JPH06314894A - 電波吸収体およびその製造方法 - Google Patents

電波吸収体およびその製造方法

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JPH06314894A
JPH06314894A JP5103158A JP10315893A JPH06314894A JP H06314894 A JPH06314894 A JP H06314894A JP 5103158 A JP5103158 A JP 5103158A JP 10315893 A JP10315893 A JP 10315893A JP H06314894 A JPH06314894 A JP H06314894A
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治 山本
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    • H01Q17/00Devices for absorbing waves radiated from an antenna; Combinations of such devices with active antenna elements or systems
    • H01Q17/008Devices for absorbing waves radiated from an antenna; Combinations of such devices with active antenna elements or systems with a particular shape

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Abstract

(57)【要約】 【構成】誘電損失材料を含有したフェノール樹脂発泡体
からなる先細形状の電波吸収体であって、先細形状の金
型1の内面に、同形状の不燃性シートの容器2を装着し
た後、誘電損失材料を配合したフェノール樹脂を注入
し、発泡硬化させて製造される。 【効果】広帯域で高い電波吸収能を有すると共に、準不
燃性ないし不燃性である高強度の電波吸収体を提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電波暗室などに使用する
電波吸収体およびその製造方法に関し、より詳しくは準
不燃性ないし不燃性で電波吸収能にすぐれた電波吸収体
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電波暗室は、アンテナの諸特
性の測定、電磁界強度測定器の試験、妨害波放射の測定
などの用途に広く用いられている。かかる電波暗室で
は、室内での電波の反射をなくすために、図10に示す
ように、電磁遮蔽室3の壁面に電波吸収体4を装着した
構造となっている。
【0003】電波吸収体4は到来した電波を反射なく吸
収して熱に変換するものである。通常の電波吸収体4に
は、カーボンブラックなどを含浸させた樹脂発泡体が使
用され、これを図3に示すようにピラミッド形に形成し
たものが広く使用されている。また、ピラミッド形より
も高周波域での電波吸収特性は劣るが、図11に示すよ
うないわゆるクサビ形をした電波吸収体4′も知られて
いる。なお、図11(a)および(b)はそれぞれ電波吸収体
4の側面図および平面図を示し、図12(a)および(b)も
同様に電波吸収体4′の側面図および平面図を示してい
る。
【0004】前記樹脂発泡体しては、通常、発泡ポリス
チレン、発泡ポリウレタンまたは架橋ポリエチレンが使
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記樹脂発泡体のう
ち、発泡ポリスチレンは、成形に発泡性ポリスチレンの
ビーズを用いるが、このビーズは粒径が0.1〜1mm程
度の比較的大きな粒子であるので、発泡体のセル径が大
きくなり、カーボンブラックを多く混入しなければ、充
分な電波吸収能が得られない。また、発泡ポリスチレン
は比較的低周波帯域での使用に限定され、例えば10G
Hz以上の高周波帯域では使用できない。さらに、ポリ
スチレンの発泡成形体はもろいため、ピラミッド形の電
波吸収体ではその先尖部が折損しやすいので、特別の注
意が必要であった。
【0006】一方、発泡ポリウレタンは、柔らかいの
で、ピラミッド形に成形しても先尖部が折れにくく、か
つセル径も小さいので、10G〜100GHz以上の高
周波帯域での使用が可能であるという利点がある。しか
し、ポリウレタンフォームの電波吸収体を作製するに
は、発泡成形後、成形物を圧縮した状態でカーボンブラ
ックを含むラテックス液中に浸漬し、圧縮を解いてラテ
ックス液を含浸させ、ついで乾燥するという工程を経る
ため、含浸されたラテックス液が乾燥時に下部に移動す
るため、カーボンブラックを均一に含有させることがで
きず、むらが生じやすいという欠点がある。
【0007】また、発泡ポリウレタンを使用しているた
め、難燃性の電波吸収体しか得られない。ところが、強
い電波が電波吸収体の同一箇所に連続的に入射すると、
誘電損失により内部で発熱し、発火、燃焼する危険性が
ある。そのため、難燃性では不十分であり、準不燃性な
いし不燃性であることが要求される。一方、架橋ポリエ
チレン発泡体の場合も、発泡ポリウレタンと同様に、難
燃性のものしかできず、準不燃性ないし不燃性の発泡体
を得ることができなかった。とくに、架橋ポリエチレン
発泡体は熱によって溶融しやすく、そのため熱い溶融物
の塊が下に落ちて、下にいる人に火傷を負わせるおそれ
がある。
【0008】さらに、これらの発泡体を使用した電波吸
収体は内部にカーボンブラックなどの黒色導電性粉体
(誘電損失材料)を含有しているので、表面が暗灰色な
いし黒色を呈するため、これを電波暗室などに施工する
と、照明効果が低く、暗く感ずるばかりか、その色とピ
ラミッド形などの先細形状とに起因して、使用者に威圧
感を与える。そこで、従来は、成形後、表面を青色など
に塗装していたため、手間がかかる上、その先細形状に
起因して均一な塗装が困難であり、コストがかかるなど
の問題があった。
【0009】本発明の主たる目的は、上述の技術的課題
を解決し、広帯域で高い電波吸収能を有すると共に、準
不燃性ないし不燃性である電波吸収体を提供することで
ある。本発明の他の目的は、たとえ低密度であっても、
高い強度を有する電波吸収体およびその製造方法を提供
することである。
【0010】本発明のさらに他の目的は、後工程での塗
装の手間を省略して、容易にかつ低コストで着色された
電波吸収体を得ることができる電波吸収体およびその製
造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための本発明の電波吸収体は、外観が先細形状
であって、誘電損失材料を含有したフェノール樹脂発泡
体からなることを特徴とする。すなわち、本発明の電波
吸収体は、熱硬化性のフェノール樹脂発泡体からなるの
で、準不燃性ないし不燃性であり、強い電波の同一箇所
への連続的入射による内部発熱により発火、燃焼した
り、あるいは溶融したりするおそれがない。しかも、フ
ェノール樹脂発泡体は小さいセル径を有するので、比較
的少量の誘電損失材料の添加により、むらのない均一で
高い電波吸収能を有する広帯域の電波吸収体となる。
【0012】とくに、本発明の電波吸収体をピラミッド
形に形成すると、高周波帯域での電波吸収特性にすぐれ
たものになる。また、フェノール樹脂発泡体を着色不燃
性シートで被覆すると、簡単に着色された電波吸収体を
得ることができる。このように不燃性シートで表面が被
覆された本発明の電波吸収体は、先細形状の金型の内面
に、同形状の不燃性シートの容器を装着した後、誘電損
失材料を配合したフェノール樹脂を注入し、発泡硬化さ
せることによって製造することができる。
【0013】その結果、成形体の離型が容易になり、生
産性も向上する。また、保形性のある容器を使用するこ
とにより、発泡体が保護され強度が向上するので、発泡
体の密度が低くても使用可能であり、それゆえ軽量な電
波吸収体を低コストで製造することができる。発泡体の
軽量化はとくに作業性の向上に寄与する。本発明の電波
吸収体の形状は、先細形状である限りとくにピラミッド
形に限定されるものではなく、前記したくさび形などの
任意の形状が採用可能である。
【0014】本発明における前記フェノール樹脂発泡体
は、フェノール樹脂に発泡剤、硬化剤および誘電損失材
料、さらに必要に応じて整泡剤、難燃剤などを配合し、
所定の金型に注入し、加熱して発泡硬化させることによ
り製造することができる。フェノール樹脂に使用される
フェノール類としては、例えばフェノール、クレゾー
ル、キシレノールなどの一価フェノール類、レゾルシ
ン、ビスフェノールなどの二価フェノール類などが使用
され、これらは単独または2種以上を混合して使用して
もよい。フェノール類との反応に使用されるアルデヒド
類としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パ
ラホルムアルデヒド、さらにジオキサン、トリオキサン
などのアセタール類などが好適に使用できる。
【0015】本発明で使用されるフェノール樹脂として
は、レゾール型フェノール樹脂、ノボラック型フェノー
ル樹脂および変性フェノール樹脂のいずれでもよく、と
くに限定されるものではない。レゾール型フェノール樹
脂としては、25℃における粘度が500〜50000
cps、好ましくは1000〜20000cpsであ
り、固形分(不揮発分)が50〜95%、好ましくは7
0〜90%のものがよい。粘度および固形分が前記範囲
を下回ると、製造される発泡体が水分の影響によりもろ
くなり、金型からの脱型が困難になる。一方、粘度およ
び固形分が前記範囲を超えると、粘度が高すぎるため、
誘電損失材料などの混入が非常に困難になる。また、遊
離ホルムアルデヒド成分はフェノール樹脂に対して5%
以下がよく、ホルムアルデヒド成分が少ないほど、製造
時のホルムアルデヒド臭の発生が少なくなる。
【0016】ノボラック型フェノール樹脂としては、公
知の方法で製造される発泡体用のものが使用でき、とく
に限定されるものではない。変性フェノール樹脂として
は、桐油、亜麻仁油などの乾性油とフェノール樹脂とを
反応させたものや、フェノール類の水酸基を塩化メチル
やエピクロロヒドリンのようなアルキルハライドなどで
エーテル化したもの、炭酸エチレンのようなアルキレン
カーボネートでエステル化したもの、メチロール基をエ
チレングリコールのようなアルキレングリコールなどで
エーテル化したものなどがある。
【0017】変性フェノール樹脂が液体の場合、前記レ
ゾール型フェノール樹脂と同様の粘度および固形分のも
のを使用でき、固体の場合は前記ノボラック型フェノー
ル樹脂と同様に公知の方法で製造される発泡体用のもの
が使用でき、とくに限定されるものではない。フェノー
ル樹脂に配合する発泡剤としては、例えばn−ヘキサ
ン、塩化メチレン、トリクロロフロロメタンなどの低沸
点脂肪族炭化水素またはそのハロゲン化物、ジニトロペ
ンタメチレンテトラミン、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ドのような加熱分解型のものを使用できる。発泡剤はフ
ェノール樹脂100重量部に対して2〜30重量部の範
囲で使用するのが好ましい。
【0018】硬化剤としては、例えば硫酸、塩酸などの
無機酸類、フェノールスルホン酸、トルエンスルホン酸
などの芳香族スルホン酸、ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)などのイソシアネート類、ヘキサメチ
レンテトラミンなどの加熱分解型のものなどが使用でき
る。硬化剤はフェノール樹脂100重量部に対して5〜
30重量部で使用するのがよい。
【0019】誘電損失材料としては、入射する周波数の
高い電磁波に対して誘電損失を示す導電性材料が好適に
使用される。具体的には、例えばライオン(株)製のケ
ッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボン
ブラックの粉体、大塚化学(株)製の「デントール」
(導電性チタン酸カリウムウィスカー)、各種のカーボ
ンファイバー短繊維などの導電性粉末、ウィスカー繊維
などがあげられる。
【0020】前記誘電損失材料は、フェノール樹脂10
0重量部に対して0.4〜10重量部の範囲で使用する
のが好ましい。誘電損失材料の配合量がこの範囲を下回
るときは電波吸収能が充分でなく、また前記範囲を超え
るときは、混合時に樹脂液の粘度が高くなり、製造が困
難になる。ただし、配合量が前記範囲を下回る場合であ
っても、発泡体の密度を高くするために樹脂配合物を多
量に金型に注入すれば、満足しうる電波吸収能が得られ
る。具体的には、例えばカーボンブラックをフェノール
樹脂100重量部に対し0.2重量部しか配合しなかっ
たとしても、発泡体の密度を2倍にするならば、0.4
重量部のカーボンブラックを配合したのと同じになる。
同様のことは、導電性材料の配合量が前記範囲を上回っ
た場合でも、低密度な発泡体にするために、樹脂配合物
を少量だけ金型に注入するときにも当てはまる。
【0021】整泡剤としては、例えばポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルフェノールエーテルホルマリン縮合物などのエチレ
ンオキサイド付加物で代表されるノニオン界面活性剤、
メチルポリシロキサンポリアルキレンオキサイドなどの
シリコーン系ノニオン界面活性剤などをあげられる。整
泡剤はフェノール樹脂100重量部に対して6重量部以
下で使用するのがよい。
【0022】難燃剤としては、例えばポリリン酸アンモ
ニウムのようなリン化合物、トリス(β−クロロエチ
ル)ホスフェート(TCEP)などのハロゲン化物など
が使用できる。難燃剤はフェノール樹脂100重量部に
対して30重量部以下で使用するのがよい。その他の充
填剤としては、例えば蔗糖などの粘度調整剤、フルフリ
ルアルコール、アルキレングリコールなどの反応制御兼
希釈剤、補強材としてのガラス繊維、セピオライトなど
の無機塩類などがあげられる。これらの充填剤は、フェ
ノール樹脂100重量部に対して20重量部以下で使用
することができる。
【0023】これらの材料を混合して先細形状の電波吸
収体を得るには、よく攪拌混合した配合物を所定の金型
に注入し、加熱して発泡硬化させる。金型への注入量
は、発泡による体積増を考慮して所定の発泡倍率で所定
形状となるように決定する。成形は、通常40〜100
℃で1〜10分間行う。発泡倍率は、通常、3〜40倍
程度、好ましくは5〜25倍程度であればよい。また、
得られる発泡体の密度は約30〜300kg/m3、好まし
くは50〜200kg/m3の範囲内にあればよい。密度が
この範囲を下回るときは、発泡体がもろく、壊れやすく
なり、とくにピラミッド形の場合には先尖部が折損しや
すくなる。逆に、密度がこの範囲を超えるときは、発泡
体が重く施工しづらくなるなどの欠点が生じる。
【0024】一方、発泡体の表面を不燃性シートで被覆
するときは、発泡体の密度が前記範囲を下回る場合で
も、発泡体が不燃性シートで保護されるので、もろく壊
れやすいという欠点を大幅に低減することができる。具
体的には、不燃性シートで被覆するとき、発泡体は密度
が10kg/m3まで使用可能である。不燃性シートを発泡
体の表面に被覆するには、成形後の発泡体の表面に接着
してもよいが、好ましくは図1に示すように、金型1内
にこれと同形状の不燃性シートの容器2を挿入して金型
1の内面に装着し、ついで所定量の前記樹脂配合物を注
入して発泡硬化させるのがよい。これにより、生産性を
高め、かつ金型1からの発泡体の脱型を容易に行うこと
ができる。なお、図1に示す金型1は単一のピラミッド
形であるが、2以上の金型を連接して一度の成形で多数
のピラミッド形などの先細形状の発泡体が得られるよう
にしてもよい。
【0025】前記不燃性シートは、前記したような発泡
体の保護、脱型の容易さ、生産性を高めるといった作用
のほかに、電波吸収体の表面化粧も可能になるという効
果をも有する。すなわち、不燃性シートをあらかじめ青
色などに着色しておけば、発泡体中に含まれるカーボン
ブラックなどによって電波吸収体が暗灰色ないし黒色に
なるのを防止することができ、威圧感のない明るい電波
暗室を低コストで作ることが可能になる。
【0026】かかる不燃性シートとしては、例えばガラ
ス繊維、チタン酸カリウム繊維、セピオライト、珪酸カ
ルシウム繊維等の無機繊維に、必要に応じてパルプ、レ
ーヨン、アラミド繊維等の少量の有機繊維、水酸化アル
ミニウム、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、クレ
ー、マイカなどの難燃剤もしくは不燃剤、顔料、結合剤
(例えばコロイダルシリカ、アクリル系エマルジョン)
などを加えてシート成形した不燃性紙があげられる。ま
た、不燃性紙に代えて、前記無機繊維を主体とした織布
や不織布であっもよい。これらの不燃性シートは電波透
明であることが必要である。
【0027】また、不燃性シートの厚さは0.05〜3
mm、好ましくは0.1〜2mm程度であるのがよい。前記
不燃性紙は、前述の材料をスラリー状にし、丸網、長網
などでスラリーをろ過後、乾燥して得ることができる。
また、不燃性シートの容器は、不燃性シートを自動紙折
機で所望の形状に折った後、接着剤で袋状に閉じること
により製造できる。容器の保形性のうえからは、不燃性
シートの坪量は30〜800g/m 2 であるのが好まし
い。
【0028】
【実施例】次に、参考例および実施例をあげて本発明を
より詳細に説明する。 参考例1(レゾール型フェノール樹脂の製造) 四ッ口フラスコにフェノール2.0kg、37%ホルム
アルデヒド2.93kg(モル比1.7モル)および触
媒として20%水酸化カリウム水溶液60gを仕込み、
85℃で3時間反応させた後、フェノールスルホン酸を
用いてpHを6.0に中和した後、減圧脱水により樹脂
中の水分を6%にした。得られたレゾール型フェノール
樹脂は不揮発分80%、粘度3000cP/25℃、重
量平均分子量460であった。 参考例2(ノボラック型フェノール樹脂の製造) 四ッ口フラスコにフェノール2.0kg、37%ホルム
アルデヒド1.03kg(モル比0.6モル)および触
媒として蓚酸8.9gを仕込み、95℃で2時間反応さ
せた後、水酸化カリウムでpHを6.0に中和し、さら
に2時間で150℃まで昇温して脱水した。脱水後、冷
却し、ロールミルで粉砕し、200メッシュの篩を通過
させて、粉末状のノボラック型フェノール樹脂を得た。
このオリゴマーの融点は102℃であった。 参考例3(変性フェノール樹脂の製造) 参考例2で得たノボラック型フェノール樹脂500gを
オートクレーブに仕込んで130℃に加熱し、水酸化ナ
トリウム3gを添加混合した。ついで、プロピレンオキ
サイド680gを徐々に添加した後、2時間反応させ
た。反応生成物を酢酸により中和した後、減圧下でろ別
して、水酸基価280mgKOH/gのオキシアルキル
化物を得た。 実施例1 参考例1で得たレゾール型フェノール樹脂100重量部
に対して、整泡剤としてポリエーテルシロキサン共重合
体(日本ユニカ(株)製のL−5420)2重量部、発
泡剤として塩化メチレン10重量部、誘電損失材料とし
てライオン(株)製のケッチェンブラックECP−60
0JDの3.85重量部を添加混合し、さらに硬化剤と
してナフタレンスルホン酸とフェノールスルホン酸とを
1:1(重量比)で混合した70%水溶液17重量部を
添加し、20秒間攪拌した。ついで、得られた混合物
を、内面に着色不燃性紙容器を装着した金型(図1に示
すピラミッド形であり、縦300mm、横300mm、高さ
600mm)に注入し、70℃の乾燥機中で発泡硬化さ
せ、フェノール樹脂発泡体からなる電波吸収体を得た。 実施例2 参考例1で得たレゾール型フェノール樹脂100重量部
に対して、整泡剤としてポリエーテルシロキサン共重合
体(東レ(株)製のSH−193)2重量部、発泡剤と
して塩化メチレン8重量部、誘電損失材料として前出の
ケッチェンブラックECP−600JD4.77重量部
を添加混合し、さらに硬化剤としてフェノールスルホン
酸の67%水溶液16重量部を添加し、20秒間攪拌し
た。ついで、得られた混合物を、内面に着色不燃性紙容
器を装着した、実施例1と同じ金型に注入し、70℃の
乾燥機中で発泡硬化させ、フェノール樹脂発泡体からな
る電波吸収体を得た。 実施例3 参考例2で得たノボラック型フェノール樹脂100重量
部に対して、発泡剤としてジニトロソペンタメチレンテ
トラミン7重量部、誘電損失材料として前出のケッチェ
ンブラックECP−600JD0.66重量部を添加混
合し、さらに硬化剤としてヘキサメチレンテトラミン1
0重量部を添加し、よく分散混合した。ついで、得られ
た混合物を、内面に着色不燃性紙容器を装着した、実施
例1と同じ金型に注入し、130℃の乾燥機中で発泡硬
化させ、フェノール樹脂発泡体からなる電波吸収体を得
た。 実施例4 参考例3で得た変性フェノール樹脂100重量部に対し
て、整泡剤としてポリエーテルシロキサン共重合体(東
レ(株)製のSH−193)4重量部、反応促進剤とし
てオクチル酸カリウム6重量部、発泡剤としてフロン1
41b(ダイキン工業(株)製)10重量部、誘電損失
材料として前出のケッチェンブラックECP−600J
D3.85重量部を添加混合し、さらに難燃剤としてT
CEP10重量部を添加した後、硬化剤として粗製ジフ
ェニルメタンジイソシアネート100重量部を添加し、
10秒間攪拌混合した。ついで、得られた混合物を、内
面に着色不燃性紙容器を装着した、実施例1と同じ金型
に注入し、70℃の乾燥機中で発泡硬化させ、フェノー
ル樹脂発泡体からなる電波吸収体を得た。 実施例5 参考例1で得たレゾール型フェノール樹脂100重量部
に対して、整泡剤としてポリエーテルシロキサン共重合
体(日本ユニカ(株)製のL−5420)3重量部、発
泡剤としてフロン141b(ダイキン工業(株)製)7
重量部、誘電損失材料として導電性チタン酸カリウムウ
ィスカー「デントール」(大塚化学(株)製)1.92
重量部を添加混合し、さらに硬化剤としてフェノールス
ルホン酸とp−トルエンスルホン酸とを1:1(重量
比)で混合した68%水溶液17重量部を添加し、20
秒間攪拌混合した。ついで、得られた混合物を、内面に
着色不燃性紙容器を装着した、実施例1と同じ金型に注
入し、70℃の乾燥機中で発泡硬化させ、フェノール樹
脂発泡体からなる電波吸収体を得た。 実施例6 参考例1で得たレゾール型フェノール樹脂100重量部
に対して、整泡剤としてポリエーテルシロキサン共重合
体(日本ユニカ(株)製のL−5420)2重量部、発
泡剤として塩化メチレン8重量部、誘電損失材料として
前出のケッチェンブラックECP−600JDの1.5
8重量部を添加混合し、さらに硬化剤としてフェノール
スルホン酸の67%水溶液14重量部を添加し、30秒
間攪拌混合した。ついで、得られた混合物を、内面に着
色不燃性紙容器を装着した金型(図1に示すピラミッド
形であり、縦100mm、横100mm、高さ300mm)に
注入し、60℃の乾燥機中で発泡硬化させ、フェノール
樹脂発泡体からなる電波吸収体を得た。 実施例7 参考例1で得たレゾール型フェノール樹脂100重量部
に対して、整泡剤としてポリエーテルシロキサン共重合
体(日本ユニカ(株)製のL−5420)2重量部、発
泡剤として塩化メチレン4重量部、粘度調整剤として水
3重量部およびエチレングリコール5重量部、誘電損失
材料として前出のケッチェンブラックECP−600J
Dの5.20重量部を添加混合し、さらに硬化剤として
フェノールスルホン酸の67%水溶液13重量部を添加
し、20秒間攪拌混合した。ついで、得られた混合物
を、内面に着色不燃性紙容器を装着した、実施例6と同
じ金型に注入し、60℃の乾燥機中で発泡硬化させ、フ
ェノール樹脂発泡体からなる電波吸収体を得た。 実施例8 参考例1で得たレゾール型フェノール樹脂100重量部
に対して、整泡剤としてポリエーテルシロキサン共重合
体(東レ(株)製のSH−193)3重量部、発泡剤と
して塩化メチレン5重量部、粘度調整剤として水4重量
部、プロピレングリコール6重量部およびフルフリルア
ルコール4重量部、誘電損失材料として前出のケッチェ
ンブラックECP−600JDの8.30重量部を添加
混合し、さらに硬化剤としてフェノールスルホン酸の6
7%水溶液13重量部を添加し、20秒間攪拌混合し
た。ついで、得られた混合物を、内面に着色不燃性紙容
器を装着した、実施例6と同じ金型に注入し、60℃の
乾燥機中で発泡硬化させ、電波吸収用フェノール樹脂発
泡体を得た。
【0029】各実施例で得た電波吸収体について、圧縮
強度および燃焼性を測定した。その結果を表1および表
2に示す。また、吸収体の高さ、フェライト板の有無、
誘電損失材料の配合量(吸収体1リットルに対する誘電
損失材料のグラム数)、吸収体の密度を表1および表2
に併せて示す。なお、前記フェライト板は必要に応じて
前記発泡体からなる電波吸収体と組み合わせて使用され
る電波吸収用のものであって、発泡体をフェライト板の
上に装着して使用される。本実施例で使用したフェライ
ト板はNi−Zn系の厚さ3.5〜5.5mmのもので透
磁率特性が100MHzにおける複素透磁率の実数部分
μ′が約10、虚数部分μ″が約80のものである。
【0030】前記圧縮強度はJIS K 7220(硬
質発泡プラスチックの圧縮試験方法)に準じて測定し
た。また、燃焼性はJIS K 7220(酸素指数法
による高分子材料の燃焼試験方法)に準じて酸素指数に
て評価した。ここで、酸素指数とは、所定の試験条件に
おいて、材料が燃焼を持続するのに必要な酸素中の容量
%で表される最低酸素濃度の数値をいう。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1および表2から、各実施例で得た電波
吸収体は高い強度と不燃性とを有していることがわか
る。さらに、各実施例で得た電波吸収体の電波吸収特性
を評価した。すなわち、垂直ストリップ線路型導波管
に、各実施例で得たピラミッド形電波吸収体を装填し、
該線路を伝って入射する電波の吸収体による反射減衰率
を数10〜数100MHzの帯域についてネットワーク
アナライザーで計測した。また、GHz帯域について
は、前記導波管でなくアーチテストにより反射減衰率を
自由空間を伝播する平面波について計測し、両者の結果
をコンピューターに入力後、周波数特性のグラフとして
出力した。なお、アーチテストの特性上、GHz帯域に
ついては連続した周波数特性が得られていない。また、
前記と同様に実施例1〜6はフェライト板を装着した状
態で試験した。
【0034】このようにして、実施例1〜8の各電波吸
収体について得られた周波数特性のグラフをそれぞれ図
2〜図9に示す。これらの図から、本発明の電波吸収体
は高い電波吸収特性を有することがわかる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、熱硬化
性のフェノール樹脂発泡体を使用するので、強度の高い
準不燃性ないし不燃性の電波吸収体を提供することがで
きる。また、フェノール樹脂発泡体は比較的少量の誘電
損失材料の添加により、広帯域でむらのない均一で高い
電波吸収能を付与できる。
【0036】とくに、本発明の電波吸収体をピラミッド
形に形成すると、高周波数での電波吸収特性にすぐれた
ものになる。また、フェノール樹脂発泡体の表面を着色
不燃性シートで被覆すると、簡単に着色された電波吸収
体を得ることができる。さらに、先細形状の金型の内面
に、同形状の不燃性シートの容器を装着して発泡成形す
ることにより、成形体の離型が容易になり、生産性も向
上する。また、前記容器は保形性があるので、得られる
電波吸収体の強度が向上し、発泡体の密度が低くても使
用可能であり、それゆえ軽くかつ低コストの電波吸収体
を得ることできる。また、発泡体の軽量化により、作業
性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電波吸収体の製造に使用する金型とこ
れに装着する不燃性シートの容器を示す説明図である。
【図2】実施例1で得た電波吸収体(高さ:600mm、
厚さ3.5mmのフェライト板を装着、誘電損失材料含有
量:3.5g/l、発泡体密度:102kg/m3 )の電波
吸収特性を示すグラフである。
【図3】実施例2で得た電波吸収体(高さ:600mm、
厚さ3.5mmのフェライト板を装着、誘電損失材料含有
量:6.5g/l、発泡体密度:147kg/m3 )の電波
吸収特性を示すグラフである。
【図4】実施例3で得た電波吸収体(高さ:600mm、
厚さ4.5mmのフェライト板を装着、誘電損失材料含有
量:0.3g/l、発泡体密度:53kg/m3 )の電波吸
収特性を示すグラフである。
【図5】実施例4で得た電波吸収体(高さ:600mm、
厚さ3.5mmのフェライト板を装着、誘電損失材料含有
量:3.5g/l、発泡体密度:90kg/m3 )の電波吸
収特性を示すグラフである。
【図6】実施例5で得た電波吸収体(高さ:600mm、
厚さ3.5mmのフェライト板を装着、誘電損失材料含有
量:1.8g/l、発泡体密度:98kg/m3 )の電波吸
収特性を示すグラフである。
【図7】実施例6で得た電波吸収体(高さ:300mm、
厚さ5.5mmのフェライト板を装着、誘電損失材料含有
量:1.8g/l、発泡体密度:120kg/m3 )の電波
吸収特性を示すグラフである。
【図8】実施例7で得た電波吸収体(高さ:300mm、
フェライト板なし、誘電損失材料含有量:10g/l、
発泡体密度:200kg/m3 )の電波吸収特性を示すグラ
フである。
【図9】実施例8で得た電波吸収体(高さ:300mm、
フェライト板なし、誘電損失材料含有量:15g/l、
発泡体密度:200kg/m3 )の電波吸収特性を示すグラ
フである。
【図10】通常の電波暗室を示す断面図である。
【図11】(a)および(b)はそれぞれ従来のピラミッド形
電波吸収体を示す側面図および平面図である。
【図12】(a)および(b)はそれぞれ従来のクサビ形電波
吸収体を示す側面図および平面図である。
【符号の説明】
1 金型 2 不燃性シートの容器 4 電波吸収体 4′ 電波吸収体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守 和彦 愛知県名古屋市瑞穂区関取町4番地 大塚 サイエンス株式会社内 (72)発明者 山本 治 東京都品川区大井3−13−5 (72)発明者 佐藤 幸寿 千葉県八千代市高津832−1 2−8−502

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電損失材料を含有したフェノール樹脂発
    泡体からなることを特徴とする先細形状の電波吸収体。
  2. 【請求項2】ピラミッド形である請求項1記載の電波吸
    収体。
  3. 【請求項3】前記フェノール樹脂発泡体の表面が、着色
    不燃性シートで被覆された請求項1記載の電波吸収体。
  4. 【請求項4】先細形状の金型の内面に、同形状の不燃性
    シートの容器を装着した後、誘電損失材料を配合したフ
    ェノール樹脂を注入し、発泡硬化させることを特徴とす
    る先細形状の電波吸収体の製造方法。
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