JPH06319588A - 光学活性なノルスタチン誘導体の製造方法 - Google Patents

光学活性なノルスタチン誘導体の製造方法

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JPH06319588A
JPH06319588A JP13104193A JP13104193A JPH06319588A JP H06319588 A JPH06319588 A JP H06319588A JP 13104193 A JP13104193 A JP 13104193A JP 13104193 A JP13104193 A JP 13104193A JP H06319588 A JPH06319588 A JP H06319588A
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JP13104193A
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Wataru Takahashi
亘 高橋
Kazumasa Otsubo
一政 大坪
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種レニン阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害
剤、制癌剤の中間体である光学活性なノルスタチン誘導
体をシアノヒドリン誘導体或いはアルデヒド誘導体か
ら、酵素を用いて立体選択的に製造する方法を提供す
る。 【構成】 シアノヒドリン誘導体或いはアルデヒド誘導
体から、ニトリル加水分解酵素を用いて立体選択的に、
光学活性なノルスタチン誘導体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品の中間体として
有用な光学活性ノルスタチン誘導体の立体選択的な製造
方法に関する。さらに詳しく述べれば、本発明は、各種
レニン阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、制癌剤の中
間体である光学活性なノルスタチン誘導体を、シアノヒ
ドリン誘導体あるいはアルデヒド誘導体から、酵素を用
いて立体選択的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ノルスタチン誘導体の製造方法として
は、特開昭62−33141号公報、特開平1−172
365号公報、特開平4−208257号公報などが知
られている。また、酵素を用いた方法としては、特開平
2−60595号公報などが既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、中間体として生成するシアノヒドリン誘導体のジア
ステレオ選択性が低く、従って、目的である光学活性な
ノルスタチン誘導体を得るためには煩雑な精製が必要と
なる等の欠点があり、満足すべき製法とは言い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、シアノヒドリン
誘導体あるいはアルデヒド誘導体から、酵素を用いて立
体選択的にノルスタチン誘導体を製造する方法を見い出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
【0005】 下記式(1);
【化7】 〔式中、R1 は水素、あるいはアミノ基の保護基を表
し、R2 は置換あるいは無置換のアルキル基、アリール
基、アラルキル基を表す。また、(S)を記した炭素原
子はS配置である。〕
【0006】で示されるシアノヒドリン誘導体に、酵素
を作用させる、下記式(2);
【化8】 〔式中、R1 、R2 、(S)は前述と同意味を表す。〕
で示される光学活性なノルスタチン誘導体の立体選択的
な製造方法を提供する。さらに
【0007】 下記式(3);
【化9】 〔式中、R1 、R2 は前述と同意味を表し、(R)を記
した炭素原子はR配置である。〕で示されるシアノヒド
リン誘導体に、酵素を作用させる、下記式(4);
【0008】
【化10】 〔式中、R1 、R2 、(R)、(S)は前述と同意味を
表す。〕で示される光学活性なノルスタチン誘導体の立
体選択的な製造方法を提供する。さらに
【0009】 下記式(5);
【化11】 〔式中、R1 、R2 、(S)は前述と同意味を表す。〕
で示される光学活性なアルデヒド誘導体に、シアン化合
物の存在下、酵素を作用させる、上記式(2)で示され
る光学活性なノルスタチン誘導体の立体選択的な製造方
法を提供する。さらに
【0010】 及び下記式(6);
【化12】 〔式中、R1 、R2 、(R)は前述と同意味を表す。〕
で示される光学活性なアルデヒド誘導体に、シアン化合
物の存在下、酵素を作用させる、上記式(4)で示され
る光学活性なノルスタチン誘導体の立体選択的な製造方
法を提供する。以下に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明において、式中、R1 は水素、ある
いはアミノ基の保護基を表し、R2は置換あるいは無置
換のアルキル基、アリール基、アラルキル基を表す。ま
た、(S)を記した炭素原子はS配置であり、(R)を
記した炭素原子はR配置である。この場合、アミノ基の
保護基としては、通常一級アミノ基に使用されるウレタ
ン型、アミド型などの保護基、特に好ましくは、本発明
の化合物を原料としての、各種プロテアーゼ阻害剤の製
造において都合の良い保護基、すなわち、水素添加によ
って容易に脱保護できるベンジルオキシカルボニル基、
あるいは酸分解によって容易に脱保護できるtert. −ブ
トキシカルボニル基等が望ましい。
【0012】また、R2 で表されるアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基とは、例えば、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基などのような炭素数
1〜5のアルキル基;また、炭素数3〜8のシクロアル
カンが置換した、例えば、シクロヘキシルメチル基、シ
クロペンチルメチル基、シクロヘキシルエチル基などの
ようなアルキル部分の炭素数1〜5のシクロアルカン置
換アルキル基;フェニル基、ナフチル基、トリル基など
のようなアリール基、例えば、ベンジル基、フェネチル
基、p−メチルベンジル基などのようなものが挙げられ
る。
【0013】この場合に、アルキル基、アリール基、ア
ラルキル基は官能基を有してもよい。官能基としては、
例えば、一置換から三置換までの、例えば、フッ素基、
塩素基、臭素基などのようなハロゲン基;メトキシ基、
エトキシ基、イソプロポキシ基などのような炭素数1〜
5のアルコキシ基;カルボキシル基、例えば、メトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシ
カルボニル基などのような炭素数1〜5のアルコキシカ
ルボニル基;ニトロ基、アミノ基、アミノカルボニル基
などが挙げられる。
【0014】式(1)、式(3)、式(5)および式
(6)で示される化合物は、対応するDあるいはLアミ
ノ酸から、公知の方法により容易に製造される。本発明
に用いるニトリル加水分解酵素としては、ニトリルをカ
ルボン酸に変換する酵素、即ち、ニトリラーゼ、もしく
はニトリルヒドラターゼ、アミダーゼ活性を有する物を
使用することができる。
【0015】例えば、アシネトバクター属、アルカリゲ
ネス属、シュウドモナス属、ロドシュウドモナス属、コ
リネバクテリウム属、バチルス側、マイコバクテリウム
属、ロドコッカスぞク、ノカルディア属、アルスロバク
ター属、モラキセラ属、クレブシエラ属、アクレモニウ
ム属またはキャンディダ属に属する微生物の中から選ば
れた微生物の酵素である。
【0016】具体的な微生物としては、アシネトバクタ
ー エスピー AK226(FERM BP−245
1)、アルカリゲネス フェカリス ATCC 875
0、シュウドモナス フルオレッセンス IFO 39
25、ロドシュウドモナス スフェロイデス ATCC
11167、コリネバクテリウム エスピー KO−
2−4(FERM BP−2353)、バチルス サブ
チリス CN5(FERM BP−2354)、マイコ
バクテリウム エスピー AC 777(FERM B
P−2352)、ロドコッカス エスピー AK 32
(FERM BP−1046)、ノカルディア グロベ
ルラ ATCC 21505、アルスロバクター エス
ピー A7(微工研菌寄託 第8927号)、モラキセ
ラ エスピーD12(微工研菌寄託 第8933号)、
クレブシェラ エスピー D5B(微工研菌寄託 第8
932号)、アクレモニウム エスピー D9K(微工
研菌寄託 第8930号)、キャンディダ トロピカリ
ス ATCC 20311等が挙げられる。これらの菌
株は何れも特開平2−84198号公報、特開昭63−
209592号公報に記載されている。
【0017】本発明における反応方法は、ニトリル加水
分解酵素、即ち微生物またはその調製物と、前記式
(1)あるいは、前記式(3)で示されるシアノヒドリ
ン誘導体、もしくはシアン化合物の存在下、前記式
(5)あるいは、前記式(6)で示されるアルデヒド誘
導体を接触させることにより行われる。微生物またはそ
の調製物とは、具体的には、前記微生物を培養した培養
物、そこから集めた菌体または菌体処理物(例えば、菌
体の破砕物または菌体より分離抽出した酵素)、さらに
は、菌体または菌体処理物を適当な方法により担体に固
定化したものを示す。
【0018】本発明で使用される微生物の培養は、公知
の方法に準じて行うことができる。使用する培地は、一
般微生物の栄養源として公知のものが利用でき、グルコ
ース、グリセリン、エタノール、シュークロース、グル
タミン酸、酢酸、クエン酸等の炭素源、硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、アンモニア、尿素等の窒素源、
酵母エキス、麦芽エキス、ペプトン、肉エキス等の有機
栄養源、リン酸、マグネシウム、カリウム、鉄、コバル
ト、マンガン、ランタン等の無機栄養源を適宜組み合わ
せて使用できる。
【0019】また、微生物の本発明における反応活性を
上昇させる物質として、イソブチロニトリル等のシアノ
化合物、カプロラクタム等のアミド化合物を添加しても
良い。培地のpHは5〜10の範囲で選べば良く、培養
温度は18〜50℃、好ましくは25〜40℃である。
培養時間は1〜10日の範囲で活性が最大になるまで培
養すれば良い。
【0020】本発明における反応条件を次に説明する。
反応媒体は、水、緩衝液または培養液等の水性媒体、水
性媒体とジメチルスルホキシド、メタノール等の水溶性
有機溶媒との混合媒体、さらには、水性媒体と水不溶性
有機溶媒とからなる2相系媒体が使用できる。また、反
応媒体中に適当な界面活性剤を0.01〜10重量%程
度添加しても良い。反応媒体中への基質の添加は前記式
(1),(3),(5)あるいは式(6)で示される化
合物を粉末または液状のままで、あるいは適当な溶媒に
溶かして添加する。
【0021】添加濃度は0.01〜70重量%程度、好
ましくは、0.1〜40重量%であり、反応媒体中に完
全に溶解しなくても良い。原料としてアルデヒド誘導体
を用いる場合はシアン化ナトリウム、シアン化カリウム
等のシアン化合物をアルデヒド誘導体に対して0.5〜
30倍モル、望ましくは、1〜10倍モル添加する。
【0022】反応に菌体を使用する場合の菌体濃度は通
常、0.01〜40重量%であり、好ましくは0.05
〜20重量%の範囲でよい。反応温度は5〜80℃、好
ましくは15〜60℃、反応pHは4〜12、好ましく
は6〜10である。反応は、通常1〜100時間で目的
生成物である前記式(2)、あるいは前記式(4)の光
学活性ノルスタチン誘導体の光学純度が低下しない範囲
で終了すれば良く、通常、反応率は10〜100%、望
ましくは、40〜100%である。このときの生成物の
光学純度は80%e.e.以上が望ましい。消費される基質
は上記の範囲内に維持されるように添加しても良い。
【0023】本発明における反応機構は、ニトリルをカ
ルボン酸に変換する酵素であるニトリラーゼもしくはニ
トリルヒドラターゼ、アミダーゼがシアノヒドリンの2
位にR配置を有するニトリルに選択的に作用すること、
即ち、該酵素による反応速度が不斉中心によって非常に
大きく異なることに基づくと考えられる。さらに、作用
されずに残るもう一方のシアノヒドリン異性体は、シア
ン化合物の存在下、アルデヒド誘導体との平衡反応によ
り、自然にラセミ化されたシアノヒドリン誘導体とな
り、反応は進む。この結果、ラセミ体の原料に対する反
応率は50%を越えることもできる。従って、原料とし
て前記式(5)あるいは、前記式(6) で示すアルデヒド
誘導体とシアン化合物も用いることができる。
【0024】本発明における目的生成物の分離は、次の
ようにして行われる。反応終了液より菌体等の不溶物を
除去したのち、pHをアルカリ性、好ましくは8.5〜
12とし、水と混和しない不活性な溶媒、例えば、ベン
ゼン、ジエチルエーテル、クロロホルム、ヘキサン、酢
酸エチル等の溶媒により未反応物を抽出除去し、次に、
pHを酸性、好ましくは2.0〜3.0とし、上記溶媒
で抽出することによって目的物を分離する。更に、目的
物の精製は、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ
ィーや活性炭処理等により行われる。
【0025】反応生成物、及び、原料の光学純度は例え
ば、キラルセルOD−R、キラルセルOJ、キラルAG
P(ダイセル化学工業株式会社)、Ceramospher Chira
l RU −1(資生堂)、SUMICHIRAL OA(住友化学分析
センター)等の光学分割カラム、あるいは、ノバパック
−Rhenyl(ウォーターズ)等を用いたHPLC分析によ
って測定することができる。
【0026】
【参考例】
(参考例1)N−tert.−ブトキシカルボニル−L−シクロヘキシル
アラニナール(下記式(7) の合成:
【化13】
【0027】N−tert.−ブトキシカルボニル−L−シ
クロヘキシルアラニノール25.73g(99.98mm
ol)をDMSO120 ml 及びトルエン58 ml に加
え、0℃に冷却した。これにトリエチルアミン75.7
ml (541.89mmol) を加えた後に、三酸化硫黄−
ピリジン錯体86.24g(541.89mmol)を徐々
に加え、0℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液
に、酢酸エチル300 ml及び氷水300 ml を加え、
有機層を分液した後、飽和食塩水300 ml で有機層を
3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜3:1)で
生成し、N−tert.−ブトキシカルボニル−L−シクロ
ヘキシルアラニナール25.03g(98.02mmol)
を収率98.04%で得た。
【0028】IR(KBr):3300,2920,1
730,1670,1520,1370,1290,1
175cm-1 NMR(CDCl3 )δ:0.8−2.0(m,13
H),1.46(s,9H),4.29(b,1H),
4.90(b,1H),9.59(s,1H)。 MS m/e :256(M+1)+
【0029】(参考例2)N−tert.−ブトキシカルボニル−D−シクロヘキシル
アラニナール(下記式(8) の合成:
【化14】 N−tert.−ブトキシカルボニル−D−シクロヘキシル
アラニノールから、参考例1と同様な方法を用いて、N
−tert.−ブトキシカルボニル−D−シクロヘキシルア
ラニナールを得た。
【0030】IR(KBr):3300,2920,1
730,1670,1520,1370,1290,1
175cm-1 NMR(CDCl3 )δ:0.8−2.0(m,13
H),1.46(s,9H),4.29(b,1H),
4.90(b,1H),9.59(s,1H)。 MS m/e :256(M+1)+
【0031】(参考例3)3−(S)−tert.−ブトキシカルボニルアミノ−4−
シクロヘキシル−2−(R,S)−ヒドロキシブチロニ
トリル(下記式(9)の合成:
【化15】
【0032】N−tert.−ブトキシカルボニル−L−シ
クロヘキシルアラニナール13.01g(50.94mm
ol)を水132 ml 及びクロロホルム535 ml に加
え、0℃に冷却した。これにシアン化ナトリウム7.4
9g(152.82mmol)を加えた後に、1N−HCl
153 ml を滴下し、0℃で12時間攪拌した。反応
終了後、反応液の有機層を分液した後、水層からクロロ
ホルム300 ml で有機層を抽出した。合わせた有機層
を水300 ml で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、濃縮し無色透明油状物、3−(S)−ter
t.−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル
−2−(R,S)−ヒドロキシブチロニトリル14.3
8g(50.94mmol)を収率100%で得た。
【0033】高速液体クロマトグラフィーの分析によ
り、シン体(2R,3S)が64%、アンチ体(2S,
3S)が36%であった。以下、その分析条件を示し
た。(カラム:ウォーターズ Nova-PaK Pheny 13,9
×47mm 溶離液: pH =3.5 0.05M−KH2 PO4 −H3 PO4 /CH3 CN=
70/30 流速:1ml/min 検出:RI検出器 保
持時間:26,1min (シン),24.5min(アン
チ))
【0034】IR(NaCl):3330,2850,
2250,1695,1510,1455,1370,
1250,1170cm-1 NMR(CDCl3 )δ:0.8:1.8(m,13
H),1.47(s,9H),3.6−4.1(m,1
H),4.3−4.7(m,1H),4.78(d,1
H,J=7.6Hz),5.35(br,1H) MS m/e :283(M+1)+
【0035】(参考例4)3−(R)−tert.−ブトキシカルボニルアミノ−4−
シクロヘキシル−2−(R,S)−ヒドロキシブチロニ
トリル(下記式(10)の合成:
【化16】
【0036】N−tert.−ブトキシカルボニル−D−シ
クロヘキシルアラニナールから、参考例3と同様な方法
を用いて、3−(R)−tert.−ブトキシカルボニルア
ミノ−4−シクロヘキシル−2−(R,S)−ヒドロキ
シブチロニトリルを得た。高速液体クロマトグラフィー
の分析により、シン体(2S,3R)が64%、アンチ
体(2R,3R)が36%であった。
【0037】IR(NaCl):3330,2850,
2250,1695,1510,1455,1370,
1250,1170cm-1 NMR(CDCl3 )δ:0.8:1.8(m,13
H),1.47(s,9H),3.6−4.1(m,1
H),4.3−4.7(m,1H),4.78(d,1
H,J=7.6Hz),5.35(br,1H) MS m/e :283(M+1)+
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。 (実施例1)3−(S)−tert.−ブトキシカルボニルアミノ−4−
シクロヘキシル−2−(S)−ヒドロキシ酪酸(下記式
(11)の合成:
【化17】
【0039】グルコース1.0%、酵母エキス0.5
%、ポリペプトン0.5%、リン酸1カリウム0.2
%、硫酸マグネシウム0.02%、塩化ナトリウム0.
1%、イソブチロニトリル0.1%を含み、 pH を7.
5とした殺菌培地100 ml に、予め同培地で培養した
ニトリラーゼ活性を持つロドコッカス属細菌を1%植菌
し、32℃で48時間培養した。培養終了後、遠心分離
により集菌し、これを水道水10 ml の入った三角フラ
スコ中に懸濁させた後、10 ml のエタノールに溶解さ
せた50 mg の3−(S)−tert.−ブトキシカルボニ
ルアミノ−4−シクロヘキシル−2−(R,S)−ヒド
ロキシブチロニトリルを添加し、30℃で48時間反応
を行った。
【0040】反応終了後、遠心分離により菌体を除去し
た後、その上清液から抽出・クロマト操作にて、16 m
g の3−(S)−tert.−ブトキシカルボニルアミノ−
4−シクロヘキシル−2−(S)−ヒドロキシ酪酸を収
率30%で得た。参考例3のHPLC分析(保持時間:
5.9min )から光学純度は90%e.e.であった。
【0041】IR(KBr):3350,2920,2
850,1720,1690,1510,1370,1
255,1170cm-1 NMR(CDCl3 )δ:0.8:2.1(m,13
H),1.44(s,9H),4.1−4.5(m,2
H),5.1−5.6(br,1H),5.7−6.1
(br,1H) MS m/e :302(M+1)+
【0042】(実施例2)3−(R)−tert.−ブトキシカルボニルアミノ−4−
シクロヘキシル−2−(S)−ヒドロキシ酪酸(下記式
(12)の合成:
【化18】
【0043】グルコースの代わりに酢酸アンモニウムを
用いる以外は実施例1と同じ組成の培地で培養したニト
リル加水分解活性を有するアシネトバクター属細菌を培
養した後集菌した。これを40 ml の水が入った三角フ
ラスコに懸濁した後、10 ml のメタノールに溶解した
3−(R)−tert.−ブトキシカルボニルアミノ−4−
シクロヘキシル−2−(R,S)−ヒドロキシブチロニ
トリル80 mg を添加し、30℃で48時間反応を行っ
た。
【0044】反応終了後、遠心分離によって菌体を除去
し、上清をpH10にしたのち40 ml のクロロホルムを
加え、未反応体を除去した。ついで、水層の pH を1.
5にし50 ml のクロロホルムで抽出した。有機層を濃
縮して52 mg の3−(R)−tert.−ブトキシカルボ
ニルアミノ−4−シクロヘキシル−2−(S)−ヒドロ
キシ酪酸を収率60%で得た。HPLC分析(保持時
間:7.0min )における光学純度は91%e.e.であっ
た。
【0045】IR(KBr):3350,2920,2
850,1720,1690,1510,1370,1
255,1170cm-1 NMR(CDCl3 )δ:0.8:2.1(m,13
H),1.44(s,9H),4.0−4.3(m,2
H),4.8−5.1(br,1H),6.0−6.3
(br,1H) MS m/e :302(M+1)+
【0046】(実施例3)実施例1と同じ組成の培地で
培養したマイコバクテリウム属細菌を培養した後、集菌
した。これを40 ml の0.05Mリン酸カリウムバッ
ファー( pH 7.2)が入った三角フラスコに懸濁した
後、10 ml のメタノールに溶解したN−tert.−ブト
キシカルボニル−D−シクロヘキシルアラニナール50
0 mg とシアン化ナトリウム96 mg を添加し、30℃
で40時間反応を行った。
【0047】反応終了後、遠心分離によって菌体を除去
し、上清を抽出・クロマト操作を行うことにより500
mg の3−(R)−tert.−ブトキシカルボニルアミノ
−4−シクロヘキシル−2−(S)−ヒドロキシ酪酸を
収率85%で得た。HPLC分析における光学純度は9
3%e.e.であった。
【0048】
【発明の効果】本発明により、各種レニン阻害剤、HI
Vプロテアーゼ阻害剤、制癌剤の中間体であるノルスタ
チン誘導体をニトリル加水分解酵素を用いて、常温常圧
の反応条件で製造できる。さらに、本発明によれば光学
純度の極めて高いノルスタチン誘導体を高選択的、か
つ、高収率で得ることが可能となった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:32)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1); 【化1】 〔式中、R1 は水素、あるいはアミノ基の保護基を表
    し、R2 は置換あるいは無置換のアルキル基、アリール
    基、アラルキル基を表す。また、(S)を記した炭素原
    子はS配置である。〕で示されるシアノヒドリン誘導体
    に、ニトリル加水分解酵素を作用させることを特徴とす
    る、下記式(2); 【化2】 〔式中、R1 、R2 、(S)は前述と同意味を表す。〕
    で示される光学活性なノルスタチン誘導体の立体選択的
    な製造方法。
  2. 【請求項2】 下記式(3); 【化3】 〔式中、R1 、R2 、(R)は前述と同意味を表し、
    (R)を記した炭素原子はR配置である。〕で示される
    シアノヒドリン誘導体に、ニトリル加水分解酵素を作用
    させることを特徴とする、下記式(4); 【化4】 〔式中、R1 、R2 、(R)、(S)は前述と同意味を
    表す。〕で示される光学活性なノルスタチン誘導体の立
    体選択的な製造方法。
  3. 【請求項3】 下記式(5); 【化5】 〔式中、R1 、R2 、(S)は前述と同意味を表す。〕
    で示される光学活性なアルデヒド誘導体に、シアン化合
    物の存在下、ニトリル加水分解酵素を作用させることを
    特徴とする、上記式(2)で示される光学活性なノルス
    タチン誘導体の立体選択的な製造方法。
  4. 【請求項4】 下記式(6); 【化6】 〔式中、R1 、R2 、(R)は前述と同意味を表す。〕
    で示される光学活性なアルデヒド誘導体に、シアン化合
    物の存在下、ニトリル加水分解酵素を作用させることを
    特徴とする、上記式(4)で示される光学活性なノルス
    タチン誘導体の立体選択的な製造方法。
  5. 【請求項5】 ニトリル加水分解酵素をアシネトバクタ
    ー属、アルカリゲネス属、シュウドモナス属、ロドシュ
    ウドモナス属、コリネバクテリウム属、バチルス属、マ
    イコバクテリウム属、ロドコッカス属、ノカルディア
    属、アルスロバクター属、モラキセラ属、クレブシェラ
    属、アクレモニウム属、または、キャンディダ属に属す
    る微生物の中から選ばれた微生物の酵素を単独、または
    任意に組み合わせ用いることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の製造方法。
JP13104193A 1993-05-10 1993-05-10 光学活性なノルスタチン誘導体の製造方法 Withdrawn JPH06319588A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6057452A (en) * 1996-05-08 2000-05-02 Pharmacia & Upjohn Company Process to prepare taxol
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