JPH06319221A - 演算形ディジタル保護継電装置 - Google Patents

演算形ディジタル保護継電装置

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JPH06319221A
JPH06319221A JP5129978A JP12997893A JPH06319221A JP H06319221 A JPH06319221 A JP H06319221A JP 5129978 A JP5129978 A JP 5129978A JP 12997893 A JP12997893 A JP 12997893A JP H06319221 A JPH06319221 A JP H06319221A
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JP5129978A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Fujita
和芳 藤田
Toyoki Ueda
豊樹 上田
Shigeto Oda
重遠 尾田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用周波数の整定の誤りを判定すること。 【構成】 サンプルホールド回路3により入力波形をそ
の周波数に応じたサンプリング周波数でサンプリングし
たサンプル値をRAM11に記憶し、そのサンプル値を
用いて入力波形の周波数を周波数演算部31で演算し、
算出した周波数と整定パネル8で整定した周波数との一
致・不一致を周波数判定部32で比較判定する。 【効果】 周波数の整定を誤ると演算された周波数が整
定された周波数と一致しないので誤りを知ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、保護対象となる電力
系統から入力される電圧・電流等をディジタル信号に変
換し、このディジタル信号を演算処理することによりリ
レーを動作させるようにした演算形ディジタル保護継電
装置に関し、特に使用周波数を切換え設定して使用する
演算形ディジタル保護継電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば「電気協同研究 第41巻
第4号」(社団法人電気協同研究会昭和61年1月21
日発行)の第29頁に記載された従来の演算形ディジタ
ル保護継電装置を示すブロック図であり、図において、
1は保護対象となる電力系統(図示せず)から入力され
る複数チャンネルの電圧・電流等を適当な電圧(数ボル
ト程度)に変換する入力変換器、2は入力変換器1から
得られた各チャンネルの電圧からノイズ等の高周波成分
を除去するフィルタ、3はフィルタ2の出力を上記電力
系統の周波数に応じて定められたサンプリング周期でサ
ンプリングして保持するサンプルホールド回路である。
【0003】4は各サンプルホールド回路3の出力を順
次に切換えて出力するマルチプレクサ、5はマルチプレ
クサ4の出力をディジタル信号に変換するA/Dコンバ
ータ、6はA/Dコンバータ5の出力を一時保持するバ
ッファメモリ、7は外部からのディジタル信号が入力さ
れるディジタル入力インタフェースである。
【0004】8は動作値や使用周波数(例えば50H
z,60Hz)を示す整定データをオペレータがスイッ
チを操作して設定する整定パネル、9は整定パネル8で
設定された動作値や使用周波数を入力させる整定インタ
フェース、10はバッファメモリ6、ディジタル入力イ
ンタフェース7及び整定インタフェース9等からの入力
を受けて所定の演算処理を行うCPU、11はCPU1
0の演算に用いられるデータを書き込み、読み出しする
RAM、12は演算プログラムや演算に必要なデータを
格納しているROMである。
【0005】13はCPU10の演算結果を外部に出力
するディジタル出力インタフェース、14はディジタル
出力インタフェース13の出力により動作されるリレ
ー、15は演算処理に用いられるデータを伝送するバス
ラインである。
【0006】次に動作について説明する。保護対象の電
力系統から入力される電圧・電流等の入力は入力変換器
1で適当な電圧に変換された後、フィルタ2によりノイ
ズ等の高周波成分が除去される。フィルタ2の出力はサ
ンプルホールド回路3に加えられ、ここで電力系統の周
波数(例えば50Hz,60Hz)に応じてそれぞれ定
められた所定のサンプリング周期でサンプリングされて
保持される。この場合、各チャンネルのサンプルホール
ド回路3は、互いに同期して動作され、同一時刻の入力
の瞬時値をサンプリングするように、後述するサンプリ
ング制御回路により制御されている。
【0007】サンプルホールド回路3のサンプル値はマ
ルチプレクサ4によりチャンネル毎に切換えられてA/
Dコンバータ5に加えられディジタル信号に変換され
る。このディジタル信号はバッファメモリ6に一時格納
されてCPU10から読み出されるまで保持される。C
PU10は前回の演算処理が終了すると、バッファメモ
リ6のデータを順次読み出し、各チャンネルの同一時刻
のサンプル値をRAM11に格納する。
【0008】CPU10はRAM11に格納された同一
時刻における各チャンネルのサンプル値を用いてディジ
タルフィルタ演算,波高値演算,周波数演算等を実行す
る。そして整定パネル8から整定インタフェース9を介
して入力された動作値,使用周波数(50Hz又は60
Hz)等の整定データと上記演算結果とを比較すること
により、リレー14を動作させるか否かを判断する。リ
レー14を動作させる場合は、その指示信号をディジタ
ル出力インタフェース13を介して出力することによ
り、リレー14を動作させる。
【0009】次に、上記サンプリング制御回路について
説明する。サンプルホールド回路3におけるサンプリン
グは、保護継電器の保護方式や演算原理等によって決定
されるが、一般的には、保護対象の電力系統の周波数の
1周期に対して12回、即ち、電気角30°毎にサンプ
リングするのが通例である。
【0010】サンプリング周期を電気角30°とした場
合、50Hz系では1.67ms間隔(600Hz),
60Hz系では1.39ms(720Hz)のサンプリ
ング周期となる。このように50Hz系と60Hz系と
でサンプリング周期が異るため、図6に示すようなサン
プリング制御回路が用いられる。なお、図6における整
定パネル8、整定インタフェース9及びサンプルホール
ド回路3は図1と同じものである。
【0011】図6において、21は整定パネル8で設定
された使用周波数を整定インタフェース9を介して記憶
する周波数整定記憶部、22は上記記憶された周波数に
応じてサンプルホールド回路3に対してサンプリング信
号を出力するサンプリング信号発生部である。
【0012】次に動作について説明する。今、仮に50
Hz系で使用するものとすると、整定パネル8から50
Hzを示す整定データが整定インタフェース9を介して
周波数整定記憶部21に記憶される。この記憶された整
定データに基づいてサンプリング信号発生部22は1.
39ms間隔(720Hz)でサンプリングを指示する
サンプリング信号をサンプルホールド回路3に加える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の演算形ディジタ
ル保護継電装置は以上のように構成されているので、整
定パネル8の誤操作により、整定された使用周波数と、
保護対象の電力系統の周波数とが違っていた場合。例え
ば、50Hz系で使用するものを、60Hzと整定した
場合は、サンプリング周期を電気角30°でサンプリン
グしなければならないものが、電気角25°でサンプリ
ングする結果となり、そのサンプル値を用いて各種演算
を実行すると、演算結果が大幅にズレて、保護継電器が
誤動作等する恐れがある等の問題点があった。
【0014】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、電力系統の周波数と任意
に整定された周波数とが一致しているか否かを判定する
ことのできる演算形ディジタルに保護継電装置を得るこ
とを目的とする。
【0015】請求項2,3の発明は、電力系統の周波数
と任意に整定された周波数とが一致しているか否かを判
定することができると共に、CPUの処理やROMの容
量を削減することができる演算形ディジタル保護継電装
置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る演
算形ディジタル保護継電装置は、記憶されたサンプル値
データを用いて入力波形の周波数を求める周波数演算部
を設け、その演算された周波数と整定された周波数と比
較するようにしたものである。
【0017】請求項2の発明に係る演算形ディジタル保
護継電装置は、記憶されたサンプル値データを用い、周
波数に応じて増幅度が変化する計算式により、入力波形
の波高値をサンプリング周波数毎に求める波高値演算手
段を設け、各波高値を比較して周波数を求め、整定され
た周波数と比較するようにしたものである。
【0018】請求項3の発明に係る演算形ディジタル保
護継電装置は、記憶されたサンプル値データを用い、周
波数に応じて計算結果にばらつきが生じる計算式によ
り、入力波形の波高値のばらつき量をサンプリング周波
数毎に求める波高値ばらつき量演算手段を設け、各波高
値のばらつき量を比較して周波数を求め、整定された周
波数と比較するようにしたものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明における演算形ディジタル保護
継電装置は、誤った周波数が整定された場合は、そのサ
ンプル値データを用いて周波数演算を行うと、演算され
た周波数は整定された周波数と一致しないので、整定の
誤りと判定される。
【0020】請求項2の発明における演算形ディジタル
保護継電装置は、サンプリング周波数毎に波高値が異る
ので、これを比較することにより正規の入力波形の周波
数が求められ、これと整定された周波数と比較すること
により、整定の誤りを判定することができる。
【0021】請求項3の発明における演算形ディジタル
保護継電装置は、サンプリング周波数毎に波高値のばら
つき量が異るので、このばらつき量を比較することによ
り正規の入力波形の周波数が求められ、これと整定され
た周波数と比較することにより、整定の誤りを判定する
ことができる。
【0022】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例を図につい
て説明する。図1においては、図5及び図6と対応する
部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。図
1において、31はRAM11に格納されたサンプル値
データを用いて電力系統の周波数を演算により求める周
波数演算部、32は周波数演算部31で求めた周波数と
周波数整定記憶部21に記憶され整定された周波数とが
一致するか否かを判定する周波数判定部、33は周波数
判定部32の判定結果を外部に出力する外部出力部であ
る。なお、RAM11はサンプル値記憶部である。ま
た、整定パネル8と整定インタフェース9とにより整定
手段が構成されている。
【0023】次に動作について説明する。周波数演算部
31はRAM11(サンプル値記憶部)に記憶されたサ
ンプル値データを用いて電力系統の周波数を演算により
求める。この周波数を求める演算について図4及び表1
に示した具体例を用いて説明する。
【0024】
【表1】
【0025】図4は電力系統から入力される電圧・電流
の波形(以下、入力波形と言う)における各サンプル値
の位置を示すもので、サンプリング周期を電気角30
°、即ち、入力波形の1周期について12回サンプリン
グする場合を示している。図4において、Tはサンプリ
ング周期、T0 は入力波形周期、fは入力波形周波数を
示す。
【0026】また、現時点でのサンプル値をv(t)、
その1サンプリング周期(T)前のサンプル値をv(t
−T)、2サンプリング周期(2T)前のサンプル値を
v(t−2T)、3サンプリング周期(3T)前のサン
プル値をv(t−3T)……のように表現している。
【0027】表1は図4のサンプル値v(t),v(t
−2T),v(t−3T)……の具体的な数値を示した
ものである。ここでは50Hzを実際の入力波形とし
て、その最大波高値Vppを1Vとしたとき正しいサンプ
リング周波数(以下、fs で示す)でサンプリングした
各サンプル値を示すと共に、この入力波形を誤って60
Hz系のサンプリング周波数fs (=720Hz)でサ
ンプリングした場合の各サンプル値を示している。
【0028】次に、各サンプル値の計算例について説明
する。正規のサンプリング周波数600Hzでサンプリ
ングした場合の現時点のサンプル値をv(t)=0と
し、tを0とした場合、例えばv(t−3T)は次のよ
うに求める。 v(t−3T)=Vpp×sin(−3×30°) =1×sin(−90°) =−1〔V〕
【0029】また、誤ってfs =720Hzでサンプリ
ングした場合のv(t−3T)は次のようになる。 v(t−3T)=Vpp×sin(−3×24°) =1×sin(−72°) =−0.951〔V〕 となり、サンプリング周波数によって同じ時点でのサン
プル値が異なることが判る。他のv(t−T),v(t
−2T),v(t−4T)……についても上記と同様に
現時点のサンプル値v(t)から(−T),(−2
T),(−4T)した値となる。
【0030】また、1サンプリング周期後の場合につい
てもv(t)に(+T)すればよい、即ち、fs =60
0Hzの場合は v(t+T)=Vpp×sin(+30°) =1×sin30° =0.5〔V〕 fs =720Hzの場合は v(t+T)=Vpp×sin(+24°) =1×sin24° =0.407〔V〕 となる。
【0031】次に、周波数演算部31において行われる
演算の一例として前述した「電気協同研究」の第43頁
に記載された数1が用いられる。
【0032】
【数1】
【0033】上記式1を用いて正規の50Hz系(fs
=600Hz)の場合を計算すると、 T0 =2×1/600×〔(0/(0.5+0))+5
+0.5/0.5〕=0.02(秒) ∴f=1/T0 =50(Hz) となる。また、誤って60Hz系のfs =720Hzで
サンプリングした場合は、 T0 =2×1/720×〔(0.588/(0.208
+0.588))+5+(0.407/(0.407+
0))〕=0.1797(秒) ∴f=1/0.1797=55.65(Hz) となる。
【0034】一方、周波数整定記憶部21には、整定パ
ネル8で整定した使用周波数が正しく整定されていれば
50Hz、誤って整定されていれば60Hzが記憶され
ている。従って、実際の入力波形周波数fが50Hzで
ある場合、これを誤って60Hzと整定すると、周波数
演算部31は55.65Hzを演算結果として周波数判
定部32に加える。また周波数整定記憶部21は誤って
整定した60Hzを周波数判定部32に加える。従って
周波数判定部32は2つの入力が不一致であると判定
し、判定結果を外部出力部33を通じて出力する。これ
によって、周波数の整定が誤っていることをブザーやラ
ンプ等で表示することができる。
【0035】また、周波数が正しく50Hzに整定され
ていれば、周波数判定部32の2つの入力が一致する。
従って、誤って整定されたときに表示を行ってもよく、
正しく整定されたときに表示を行うようにしてもよい。
あるいは、両方の場合を区別して表示を行うようにして
もよい。
【0036】実施例2.次に請求項2の発明の一実施例
について説明する。上記実施例1では、入力波形の周波
数を周波数演算する方法について述べたが、この方法で
は、保護継電器が入力波形の大きさだけで動作判定する
例えば過電圧検出継電器等の場合、動作判定に関係のな
い周波数演算を行う必要があり、このためCPUの処理
時間や、ROM容量に無駄が生じる場合がある。
【0037】この実施例2は、ほとんどの保護継電器で
行われる入力波形の大きさを求める波高値演算の計算式
を利用し、入力波形に対して正規のサンプリング周波数
で得られたサンプル値を用いて計算される波高値演算結
果と、誤ったサンプリング周波数で得られたサンプル値
を用いて計算される波高値演算結果との大きさの違いか
ら50Hz,60Hzいずれの周波数かを判定すること
により、効率的な処理を行う方法であり、以下図2を用
いて説明する。図2においては図1と対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。
【0038】図2において、41は入力波形周波数fに
よって増幅度が変化する計算式を用いてRAM11のデ
ータから波高値を演算する波高値演算部、42はサンプ
リング周波数fs を周波数整定記憶部21のデータに関
係なく切換えるサンプリング周波数切換部、43はサン
プリング周波数毎に演算された波高値を比較する波高値
比較判定部で、判定結果を周波数判定部32に加える。
なお、波高値演算部41とサンプリング周波数切換部4
2とにより波高値演算手段が構成されている。
【0039】次に動作について説明する。RAM11に
格納された入力波形のサンプル値データを入力波形の周
波数により計算の増幅度が変化する計算式を用いる波高
値演算部41に加えて、波高値を求める。この波高値演
算での具体例として本出願人による(事件番号AP−X
8832)“演算形ディジタル継電器”に示された V2 (t)=v(t−2T)×v(t−3T) −v(t)×v(t−5T) …………………(2) を用いた計算例を、図4及び表1を用いて説明する。
【0040】例えば、50Hzの入力波形で周波数の整
定を正規の50Hz(fs =600Hz)とした場合
の、現時点及び1サンプリング周期後の計算値は、現時
点では、 V2 (t)=(−0.866)×(−1)−0×(−
0.5)=0.866〔V〕 1サンプリング周期後においても V2 (t)=(−0.5)×(−0.866) −0.5×(−0.866)=0.866〔V〕 と、演算結果V2 (t)は0.866〔V〕で、サンプ
リング周期毎による計算結果にばらつきがない。
【0041】次に、周波数整定を誤って60Hz(fs
=750Hz)とした場合の上記と同様の計算値は、現
時点では V2 (t)=(−0.743)×(−0.951) −0×(−0.866)=0.707〔V〕 1サンプリング周期後においても V2 (t)=(−0.407)×(−0.743) −0.407×(−0.995)=0.707〔V〕 と、サンプリング周期毎の計算結果は、正規の周波数5
0Hzの場合と同じでばらつきはないが値が小さくなっ
ており、波高値演算の増幅度が周波数により変化してい
ることが判る。
【0042】次に、整定パネル8により外部から任意に
選定された周波数以外の周波数、例えば、50Hzに設
定していたのであれば、サンプリング周波数切換部42
により、60Hz(fs =720)に切換える。そし
て、再度波高値演算を実行して50Hz,60Hzでの
各波高値データを求めた後、元のサンプリング周波数
(600Hz)に戻す操作をする。
【0043】このようにして得られた2つの周波数設定
での波高値データの大小比較が波高値比較判定部43で
行われ、大きい波高値が得られた周波数を正規の周波数
と判定して周波数判定部32に出力する。周波数判定部
32は周波数整定記憶部21のデータと比較し、一致し
ていれば整定が正しく、不一致であれば整定が誤ってい
ると判定する。
【0044】この実施例2によれば、実施例1での効果
に加え保護継電器の検出において、周波数演算が不要な
機種に対して、CPUの処理時間やROMの容量等の無
駄を減らすことができる。
【0045】実施例3.次に請求項3の発明の実施例に
ついて説明する。実施例2では、波高値演算に入力波形
の周波数により、増幅度が変化する計算式を用いたが、
これはサンプリング周期毎の計算結果がばらつく場合に
は適用できない。この実施例3は入力波形の周波数によ
り、サンプリング周期毎の計算結果のばらつき量を計算
し、ばらつき量の少ない方の周波数を求める方法であ
り、以下、図3を用いて説明する。図3においては図2
と対応する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0046】図3において、50は入力波形の周波数に
よりサンプリング周期毎の計算結果にばらつきが生じる
計算式を用いてRAM11のデータから波高値演算を行
う波高値演算部、51は計算された波高値のばらつき量
を計算する波高値ばらつき量計算部、52は計算された
各周波数でのばらつき量を比較判定して、判定結果を周
波数判定部32に加える波高値ばらつき比較部である。
なお、波高値演算部50、波高値ばらつき量計算部51
及びサンプリング周波数切換部42により波高値ばらつ
き量演算手段が構成されている。
【0047】次に動作について説明する。RAM11に
格納された入力波形のサンプル値データを、入力波形の
周波数によりサンプリング周期毎の計算結果がばらつく
計算式を用いる波高値演算部50に加えて波高値を求め
る。この波高値演算の具体例として「電気協同研究」の
第44頁に記載された計算式 V2 (t)=v2 (t)+v2 (t−3T) ………………………(3) を用いた計算例を図4,表1を用いて説明する。
【0048】例えば50Hzの入力波形で、周波数整定
を正規の50Hz(fs 600Hz)とした場合の現時
点及び1サンプリング周期後の計算値は現時点では、 V2 (t)=02 +(−1)2 =1〔V〕 1サンプリング周期後においても、 V2 (t)=(0.5)2 +(−0.866)2 ≒1
〔V〕 と演算結果V2 (t)は1Vで、サンプリング周期毎の
計算結果にばらつきはない。
【0049】次に周波数整定を誤って60Hz(サンプ
リング周波数750Hz)とした場合の上記と同様の計
算値は、現時点では、 V2 (t)=02 +(−0.951)2 ≒0.904
〔V〕 1サンプリング周期後においては、 V2 (t)=(0.407)2 +(−0.743)2
0.718〔V〕 となり、演算結果V2 (t)は、上記正規の周波数整定
時と比較して、サンプリング周期毎の計算結果がばらつ
いている。
【0050】波高値ばらつき量計算部51では、上記の
波高値演算結果と、次のサンプリング周期後の波高値演
算結果との差を計算し、ばらつき量を求める。具体例と
して現在の波高値演算結果をV1 2(t),1サンプリン
グ周期後の波高値演算結果をV2 2(t)とした場合、ば
らつき量ΔV2 はΔV2 =V1 2(t)−V2 2(t)で求
められる。
【0051】計算例をあげると、実施例2で示した波高
値演算結果を例にすると、50Hz入力波形で正規の5
0Hz整定時では、V1 2(t)=1〔V〕,V2 2(t)
=1〔V〕より、ΔV2 は0〔V〕だが、誤って、60
Hz整定とした場合、V1 2(t)=0.904〔V〕,
2 2(t)=0.718〔V〕により、ΔV2 は0.1
86〔V〕としてばらつき量が計算できる。
【0052】また、サンプリング周波数切換部42によ
り、50Hz,60Hzそれぞれのばらつき量を求め
る。次に波高値ばらつき比較判定部52により50Hz
時,60Hz時のばらつき量計算結果の小さい方の周波
数を、正規の周波数と判定して周波数判定部32に出力
する。
【0053】この実施例によれば、実施例2と同様の効
果があり、入力波形の周波数によりサンプリング周期毎
の計算結果がばらつく波高値演算アルゴリズムの場合に
使用できるメリットがある。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、記憶されたサンプリング値データから入力波形の周
波数を演算により求め、その周波数と整定された周波数
とを比較判定するように構成したので、周波数の整定の
誤りを確実に判定することができ、整定の誤りによる保
護継電器の誤動作を未然に防止できる効果がある。
【0055】請求項2の発明によれば、記憶されたサン
プル値データを用い、周波数により増幅度が変化する計
算式によりサンプリング周波数毎に波高値を演算し、演
算された各波高値を比較することにより周波数を求め、
整定された周波数と比較判定するように構成したので、
周波数の整定の誤りを確実に判定することができ、整定
の誤りによる保護継電器の誤動作を未然に防止できると
共に、CPUの処理やROMの容量を削減できる効果が
ある。
【0056】請求項3の発明によれば、記憶されたサン
プル値データを用い周波数により計算結果にばらつきが
生じる計算式によりサンプリング周波数毎に波高値を演
算し、演算された各波高値のばらつき量を比較すること
により周波数を求め、整定された周波数と比較判定する
ように構成したので、周波数の整定の誤りを確実に判定
することができ、整定の誤りによる保護継電器の誤動作
を未然に防止できると共に、CPUの処理やROMの容
量を削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による演算形ディジ
タル保護継電装置を示すブロック図である。
【図2】請求項2の発明の一実施例による演算形ディジ
タル保護継電装置を示すブロック図である。
【図3】請求項3の発明の一実施例による演算形ディジ
タル保護継電装置を示すブロック図である。
【図4】入力波形をサンプリングする様子を示す波形図
である。
【図5】従来の演算形ディジタル保護継電装置を示すブ
ロック図である。
【図6】同装置のサンプリング制御回路を示すブロック
図である。
【符号の説明】
3 サンプルホールド回路 8 整定パネル(整定手段) 9 整定インタフェース(整定手段) 11 RAM(サンプル値記憶部) 31 周波数演算部 32 周波数判定部 41 波高値演算部(波高値演算手段) 42 サンプリング周波数切換部(波高値演算手段,波
高値ばらつき量演算手段) 43 波高値比較判定部 50 波高値演算部(波高値ばらつき量演算手段) 51 波高値ばらつき量計算部(波高値ばらつき量演算
手段) 52 波高値ばらつき比較判定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用周波数を整定して入力する整定手段
    と、上記整定手段で整定した周波数に応じて定められた
    サンプリング周波数で入力波形をサンプリングするサン
    プルホールド回路と、上記サンプルホールド回路のサン
    プル値を順次記憶するサンプル値記憶部と、上記サンプ
    ル値記憶部に記憶されたサンプル値データを用いて上記
    入力波形の周波数を求める周波数演算部と、上記周波数
    演算部で求められた周波数と上記整定手段で整定した周
    波数との一致・不一致を判定する周波数判定部とを備え
    た演算形ディジタル保護継電装置。
  2. 【請求項2】 使用周波数を整定して入力する整定手段
    と、上記整定手段で整定した周波数に応じて定められた
    サンプリング周波数で入力波形をサンプリングするサン
    プルホールド回路と、上記サンプルホールド回路のサン
    プル値を順次記憶するサンプル値記憶部と、上記サンプ
    ル値記憶部に記憶されたサンプル値データを用いて上記
    入力波形の周波数に応じて増幅度が変化する計算式によ
    り複数の異るサンプリング周波数毎に上記入力波形の波
    高値を求める演算を行う波高値演算手段と、上記波高値
    演算手段で求めた複数の波高値を比較し大きい又は小さ
    い波高値が得られた方のサンプリング周波数と対応する
    周波数を出力する波高値比較判定部と、上記波高値比較
    判定部で求められた周波数と上記整定手段で整定した周
    波数との一致・不一致を判定する周波数判定部とを備え
    た演算形ディジタル保護継電装置。
  3. 【請求項3】 使用周波数を整定して入力する整定手段
    と、上記整定手段で整定した周波数に応じて定められた
    サンプリング周波数で入力波形をサンプリングするサン
    プルホールド回路と、上記サンプルホールド回路のサン
    プル値を順次記憶するサンプル値記憶部と、上記サンプ
    ル値記憶部に記憶されたサンプル値データを用いて上記
    入力波形の周波数により計算結果にばらつきが生じる計
    算式により複数の異るサンプリング周波数毎に上記入力
    波形の波高値のばらつき量を求める演算を行う波高値ば
    らつき量演算手段と、上記波高値ばらつき量演算手段で
    求めた複数の波高値のばらつき量を比較し大きい又は小
    さいばらつき量が得られた方のサンプリング周波数と対
    応する周波数を出力する波高値ばらつき比較判定部と、
    上記波高値ばらつき比較判定部で求められた周波数と上
    記整定手段で整定した周波数との一致・不一致を判定す
    る周波数判定部とを備えた演算形ディジタル保護継電装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053044A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Yamatake Corp 検出装置、制御装置及び温度調節計

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JP2009053044A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Yamatake Corp 検出装置、制御装置及び温度調節計

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