JPH0631449B2 - 水素吸蔵放出方法および水素吸蔵放出装置 - Google Patents

水素吸蔵放出方法および水素吸蔵放出装置

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JPH0631449B2
JPH0631449B2 JP61036028A JP3602886A JPH0631449B2 JP H0631449 B2 JPH0631449 B2 JP H0631449B2 JP 61036028 A JP61036028 A JP 61036028A JP 3602886 A JP3602886 A JP 3602886A JP H0631449 B2 JPH0631449 B2 JP H0631449B2
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hydrogen
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、水素吸蔵放出方法および水素吸蔵放出装置
に関する。
[従来の技術およびその問題点] 現在の一次エネルギーは、石油、石炭、天然ガスなどの
化石燃料が中心であるが、将来は、原子力、自然エネル
ギーなどの非化石燃料が中心になると推定される。
このため、都市ガスやガソリンに代る二次エネルギーと
して、水素が注目されている。
水素は資源として豊富である。また、クリーンであるか
ら自然環境を乱さず、しかも経済的かつ効率的なエネル
ギー変換、輸送、貯蔵が可能であり、水素を中心とする
種々のエネルギーシステムが計画されようとしている。
従来、水素の吸蔵法として、水素吸蔵合金が注目されて
いる。
水素吸蔵合金は、Fe−Ti、La−Niなどの特殊な
金属を組合せてなる合金であり、温度と圧力との操作に
より水素の吸蔵と放出とを可能とするものであり、単位
堆積当りの水素吸蔵量が多く(ガスボンベの約3〜5
倍)、ガスボンベによる保存に比較して安全性が高いな
どの利点がある。
しかしながら、水素吸蔵合金には、以下のような問題点
がある。
(1)活性化操作(加熱および減圧下に脱ガスを行ない、
水素ガスを加圧して合金中に水素ガスを圧入する工程を
繰返し行なう。)を必要として煩雑である。
(2)合金を微粉化する工程が必要である。
(3)吸蔵放出サイクルにより合金の微粉化などの形態変
化がおこるなどにより、耐久性が未だ十分でない。
(4)価格が高くて商業ベースに乗らない。
(5)水素の吸蔵放出を促す温度変化や圧力変化が合金に
スムースに伝わらず、温度や圧力の制御が困難である。
[発明の目的] この発明は前記事情に基いてなされたものである。
すなわち、この発明の目的は、活性化操作を必要とせ
ず、水素吸蔵放出体として特殊な合金を使用せず、水素
の吸蔵放出を簡単な操作で効率的に行なうことができる
水素吸蔵放出方法および水素吸蔵放出装置を提供するこ
とである。
[前記目的を達成するための手段] 前記目的を達成するための第1の発明の要旨は、還元さ
れ得るオキシ酸および/またはその塩の溶液中に電極を
設け、前記溶液と水素ガス含有の気体とをプロトンの透
過可能な気液分離膜で隔絶し、前記気液分離膜の気体接
触面に形成した電極と前記溶液中の電極とを結線するこ
とにより電池を形成して前記気体中の水素を前記溶液中
に吸蔵し、前記溶液中の電極と気液分離膜における電極
との間に電圧を印加することにより、溶液中に吸蔵した
水素を前記気液分離膜外に放出することを特徴とする水
素吸蔵放出方法であり、また、第2の発明の要旨は、還
元され得るオキシ酸および/またはその塩の溶液を収納
すると共に前記溶液中に電極を設けた容器と、前記溶液
と水素ガス含有の気体とを隔絶すると共に前記気体側の
面に電極を形成するプロトンの透過可能な気液分離膜
と、水素を吸蔵するときには前記溶液中の電極と気液分
離膜における電極とを結線し、溶液中に吸蔵した水素を
放出するときには前記両電極間に電圧を印加する配線と
を備えることを特徴とする水素吸蔵放出装置である。
この発明の方法および装置は、還元され得るオキシ酸お
よび/またはその塩の溶液を水素吸蔵体とし、この還元
され得るオキシ酸および/またはその塩の溶液と水素ガ
ス含有の気体とをプロトンの透過可能な気液分離膜で隔
絶し、前記溶液中に配置した電極と前記気液分離膜の気
体側表面に形成した電極とを接続することにより 水素ガス,電極|気液分離膜|電極,オキシ酸および/
またはその塩 よりなる電池を形成して、気液分離膜上に形成した電極
近傍で水素をプロトンに解離させ、このプロトンをして
気液分離膜を透過させ、還元され得るオキシ酸および/
またはその塩を含む溶液中にプロトンとして水素を溶液
中に吸蔵し、前記両電極間に前記電圧を印加することに
より溶液中のポリアニオンを酸化してプロトンを気液分
離膜を介して水素として外部に放出することを、その原
理とするものである。
還元され得るオキシ酸またはその塩としては、前記原理
を満足する限り特に制限がないのであるが、具体的に例
示すれば、前記オキシ酸としては、たとえば、イソポリ
酸およびヘテロポリ酸が挙げられる。
イソポリ酸としては、たとえばパラモリブデン酸、パラ
タングステン酸、メタバナジン酸などが挙げられ、イソ
ポリ酸塩としては、たとえば、一般式 mM(I)O・nM(V)・xHO または mM(I)O・nM(VI)O・xHO で示され、前記一般式中のM(I)は主としてアルカリ金
属、M(V)は周期表上第V族のバナジウム、ニオブ、タ
ンタル、M(VI)はVI族のクロム、モリブデン、タングス
テン、ウランなどであるものが挙げられ、たとえば、イ
ソポリモリブデン酸塩、イソポリタングステン酸塩、イ
ソポリバナジウム酸塩などが挙げられる。
前記ヘテロポリ酸としては、ポリ酸のうち、二種以上の
中心イオンを有する公知の異核縮合酸であって、還元さ
れ得るものを適宜に使用することができ、たとえば、H
[HSiW1240]、H[PMo
1240]、H[Co(II)Co(III)W
1242]、H[PVMo1039]などが代
表的なものとして挙げられる。
この発明では、イソポリ酸またはその塩よりもヘテロポ
リ酸またはその塩が好ましく、ヘテロポリ酸またはその
塩の中でも、配位元素がMo,WおよびVよりなる群か
ら選択される少なくとも一種であると共に配位元素数が
12であり、中心元素がP、As、Si、Sn、Ge、S
n、Ti、Zr、Ce、Fe、Pt、Mn、Co、N
i、Te、Cr、Rh、Cu、Seなどであるヘテロポ
リ酸またはその塩が好ましく、さらに、このようなヘテ
ロポリ酸の中でも、特に12−モリブドリン酸、12−タン
グストリン酸、および12−タングストケイ酸が好まし
い。
前記水素吸蔵体を形成する溶液は、還元され得る前記オ
キシ酸および/またはその塩と、これらを溶解可能な溶
媒とで得ることができる。
前記溶媒としては、水、あるいはエーテル類たとえばメ
チルエーテルおよびエチルエーテルなど、アルコール類
たとえばメタノールおよびエタノールなどが挙げられ
る。これらの中でも水が好ましい。プロトン導電性が大
きく、化学的に安定であり、取扱いおよび入手が容易で
あるからである。
一般に還元され得る前記オキシ酸およびその塩は、アル
カリ性であると不安定になることがあり、安定して存在
し得るのは強酸性条件下である。
したがって、前記溶液のpHは1以下とするのが、前記オ
キシ酸および/またはその塩を安定化する上で好まし
い。
pHの調整には、硫酸、リン酸、塩酸、p−トルエンスル
ホン酸などのプロトン酸を使用することができ、好まし
いのは硫酸である。
また、溶液中の前記オキシ酸および/またはその塩の濃
度は、前記オキシ酸および/またはその塩の溶解可能な
限度までであれば良い。溶解可能な高濃度で前記オキシ
酸および/またはその塩を溶解すると、吸蔵する水素量
が最高に達する。もっとも、通常に採用される濃度範囲
としては、10−3〜20mo/、好ましくは10
−1〜2mo/である。
前記水素含有の気体としては、水素が100%の気体およ
び水素とその他のガスを含む気体を使用することができ
る。
水素と他のガスとを含む気体としては、水素ガス含有の
廃ガス、水素ガス含有の天然ガスなどが挙げられる。
前記廃ガスあるいは前記天然ガスをこの発明の方法に使
用すれば、この発明の方法は、廃ガスや天然ガスから純
水素を取り出す水素ガス精製方法、あるいは水素ガス抽
出方法となる。
次に、前記気液分離膜は、還元され得るオキシ酸および
/またはその塩と水素含有の気体とを隔絶することがで
きると共にプロトンの透過が可能な材料であれば、どの
ような材料から形成しても良く、スルホン酸基、カルボ
キシル基およびホスホン基などの陽イオン交換基を有す
るところの、フエノール−スルホン酸系の縮合系陽イオ
ン交換膜、フッ素樹脂系、メタクリル酸系、スチレン−
ジビニルベンゼン系およびビニル−ジビニルベンゼン系
などの重合系陽イオン交換膜などのイオン交換膜;酸化
アルミ、バイコールガラス、ムライト、コーディエライ
トなどのセラミック多孔板;リン酸ジルコニア、β−ア
ルミナ、リン酸水素ウラニルなどの固体電解質の多孔板
などを使用することができる。
前記各種の中でも、陽イオン交換膜が好ましく、特にス
ルホン酸基を有するフッ素樹脂系の陽イオン交換膜が好
ましい。
フッ素樹脂系の陽イオン交換膜は、商品名「ナフィオン
(Nafion)」[デュポン製]として商業的に入手するこ
とができる。
この気液分離膜の厚みとしては、前記の還元され得るオ
キシ酸および/またはその塩の溶液の圧力と水素含有の
気体の圧力とにより容易に破壊されない程度に適宜に決
定するのが望ましい。と言って余り膜厚が大きいと、プ
ロトンの移動に時間がかかるおそれを生じる。
この発明の方法においては、前記溶液中に電極を配置す
ると共に前記気液分離膜の気体側表面に電極を形成す
る。
前記両電極としては、Pt、Pd、Rh、Ir、Os、
Ru、Ni、Fe、Co、Au、水素活性化能を有する
金属の単体あるいはこれらの合金などを使用することが
できる。また、水素活性化能を持ちさえすれば、金属以
外のもの、たとえばグラファイトなどを使用しても良
い。もっとも、溶液中に漬浸、配置される電極は、強酸
性にさらされるので、耐酸性を有する電極であるのが好
ましく、このようなものとしては、たとえばPt、A
u、グラファイトなどが挙げられる。
気液分離膜表面への電極の形成は、たとえば、真空蒸着
法、プラズマ蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法、電気メッキ法、無電解メッキ法、ホットス
タンピング法などにより行なうことができる。簡単で手
軽な電極の形成を考慮すると、たとえば特開昭55-38934
号公報に記載された無電解メッキ法が好ましい。
この発明の方法においては、水素を吸蔵させる場合、前
記溶液中の電極と前記気液分離膜上の電極とを結線し
て、前記気液分離膜に水素含有の気体を接触するだけ良
い。その結果、前記のような電池が形成されて、気液分
離膜表面で電極により水素ガスがプロトンに解離し、そ
のプロトンが気液分離膜中を通過し、一方、外部回路を
流れた電子は溶液中のオキシ酸および/またはその塩を
還元する。このとき、 H→2H+2e に対応する電流が両電極間の電線に流れる。結果的に溶
液中に水素が吸蔵されることとなる。
一方、吸蔵水素を溶液中から放出する場合は、溶液中の
電極と気液分離膜上の電極とに直流電圧を印加すれば良
い。直流電圧を印加すると、還元されたオキシ酸および
/またはその塩が酸化され、一方、水素ガスが気液分離
膜から外部に放出されることとなる。
次にこの発明の方法を実施する装置についてオキシ酸ま
たはその塩を用いた場合を例にして説明する。
第1図に示すように、水素吸蔵放出装置1は、開口部を
有する第1容器2と、この第1容器2の開口部に、気体
導入孔3を有する第2容器4の開口部を接続し、前記第
1容器2と第2容器4との開口部それぞれが突き合う部
分にはプロトンの透過可能な気液分離膜5たとえばスル
ホン酸基を有するフッ素系陽イオン交換膜を張設し、こ
の気液分離膜5の第2容器4側の表面には電極6aたと
えば白金電極を形成し、前記第1容器2内には電極6b
たとえば白金電極を配置すると共に還元され得るオキシ
酸および/またはその塩の溶液7たとえば12−モリブド
リン酸を溶解する硫酸水溶液を収納し、気体側の電極6
aと第1容器2内の電極6bとはスイッチSWを介して
直流電源Eと接続し、あるいはそのまま直結する配線を
有してなる。
この装置では、先ず、スイッチをab接続としておいて
から、気体導入孔3から水素含有の気体を前記第2容器
4内に導入すると、気液分離膜5上の電極6a部分で水
素ガスがプロトンに解離し、このプロトンが気液分離膜
5中を通過し、一方、放出された電子は溶液7中のオキ
シ酸および/またはその塩を還元してオキシ酸および/
またはその塩とプロトンとのコンプレックスが形成され
て、第2容器4内に導入した気体中の水素ガスが溶液7
中に吸蔵される。
一方、溶液7中に水素を吸蔵した場合において、スイッ
チSWをac接続とすると、溶液7中のコンプレックス
が酸化されてプロトンを解離し、このプロトンが気液分
離膜5を通過後、電極6a部分で水素ガスとなり、その
結果、溶液7中に吸蔵された水素が第2容器4内に水素
ガスとして放出されることとなる。
この場合の電気化学的反応を、12−モリブドリン酸を例
にして示すと次のようになる。
(Pt電極/陽イオン交換膜) H→2H+2e− (溶液中のPt電極) 2e+[▲PMo6+ 12▼O403−→[▲PMo
5+ ▼▲Mo6+ 10▼O405− (陽イオン交換膜/溶液界面) 2H+[▲PMo5+ ▼▲Mo6+ 10▼O40
5−→H[▲PMo5+ ▼▲Mo6+ 10
40 なお、第1図に示す装置は、この発明を原理的に示すも
のであって、この発明は第1図に示す装置に限定される
ものではないこと、勿論である。
[発明の効果] この発明によると、水素吸蔵合金と比較した場合に、 (1)オキシ酸および/またはその塩を溶解する溶液中の
電極と前記溶液および水素含有の気体を隔絶する気液分
離膜上に形成した電極とに直流電圧を印加したり、電極
間を直結したりするだけで水素の吸蔵,放出を行なうこ
とができるので、しかも放出の際には電圧または電流を
制御するだけで放出速度ないし放出量を制御することが
できるので、操作および制御が簡単であり、応答が速
く、また、効率的な吸蔵放出を行なうことができ、水素
吸蔵合金の場合のような温度と圧力とによる煩雑な制御
や前処理をする必要がなく、 (2)常温、常圧で水素の吸蔵、放出を行なうことができ
るので、水素吸蔵合金のように、温度および圧力の調整
をするのに必要な特別な大がかりの装置を必要とせず、 (3)還元され得るオキシ酸および/またはその塩を溶解
する溶液に電圧を印加することにより水素ガスを取出す
ことができるので、水素の吸蔵,保存を安定して行なう
ことができ、水素吸蔵合金の場合のように、容器内を水
素ガス雰囲気に保持しなければならず、水素ガスの漏洩
により吸蔵した水素が逃げてしまう不安定さがなく、 (4)水素吸蔵合金を使用する場合、この水素吸蔵合金を
収容する容器内を水素ガス雰囲気下に置かねばならず、
そうすると水素漏洩による爆発の危険、水素脆性による
容器の破損のおそれがあるに対し、溶液の雰囲気に特に
注意を払う必要がなくて取扱が簡便であり、溶液を収容
する容器の破損もない、 (5)水素吸蔵時に電気エネルギーを取り出すことができ
る、 などの数々の優れた利点を有する水素吸蔵方法および水
素吸蔵装置を提供することができる。
[実施例] 次にこの発明の実施例を示す。
以下の実施例においては、第2図に示す水素吸蔵放出装
置を使用した。
第2図に示すように、水素吸蔵放出装置10は次の構成を
有する。
周側面に円筒状の側方開口部11を設けた有底円筒状の容
器本体12の上方開口部を、二つ口付きのカバー13で密封
する。
前記二つ口のうち中央部に位置する口13aには、アルゴ
ン気流の導入可能な側管14を備えると共に前記容器本体
12内に配置した白金電極15に接続する白金電線16を支持
する支持部材17を装着する。
前記白金電極15は3cm×1cm、厚み0.2mmの寸法を有
する。
そして、前記側方開口部11には、水素供給部材18の開口
部19で、スルホン酸基を有するフッ素系陽イオン交換膜
20[「商品名ナフィオン117」、デュポン(株)製]を
はさみ、ボルトとナットとで側方開口部11と水素供給部
材18の開口部19とを締付ける。
この場合、前記陽イオン交換膜20の厚みは、0.0185cmで
ある。
前記陽イオン交換膜20の水素供給部材18側表面には、面
積が3.14cm2である円形の白金電極21を無電解メッキ法
により形成する。
前記水素供給部材18は、水素ガスを導入し、またこれを
排出する水素ガス導入口22と水素ガス排出口23とを有す
ると共に、前記陽イオン交換膜20に形成した白金電極21
と接続された白金電極24の端末をこの水素供給部材18外
に導出するようにこの白金電線24を支持する。
前記のように構成された水素吸蔵放出装置10は、前記容
器本体12内に、還元され得るオキシ酸および/またはそ
の塩の溶液を収納すると共に、前記支持部材17の側管14
からアルゴンガスを容器本体12内に導入し、二つ口の一
方の口13bから容器本体12外へと排出することができる
ようになっている。
水素供給部材18における水素導入口22から水素供給部材
18内の陽イオン交換膜20の方へ水素ガスを供給し、水素
ガス排出口23からこの水素供給部材18外へと排出するこ
とができるようになっている。
また、容器本体12内から引き出されている白金電線16の
一端と水素供給部材18から引き出されている白金電極24
の一端とは、図示しない直流電圧源と電流計とを直列接
続し、図示しないスィッチにより直流電圧源と電流計と
に切り換え可能となっている。
以上構成の水素吸蔵放出装置を使用して水素の吸蔵,放
出を行なった例を示す。
(実施例1) 20重量%の硫酸水溶液に12−モリブドリン酸を2×10
−3Mとなるように溶解させて得た溶液(pH<1)120
m、前記容器本体内に収容した。容器本体内を室温、
常圧に保持した。
水素供給部材の水素ガス導入口から陽イオン交換膜に水
素ガスを供給した。
起電力として31〜40mV、平均電流3.35mAの電気エネルギ
ーが発生し、約9時間で16.1mの水素が前記溶液内に
吸蔵された。
吸蔵効率は77.0%、発生した電力量は12−モリブドリン
酸1モルあたり4.53W時間であった。
(実施例2) 前記実施例1において、水素を吸蔵した溶液に対して、
直流電圧を印加して、6電子還元ヘテロポリアニオンを
再酸化したところ、セル電圧1.36〜1.54Vで4.6〜4.8mA
の電流が流れ、約6時間で10.6mの水素を、水素供給
部材内に回収した。
回収効率は85.7%、消費した電力量は12−モリブドリン
酸1モルあたり169.0W時間であった。
(実施例3) 前記実施例1における12−モリブドリン酸濃度を4.5×1
0−3Mとした外は、前記実施例1と同様に実施した。
その結果、35.6mの水素が吸蔵された。また、吸蔵効
率は81.4%、発生した電力量は12−モリブドリン酸1モ
ルあたり6.85W時間であった。
このとき、水素の吸蔵速度は前記実施例1に比べて約1.
6倍であった。
(実施例4) 前記実施例1における硫酸水溶液の濃度を40重量%とし
た外は、前記実施例1と同様に実施した。
その結果、16.0mの水素が吸蔵された。また、吸蔵効
率は91.1%、発生した電力量は12−モリブドリン酸1モ
ルあたり4.43W時間であった。
(実施例5) 前記実施例1における12−モリブドリン酸の代りに12−
タングステン酸を使用した外は、前記実施例1と同様に
実施した。
その結果、7.48mの水素が吸蔵された。これは、12−
タングステン酸1モルあたり1.4モルの水素に対応す
る。
(実施例6) 前記実施例1における12−モリブドリン酸の代りに12−
タングストケイ酸を使用した外は、前記実施例1と同様
に実施した。
その結果、2.54mの水素が吸蔵された。これは、12−
モリブドケイ酸1モルあたり0.5モルの水素に対応す
る。
(実施例7) 水に12−モリブドリン酸を2×10−1Mとなるように溶
解させ0.1電子還元まで行なった外は、前記実施例1と
同様に実施した。
その結果、25.9mの水素が吸蔵された。また吸蔵効率
は98.9%、発生した電力量は12−モリブドリン酸1モル
あたり0.219W時間であった。
このとき、水素の吸蔵速度は前記実施例1に比べて約17
倍であった。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る一構成例を示す原理的説明図お
よび第2図はこの発明の一実施例を示す説明図である。 1……水素吸蔵放出装置、2……第1容器、4……第2
容器、5……気液分離膜、6a、6b……電極、10……
水素吸蔵放出装置、12……容器本体、15……白金電極、
20……陽イオン交換膜、21……白金電極。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】還元され得るオキシ酸および/またはその
    塩の溶液中に電極を設け、前記溶液と水素ガス含有の気
    体とをプロトンの透過可能な気液分離膜で隔絶し、前記
    気液分離膜の気体接触面に形成した電極と前記溶液中の
    電極とを結線することにより電池を形成して前記気体中
    の水素を前記溶液中に吸蔵し、前記溶液中の電極と気液
    分離膜における電極との間に電圧を印加することによ
    り、溶液中に吸蔵した水素を前記気液分離膜外に放出す
    ることを特徴とする水素吸蔵放出方法。
  2. 【請求項2】前記オキシ酸またはその塩がヘテロポリ酸
    またはその塩である前記特許請求の範囲第1項に記載の
    水素吸蔵放出方法。
  3. 【請求項3】前記オキシ酸またはその塩は、その配位元
    素がモリブデン、タングステンおよびバナジウムよりな
    る群から選択される少なくとも一種であって、中心元素
    に対する配位原子数が12である前記特許請求の範囲第2
    項に記載の水素吸蔵放出方法。
  4. 【請求項4】前記オキシ酸が12−モリブドリン酸、12−
    タングストリン酸および12−タングストケイ酸よりなる
    群から選択される少なくとも一種である前記特許請求の
    範囲第3項に記載の水素吸蔵放出方法。
  5. 【請求項5】前記溶液における溶媒が水である前記特許
    請求の範囲第1項から第4項までのいずれかに記載の水
    素吸蔵放出方法。
  6. 【請求項6】前記溶液が強酸性である前記特許請求の範
    囲第1項から第5項までのいずれかに記載の水素吸蔵放
    出方法。
  7. 【請求項7】前記溶液はそのpHが1以下である前記特許
    請求の範囲第6項に記載の水素吸蔵放出方法。
  8. 【請求項8】前記気液分離膜がイオン交換膜である前記
    特許請求の範囲第1項から第7項のいずれかに記載の水
    素吸蔵放出方法。
  9. 【請求項9】水素ガス含有の前記気体は水素ガスそのも
    のである前記特許請求の範囲第1項から第8項までのい
    ずれかに記載の水素吸蔵放出方法。
  10. 【請求項10】水素ガス含有の前記気体が水素ガスおよ
    びその他のガスとの混合気体である前記特許請求の範囲
    第1項から第8項までのいずれかに記載の水素吸蔵放出
    方法。
  11. 【請求項11】還元され得るオキシ酸および/またはそ
    の塩の溶液を収納すると共に前記溶液中に電極を設けた
    容器と、前記溶液と水素ガス含有の気体とを隔絶すると
    共に前記気体側の面に電極を形成するプロトンの透過可
    能な気液分離膜と、水素を吸蔵するときには前記溶液中
    の電極と気液分離膜における電極とを結線し、溶液中に
    吸蔵した水素を放出するときには前記両電極間に電圧を
    印加する配線とを備えることを特徴とする水素吸蔵放出
    装置。
  12. 【請求項12】前記オキシ酸またはその塩がヘテロポリ
    酸またはその塩である前記特許請求の範囲第11項に記載
    の水素吸蔵放出装置。
  13. 【請求項13】前記オキシ酸またはその塩は、その配位
    元素がモリブデン、タングステンおよびバナジウムより
    なる群から選択される少なくとも一種であって、中心元
    素に対する配位原子数が12である前記特許請求の範囲第
    12項に記載の水素吸蔵放出装置。
  14. 【請求項14】前記オキシ酸が12−モリブドリン酸、12
    −タングストリン酸および12−タングストケイ酸よりな
    る群から選択される少なくとも一種である前記特許請求
    の範囲第13項に記載の水素吸蔵放出装置。
  15. 【請求項15】前記溶液における溶媒が水である前記特
    許請求の範囲第11項から第14項までのいずれかに記載の
    水素吸蔵放出装置。
  16. 【請求項16】前記溶液が強酸性である前記特許請求の
    範囲第11項から第15項までのいずれかに記載の水素吸蔵
    放出装置。
  17. 【請求項17】前記溶液はそのpHが1以下である前記特
    許請求の範囲第16項に記載の水素吸蔵放出装置。
  18. 【請求項18】前記気液分離膜がイオウ交換膜である前
    記特許請求の範囲第11項から第17項のいずれかに記載の
    水素吸蔵放出装置。
  19. 【請求項19】水素ガス含有の前記気体は水素ガスその
    ものである前記特許請求の範囲第11項から第18項までの
    いずれかに記載の水素吸蔵放出装置。
  20. 【請求項20】水素ガス含有の前記気体が水素ガスおよ
    び他のガスとの混合気体である前記特許請求の範囲第11
    項から第18項までのいずれかに記載の水素吸蔵放出装
    置。
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