサ層34、第2の半導体
層としての第2のチャネル層34および第2のスペーサ
層36が結晶成長されている。第1のチャネル層33お
よび第2のチャネル層35はn型不純物であるSiイオ
ンが高濃度にドープされたGaAsによって形成されて
おり、その不純物濃度は4×1018[cm-3]に高濃度に
設定されている。なお、このチャネル層33,35の不
純物濃度は1×1018〜5×1018[cm-3]の範囲に設
定される。また、第1および第2の各チャネル層33、
35の厚さは80Åに薄層化されている。第1および第
2の各スペーサ層34、36はバックグラウンド導電性
がn- 型のアンドープのGaAsからなり、その不純物
濃度は1×1015[cm-3]以下に設定されている。ま
た、第1のスペーサ層34の厚さは50Å、第2のスペ
ーサ層36の厚さは150Åに設定されている。
【0034】第2のスペーサ36上にはn型のSiイオ
ンを不純物に含むドーピング層37が形成されている。
このドーピング層37の不純物濃度および厚さは、表面
空乏層が第1および第2の各チャネル層33、35にま
で広がらない所定の不純物濃度および所定の厚さ、例え
ば、不純物濃度が4×1018[cm-3]で厚さが50Åに
形成されている。ドーピング層37のこの不純物濃度は
1×1018〜5×1018[cm-3]の範囲に設定され、こ
の厚さは数10〜100Å程度の厚さに形成される。さ
らに、このドーピング層37上にはキャップ層38が形
成されており、このキャップ層38はバックグラウンド
導電性がn- 型のアンドープのGaAsからなり、その
不純物濃度は1×1015[cm-3]以下に設定されてい
る。
ンを不純物に含むドーピング層37が形成されている。
このドーピング層37の不純物濃度および厚さは、表面
空乏層が第1および第2の各チャネル層33、35にま
で広がらない所定の不純物濃度および所定の厚さ、例え
ば、不純物濃度が4×1018[cm-3]で厚さが50Åに
形成されている。ドーピング層37のこの不純物濃度は
1×1018〜5×1018[cm-3]の範囲に設定され、こ
の厚さは数10〜100Å程度の厚さに形成される。さ
らに、このドーピング層37上にはキャップ層38が形
成されており、このキャップ層38はバックグラウンド
導電性がn- 型のアンドープのGaAsからなり、その
不純物濃度は1×1015[cm-3]以下に設定されてい
る。
【0035】また、Siイオンが高濃度にドープされた
n+ 型のドレイン領域39およびソース領域40が各チ
ャネル層33、35およびドーピング層37に重ねて形
成されている。ゲート電極41はキャップ層38にオー
ミック接触して形成されており、ドレイン電極42およ
びソース電極43はドレイン領域39およびソース領域
40にオーミック接触して形成されている。
n+ 型のドレイン領域39およびソース領域40が各チ
ャネル層33、35およびドーピング層37に重ねて形
成されている。ゲート電極41はキャップ層38にオー
ミック接触して形成されており、ドレイン電極42およ
びソース電極43はドレイン領域39およびソース領域
40にオーミック接触して形成されている。
【0036】このような第2の実施例によるFETにお
いて、ドレイン電極42側の基板表面の界面準位に起因
して表面空乏層が生じ、この表面空乏層が基板深部に延
びようとしても、この延びはドーピング層37が上述の
ように所定の不純物濃度および厚さに形成されているた
めに遮られる。また、このドーピング層37より深い基
板位置には第2および第1の2つのチャネル層35、3
3が設けられている。従って、電流チャネルを形成する
電子量は、第2および第1の各チャネル層35、33に
存在する不純物によって十分に確保され、各チャネル層
35、33を挟む電子輸送特性の優れた第2および第1
の各スペーサ層36、34にキャリアが存在する確率は
高くなっている。このため、本実施例によっても出力電
流は表面空乏層の影響を受けることなく十分に高く維持
される。また、ドーピング層37が表面空乏層によって
空乏化することにより、ゲート・ドレイン間の絶縁性は
低下せず、ドレイン耐圧は向上する。
いて、ドレイン電極42側の基板表面の界面準位に起因
して表面空乏層が生じ、この表面空乏層が基板深部に延
びようとしても、この延びはドーピング層37が上述の
ように所定の不純物濃度および厚さに形成されているた
めに遮られる。また、このドーピング層37より深い基
板位置には第2および第1の2つのチャネル層35、3
3が設けられている。従って、電流チャネルを形成する
電子量は、第2および第1の各チャネル層35、33に
存在する不純物によって十分に確保され、各チャネル層
35、33を挟む電子輸送特性の優れた第2および第1
の各スペーサ層36、34にキャリアが存在する確率は
高くなっている。このため、本実施例によっても出力電
流は表面空乏層の影響を受けることなく十分に高く維持
される。また、ドーピング層37が表面空乏層によって
空乏化することにより、ゲート・ドレイン間の絶縁性は
低下せず、ドレイン耐圧は向上する。
【0037】なお、上記各実施例の説明においては、半
導体基板1および31をGaAsによって形成したが、
これに限定されるものではなく、例えば、InPやIn
GaAs等の半導体基板でも良い。また、n型不純物と
してSiを用いたが、SeやS等であっても良い。この
ような材料を用いてFETを形成しても、上記各実施例
と同様な効果が奏される。
導体基板1および31をGaAsによって形成したが、
これに限定されるものではなく、例えば、InPやIn
GaAs等の半導体基板でも良い。また、n型不純物と
してSiを用いたが、SeやS等であっても良い。この
ような材料を用いてFETを形成しても、上記各実施例
と同様な効果が奏される。
【0038】また、上記実施例の説明においてはチャネ
ル層を構成する半導体層を2層形成した場合について説
明したが、層数はこれに限定されるものでなく、3層以
上形成されていてもよく、この場合においても上記実施
例と同様な効果が奏される。
ル層を構成する半導体層を2層形成した場合について説
明したが、層数はこれに限定されるものでなく、3層以
上形成されていてもよく、この場合においても上記実施
例と同様な効果が奏される。
【0039】図7は本発明の第3の実施例によるFET
の構造を示す断面図であり、このFETは図8に示す工
程断面図に従って製造される。以下にこの製造方法につ
いて説明する。
の構造を示す断面図であり、このFETは図8に示す工
程断面図に従って製造される。以下にこの製造方法につ
いて説明する。
【0040】半絶縁性GaAs半導体基板51上に、M
BE(分子線エピタキシ)法やOMVPE(有機金属気
相エピタキシャル)法などの結晶成長技術を用いて以下
に述べる各半導体層が順次堆積させられる。まず、Ga
As半導体基板51上にGaAsバッファ層52が結晶
成長される(図8(a)参照)。このバッファ層52に
は1×1016[cm-3]程度にp型の不純物が含まれる
が、高くても1×1017[cm-3]以下の低い不純物濃度
に抑えられる。
BE(分子線エピタキシ)法やOMVPE(有機金属気
相エピタキシャル)法などの結晶成長技術を用いて以下
に述べる各半導体層が順次堆積させられる。まず、Ga
As半導体基板51上にGaAsバッファ層52が結晶
成長される(図8(a)参照)。このバッファ層52に
は1×1016[cm-3]程度にp型の不純物が含まれる
が、高くても1×1017[cm-3]以下の低い不純物濃度
に抑えられる。
【0041】次に、バッファ層52上にSiドープGa
As層が結晶成長され、第1の半導体層としての第1の
チャネル層53が形成される。この第1のチャネル層5
3はn型不純物であるSiイオンを3〜5×1018[cm
-3]程度または1〜5×1018[cm-3]程度に高濃度に
含み、厚さは50〜100Åに薄層化される。引き続い
て、この第1のチャネル層53上にアンドープの中間濃
度層54が100〜500Å程度の厚さに結晶成長され
る(同図(b)参照)。この中間濃度層54はアンドー
プに形成されるため、不純物濃度はまだ極めて低くなっ
ている。
As層が結晶成長され、第1の半導体層としての第1の
チャネル層53が形成される。この第1のチャネル層5
3はn型不純物であるSiイオンを3〜5×1018[cm
-3]程度または1〜5×1018[cm-3]程度に高濃度に
含み、厚さは50〜100Åに薄層化される。引き続い
て、この第1のチャネル層53上にアンドープの中間濃
度層54が100〜500Å程度の厚さに結晶成長され
る(同図(b)参照)。この中間濃度層54はアンドー
プに形成されるため、不純物濃度はまだ極めて低くなっ
ている。
【0042】次に、この中間濃度層54上にSiドープ
GaAs層が結晶成長され、第2の半導体層としての第
2のチャネル層55が形成される。この第2のチャネル
層55はSi不純物を第1のチャネル層53と同程度に
高濃度に含み、また、その厚さも第1のチャネル層53
と同程度に薄層化される。続いて、この第2のチャネル
層55上にアンドープGaAs層が結晶成長され、キャ
ップ層56が形成される。このキャップ層56の不純物
濃度はバッファ層52と同程度に極めて低く設定される
(同図(c)参照)。
GaAs層が結晶成長され、第2の半導体層としての第
2のチャネル層55が形成される。この第2のチャネル
層55はSi不純物を第1のチャネル層53と同程度に
高濃度に含み、また、その厚さも第1のチャネル層53
と同程度に薄層化される。続いて、この第2のチャネル
層55上にアンドープGaAs層が結晶成長され、キャ
ップ層56が形成される。このキャップ層56の不純物
濃度はバッファ層52と同程度に極めて低く設定される
(同図(c)参照)。
【0043】次に、リソグラフィ技術を用いてソース・
ドレイン領域パターンが基板表面に形成され、このパタ
ーンをマスクとして高濃度のSiイオンが選択的にイオ
ン注入される。この選択イオン注入により、n+ 型のド
レイン領域58およびソース領域59が形成される。次
に、このような積層構造を持つエピタキシャルウエハに
800〜900℃で1〜10秒間のアニール処理が行わ
れる。その後、蒸着技術、リソグラフィ技術およびエッ
チング技術等を用いてゲート電極57が形成される(同
図(d)参照)。このゲート電極57はドレイン領域5
8から遠ざけられた位置に形成される。
ドレイン領域パターンが基板表面に形成され、このパタ
ーンをマスクとして高濃度のSiイオンが選択的にイオ
ン注入される。この選択イオン注入により、n+ 型のド
レイン領域58およびソース領域59が形成される。次
に、このような積層構造を持つエピタキシャルウエハに
800〜900℃で1〜10秒間のアニール処理が行わ
れる。その後、蒸着技術、リソグラフィ技術およびエッ
チング技術等を用いてゲート電極57が形成される(同
図(d)参照)。このゲート電極57はドレイン領域5
8から遠ざけられた位置に形成される。
【0044】最後に、同様な蒸着技術やリソグラフィ技
術等が用いられ、ドレイン領域58およびソース領域5
9にオーミック接触したドレイン電極60,ソース電極
61が形成される。この電極形成により、図7に示され
る構造のショットキ接触型FET(MESFET)が完
成されることになる。
術等が用いられ、ドレイン領域58およびソース領域5
9にオーミック接触したドレイン電極60,ソース電極
61が形成される。この電極形成により、図7に示され
る構造のショットキ接触型FET(MESFET)が完
成されることになる。
【0045】本実施例においては、各層52〜56を結
晶成長した後に上述したアニール処理が行われるため、
電流チャネルが形成されるゲート電極57下部の不純物
プロファイルは図9のグラフに示す構成になっている。
同グラフの横軸は基板表面からの深さd[オングストロ
ーム]を示し、縦軸はn型Si不純物の濃度ND [cm
-3]を示す。また、実線で示される不純物プロファイル
Aはアニール処理後のプロファイルを示し、点線で示さ
れる不純物プロファイルBはアニール処理前のプロファ
イルを示している。アニール前のプロファイルBにおい
てはパルス状に不純物濃度が高くなっており、基板表面
側のパルス状部分は高濃度に不純物を含む第2のチャネ
ル層55に相当し、基板の深い側のパルス状部分は同じ
く高濃度に不純物を含む第1のチャネル層53に相当し
ている。このような不純物プロファイルを持つ積層構造
にアニール処理が行われることにより、各チャネル層5
3,55に高濃度に含まれたSiイオンは、各チャネル
層53,55を挟むバッファ層52,中間濃度層54お
よびキャップ層56に拡散する。このため、ゲート電極
下の不純物プロファイル形状は、段階的なパルス状から
少しだれた山状になり、図示する不純物プロファイルA
になる。
晶成長した後に上述したアニール処理が行われるため、
電流チャネルが形成されるゲート電極57下部の不純物
プロファイルは図9のグラフに示す構成になっている。
同グラフの横軸は基板表面からの深さd[オングストロ
ーム]を示し、縦軸はn型Si不純物の濃度ND [cm
-3]を示す。また、実線で示される不純物プロファイル
Aはアニール処理後のプロファイルを示し、点線で示さ
れる不純物プロファイルBはアニール処理前のプロファ
イルを示している。アニール前のプロファイルBにおい
てはパルス状に不純物濃度が高くなっており、基板表面
側のパルス状部分は高濃度に不純物を含む第2のチャネ
ル層55に相当し、基板の深い側のパルス状部分は同じ
く高濃度に不純物を含む第1のチャネル層53に相当し
ている。このような不純物プロファイルを持つ積層構造
にアニール処理が行われることにより、各チャネル層5
3,55に高濃度に含まれたSiイオンは、各チャネル
層53,55を挟むバッファ層52,中間濃度層54お
よびキャップ層56に拡散する。このため、ゲート電極
下の不純物プロファイル形状は、段階的なパルス状から
少しだれた山状になり、図示する不純物プロファイルA
になる。
【0046】すなわち、各チャネル層53,55に挟ま
れて形成されたアンドープ状態であった中間濃度層54
は、約1×1017[cm-3]程度の濃度の不純物を含むよ
うになる。この中間濃度層54の不純物濃度は、第1の
チャネル層53および第2のチャネル層55の不純物濃
度3〜5×1018[cm-3]または1〜5×1018[c
m-3]よりも低く設定される。また、各チャネル層5
3,55を最も外側で挟むバッファ層52およびキャッ
プ層56にも各チャネル層53,55に含まれていた不
純物が拡散し、この両最外層のチャネル層接触部分にも
各チャネル層53,55の不純物濃度よりも低い濃度の
不純物が含まれるようになる。
れて形成されたアンドープ状態であった中間濃度層54
は、約1×1017[cm-3]程度の濃度の不純物を含むよ
うになる。この中間濃度層54の不純物濃度は、第1の
チャネル層53および第2のチャネル層55の不純物濃
度3〜5×1018[cm-3]または1〜5×1018[c
m-3]よりも低く設定される。また、各チャネル層5
3,55を最も外側で挟むバッファ層52およびキャッ
プ層56にも各チャネル層53,55に含まれていた不
純物が拡散し、この両最外層のチャネル層接触部分にも
各チャネル層53,55の不純物濃度よりも低い濃度の
不純物が含まれるようになる。
【0047】従って、このような構造をした本実施例に
よるMESFETにおいては、各チャネル層53,55
を挟むバッファ層52,中間濃度層54およびキャップ
層56に低濃度に不純物が含まれるため、これら各層5
2,54,56に存在するSi不純物によってもチャネ
ル電子が生成される。従って、電流チャネルを形成する
電子は、低電界領域、つまり、ドレイン側に比べて低い
電界が形成されるソース側において、各チャネル層5
3,55を挟む各層52,54および56に分布する。
このため、チャネル電子は各チャネル層53,55より
も不純物濃度の低いこれら各層52,54および56を
も走行するようになり、不純物散乱を受ける影響は低減
する。この結果、ソース側の低電界領域における電子移
動度は向上する。
よるMESFETにおいては、各チャネル層53,55
を挟むバッファ層52,中間濃度層54およびキャップ
層56に低濃度に不純物が含まれるため、これら各層5
2,54,56に存在するSi不純物によってもチャネ
ル電子が生成される。従って、電流チャネルを形成する
電子は、低電界領域、つまり、ドレイン側に比べて低い
電界が形成されるソース側において、各チャネル層5
3,55を挟む各層52,54および56に分布する。
このため、チャネル電子は各チャネル層53,55より
も不純物濃度の低いこれら各層52,54および56を
も走行するようになり、不純物散乱を受ける影響は低減
する。この結果、ソース側の低電界領域における電子移
動度は向上する。
【0048】また、高電界が形成されるドレイン側にお
いては、各チャネル層53,55を走行する電子はこの
高電界からエネルギを得てより高いエネルギ準位に存在
するようになる。従って、チャネル電子は高濃度に不純
物を含む各チャネル層53,55から飛び出し、各チャ
ネル層53,55を挟む不純物濃度の低いバッファ層5
2,中間濃度層54およびキャップ層56を走行するよ
うになる。このため、ドレイン側の高電界領域において
も、チャネル電子が不純物散乱から受ける影響は少な
く、電子飽和速度は低下しない。
いては、各チャネル層53,55を走行する電子はこの
高電界からエネルギを得てより高いエネルギ準位に存在
するようになる。従って、チャネル電子は高濃度に不純
物を含む各チャネル層53,55から飛び出し、各チャ
ネル層53,55を挟む不純物濃度の低いバッファ層5
2,中間濃度層54およびキャップ層56を走行するよ
うになる。このため、ドレイン側の高電界領域において
も、チャネル電子が不純物散乱から受ける影響は少な
く、電子飽和速度は低下しない。
【0049】従って、本実施例によるFETによれば、
ソース側からドレイン側のチャネル全体にわたって電子
移動度は高くなる。また、電子飽和速度も劣化しない。
このため、素子の高周波特性は向上する。また、FET
の相互コンダクタンスgm は一定のゲート電圧変化にわ
たって一定値に保持されるようになり、相互コンダクタ
ンスgm のゲート電圧変化に対する変化は平坦な特性を
示すようになる。
ソース側からドレイン側のチャネル全体にわたって電子
移動度は高くなる。また、電子飽和速度も劣化しない。
このため、素子の高周波特性は向上する。また、FET
の相互コンダクタンスgm は一定のゲート電圧変化にわ
たって一定値に保持されるようになり、相互コンダクタ
ンスgm のゲート電圧変化に対する変化は平坦な特性を
示すようになる。
【0050】また、上記第3の実施例の説明において
は、アニール処理により、各チャネル層53,55にあ
る不純物をアンドープ状態の半導体層に拡散させ、中間
濃度層54を形成したが、次のように中間濃度層54を
形成してもよい。つまり、半導体基板51上に堆積させ
る各半導体層を結晶成長する際に、原料に含ませる不純
物濃度を制御することによっても適度に不純物を含む中
間濃度層を形成することが可能である。また、バッファ
層およびキャップ層に相当する層に、上記実施例と同様
に適度に不純物を含ませて形成することも可能である。
このような製造方法および構造によっても上記実施例と
同様な効果が奏され、チャネル電子の移動度は高くな
り、また、電子飽和速度も高く維持される。
は、アニール処理により、各チャネル層53,55にあ
る不純物をアンドープ状態の半導体層に拡散させ、中間
濃度層54を形成したが、次のように中間濃度層54を
形成してもよい。つまり、半導体基板51上に堆積させ
る各半導体層を結晶成長する際に、原料に含ませる不純
物濃度を制御することによっても適度に不純物を含む中
間濃度層を形成することが可能である。また、バッファ
層およびキャップ層に相当する層に、上記実施例と同様
に適度に不純物を含ませて形成することも可能である。
このような製造方法および構造によっても上記実施例と
同様な効果が奏され、チャネル電子の移動度は高くな
り、また、電子飽和速度も高く維持される。
【0051】なお、上記第3の実施例の説明において
は、半導体基板51をGaAsによって形成したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、InPやInG
aAs等の半導体基板でも良い。また、n型不純物とし
てSiを用いたが、SeやS等であっても良い。このよ
うな材料を用いてFETを形成しても、上記実施例と同
様な効果が奏される。
は、半導体基板51をGaAsによって形成したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、InPやInG
aAs等の半導体基板でも良い。また、n型不純物とし
てSiを用いたが、SeやS等であっても良い。このよ
うな材料を用いてFETを形成しても、上記実施例と同
様な効果が奏される。
【0052】また、上記各実施例の説明においては、ゲ
ート電極11,41,57がドレイン電極12,42,
60から遠ざけられて形成され、ゲート・ドレイン間の
耐圧特性が向上されたFETについて説明したが、これ
に限定されるものではない。すなわち、ゲート電極がド
レイン・ソース間の中央に形成された構造のFETや、
ゲート電極がリセスに形成された構造のFET等に上記
各実施例を適用してもよく、上記各実施例と同様な効果
が奏される。
ート電極11,41,57がドレイン電極12,42,
60から遠ざけられて形成され、ゲート・ドレイン間の
耐圧特性が向上されたFETについて説明したが、これ
に限定されるものではない。すなわち、ゲート電極がド
レイン・ソース間の中央に形成された構造のFETや、
ゲート電極がリセスに形成された構造のFET等に上記
各実施例を適用してもよく、上記各実施例と同様な効果
が奏される。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
面空乏層の基板表面から深部へ向けての延びは、最も基
板表面側に位置する半導体層によって遮られる。または
チャネル層の上部に設けられたドーピング層によって遮
られる。また、最も基板表面側に位置する半導体層また
はドーピング層よりも深い半導体基板には複数の半導体
層が設けられている。このため、電流チャネルを形成す
る電子量は、チャネル層を構成するこれら複数の半導体
層によって十分に確保される。従って、出力電流は表面
空乏層の影響を受けることなく十分に高く維持され、高
出力で高速動作をするFETが提供される。
面空乏層の基板表面から深部へ向けての延びは、最も基
板表面側に位置する半導体層によって遮られる。または
チャネル層の上部に設けられたドーピング層によって遮
られる。また、最も基板表面側に位置する半導体層また
はドーピング層よりも深い半導体基板には複数の半導体
層が設けられている。このため、電流チャネルを形成す
る電子量は、チャネル層を構成するこれら複数の半導体
層によって十分に確保される。従って、出力電流は表面
空乏層の影響を受けることなく十分に高く維持され、高
出力で高速動作をするFETが提供される。
【0054】また、複数の半導体層間の中間濃度層には
低濃度に不純物が含まれているため、中間濃度層に存在
する不純物によってもチャネル電子が生成される。従っ
て、電流チャネルを形成する電子は、低電界領域におい
ても半導体層間の中間濃度層に分布し、チャネル形成す
る半導体層よりも不純物濃度の低い中間濃度層を走行す
るようになる。このため、低電界領域におけるチャネル
電子の移動度は高くなり、また、電子飽和速度も高く維
持され、素子の高周波特性は向上する。また、相互コン
ダクタンスgm も一定のゲート電圧変化にわたって一定
値が保持されるようになる。
低濃度に不純物が含まれているため、中間濃度層に存在
する不純物によってもチャネル電子が生成される。従っ
て、電流チャネルを形成する電子は、低電界領域におい
ても半導体層間の中間濃度層に分布し、チャネル形成す
る半導体層よりも不純物濃度の低い中間濃度層を走行す
るようになる。このため、低電界領域におけるチャネル
電子の移動度は高くなり、また、電子飽和速度も高く維
持され、素子の高周波特性は向上する。また、相互コン
ダクタンスgm も一定のゲート電圧変化にわたって一定
値が保持されるようになる。
【0055】また、熱処理が加えられて中間濃度層が形
成される場合には、複数の各半導体層を最も外側で挟む
各層にも不純物が低濃度に含まれ、チャネル電子はこの
両最外層にも分布するようになる。従って、チャネル電
子は中間濃度層以外にも不純物濃度の低いこの両最外層
を走行するようになる。このため、低電界領域における
チャネル電子の移動度はさらに高まり、素子の高周波特
性はさらに向上する。
成される場合には、複数の各半導体層を最も外側で挟む
各層にも不純物が低濃度に含まれ、チャネル電子はこの
両最外層にも分布するようになる。従って、チャネル電
子は中間濃度層以外にも不純物濃度の低いこの両最外層
を走行するようになる。このため、低電界領域における
チャネル電子の移動度はさらに高まり、素子の高周波特
性はさらに向上する。
【図1】本発明の第1の実施例によるFETの製造工程
を示す工程断面図である。
を示す工程断面図である。
【図2】第1の実施例によるFETのゲート電極下の不
純物プロファイルを示すグラフである。
純物プロファイルを示すグラフである。
【図3】第1の実施例によるFETの有効性を示すため
にこれと比較される従来の単一チャネル構造のFETを
示す断面図である。
にこれと比較される従来の単一チャネル構造のFETを
示す断面図である。
【図4】図1に示された第1の実施例によるFETの特
性を示すグラフである。
性を示すグラフである。
【図5】図3に示された従来のFETの特性を示すグラ
フである。
フである。
【図6】本発明の第2の実施例によるFETの構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例によるFETの構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】図7に示された第3の実施例によるFETの製
造方法を示す工程断面図である。
造方法を示す工程断面図である。
【図9】第3の実施例によるFETのゲート電極下の不
純物プロファイルを示すグラフである。
純物プロファイルを示すグラフである。
1,31,51…半絶縁性GaAs半導体基板、2,3
2,52…バッファ層、3,33,53…第1のチャネ
ル層(半導体層)、4,34…第1のスペーサ層、5,
35,55…第2のチャネル層(半導体層)、6,36
…第2のスペーサ層、7…第3のチャネル層(半導体
層)、8,38,56…キャップ層、9,39,58…
ドレイン領域、10,40,59…ソース領域、11,
41,57…ゲート電極、12,42,60…ドレイン
電極、13,43,61…ソース電極、54…中間濃度
層。
2,52…バッファ層、3,33,53…第1のチャネ
ル層(半導体層)、4,34…第1のスペーサ層、5,
35,55…第2のチャネル層(半導体層)、6,36
…第2のスペーサ層、7…第3のチャネル層(半導体
層)、8,38,56…キャップ層、9,39,58…
ドレイン領域、10,40,59…ソース領域、11,
41,57…ゲート電極、12,42,60…ドレイン
電極、13,43,61…ソース電極、54…中間濃度
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 成 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 桑田 展周 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 乙部 健二 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内
Claims (7)
- 【請求項1】 不純物を高濃度に含んで薄層化された半
導体層をチャネル層とする電界効果トランジスタにおい
て、 前記チャネル層はアンドープ層を挟んで前記半導体層が
3層以上形成されていることを特徴とする電界効果トラ
ンジスタ。 - 【請求項2】 不純物を高濃度に含んで薄層化された半
導体層をチャネル層とする電界効果トランジスタにおい
て、 前記チャネル層はアンドープ層を挟んで前記半導体層が
複数形成され、これら半導体層のうち最も基板表面側に
位置する半導体層の上部にアンドープ層を挟んでドーピ
ング層が形成され、このドーピング層の不純物濃度およ
び厚さは、表面空乏層が前記チャネル層にまで広がらな
い所定の不純物濃度および所定の厚さに形成されている
ことを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】 不純物を高濃度に含んで薄層化された半
導体層をチャネル層とする電界効果トランジスタにおい
て、 前記チャネル層を構成する前記半導体層は複数形成さ
れ、これら各半導体層間にはこれら各半導体層の不純物
濃度に比較して低濃度に不純物を含む中間濃度層が形成
されていることを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項4】 前記中間濃度層は、前記チャネル層を構
成する前記各半導体層の不純物が熱処理によってアンド
ープ層に拡散して形成されていることを特徴とする請求
項3記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】 前記中間濃度層は、不純物濃度が制御さ
れた結晶成長によって形成されていることを特徴とする
請求項3記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項6】 アンドープ層を形成する工程と、不純物
を高濃度に含んで薄層化された半導体層を前記アンドー
プ上に形成する工程と、前記アンドープ層を形成する前
記工程および前記半導体層を形成する前記工程を繰り返
して前記半導体層を複数設け前記チャネル層を形成する
工程と、これら工程の後に熱処理を行って前記各半導体
層に含まれる不純物を前記各アンドープ層に拡散させて
前記中間濃度層を形成する工程とを備え、請求項4記載
の電界効果トランジスタを製造することを特徴とする電
界効果トランジスタの製造方法。 - 【請求項7】 不純物を高濃度に含んで薄層化された半
導体層を形成する工程と、不純物濃度が制御された結晶
成長によって前記半導体層の不純物濃度に比較して低濃
度に不純物を含む中間濃度層を形成する工程と、前記半
導体層を形成する前記工程および前記中間濃度層を形成
する前記工程を繰り返して前記半導体層を複数設け前記
チャネル層を形成する工程とを備え、請求項5記載の電
界効果トランジスタを製造することを特徴とする電界効
果トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1949694A JPH06310536A (ja) | 1993-02-22 | 1994-02-16 | 電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3217293 | 1993-02-22 | ||
| JP5-38294 | 1993-02-26 | ||
| JP5-32172 | 1993-02-26 | ||
| JP3829493 | 1993-02-26 | ||
| JP1949694A JPH06310536A (ja) | 1993-02-22 | 1994-02-16 | 電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06310536A true JPH06310536A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=27282647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1949694A Pending JPH06310536A (ja) | 1993-02-22 | 1994-02-16 | 電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06310536A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005236287A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Emcore Corp | 窒化物基半導体デバイスのための低ドープ層 |
| US6989553B2 (en) | 2000-03-03 | 2006-01-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device having an active region of alternating layers |
| EP2367205A3 (en) * | 2002-07-24 | 2012-03-28 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Vertical junction field effect transistors and methods of producing the same |
-
1994
- 1994-02-16 JP JP1949694A patent/JPH06310536A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6989553B2 (en) | 2000-03-03 | 2006-01-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device having an active region of alternating layers |
| EP2367205A3 (en) * | 2002-07-24 | 2012-03-28 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Vertical junction field effect transistors and methods of producing the same |
| EP2378560A3 (en) * | 2002-07-24 | 2012-04-18 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Vertical junction field effect transistors, and methods of producing the same |
| JP2005236287A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Emcore Corp | 窒化物基半導体デバイスのための低ドープ層 |
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