JPH06312485A - 複合シート状物 - Google Patents
複合シート状物Info
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- JPH06312485A JPH06312485A JP10242793A JP10242793A JPH06312485A JP H06312485 A JPH06312485 A JP H06312485A JP 10242793 A JP10242793 A JP 10242793A JP 10242793 A JP10242793 A JP 10242793A JP H06312485 A JPH06312485 A JP H06312485A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】配向結晶を有する樹脂層が接着剤層を介して繊
維布帛と一体化してなる複合シート状物において、シボ
模様を有してなる樹脂・接着剤・繊維布帛複合層を少な
くとも片面に有することを特徴とする複合シート状物。 【効果】従来のポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂
をコーティングした繊維シートに比べて、耐汚染性、耐
熱性に優れ、柔らかくてしなやかな風合いを有し、かつ
ドライタッチな手触り感を持った複合シート状物が得ら
れる。
維布帛と一体化してなる複合シート状物において、シボ
模様を有してなる樹脂・接着剤・繊維布帛複合層を少な
くとも片面に有することを特徴とする複合シート状物。 【効果】従来のポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂
をコーティングした繊維シートに比べて、耐汚染性、耐
熱性に優れ、柔らかくてしなやかな風合いを有し、かつ
ドライタッチな手触り感を持った複合シート状物が得ら
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風合い、意匠性に優れ
た複合シート状物に関し、特に、手触り感、風合いの極
めて良好なハイタッチ複合シート状物に関するものであ
る。
た複合シート状物に関し、特に、手触り感、風合いの極
めて良好なハイタッチ複合シート状物に関するものであ
る。
【0002】本発明の複合シート状物は、人が思わず手
を触れたくなるような意匠性と風合いとを有し、実際に
手で触った感触が極めて良好なので、ブックカバー、テ
ーブルクロス、カーテン、鞄、財布、小物入れ、化粧バ
ッグ、財布、手袋、衣類、コート、エプロン、傘、雨
具、帽子、座布団、椅子やソファ用シート、建築内装
材、自動車のシートや内装材、家具の表皮材などの素材
として好適に利用できるものである。
を触れたくなるような意匠性と風合いとを有し、実際に
手で触った感触が極めて良好なので、ブックカバー、テ
ーブルクロス、カーテン、鞄、財布、小物入れ、化粧バ
ッグ、財布、手袋、衣類、コート、エプロン、傘、雨
具、帽子、座布団、椅子やソファ用シート、建築内装
材、自動車のシートや内装材、家具の表皮材などの素材
として好適に利用できるものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の複合シート状物として
は、繊維布帛の表面にポリウレタン樹脂あるいはポリ塩
化ビニル樹脂をコーティングした繊維シートが、いわゆ
る合成皮革として提供されている。
は、繊維布帛の表面にポリウレタン樹脂あるいはポリ塩
化ビニル樹脂をコーティングした繊維シートが、いわゆ
る合成皮革として提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなポリウレ
タン樹脂を繊維布帛の表面にコーティングした従来の合
成皮革は、長期間の使用において、繊維布帛の染料がポ
リウレタン樹脂内を通ってブリードアウトしてしまうと
いう欠点があった。特に、他の素材と重ね合わせた場合
に、ブリードアウトした染料が重ね合わせた他素材に転
写して汚染してしまうという致命的な欠点があった。さ
らに、ポリウレタン樹脂をコーティングした合成皮革
は、耐擦過性に劣るため、容易に表面に擦り傷が付いて
しまうという欠点を有していた。また、ポリ塩化ビニル
樹脂をコーティングした場合には、ブリードアウトした
可塑剤が表面の汚れを取り込むため、表面が汚れ易く、
かつ一旦汚染されてしまうと汚れがとれないという致命
的な欠点を有していた。また、汚染された表面が他素材
と接触した場合、他素材を汚染するという問題があっ
た。
タン樹脂を繊維布帛の表面にコーティングした従来の合
成皮革は、長期間の使用において、繊維布帛の染料がポ
リウレタン樹脂内を通ってブリードアウトしてしまうと
いう欠点があった。特に、他の素材と重ね合わせた場合
に、ブリードアウトした染料が重ね合わせた他素材に転
写して汚染してしまうという致命的な欠点があった。さ
らに、ポリウレタン樹脂をコーティングした合成皮革
は、耐擦過性に劣るため、容易に表面に擦り傷が付いて
しまうという欠点を有していた。また、ポリ塩化ビニル
樹脂をコーティングした場合には、ブリードアウトした
可塑剤が表面の汚れを取り込むため、表面が汚れ易く、
かつ一旦汚染されてしまうと汚れがとれないという致命
的な欠点を有していた。また、汚染された表面が他素材
と接触した場合、他素材を汚染するという問題があっ
た。
【0005】さらに、風合いや手触り感の点では、ポリ
ウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした
従来の繊維シートは、基布である繊維布帛の持つしなや
かな風合いを十分に生かすことができず、一般に風合い
が固くなり、また、手触り感の点でも、いわゆるゴムラ
イクあるいはビニルライクな感触を完全には払拭でき
ず、物足らないものであった。
ウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした
従来の繊維シートは、基布である繊維布帛の持つしなや
かな風合いを十分に生かすことができず、一般に風合い
が固くなり、また、手触り感の点でも、いわゆるゴムラ
イクあるいはビニルライクな感触を完全には払拭でき
ず、物足らないものであった。
【0006】さらにまた、ポリウレタン樹脂を繊維布帛
にコーティングする場合には、トルエンやメチルエチル
ケトンなどの有機溶剤を高濃度に使用する必要があっ
た。そのため、設備的にはこれら溶剤を乾燥したり回収
したりするための特別な付属装置が必要であり、単に製
造コストが高くなるというだけでなく、作業環境の悪化
あるいは作業者の健康上の観点からも望ましいものでは
なかった。加えて、地球環境保護の観点からも、この種
の有機溶剤を用いない繊維シートが強く求められてい
る。同様に、ポリ塩化ビニル樹脂は多量の可塑剤を混入
し、また、廃棄焼却に際して、塩素ガスが発生するとい
う問題があり、地球環境保護の観点からも、その使用が
極力制限される状況にある。
にコーティングする場合には、トルエンやメチルエチル
ケトンなどの有機溶剤を高濃度に使用する必要があっ
た。そのため、設備的にはこれら溶剤を乾燥したり回収
したりするための特別な付属装置が必要であり、単に製
造コストが高くなるというだけでなく、作業環境の悪化
あるいは作業者の健康上の観点からも望ましいものでは
なかった。加えて、地球環境保護の観点からも、この種
の有機溶剤を用いない繊維シートが強く求められてい
る。同様に、ポリ塩化ビニル樹脂は多量の可塑剤を混入
し、また、廃棄焼却に際して、塩素ガスが発生するとい
う問題があり、地球環境保護の観点からも、その使用が
極力制限される状況にある。
【0007】本発明は、従来のポリウレタン樹脂やポリ
塩化ビニル樹脂をコーティングした繊維シートの上記欠
点を改良するためになされたもので、風合い、意匠性、
手触り感に優れた、ハイタッチな複合シート状物を提供
することを目的とするものである。
塩化ビニル樹脂をコーティングした繊維シートの上記欠
点を改良するためになされたもので、風合い、意匠性、
手触り感に優れた、ハイタッチな複合シート状物を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、風合
い、意匠性、手触り感に優れたハイタッチな複合シート
状物が提供されるのであって、配向結晶を有する樹脂層
が接着剤層を介して繊維布帛と一体化してなる複合シー
ト状物において、シボ模様を有してなる樹脂・接着剤・
繊維布帛複合層を少なくとも片面に有する複合シート状
物によって達成される。
い、意匠性、手触り感に優れたハイタッチな複合シート
状物が提供されるのであって、配向結晶を有する樹脂層
が接着剤層を介して繊維布帛と一体化してなる複合シー
ト状物において、シボ模様を有してなる樹脂・接着剤・
繊維布帛複合層を少なくとも片面に有する複合シート状
物によって達成される。
【0009】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。図1は本発明の複合シート状物の断面の一例を示し
た概略図である。図1に示すように、本発明に係わる複
合シート状物は、繊維布帛1と、その表面に積層された
配向結晶を有する樹脂層2および接着剤層3とから構成
されている。繊維布帛1と樹脂層2とは接着剤層3によ
って一体化されている。接着剤層3は、その一部が繊維
布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含浸され、
樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を形成している。該樹
脂・接着剤・繊維布帛複合層4はエンボス加工等によっ
て凹凸状のシボ模様を有している。
る。図1は本発明の複合シート状物の断面の一例を示し
た概略図である。図1に示すように、本発明に係わる複
合シート状物は、繊維布帛1と、その表面に積層された
配向結晶を有する樹脂層2および接着剤層3とから構成
されている。繊維布帛1と樹脂層2とは接着剤層3によ
って一体化されている。接着剤層3は、その一部が繊維
布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含浸され、
樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を形成している。該樹
脂・接着剤・繊維布帛複合層4はエンボス加工等によっ
て凹凸状のシボ模様を有している。
【0010】本発明に用いられる繊維布帛1は、ナイロ
ン6、ナイロン66などのポリアミド繊維、ポリアクリ
ロニトリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊
維の1種または2種以上の複合繊維から構成される。布
帛を構成する繊維のデニールは特に限定されないが、好
ましくは単糸デニールが0.5デニール以下の超極細繊
維により構成される。布帛のタテ糸、ヨコ糸どちらか一
方が超極細繊維で構成されてもよいし、タテ糸、ヨコ糸
ともに超極細繊維で構成されてもよい。
ン6、ナイロン66などのポリアミド繊維、ポリアクリ
ロニトリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊
維の1種または2種以上の複合繊維から構成される。布
帛を構成する繊維のデニールは特に限定されないが、好
ましくは単糸デニールが0.5デニール以下の超極細繊
維により構成される。布帛のタテ糸、ヨコ糸どちらか一
方が超極細繊維で構成されてもよいし、タテ糸、ヨコ糸
ともに超極細繊維で構成されてもよい。
【0011】また、もう一つの好ましい繊維布帛の態様
として、ポリエステルとポリアミドとの少なくとも2種
の超極細繊維からなる布帛を挙げることができる。
として、ポリエステルとポリアミドとの少なくとも2種
の超極細繊維からなる布帛を挙げることができる。
【0012】0.5デニール以下の超極細繊維は、俗に
海島型複合繊維といわれる高分子相互配列体繊維による
方法で作ってもよく、またさらにその島成分が海島型複
合繊維といわれる高分子相互配列体繊維になっているも
のから作っても良い。この場合の海成分は溶剤や分解剤
でもって分離しても良いし、A、B2成分からなる剥離
型の分割繊維のように分離しても良い。また、直接紡糸
する方法において、紡糸条件を厳しくして作っても良
い。またスーパードロー現象を用いて細くしても良い。
これら以外の方法によって作っても良い。またさらに、
A、B2成分からなる剥離型の分割繊維を使用すること
により、0.5デニール以下の繊維となしても良い。
海島型複合繊維といわれる高分子相互配列体繊維による
方法で作ってもよく、またさらにその島成分が海島型複
合繊維といわれる高分子相互配列体繊維になっているも
のから作っても良い。この場合の海成分は溶剤や分解剤
でもって分離しても良いし、A、B2成分からなる剥離
型の分割繊維のように分離しても良い。また、直接紡糸
する方法において、紡糸条件を厳しくして作っても良
い。またスーパードロー現象を用いて細くしても良い。
これら以外の方法によって作っても良い。またさらに、
A、B2成分からなる剥離型の分割繊維を使用すること
により、0.5デニール以下の繊維となしても良い。
【0013】繊維布帛の形態としては、いわゆる織物、
編み物、不織布など、どの形態をとってもよいが、風合
いや寸法安定性の点で、織物または編み物が好ましく用
いられる。織り組織としては平織、朱子織、綾織などの
組織とすることができる。また、編み組織としては、ヨ
コ編み、タテ編みなど各種の編み組織が適用できる。繊
維布帛の目付および厚さは特に限定されないが、目付と
しては50〜300g/m2 、厚さは0.1〜1mmが
好ましい。また、布帛の表面が起毛等の処理が施され、
立毛を有していてもよい。
編み物、不織布など、どの形態をとってもよいが、風合
いや寸法安定性の点で、織物または編み物が好ましく用
いられる。織り組織としては平織、朱子織、綾織などの
組織とすることができる。また、編み組織としては、ヨ
コ編み、タテ編みなど各種の編み組織が適用できる。繊
維布帛の目付および厚さは特に限定されないが、目付と
しては50〜300g/m2 、厚さは0.1〜1mmが
好ましい。また、布帛の表面が起毛等の処理が施され、
立毛を有していてもよい。
【0014】さらに、織編物にあっては、タテ糸、ヨコ
糸の織編密度の積が1000本/cm2 以上であり、か
つタテ糸、ヨコ糸における構成繊維本数の積が5000
000本/cm2 以上の緻密な表面を有する織編物とな
すことにより、樹脂層との複合一体化も良好となり、風
合いがより優れたものになるので好ましい。
糸の織編密度の積が1000本/cm2 以上であり、か
つタテ糸、ヨコ糸における構成繊維本数の積が5000
000本/cm2 以上の緻密な表面を有する織編物とな
すことにより、樹脂層との複合一体化も良好となり、風
合いがより優れたものになるので好ましい。
【0015】さらにまた、0.5デニール以下の超極細
繊維よりなる織物にウオータージェットパンチを施すこ
とにより、繊維が開繊され、繊維束内に微細な空間が形
成されるとともに、繊維が繊維束内はもちろん繊維束間
でも絡合し、織物に十分な膨らみをもたせることがで
き、緻密でしなやかな織物となるのでより好ましい。ま
たこの場合、形成された繊維束内の微細な空間に接着剤
層が入り込むので、複合一体化がより優れたものとな
る。
繊維よりなる織物にウオータージェットパンチを施すこ
とにより、繊維が開繊され、繊維束内に微細な空間が形
成されるとともに、繊維が繊維束内はもちろん繊維束間
でも絡合し、織物に十分な膨らみをもたせることがで
き、緻密でしなやかな織物となるのでより好ましい。ま
たこの場合、形成された繊維束内の微細な空間に接着剤
層が入り込むので、複合一体化がより優れたものとな
る。
【0016】別の好ましい織編物の態様としては、収縮
率の異なる2種以上の超極細繊維を用いて織編物とな
し、収縮処理を施すことにより得られる、ふくらみをも
った緻密かつ柔軟な織編物を挙げることができる。ここ
で、該超極細繊維各々が群をなすことなくランダムに分
散配列されたものにあっては、該織編物表面に微細な凹
凸が生じ、極めて風合いに優れた織編物となるので、さ
らに好ましい。
率の異なる2種以上の超極細繊維を用いて織編物とな
し、収縮処理を施すことにより得られる、ふくらみをも
った緻密かつ柔軟な織編物を挙げることができる。ここ
で、該超極細繊維各々が群をなすことなくランダムに分
散配列されたものにあっては、該織編物表面に微細な凹
凸が生じ、極めて風合いに優れた織編物となるので、さ
らに好ましい。
【0017】次に、本発明の外層を構成する樹脂層2と
しては配向結晶を有することが肝要である。かかる樹脂
としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂に代表され
るポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂などの熱可塑性樹
脂や芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂などが主と
して用いられる。樹脂の強度や剛性、耐熱性等の点でポ
リエチレンテレフタレート樹脂あるいはその共重合樹
脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、芳香族ポリアミド
樹脂が特に好ましく用いられる。
しては配向結晶を有することが肝要である。かかる樹脂
としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂に代表され
るポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂などの熱可塑性樹
脂や芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂などが主と
して用いられる。樹脂の強度や剛性、耐熱性等の点でポ
リエチレンテレフタレート樹脂あるいはその共重合樹
脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、芳香族ポリアミド
樹脂が特に好ましく用いられる。
【0018】配向結晶を有する樹脂層2は、熱可塑性樹
脂にあっては通常のTダイ溶融押出しで得られたシート
を、加熱下でタテ方向に延伸し、次いでヨコ方向に延伸
するいわゆる二軸延伸加工によって作ることができる。
また、芳香族ポリアミドなどは溶液製膜後、延伸処理を
施すことにより、配向結晶構造をもたせることができ
る。極薄膜として樹脂層を構成する分子が配向かつ結晶
化したものとすることにより、布帛の染料がブリードア
ウトするのを阻止することができ、また、複合シート状
物として必要な表面強度や耐擦過性を付与することがで
きるだけでなく、本発明の特徴であるドライタッチな手
触り感を発現することができるものである。
脂にあっては通常のTダイ溶融押出しで得られたシート
を、加熱下でタテ方向に延伸し、次いでヨコ方向に延伸
するいわゆる二軸延伸加工によって作ることができる。
また、芳香族ポリアミドなどは溶液製膜後、延伸処理を
施すことにより、配向結晶構造をもたせることができ
る。極薄膜として樹脂層を構成する分子が配向かつ結晶
化したものとすることにより、布帛の染料がブリードア
ウトするのを阻止することができ、また、複合シート状
物として必要な表面強度や耐擦過性を付与することがで
きるだけでなく、本発明の特徴であるドライタッチな手
触り感を発現することができるものである。
【0019】ここで、樹脂層の結晶化度としては20%
以上が必要であり、好ましくは40%以上とするのがよ
い。
以上が必要であり、好ましくは40%以上とするのがよ
い。
【0020】樹脂層2の厚さは、複合シート状物の風合
いと手触り感の点から10μm以下が好ましい。より好
ましくは1μm以上5μm以下にするのがよい。厚さが
1μmより薄くなると、表面強度や耐擦過性の点で問題
があり、また10μmより厚くなると、表面強度や耐擦
過性は向上するが、複合シート状物とした時の風合いと
手触り感が劣る傾向にある。
いと手触り感の点から10μm以下が好ましい。より好
ましくは1μm以上5μm以下にするのがよい。厚さが
1μmより薄くなると、表面強度や耐擦過性の点で問題
があり、また10μmより厚くなると、表面強度や耐擦
過性は向上するが、複合シート状物とした時の風合いと
手触り感が劣る傾向にある。
【0021】本発明に用いられる接着剤層3としては、
樹脂層2および繊維布帛1より融点の低いポリエステル
樹脂、共重合ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
ウレタン樹脂などが用いられる。特に、ポリエステル繊
維よりなる布帛にあっては、ポリエステル樹脂や共重合
ポリエステル樹脂が布帛との接着性の点で好ましい。こ
こで、芳香族ポリアミドのような融点を持たない樹脂で
構成されるものにあっては、該樹脂の熱劣化点あるいは
熱分解点をもって融点とみなすことにする。
樹脂層2および繊維布帛1より融点の低いポリエステル
樹脂、共重合ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
ウレタン樹脂などが用いられる。特に、ポリエステル繊
維よりなる布帛にあっては、ポリエステル樹脂や共重合
ポリエステル樹脂が布帛との接着性の点で好ましい。こ
こで、芳香族ポリアミドのような融点を持たない樹脂で
構成されるものにあっては、該樹脂の熱劣化点あるいは
熱分解点をもって融点とみなすことにする。
【0022】接着剤層3の厚さは、風合い、手触り感の
点からは薄い方が好ましいが、薄すぎると布帛との接着
に必要な強度を得ることができないので、1μm以上1
0μm以下が好ましい。10μmより厚くなると、積層
一体化する工程で溶融した接着剤層3が、繊維布帛1の
内部まで浸入し過ぎ、結果として布帛の持つしなやかな
風合いが損なわれるので適宜調整するのが好ましい。
点からは薄い方が好ましいが、薄すぎると布帛との接着
に必要な強度を得ることができないので、1μm以上1
0μm以下が好ましい。10μmより厚くなると、積層
一体化する工程で溶融した接着剤層3が、繊維布帛1の
内部まで浸入し過ぎ、結果として布帛の持つしなやかな
風合いが損なわれるので適宜調整するのが好ましい。
【0023】繊維布帛1と樹脂層2を積層一体化するに
は、加熱平板プレス、加熱ロールなど通常の装置を用い
ることができるが、生産性の点から加熱ロールが好まし
く用いられ、特に、鋼製の加熱ロールとクロロプレンな
どの耐熱性ゴムまたは耐熱性樹脂よりなるニップロール
とを組み合わせた形式のものが、より好ましく用いられ
る。
は、加熱平板プレス、加熱ロールなど通常の装置を用い
ることができるが、生産性の点から加熱ロールが好まし
く用いられ、特に、鋼製の加熱ロールとクロロプレンな
どの耐熱性ゴムまたは耐熱性樹脂よりなるニップロール
とを組み合わせた形式のものが、より好ましく用いられ
る。
【0024】積層一体化に際しては、樹脂層2と繊維布
帛1との間に、予めフィルム状に形成した接着剤層3を
はさんだ状態で、加熱ロール/ニップロール間に挿入す
る。この時、樹脂層2を加熱ロール面側に、繊維布帛1
をニップロール面側に接触するように挿入する。逆に挿
入すると、鋼製加熱ロール面に繊維布帛1が接触するこ
とになり、繊維布帛1の持つふくらみとしなやかさが損
なわれ易い。加熱ロールの温度は接着剤層3の融点より
高く、樹脂層2および繊維布帛1の融点より低く設定す
るが、接着剤層3の融点より20℃以上高く設定するの
が好ましい。
帛1との間に、予めフィルム状に形成した接着剤層3を
はさんだ状態で、加熱ロール/ニップロール間に挿入す
る。この時、樹脂層2を加熱ロール面側に、繊維布帛1
をニップロール面側に接触するように挿入する。逆に挿
入すると、鋼製加熱ロール面に繊維布帛1が接触するこ
とになり、繊維布帛1の持つふくらみとしなやかさが損
なわれ易い。加熱ロールの温度は接着剤層3の融点より
高く、樹脂層2および繊維布帛1の融点より低く設定す
るが、接着剤層3の融点より20℃以上高く設定するの
が好ましい。
【0025】加熱ロールによって加熱されて溶融した接
着剤層3は、ニップロールの適度な加圧力により、繊維
布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含浸するこ
とによって、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を形成
し、樹脂層2と繊維布帛1を適度に複合一体化させるこ
とができる。この時、溶融した接着剤層3が過剰に繊維
布帛1内に含浸し過ぎないように、ニップロールの線圧
と送り速度を適宜調整する。
着剤層3は、ニップロールの適度な加圧力により、繊維
布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含浸するこ
とによって、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を形成
し、樹脂層2と繊維布帛1を適度に複合一体化させるこ
とができる。この時、溶融した接着剤層3が過剰に繊維
布帛1内に含浸し過ぎないように、ニップロールの線圧
と送り速度を適宜調整する。
【0026】樹脂層2と繊維布帛1を積層一体化する別
の方法としては、予め、ラミネーション装置等を用い
て、樹脂層2と接着剤層3とを一体化した複合フィルム
を形成し、次いで、該複合フィルムと繊維布帛1とを上
記の加熱ロール/ニップロールを用いて積層一体化する
ようにしてもよい。この時、加熱ロールによって加熱さ
れた複合フィルムは、接着剤層3のみが溶融して、繊維
布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含浸するこ
とによって、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を形成す
る。
の方法としては、予め、ラミネーション装置等を用い
て、樹脂層2と接着剤層3とを一体化した複合フィルム
を形成し、次いで、該複合フィルムと繊維布帛1とを上
記の加熱ロール/ニップロールを用いて積層一体化する
ようにしてもよい。この時、加熱ロールによって加熱さ
れた複合フィルムは、接着剤層3のみが溶融して、繊維
布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含浸するこ
とによって、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を形成す
る。
【0027】また、別の方法として、樹脂層2上に接着
剤層3を押出しコーティングし、該接着剤層3が溶融状
態にあるうちに繊維布帛1を積層して、加圧一体化せし
めてもよい。この時、溶融状態の接着剤層3は加圧され
て、繊維布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含
浸することにより、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を
形成する。
剤層3を押出しコーティングし、該接着剤層3が溶融状
態にあるうちに繊維布帛1を積層して、加圧一体化せし
めてもよい。この時、溶融状態の接着剤層3は加圧され
て、繊維布帛1の繊維束間および繊維束内に部分的に含
浸することにより、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4を
形成する。
【0028】さらに別の方法として、予め、樹脂層2と
接着剤層3を共押出し法によって複合フィルムとなし、
該複合フィルムの接着剤層3と繊維布帛1とを加熱ロー
ル/ニップロールを用いて積層一体化してもよい。この
時、加熱ロールによって加熱された複合フィルムは、接
着剤層3のみが溶融して、繊維布帛1の繊維束間および
繊維束内に部分的に含浸することによって、樹脂・接着
剤・繊維布帛複合層4を形成する。
接着剤層3を共押出し法によって複合フィルムとなし、
該複合フィルムの接着剤層3と繊維布帛1とを加熱ロー
ル/ニップロールを用いて積層一体化してもよい。この
時、加熱ロールによって加熱された複合フィルムは、接
着剤層3のみが溶融して、繊維布帛1の繊維束間および
繊維束内に部分的に含浸することによって、樹脂・接着
剤・繊維布帛複合層4を形成する。
【0029】上記の方法で積層一体化した複合シート状
物は、さらにエンボスロールを用いて、樹脂・接着剤・
繊維布帛複合層4に所望する凹凸状のシボ模様を施す。
凹凸状のシボ模様を任意に選択することにより、バラエ
ティに富んだ意匠性を有する複合シート状物を作製する
ことができる。
物は、さらにエンボスロールを用いて、樹脂・接着剤・
繊維布帛複合層4に所望する凹凸状のシボ模様を施す。
凹凸状のシボ模様を任意に選択することにより、バラエ
ティに富んだ意匠性を有する複合シート状物を作製する
ことができる。
【0030】また、樹脂層2と繊維布帛1の積層一体化
と、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4へのシボ模様形成
をエンボスロールによって同時に行うことは、プロセス
上特に好ましい。
と、樹脂・接着剤・繊維布帛複合層4へのシボ模様形成
をエンボスロールによって同時に行うことは、プロセス
上特に好ましい。
【0031】このようにして得られた複合シート状物
は、従来のポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂をコ
ーティングした繊維シートに比べて、風合い、意匠性、
手触り感のすべてにおいて勝り、ハイタッチな複合シー
ト状物となる。
は、従来のポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂をコ
ーティングした繊維シートに比べて、風合い、意匠性、
手触り感のすべてにおいて勝り、ハイタッチな複合シー
ト状物となる。
【0032】
実施例1 島成分がポリエチレンテレフタレートからなるトータル
デニール50d×10fの高分子相互配列体繊維(脱海
後の超極細繊維単糸デニール0.06d)を経糸と緯糸
にして織物を作製した。織り組織は平織で、織り密度は
タテ148本/インチ、ヨコ110本/インチとした。
脱海後の織物厚さは0.11mm、目付は75g/m2
であった。該織物の片面から1回、水圧50kg/cm
2 でウオータージェットパンチ処理を施した。その結
果、該織物はタテ方向、ヨコ方向ともに収縮し、厚さが
0.16mm、目付100g/m2 の緻密で厚み感があ
り、ほつれにくく、しなやかな超極細繊維織物が得られ
た。該織物の融点は260℃であった。こうして得られ
た繊維布帛に、花柄のプリント加工を施した。
デニール50d×10fの高分子相互配列体繊維(脱海
後の超極細繊維単糸デニール0.06d)を経糸と緯糸
にして織物を作製した。織り組織は平織で、織り密度は
タテ148本/インチ、ヨコ110本/インチとした。
脱海後の織物厚さは0.11mm、目付は75g/m2
であった。該織物の片面から1回、水圧50kg/cm
2 でウオータージェットパンチ処理を施した。その結
果、該織物はタテ方向、ヨコ方向ともに収縮し、厚さが
0.16mm、目付100g/m2 の緻密で厚み感があ
り、ほつれにくく、しなやかな超極細繊維織物が得られ
た。該織物の融点は260℃であった。こうして得られ
た繊維布帛に、花柄のプリント加工を施した。
【0033】一方、Tダイで溶融押出ししたシートを二
軸延伸して、厚さ2μmのポリエチレンテレフタレート
樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィルムの融点は26
3℃であった。
軸延伸して、厚さ2μmのポリエチレンテレフタレート
樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィルムの融点は26
3℃であった。
【0034】同様に、Tダイ押出し二軸延伸により、厚
さ3μmのイソフタル酸共重合ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィルムの融点は
160℃であった。
さ3μmのイソフタル酸共重合ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィルムの融点は
160℃であった。
【0035】次に、超極細繊維織物、イソフタル酸共重
合ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムをこの順に重ね合わせ
て、加熱ロール/ニップロール間に供給し、加熱ロール
温度180℃、ロール線圧3kg/cm、ロール速度
1.5m/minの条件で積層一体化し、厚さ0.16
mmの超極細繊維複合シートを作製した。
合ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムをこの順に重ね合わせ
て、加熱ロール/ニップロール間に供給し、加熱ロール
温度180℃、ロール線圧3kg/cm、ロール速度
1.5m/minの条件で積層一体化し、厚さ0.16
mmの超極細繊維複合シートを作製した。
【0036】次いで、該超極細繊維複合シートをエンボ
スロール/ゴムロール間に供給して、エンボスロール温
度140℃、ロール線圧100kg/cm、ロール速度
1m/minの条件でエンボス加工し、表面に微細なカ
ーフ調のシボ模様を有した複合シート状物を得た。
スロール/ゴムロール間に供給して、エンボスロール温
度140℃、ロール線圧100kg/cm、ロール速度
1m/minの条件でエンボス加工し、表面に微細なカ
ーフ調のシボ模様を有した複合シート状物を得た。
【0037】該複合シート状物は、柔かくてしなやかな
風合いと、ドライタッチな手触り感を有し、プリント加
工した花柄模様が浮き立つ感じで、マイルドな光沢をも
った高級感に溢れたものであった。該シート状物の表面
を10円銅貨のギザギザ部分でこすってみたが、傷つく
ことはなかった。また、同様にして作製した無地の複合
シートと、プリント柄の複合シートの複合面同志を重ね
合わせ、高温下で長時間加圧放置したが、プリント柄の
染料が無地のシート面へ移行して汚染されるということ
はなかった。
風合いと、ドライタッチな手触り感を有し、プリント加
工した花柄模様が浮き立つ感じで、マイルドな光沢をも
った高級感に溢れたものであった。該シート状物の表面
を10円銅貨のギザギザ部分でこすってみたが、傷つく
ことはなかった。また、同様にして作製した無地の複合
シートと、プリント柄の複合シートの複合面同志を重ね
合わせ、高温下で長時間加圧放置したが、プリント柄の
染料が無地のシート面へ移行して汚染されるということ
はなかった。
【0038】実施例2 実施例1と同様の目付け100g/m2 の超極細繊維織
物、厚さ2μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルム、同じく厚さ3μmのイソフタル酸共重合ポリブチ
レンテレフタレート樹脂フィルムを準備した。
物、厚さ2μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルム、同じく厚さ3μmのイソフタル酸共重合ポリブチ
レンテレフタレート樹脂フィルムを準備した。
【0039】次に、超極細繊維織物、イソフタル酸共重
合ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムをこの順に重ねて、超
極細繊維織物をゴムロールに沿わせて、エンボスロール
/ゴムロール間に供給し、エンボスロール温度175
℃、ロール線圧100kg/cm、ロール速度1m/m
inの条件で、積層一体化すると同時に、外層にシボ模
様を形成せしめて、厚さ0.15mmの複合シート状物
を得た。
合ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムをこの順に重ねて、超
極細繊維織物をゴムロールに沿わせて、エンボスロール
/ゴムロール間に供給し、エンボスロール温度175
℃、ロール線圧100kg/cm、ロール速度1m/m
inの条件で、積層一体化すると同時に、外層にシボ模
様を形成せしめて、厚さ0.15mmの複合シート状物
を得た。
【0040】該複合シート状物は、実施例1で得られた
複合シート状物と同じく、しなやかな風合いと、ドライ
タッチな手触り感を有し、高級感のある皮革調シートと
なった。該複合シート状物を手で強く揉んでも表面の樹
脂層が剥離することはなく、また、爪で引っ掻いても破
れたり傷ついたりすることのないものであった。
複合シート状物と同じく、しなやかな風合いと、ドライ
タッチな手触り感を有し、高級感のある皮革調シートと
なった。該複合シート状物を手で強く揉んでも表面の樹
脂層が剥離することはなく、また、爪で引っ掻いても破
れたり傷ついたりすることのないものであった。
【0041】実施例3 ポリエチレンテレフタレートとナイロン6を8:2の割
合で含む分割剥離型複合繊維150デニール40フィラ
メントを用いて、極細繊維(ポリエチレンテレフタレー
ト単糸デニール0.38d、ナイロン単糸デニール0.
75d)からなる平織物を作製した。織り密度はタテ糸
118本/インチ、ヨコ糸73本/インチとした。分割
剥離加工後、180℃で30秒ヒートセットし、両性分
染色のため2段染色加工し、固着処理を施した。
合で含む分割剥離型複合繊維150デニール40フィラ
メントを用いて、極細繊維(ポリエチレンテレフタレー
ト単糸デニール0.38d、ナイロン単糸デニール0.
75d)からなる平織物を作製した。織り密度はタテ糸
118本/インチ、ヨコ糸73本/インチとした。分割
剥離加工後、180℃で30秒ヒートセットし、両性分
染色のため2段染色加工し、固着処理を施した。
【0042】一方、溶液製膜法により厚さ1.8μmの
芳香族ポリアミド樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィ
ルムは実質的に融点を有しないものである。
芳香族ポリアミド樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィ
ルムは実質的に融点を有しないものである。
【0043】また、Tダイ溶融押出し二軸延伸法によ
り、厚さ2μmのイソフタル酸共重合ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィルムの
融点は190℃であった。
り、厚さ2μmのイソフタル酸共重合ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルムを作製した。該樹脂フィルムの
融点は190℃であった。
【0044】次に、分割剥離型複合繊維織物、イソフタ
ル酸共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、
芳香族ポリアミド樹脂フィルムをこの順に重ね合わせ
て、加熱ロール/ニップロール間に供給し、加熱ロール
温度210℃、ロール線圧3kg/cm、ロール速度
1.5m/minの条件で積層一体化し、厚さ0.25
mmの繊維複合シートを作製した。
ル酸共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、
芳香族ポリアミド樹脂フィルムをこの順に重ね合わせ
て、加熱ロール/ニップロール間に供給し、加熱ロール
温度210℃、ロール線圧3kg/cm、ロール速度
1.5m/minの条件で積層一体化し、厚さ0.25
mmの繊維複合シートを作製した。
【0045】次いで、該繊維複合シートをエンボスロー
ル/ゴムロールに供給して、エンボスロール温度175
℃、ロール線圧100kg/cm、ロール速度1m/m
inの条件でエンボス加工し、表面に微細なシボ模様を
有する複合シート状物を得た。
ル/ゴムロールに供給して、エンボスロール温度175
℃、ロール線圧100kg/cm、ロール速度1m/m
inの条件でエンボス加工し、表面に微細なシボ模様を
有する複合シート状物を得た。
【0046】該複合シート状物は、しなやかな風合い
と、ドライタッチな手触り感を有し、金属調の光沢を有
するきらびやかなものであった。該シート状物の表面に
たばこの火を当てて、すぐに払ったところ、樹脂層はな
んら焦げつくこともなかった。比較のため、ポリウレタ
ン樹脂をコーティングした従来の合成皮革にたばこの火
を当てたところ、すぐに穴があいてしまった。
と、ドライタッチな手触り感を有し、金属調の光沢を有
するきらびやかなものであった。該シート状物の表面に
たばこの火を当てて、すぐに払ったところ、樹脂層はな
んら焦げつくこともなかった。比較のため、ポリウレタ
ン樹脂をコーティングした従来の合成皮革にたばこの火
を当てたところ、すぐに穴があいてしまった。
【0047】
【発明の効果】本発明の複合シート状物は、超極細繊維
織物の片面に共重合ポリエステル樹脂フィルムを接着層
にして、配向結晶を有するポリエチレンテレフタレート
樹脂層や芳香族ポリアミド樹脂層を積層一体化して構成
したので、従来のポリウレタン樹脂をコーティングした
繊維シートの欠点であった、布帛の染料がポリウレタン
樹脂層を通って表面へ染み出すということがなく、した
がって、繊維布帛の染料が他素材に転写汚染するという
こともない新規な特徴を有するものである。また、従来
のポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした繊維シートに
見られたような、可塑剤がブリードアウトして表面の汚
れを取り込んでしまうという欠点もなく、したがって、
耐汚染性に優れたものである。
織物の片面に共重合ポリエステル樹脂フィルムを接着層
にして、配向結晶を有するポリエチレンテレフタレート
樹脂層や芳香族ポリアミド樹脂層を積層一体化して構成
したので、従来のポリウレタン樹脂をコーティングした
繊維シートの欠点であった、布帛の染料がポリウレタン
樹脂層を通って表面へ染み出すということがなく、した
がって、繊維布帛の染料が他素材に転写汚染するという
こともない新規な特徴を有するものである。また、従来
のポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした繊維シートに
見られたような、可塑剤がブリードアウトして表面の汚
れを取り込んでしまうという欠点もなく、したがって、
耐汚染性に優れたものである。
【0048】また、本発明の複合シート状物は、繊維布
帛に超極細繊維織物を主として用いたので、超極細繊維
織物の持つしなやかでふくらみ感のある風合いを有し、
かつ樹脂層の厚さを10μm以下の極薄層としたので、
これら超極細繊維織物の持つしなやかでふくらみ感のあ
る風合いを損なうことがない。また、樹脂層は配向結晶
を有するので、極めてドライタッチな手触り感が発現さ
れ、従来のポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂をコ
ーティングした繊維シートでは達成し得なかった新規な
特徴を有する。さらにまた、強度が高いため、表面を爪
で引っ掻いたりしても容易に破れたり、傷ついたりする
ことがない。また、耐汚染性にも優れ、かつ汚れが付着
しても容易に拭き取ることができる。気密性にも優れる
ため、例えばテーブルクロスとして用いた場合、牛乳や
コーヒー、水などをこぼしても水分が繊維布帛に染み込
むことがない。さらにまた、ポリウレタン樹脂やポリ塩
化ビニル樹脂に比べて、耐熱性にも優れるので、誤って
タバコの灰を落としたり、ストーブなどに接触したりし
ても、容易に溶けたり焦げたりすることがない。
帛に超極細繊維織物を主として用いたので、超極細繊維
織物の持つしなやかでふくらみ感のある風合いを有し、
かつ樹脂層の厚さを10μm以下の極薄層としたので、
これら超極細繊維織物の持つしなやかでふくらみ感のあ
る風合いを損なうことがない。また、樹脂層は配向結晶
を有するので、極めてドライタッチな手触り感が発現さ
れ、従来のポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂をコ
ーティングした繊維シートでは達成し得なかった新規な
特徴を有する。さらにまた、強度が高いため、表面を爪
で引っ掻いたりしても容易に破れたり、傷ついたりする
ことがない。また、耐汚染性にも優れ、かつ汚れが付着
しても容易に拭き取ることができる。気密性にも優れる
ため、例えばテーブルクロスとして用いた場合、牛乳や
コーヒー、水などをこぼしても水分が繊維布帛に染み込
むことがない。さらにまた、ポリウレタン樹脂やポリ塩
化ビニル樹脂に比べて、耐熱性にも優れるので、誤って
タバコの灰を落としたり、ストーブなどに接触したりし
ても、容易に溶けたり焦げたりすることがない。
【0049】さらにまた、樹脂・接着剤・繊維布帛複合
層にエンボス加工によってシボ模様を付与したので、シ
ボ模様が恒久的に維持される。任意のシボ模様を選択す
ることにより、極めて意匠性に富んだハイタッチな複合
シート状物を得ることができる。
層にエンボス加工によってシボ模様を付与したので、シ
ボ模様が恒久的に維持される。任意のシボ模様を選択す
ることにより、極めて意匠性に富んだハイタッチな複合
シート状物を得ることができる。
【0050】また、本発明の複合シート状物を製造する
に際して、樹脂層と繊維布帛との接着剤層として、これ
らの基材よりも融点の低い共重合ポリエステル樹脂フィ
ルムで熱接着せしめたので、通常の接着剤を用いる時の
ように繊維布帛への前処理を必要としない。また、積層
一体化とエンボス加工とを同時に行うこともできるの
で、製造工程が簡略化でき、コスト的にも有利なもので
ある。さらに、溶融した接着剤層が繊維布帛の繊維束間
あるいは繊維束内に含浸して樹脂層と複合一体化されて
いるので、種々の形状に裁断加工する時にも、複合シー
ト状物の耳部にホツレが生じることがなく、後加工性に
も優れるものである。
に際して、樹脂層と繊維布帛との接着剤層として、これ
らの基材よりも融点の低い共重合ポリエステル樹脂フィ
ルムで熱接着せしめたので、通常の接着剤を用いる時の
ように繊維布帛への前処理を必要としない。また、積層
一体化とエンボス加工とを同時に行うこともできるの
で、製造工程が簡略化でき、コスト的にも有利なもので
ある。さらに、溶融した接着剤層が繊維布帛の繊維束間
あるいは繊維束内に含浸して樹脂層と複合一体化されて
いるので、種々の形状に裁断加工する時にも、複合シー
ト状物の耳部にホツレが生じることがなく、後加工性に
も優れるものである。
【0051】さらにまた、本発明の複合シート状物は、
ポリウレタン樹脂をコーティングする時のように、トル
エンやメチルエチルケトンなどの有機溶剤をまったく使
用しないので、溶剤を乾燥したり回収したりするための
特別な設備を必要としない。したがって、製造設備が簡
略化できるのでコスト的に有利であるのみならず、作業
環境、地球環境保護の点からも極めて望ましいものであ
る。
ポリウレタン樹脂をコーティングする時のように、トル
エンやメチルエチルケトンなどの有機溶剤をまったく使
用しないので、溶剤を乾燥したり回収したりするための
特別な設備を必要としない。したがって、製造設備が簡
略化できるのでコスト的に有利であるのみならず、作業
環境、地球環境保護の点からも極めて望ましいものであ
る。
【0052】本発明の複合シート状物は上記のような優
れた特性を有するので、上記のテーブルクロスにとどま
らず、ブックカバー、カーテン、鞄、財布、小物入れ、
化粧バッグ、財布、手袋、衣類、コート、傘、雨具、エ
プロン、帽子、座布団、椅子やソファ用シート、建築内
装材、自動車のシートや内装材、家具の表皮材などの素
材として好適に利用できるものである。
れた特性を有するので、上記のテーブルクロスにとどま
らず、ブックカバー、カーテン、鞄、財布、小物入れ、
化粧バッグ、財布、手袋、衣類、コート、傘、雨具、エ
プロン、帽子、座布団、椅子やソファ用シート、建築内
装材、自動車のシートや内装材、家具の表皮材などの素
材として好適に利用できるものである。
【図1】本発明の複合シート状物の断面の一例を示した
概略図である。
概略図である。
1:繊維布帛 2:樹脂層 3:接着剤層 4:樹脂・接着剤・繊維布帛複合層
Claims (6)
- 【請求項1】 配向結晶を有する樹脂層が接着剤層を介
して繊維布帛と一体化してなる複合シート状物におい
て、シボ模様を有してなる樹脂・接着剤・繊維布帛複合
層を少なくとも片面に有することを特徴とする複合シー
ト状物。 - 【請求項2】 樹脂層の厚さが10μm以下であること
を特徴とする請求項1に記載の複合シート状物。 - 【請求項3】 接着剤層が、樹脂層および繊維布帛の融
点よりも低い融点を有する熱可塑性樹脂からなることを
特徴とする請求項1に記載の複合シート状物。 - 【請求項4】 繊維布帛が、0.5デニール以下の超極
細繊維からなる織編物であることを特徴とする請求項1
に記載の複合シート状物。 - 【請求項5】 織編物が糸−糸間および糸内の両方で、
少なくとも超極細繊維が絡まりあっていることを特徴と
する請求項4に記載の複合シート状物。 - 【請求項6】 織編物が、収縮率が異なる2種以上の超
極細繊維が各々群を形成することなくランダムに分散配
列されてなる糸より構成されていることを特徴とする請
求項4または請求項5に記載の複合シート状物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10242793A JPH06312485A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 複合シート状物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10242793A JPH06312485A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 複合シート状物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06312485A true JPH06312485A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14327166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10242793A Pending JPH06312485A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 複合シート状物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06312485A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000163079A (ja) * | 1998-11-27 | 2000-06-16 | Aika Engineering:Kk | 表面波抑制用表面材料 |
| JP2007120069A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Toyonaka Sangyo:Kk | レザー調ドア |
| JP2007321279A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Teijin Fibers Ltd | 防透性織編物およびその製造方法および繊維製品 |
| JP2014189013A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Du Pont-Toray Co Ltd | 複合シート及びその製造方法 |
| JP2015214709A (ja) * | 2015-07-07 | 2015-12-03 | 株式会社ブリヂストン | 接着剤組成物、接着剤被覆繊維、ゴム物品及び空気入りタイヤ |
| JP2020100150A (ja) * | 2020-02-26 | 2020-07-02 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 積層シート |
| US12224086B2 (en) | 2018-08-06 | 2025-02-11 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Wiring member and laminated sheet |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP10242793A patent/JPH06312485A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2023081992A (ja) * | 2020-02-26 | 2023-06-13 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 積層シート |
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