JPH06314953A - 信号分析及び合成フィルタバンク - Google Patents

信号分析及び合成フィルタバンク

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JPH06314953A
JPH06314953A JP5102302A JP10230293A JPH06314953A JP H06314953 A JPH06314953 A JP H06314953A JP 5102302 A JP5102302 A JP 5102302A JP 10230293 A JP10230293 A JP 10230293A JP H06314953 A JPH06314953 A JP H06314953A
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JP
Japan
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signal
input
equation
calculation
subband
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Application number
JP5102302A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Nagai
清隆 永井
Akira Usami
陽 宇佐美
Koji Nakajima
康志 中嶋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号分析及び合成フィルタバンクにおいて、
入力信号とフィルタ処理出力信号との間の処理遅延が大
きくフィルタ計算量が多いという課題を解決し、処理遅
延が小さく、メモリ量と計算量とを削減した信号分析及
び合成フィルタバンクを提供する。 【構成】 広帯域信号が入力される毎に、前記広帯域信
号を用いて第1の演算の部分演算を行うことによりM個
の第1の中間信号を算出し、前記M個の第1の中間信号
を用いて第2の演算の部分演算を行うことによりサブバ
ンド信号を算出し、出力するシーケンス制御手段1を設
けることによって、処理遅延が小さく、メモリ量と計算
量とを削減した信号分析フィルタバンクが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号を等帯域幅のサブ
バンド信号に分割する信号分析フィルタバンクと、前記
サブバンド信号を合成して原信号を再生する信号合成フ
ィルタバンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、信号分析及び合成フィルタバンク
は、オーディオ信号や画像信号のサブバンド符号化によ
る高能率符号化を実現する信号分析及び合成手段として
注目されている。
【0003】従来の信号分析及び合成フィルタバンクと
しては、例えばジェイ・エッチ・ロスウェイラー(J.H.R
OTHWEILER)により1983年にボストンで開催されたア
イ・シー・エー・エス・エス・ピーの論文集(PROC. ICA
SSP 83, BOSTON)の1280頁〜1283頁に発表され
た「ポリフェーズクオドラチャーフィルタ,新しいサブ
バンド符号化技術」(POLYPHASE QUADRATURE FILTERS-A
NEW SUBBAND CODING TECHNIQUE)と題する論文(以下、
文献1と呼ぶ)や、エッチ・ジェイ・ヌスバウマー(H.
J.NUSSBAUMER)とエム・ベターリ(M.VETTERLI)により1
984年にサンディエゴで開催されたアイ・シー・エー
・エス・エス・ピーの論文集(PROC. ICASSP 84, SAN DI
EGO)の11.3.1頁〜11.3.4頁に発表された
「計算効率の高いQMFフィルタバンク」(COMPUTATION
ALLY EFFICIENT QMF FILTER BANKS)と題する論文(以
下、文献2と呼ぶ)に示されている。
【0004】以下に、従来の信号分析及び合成フィルタ
バンクについて説明する。図5は信号分析フィルタバン
クと信号合成フィルタバンクのブロック図を示すもので
ある。図5において、51は信号分析フィルタバンク、
52は信号合成フィルタバンク、Mは帯域分割数、53
(0)〜53(M-1)は分析用の帯域通過フィルタ,54(0)
〜54(M-1)は間引き器、55(0)〜55(M-1)は補間
器、56(0)〜56(M-1)は合成用の帯域通過フィルタ、
57は加算器である。
【0005】信号分析フィルタバンク51は、M個の帯
域通過フィルタ53(0)〜53(M-1)とM個の間引き器5
4(0)〜54(M-1)とから成り、信号合成フィルタバンク
52はM個の補間器55(0)〜55(M-1)とM個の帯域通
過フィルタ56(0)〜56(M-1)と加算器57とから成
る。分析用の帯域通過フィルタ53(0)〜53(M-1)と合
成用の帯域通過フィルタ56(0)〜56(M-1)は、互いに
ペアをなしている。信号分析フィルタバンク51は、サ
ンプリング周波数fsの広帯域入力信号をM個の等帯域
幅の分析用の帯域通過フィルタ53(0)〜53(M-1)によ
って帯域通過信号とし、間引き器54(0)〜54(M-1)で
M個のデータ毎に(M−1)個のデータを間引き、1個
のデータを出力することによって、サンプリング周波数
を1/Mに降下させ、サンプリング周波数fs/Mのサ
ブバンド信号に変換し、出力する。
【0006】信号合成フィルタバンク52は、信号分析
フィルタバンク51から出力されたサンプリング周波数
s/Mのサブバンド信号を入力とし、補間器55(0)〜
55(M-1)で(M−1)個の零データを挿入することに
よってサンプリング周波数をM倍に上昇し、合成用の帯
域通過フィルタ56(0)〜56(M-1)により帯域通過信号
とした後、加算器57によって合成し、サンプリング周
波数fsの広帯域信号を出力する。
【0007】オーディオ信号や画像信号のサブバンド符
号化では、信号分析フィルタバンクと信号合成フィルタ
バンクとの間でサブバンド信号の周波数方向の分布の偏
りや人間の聴覚特性あるいは視覚特性を利用して情報圧
縮を行い、高能率符号化を実現する。
【0008】文献1及び文献2より、このような信号分
析及び合成フィルタバンクは、帯域幅がfs/4Mで周
波数fにおける振幅応答H(f)が次の(数1)を満足
するプロトタイプフィルタを周波数遷移することによっ
て構成することができる。
【0009】
【数1】
【0010】図6は、信号分析あるいは合成フィルタバ
ンクの周波数振幅応答を説明するための図である。図6
で、(a)は帯域幅fs/4Mのプロトタイプフィルタ
の周波数振幅応答を示す。同図で、(b)は(a)のプ
ロトタイプフィルタを周波数遷移することによって構成
したM個の帯域幅fs/2Mのフィルタから成る信号分
析あるいは合成フィルタバンクの周波数振幅応答を示
す。同図に示すように、第iサブバンド(ただし、0≦
i≦M−1)の中心周波数はfs(2i+1)/4Mで
ある。
【0011】文献2より、直線位相非巡回形のプロトタ
イプフィルタの2MP+1個(Pは正整数)のフィルタ
係数をh(l)(ただし、0≦l≦2MP)とすると
き、信号分析フィルタバンクの第iサブバンドのフィル
タ係数ha(i,l)は、(数2)で与えられる。
【0012】
【数2】
【0013】ここで、プロトタイプフィルタの最初と最
後のフィルタ係数の値を零(h(0)=h(2MP)=
0)とすることによって、最初の値が零で2MP個のフ
ィルタ係数を有するプロトタイプフィルタが得られる。
以下、このプロトタイプフィルタを用いた信号分析及び
合成フィルタバンクについて説明する。
【0014】(数2)より、信号分析フィルタバンクの
サンプル時刻nにおける広帯域入力信号をx(n)とす
れば第iサブバンドのサンプル時刻Mmにおけるサブバ
ンド出力信号は(数3)で与えられる。
【0015】
【数3】
【0016】ここで、(数4)によって求められる2M
個の第1の中間信号w1(k)(ただし、0≦k≦2M
−1)を導入すると、サブバンド出力信号は(数5)に
よって求めることができ、(数3)を直接計算する場合
と比較して計算量を削減することができる。
【0017】
【数4】
【0018】
【数5】
【0019】以下、(数4)の計算を第1の演算、(数
5)の計算を第2の演算と呼ぶことにする。
【0020】図7は従来の信号分析フィルタバンクの処
理タイミングを示す図である。図を見やすくするため、
図7ではMを4とした場合の例を示したが、以下の説明
は、一般的なMとして行う。フィルタ処理はMサンプル
を1ブロックとするブロック単位で行われる。同図で、
(a)はブロック同期信号、(b)はサンプル同期信
号、(c)は広帯域入力信号、(d)はフィルタ計算内
容、(e)はサブバンド出力信号を表す。サンプル同期
信号は広帯域信号及びサブバンド信号のサンプル単位の
同期をとるための信号である。ブロック同期信号はサブ
バンド信号の同期をとるための信号で、ハイレベルが第
0サブバンド信号を表す。以下、サブバンド信号はサン
プル単位で順番に第1サブバンド信号から第(M−1)
サブバンド信号を表す。信号分析フィルタバンクの処理
はこのブロック同期信号に同期して行われる。1ブロッ
クを構成するM個の広帯域信号x(Mm−n)(ただ
し、0≦n≦M−1)が入力されると、次のブロックで
第1の演算を行うことにより第1の中間信号w1(k)
(ただし、0≦k≦2M−1)を算出する。次に、第1
の中間信号を用いて第2の演算を行うことによりサブバ
ンド信号y(i,Mm)(ただし、0≦i≦M−1)を
算出する。その次のブロックでサブバンド信号y(i,
Mm)を出力する。図7で(c)の斜線を引いた広帯域
入力信号のブロックが、(d)の斜線を引いたフィルタ
計算の結果と(e)の斜線を引いたサブバンド出力信号
のブロックとに影響を及ぼす。したがって、広帯域信号
が入力されてから対応するサブバンド信号が出力される
までの処理遅延はMサンプルであった。
【0021】また、従来の信号分析フィルタバンクで
は、フィルタ計算を実行するのに、2MP個の広帯域入
力信号と2M個の第1の中間信号とM個のサブバンド出
力信号とを記憶するメモリが必要であった。さらに、フ
ィルタ計算中に入力されるM個の広帯域信号と出力され
るM個のサブバンド信号を記憶しておくメモリが必要で
あり、合計で(2MP+5M)個のメモリが必要であっ
た。
【0022】従来の信号分析フィルタバンクのフィルタ
計算量を積和計算の回数で評価することにすれば、M個
のサブバンド信号を算出するために、第1の演算では
(数4)に示すように2MP回の積和計算が必要であ
り、第2の演算では(数5)に示すように2M2回の積
和計算が必要であり、合計で(2MP+2M2)回の積
和計算が必要であった。
【0023】次に、従来の信号合成フィルタバンクにつ
いて説明する。信号分析フィルタバンクと同様に、信号
合成フィルタバンクの第iサブバンドのフィルタ係数h
s(i,l)は(数6)で求められる。
【0024】
【数6】
【0025】したがって、信号合成フィルタバンクの第
iサブバンドのサンプル時刻Mmにおける入力信号をy
(i,Mm)とすれば、サンプル時刻Mm+n(ただ
し、0≦n≦M−1)における出力信号x(Mm+n)
は(数7)で与えられる。
【0026】
【数7】
【0027】ここで、4MP個の第2の中間信号w2
(k)(ただし、0≦k≦4MP−1)を導入し、0≦
k≦4MP−2M−1に対する第2の中間信号w2
(k)をw2(k+2M)に移動し、0≦k≦2M−1
に対するw2(k)を(数8)によって求めるものとす
ると、広帯域出力信号は(数9)によって求めることが
でき、(数7)を直接計算する場合と比較して計算量を
削減することができる。
【0028】
【数8】
【0029】
【数9】
【0030】以下、(数8)の計算を第3の演算、(数
9)の計算を第4の演算と呼ぶことにする。
【0031】図8は従来の信号合成フィルタバンクの処
理タイミングを示す図である。図8ではMを4とした場
合の例を示したが、以下の説明は一般的なMとして行
う。フィルタ処理はMサンプルを1ブロックとするブロ
ック単位で行われる。同図で、(a)はブロック同期信
号、(b)はサンプル同期信号、(c)はサブバンド入
力信号、(d)はフィルタ計算内容、(e)は広帯域出
力信号を表す。信号合成フィルタバンクの処理はブロッ
ク同期信号に同期して行われる。1ブロックを構成する
M個のサブバンド信号y(i,Mm)(ただし、0≦i
≦M−1)が入力されると、次のブロックで0≦k≦4
MP−2M−1に対する第2の中間信号w2(k)をw
2(k+2M)に移動し、0≦k≦2M−1に対する第
2の中間信号w2(k)を第3の演算を行うことにより
算出する。次に第2の中間信号を用いて第4の演算を行
うことにより広帯域信号x(Mm+n)(ただし、0≦
n≦M−1)を算出する。その次のブロックで広帯域信
号x(Mm+n)を出力する。図8で(c)の斜線を引
いたサブバンド入力信号のブロックが、(d)の斜線を
引いたフィルタ計算の結果と(e)の斜線を引いた広帯
域出力信号のブロックとに影響を及ぼす。したがって、
サブバンド信号が入力されてから対応する広帯域信号が
出力されるまでの処理遅延はMサンプルであった。
【0032】また、上記従来の信号合成フィルタバンク
では、フィルタ計算を実行するのに、M個のサブバンド
入力信号と4MP個の第2の中間信号とM個の広帯域出
力信号とを記憶するメモリが必要であった。さらに、フ
ィルタ計算中に入力されるM個のサブバンド信号と出力
されるM個の広帯域信号を記憶しておくメモリが必要で
あり、合計で(4MP+4M)個のメモリが必要であっ
た。
【0033】従来の信号合成フィルタバンクのフィルタ
計算量を積和計算の回数で評価すれば、M個の広帯域信
号を算出するために、第3の演算では(数8)に示すよ
うに2M2回の積和計算が必要であり、第4の演算では
(数9)に示すように2MP回の積和計算が必要であ
り、合計で(2MP+2M2)回の積和計算が必要であ
った。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の信号分析フィルタバンクでは広帯域信号を入力して
から対応するサブバンド信号を出力するまでの処理遅延
が大きくフィルタ計算量が多い、という問題点を有して
いた。同様に、上記従来の信号合成フィルタバンクでは
サブバンド信号を入力してから対応する広帯域信号を出
力するまでの処理遅延が大きくフィルタ計算量が多い、
という問題点を有していた。
【0035】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、広帯域入力信号とサブバンド出力信号との間の処理
遅延が小さくフィルタ計算量を削減した信号分析フィル
タバンクと、サブバンド入力信号と広帯域出力信号との
間の処理遅延が小さくフィルタ計算量を削減した信号合
成フィルタバンクを提供することを目的とする。
【0036】また、分析及び合成フィルタ処理を行うの
に必要なメモリ量を削減し、ハードウェア規模を削減し
た信号分析及び合成フィルタバンクを提供することを目
的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の信号分析フィルタバンクは、広帯域信号が入
力される毎に、広帯域信号を用いて第1の演算の部分演
算を行うことによりM個の第1の中間信号を算出し、M
個の第1の中間信号を用いて第2の演算の部分演算を行
うことによりサブバンド信号を算出し、出力するシーケ
ンス制御手段を備えている。
【0038】また、本発明の信号合成フィルタバンク
は、M個のサブバンド信号が入力された後で、第2の中
間信号を時間の古い方向にM個移動し、サブバンド信号
が入力される毎に、M個のサブバンド信号を用いて第3
の演算の部分演算を行うことにより第2の中間信号の部
分を算出し、第2の中間信号の部分を用いて第4の演算
の部分演算を行うことにより広帯域信号を算出し、出力
するシーケンス制御手段を備えている。
【0039】
【作用】本発明の信号分析フィルタバンクは、上記した
シーケンス制御手段により、ブロック単位のフィルタ演
算をサンプル単位の演算に分割して、広帯域信号が入力
される毎に、第1の演算の部分演算を行うことによりM
個の第1の中間信号を算出し、サブバンド信号を出力す
る順に第2の演算の部分演算を行うことにより、入出力
信号間の処理遅延を大きく減少させ、分析フィルタ処理
を行うのに必要なメモリ量を削減することができる。
【0040】また、本発明の信号分析フィルタバンク
は、M個の第1の中間信号を使って効率的な計算を行う
ことにより、積和計算回数を削減することができる。
【0041】本発明の信号合成フィルタバンクは、上記
したシーケンス制御手段により、ブロック単位のフィル
タ演算をサンプル単位の演算に分割して、M個のサブバ
ンド信号が入力された後で、サブバンド信号が入力され
る毎に、第4の演算で第2の中間信号を使用する順に第
3の演算の部分演算を行い、広帯域信号を出力する順に
第4の演算の部分演算を行うことにより、入出力信号間
の処理遅延を大きく減少させ、合成フィルタ処理を行う
のに必要なメモリ量を削減することができる。
【0042】また、本発明の信号合成フィルタバンク
は、2MP個の第2の中間信号を使って効率的な計算を
行うことにより、積和計算回数を削減することができ
る。
【0043】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0044】本発明の信号分析フィルタバンクは、サン
プリング周波数fsの信号をM個の等帯域幅のサンプリ
ング周波数がfs/Mのサブバンド信号に分割し、ま
た、本発明の信号合成フィルタバンクは、M個の等帯域
幅のサンプリング周波数fs/Mのサブバンド信号を合
成してサンプリング周波数fsの広帯域信号を再生する
フィルタバンクである。これらのフィルタバンクは、最
初の値が零である2MP(Pは正整数)個のフィルタ係
数を有する直線位相非巡回形のプロトタイプフィルタを
周波数遷移することによって構成されている。
【0045】図1は本発明の実施例の信号分析及び合成
フィルタバンクの構成を示すブロック図である。図1
で、1はシーケンス制御部、2はランダムアクセスメモ
リ(以下、RAMと呼ぶ)、3はリードオンリーメモリ
(以下、ROMと呼ぶ)、4は演算部、5は広帯域信号
入出力部、6はサブバンド信号入出力部である。
【0046】以上のように構成された信号分析及び合成
フィルタバンクについて、以下その動作を説明する。
【0047】図1で、シーケンス制御部1は内蔵してい
る命令メモリの内容を順次読み出し、読み出した命令を
解読して、各部の動作を制御する。RAM2は入力信号
と中間信号と出力信号等を記憶するメモリである。RO
M3はフィルタ計算に必要なプロトタイプフィルタの係
数テーブルとコサイン関数テーブル等を記憶するデータ
メモリである。演算部4は加算,乗算等の算術演算と論
理和,論理積等の論理演算を行う演算ユニットである。
シーケンス制御部1の制御でRAM2とROM3に記憶
されているデータを用いて演算部4で積和計算を行うこ
とによりフィルタ処理計算を行う。広帯域信号入出力部
5はシーケンス制御部1の制御で広帯域信号をサンプル
単位で入力あるいは出力するインターフェース部であ
る。サブバンド信号入出力部6はシーケンス制御部1の
制御でサブバンド信号をサンプル単位で入力あるいは出
力するインターフェース部である。
【0048】図2はシーケンス制御部1の詳細ブロック
図を示すものであ。図2で、21はプログラムカウン
タ、22は命令メモリ、23は命令レジスタ、24は命
令デコーダ、25はジャンプ制御部、26はサンプル系
列カウンタである。
【0049】以上のように構成されたシーケンス制御部
1について、以下その動作を説明する。プログラムカウ
ンタ21は命令メモリ22を順番にアクセスして必要な
命令を読み出すためのアドレス発生回路である。割り込
み命令を含むジャンプ命令が実行されたときはジャンプ
制御部25によってジャンプ条件の判定とプログラムカ
ウンタ21の制御を行う。すなわち、ジャンプ条件が成
立したときはプログラムカウンタ21にジャンプ先のア
ドレスをロードすることによって、命令をジャンプする
ことができる。命令メモリ22は命令を記憶しているメ
モリであり、通常ROMで構成される。命令レジスタ2
3は命令メモリ22の出力を記憶するレジスタであり、
プログラムカウンタ21と同期して動作する。命令デコ
ーダ24は命令レジスタ23の内容を解読して、各部の
制御を行う命令の復号化器である。すなわち、RAM2
の内容を読み書きするためのアドレスとデータの転送方
向と転送先、ROM3の内容を読み出すためのアドレス
とデータの転送先、演算部4で実行する演算の種類の選
択、広帯域信号入出力部5に対する広帯域入出力信号の
読み出しと書き込み、サブバンド信号入出力部6に対す
るサブバンド入出力信号の読み出しと書き込み等を制御
する。ジャンプ制御部25にはサンプル同期信号が入力
され、サンプル同期信号と同期して広帯域信号入出力部
5を介して広帯域信号を、またサブバンド信号入出力部
6を介してサブバンド信号を入出力することができる。
サンプル系列カウンタ26は、ブロック同期信号に同期
してサンプル同期信号をカウントしたサンプル系列番号
をジャンプ制御部25に出力する。
【0050】サンプル系列カウンタ26の出力はサブバ
ンド信号のサブバンド番号と一致している。すなわち、
ブロック同期信号のハイレベルがサンプル系列の第0番
であり、以下サンプル単位で順番にサンプル系列の第1
番から第(M−1)番となる。ジャンプ制御部25では
このサンプル系列番号をみて、ジャンプ先を変えること
により、サンプル系列番号毎に処理の内容を変えること
ができる。従来例では分析及び合成のフィルタ処理計算
はすべてブロック単位で行われてきたが、本実施例では
シーケンス制御部1にサンプル系列カウンタ26を設け
ることによりフィルタ処理計算をサンプル単位に分割し
て行うことができる。
【0051】図1及び図2の構成は、以下に説明するす
べての実施例に共通の構成であるが、個々の実施例で実
行する命令の内容とその順序が異なっている。すなわ
ち、個々の実施例でシーケンス制御部1の命令メモリ2
2の内容が異なる。また、信号分析フィルタバンクで
は、広帯域信号入出力部5を入力部とし、サブバンド信
号入出力部6を出力部として用いるが、信号合成フィル
タバンクでは、広帯域信号入出力部5を出力部とし、サ
ブバンド信号入出力部6を入力部として用いる。
【0052】本発明の第1の実施例における信号分析フ
ィルタバンクについて、以下その動作を説明する。最初
に、以下の説明で用いる主要な変数について定義する。
すなわち、プロトタイプフィルタのフィルタ係数をh
(l)(ただし、0≦l≦2MP−1)、サンプリング
時刻nにおける入力信号をx(n)、M個の第1の中間
信号をw1(k)(ただし、0≦k≦M−1)、第iサ
ブバンド(ただし、0≦i≦M−1)のサンプリング時
刻Mmにおける出力信号をy(i,Mm)とする。
【0053】第1の実施例では、第1の中間信号を算出
するための第1の演算と、第1の中間信号を用いてサブ
バンド信号を算出する第2の演算が従来例と異なる。し
たがって、第1の中間信号の内容も従来例と異なる。従
来例では第1の中間信号は2M個必要であったのに対
し、第1の実施例ではM個でよい。第1の実施例におけ
る第1の演算と第2の演算について、以下説明する。
【0054】M個の第1の中間信号を算出する第1の演
算は、Mの値が偶数か奇数かによって次の2つの場合に
分けられる。 (1)Mが偶数の場合、第1の演算は(数10)と(数
11)と(数12)とで定義される。
【0055】(a)k=0では、
【0056】
【数10】
【0057】(b)1≦k≦M/2では、
【0058】
【数11】
【0059】(c)M/2+1≦k≦M−1では、
【0060】
【数12】
【0061】(2)Mが奇数の場合、第1の演算は(数
13)と(数14)とで定義される。 (a)0≦k≦(M−1)/2では、
【0062】
【数13】
【0063】(b)(M+1)/2≦k≦M−1では、
【0064】
【数14】
【0065】第1の実施例では、広帯域信号が入力され
る毎に、広帯域信号を用いて第1の演算の部分演算を行
うことにより、M個の第1の中間信号を後で説明する順
序で算出する。
【0066】M個の第1の中間信号を用いてサブバンド
信号を算出する第2の演算は、Mの値が偶数か奇数かに
よって次の2つの場合に分けられる。 (1)Mが偶数の場合、第2の演算は(数15)で定義
される。
【0067】
【数15】
【0068】(2)Mが奇数の場合、第2の演算は(数
16)で定義される。
【0069】
【数16】
【0070】第1の実施例では、広帯域信号が入力され
る毎に、M個の第1の中間信号を用いてサブバンド信号
を算出する第2の演算をサブバンド信号を出力する順に
部分演算に分けて実行する。
【0071】第1の実施例の動作についてさらに説明す
る。ここではMが偶数の場合について説明するが、奇数
の場合についても同様にして説明することができるの
で、説明を省略する。(数10)と(数11)と(数1
2)を(数15)に代入する。
【0072】そして、一般に(数17)が成立すること
を考慮し、以下のような変数q(ただし、0≦q≦2M
−1)を導入すると、(数18)〜(数22)の関係式
が成立する。
【0073】
【数17】
【0074】(1)q=M/2−k(ただし、0≦k≦
M/2,0≦q≦M/2)
【0075】
【数18】
【0076】(2)q=M/2+k(ただし、1≦k≦
M/2,M/2+1≦q≦M)
【0077】
【数19】
【0078】(3)q=M/2+k(ただし、M/2+
1≦k≦M−1,M+1≦q≦3/2M−1)
【0079】
【数20】
【0080】(4)q=3M/2
【0081】
【数21】
【0082】(5)q=5M/2−k(ただし、M/2
+1≦k≦M−1,3M/2+1≦q≦2M−1)
【0083】
【数22】
【0084】(数18)〜(数22)の関係式を使っ
て、変数kを変数qに置き換える。さらに、変数qから
変数lにl=2Mj+q(ただし、0≦l≦2MP−
1)の関係式で置き換えれば、(数3)が求められる。
すなわち、第1の実施例と従来例とでは計算方法が異な
るものの、最終的な結果は一致する。
【0085】第1の実施例の信号分析フィルタバンクの
フィルタ計算量を、従来例と同様にM個のサブバンド信
号を算出するために必要な積和計算の回数で評価する。
Mが偶数の場合、第1の演算では(数10)と(数1
1)と(数12)とに示すように(2MP−P)回の積
和計算が必要であり、第2の演算では(数15)に示す
ようにM2回の積和計算が必要であり、合計で(2MP
−P+M2)回の積和計算が必要ある。これは従来例の
(2MP+2M2)回と比較して積和計算が(M2+P)
回少ない。また、Mが奇数の場合、第1の演算では(数
13)と(数14)とに示すように2MP回の積和計算
が必要であり、第2の演算では(数16)に示すように
2回の積和計算が必要であり、合計で(2MP+M2
回の積和計算が必要ある。これは従来例の(2MP+2
2)回と比較して積和計算がM2回少ない。
【0086】図3は本発明の第1の実施例における信号
分析フィルタバンクの処理タイミングを示す図である。
図3ではMを4とした場合の例を示したが、以下の説明
は一般的なMについて行う。ここではMが偶数の場合に
ついて説明するが、奇数の場合についても同様にして説
明することができるので、説明を省略する。同図で、
(a)はブロック同期信号、(b)はサンプル同期信
号、(c)は広帯域入力信号、(d)はフィルタ計算内
容、(e)はサブバンド出力信号を表す。従来例ではフ
ィルタ計算はブロック単位で行われてきたが、本実施例
ではサンプル単位に分割して行う。
【0087】広帯域信号x(Mm−n)(ただし、M/
2+1≦n≦M−1)が広帯域入出力部5を介してサン
プル単位で入力されると、(数12)に示す第1の演算
の部分演算を演算部4で行うことにより第1の中間信号
の1部であるw1(3M/2−n)を算出する。すなわ
ち、(数12)に示す第1の演算の部分演算をサンプル
周期で(M/2−1)回実行することにより、第1の中
間信号w1(k)(ただし、M/2+1≦k≦M−1)
を算出する。次に、広帯域信号x(Mm−M/2)が広
帯域入出力部5を介して入力されると、(数10)に示
す第1の演算の部分演算を演算部4で行うことにより第
1の中間信号の1部であるw1(0)を算出する。さら
に広帯域信号x(Mm−n)(ただし、0≦n≦M/2
−1)が広帯域入出力部5を介してサンプル単位で入力
されると、(数11)に示す第1の演算の部分演算を演
算部4で行うことにより第1の中間信号の1部であるw
1(M/2−n)を算出する。すなわち、(数11)に
示す第1の演算の部分演算をサンプル周期でM/2回実
行することにより、第1の中間信号w1(k)(ただ
し、1≦k≦M/2)を算出する。以上のようにサンプ
ル周期で第1の部分演算を実行することにより、M個の
第1の中間信号w1(k)(ただし、0≦k≦M−1)
を算出する。
【0088】次に、M個の第1の中間信号を用いて(数
15)に示す第2の演算の部分演算を演算部4で行うこ
とによりサブバンド信号y(i,Mm)(ただし、0≦
i≦M−1)をサンプル周期で第0サブバンドから第
(M−1)サブバンドまで順番に算出し、サブバンド入
出力部6を介して出力する。
【0089】図3で(c)の斜線を引いた広帯域入力信
号のサンプルが、(d)の斜線を引いた部分のフィルタ
計算の結果と(e)の斜線を引いたサブバンド出力信号
のサンプルとに影響を及ぼす。したがって、広帯域信号
が入力されてから対応するサブバンド信号が出力される
までの処理遅延は1サンプルであり、従来例のMサンプ
ルと比較して大きく削減することができる。
【0090】第1の実施例の信号分析フィルタバンクで
は、フィルタ計算を実行するのに、2MP個の広帯域入
力信号とM個の第1の中間信号とを記憶するメモリが必
要である。広帯域信号入出力部5からの広帯域入力信号
は入力されるとすぐに2MP個の広帯域入力信号メモリ
に記憶されるので広帯域入力信号を記憶するための別な
メモリは不要である。また、サブバンド出力信号は第2
の演算の部分演算が終了するとすぐにサブバンド信号入
出力部6に出力されるのでサブバンド出力信号を記憶し
ておくメモリは不要である。第1の実施例では、この他
に第1の中間信号を用いて第2の演算中に、次に用いる
第1の中間信号を第1の演算により算出し、記憶してお
くM個のメモリが必要である。したがって第1の実施例
では合計で(2MP+2M)個のメモリが必要である。
これは従来例の(2MP+5M)個と比較してメモリ量
が3M個少ない。
【0091】以上のように第1の実施例では、広帯域信
号が入力される毎に、広帯域信号を用いて第1の演算の
部分演算を行うことによりM個の第1の中間信号を算出
し、M個の第1の中間信号を用いて第2の演算の部分演
算を行うことによりサブバンド信号を算出し、出力する
シーケンス制御手段を設けることにより、広帯域入力信
号とサブバンド出力信号との間の処理遅延を小さくで
き、分析フィルタ処理を行うのに必要なメモリ量と計算
量とを削減することができる。
【0092】次に、本発明の第2の実施例における信号
合成フィルタバンクについて、以下その動作を説明す
る。最初に、以下の説明で用いる主要な変数について定
義する。プロトタイプフィルタのフィルタ係数をh
(l)(ただし、0≦l≦2MP−1)、第iサブバン
ド(ただし、0≦i≦M−1)のサンプリング時刻Mm
における入力信号をy(i,Mm)、第2の中間信号を
w2(k)(ただし、0≦k≦2MP−1)、サンプリ
ング時刻Mm+n(ただし、0≦n≦M−1)における
出力信号をx’(Mm+n)とする。
【0093】第2の実施例では、第2の中間信号を算出
するための第3の演算と、第2の中間信号を用いて広帯
域信号を算出する第4の演算が従来例と異なる。したが
って、第2の中間信号の内容も従来例と異なる。従来例
では第2の中間信号は4MP個必要であったのに対し、
第1の実施例では2MP個でよい。第2の実施例におけ
る第3の演算と第4の演算と第2の中間信号とについ
て、以下説明する。
【0094】M個のサブバンド信号y(i,Mm)(た
だし、0≦i≦M−1)が入力されると、0≦k≦2M
P−M−1に対する第2の中間信号w2(k)をw2
(k+M)に移動する。
【0095】第2の中間信号を算出する第3の演算は、
Mの値が偶数か奇数かによって次の2つの場合に分けら
れる。 (1)Mが偶数の場合、第3の演算は(数23)で定義
される。
【0096】
【数23】
【0097】(2)Mが奇数の場合、第3の演算は(数
24)で定義される。
【0098】
【数24】
【0099】第2の実施例では、サブバンド信号が入力
される毎に、入力されたM個のサブバンド信号を用いて
第3の演算の部分演算を行うことにより第2の中間信号
の部分を後で説明する順序で算出する。
【0100】第2の中間信号を用いて広帯域信号を算出
する第4の演算は、Mの値が偶数か奇数かによって次の
2つの場合に分けられる。 (1)Mが偶数の場合、第4の演算は(数25)と(数
26)と(数27)とで定義される。
【0101】(a)0≦n≦M/2−1では、
【0102】
【数25】
【0103】(b)n=M/2では、
【0104】
【数26】
【0105】(c)M/2+1≦n≦M−1では、
【0106】
【数27】
【0107】(2)Mが奇数の場合、第4の演算は(数
28)と(数29)とで定義される。 (a)0≦k≦(M−1)/2では、
【0108】
【数28】
【0109】(b)(M+1)/2≦k≦M−1では、
【0110】
【数29】
【0111】第2の実施例では、サブバンド信号が入力
される毎に、算出された第2の中間信号の部分を用いて
広帯域信号を算出する第4の演算を広帯域信号を出力す
る順に部分演算に分けて実行する。
【0112】第1の実施例で説明したのと同様に第2の
実施例においても、Mが偶数の場合、(数23)を(数
25)と(数26)と(数27)に代入し、y(i,
n)はnがMの整数倍以外では零の値をとることを利用
すると、(数7)を導出することができる。Mが奇数の
場合も同様にして(数7)を導出することができる。す
なわち、第2の実施例と従来例とでは計算方法が異なる
ものの、最終的な結果は一致する。
【0113】第2の実施例の信号合成フィルタバンクの
フィルタ計算量を、従来例と同様にM個の広帯域信号を
算出するために必要な積和計算の回数で評価する。Mが
偶数の場合、第3の演算では(数23)に示すようにM
2回の積和計算が必要であり、第4の演算では(数2
5)と(数26)と(数27)とに示すように(2MP
−P)回の積和計算が必要であり、合計で(2MP−P
+M2)回の積和計算が必要ある。これは従来例の(2
MP+2M2)回と比較して積和計算が(M2+P)回少
ない。Mが奇数の場合、第3の演算では(数24)に示
すようにM2回の積和計算が必要であり、第4の演算で
は(数28)と(数29)とに示すように2MP回の積
和計算が必要であり、合計で(2MP+M2)回の積和
計算が必要ある。これは従来例の(2MP+2M2)回
と比較して積和計算がM2回少ない。
【0114】図4は本発明の第2の実施例における信号
合成フィルタバンクの処理タイミングを示す図である。
図4ではMを4とした場合の例を示したが、説明は一般
的なMの場合について行う。ここではMが偶数の場合に
ついて説明するが、奇数の場合についても同様にして説
明することができるので、説明を省略する。同図で、
(a)はブロック同期信号、(b)はサンプル同期信
号、(c)はサブバンド入力信号、(d)はフィルタ計
算内容、(e)は広帯域出力信号を表す。従来例ではフ
ィルタ計算はブロック単位で行われてきたが、本実施例
ではサンプル単位に分割して行う。
【0115】M個のサブバンド信号y(i,Mm)(た
だし、0≦i≦M−1)がサブバンド入出力部6を介し
てサンプル単位で入力された後で、0≦k≦2MP−M
−1に対する第2の中間信号w2(k)をw2(k+2
M)に移動する。
【0116】次に、サブバンド信号が入力される毎に、
(数23)に示す第3の演算の部分演算を演算部4で行
うことにより第2の中間信号の1部であるw2(M/2
+n)をn=0からM/2まで順番に算出し、第2の中
間信号の1部を用いて(数25)に示す第4の演算の部
分演算を演算部4で行うことにより広帯域信号x(Mm
+n)を算出し、広帯域信号を広帯域入出力部5を介し
て出力する。次のサンプル周期で(数23)に示す第3
の演算の部分演算を演算部4で行うことにより第2の中
間信号の1部であるw2(0)を算出し、(数26)に
示す第4の演算の部分演算を演算部4で行うことにより
広帯域信号x(Mm+M/2)を算出し、広帯域信号を
広帯域信号入出力部5を介して出力する。次に、サブバ
ンド信号が入力される毎に、(数23)に示す第3の演
算の部分演算を演算部4で行うことにより第2の中間信
号の1部であるw2(n−M/2)をn=M/2+1か
らM−1まで順番に算出し、第2の中間信号の1部を用
いて(数27)に示す第4の演算の部分演算を演算部4
で行うことにより広帯域信号x(Mm+n)を算出し、
広帯域信号を広帯域入出力部5を介して出力する。
【0117】図4で(c)の斜線を引いたサブバンド入
力信号のサンプルが、(d)の斜線を引いた部分のフィ
ルタ計算の結果と(e)の斜線を引いた広帯域出力信号
のサンプルとに影響を及ぼす。したがって、サブバンド
信号が入力されてから対応する広帯域信号が出力される
までの処理遅延は1サンプルであり、従来例のMサンプ
ルと比較して大きく削減することができる。
【0118】第2の実施例の信号合成フィルタバンクで
は、フィルタ計算を実行するのに、M個のサブバンド入
力信号と2MP個の第2の中間信号とを記憶するメモリ
が必要である。さらに、フィルタ計算中に入力されるM
個のサブバンド信号を記憶しておくメモリが必要であ
る。広帯域信号は算出されるとすぐに出力されるので広
帯域信号を記憶するメモリは不要である。したがって、
第2の実施例では合計で(2MP+2M)個のメモリが
必要である。これは従来例の(4MP+4M)個と比較
してメモリ量が(2MP+2M)個少ない。
【0119】以上のように第2の実施例では、M個サブ
バンド信号が入力された後で、第2の中間信号を時間の
古い方向にM個移動し、サブバンド信号が入力される毎
に、M個のサブバンド信号を用いて第3の演算の部分演
算を行うことにより第2の中間信号の部分を算出し、第
2の中間信号の部分を用いて第4の演算の部分演算を行
うことにより広帯域信号を算出し、出力するシーケンス
制御手段を設けることにより、サブバンド入力信号と広
帯域出力信号との間の処理遅延を小さくでき、合成フィ
ルタ処理を行うのに必要なメモリ量と計算量とを削減す
ることができる。
【0120】
【発明の効果】以上のように本発明の信号分析フィルタ
バンクは、ブロック単位の分析フィルタ演算をサンプル
単位の効率的な演算に分割して、広帯域信号が入力され
る毎に、第1の演算の部分演算を行い、サブバンド信号
を出力する順に第2の演算の部分演算を行うシーケンス
制御手段を設けることにより、従来例と比較して広帯域
信号を入力してから対応するサブバンド信号を出力する
までの時間を短くすることができ、分析フィルタ処理を
行うのに必要なメモリ量と計算量とを削減することがで
きる。
【0121】また、本発明の信号合成フィルタバンク
は、ブロック単位の合成フィルタ演算をサンプル単位の
効率的な演算に分割して、M個のサブバンド信号が入力
された後で、サブバンド信号が入力される毎に、第4の
演算で第2の中間信号を使用する順に第3の演算の部分
演算を行い、広帯域信号を出力する順に第4の演算の部
分演算を行うシーケンス制御手段を設けることにより、
サブバンド信号を入力してから対応する広帯域信号を出
力するまでの時間を短くすることができ、合成フィルタ
処理を行うのに必要なメモリ量と計算量とを削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における信号分析及び合成フィ
ルタバンクの構成を示すブロック図
【図2】同実施例におけるシーケンス制御部の構成を示
す詳細ブロック図
【図3】本発明の第1の実施例における信号分析フィル
タバンクの処理タイミングを示す図
【図4】本発明の第2の実施例における信号合成フィル
タバンクの処理タイミングを示す図
【図5】従来の信号分析フィルタバンクと信号合成フィ
ルタバンクの構成を示すブロック図
【図6】(a)はプロトタイプフィルタの周波数振幅応
答を示すスペクトル図 (b)はプロトタイプフィルタを周波数遷移することに
より構成した信号分析あるいは合成フィルタバンクの周
波数振幅応答を示すスペクトル図
【図7】従来の信号分析フィルタバンクの処理タイミン
グを示す図
【図8】従来の信号合成フィルタバンクの処理タイミン
グを示す図
【符号の説明】
1 シーケンス制御部 2 RAM 3 ROM 4 演算部 5 広帯域入出力部 6 サブバンド入出力部 21 プログラムカウンタ 22 命令メモリ 23 命令レジスタ 24 命令デコーダ 25 ジャンプ制御部 26 サンプル系列カウンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング周波数fsの広帯域信号を
    M個の等帯域幅のサンプリング周波数がfs/Mのサブ
    バンド信号に分割する信号分析フィルタバンクであっ
    て、 広帯域信号が入力される毎に、前記広帯域信号を用いて
    第1の演算の部分演算を行うことによりM個の第1の中
    間信号を算出し、前記M個の第1の中間信号を用いて第
    2の演算の部分演算を行うことによりサブバンド信号を
    算出し、出力するシーケンス制御手段を備えたことを特
    徴とする信号分析フィルタバンク。
  2. 【請求項2】 M個の等帯域幅のサンプリング周波数f
    s/Mのサブバンド信号を合成してサンプリング周波数
    sの広帯域信号を再生する信号合成フィルタバンクで
    あって、 M個のサブバンド信号が入力された後で、第2の中間信
    号を時間の古い方向にM個移動し、サブバンド信号が入
    力される毎に、前記M個のサブバンド信号を用いて第3
    の演算の部分演算を行うことにより第2の中間信号の部
    分を算出し、第2の中間信号の部分を用いて第4の演算
    の部分演算を行うことにより広帯域信号を算出し、出力
    するシーケンス制御手段を備えたことを特徴とする信号
    合成フィルタバンク。
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