JPH06317441A - 空気流量計 - Google Patents
空気流量計Info
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- JPH06317441A JPH06317441A JP5108134A JP10813493A JPH06317441A JP H06317441 A JPH06317441 A JP H06317441A JP 5108134 A JP5108134 A JP 5108134A JP 10813493 A JP10813493 A JP 10813493A JP H06317441 A JPH06317441 A JP H06317441A
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- air flow
- resistance film
- heating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気流量測定用の発熱抵抗素子にダストが付
着しても、出力特性の変化を抑えて耐汚損性に優れた空
気流量計を提供する。 【構成】 副通路6内に配置した空気流量測定用の発熱
抵抗素子3は、絶縁基板9に発熱抵抗膜10をパターン
形成して成る。この発熱抵抗素子3の支持部7近辺の部
位は、空気流下流側に偏在し、この偏在した発熱抵抗膜
部位の上流に発熱抵抗膜を除外したダスト付着受け入れ
スペース11が確保してある。このスペース11は吸湿
ダストの付着しやすい箇所で、これを避けるようにして
発熱抵抗膜を設けることで、発熱抵抗膜の空気に対する
放熱特性の変化を抑える。発熱抵抗膜10とスペース1
1の間にスリット,貫通穴を設け、発熱抵抗膜からの熱
移動を抑えても良い。
着しても、出力特性の変化を抑えて耐汚損性に優れた空
気流量計を提供する。 【構成】 副通路6内に配置した空気流量測定用の発熱
抵抗素子3は、絶縁基板9に発熱抵抗膜10をパターン
形成して成る。この発熱抵抗素子3の支持部7近辺の部
位は、空気流下流側に偏在し、この偏在した発熱抵抗膜
部位の上流に発熱抵抗膜を除外したダスト付着受け入れ
スペース11が確保してある。このスペース11は吸湿
ダストの付着しやすい箇所で、これを避けるようにして
発熱抵抗膜を設けることで、発熱抵抗膜の空気に対する
放熱特性の変化を抑える。発熱抵抗膜10とスペース1
1の間にスリット,貫通穴を設け、発熱抵抗膜からの熱
移動を抑えても良い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジン等の吸
入空気流量を検出する空気流量計に関する。
入空気流量を検出する空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、温度依存性を有する発熱抵抗
素子(感熱抵抗体)を発熱させて、この発熱抵抗素子か
ら空気流への放熱量を電気信号に変換して、空気流量を
検出するいわゆる熱式空気流量計が知られている。
素子(感熱抵抗体)を発熱させて、この発熱抵抗素子か
ら空気流への放熱量を電気信号に変換して、空気流量を
検出するいわゆる熱式空気流量計が知られている。
【0003】この種の空気流量計に用いる発熱抵抗素子
としては、セラミックス等の絶縁基板上に発熱抵抗膜を
形成した、いわゆる膜式ものが知られている。
としては、セラミックス等の絶縁基板上に発熱抵抗膜を
形成した、いわゆる膜式ものが知られている。
【0004】また、このような膜式の発熱抵抗に空気流
中のダストが付着すると、出力特性に変化が生じるた
め、その対策手段として、例えば特開平1-314922号公報
に開示されるように、空気流方向に対し発熱抵抗素子を
傾斜させて設置させたものがある。
中のダストが付着すると、出力特性に変化が生じるた
め、その対策手段として、例えば特開平1-314922号公報
に開示されるように、空気流方向に対し発熱抵抗素子を
傾斜させて設置させたものがある。
【0005】そのほか、特開平1−216214号公報
に開示されるように、発熱抵抗素子の基板のうち被測定
空気の流れ方向に対向する端面(上流側端面)にダスト
付着防止用のカバーを設けたものが提案されている。
に開示されるように、発熱抵抗素子の基板のうち被測定
空気の流れ方向に対向する端面(上流側端面)にダスト
付着防止用のカバーを設けたものが提案されている。
【0006】また、特開平4−221717号公報に開
示されるように、絶縁基板に形成される発熱抵抗膜の占
める面積の比率を特定してセンサ応答性を高めるもの等
が提案されている。
示されるように、絶縁基板に形成される発熱抵抗膜の占
める面積の比率を特定してセンサ応答性を高めるもの等
が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この種の発熱
抵抗素子のダスト付着について説明する。発熱抵抗素子
の長さ方向とダスト付着量及び温度分布を図2に示す。
発熱抵抗素子を支持した場合、支持部材から離れた先端
に向かうにつれて温度(T)が高く、支持部材に近寄る
につれて支持部材側への熱移動の影響により温度が低く
なる。温度の高い部分ではダスト焼却によりダストの付
着量(W)が少なく、温度の低い支持部材の近辺ではダ
スト付着量が多くなる。故にダストの付着は支持部材の
近辺(特に発熱抵抗素子のうち空気流に対向する部分及
びその近辺)に集中することが判る。
抵抗素子のダスト付着について説明する。発熱抵抗素子
の長さ方向とダスト付着量及び温度分布を図2に示す。
発熱抵抗素子を支持した場合、支持部材から離れた先端
に向かうにつれて温度(T)が高く、支持部材に近寄る
につれて支持部材側への熱移動の影響により温度が低く
なる。温度の高い部分ではダスト焼却によりダストの付
着量(W)が少なく、温度の低い支持部材の近辺ではダ
スト付着量が多くなる。故にダストの付着は支持部材の
近辺(特に発熱抵抗素子のうち空気流に対向する部分及
びその近辺)に集中することが判る。
【0008】前記従来技術のうち、ダストの耐汚損性の
ために発熱抵抗素子の表面(板面)を空気流方向に対し
傾斜させて設置する方式は、その形状効果により乾燥ダ
ストが発熱抵抗素子に付着しずらくなる。しかし、一般
的にエンジンに吸入される空気中に含まれるダスト粒子
には、水分あるいは油分等の液体が吸着しており、これ
らの液体がダスト粒子同士をつなぎ止める役割をする。
したがって、前記従来技術のように形状効果だけでは前
述吸湿ダストの影響は回避できない。
ために発熱抵抗素子の表面(板面)を空気流方向に対し
傾斜させて設置する方式は、その形状効果により乾燥ダ
ストが発熱抵抗素子に付着しずらくなる。しかし、一般
的にエンジンに吸入される空気中に含まれるダスト粒子
には、水分あるいは油分等の液体が吸着しており、これ
らの液体がダスト粒子同士をつなぎ止める役割をする。
したがって、前記従来技術のように形状効果だけでは前
述吸湿ダストの影響は回避できない。
【0009】また、発熱抵抗素子の空気流対向部にカバ
ーを設ける方式であっても吸湿ダストについては付着し
易く、また、カバーのような付属品を必要とするので、
コスト高になる。
ーを設ける方式であっても吸湿ダストについては付着し
易く、また、カバーのような付属品を必要とするので、
コスト高になる。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされ、その
目的は、カバー等の付属品を設けることなく、ダスト付
着に対するセンサ特性の劣化を防止でき耐汚損性に優れ
た空気流量計を提供することにある。
目的は、カバー等の付属品を設けることなく、ダスト付
着に対するセンサ特性の劣化を防止でき耐汚損性に優れ
た空気流量計を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的には、
次のような課題解決手段を提案する。
次のような課題解決手段を提案する。
【0012】すなわち、空気通路に空気流量測定用の発
熱抵抗素子をその一端又は両端を支持して設置した空気
流量計において、前記発熱抵抗素子は絶縁基板の表面に
温度依存性を有する発熱抵抗膜を形成して成り、この発
熱抵抗膜を前記絶縁基板表面のダスト付着量の集中しや
すい箇所を回避するように配置した(これを第1の課題
解決手段とする)。
熱抵抗素子をその一端又は両端を支持して設置した空気
流量計において、前記発熱抵抗素子は絶縁基板の表面に
温度依存性を有する発熱抵抗膜を形成して成り、この発
熱抵抗膜を前記絶縁基板表面のダスト付着量の集中しや
すい箇所を回避するように配置した(これを第1の課題
解決手段とする)。
【0013】また、その最適なものとして、前記絶縁基
板の表面に形成される発熱抵抗膜のうち発熱抵抗素子支
持部近辺に位置する部位を空気流下流側に偏在させるこ
とで、前記絶縁基板表面における前記発熱抵抗膜偏在箇
所の上流側の位置にダスト付着の受け入れスペースを確
保したものを提案する(これを第2の課題解決手段とす
る)。
板の表面に形成される発熱抵抗膜のうち発熱抵抗素子支
持部近辺に位置する部位を空気流下流側に偏在させるこ
とで、前記絶縁基板表面における前記発熱抵抗膜偏在箇
所の上流側の位置にダスト付着の受け入れスペースを確
保したものを提案する(これを第2の課題解決手段とす
る)。
【0014】さらに、上記第2の課題解決手段を前提と
して、前記発熱抵抗膜と前記スペースとの間に少なくと
も1つのスリット或いは貫通孔を設けたものを提案する
(これを第3の課題解決手段とする)。
して、前記発熱抵抗膜と前記スペースとの間に少なくと
も1つのスリット或いは貫通孔を設けたものを提案する
(これを第3の課題解決手段とする)。
【0015】
第1の課題解決手段の作用…既述したように、発熱抵抗
素子のうち温度の比較的低い発熱抵抗素子支持部近辺
(以下、支持部近辺とする)で特に空気流の対向する部
分及びその近辺(いわゆる支持部近辺のうち空気流上流
側に寄った場所)にダストが集中して付着しやすい。
素子のうち温度の比較的低い発熱抵抗素子支持部近辺
(以下、支持部近辺とする)で特に空気流の対向する部
分及びその近辺(いわゆる支持部近辺のうち空気流上流
側に寄った場所)にダストが集中して付着しやすい。
【0016】しかし、本発明によれば、発熱抵抗素子の
うちダストが集中的に付着しやすい箇所を回避して絶縁
基板表面に発熱抵抗膜を形成したので、発熱抵抗素子の
うち上記の如き支持部近辺における空気流上流側に吸湿
ダストが集中付着しても、発熱抵抗素子の放熱特性ひい
ては出力特性に影響しない。これにより空気流量計の耐
汚損性を向上させることができる。
うちダストが集中的に付着しやすい箇所を回避して絶縁
基板表面に発熱抵抗膜を形成したので、発熱抵抗素子の
うち上記の如き支持部近辺における空気流上流側に吸湿
ダストが集中付着しても、発熱抵抗素子の放熱特性ひい
ては出力特性に影響しない。これにより空気流量計の耐
汚損性を向上させることができる。
【0017】第2の課題解決手段の作用…発熱抵抗素子
の基板(絶縁基板)のうち支持部近辺では、空気流下流
側に発熱抵抗膜が偏在し、この基板表面における発熱抵
抗膜偏在箇所の上流側(換言すれば吸湿ダストが集中的
に付着しやすい空気流上流側)に発熱抵抗の存在しない
ダスト付着受け入れスペースが確保されているので、こ
のスペースにダストが集中的に付着しても、発熱抵抗膜
がダスト付着の集中しやすい箇所を避けることで、発熱
抵抗素子の放熱特性に悪影響を与えない。
の基板(絶縁基板)のうち支持部近辺では、空気流下流
側に発熱抵抗膜が偏在し、この基板表面における発熱抵
抗膜偏在箇所の上流側(換言すれば吸湿ダストが集中的
に付着しやすい空気流上流側)に発熱抵抗の存在しない
ダスト付着受け入れスペースが確保されているので、こ
のスペースにダストが集中的に付着しても、発熱抵抗膜
がダスト付着の集中しやすい箇所を避けることで、発熱
抵抗素子の放熱特性に悪影響を与えない。
【0018】また、発熱抵抗素子のうち支持部近辺に
は、空気流上流側の前記スペースと、空気流下流側の発
熱抵抗膜とが併存しているので、この発熱抵抗膜の存在
により発熱抵抗素子の高温側からの熱移動を抑え、前記
スペースを設けたとしても発熱抵抗素子の応答性を良好
に維持する。
は、空気流上流側の前記スペースと、空気流下流側の発
熱抵抗膜とが併存しているので、この発熱抵抗膜の存在
により発熱抵抗素子の高温側からの熱移動を抑え、前記
スペースを設けたとしても発熱抵抗素子の応答性を良好
に維持する。
【0019】第3の課題解決手段の作用…前記第2の課
題解決手段の発熱抵抗素子のうち支持部近辺における前
記スペースと発熱抵抗膜の形成領域の間にスリット或い
は貫通孔を設けることで、発熱抵抗素子の高温側から温
度の低い前記スペース側への熱移動を抑えて空気流量の
出力応答性を高めることができる。
題解決手段の発熱抵抗素子のうち支持部近辺における前
記スペースと発熱抵抗膜の形成領域の間にスリット或い
は貫通孔を設けることで、発熱抵抗素子の高温側から温
度の低い前記スペース側への熱移動を抑えて空気流量の
出力応答性を高めることができる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0021】図1の(a)は本発明の第1実施例に係る
空気流量計の正面図、(b)はこれに用いる発熱抵抗素
子の斜視図である。
空気流量計の正面図、(b)はこれに用いる発熱抵抗素
子の斜視図である。
【0022】図1の(a)に示すように、空気流量計の
ボディ1には、自動車のエンジンに供給される空気を流
すための空気通路(主通路)5と空気流量測定用の副通
路6が設けてあり、副通路6内に空気流量を検出するた
めの発熱抵抗素子3と温度補償用の感温抵抗体4とが配
置してある。発熱抵抗素子3及び感温抵抗体4は温度依
存性を有する感熱抵抗である。
ボディ1には、自動車のエンジンに供給される空気を流
すための空気通路(主通路)5と空気流量測定用の副通
路6が設けてあり、副通路6内に空気流量を検出するた
めの発熱抵抗素子3と温度補償用の感温抵抗体4とが配
置してある。発熱抵抗素子3及び感温抵抗体4は温度依
存性を有する感熱抵抗である。
【0023】発熱抵抗素子3と感温抵抗体4により検出
した信号は、ボディ1の外周に設けた制御モジュール2
に入力され空気流量に対応した電気信号を出力するよう
に設定してある。例えば、発熱抵抗素子3と感温抵抗体
4はブリッジ回路の中に組み込まれ、空気流により発熱
抵抗素子の放熱量が変化しても常に一定の抵抗値(発熱
温度ただし温度補償を伴う)を保つような電流制御を行
い、この電流値を電圧変換して空気流量信号として出力
する。
した信号は、ボディ1の外周に設けた制御モジュール2
に入力され空気流量に対応した電気信号を出力するよう
に設定してある。例えば、発熱抵抗素子3と感温抵抗体
4はブリッジ回路の中に組み込まれ、空気流により発熱
抵抗素子の放熱量が変化しても常に一定の抵抗値(発熱
温度ただし温度補償を伴う)を保つような電流制御を行
い、この電流値を電圧変換して空気流量信号として出力
する。
【0024】発熱抵抗素子3は、図1の(b)に示す通
り、アルミナ等のセラミックスで形成した長方形の絶縁
基板9の表面に温度依存性を有する発熱抵抗膜10をパ
ターン形成して成る。この発熱抵抗膜10は、蒸着,そ
のほか導電体ペーストを用いてパターン印刷したり、或
いは、基板9の表面(片面)を導電性膜で覆って該導電
性膜をレーザトリミングする等して形成してある。
り、アルミナ等のセラミックスで形成した長方形の絶縁
基板9の表面に温度依存性を有する発熱抵抗膜10をパ
ターン形成して成る。この発熱抵抗膜10は、蒸着,そ
のほか導電体ペーストを用いてパターン印刷したり、或
いは、基板9の表面(片面)を導電性膜で覆って該導電
性膜をレーザトリミングする等して形成してある。
【0025】発熱抵抗素子3は合成樹脂製の支持部材7
により片持ち構造で支持される。
により片持ち構造で支持される。
【0026】発熱抵抗素子3の表面(片面)は次のよう
なレイアウトにしてある。すなわち、絶縁基板9の表面
に形成される発熱抵抗膜10は、発熱抵抗素子支持部近
辺(以下、支持部近辺とする)を除く領域R1での占有
率を大きくし、支持部近辺領域R2に位置する部位の占
有率を減少させ、且つこの部位R2の発熱抵抗膜を空気
流13下流側に偏在させることで、この発熱抵抗膜偏在
箇所の上流側に発熱抵抗膜が存在しないダスト付着受け
入れスペース(非発熱スペース)11を確保している。
なレイアウトにしてある。すなわち、絶縁基板9の表面
に形成される発熱抵抗膜10は、発熱抵抗素子支持部近
辺(以下、支持部近辺とする)を除く領域R1での占有
率を大きくし、支持部近辺領域R2に位置する部位の占
有率を減少させ、且つこの部位R2の発熱抵抗膜を空気
流13下流側に偏在させることで、この発熱抵抗膜偏在
箇所の上流側に発熱抵抗膜が存在しないダスト付着受け
入れスペース(非発熱スペース)11を確保している。
【0027】スペース11の長手方向の長さは、発熱抵
抗素子3の支持部材7の先端から発熱抵抗体の表面温度
が120℃となる点までの長さ以下としてある。この点
については、図10により後述する。
抗素子3の支持部材7の先端から発熱抵抗体の表面温度
が120℃となる点までの長さ以下としてある。この点
については、図10により後述する。
【0028】支持部材7には導体パターン12が銅めっ
きにより形成され、制御モジュール2の一部を構成して
いる。導体パターン12は、フレキシブルワイヤ8を介
して発熱抵抗素子3と電気的に接続される。ここで、制
御モジュール2は、発熱抵抗素子3と感温抵抗体4との
温度差が一定となるように加熱電流を発熱抵抗素子3に
流すように制御する。
きにより形成され、制御モジュール2の一部を構成して
いる。導体パターン12は、フレキシブルワイヤ8を介
して発熱抵抗素子3と電気的に接続される。ここで、制
御モジュール2は、発熱抵抗素子3と感温抵抗体4との
温度差が一定となるように加熱電流を発熱抵抗素子3に
流すように制御する。
【0029】既に、図2を用いて説明したように、発熱
抵抗素子は、支持部材から離れた先端に向かうにつれて
温度(T)が高く、支持部材に近寄るにつれて支持部材
側への伝熱の影響により温度が低くなり、ダスト特に吸
湿ダストは、比較的低温部の支持部材の近辺で、しかも
その空気流上流側に集中する。
抵抗素子は、支持部材から離れた先端に向かうにつれて
温度(T)が高く、支持部材に近寄るにつれて支持部材
側への伝熱の影響により温度が低くなり、ダスト特に吸
湿ダストは、比較的低温部の支持部材の近辺で、しかも
その空気流上流側に集中する。
【0030】本実施例では、このダスト付着の集中しや
すい箇所を、図1に示すように発熱抵抗膜を除外したス
ペース11として、スペース11でダスト付着を受け入
れ、一方、発熱抵抗膜10はこのダスト付着の集中しや
すい箇所(スペース11)を避けるようにして形成して
あるので、発熱抵抗素子3に付着したダストによって発
熱抵抗素子3の放熱特性が変化するのを抑えることがで
きる。発熱抵抗素子3の放熱特性変化は直接空気流量計
の出力特性変化となるため、これを抑えることで空気流
量計の耐汚損性を向上できる。
すい箇所を、図1に示すように発熱抵抗膜を除外したス
ペース11として、スペース11でダスト付着を受け入
れ、一方、発熱抵抗膜10はこのダスト付着の集中しや
すい箇所(スペース11)を避けるようにして形成して
あるので、発熱抵抗素子3に付着したダストによって発
熱抵抗素子3の放熱特性が変化するのを抑えることがで
きる。発熱抵抗素子3の放熱特性変化は直接空気流量計
の出力特性変化となるため、これを抑えることで空気流
量計の耐汚損性を向上できる。
【0031】また、発熱抵抗素子3のうち支持部7近辺
の領域R2には、空気流上流側のスペース11と、空気
流下流側の発熱抵抗膜とが併存するので、この発熱抵抗
膜の存在により領域R1側の熱がR2側に熱移動するの
を極力抑えるので、スペース11を設けても空気流量計
の応答性を良好に維持することができる。
の領域R2には、空気流上流側のスペース11と、空気
流下流側の発熱抵抗膜とが併存するので、この発熱抵抗
膜の存在により領域R1側の熱がR2側に熱移動するの
を極力抑えるので、スペース11を設けても空気流量計
の応答性を良好に維持することができる。
【0032】図3には、本実施例との比較のために、ス
ペース11を設けていない従来型発熱抵抗素子における
付着ダストによる出力特性への影響を示す。これより、
ダスト付着後の出力特性は付着前と比べ大きく変化して
いるが、支持部材から発熱抵抗素子長さのl/3までの
間(a部)で付着したダストを除去すると、ダスト付着
前の出力特性にほぼ回復することが判る。
ペース11を設けていない従来型発熱抵抗素子における
付着ダストによる出力特性への影響を示す。これより、
ダスト付着後の出力特性は付着前と比べ大きく変化して
いるが、支持部材から発熱抵抗素子長さのl/3までの
間(a部)で付着したダストを除去すると、ダスト付着
前の出力特性にほぼ回復することが判る。
【0033】したがって、本実施例のようにダスト付着
のためのスペース11を設けて、支持部材7の近辺に堆
積するダストの影響を回避すれば、確実に耐汚損性を向
上できることが理解される。
のためのスペース11を設けて、支持部材7の近辺に堆
積するダストの影響を回避すれば、確実に耐汚損性を向
上できることが理解される。
【0034】図4に本発明(本実施例)の発熱抵抗素子
3と、スペース11を設けていない従来型発熱抵抗素子
とのダストの付着による出力特性の変化を比較して示
す。これより、本発明の発熱抵抗素子3は耐汚損性に関
して効果が大きいことが明らかである。
3と、スペース11を設けていない従来型発熱抵抗素子
とのダストの付着による出力特性の変化を比較して示
す。これより、本発明の発熱抵抗素子3は耐汚損性に関
して効果が大きいことが明らかである。
【0035】図5及び図6に上記実施例に用いる発熱抵
抗素子3の製造例を示す。
抗素子3の製造例を示す。
【0036】図5では、セラミック製の基板9に導電性
ペーストをスクリーン印刷により塗布する。この際、抵
抗パターン10は印刷マスクにより形成されているた
め、後工程でパターン形成する必要はない。その後、焼
成、切断することで上記実施例で説明したような発熱抵
抗素子3が製造される。
ペーストをスクリーン印刷により塗布する。この際、抵
抗パターン10は印刷マスクにより形成されているた
め、後工程でパターン形成する必要はない。その後、焼
成、切断することで上記実施例で説明したような発熱抵
抗素子3が製造される。
【0037】図6では、セラミック製の基板9の全面に
導電性ペーストを印刷し、焼成した後にレーザにより抵
抗パターン10をトリミングし、切断しても発熱抵抗素
子3を製造したものである。この場合、ダスト付着受け
入れスペース11には導電性膜が存在するが、レーザト
リミングの際に抵抗パターン(発熱抵抗膜)10とは電
気的に絶縁されており発熱しないため、スペース11を
空白とした場合と同等の効果を得られる。
導電性ペーストを印刷し、焼成した後にレーザにより抵
抗パターン10をトリミングし、切断しても発熱抵抗素
子3を製造したものである。この場合、ダスト付着受け
入れスペース11には導電性膜が存在するが、レーザト
リミングの際に抵抗パターン(発熱抵抗膜)10とは電
気的に絶縁されており発熱しないため、スペース11を
空白とした場合と同等の効果を得られる。
【0038】図7及び図8は、それぞれ、本発明の第2
実施例〜第5実施例に係り、発熱抵抗素子3の発熱抵抗
膜10とスペース11との間にスリット14あるいは貫
通穴15a,15bを設けたものである。
実施例〜第5実施例に係り、発熱抵抗素子3の発熱抵抗
膜10とスペース11との間にスリット14あるいは貫
通穴15a,15bを設けたものである。
【0039】このうち、図7の(a)は、発熱抵抗素子
3の支持部7側の端部からスペース11の長手方向端部
(反支持部側端部)まで一直線状のスリット14をレー
ザ加工により設けたものであり、これにより、発熱抵抗
膜10でスペース11と併設している部分で発熱した熱
量のスペース11方向への熱伝導による熱移動を遮断す
ることができるので、応答性をさらに向上させて耐汚損
性に優れた発熱抵抗素子3を実現することができる。
3の支持部7側の端部からスペース11の長手方向端部
(反支持部側端部)まで一直線状のスリット14をレー
ザ加工により設けたものであり、これにより、発熱抵抗
膜10でスペース11と併設している部分で発熱した熱
量のスペース11方向への熱伝導による熱移動を遮断す
ることができるので、応答性をさらに向上させて耐汚損
性に優れた発熱抵抗素子3を実現することができる。
【0040】また、図7の(b)は、上記スリット14
を膜式抵抗体10に沿ってL字状に設けたものである。
これにより、上記熱伝導による熱移動をより確実に遮断
できる。
を膜式抵抗体10に沿ってL字状に設けたものである。
これにより、上記熱伝導による熱移動をより確実に遮断
できる。
【0041】図8の(a)は、第1実施例で説明した発
熱抵抗素子3におけるスペース11に該スペース11の
周囲を残して貫通穴15aを設けたものであり、図8の
(b)は、スペース11に発熱抵抗膜10に沿って連続
した貫通穴を設けたものである。
熱抵抗素子3におけるスペース11に該スペース11の
周囲を残して貫通穴15aを設けたものであり、図8の
(b)は、スペース11に発熱抵抗膜10に沿って連続
した貫通穴を設けたものである。
【0042】上記構造とすることにより、図7(a),
(b)と同等の熱絶縁効果を得ることができる。
(b)と同等の熱絶縁効果を得ることができる。
【0043】図9は、本発明の第6実施例に係り、上記
第1実施例から第5実施例による片持ち構造の発熱抵抗
素子3に対し、両端支持構造としたものである。本構造
においてもダストが付着しやすい部分は、表面温度の低
い支持部材7の近辺であるため、第1実施例から第5実
施例と同様のスペース11を両支持部材7の近辺に設け
ることにより、第1実施例から第5実施例で説明した発
熱抵抗素子3と同等の効果を得ることができる。
第1実施例から第5実施例による片持ち構造の発熱抵抗
素子3に対し、両端支持構造としたものである。本構造
においてもダストが付着しやすい部分は、表面温度の低
い支持部材7の近辺であるため、第1実施例から第5実
施例と同様のスペース11を両支持部材7の近辺に設け
ることにより、第1実施例から第5実施例で説明した発
熱抵抗素子3と同等の効果を得ることができる。
【0044】図10は上記第1実施例から第6実施例に
おけるスペース11の長手方向の長さを設定したもので
ある。
おけるスペース11の長手方向の長さを設定したもので
ある。
【0045】図10の(a)は、発熱抵抗素子の温度分
布に対するダスト付着量を示したものである。これよ
り、発熱抵抗素子温度が高くなるに従いダストの付着量
が低下しており、約120℃の温度以下になると、ダス
ト付着量が増加することが判る。
布に対するダスト付着量を示したものである。これよ
り、発熱抵抗素子温度が高くなるに従いダストの付着量
が低下しており、約120℃の温度以下になると、ダス
ト付着量が増加することが判る。
【0046】ここで、図10の(b)のようにスペース
11の長手方向の長さをlaとした場合、このlaを図
10の(c)に示すように発熱抵抗素子温度が120℃
の点までとすることにより、発熱抵抗素子のスペース1
1のない部分(発熱抵抗素子温度が120℃以上の部
分)では、温度効果によりダスト付着量が少なく、スペ
ース11がある部分(支持部材7の先端からl1までの
部分)では上記第1実施例から第5実施例で説明した効
果により、ダストが堆積しても出力特性への影響が少な
い。
11の長手方向の長さをlaとした場合、このlaを図
10の(c)に示すように発熱抵抗素子温度が120℃
の点までとすることにより、発熱抵抗素子のスペース1
1のない部分(発熱抵抗素子温度が120℃以上の部
分)では、温度効果によりダスト付着量が少なく、スペ
ース11がある部分(支持部材7の先端からl1までの
部分)では上記第1実施例から第5実施例で説明した効
果により、ダストが堆積しても出力特性への影響が少な
い。
【0047】したがって、発熱抵抗素子3におけるダス
ト付着受け入れスペース11の長手方向の長さを支持部
7の先端から発熱抵抗素子温度が120℃の点までと設
定することにより、汚損に対して出力特性変化の少ない
空気流量計測装置を提供できる。
ト付着受け入れスペース11の長手方向の長さを支持部
7の先端から発熱抵抗素子温度が120℃の点までと設
定することにより、汚損に対して出力特性変化の少ない
空気流量計測装置を提供できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、第1,第2の課題解決
手段では、空気流量計の発熱抵抗素子として、絶縁基板
の表面にダスト付着量の集中しやすい箇所を回避するよ
うにして発熱抵抗膜をパターン形成するだけで、発熱抵
抗素子にダストが付着しても出力特性変化の少ない空気
流量計を提供することができる。
手段では、空気流量計の発熱抵抗素子として、絶縁基板
の表面にダスト付着量の集中しやすい箇所を回避するよ
うにして発熱抵抗膜をパターン形成するだけで、発熱抵
抗素子にダストが付着しても出力特性変化の少ない空気
流量計を提供することができる。
【0049】また、第3の課題解決手段によれば、非発
熱部に対して断熱できるため応答性を損なうことなく汚
損に対して出力特性変化の少ない空気流量計を提供する
ことができる。
熱部に対して断熱できるため応答性を損なうことなく汚
損に対して出力特性変化の少ない空気流量計を提供する
ことができる。
【図1】(a)は本発明の第1実施例に係る熱式空気流
量計の正面図、(b)はこれに用いる発熱抵抗素子の斜
視図
量計の正面図、(b)はこれに用いる発熱抵抗素子の斜
視図
【図2】本発明の適用対象となる発熱抵抗素子の長さ方
向に対するダスト付着量及び温度分布を示す特性図
向に対するダスト付着量及び温度分布を示す特性図
【図3】従来型発熱抵抗体のダスト付着前,ダスト付着
後,ダスト除去後の空気流量特性変化率を示す説明図
後,ダスト除去後の空気流量特性変化率を示す説明図
【図4】上記実施例に用いる発熱抵抗素子のダスト付着
による特性変化を従来品と比較して示す説明図
による特性変化を従来品と比較して示す説明図
【図5】上記実施例に用いる発熱抵抗素子の製造例を示
す説明図
す説明図
【図6】上記実施例に用いる発熱抵抗素子の他の製造例
を示す説明図
を示す説明図
【図7】(a)は本発明の第2実施例を示す要部正面
図、(b)は第3実施例を示す要部正面図
図、(b)は第3実施例を示す要部正面図
【図8】(a)は本発明の第4実施例を示す要部正面
図、(b)は第5実施例を示す要部正面図
図、(b)は第5実施例を示す要部正面図
【図9】本発明の第6実施例を示す要部正面図
【図10】上記実施例に用いる発熱抵抗素子の温度とダ
スト付着量及び温度分布を示す特性図
スト付着量及び温度分布を示す特性図
1…ボディ、2…制御モジュール、3…発熱抵抗素子、
4…感温抵抗体、5…主空気通路、6…副空気通路、7
…支持部材、8…フレキシブルワイヤ、9…絶縁基板、
10…発熱抵抗膜(抵抗パターン)、11…ダスト付着受
け入れスペース、12…導体パターン、13…空気流、
14…スリット、15a,15b…貫通穴。
4…感温抵抗体、5…主空気通路、6…副空気通路、7
…支持部材、8…フレキシブルワイヤ、9…絶縁基板、
10…発熱抵抗膜(抵抗パターン)、11…ダスト付着受
け入れスペース、12…導体パターン、13…空気流、
14…スリット、15a,15b…貫通穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 実 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 渡辺 泉 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 空気通路に空気流量測定用の発熱抵抗素
子をその一端又は両端を支持して設置した空気流量計に
おいて、 前記発熱抵抗素子は絶縁基板の表面に温度依存性を有す
る発熱抵抗膜を形成して成り、この発熱抵抗膜を前記絶
縁基板表面のダスト付着量の集中しやすい箇所を回避す
るように配置したことを特徴とする空気流量計。 - 【請求項2】 空気通路に空気流量測定用の発熱抵抗素
子をその一端又は両端を支持して設置した空気流量計に
おいて、 前記発熱抵抗素子は絶縁基板の表面に温度依存性を有す
る発熱抵抗膜を形成して成り、この発熱抵抗膜のうち発
熱抵抗素子支持部近辺に位置する部位を空気流下流側に
偏在させることで、前記絶縁基板表面における前記発熱
抵抗膜偏在箇所の上流側の位置にダスト付着の受け入れ
スペースを確保して成ることを特徴とする空気流量計。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記発
熱抵抗膜は、前記絶縁基板にパターン印刷するか、或い
は前記絶縁基板の表面を導電性膜で覆って該導電性膜を
レーザトリミングして形成したことを特徴とする空気流
量計。 - 【請求項4】 請求項2又は請求項3において、前記発
熱抵抗膜と前記スペースとの間に少なくとも1つのスリ
ットを設けたことを特徴とする空気流量計。 - 【請求項5】 請求項2又は請求項3において、前記発
熱抵抗膜と前記スペースとの間に少なくとも1つの貫通
孔を設けたことを特徴とする空気流量計。 - 【請求項6】 請求項2ないし請求項5のいずれか1項
において、前記スペースの長手方向の長さが前記発熱抵
抗素子の支持部先端から該発熱抵抗素子の表面温度が1
20℃となる点までの長さ以下に設定してあることを特
徴とする空気流量計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5108134A JPH06317441A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 空気流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5108134A JPH06317441A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 空気流量計 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06317441A true JPH06317441A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14476800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5108134A Pending JPH06317441A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 空気流量計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06317441A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140147026A (ko) | 2013-06-18 | 2014-12-29 | 삼성전자주식회사 | 의류 건조기 |
| US9879372B2 (en) | 2013-06-18 | 2018-01-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Clothes dryer |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP5108134A patent/JPH06317441A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140147026A (ko) | 2013-06-18 | 2014-12-29 | 삼성전자주식회사 | 의류 건조기 |
| US9879372B2 (en) | 2013-06-18 | 2018-01-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Clothes dryer |
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