JPH06314199A - プロセス異常原因推定方式 - Google Patents
プロセス異常原因推定方式Info
- Publication number
- JPH06314199A JPH06314199A JP5105479A JP10547993A JPH06314199A JP H06314199 A JPH06314199 A JP H06314199A JP 5105479 A JP5105479 A JP 5105479A JP 10547993 A JP10547993 A JP 10547993A JP H06314199 A JPH06314199 A JP H06314199A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cause
- abnormality
- information
- information item
- information items
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 水処理プラント、化学プラント等において、
プロセス異常原因を適確に推定する。 【構成】 診断対象プロセス内の状態を幾つかの情報項
目で表し、各情報項目に対応する測定値等を異常と判断
するための条件をあらかじめ設定しておく。異常原因推
定時に、総ての異常原因候補となり得る情報項目につい
て、異常を引き起こす原因であるとの仮定をして、その
結果に至る幾つかの経路の連鎖が成立するか否かを、そ
れぞれの情報項目の状態を照合しながら検索してゆき、
幾つかの経路の連鎖が形成する全体の経路が、異常を示
している情報項目の総てに到達するという条件を満足す
る前記異常原因と仮定した情報項目を、異常原因の候補
と推定する。また、各情報項目のうち、その情報を示す
情報が得られない情報項目については、前記仮定した異
常原因からその結果の連鎖が途切れないように情報項目
の状態をある状態に仮定する。
プロセス異常原因を適確に推定する。 【構成】 診断対象プロセス内の状態を幾つかの情報項
目で表し、各情報項目に対応する測定値等を異常と判断
するための条件をあらかじめ設定しておく。異常原因推
定時に、総ての異常原因候補となり得る情報項目につい
て、異常を引き起こす原因であるとの仮定をして、その
結果に至る幾つかの経路の連鎖が成立するか否かを、そ
れぞれの情報項目の状態を照合しながら検索してゆき、
幾つかの経路の連鎖が形成する全体の経路が、異常を示
している情報項目の総てに到達するという条件を満足す
る前記異常原因と仮定した情報項目を、異常原因の候補
と推定する。また、各情報項目のうち、その情報を示す
情報が得られない情報項目については、前記仮定した異
常原因からその結果の連鎖が途切れないように情報項目
の状態をある状態に仮定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水処理プラントや化学処
理プラント等の各種プロセス・プラントに適用されるプ
ロセス異常原因推定方式に関する。
理プラント等の各種プロセス・プラントに適用されるプ
ロセス異常原因推定方式に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機を用いたプロセス異常の自動診断
法には一般的に、対象分野の専門家の経験的知識を用い
たルールによる診断法と、対象物の構造情報あるいは設
計情報等を診断に直接利用する論理的な診断法の二つの
考え方があるとされている。
法には一般的に、対象分野の専門家の経験的知識を用い
たルールによる診断法と、対象物の構造情報あるいは設
計情報等を診断に直接利用する論理的な診断法の二つの
考え方があるとされている。
【0003】ルールによる診断法は、過去の経験あるい
は、現在の知識から想定することが出来る総ての異常状
態について、その発生パターンを整理しておき、実際に
発生している異常パターンがどれに該当するかを調べる
ことによって、その原因を推定するものである。具体的
な処理としては、異常によって現れるパターンのテーブ
ルをあらかじめ作っておき、それの検索を行うことにな
る。
は、現在の知識から想定することが出来る総ての異常状
態について、その発生パターンを整理しておき、実際に
発生している異常パターンがどれに該当するかを調べる
ことによって、その原因を推定するものである。具体的
な処理としては、異常によって現れるパターンのテーブ
ルをあらかじめ作っておき、それの検索を行うことにな
る。
【0004】この方法の問題点としては、あらかじめ用
意していなかった異常パターンが発生した場合は、診断
できず、また、対象プロセスの規模が大きくなると、用
意するパターンテーブルの整合性を保つことが困難とな
り、例えば対象の構造に変更が生じた場合、テーブルの
修正(つじつま合わせ等)に労力を要する等がある。
意していなかった異常パターンが発生した場合は、診断
できず、また、対象プロセスの規模が大きくなると、用
意するパターンテーブルの整合性を保つことが困難とな
り、例えば対象の構造に変更が生じた場合、テーブルの
修正(つじつま合わせ等)に労力を要する等がある。
【0005】このような問題を解決しようとしたのが、
前記の論理的診断法である。この論理的診断法の一つの
方法として、対象プロセス内の状態(連続プロセスで言
えば、例えば、流量、タンクレベル、バルブ開度といっ
たもの)を幾つかの情報項目として、またそれらの情報
項目間の定性的な因果関係を表現した診断用のモデルを
あらかじめ用意しておき、診断する時に対象プロセスか
ら得られる測定値等の情報に基づき決定される各情報項
目の定性的な状態と、前記情報項目間の定性的な因果関
係とを照合して、因果関係が働いている(異常を引き起
こす原因となり得る情報項目から、その結果として異常
を引き起こされる情報項目へ異常が伝播している)箇所
を検索し、その結果得られる原因→結果,原因→結果の
連鎖に注目し、この経路の最上流の情報項目を異常の原
因候補と判断する方法がある。
前記の論理的診断法である。この論理的診断法の一つの
方法として、対象プロセス内の状態(連続プロセスで言
えば、例えば、流量、タンクレベル、バルブ開度といっ
たもの)を幾つかの情報項目として、またそれらの情報
項目間の定性的な因果関係を表現した診断用のモデルを
あらかじめ用意しておき、診断する時に対象プロセスか
ら得られる測定値等の情報に基づき決定される各情報項
目の定性的な状態と、前記情報項目間の定性的な因果関
係とを照合して、因果関係が働いている(異常を引き起
こす原因となり得る情報項目から、その結果として異常
を引き起こされる情報項目へ異常が伝播している)箇所
を検索し、その結果得られる原因→結果,原因→結果の
連鎖に注目し、この経路の最上流の情報項目を異常の原
因候補と判断する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の論
理的診断法には、実際のプロセスでは総ての情報項目の
状態を観測できるわけではないため、つまり、何らかの
事情によりセンサが取りつけられない場合もあるため、
そのような情報項目についてはその定性的な状態を仮定
して推定せざるを得ない。ところがこのような仮定をす
る場合、その仮定の仕方によっては推定される異常原因
が変わってしまう可能性があるという問題がある。
理的診断法には、実際のプロセスでは総ての情報項目の
状態を観測できるわけではないため、つまり、何らかの
事情によりセンサが取りつけられない場合もあるため、
そのような情報項目についてはその定性的な状態を仮定
して推定せざるを得ない。ところがこのような仮定をす
る場合、その仮定の仕方によっては推定される異常原因
が変わってしまう可能性があるという問題がある。
【0007】この問題を解決する一つの方法として、異
常は同時に複数箇所発生する確率は非常に小さいので、
異常原因は唯一であるということを前提として、観測で
きない情報項目の定性的状態を仮定することが考えられ
ている。すなわち、幾つかの観測できない情報項目の定
性的状態をもっともらしく仮定することによって、唯一
の情報項目を起点として、前記、原因→結果,原因→結
果の連鎖が形成する経路が、観測できる情報項目のうち
定性的状態が異常を示しているものの総てに行き渡る条
件、つまり発生している異常パターンが説明ができる条
件を満足する総ての起点とした情報項目を原因の候補と
考えるわけである。
常は同時に複数箇所発生する確率は非常に小さいので、
異常原因は唯一であるということを前提として、観測で
きない情報項目の定性的状態を仮定することが考えられ
ている。すなわち、幾つかの観測できない情報項目の定
性的状態をもっともらしく仮定することによって、唯一
の情報項目を起点として、前記、原因→結果,原因→結
果の連鎖が形成する経路が、観測できる情報項目のうち
定性的状態が異常を示しているものの総てに行き渡る条
件、つまり発生している異常パターンが説明ができる条
件を満足する総ての起点とした情報項目を原因の候補と
考えるわけである。
【0008】このとき、無方針な仮定の仕方をすると、
情報項目が取り得る定性的状態の数Nの観測できない情
報項目の数n乗回の試行(Nn 回の試行)が必要となる
ので、実用化に際してはこの場合の数をできるだけ少な
くするような方法を考え出すことが問題となっている。
情報項目が取り得る定性的状態の数Nの観測できない情
報項目の数n乗回の試行(Nn 回の試行)が必要となる
ので、実用化に際してはこの場合の数をできるだけ少な
くするような方法を考え出すことが問題となっている。
【0009】また別の問題として、前記異常原因は唯一
であるという前提に立つ場合、たまたま同時に複数箇所
で異常が発生したものに対しては診断できないという問
題もある。
であるという前提に立つ場合、たまたま同時に複数箇所
で異常が発生したものに対しては診断できないという問
題もある。
【0010】本発明は、観測できない幾つかの情報項目
の定性的状態を仮定して異常を引き起こす原因となって
いる情報項目を推定する場合、無意味な仮定の仕方をあ
る程度省略でき、観測できない情報項目の数が多い場合
でも短時間にて異常原因候補の推定結果を出すことを可
能とするとともに、同時に複数の異常箇所が発生した場
合でも確実な異常原因候補の推定を可能とすることを目
的としている。
の定性的状態を仮定して異常を引き起こす原因となって
いる情報項目を推定する場合、無意味な仮定の仕方をあ
る程度省略でき、観測できない情報項目の数が多い場合
でも短時間にて異常原因候補の推定結果を出すことを可
能とするとともに、同時に複数の異常箇所が発生した場
合でも確実な異常原因候補の推定を可能とすることを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、プロセス内の
状態たとえば流量、タンクレベル、バルブ開度などを幾
つかの情報項目として、また、これらの情報項目間の定
性的な因果関係を表現した診断用のモデルをあらかじめ
用意しておき、診断するときに診断対象プロセスから得
られる測定値などの情報に基づいて決定される各情報項
目の定性的な状態と、前記各情報項目間の定性的な因果
関係を照合して、因果関係が働いている箇所を検索し、
その結果得られる原因→結果,原因→結果の連鎖に注目
し、この経路の最上流に存在する情報項目を異常の原因
候補と推定する処理実行異常原因推定方式に適用され
る。
状態たとえば流量、タンクレベル、バルブ開度などを幾
つかの情報項目として、また、これらの情報項目間の定
性的な因果関係を表現した診断用のモデルをあらかじめ
用意しておき、診断するときに診断対象プロセスから得
られる測定値などの情報に基づいて決定される各情報項
目の定性的な状態と、前記各情報項目間の定性的な因果
関係を照合して、因果関係が働いている箇所を検索し、
その結果得られる原因→結果,原因→結果の連鎖に注目
し、この経路の最上流に存在する情報項目を異常の原因
候補と推定する処理実行異常原因推定方式に適用され
る。
【0012】このような異常原因推定方式において、本
発明では、前記各情報項目に対応する測定値が異常とな
ったときに、その異常状況を引き起こした原因となって
いる情報項目を推定する場合次のように行う。
発明では、前記各情報項目に対応する測定値が異常とな
ったときに、その異常状況を引き起こした原因となって
いる情報項目を推定する場合次のように行う。
【0013】まず、前記情報項目のそれぞれについて、
当該情報項目が異常となったときに、その結果として引
き起こされる情報項目の異常状態をあらかじめ設定して
おくとともに、前記情報項目のそれぞれについて、当該
情報項目の異常を引き起こす原因となりうる情報項目の
異常状態をあらかじめ設定しておき、さらに、前記情報
項目のそれぞれについて、各情報項目に対応する測定値
などを異常と判断するための条件をあらかじめ設定して
おく。
当該情報項目が異常となったときに、その結果として引
き起こされる情報項目の異常状態をあらかじめ設定して
おくとともに、前記情報項目のそれぞれについて、当該
情報項目の異常を引き起こす原因となりうる情報項目の
異常状態をあらかじめ設定しておき、さらに、前記情報
項目のそれぞれについて、各情報項目に対応する測定値
などを異常と判断するための条件をあらかじめ設定して
おく。
【0014】そして、異常原因推定時に各情報項目の状
態を調べ、総ての異常原因候補となり得る情報項目につ
いて、順次その情報項目を起点として(その情報項目が
異常を引き起こす原因であるとの仮定をして)、仮定し
た異常原因からその原因に基づく結果に至る経路の幾つ
かの連鎖、つまり、前記原因→結果,原因→結果の連鎖
が成立するか否かをそれぞれの情報項目の状態を照合し
ながら検索してゆき、発生している異常パターンを矛盾
なく説明できる条件、つまり、前記原因→結果,原因→
結果の連鎖が形成する全体の経路が、異常を示している
情報項目の総てに行き渡るという条件を満足する前記原
因と仮定した情報項目を、異常原因の候補と推定する。
態を調べ、総ての異常原因候補となり得る情報項目につ
いて、順次その情報項目を起点として(その情報項目が
異常を引き起こす原因であるとの仮定をして)、仮定し
た異常原因からその原因に基づく結果に至る経路の幾つ
かの連鎖、つまり、前記原因→結果,原因→結果の連鎖
が成立するか否かをそれぞれの情報項目の状態を照合し
ながら検索してゆき、発生している異常パターンを矛盾
なく説明できる条件、つまり、前記原因→結果,原因→
結果の連鎖が形成する全体の経路が、異常を示している
情報項目の総てに行き渡るという条件を満足する前記原
因と仮定した情報項目を、異常原因の候補と推定する。
【0015】また、各情報項目のうち、その状態を示す
情報が得られないものについては、前記原因→結果,原
因→結果の連鎖が途切れないように当該情報項目の状態
を仮定的に設定する。
情報が得られないものについては、前記原因→結果,原
因→結果の連鎖が途切れないように当該情報項目の状態
を仮定的に設定する。
【0016】さらにまた、互いに影響を与えない独立な
情報項目については、それぞれの情報項目が異常原因と
判断されるために説明すべき範囲から除外する。この説
明すべき範囲とは、当該情報項目から因果関係の連鎖が
及びうる総ての情報項目と、当該情報項目に因果関係の
連鎖が及びうる総ての情報項目ということになる。
情報項目については、それぞれの情報項目が異常原因と
判断されるために説明すべき範囲から除外する。この説
明すべき範囲とは、当該情報項目から因果関係の連鎖が
及びうる総ての情報項目と、当該情報項目に因果関係の
連鎖が及びうる総ての情報項目ということになる。
【0017】
【作用】本発明は前述のように、異常原因推定時に各情
報項目の状態を調べ、総ての異常原因候補となりうる情
報項目について、順次その情報項目が異常を引き起こす
原因であるとの仮定をして、前記原因→結果,原因→結
果の連鎖が成立するか否かを、それぞれの情報項目の状
態を照合しながら検索してゆき、発生している異常パタ
ーンを矛盾なく説明できる条件、つまり、前記原因→結
果,原因→結果の連鎖が形成する経路が、異常を示して
いる情報項目の総てに行き渡るという条件を満足する総
ての前記原因と仮定した情報項目を異常原因の候補と推
定する。
報項目の状態を調べ、総ての異常原因候補となりうる情
報項目について、順次その情報項目が異常を引き起こす
原因であるとの仮定をして、前記原因→結果,原因→結
果の連鎖が成立するか否かを、それぞれの情報項目の状
態を照合しながら検索してゆき、発生している異常パタ
ーンを矛盾なく説明できる条件、つまり、前記原因→結
果,原因→結果の連鎖が形成する経路が、異常を示して
いる情報項目の総てに行き渡るという条件を満足する総
ての前記原因と仮定した情報項目を異常原因の候補と推
定する。
【0018】ここで、本発明では、各情報項目のうち、
その状態を示す情報が得られないものについては、前記
原因→結果,原因→結果の連鎖が途切れることのないよ
うな当該情報項目の状態の仮定を行う。
その状態を示す情報が得られないものについては、前記
原因→結果,原因→結果の連鎖が途切れることのないよ
うな当該情報項目の状態の仮定を行う。
【0019】これにより、無意味な仮定の仕方を極力少
なくすることができ、状態を示す情報が得られない情報
項目の数が多くなっても、比較的短時間にて推定結果を
出すことができる。
なくすることができ、状態を示す情報が得られない情報
項目の数が多くなっても、比較的短時間にて推定結果を
出すことができる。
【0020】また本発明では、前述したように、互いに
影響を与えない独立な情報項目については、それぞれの
情報項目が異常原因と判断されるために説明すべき範囲
から除外するようにしている。
影響を与えない独立な情報項目については、それぞれの
情報項目が異常原因と判断されるために説明すべき範囲
から除外するようにしている。
【0021】したがって、たまたま同時に複数の異常原
因が発生した場合でも、互いに影響を与えない独立な情
報項目については、それぞれの情報項目が異常原因と判
断されるために説明すべき範囲から除外することによっ
て、推定不能に陥ることがなくなり、複数の情報項目を
異常原因候補として列挙することができる。
因が発生した場合でも、互いに影響を与えない独立な情
報項目については、それぞれの情報項目が異常原因と判
断されるために説明すべき範囲から除外することによっ
て、推定不能に陥ることがなくなり、複数の情報項目を
異常原因候補として列挙することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1はタ
ンク系のプロセスの一例を概略的に示す図である。同図
において、F1はタンク1に流入する流体2の流入量、
V1はその流入量を制御する流入制御弁、Lはタンク1
内に蓄えられる流体2のレベル、LCはタンク1内に蓄
えられる流体2のレベルを検知してレベル調整出力を出
すレベル調節計である。このレベル調節計LCによって
流出制御弁V2の開度を調節し、タンク1からの流出量
F2を制御してタンク1内に蓄えられる流体2のレベル
を一定値に保持する。また、V3はバイパス弁、V4は
出口ライン弁、V5はドレン弁である。
ンク系のプロセスの一例を概略的に示す図である。同図
において、F1はタンク1に流入する流体2の流入量、
V1はその流入量を制御する流入制御弁、Lはタンク1
内に蓄えられる流体2のレベル、LCはタンク1内に蓄
えられる流体2のレベルを検知してレベル調整出力を出
すレベル調節計である。このレベル調節計LCによって
流出制御弁V2の開度を調節し、タンク1からの流出量
F2を制御してタンク1内に蓄えられる流体2のレベル
を一定値に保持する。また、V3はバイパス弁、V4は
出口ライン弁、V5はドレン弁である。
【0023】図2は図1に示したプロセスに対する診断
用モデルの概念を表したものである。すなわち、対象プ
ロセス内の状態を表す情報項目として、V1,F1,
L,V2,F2,V3,V4,V5を用意し、それぞれ
の情報項目間の定性的な因果関係を、原因側から結果側
への矢印「→」によって表現している。ここでは各情報
項目のとり得る定性的な状態は、過大、正常、過小の三
つの状態であるとし、過大を「+」,正常を「0」,過
小を「−」という記号で表現することにする。また、○
で囲まれている情報項目は状態を観測できるものとす
る。
用モデルの概念を表したものである。すなわち、対象プ
ロセス内の状態を表す情報項目として、V1,F1,
L,V2,F2,V3,V4,V5を用意し、それぞれ
の情報項目間の定性的な因果関係を、原因側から結果側
への矢印「→」によって表現している。ここでは各情報
項目のとり得る定性的な状態は、過大、正常、過小の三
つの状態であるとし、過大を「+」,正常を「0」,過
小を「−」という記号で表現することにする。また、○
で囲まれている情報項目は状態を観測できるものとす
る。
【0024】一方、定性的な因果関係には二つの種類が
あるものとし、それぞれ助長の因果関係(原因側情報項
目が増加すれば、結果側情報項目も増加し、原因側情報
項目が減少すれば、結果側情報項目も減少するような関
係)、抑制の因果関係(原因側情報項目が増加すれば、
結果側情報項目は減少し、原因側情報項目が減少すれ
ば、結果側情報項目は増加するような関係)とする。こ
こでは、助長の因果関係は前記矢印に「+」という記号
を付けて表し、抑制の因果関係は前記矢印に「−」とい
う記号を付けて表した。
あるものとし、それぞれ助長の因果関係(原因側情報項
目が増加すれば、結果側情報項目も増加し、原因側情報
項目が減少すれば、結果側情報項目も減少するような関
係)、抑制の因果関係(原因側情報項目が増加すれば、
結果側情報項目は減少し、原因側情報項目が減少すれ
ば、結果側情報項目は増加するような関係)とする。こ
こでは、助長の因果関係は前記矢印に「+」という記号
を付けて表し、抑制の因果関係は前記矢印に「−」とい
う記号を付けて表した。
【0025】ただし、本発明を実施する際は、計算機を
用いて異常原因を推定することが出来、そのように計算
機を使用する場合、前記矢印「→」や、定性的な因果関
係の種類を表す記号「+」,「−」,及び定性的な状態
を表す記号「+」,「0」,「−」は、単なる演算因子
に過ぎないので、当然、任意の記号で置き換えることが
できる。
用いて異常原因を推定することが出来、そのように計算
機を使用する場合、前記矢印「→」や、定性的な因果関
係の種類を表す記号「+」,「−」,及び定性的な状態
を表す記号「+」,「0」,「−」は、単なる演算因子
に過ぎないので、当然、任意の記号で置き換えることが
できる。
【0026】次に図2で説明したモデルを用いて、ある
異常パターンが現れている場合の異常原因を推定するに
至る過程を図3を参照しながら説明する。まず図2にお
いて、状態を観測することができる情報項目であるF
1,V2,F2の測定値および、各情報項目がとり得る
定性的状態となるための判定条件を参照して、F1,V
2,F2のとる定性的状態を決定し、それに対応する記
号「+」,「0」,「−」の何れかを割りつける。その
他の、状態を観測できない情報項目V1,Lには「?」
を付すことにする。
異常パターンが現れている場合の異常原因を推定するに
至る過程を図3を参照しながら説明する。まず図2にお
いて、状態を観測することができる情報項目であるF
1,V2,F2の測定値および、各情報項目がとり得る
定性的状態となるための判定条件を参照して、F1,V
2,F2のとる定性的状態を決定し、それに対応する記
号「+」,「0」,「−」の何れかを割りつける。その
他の、状態を観測できない情報項目V1,Lには「?」
を付すことにする。
【0027】一例として、F1,V2,F2の定性的状
態が、F1が正常、V2が過大、F2が過小という異常
パターンが現れた場合を図3(a)に示す。したがっ
て、図3(a)において、F1には「0」,V2には
「+」,F2には「−」がそれぞれ割り付けられ、V
1,Lには「?」が付される。
態が、F1が正常、V2が過大、F2が過小という異常
パターンが現れた場合を図3(a)に示す。したがっ
て、図3(a)において、F1には「0」,V2には
「+」,F2には「−」がそれぞれ割り付けられ、V
1,Lには「?」が付される。
【0028】次に、異常原因候補となり得る情報項目総
てについて、順次それを異常原因と仮定して(原因→結
果,原因→結果の連鎖が形成する経路の起点と仮定し
て)、有効な因果関係を検索し、発生している異常パタ
ーンと照合してその仮定が妥当なものだったかどうかを
判断する。
てについて、順次それを異常原因と仮定して(原因→結
果,原因→結果の連鎖が形成する経路の起点と仮定し
て)、有効な因果関係を検索し、発生している異常パタ
ーンと照合してその仮定が妥当なものだったかどうかを
判断する。
【0029】ところで前記のように、情報項目のとり得
る定性的状態と、定性的な因果関係の種類を取り決めた
場合、結局のところ、因果関係が働いているということ
は、因果関係を表す矢印「→」に付いている「+」また
は「−」の符号及び、その両端の情報項目の定性的状態
を表す「+」,「−」,「0」の何れかの符号の三者の
積が正になるものということになる。
る定性的状態と、定性的な因果関係の種類を取り決めた
場合、結局のところ、因果関係が働いているということ
は、因果関係を表す矢印「→」に付いている「+」また
は「−」の符号及び、その両端の情報項目の定性的状態
を表す「+」,「−」,「0」の何れかの符号の三者の
積が正になるものということになる。
【0030】図1の例では、異常原因候補となり得る情
報項目は仮にV1,V2,V3,V4,V5のみである
とし、実際に異常原因候補となりうる情報項目一つ一つ
について、それを起点と仮定して追ってみる。
報項目は仮にV1,V2,V3,V4,V5のみである
とし、実際に異常原因候補となりうる情報項目一つ一つ
について、それを起点と仮定して追ってみる。
【0031】まずV1であるが、これは状態が観測でき
ない情報項目なので、V1が「+」あるいは「−」だっ
たとしたらという仮定を行うわけであるが、いずれにし
てもV1から矢印の出ている先のF1の状態が「0」
(正常)なのでV1→F1という異常の伝播はないこと
になり、この点で連鎖が切れV2が「+」、およびF2
が「−」という状況を説明できないので、V1は異常原
因ではないと判断する。
ない情報項目なので、V1が「+」あるいは「−」だっ
たとしたらという仮定を行うわけであるが、いずれにし
てもV1から矢印の出ている先のF1の状態が「0」
(正常)なのでV1→F1という異常の伝播はないこと
になり、この点で連鎖が切れV2が「+」、およびF2
が「−」という状況を説明できないので、V1は異常原
因ではないと判断する。
【0032】次にV2であるが、これは定性的状態が分
かっているので、そのままV2が「+」、(過大)にな
ったことが異常原因であると仮定してみる。しかしV2
からF2へは助長の因果関係があるが、V2は過大とな
っているのにF2は過小の状況を示しており、つじつま
が合わず、V2→F2という因果関係は働いていないこ
とになり、この点で連鎖が切れ、発生している異常パタ
ーンを説明できないので、V2が異常原因となっている
わけではないと判断する。
かっているので、そのままV2が「+」、(過大)にな
ったことが異常原因であると仮定してみる。しかしV2
からF2へは助長の因果関係があるが、V2は過大とな
っているのにF2は過小の状況を示しており、つじつま
が合わず、V2→F2という因果関係は働いていないこ
とになり、この点で連鎖が切れ、発生している異常パタ
ーンを説明できないので、V2が異常原因となっている
わけではないと判断する。
【0033】V3はV1と同様に状態が観測できない情
報項目なので、定性的な異常状態を仮定するわけである
が、図1の説明で述べたように、これはバイパス弁なの
で、正常に全閉「0」あるいは、誤って開く「+」の2
通りの状態しかとり得ないことが分かっている。したが
ってこの場合、V3が「+」つまり誤って開いているこ
とが異常原因ではないかと仮定してみる。しかし、これ
はV2→F2の場合と同様で、V3→F2という因果関
係は働いていないことになり、この点で連鎖が切れ、発
生している異常パターンを説明できないので、V3も異
常原因となっているわけではないと判断する。
報項目なので、定性的な異常状態を仮定するわけである
が、図1の説明で述べたように、これはバイパス弁なの
で、正常に全閉「0」あるいは、誤って開く「+」の2
通りの状態しかとり得ないことが分かっている。したが
ってこの場合、V3が「+」つまり誤って開いているこ
とが異常原因ではないかと仮定してみる。しかし、これ
はV2→F2の場合と同様で、V3→F2という因果関
係は働いていないことになり、この点で連鎖が切れ、発
生している異常パターンを説明できないので、V3も異
常原因となっているわけではないと判断する。
【0034】V4もまた状態が観測できない情報項目な
ので、定性的な異常状態を仮定するわけであるが、図1
の説明で述べたように、これは出口ライン弁で、正常に
全開「0」あるいは、何らかの原因で閉塞「−」の2通
りの状態しかとり得ないことが分かっている。したがっ
てこの場合、V4が「−」つまり何らかの原因で閉塞し
ていることが異常原因でないかと仮定してみる。この場
合はV4「−」→F2「−」→L「+」→V2「+」と
いう原因→結果,原因→結果の連鎖が形成され、それが
表す異常伝播経路が、観測できる情報項目のうち定性的
状態が異常を示しているものの総て(この場合、V2と
F2)に行き渡る(つまり発生している異常パターンの
説明ができる)ので、V4の閉塞を異常原因候補の一つ
と判断する。このとき、状態の観測できない状態項目L
の定性的状態は、異常伝播の連鎖がとぎれないように
「+」と仮定したわけである。この状況を表すと図3
(b)のようになる。この図3(b)から明らかなよう
に、矢印の符号とその両端の情報項目の符号の積が総て
正となり、V4→F2→L→V2への因果関係が働いて
おり、F2が「−」,V2が「+」の原因がV4にある
と推定される。
ので、定性的な異常状態を仮定するわけであるが、図1
の説明で述べたように、これは出口ライン弁で、正常に
全開「0」あるいは、何らかの原因で閉塞「−」の2通
りの状態しかとり得ないことが分かっている。したがっ
てこの場合、V4が「−」つまり何らかの原因で閉塞し
ていることが異常原因でないかと仮定してみる。この場
合はV4「−」→F2「−」→L「+」→V2「+」と
いう原因→結果,原因→結果の連鎖が形成され、それが
表す異常伝播経路が、観測できる情報項目のうち定性的
状態が異常を示しているものの総て(この場合、V2と
F2)に行き渡る(つまり発生している異常パターンの
説明ができる)ので、V4の閉塞を異常原因候補の一つ
と判断する。このとき、状態の観測できない状態項目L
の定性的状態は、異常伝播の連鎖がとぎれないように
「+」と仮定したわけである。この状況を表すと図3
(b)のようになる。この図3(b)から明らかなよう
に、矢印の符号とその両端の情報項目の符号の積が総て
正となり、V4→F2→L→V2への因果関係が働いて
おり、F2が「−」,V2が「+」の原因がV4にある
と推定される。
【0035】最後にV5であるが、これもまた状態が観
測できない情報項目なので、定性的な異常状態を仮定す
るわけであるが、図1の説明での述べたように、これは
ドレン弁であり、正常に全閉「0」あるいは、誤って開
く「+」の2通りの状態しかとり得ないことが分かって
いる。したがってこの場合、V5が「+」つまり誤って
開いていることが異常原因ではないかと仮定してみる。
この場合は、V5「+」→L「−」までは行き着くが、
異常伝播の連鎖がとぎれないようにこの場合はLを
「−」と仮定しているため、L→V2という異常の伝播
はないことになり、この点で連鎖が切れ、発生している
異常パターンを説明できないので、V5は異常原因とな
っているわけではないと判断する。
測できない情報項目なので、定性的な異常状態を仮定す
るわけであるが、図1の説明での述べたように、これは
ドレン弁であり、正常に全閉「0」あるいは、誤って開
く「+」の2通りの状態しかとり得ないことが分かって
いる。したがってこの場合、V5が「+」つまり誤って
開いていることが異常原因ではないかと仮定してみる。
この場合は、V5「+」→L「−」までは行き着くが、
異常伝播の連鎖がとぎれないようにこの場合はLを
「−」と仮定しているため、L→V2という異常の伝播
はないことになり、この点で連鎖が切れ、発生している
異常パターンを説明できないので、V5は異常原因とな
っているわけではないと判断する。
【0036】このように種々の仮定に基づいた検証を行
った結果、F1,V2,F2の定性的状態が、それぞれ
正常、過大、過小という異常パターンが現れた場合、異
常原因はV4が何らかの理由で閉塞していることであろ
うと推定したことになる。
った結果、F1,V2,F2の定性的状態が、それぞれ
正常、過大、過小という異常パターンが現れた場合、異
常原因はV4が何らかの理由で閉塞していることであろ
うと推定したことになる。
【0037】上述の例は単一箇所で異常が発生した場合
を説明したが、次にたまたま複数箇所で同時に異常が発
生した場合について、他の実施例として、別のプロセス
例を用いて説明する。
を説明したが、次にたまたま複数箇所で同時に異常が発
生した場合について、他の実施例として、別のプロセス
例を用いて説明する。
【0038】図4は図1の場合と同様に、タンク系のプ
ロセス一例を概略的に示すものである。同図において、
11,12,13は第1,第2,第3のタンク、F1は
第1のタンク11に流入する流体2の流入量、F2は第
1のタンク11からの流出量、F3は第2のタンク12
に流入する流体2の流入量、F4は第2のタンク12か
らの流出量、F0は第3のタンク13からの流出量であ
る。また、L1は第1のタンク11内に蓄えられている
流体のレベル、L2は第2のタンク12内に蓄えられて
いる流体のレベル、L0は第3のタンク13内に蓄えら
れている流体のレベルを示している。
ロセス一例を概略的に示すものである。同図において、
11,12,13は第1,第2,第3のタンク、F1は
第1のタンク11に流入する流体2の流入量、F2は第
1のタンク11からの流出量、F3は第2のタンク12
に流入する流体2の流入量、F4は第2のタンク12か
らの流出量、F0は第3のタンク13からの流出量であ
る。また、L1は第1のタンク11内に蓄えられている
流体のレベル、L2は第2のタンク12内に蓄えられて
いる流体のレベル、L0は第3のタンク13内に蓄えら
れている流体のレベルを示している。
【0039】図5は図4に示したプロセスに対する診断
用モデルの概念を示したものであり、同図において、矢
印「→」や「+」,「−」などの符号の意味は前述した
通りである。ここでは、情報項目F0,F1,F2,F
3,F4,L0,L1,L2は全て状態を観測できる項
目であるものとして説明する。
用モデルの概念を示したものであり、同図において、矢
印「→」や「+」,「−」などの符号の意味は前述した
通りである。ここでは、情報項目F0,F1,F2,F
3,F4,L0,L1,L2は全て状態を観測できる項
目であるものとして説明する。
【0040】このようなプロセスにおいて、各情報項目
の定性的状態が図6(a)に示すようなパターンとなる
異常が発生した場合について考えてみる。まず、各情報
項目の定性的状態および、各情報項目間の定性的因果関
係に基づいて有効な因果関係のみを残すと図6(b)の
ようになる。ところが、異常原因は唯一であるという前
提に立っているので、唯一の情報項目を起点として、原
因→結果,原因→結果の連鎖が形成する経路が、観測で
きる情報項目のうち定性的状態が異常を示しているもの
の総てに行き渡るという条件を満足する起点が異常原因
候補と推定されるのであるが、この例のように、異常を
示している情報項目で互いに矢印がたどりつかないもの
が存在すると、前記条件を満足する起点は決して存在し
ないことになる。そこで、この問題点を回避する一つの
方法として、互いに因果関係の連鎖がたどり着かない
(独立な)情報項目については、それぞれの情報項目が
異常原因と判断されるために説明すべき範囲から除外す
る。ここで言う説明すべき範囲とは、当該情報項目から
因果関係の連鎖が及びうる総ての情報項目と、当該情報
項目に因果関係の連鎖が及びうる総ての情報項目という
ことになる。このことは、この例でいえば、図6(b)
に2点鎖線で示した二つの系統A1,A2で独立に考え
ることに相当する。前記説明すべき範囲をこの例で具体
的に列挙すると、表1の通りとなる。
の定性的状態が図6(a)に示すようなパターンとなる
異常が発生した場合について考えてみる。まず、各情報
項目の定性的状態および、各情報項目間の定性的因果関
係に基づいて有効な因果関係のみを残すと図6(b)の
ようになる。ところが、異常原因は唯一であるという前
提に立っているので、唯一の情報項目を起点として、原
因→結果,原因→結果の連鎖が形成する経路が、観測で
きる情報項目のうち定性的状態が異常を示しているもの
の総てに行き渡るという条件を満足する起点が異常原因
候補と推定されるのであるが、この例のように、異常を
示している情報項目で互いに矢印がたどりつかないもの
が存在すると、前記条件を満足する起点は決して存在し
ないことになる。そこで、この問題点を回避する一つの
方法として、互いに因果関係の連鎖がたどり着かない
(独立な)情報項目については、それぞれの情報項目が
異常原因と判断されるために説明すべき範囲から除外す
る。ここで言う説明すべき範囲とは、当該情報項目から
因果関係の連鎖が及びうる総ての情報項目と、当該情報
項目に因果関係の連鎖が及びうる総ての情報項目という
ことになる。このことは、この例でいえば、図6(b)
に2点鎖線で示した二つの系統A1,A2で独立に考え
ることに相当する。前記説明すべき範囲をこの例で具体
的に列挙すると、表1の通りとなる。
【0041】
【表1】
【0042】この範囲で考慮すれば、図6(b)よりF
2の過小およびF4の過小が異常原因候補と推定され
る。つまり、F2とF4の部分の配管の閉塞がたまたま
同時に発生しているのではないかと推定することが出来
るわけである。
2の過小およびF4の過小が異常原因候補と推定され
る。つまり、F2とF4の部分の配管の閉塞がたまたま
同時に発生しているのではないかと推定することが出来
るわけである。
【0043】図7は以上述べた異常原因推定方式を計算
機上で実施するためのプログラムを自動生成し、それを
用いて推定を行い、その結果を異常の伝播経路を含めて
表示する手段の構成を示すものである。
機上で実施するためのプログラムを自動生成し、それを
用いて推定を行い、その結果を異常の伝播経路を含めて
表示する手段の構成を示すものである。
【0044】同図において、21はマンマシンインタフ
ェースであり、このマンマシンインタフェース21は、
対話表示装置22を介して各情報項目の定義および各情
報項目間の因果関係の定義(これらをデータ定義23と
いう)を隣接行列イメージの表形式で入力し得るととも
に、各情報項目の状態を示す値(測定値など)を異常と
判断するための条件を入力し得る。また、このマンマシ
ンインタフェース21は異常原因として推定された結果
(異常原因推定結果24)を対話表示装置22に表示す
る機能を有している。
ェースであり、このマンマシンインタフェース21は、
対話表示装置22を介して各情報項目の定義および各情
報項目間の因果関係の定義(これらをデータ定義23と
いう)を隣接行列イメージの表形式で入力し得るととも
に、各情報項目の状態を示す値(測定値など)を異常と
判断するための条件を入力し得る。また、このマンマシ
ンインタフェース21は異常原因として推定された結果
(異常原因推定結果24)を対話表示装置22に表示す
る機能を有している。
【0045】このマンマシンインタフェース21により
入力されたデータ定義23をモデルデータ25とし、推
定プログラム生成機構26によって、モデルデータ25
から前述したような異常原因推定方法が組み込まれたプ
ログラムを自動生成する。
入力されたデータ定義23をモデルデータ25とし、推
定プログラム生成機構26によって、モデルデータ25
から前述したような異常原因推定方法が組み込まれたプ
ログラムを自動生成する。
【0046】一方、診断対象のプロセス27からの様々
なデータは、プロセスデータアクセスインタフェース2
8を介してメモリ29に格納される。このプロセスデー
タを基に前記推定プログラム生成機構26によって生成
されたプログラムを、実行モジュール30毎に実行し
て、その実行結果31をマンマシンインタフェース21
により対話表示装置22に異常原因推定結果24として
表示する。これらの一連の処理はCPU32により行わ
れる。
なデータは、プロセスデータアクセスインタフェース2
8を介してメモリ29に格納される。このプロセスデー
タを基に前記推定プログラム生成機構26によって生成
されたプログラムを、実行モジュール30毎に実行し
て、その実行結果31をマンマシンインタフェース21
により対話表示装置22に異常原因推定結果24として
表示する。これらの一連の処理はCPU32により行わ
れる。
【0047】この図7において、対話表示装置22から
入力される前記データ定義23は、たとえば情報項目と
して、情報項目A,情報項目B,情報項目C,情報項目
D,情報項目Eがある場合、これら各情報項目A,B,
C,D,Eのそれぞれについて、当該情報項目が異常と
なったとき、その結果として引き起こされる情報項目の
異常状態があらかじめ設定されるとともに、前記情報項
目のそれぞれについて、当該情報項目の異常を引き起こ
す原因となりうる情報項目の異常状態があらかじめ設定
され、さらに、前記情報項目のそれぞれについて、各情
報項目に対応する測定値などを異常と判断するための条
件があらかじめ設定される。たとえば、情報項目Aが過
大「+」のときは情報項目Bは「+」、情報項目Bが過
大「+」のときは情報項目Cは「−」というような設定
がなされる。
入力される前記データ定義23は、たとえば情報項目と
して、情報項目A,情報項目B,情報項目C,情報項目
D,情報項目Eがある場合、これら各情報項目A,B,
C,D,Eのそれぞれについて、当該情報項目が異常と
なったとき、その結果として引き起こされる情報項目の
異常状態があらかじめ設定されるとともに、前記情報項
目のそれぞれについて、当該情報項目の異常を引き起こ
す原因となりうる情報項目の異常状態があらかじめ設定
され、さらに、前記情報項目のそれぞれについて、各情
報項目に対応する測定値などを異常と判断するための条
件があらかじめ設定される。たとえば、情報項目Aが過
大「+」のときは情報項目Bは「+」、情報項目Bが過
大「+」のときは情報項目Cは「−」というような設定
がなされる。
【0048】そしてこのようなデータをもとに、異常状
態の推定方法が組み込まれたプログラムが生成され、こ
のプログラムによって診断対象のプロセス27からのプ
ロセスデータ(状態項目)の状態を調べ、総ての異常原
因候補となりうる情報項目について、順次その情報項目
を起点として(その情報項目が異常を引き起こす原因で
あるとの仮定をして)、前記原因→結果,原因→結果の
連鎖が成立するか否かをそれぞれの情報項目の状態を照
合しながら検索してゆき、発生している異常パターンを
矛盾なく説明できる条件、つまり前記原因→結果,原因
→結果の連鎖が形成する経路が、異常を示している情報
項目の総てに行き渡るという条件を満足する前記原因と
仮定した情報項目を異常原因の候補と推定する。
態の推定方法が組み込まれたプログラムが生成され、こ
のプログラムによって診断対象のプロセス27からのプ
ロセスデータ(状態項目)の状態を調べ、総ての異常原
因候補となりうる情報項目について、順次その情報項目
を起点として(その情報項目が異常を引き起こす原因で
あるとの仮定をして)、前記原因→結果,原因→結果の
連鎖が成立するか否かをそれぞれの情報項目の状態を照
合しながら検索してゆき、発生している異常パターンを
矛盾なく説明できる条件、つまり前記原因→結果,原因
→結果の連鎖が形成する経路が、異常を示している情報
項目の総てに行き渡るという条件を満足する前記原因と
仮定した情報項目を異常原因の候補と推定する。
【0049】図7の異常原因推定結果24は、情報項目
Aが異常原因であるとの仮定をした結果の一例を示すも
のである。そして、この情報項目Aを起点として前記し
たように原因→結果,原因→結果の連鎖が形成する経路
が、異常を示している情報項目の総てに行き渡るという
条件を満足するか否か、つまり前記したように因果関係
を表す矢印「→」に付された「+」または「−」の符号
と、その両端の情報項目の状態を表す「+」,「−」,
「0」のいずれかの符号の三者の積が正となるか否かに
よって、因果関係が働いているか否かを調べ、その起点
となる情報項目が異常原因であるか否かを推定する。た
とえば情報項目Aと状態項目Bとに着目した場合、両者
の間の因果関係を表す「→」に付された符号が「+」
で、情報項目Aの状態を表す符号が「+」、情報項目B
の状態を表す符号が「+」であったとすれば、情報項目
Bが「+」(過大)となった原因は情報項目Aが過大
「+」となったためであるという異常原因の推定が行え
る。
Aが異常原因であるとの仮定をした結果の一例を示すも
のである。そして、この情報項目Aを起点として前記し
たように原因→結果,原因→結果の連鎖が形成する経路
が、異常を示している情報項目の総てに行き渡るという
条件を満足するか否か、つまり前記したように因果関係
を表す矢印「→」に付された「+」または「−」の符号
と、その両端の情報項目の状態を表す「+」,「−」,
「0」のいずれかの符号の三者の積が正となるか否かに
よって、因果関係が働いているか否かを調べ、その起点
となる情報項目が異常原因であるか否かを推定する。た
とえば情報項目Aと状態項目Bとに着目した場合、両者
の間の因果関係を表す「→」に付された符号が「+」
で、情報項目Aの状態を表す符号が「+」、情報項目B
の状態を表す符号が「+」であったとすれば、情報項目
Bが「+」(過大)となった原因は情報項目Aが過大
「+」となったためであるという異常原因の推定が行え
る。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、診断対象のプロセス内
の状態を幾つかの情報項目で表し、各情報項目に対応す
るプロセスから得られる測定値などの幾つかが異常値と
なった場合に、その異常状況を引き起こした原因となっ
ている情報項目を推定する方式において、観測できない
情報項目の定性的状態を仮定する際、原因→結果,原因
→結果の連鎖が途切れないような仮定の仕方で連鎖の上
流側から定性的状態を決定することによって、無意味な
仮定の仕方をある程度省略でき、観測できない情報項目
の数が多くなっても、実用的な時間にて推定結果を出す
ことができる。また、たまたま同時に複数の異常原因が
発生した場合でも、互いにあらかじめ定義している因果
関係がたどり着かない(互いに影響を与えない)情報項
目については、それぞれの情報項目が異常原因と判断さ
れるために説明すべき範囲から除外することによって、
推定不能には陥らず、複数の情報項目を異常原因候補と
して列挙することができる。さらに、以上のような異常
原因推定方法を計算機上で実施し、その結果を異常の伝
播経路を含めて表示するためのプログラムを、簡単な表
形式入力を行うだけで、生成することができるなどの効
果が得られる。
の状態を幾つかの情報項目で表し、各情報項目に対応す
るプロセスから得られる測定値などの幾つかが異常値と
なった場合に、その異常状況を引き起こした原因となっ
ている情報項目を推定する方式において、観測できない
情報項目の定性的状態を仮定する際、原因→結果,原因
→結果の連鎖が途切れないような仮定の仕方で連鎖の上
流側から定性的状態を決定することによって、無意味な
仮定の仕方をある程度省略でき、観測できない情報項目
の数が多くなっても、実用的な時間にて推定結果を出す
ことができる。また、たまたま同時に複数の異常原因が
発生した場合でも、互いにあらかじめ定義している因果
関係がたどり着かない(互いに影響を与えない)情報項
目については、それぞれの情報項目が異常原因と判断さ
れるために説明すべき範囲から除外することによって、
推定不能には陥らず、複数の情報項目を異常原因候補と
して列挙することができる。さらに、以上のような異常
原因推定方法を計算機上で実施し、その結果を異常の伝
播経路を含めて表示するためのプログラムを、簡単な表
形式入力を行うだけで、生成することができるなどの効
果が得られる。
【図1】本発明の実施例を説明するタンク系プロセスの
概略的な構成図である。
概略的な構成図である。
【図2】図1で示したタンク系プロセスに対する診断用
モデルの概念を表した図である。
モデルの概念を表した図である。
【図3】同実施例における異常原因推定過程を説明する
図である。
図である。
【図4】複数箇所で同時に異常が発生した場合の実施例
を説明するタンク系プロセスの概略的な構成図である。
を説明するタンク系プロセスの概略的な構成図である。
【図5】図4で示したタンク系プロセスに対する診断用
モデルの概念を表した図である。
モデルの概念を表した図である。
【図6】複数箇所で同時に異常が発生した場合の実施例
における異常原因推定仮定を説明する図である。
における異常原因推定仮定を説明する図である。
【図7】本発明を実施するための手段の構成図である。
V1〜V5,F0〜F4,L1〜L2・・・情報項目
Claims (4)
- 【請求項1】 診断対象プロセス内の状態を幾つかの情
報項目で表し、各情報項目に対応するプロセスから得ら
れるデータの幾つかが異常値となった場合に、その異常
状態を引き起こした原因となっている情報項目を推定す
るプロセス異常原因推定方式において、 前記各情報項目のそれぞれについて、当該情報項目が異
常となったときに、その結果として引き起こされる情報
項目の異常状態をあらかじめ設定しておくとともに、前
記情報項目のそれぞれについて、当該情報項目の異常を
引き起こす原因となりうる情報項目の異常状態をあらか
じめ設定しておき、さらに、前記情報項目のそれぞれに
ついて、各情報項目に対応する測定値などを異常と判断
するための条件をあらかじめ設定し、 異常原因推定時に各情報項目の状態を調べ、総ての異常
原因候補となり得る情報項目について、順次その情報項
目が異常を引き起こす原因であるとの仮定をして、その
仮定した異常原因からその結果に至る幾つかの経路の連
鎖が成立するか否かを、それぞれの情報項目の状態を照
合しながら検索して行き、前記仮定した異常原因からそ
の結果に至る幾つかの経路の連鎖が形成する全体の経路
が、異常を示している情報項目の総てに行き渡るという
条件を満足する前記異常原因と仮定した情報項目を、異
常原因の候補と推定することを特徴とするプロセス異常
原因推定方式。 - 【請求項2】 前記各情報項目のうち、その状態を示す
情報が得られない情報項目については、前記仮定した異
常原因からその結果に至る幾つかの経路の連鎖が途切れ
ないように当該情報項目の状態をある状態に仮定するこ
とを特徴とする請求項1記載のプロセス異常原因推定方
式。 - 【請求項3】 前記各情報項目のうち、互いに影響を与
えない独立な情報項目については、それぞれの情報項目
が異常原因と判断されるために説明すべき範囲から除外
することを特徴とする請求項1記載のプロセス異常原因
推定方式。 - 【請求項4】 前記プロセス異常原因推定を行う手段と
して、前記ある情報項目が異常となったときに、その結
果として引き起こされる情報項目の異常状態を定義する
データ、前記ある情報項目の異常を引き起こす原因とな
りうる情報項目の異常情報を定義するデータ、前記各情
報項目に対応する測定値などを異常と判断するための条
件を示すデータを、対話表示装置(22)を介して入力
可能なマンマシンインタフェース(21)と、 このマンマシンインタフェース(21)によって入力さ
れた前記各データから、異常原因を推定するプログラム
を自動生成する異常原因推定プログラム生成部(26)
と、 を有し、診断対象のプロセス(27)からのプロセスデ
ータを基にして、前記異常原因推定プログラムにより推
定した結果を前記マンマシンインタフェース(21)に
より前記対話表示装置(22)に表示することを特徴と
する請求項1記載のプロセス異常原因推定方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5105479A JPH06314199A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | プロセス異常原因推定方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5105479A JPH06314199A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | プロセス異常原因推定方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06314199A true JPH06314199A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14408729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5105479A Withdrawn JPH06314199A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | プロセス異常原因推定方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06314199A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08161050A (ja) * | 1994-12-05 | 1996-06-21 | Komatsu Ltd | 可動体位置検出手段の異常検出方法 |
| JPH08234832A (ja) * | 1995-02-24 | 1996-09-13 | Toshiba Corp | プラント監視診断装置および方法 |
| JPH10115534A (ja) * | 1996-10-11 | 1998-05-06 | Yamatake Honeywell Co Ltd | センサ診断方法及び装置 |
| JP2014056448A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Hitachi Ltd | 要因分析・表示方法及びシステム |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP5105479A patent/JPH06314199A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08161050A (ja) * | 1994-12-05 | 1996-06-21 | Komatsu Ltd | 可動体位置検出手段の異常検出方法 |
| JPH08234832A (ja) * | 1995-02-24 | 1996-09-13 | Toshiba Corp | プラント監視診断装置および方法 |
| JPH10115534A (ja) * | 1996-10-11 | 1998-05-06 | Yamatake Honeywell Co Ltd | センサ診断方法及び装置 |
| JP2014056448A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Hitachi Ltd | 要因分析・表示方法及びシステム |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Qian et al. | An expert system for real-time fault diagnosis of complex chemical processes | |
| JP2875073B2 (ja) | 故障診断方法及び装置 | |
| US20030225466A1 (en) | Methods and apparatus for early fault detection and alert generation in a process | |
| JP2004523843A (ja) | 流れ系統を診断するシステム、装置および方法 | |
| CN110998465B (zh) | 涡轮诊断特性选择系统 | |
| JPH06266727A (ja) | 診断表示方法及び表示装置 | |
| JP3068091B1 (ja) | 異常診断装置 | |
| JPH08234832A (ja) | プラント監視診断装置および方法 | |
| Sachs et al. | Escort—An expert system for complex operations in real time | |
| Papadopoulos et al. | Automated safety monitoring: A review and classification of methods | |
| JPH06314199A (ja) | プロセス異常原因推定方式 | |
| Wang et al. | Decentralized diagnosis of discrete event systems using unconditional and conditional decisions | |
| JP2022183494A (ja) | 事象シナリオ予測システム、事象シナリオ予測方法及びプログラム | |
| JPH04264566A (ja) | 画像形成装置のための自己診断システム | |
| JPH10124134A (ja) | 診断システム | |
| KR20230167860A (ko) | 시스템 단위 건전성 평가 기술을 적용한 정비관리체계 및 그 제어 방법 | |
| Holbrook et al. | Benchmark problem development for testing maturity of intelligent contingency management tools | |
| JP7103539B1 (ja) | 運転支援装置、運転支援方法及びプログラム | |
| EP3048613B1 (en) | Method for analysis of plant disturbance propagations | |
| JP7313291B2 (ja) | プラント制御装置、これを用いたプラント監視装置、データ収集装置、及びプラント制御装置シミュレータ | |
| JP6799594B2 (ja) | 選択的触媒還元システム管理装置及びその制御方法 | |
| Goulielmos et al. | The man-machine interface and its impact on shipping safety | |
| Fickelscherer et al. | Optimal Automated Process Fault Analysis | |
| Werner-Stark et al. | Knowledge-based diagnosis of process systems using procedure hazid information | |
| JPH01106112A (ja) | プロセスの異常原因診断方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000801 |