JPH06310961A - 信号利得制御回路 - Google Patents
信号利得制御回路Info
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- JPH06310961A JPH06310961A JP12195293A JP12195293A JPH06310961A JP H06310961 A JPH06310961 A JP H06310961A JP 12195293 A JP12195293 A JP 12195293A JP 12195293 A JP12195293 A JP 12195293A JP H06310961 A JPH06310961 A JP H06310961A
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- transistors
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- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 信号利得制御回路の駆動電源の低電圧化を図
る上で、より好適な方式を提供することを目的とする。 【構成】 エミッタが共通接続された第1、第2のトラ
ンジスタにより構成される差動増幅器と、上記差動増幅
器の共通エミッタに接続され、上記第1、第2のトラン
ジスタにバイアス電流を流すための定電流回路と、上記
第1、第2のトランジスタのコレクタに接続され、上記
差動増幅器の負荷を構成する負荷回路と、上記第1、第
2のトランジスタのベース間に制御信号を印加する制御
手段と、出力端が上記差動増幅器の共通エミッタに接続
され、入力端に印加される入力信号に応じて上記出力端
における電流を変化させる電圧−電流変換回路とを具備
し、上記入力信号を得て、上記負荷回路より上記制御信
号に応じて電圧利得が変化した出力信号を得る構成とし
た信号利得制御回路。
る上で、より好適な方式を提供することを目的とする。 【構成】 エミッタが共通接続された第1、第2のトラ
ンジスタにより構成される差動増幅器と、上記差動増幅
器の共通エミッタに接続され、上記第1、第2のトラン
ジスタにバイアス電流を流すための定電流回路と、上記
第1、第2のトランジスタのコレクタに接続され、上記
差動増幅器の負荷を構成する負荷回路と、上記第1、第
2のトランジスタのベース間に制御信号を印加する制御
手段と、出力端が上記差動増幅器の共通エミッタに接続
され、入力端に印加される入力信号に応じて上記出力端
における電流を変化させる電圧−電流変換回路とを具備
し、上記入力信号を得て、上記負荷回路より上記制御信
号に応じて電圧利得が変化した出力信号を得る構成とし
た信号利得制御回路。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は所要電源電圧の低圧化を
図った信号利得制御回路の改良に関するものである。
図った信号利得制御回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示す回路は、従来より信号利得制
御回路として広く用いられているアナログ乗算器の基本
回路である。この回路はトランジスタ1,2とその負荷
抵抗3(抵抗値RL)からなる差動増幅器4と、この差動
増幅器4に直流バイアス電流を供給する定電流回路5
と、この定電流回路5と上記差動増幅器4の共通エミッ
タ間にカスケード接続されたトランジスタ17と、この
トランジスタ17のエミッタとアース間に接続された抵
抗18(抵抗値RE)より構成されており、トランジスタ
17のベースに入力信号ei を印加し、トランジスタ
1,2のベース間に制御信号Vcを印加し、トランジス
タ2のコレクタより出力信号eo を得るようになってい
る。この回路において、トランジスタ17のベースに入
力信号ei が印加されると、トランジスタ17のコレク
タに、ほぼ、信号電流i=ei/REが流れる。この信号
電流iはトランジスタ1,2に分流され、これら各々の
トランジスタのコレクタには信号電流iL1,iL2(iL1
+iL2=i)が流れる。これにより、トランジスタ2の
コレクタより、出力信号eo=−iL2・RLが得られる。
一方、トランジスタ1,2の各々を流れる信号電流の比
(iL1:iL2)は、トランジスタ1,2のベース間の電
位差、すなわち、制御信号Vcの値によって変化する。
つまり、制御信号Vcの値を変えることにより信号電流
iL2の値を変え、これにより、出力信号eoの利得を制
御できる。この出力信号eoは、
御回路として広く用いられているアナログ乗算器の基本
回路である。この回路はトランジスタ1,2とその負荷
抵抗3(抵抗値RL)からなる差動増幅器4と、この差動
増幅器4に直流バイアス電流を供給する定電流回路5
と、この定電流回路5と上記差動増幅器4の共通エミッ
タ間にカスケード接続されたトランジスタ17と、この
トランジスタ17のエミッタとアース間に接続された抵
抗18(抵抗値RE)より構成されており、トランジスタ
17のベースに入力信号ei を印加し、トランジスタ
1,2のベース間に制御信号Vcを印加し、トランジス
タ2のコレクタより出力信号eo を得るようになってい
る。この回路において、トランジスタ17のベースに入
力信号ei が印加されると、トランジスタ17のコレク
タに、ほぼ、信号電流i=ei/REが流れる。この信号
電流iはトランジスタ1,2に分流され、これら各々の
トランジスタのコレクタには信号電流iL1,iL2(iL1
+iL2=i)が流れる。これにより、トランジスタ2の
コレクタより、出力信号eo=−iL2・RLが得られる。
一方、トランジスタ1,2の各々を流れる信号電流の比
(iL1:iL2)は、トランジスタ1,2のベース間の電
位差、すなわち、制御信号Vcの値によって変化する。
つまり、制御信号Vcの値を変えることにより信号電流
iL2の値を変え、これにより、出力信号eoの利得を制
御できる。この出力信号eoは、
【0003】
【数1】 K:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:単位電荷量 なる式により求められる。ここで、図2に示す回路を動
作させるために必要な各部の電圧を求め、電源電圧(V
cc)の所要値を求める。なお、定電流回路5には通常、
同図に示したカレント・ミラー回路12が用いられるの
で、ここではこれに置き換えて考えることにする。図2
の回路中のトランジスタはすべてA級動作となるが、こ
れに必要なバイアス電圧VCE(コレクタ・エミッタ間電
圧)を、VCE≧VBE(ベース・エミッタ間電圧)と仮定
すると、図2のトランジスタ1,2,17,10は3段
のカスケード回路を構成しているので、これらの動作に
は合計、 VTR≧3・VBE ・・・・・・・(2) の電圧が必要となる。
作させるために必要な各部の電圧を求め、電源電圧(V
cc)の所要値を求める。なお、定電流回路5には通常、
同図に示したカレント・ミラー回路12が用いられるの
で、ここではこれに置き換えて考えることにする。図2
の回路中のトランジスタはすべてA級動作となるが、こ
れに必要なバイアス電圧VCE(コレクタ・エミッタ間電
圧)を、VCE≧VBE(ベース・エミッタ間電圧)と仮定
すると、図2のトランジスタ1,2,17,10は3段
のカスケード回路を構成しているので、これらの動作に
は合計、 VTR≧3・VBE ・・・・・・・(2) の電圧が必要となる。
【0004】カレント・ミラー回路12により供給され
る直流バイアス電流Iは、制御信号Vc=0Vとする
と、トランジスタ1,2に2等分され、これら各々のト
ランジスタのコレクタには、I1=I2=I/2の直流バ
イアス電流が流れる。これら直流バイアス電流による各
部の電圧降下は、カレント・ミラー回路12において、
Rb・I、差動増幅器4の負荷抵抗3において、RL・I
2=RL・I/2となり、合計、 Vb=I・(Rb+RL/2) ・・・(3) となる。入力信号eiの振幅の最大値をei MAX、制御信
号Vc=0Vとすると、出力信号e0の振幅の最大値e
o MAXは(1)式より、eO MAX=ei MAX・RL/2RE
となる。したがって、図2の回路にて入・出力信号の所
要ダイナミックレンジを確保するためには、 Vs≧ei MAX・(1+RL/2RE) ・・・(4) の電圧が必要となる。以上の結果、図2の回路の電源電
圧Vccの所要値は、上記(2),(3),(4)式より、Vc
c≧(VTR+Vb+VS)/2、すなわち、 Vcc≧{3VBE+I・(Rb+RL/2)+ei MAX・(1+RL/2RE)}/2 ・・・(5) となる。
る直流バイアス電流Iは、制御信号Vc=0Vとする
と、トランジスタ1,2に2等分され、これら各々のト
ランジスタのコレクタには、I1=I2=I/2の直流バ
イアス電流が流れる。これら直流バイアス電流による各
部の電圧降下は、カレント・ミラー回路12において、
Rb・I、差動増幅器4の負荷抵抗3において、RL・I
2=RL・I/2となり、合計、 Vb=I・(Rb+RL/2) ・・・(3) となる。入力信号eiの振幅の最大値をei MAX、制御信
号Vc=0Vとすると、出力信号e0の振幅の最大値e
o MAXは(1)式より、eO MAX=ei MAX・RL/2RE
となる。したがって、図2の回路にて入・出力信号の所
要ダイナミックレンジを確保するためには、 Vs≧ei MAX・(1+RL/2RE) ・・・(4) の電圧が必要となる。以上の結果、図2の回路の電源電
圧Vccの所要値は、上記(2),(3),(4)式より、Vc
c≧(VTR+Vb+VS)/2、すなわち、 Vcc≧{3VBE+I・(Rb+RL/2)+ei MAX・(1+RL/2RE)}/2 ・・・(5) となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今日、とり
わけ電池駆動を必要とする可搬型の機器を中心に、電子
機器の低消費電力化への要請がますます強まっている。
この電子機器の低消費電力化を図る手法としては、回路
電源の低電圧化が極めて有効である。ところが、図2に
示した乗算器は、正負電源間に多数のトランジスタをカ
スケード接続するという回路構成上、本質的に電源を低
電圧化しづらいという難点をもっている。すなわち、上
記(5)式によれば、同式右辺第1項は図2の回路中のト
ランジスタの動作に必要な最小限のバイアス電圧の総和
であり、同式左辺の電源電圧Vccの増減には無関係のい
わば固定分である。したがって、同式左辺の電源電圧V
ccを小さくしようとしても、同式右辺第1項により自ず
と下限が決まってしまう。この右辺第1項の実際の値
は、通常、VBE=0.6V〜0.8Vであるので、3×
VBE=1.8V〜2.4Vとなる。この値は、場合によ
っては、僅か数Vという低圧電源下で動作する回路が求
められる昨今においては、極めて大きい値と言える。以
上の理由により、図2の回路と同等の機能を有し、か
つ、より低電圧の電源にて動作可能な回路の実現が望ま
れており、これが本発明の目的でもある。
わけ電池駆動を必要とする可搬型の機器を中心に、電子
機器の低消費電力化への要請がますます強まっている。
この電子機器の低消費電力化を図る手法としては、回路
電源の低電圧化が極めて有効である。ところが、図2に
示した乗算器は、正負電源間に多数のトランジスタをカ
スケード接続するという回路構成上、本質的に電源を低
電圧化しづらいという難点をもっている。すなわち、上
記(5)式によれば、同式右辺第1項は図2の回路中のト
ランジスタの動作に必要な最小限のバイアス電圧の総和
であり、同式左辺の電源電圧Vccの増減には無関係のい
わば固定分である。したがって、同式左辺の電源電圧V
ccを小さくしようとしても、同式右辺第1項により自ず
と下限が決まってしまう。この右辺第1項の実際の値
は、通常、VBE=0.6V〜0.8Vであるので、3×
VBE=1.8V〜2.4Vとなる。この値は、場合によ
っては、僅か数Vという低圧電源下で動作する回路が求
められる昨今においては、極めて大きい値と言える。以
上の理由により、図2の回路と同等の機能を有し、か
つ、より低電圧の電源にて動作可能な回路の実現が望ま
れており、これが本発明の目的でもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、図1に示すように、トランジスタ1,2と
その負荷抵抗3からなる差動増幅器4と、この差動増幅
器4に直流バイアス電流を供給する定電流回路5と、出
力端が上記差動増幅器4の共通エミッタに接続された電
圧−電流変換回路6より構成されており、電圧−電流変
換回路6に入力信号ei を印加し、トランジスタ1,2
のベース間に制御信号Vcを印加し、トランジスタ2の
コレクタより出力信号e0 を得るようにしたものであ
る。
するために、図1に示すように、トランジスタ1,2と
その負荷抵抗3からなる差動増幅器4と、この差動増幅
器4に直流バイアス電流を供給する定電流回路5と、出
力端が上記差動増幅器4の共通エミッタに接続された電
圧−電流変換回路6より構成されており、電圧−電流変
換回路6に入力信号ei を印加し、トランジスタ1,2
のベース間に制御信号Vcを印加し、トランジスタ2の
コレクタより出力信号e0 を得るようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】図1の回路において、電圧−電流変換回路6の
変換係数を1/RE とし、電圧−電流変換回路6に入力
信号ei が印加されると、トランジスタ1,2の共通エ
ミッタに信号電流i=ei/REが流れる。この信号電流
iはトランジスタ1,2に分流され、これらそれぞれの
トランジスタのコレクタには信号電流iL1,iL2(iL1
+iL2=i)が流れる。これにより、トランジスタ2の
コレクタより出力信号eo=−iL2・RLが得られる。一
方、トランジスタ1,2のそれぞれを流れる信号電流の
比(iL1:iL2)は、トランジスタ1,2のベース間の電
位差、すなわち、制御信号Vcの値によって変化する。
つまり、制御信号Vcの値を変えることにより信号電流
iL2の値を変え、これにより、出力信号eo の利得を制
御できる。この出力信号eo は前述の図2の回路と同様
に、
変換係数を1/RE とし、電圧−電流変換回路6に入力
信号ei が印加されると、トランジスタ1,2の共通エ
ミッタに信号電流i=ei/REが流れる。この信号電流
iはトランジスタ1,2に分流され、これらそれぞれの
トランジスタのコレクタには信号電流iL1,iL2(iL1
+iL2=i)が流れる。これにより、トランジスタ2の
コレクタより出力信号eo=−iL2・RLが得られる。一
方、トランジスタ1,2のそれぞれを流れる信号電流の
比(iL1:iL2)は、トランジスタ1,2のベース間の電
位差、すなわち、制御信号Vcの値によって変化する。
つまり、制御信号Vcの値を変えることにより信号電流
iL2の値を変え、これにより、出力信号eo の利得を制
御できる。この出力信号eo は前述の図2の回路と同様
に、
【0008】
【数2】 K:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:単位電荷量 なる式により求められる。ここで、前述の図2の回路の
場合と同様に、図1の回路を動作させるために必要な各
部の電圧を求め、電源電圧の所要値を求める。なお、定
電流回路5は図2の回路と同様にカレント・ミラー回路
12に置き換えて考えることにする。まず、図1の回路
中のトランジスタはすべてA級動作となるが、これに必
要なバイアス電圧VCEを、VCE≧VBEと仮定すると、図
1の回路のトランジスタ1,2,10は2段のカスケー
ド回路を構成しているので、これらの動作には合計、 VTR ≧2・VBE ・・・(7) の電圧が必要となる。
場合と同様に、図1の回路を動作させるために必要な各
部の電圧を求め、電源電圧の所要値を求める。なお、定
電流回路5は図2の回路と同様にカレント・ミラー回路
12に置き換えて考えることにする。まず、図1の回路
中のトランジスタはすべてA級動作となるが、これに必
要なバイアス電圧VCEを、VCE≧VBEと仮定すると、図
1の回路のトランジスタ1,2,10は2段のカスケー
ド回路を構成しているので、これらの動作には合計、 VTR ≧2・VBE ・・・(7) の電圧が必要となる。
【0009】次に、カレント・ミラー回路12により供
給される直流バイアス電流Iは、制御信号Vc=0Vと
すると、トランジスタ1,2に2等分され、これら各々
のトランジスタのコレクタには、I1=I2=I/2の直
流バイアス電流が流れる。これら直流バイアス電流によ
る各部の電圧降下は、カレント・ミラ−回路12におい
て、Rb・I、差動増幅器4の負荷抵抗3において、RL
・I2=RL・I/2となり、合計は前述の図2の回路と
同様に、 Vb=I・(Rb+RL/2) ・・・・(8) となる。また、入力信号eiの振幅の最大値をei MAX、
制御信号Vc=0Vとすると、出力信号eoの振幅の最
大値eo MAXは、(6)式より、eO MAX=ei MAX・RL
/2REとなる。したがって、出力信号eoの所要ダイナ
ミックレンジを確保するためには、 Vs≧ei MAX・RL/2RE ・・・(9) の電圧が必要となる。
給される直流バイアス電流Iは、制御信号Vc=0Vと
すると、トランジスタ1,2に2等分され、これら各々
のトランジスタのコレクタには、I1=I2=I/2の直
流バイアス電流が流れる。これら直流バイアス電流によ
る各部の電圧降下は、カレント・ミラ−回路12におい
て、Rb・I、差動増幅器4の負荷抵抗3において、RL
・I2=RL・I/2となり、合計は前述の図2の回路と
同様に、 Vb=I・(Rb+RL/2) ・・・・(8) となる。また、入力信号eiの振幅の最大値をei MAX、
制御信号Vc=0Vとすると、出力信号eoの振幅の最
大値eo MAXは、(6)式より、eO MAX=ei MAX・RL
/2REとなる。したがって、出力信号eoの所要ダイナ
ミックレンジを確保するためには、 Vs≧ei MAX・RL/2RE ・・・(9) の電圧が必要となる。
【0010】以上の結果、図1のトランジスタ1,2,
10により構成されるカスケード回路における電源電圧
Vccの所要値は、(7),(8),(9)式より、Vcc
≧(VTR+Vb+Vs)/2、すなわち、 Vcc≧{2・VBE+I・{Rb+RL/2)+ei MAX・RL/2RE)}/2 ・・・(10) となる。なお、図1の電圧−電流変換回路6は、同図に
示したベース接地増幅器15のような簡単な回路で構成
できる。この回路はトランジスタ1,2,10のカスケ
ード回路の電源電圧(Vcc)の所要値内で十分動作可能
であり、入力信号ei のダイナミックレンジも容易に確
保できる。したがって、図1の回路の電源電圧の所要値
は上記(10)式のみにて与えられると考えてよい。こ
こで、図2に示した従来の信号利得制御回路と、図1に
示した本発明回路の電源電圧の所要値を比較する。すな
わち、前記(5)式と上記(10)式におけるVccの値
を比較すると、明らかに(10)式の方が小さいことが
判る。両式よりその差は、(VBE+ei MAX)/2であ
り、これはei MAXの値によっては数Vにもなる。つま
り、その分、本発明回路の方が従来の回路よりも、より
低電圧の電源にて駆動できる。すなわち、昨今の技術課
題となっている回路電源の低電圧化に有利であるといえ
る。
10により構成されるカスケード回路における電源電圧
Vccの所要値は、(7),(8),(9)式より、Vcc
≧(VTR+Vb+Vs)/2、すなわち、 Vcc≧{2・VBE+I・{Rb+RL/2)+ei MAX・RL/2RE)}/2 ・・・(10) となる。なお、図1の電圧−電流変換回路6は、同図に
示したベース接地増幅器15のような簡単な回路で構成
できる。この回路はトランジスタ1,2,10のカスケ
ード回路の電源電圧(Vcc)の所要値内で十分動作可能
であり、入力信号ei のダイナミックレンジも容易に確
保できる。したがって、図1の回路の電源電圧の所要値
は上記(10)式のみにて与えられると考えてよい。こ
こで、図2に示した従来の信号利得制御回路と、図1に
示した本発明回路の電源電圧の所要値を比較する。すな
わち、前記(5)式と上記(10)式におけるVccの値
を比較すると、明らかに(10)式の方が小さいことが
判る。両式よりその差は、(VBE+ei MAX)/2であ
り、これはei MAXの値によっては数Vにもなる。つま
り、その分、本発明回路の方が従来の回路よりも、より
低電圧の電源にて駆動できる。すなわち、昨今の技術課
題となっている回路電源の低電圧化に有利であるといえ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図3に示した回路は、図1に示した本発明の回路を応用
した信号利得制御回路である。すなわち、図3の回路
は、トランジスタ1,2,10,13により構成される
第1の乗算器と、同じくトランジスタ1′,2′,1
0′,13′により構成され、上記第1の乗算器と全く
対称な第2の乗算器により構成され、トランジスタ1,
2からなる差動増幅器4と、トランジスタ1′,2′か
らなる差動増幅器4′のベースとコレクタを各々共通接
続し、抵抗3(RL)を共通負荷としたものであり、ベー
ス接地増幅器15(15′)の入力端に入力信号ei を印
加し、上記差動増幅器4,4′の共通ベース間に制御信
号Vcを印加し、同じく共通コレクタより出力信号eo
を得るようにしたものである。上記第1、第2の乗算器
は各々図1に示した本発明の回路と基本的に同じもので
ある。図1の乗算器は制御信号Vcが変化すると負荷抵
抗3(RL)を流れる直流バイアス電流I2が変化し、出
力信号eoの直流電位が変化する。
図3に示した回路は、図1に示した本発明の回路を応用
した信号利得制御回路である。すなわち、図3の回路
は、トランジスタ1,2,10,13により構成される
第1の乗算器と、同じくトランジスタ1′,2′,1
0′,13′により構成され、上記第1の乗算器と全く
対称な第2の乗算器により構成され、トランジスタ1,
2からなる差動増幅器4と、トランジスタ1′,2′か
らなる差動増幅器4′のベースとコレクタを各々共通接
続し、抵抗3(RL)を共通負荷としたものであり、ベー
ス接地増幅器15(15′)の入力端に入力信号ei を印
加し、上記差動増幅器4,4′の共通ベース間に制御信
号Vcを印加し、同じく共通コレクタより出力信号eo
を得るようにしたものである。上記第1、第2の乗算器
は各々図1に示した本発明の回路と基本的に同じもので
ある。図1の乗算器は制御信号Vcが変化すると負荷抵
抗3(RL)を流れる直流バイアス電流I2が変化し、出
力信号eoの直流電位が変化する。
【0012】しかしながら、図3の回路は、トランジス
タ10,10′による定電流回路(カレント・ミラー回
路12′)より差動増幅器4,4′の各々へ供給される
直流バイアス電流I1,I2がI1=I2=Iと等しい場
合、制御信号Vcが変化しても、トランジスタ2,2′
より負荷抵抗3へ供給される直流バイアス電流I12,I
22の和が、I12+I22=Iと常に一定になるため、出力
信号eo の直流電位が変化しないという利点がある。図
3のような回路構成手法は公知の技術であり、図2に示
した従来の乗算器の場合にも広く用いられている。図3
の回路において、入力信号ei に対する実際の制御に関
与するのは、トランジスタ1,2,10,13により構
成される第1の乗算器のみである。したがって、出力信
号eoは図3の回路と同様に、
タ10,10′による定電流回路(カレント・ミラー回
路12′)より差動増幅器4,4′の各々へ供給される
直流バイアス電流I1,I2がI1=I2=Iと等しい場
合、制御信号Vcが変化しても、トランジスタ2,2′
より負荷抵抗3へ供給される直流バイアス電流I12,I
22の和が、I12+I22=Iと常に一定になるため、出力
信号eo の直流電位が変化しないという利点がある。図
3のような回路構成手法は公知の技術であり、図2に示
した従来の乗算器の場合にも広く用いられている。図3
の回路において、入力信号ei に対する実際の制御に関
与するのは、トランジスタ1,2,10,13により構
成される第1の乗算器のみである。したがって、出力信
号eoは図3の回路と同様に、
【0013】
【数3】 K:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:単位電荷量 なる式により求められる。すなわち、図3の回路は、制
御信号Vcに応じて出力信号eoの利得を制御する、利
得制御回路としての機能を持つ。
御信号Vcに応じて出力信号eoの利得を制御する、利
得制御回路としての機能を持つ。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、より低電圧の電源にて
動作する信号利得制御回路が実現できとりわけ、電池駆
動を必要とする可搬型の機器を中心とした電子機器の低
消費電力化を図る上での一助となる。
動作する信号利得制御回路が実現できとりわけ、電池駆
動を必要とする可搬型の機器を中心とした電子機器の低
消費電力化を図る上での一助となる。
【図1】本発明の信号利得制御回路の基本回路。
【図2】従来の信号利得制御回路の基本回路。
【図3】本発明を適用した信号利得制御回路の一実施
例。
例。
4,4′ 差動増幅器 5 定電流回路 6 電圧−電流変換回路 12,12′ カレント・ミラ−回路 15,15′ ベース接地増幅器
Claims (1)
- 【請求項1】 エミッタが共通接続された第1、第2の
トランジスタにより構成される差動増幅器と、該差動増
幅器の共通エミッタに接続され、上記第1、第2のトラ
ンジスタにバイアス電流を流すための定電流回路と、上
記第1、第2のトランジスタのコレクタに接続され、上
記差動増幅器の負荷を構成する負荷回路と、上記第1、
第2のトランジスタのベース間に制御信号を印加する制
御手段と、出力端が上記差動増幅器の共通エミッタに接
続され、入力端に印加される入力信号に応じて上記出力
端における電流を変化させる電圧−電流変換回路とを具
備し、上記入力信号を得て、上記負荷回路より上記制御
信号に応じて電圧利得が変化した出力信号を得ることを
特徴とする信号利得制御回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12195293A JPH06310961A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 信号利得制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12195293A JPH06310961A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 信号利得制御回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06310961A true JPH06310961A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14823984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12195293A Pending JPH06310961A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 信号利得制御回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06310961A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003060456A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-02-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 利得可変増幅回路 |
| JP2012109801A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 信号増幅回路、電流電圧変換回路、および光受信器 |
| WO2015019525A1 (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-12 | パナソニック株式会社 | カスコード型トランスコンダクタンス増幅器、可変利得回路およびこれらを備えたチューナシステム |
| JP2015192268A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 日本電信電話株式会社 | 可変利得トランスインピーダンスアンプ |
| JP2015207923A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 日本電信電話株式会社 | トランスインピーダンス増幅器 |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP12195293A patent/JPH06310961A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US9673769B2 (en) | 2013-08-07 | 2017-06-06 | Socionext Inc. | Variable gain circuit and tuner system provided with same |
| JP2015192268A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 日本電信電話株式会社 | 可変利得トランスインピーダンスアンプ |
| JP2015207923A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 日本電信電話株式会社 | トランスインピーダンス増幅器 |
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