JPH06316457A - セラミック製発熱素子 - Google Patents
セラミック製発熱素子Info
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- JPH06316457A JPH06316457A JP5103117A JP10311793A JPH06316457A JP H06316457 A JPH06316457 A JP H06316457A JP 5103117 A JP5103117 A JP 5103117A JP 10311793 A JP10311793 A JP 10311793A JP H06316457 A JPH06316457 A JP H06316457A
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- Japan
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- heating element
- ceramic
- less
- resistor
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】セラミック製発熱素子において、組成式が下記
化1 【化1】 で表され、式中、AはCa、Sr、Baの群から選択さ
れる少なくとも1種、BはY、Yb、Sc、Er、D
y、Ndの群から選択される少なくとも1種、CはM
n、Co、Fe、Niから選択される少なくとも1種で
あり、且つ0.05≦x≦0.60、0≦y≦0.5
0、0.10≦z≦1.00および0.90≦p≦1.
05を満足し、金属不純物の総量が5重量%以下、開気
孔率が1〜45%、平均結晶粒径が50μm 以下の複合
酸化物セラミックを抵抗体として具備する。 【効果】低電圧を通電することにより、500〜120
0℃の高温での自己発熱が可能であり、しかも高温発熱
時における変形、収縮のない安定性に優れた素子を得る
ことができる。
化1 【化1】 で表され、式中、AはCa、Sr、Baの群から選択さ
れる少なくとも1種、BはY、Yb、Sc、Er、D
y、Ndの群から選択される少なくとも1種、CはM
n、Co、Fe、Niから選択される少なくとも1種で
あり、且つ0.05≦x≦0.60、0≦y≦0.5
0、0.10≦z≦1.00および0.90≦p≦1.
05を満足し、金属不純物の総量が5重量%以下、開気
孔率が1〜45%、平均結晶粒径が50μm 以下の複合
酸化物セラミックを抵抗体として具備する。 【効果】低電圧を通電することにより、500〜120
0℃の高温での自己発熱が可能であり、しかも高温発熱
時における変形、収縮のない安定性に優れた素子を得る
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物系のセラミック
を抵抗体として具備したセラミック製発熱素子に関す
る。
を抵抗体として具備したセラミック製発熱素子に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、セラミック製発熱素子としては、絶
縁性セラミックスであるアルミナ等の表面に白金(P
t)などの抵抗体を被着形成したり、セラミック絶縁体
の表面や内部にタングステン等の抵抗体を内蔵したもの
が一般に使用されている。
縁性セラミックスであるアルミナ等の表面に白金(P
t)などの抵抗体を被着形成したり、セラミック絶縁体
の表面や内部にタングステン等の抵抗体を内蔵したもの
が一般に使用されている。
【0003】一方、チタン酸バリウム等に代表されるP
TCサーミスタと呼ばれる抵抗素子が知られている。こ
の素子は、電気抵抗が正の温度係数を有するとともにあ
る温度で電気抵抗が急激に増大する特徴を有する。通
常、チタン酸バリウムを主成分とし、これにNbやTa
等の半導体化のためのドナー成分やMn、Cu等の粒界
ポテンシャルバリア形成のためのアクセプター成分等が
微量加えられている。
TCサーミスタと呼ばれる抵抗素子が知られている。こ
の素子は、電気抵抗が正の温度係数を有するとともにあ
る温度で電気抵抗が急激に増大する特徴を有する。通
常、チタン酸バリウムを主成分とし、これにNbやTa
等の半導体化のためのドナー成分やMn、Cu等の粒界
ポテンシャルバリア形成のためのアクセプター成分等が
微量加えられている。
【0004】前者の発熱素子は700℃程度までの比較
的高温域で、また、後者は350℃までの低い温度で使
用されており、これらの発熱素子は、通電初期には抵抗
が小さいのでわずかな時間で一定温度まで達する速応性
があること、また自己温度制御機能があることなどの利
点がある。
的高温域で、また、後者は350℃までの低い温度で使
用されており、これらの発熱素子は、通電初期には抵抗
が小さいのでわずかな時間で一定温度まで達する速応性
があること、また自己温度制御機能があることなどの利
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
酸化物系の発熱素子において、抵抗体を内蔵した発熱素
子では、発熱素子に対する電圧分布が不均一なため、局
所的な発熱が生じるという欠点がある。それに対して、
サーミスタ等は均一な発熱が可能であるが、使用限界温
度が350℃程度と低く、高温での発熱に利用できない
という問題点があった。
酸化物系の発熱素子において、抵抗体を内蔵した発熱素
子では、発熱素子に対する電圧分布が不均一なため、局
所的な発熱が生じるという欠点がある。それに対して、
サーミスタ等は均一な発熱が可能であるが、使用限界温
度が350℃程度と低く、高温での発熱に利用できない
という問題点があった。
【0006】本発明は、上記のような従来品に比較して
使用限界温度が高く、自己発熱型の発熱領域の広い発熱
素子で且つ熱衝撃性に優れた発熱素子を提供することを
目的とする。
使用限界温度が高く、自己発熱型の発熱領域の広い発熱
素子で且つ熱衝撃性に優れた発熱素子を提供することを
目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、高温にお
ける発熱性を有する酸化物系セラミックスの抵抗体材料
について検討を重ねた結果、少なくともLaと、Crあ
るいはMnを含有するペロブスカイト型複合酸化物が高
温で発熱体としての適性な抵抗を有するとともに、しか
も高温での均一発熱性および熱衝撃性に優れた材料であ
ることを見いだし、本発明に至った。
ける発熱性を有する酸化物系セラミックスの抵抗体材料
について検討を重ねた結果、少なくともLaと、Crあ
るいはMnを含有するペロブスカイト型複合酸化物が高
温で発熱体としての適性な抵抗を有するとともに、しか
も高温での均一発熱性および熱衝撃性に優れた材料であ
ることを見いだし、本発明に至った。
【0008】即ち、本発明のセラミック製発熱素子は、
組成式が下記化1
組成式が下記化1
【0009】
【化1】
【0010】で表され、式中、AはCa、Sr、Baの
群から選択される少なくとも1種、BはY、Yb、S
c、Er、Dy、Ndの群から選択される少なくとも1
種、CはMn、Co、Fe、Niから選択される少なく
とも1種であり、且つ0.05≦x≦0.60、0≦y
≦0.50、0.10≦z≦1.00および0.90≦
p≦1.05を満足するセラミックからなる抵抗体を具
備することを特徴とするものである。さらには、前記セ
ラミックの金属不純物の総量が5重量%以下であるこ
と、開気孔率が45%以下であることおよび平均結晶粒
径が50μm以下であることを特徴とするものである。
群から選択される少なくとも1種、BはY、Yb、S
c、Er、Dy、Ndの群から選択される少なくとも1
種、CはMn、Co、Fe、Niから選択される少なく
とも1種であり、且つ0.05≦x≦0.60、0≦y
≦0.50、0.10≦z≦1.00および0.90≦
p≦1.05を満足するセラミックからなる抵抗体を具
備することを特徴とするものである。さらには、前記セ
ラミックの金属不純物の総量が5重量%以下であるこ
と、開気孔率が45%以下であることおよび平均結晶粒
径が50μm以下であることを特徴とするものである。
【0011】本発明におけるセラミック製発熱素子の抵
抗体を構成するセラミックは、それ自体0.005〜1
30Ω−cmの電気抵抗を有するものであり、ペロブス
カイト型の結晶相を主相とするものである。本発明にお
いてセラミックの組成を上記の範囲に限定したのは、x
値が0.05より小さいと、LaMnO3 系において、
800℃付近でその固溶体が相変態し、発熱素子の昇降
温を繰り返した場合、素子自体が破壊するという問題が
ある。また、x値が0.6より大きいとアルカリ土類元
素を含む化合物が析出し電気抵抗が大きくなり発熱体が
良好な抵抗体として使用できなくなるためである。
抗体を構成するセラミックは、それ自体0.005〜1
30Ω−cmの電気抵抗を有するものであり、ペロブス
カイト型の結晶相を主相とするものである。本発明にお
いてセラミックの組成を上記の範囲に限定したのは、x
値が0.05より小さいと、LaMnO3 系において、
800℃付近でその固溶体が相変態し、発熱素子の昇降
温を繰り返した場合、素子自体が破壊するという問題が
ある。また、x値が0.6より大きいとアルカリ土類元
素を含む化合物が析出し電気抵抗が大きくなり発熱体が
良好な抵抗体として使用できなくなるためである。
【0012】同様にy値が0.5を越えると希土類元素
を含む化合物が析出して電気抵抗が大きくなり発熱素子
として機能しない。また、z値が0.10より小さいと
材料の焼結製が極めて悪くなり、1600℃以上の高温
でしか焼成ができないため経済的な点でこれを限定し
た。さらにp値が0.90より小さいとCr等を含む化
合物が生成して電気抵抗が増大し、逆に1.05を越え
るとLa2 O3 が析出して材料が短時間で分解する。
を含む化合物が析出して電気抵抗が大きくなり発熱素子
として機能しない。また、z値が0.10より小さいと
材料の焼結製が極めて悪くなり、1600℃以上の高温
でしか焼成ができないため経済的な点でこれを限定し
た。さらにp値が0.90より小さいとCr等を含む化
合物が生成して電気抵抗が増大し、逆に1.05を越え
るとLa2 O3 が析出して材料が短時間で分解する。
【0013】本発明によれば、上記の理由により各x、
y、zおよびp値を限定したが、特に望ましい範囲は、
0.05≦x≦0.40、0≦y≦0.30、0.30
≦z≦0.60および0.95≦p≦1.0である。
y、zおよびp値を限定したが、特に望ましい範囲は、
0.05≦x≦0.40、0≦y≦0.30、0.30
≦z≦0.60および0.95≦p≦1.0である。
【0014】また、発熱素子は長時間高温度に保持され
るため変形や寸法変化が起こりやすく、さらには急激に
高温度まで昇温されるためにそれ自身の熱衝撃抵抗が大
きい必要がある。
るため変形や寸法変化が起こりやすく、さらには急激に
高温度まで昇温されるためにそれ自身の熱衝撃抵抗が大
きい必要がある。
【0015】特に変形や寸法変化は、材料固有の性質以
外の要件として、材料中に含有される金属不純物に大き
く影響される。この金属不純物量としては、Al、S
i、Zr等が挙げられるが、これらが総量で5重量%を
越えると、高温における耐クリープ性が悪くなり、ま
た、長時間の使用において焼結が起こり所定の形状を保
持しなくなることがわかった。このため、上記金属不純
物量としては5重量%以下、特に2重量%以下であるこ
とが望ましい。
外の要件として、材料中に含有される金属不純物に大き
く影響される。この金属不純物量としては、Al、S
i、Zr等が挙げられるが、これらが総量で5重量%を
越えると、高温における耐クリープ性が悪くなり、ま
た、長時間の使用において焼結が起こり所定の形状を保
持しなくなることがわかった。このため、上記金属不純
物量としては5重量%以下、特に2重量%以下であるこ
とが望ましい。
【0016】また、熱衝撃抵抗は、平均結晶粒径の熱衝
撃性と深い関係にあり、開気孔率が45%以下、特に1
〜30%、平均結晶粒径は50μm以下、特に30μm
以下であることが望ましく、上記範囲を逸脱すると所望
の耐熱衝撃性を得ることができない。
撃性と深い関係にあり、開気孔率が45%以下、特に1
〜30%、平均結晶粒径は50μm以下、特に30μm
以下であることが望ましく、上記範囲を逸脱すると所望
の耐熱衝撃性を得ることができない。
【0017】本発明の上記組成の抵抗体を具備する発熱
素子は、例えば、図1に示すように、前記組成の焼結体
からなる円筒状の抵抗体1と、抵抗体1の両端に被着形
成された一対の電極2,3により構成され、電極2,3
に40V以下の電圧を印加することにより図2に示すよ
うに約500〜1200℃の温度にまで発熱させること
ができる。
素子は、例えば、図1に示すように、前記組成の焼結体
からなる円筒状の抵抗体1と、抵抗体1の両端に被着形
成された一対の電極2,3により構成され、電極2,3
に40V以下の電圧を印加することにより図2に示すよ
うに約500〜1200℃の温度にまで発熱させること
ができる。
【0018】
【作用】CaOを固溶したLaMnO3 およびLaCr
O3 の格子欠陥構造を詳細に検討した結果、これらの固
溶体においては高温、大気中で電荷担体としてホールが
支配的に生成することがわかった。例えば、CaOのL
aMnO3 固溶体ではその反応は下記化2
O3 の格子欠陥構造を詳細に検討した結果、これらの固
溶体においては高温、大気中で電荷担体としてホールが
支配的に生成することがわかった。例えば、CaOのL
aMnO3 固溶体ではその反応は下記化2
【0019】
【化2】
【0020】で表される。
【0021】また、LaCrO3 固溶体においても同様
な格子欠陥構造が生成する。しかしながら、ホール濃度
はLaMnO3 固溶体では極めて高く、またLaCrO
3 固溶体では逆にその濃度が極めて低い。このため発熱
素子として利用するためにはLaMnO3 固溶体は電気
抵抗が小さすぎ、またLaCrO3 固溶体では逆に電気
抵抗が大きすぎると判断される。このような理由からL
aMnO3 とLaCrO3 の固溶体の主としてCrとM
nの量比を特定の範囲に制御することにより所望の電気
抵抗を得ることができる。
な格子欠陥構造が生成する。しかしながら、ホール濃度
はLaMnO3 固溶体では極めて高く、またLaCrO
3 固溶体では逆にその濃度が極めて低い。このため発熱
素子として利用するためにはLaMnO3 固溶体は電気
抵抗が小さすぎ、またLaCrO3 固溶体では逆に電気
抵抗が大きすぎると判断される。このような理由からL
aMnO3 とLaCrO3 の固溶体の主としてCrとM
nの量比を特定の範囲に制御することにより所望の電気
抵抗を得ることができる。
【0022】しかしながら、この材料は高温で使用され
るため、耐クリープ性に優れる必要がある。また使用中
に焼結が進行して発熱素子として寸法変化が生じてはな
らない。そのため、上記の材料の添加物を検討した結
果、Laの一部を同じ原子価を有する希土類元素で置換
することにより耐クリープ性が優れ、かつ寸法変化が小
さくなることを見いだした。これは、同原子価にイオン
の固溶のため格子欠陥構造が変化することなく、イオン
半径が小さいために格子歪みが大きくなり、陽イオンの
拡散の活性化エネルギーが大きくなり、その結果陽イオ
ンの拡散速度が遅くなったためクリープが改善され、同
時に焼結性が抑制されたと考えられる。
るため、耐クリープ性に優れる必要がある。また使用中
に焼結が進行して発熱素子として寸法変化が生じてはな
らない。そのため、上記の材料の添加物を検討した結
果、Laの一部を同じ原子価を有する希土類元素で置換
することにより耐クリープ性が優れ、かつ寸法変化が小
さくなることを見いだした。これは、同原子価にイオン
の固溶のため格子欠陥構造が変化することなく、イオン
半径が小さいために格子歪みが大きくなり、陽イオンの
拡散の活性化エネルギーが大きくなり、その結果陽イオ
ンの拡散速度が遅くなったためクリープが改善され、同
時に焼結性が抑制されたと考えられる。
【0023】それに対して、金属不純物に関しては、そ
の量が少ないと、結晶内に固溶し、クリープや焼結性に
大きな影響は与えないが、不純物量が増加しこれが粒界
に析出すると陽イオンの粒界拡散速度を高め焼結を促進
する効果を有する。また、クリープに関しては、粒子の
粒界すべりを引き起こし耐クリープ性を悪くする。特に
Al、Si、Zr等が耐クリープ性を劣化させると同時
に焼結を促進し発熱素子としての寸法変化を助長する。
の量が少ないと、結晶内に固溶し、クリープや焼結性に
大きな影響は与えないが、不純物量が増加しこれが粒界
に析出すると陽イオンの粒界拡散速度を高め焼結を促進
する効果を有する。また、クリープに関しては、粒子の
粒界すべりを引き起こし耐クリープ性を悪くする。特に
Al、Si、Zr等が耐クリープ性を劣化させると同時
に焼結を促進し発熱素子としての寸法変化を助長する。
【0024】さらに、上記材料のマイクロストラクチャ
ーについて検討した結果、緻密質よりポーラス体である
方が熱衝撃性に優れることを見いだした。これは、緻密
質よりポーラス品の方が熱伝導率が小さくなることに起
因していると考えられる。よって、本発明では、緻密度
の尺度として開気孔率を前記範囲に限定した。また、熱
衝撃抵抗と結晶粒径も深い関係にあり、結晶粒径が大き
くなると高温強度が小さくなるため、本発明では平均結
晶粒径を前記の範囲に限定した。
ーについて検討した結果、緻密質よりポーラス体である
方が熱衝撃性に優れることを見いだした。これは、緻密
質よりポーラス品の方が熱伝導率が小さくなることに起
因していると考えられる。よって、本発明では、緻密度
の尺度として開気孔率を前記範囲に限定した。また、熱
衝撃抵抗と結晶粒径も深い関係にあり、結晶粒径が大き
くなると高温強度が小さくなるため、本発明では平均結
晶粒径を前記の範囲に限定した。
【0025】本発明によれば、前記抵抗体はそれ自体に
通電することにより、自己発熱性を有し、しかも均一焼
結体(モノリシック体)であるため、電気特性が抵抗体
全体として均一であり局所的な発熱も当然ない。しか
も、通電により500〜1200℃の高温での発熱が可
能であり、これまで使用されていた自己発熱型の発熱素
子に比較して発熱温度を大きく向上することができ、そ
の利用分野を拡大することができる。
通電することにより、自己発熱性を有し、しかも均一焼
結体(モノリシック体)であるため、電気特性が抵抗体
全体として均一であり局所的な発熱も当然ない。しか
も、通電により500〜1200℃の高温での発熱が可
能であり、これまで使用されていた自己発熱型の発熱素
子に比較して発熱温度を大きく向上することができ、そ
の利用分野を拡大することができる。
【0026】
【実施例】市販の純度99.9%のLa2 O3 、Y2 O
3 、SrCO3 、CaCO3 、Mn2 O3 、Cr2 O3
を出発原料として用い、これを表1および表2に示す組
成で調合しZrO2 ボールにて12時間混合した後、1
200℃で3時間仮焼して固相反応を行わせた。これを
ZrO2 ボールを用いて24時間粉砕を行った後、円柱
状に成形して1450〜1500℃で5時間焼成して外
径6mm、長さ100mmの焼結体を得た。
3 、SrCO3 、CaCO3 、Mn2 O3 、Cr2 O3
を出発原料として用い、これを表1および表2に示す組
成で調合しZrO2 ボールにて12時間混合した後、1
200℃で3時間仮焼して固相反応を行わせた。これを
ZrO2 ボールを用いて24時間粉砕を行った後、円柱
状に成形して1450〜1500℃で5時間焼成して外
径6mm、長さ100mmの焼結体を得た。
【0027】これを電気中に支点間距離を80mmとな
るように設置し、1000℃で200時間焼鈍して変形
率と外径の収縮率を測定した。この際、変形率はたわみ
量を支点間距離80mmで除算したものである。
るように設置し、1000℃で200時間焼鈍して変形
率と外径の収縮率を測定した。この際、変形率はたわみ
量を支点間距離80mmで除算したものである。
【0028】また、上記円柱状焼結体より大きさ3×3
×60mmの試料を作製し1000℃で電気抵抗を測定
した。一方、大気中同一サイズの試料に10〜30Vの
電圧を印加して大気中800℃以上まで急激に温度を上
げ、5分間保持した後、急激に冷却を行った。この温度
サイクルを100回繰り返し行い、100回未満で破損
が生じたものに×、上記熱サイクル試験後も破損しなか
ったものを○として評価した。また、ICP分析からい
ずれの試料の金属不純物の総量が0.3重量%以下であ
った。
×60mmの試料を作製し1000℃で電気抵抗を測定
した。一方、大気中同一サイズの試料に10〜30Vの
電圧を印加して大気中800℃以上まで急激に温度を上
げ、5分間保持した後、急激に冷却を行った。この温度
サイクルを100回繰り返し行い、100回未満で破損
が生じたものに×、上記熱サイクル試験後も破損しなか
ったものを○として評価した。また、ICP分析からい
ずれの試料の金属不純物の総量が0.3重量%以下であ
った。
【0029】さらに、各試料について開気孔率をアルキ
メデス法により、平均結晶粒径をSEM写真により測定
した。また焼結体の3点曲げ強度をJISR1601に
基づき測定した。各測定の結果は表1および表2に示
す。
メデス法により、平均結晶粒径をSEM写真により測定
した。また焼結体の3点曲げ強度をJISR1601に
基づき測定した。各測定の結果は表1および表2に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】表1および表2によれば、Laに対するC
aの置換量xが0.05より小さいと繰り返しの熱サイ
クルにより試料が破壊した。CaおよびSrの置換比率
が0.6を越えても、またYの置換量yが0.5を越え
ても電気抵抗が大きく発熱素子として機能しない。ま
た、不定比に関して、p値が0.90より小さいと変形
率、収縮率との大きくなる。また、p値が1.05を越
えるとLa2 O3 が析出し材料が短時間で風化した。M
nの比率が0.10より小さくなると、焼結性が極めて
悪くなり、目的の形状のものが作製できなかった。
aの置換量xが0.05より小さいと繰り返しの熱サイ
クルにより試料が破壊した。CaおよびSrの置換比率
が0.6を越えても、またYの置換量yが0.5を越え
ても電気抵抗が大きく発熱素子として機能しない。ま
た、不定比に関して、p値が0.90より小さいと変形
率、収縮率との大きくなる。また、p値が1.05を越
えるとLa2 O3 が析出し材料が短時間で風化した。M
nの比率が0.10より小さくなると、焼結性が極めて
悪くなり、目的の形状のものが作製できなかった。
【0033】実施例2 市販の純度99.9%のLa2 O3 、Y2 O3 、Yb2
O3 、Sc2 O3 、Er2 O3 、Dy2 O3 、Nd2 O
3 、SrCO3 、CaCO3 、BaCO3 、Mn
2 O3 、Cr2 O3 、CoO、FeO、NiOを出発原
料として表3および表4に示す割合で秤量混合する以外
は、実施例1と同様にして試料を作製し、得られた試料
に対して、実施例1と同様な方法で特性の評価を行っ
た。測定結果は表3および表4に示した。
O3 、Sc2 O3 、Er2 O3 、Dy2 O3 、Nd2 O
3 、SrCO3 、CaCO3 、BaCO3 、Mn
2 O3 、Cr2 O3 、CoO、FeO、NiOを出発原
料として表3および表4に示す割合で秤量混合する以外
は、実施例1と同様にして試料を作製し、得られた試料
に対して、実施例1と同様な方法で特性の評価を行っ
た。測定結果は表3および表4に示した。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】表3および表4によれば、Ca、Sr、B
aによりLaの置換効果、Y、Yb、Sc、Er、D
y、Ndの置換による効果とも実施例1と同様な結果が
得られた。また、Ni、Co、FeによるCrの置換も
Mnと同様な効果を示した。
aによりLaの置換効果、Y、Yb、Sc、Er、D
y、Ndの置換による効果とも実施例1と同様な結果が
得られた。また、Ni、Co、FeによるCrの置換も
Mnと同様な効果を示した。
【0037】実施例3 実施例1において、CaCO3 、SrCO3 、Y
2 O3 、Mn2 O3 を用いて表5に示す割合で混合し
た。これに、不純物成分としてAl2 O3 、SiO2 、
ZrO2 を適当に添加し、実施例1と同様にして焼結体
を得た。この焼結体に対して実施例1と同様な方法によ
り、変形率、収縮率、電気抵抗、破壊に至るまでの回数
を測定評価した。結果を表5に示した。
2 O3 、Mn2 O3 を用いて表5に示す割合で混合し
た。これに、不純物成分としてAl2 O3 、SiO2 、
ZrO2 を適当に添加し、実施例1と同様にして焼結体
を得た。この焼結体に対して実施例1と同様な方法によ
り、変形率、収縮率、電気抵抗、破壊に至るまでの回数
を測定評価した。結果を表5に示した。
【0038】
【表5】
【0039】表5から明らかなように金属不純物量が増
加することにより、変形率および収縮率が大きくなるこ
とが分かり、特に金属不純物量が5重量%以下で比較的
安定な挙動を示した。
加することにより、変形率および収縮率が大きくなるこ
とが分かり、特に金属不純物量が5重量%以下で比較的
安定な挙動を示した。
【0040】実施例4 上記実施例において試料No.5、51組成の原料を12
00〜1450℃で仮焼し、ジルコニアボールで12〜
24時間粉砕し、これを1300〜1550℃で焼成し
て開気孔率、平均結晶粒径が異なる大きさ4×3×40
mmと、大きさ3×3×60mmの試料を得た。それぞ
れの試料について実施例1と同様な方法により電気抵
抗、3点曲げ強度、熱サイクル試験による破壊状況を調
べ、その結果を表6に示した。表6では、熱サイクル試
験において、300回未満で破損したものを×、300
回以上500回以下で破損したものを△、500回でも
破損しなかったものを○とした。
00〜1450℃で仮焼し、ジルコニアボールで12〜
24時間粉砕し、これを1300〜1550℃で焼成し
て開気孔率、平均結晶粒径が異なる大きさ4×3×40
mmと、大きさ3×3×60mmの試料を得た。それぞ
れの試料について実施例1と同様な方法により電気抵
抗、3点曲げ強度、熱サイクル試験による破壊状況を調
べ、その結果を表6に示した。表6では、熱サイクル試
験において、300回未満で破損したものを×、300
回以上500回以下で破損したものを△、500回でも
破損しなかったものを○とした。
【0041】
【表6】
【0042】表6によれば、開気孔率が45%以下では
熱衝撃性に優れ、45%を越えると強度、熱衝撃性との
悪くなる。また平均結晶粒径が50μm を越えても強
度、耐熱衝撃性が低下した。
熱衝撃性に優れ、45%を越えると強度、熱衝撃性との
悪くなる。また平均結晶粒径が50μm を越えても強
度、耐熱衝撃性が低下した。
【0043】実施例5 上記実施例中の試料No.5,30,33,57組成の大
きさ3×3mm、長さ60mmの焼結体を作製した。開
気孔率はいずれも5〜7%、平均結晶粒径が3〜6μm
であった。この焼結体の金属不純物量はICP分析結果
から0.3重量%以下であった。この試料に間隔が50
mmとなるように白金端子を取付、印加電圧を変化させ
て試料温度を測定した。その結果を図2に示した。いず
れの試料も低電圧で800℃以上の温度まで加熱するこ
とが可能であった。また電極間の50mmの領域では温
度はほぼ均一であった。
きさ3×3mm、長さ60mmの焼結体を作製した。開
気孔率はいずれも5〜7%、平均結晶粒径が3〜6μm
であった。この焼結体の金属不純物量はICP分析結果
から0.3重量%以下であった。この試料に間隔が50
mmとなるように白金端子を取付、印加電圧を変化させ
て試料温度を測定した。その結果を図2に示した。いず
れの試料も低電圧で800℃以上の温度まで加熱するこ
とが可能であった。また電極間の50mmの領域では温
度はほぼ均一であった。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、低
電圧を通電することにより、500〜1200℃の高温
での自己発熱が可能であり、しかも高温発熱時における
変形、収縮のない安定性に優れた発熱素子を提供するこ
とができる。これにより、セラミック製発熱素子のその
利用分野を拡大することができる。
電圧を通電することにより、500〜1200℃の高温
での自己発熱が可能であり、しかも高温発熱時における
変形、収縮のない安定性に優れた発熱素子を提供するこ
とができる。これにより、セラミック製発熱素子のその
利用分野を拡大することができる。
【図1】本発明におけるセラミック製発熱素子の一実施
例の概略図である。
例の概略図である。
【図2】本発明におけるセラミック製発熱素子の印加電
圧と発熱温度との関係を示した図である。
圧と発熱温度との関係を示した図である。
1 抵抗体 2,3 電極
Claims (4)
- 【請求項1】組成式が下記化1 【化1】 で表され、式中、AはCa、Sr、Baの群から選択さ
れる少なくとも1種、BはY、Yb、Sc、Er、D
y、Ndの群から選択される少なくとも1種、CはM
n、Co、Fe、Niから選択される少なくとも1種で
あり、且つ0.05≦x≦0.60、0≦y≦0.5
0、0.10≦z≦1.00および0.90≦p≦1.
05を満足するセラミックを抵抗体として具備すること
を特徴とするセラミック製発熱素子。 - 【請求項2】前記セラミック中の金属不純物の総量が5
重量%以下である請求項1記載のセラミック製発熱素
子。 - 【請求項3】前記セラミックの開気孔率が45%以下で
ある請求項1記載のセラミック製発熱素子。 - 【請求項4】前記セラミックにおける平均結晶粒径が5
0μm 以下である請求項1記載のセラミック製発熱素
子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05103117A JP3131071B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | セラミック製発熱素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05103117A JP3131071B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | セラミック製発熱素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06316457A true JPH06316457A (ja) | 1994-11-15 |
| JP3131071B2 JP3131071B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=14345651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05103117A Expired - Fee Related JP3131071B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | セラミック製発熱素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3131071B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009019833A1 (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-12 | Mitsubishi Materials Corporation | サーミスタ用金属酸化物焼結体、サーミスタ素子及びサーミスタ温度センサ並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法 |
| JP2011507295A (ja) * | 2007-12-21 | 2011-03-03 | ヴィシェイ レジスターズ ベルジャム べーフェーベーアー | 安定サーミスタ |
| CN102300829A (zh) * | 2009-01-30 | 2011-12-28 | 三菱综合材料株式会社 | 热敏电阻用金属氧化物烧结体、热敏电阻元件、热敏电阻温度传感器和热敏电阻用金属氧化物烧结体的制备方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0562964U (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-20 | 株式会社ケンウッド | ケーブルのアドレス表示ホルダ |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP05103117A patent/JP3131071B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009019833A1 (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-12 | Mitsubishi Materials Corporation | サーミスタ用金属酸化物焼結体、サーミスタ素子及びサーミスタ温度センサ並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法 |
| JP2009057273A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-03-19 | Mitsubishi Materials Corp | サーミスタ用金属酸化物焼結体、サーミスタ素子及びサーミスタ温度センサ並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法 |
| US8446246B2 (en) | 2007-08-03 | 2013-05-21 | Mitsubishi Materials Corporation | Metal oxide sintered compact for thermistor, thermistor element, thermistor temperature sensor, and manufacturing method for metal oxide sintered compact for thermistor |
| CN104700969A (zh) * | 2007-08-03 | 2015-06-10 | 三菱综合材料株式会社 | 热敏电阻用金属氧化物烧结体及其制法和热敏电阻元件 |
| JP2011507295A (ja) * | 2007-12-21 | 2011-03-03 | ヴィシェイ レジスターズ ベルジャム べーフェーベーアー | 安定サーミスタ |
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| GB2479293B (en) * | 2009-01-30 | 2014-11-05 | Mitsubishi Materials Corp | Sintered metal oxide for thermistor, thermistor element, thermistor temperature sensor, and method for producing sintered metal oxide for thermistor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3131071B2 (ja) | 2001-01-31 |
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